とは、簡単にいうと「短い時間で薬を繰り返し使うと効果がなくなる」という現象のことである。 薬の反復投与によってすぐに効果がなくなることを脱感作というが、タキフィラキシーは急性の脱感作である。 薬物を短時間内に反復投与すると、シナプス前ニューロンに存在する化学伝達物質の急速な消耗が引き起こされ、シナプス伝達が低下する.この現象をタキフィラキシーという。 タキフィラキシーを起こす薬物 タキフィラキシーを起こす薬物を以下に挙げる。 アンフェタミン• メタンフェタミン チラミン タキフィラキシーを起こすものに、薬として用いられることはないが、チラミンがある。 チラミンは間接型の 作動薬であり、 を遊離させて間接的に交感神経興奮作用を示す。 具体的には、交感神経節後線維末端からノルアドレナリンを遊離させる。 チラミンの作用によりノルアドレナリンがシナプスに放出されるため、細胞内のノルアドレナリンが不足してしまう。 そのため、さらにチラミンが作用してノルアドレナリンを遊離させようとしても、ノルアドレナリンが細胞内に不足しているためノルアドレナリンを遊離させることができない。 このように、チラミンが繰り返し作用したとしても効果がでなくなる、つまりタキフィラキシーが起きる。
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NEはアドレナリン作動性神経伝達物質。 Epiは副腎髄質に存在。 DAはNEの前駆物質であるが、中枢神経系において神経伝達物質としても重要な働き。 ・副腎髄質では、さらにメチル化されてエピネフリン(Epi)となる。 ・生合成系の律速段階の酵素はチロシンヒドロキシラーゼであり、NEによりその活性が抑えられている。 ・NEの含量が増加すると抑制が強まり生合成が抑えられ含量は低下し、含量が低下すると抑制がはずれ生合成が促進される。 この過程を阻害する薬物にコカイン、三環系抗うつ薬がある。 ・再取り込みされたNEは、モノアミンオキシダーゼ(MAO)により酸化的脱アミノ化される。 更に一部は神経外に放出され、カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ(COMT)により代謝される。 またシナプス間隙のNEは、シナプス間隙でCOMTにより代謝されるほか、COMT活性の高い肝や腎で代謝される。 COMTで代謝されたNEも、MAOの作用を受ける。 図 カテコールアミンの代謝 〔ノルエピネフリン、エピネフリンの分解酵素〕 モノアミンオキシダーゼ(モノアミン酸化酵素、MAO) ・MAOは、神経終末、副腎髄質クロマフィン細胞(クロム親和性細胞)やその他の細胞のミトコンドリアに多く存在 MAO A : ノルエピネフリン、セロトニン MAO B : ドパミン、チラミン ・カテコールアミンを酸化的脱アミノ化することにより、不活性化される。 ・セロトニン、チラミンも、MAOにより分解される。 カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ(COMT) ・COMTは、シナプス間隙、血液、肝、腎の可溶性分画に存在する。 ・カテコール核の水酸基をメチル化する。 このアミンポンプを阻害すると再取り込みが抑制され、シナプス間隙のNEが増加し、交感神経興奮と類似の作用を示す。 ・心臓刺激性が高い。 ・気管支を拡張する。 ・循環器系に対する作用は緩徐。 (薬物ではない) ・アミンポンプ(uptake 1)で交感神経終末に取り込まれ、アミン頼粒でNEと置きかわり、NEを遊離させてNE類似作用を示す。 ・タキフィラキシーが現れる。 ・MAOにより分解される。 (COMTの作用は受けない) (MAO阻害薬(ex. ニアラミド)使用時、不活性化されなくなるので、チラミンの作用が強く現れて危険である) アンフェタミン メタンフェタミン ・覚せい剤 ( d体 > l 体) ・交感神経終末からのNE放出を促進する。 ・中枢興奮作用、MAO阻害作用も有する。 ・タキフィラキシーを生じる。 ( l 体) ・間接作用:NEの遊離を促進する。 ・経口投与可能で作用時間は長い。 ・MAOにより分解を受けにくい。 (COMTの作用は受けない) 〔応用〕気管支ぜん息、低血圧症、気管支炎、肺結核などの咳嗽に対する鎮咳薬 〔副作用〕不眠、心悸亢進 ドパミン ・NEの生合成の前駆体であるカテコールアミン。 ・中枢における重要な伝達物質である。 〔タキフィラキシーについて〕 タキフィラキシーとは、短時間の反復作用で感度が下がり、ついには無効となる状態をいう。 〔応用〕低血圧(透析時にも応用可).
