「あまりにもひどい政治の中で、自分自身が参加しても何も変わるはずがないと思い込まされてる」と山本氏は参加者に問う。 Aさんは慶應義塾大学を卒業し、現在は海外で理系の大学院に留学中だ。 専攻している学科は世界でトップ5に入る名門校。 4月に帰国し、日本の研究機関で1年間のインターンシップをしている。 華やかな経歴に見えるが、生活は厳しい。 インターン先からもらう給与は、手取りで月12万円。 パートナーの男性と2人で住む賃貸住宅の家賃は月8万5000円。 雇用保険はインターン先で加入しているが、住民税や国民年金は自分で納付しなければならない。 年金は支払えないため、免除申請をしている。 女性は現在、修士課程。 将来の夢は研究者になることだ。 「大学生やポスドク(博士号を取得した後の任期付きの研究員)が困窮していることは社会問題として知られてきたけど、実は博士号を取るまでもすごく大変で。 海外ではもっと給与があるのが一般的です。 でも大学の教授たちに『おかしいですよ、制度を整えるよう声を上げましょう』と言っても 全く取り合ってもらえなかった。 怒りが爆発してたので、とにかく誰かに聞いて欲しかったんです」(Aさん) 「政治屋」と嘲笑された私の話を聞いてくれた 演説中もその後も、「カンパ箱」の前には行列ができる。 ある参加者は「頑張ってじゃなくありがとうと声をかけたい」と話した。 山本氏はAさんの言葉にじっと耳を傾けた。 特に山本氏の目の色が変わったのが、Aさんがパートナーの「治験」(薬などの安全性を人でテストすること)の話をしたときだ。 パートナーの男性も大学院生で博士課程在学中。 研究の助成金で月約20万円の所得があるが、そこから社会保険料、奨学金の返済、学費などを引くと自由に使えるお金は月4万5000円しかない。 学費や生活費を稼ぐため、学部生・修士課程時代は報酬の良い治験のアルバイトをしていたという。 この話を聞いた山本氏は、「後日詳しく話を聞かせて欲しい」