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NEはアドレナリン作動性神経伝達物質。 Epiは副腎髄質に存在。 DAはNEの前駆物質であるが、中枢神経系において神経伝達物質としても重要な働き。 ・副腎髄質では、さらにメチル化されてエピネフリン(Epi)となる。 ・生合成系の律速段階の酵素はチロシンヒドロキシラーゼであり、NEによりその活性が抑えられている。 ・NEの含量が増加すると抑制が強まり生合成が抑えられ含量は低下し、含量が低下すると抑制がはずれ生合成が促進される。 この過程を阻害する薬物にコカイン、三環系抗うつ薬がある。 ・再取り込みされたNEは、モノアミンオキシダーゼ(MAO)により酸化的脱アミノ化される。 更に一部は神経外に放出され、カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ(COMT)により代謝される。 またシナプス間隙のNEは、シナプス間隙でCOMTにより代謝されるほか、COMT活性の高い肝や腎で代謝される。 COMTで代謝されたNEも、MAOの作用を受ける。 図 カテコールアミンの代謝 〔ノルエピネフリン、エピネフリンの分解酵素〕 モノアミンオキシダーゼ(モノアミン酸化酵素、MAO) ・MAOは、神経終末、副腎髄質クロマフィン細胞(クロム親和性細胞)やその他の細胞のミトコンドリアに多く存在 MAO A : ノルエピネフリン、セロトニン MAO B : ドパミン、チラミン ・カテコールアミンを酸化的脱アミノ化することにより、不活性化される。 ・セロトニン、チラミンも、MAOにより分解される。 カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ(COMT) ・COMTは、シナプス間隙、血液、肝、腎の可溶性分画に存在する。 ・カテコール核の水酸基をメチル化する。 このアミンポンプを阻害すると再取り込みが抑制され、シナプス間隙のNEが増加し、交感神経興奮と類似の作用を示す。 ・心臓刺激性が高い。 ・気管支を拡張する。 ・循環器系に対する作用は緩徐。 (薬物ではない) ・アミンポンプ(uptake 1)で交感神経終末に取り込まれ、アミン頼粒でNEと置きかわり、NEを遊離させてNE類似作用を示す。 ・タキフィラキシーが現れる。 ・MAOにより分解される。 (COMTの作用は受けない) (MAO阻害薬(ex. ニアラミド)使用時、不活性化されなくなるので、チラミンの作用が強く現れて危険である) アンフェタミン メタンフェタミン ・覚せい剤 ( d体 > l 体) ・交感神経終末からのNE放出を促進する。 ・中枢興奮作用、MAO阻害作用も有する。 ・タキフィラキシーを生じる。 ( l 体) ・間接作用:NEの遊離を促進する。 ・経口投与可能で作用時間は長い。 ・MAOにより分解を受けにくい。 (COMTの作用は受けない) 〔応用〕気管支ぜん息、低血圧症、気管支炎、肺結核などの咳嗽に対する鎮咳薬 〔副作用〕不眠、心悸亢進 ドパミン ・NEの生合成の前駆体であるカテコールアミン。 ・中枢における重要な伝達物質である。 〔タキフィラキシーについて〕 タキフィラキシーとは、短時間の反復作用で感度が下がり、ついには無効となる状態をいう。 〔応用〕低血圧(透析時にも応用可).
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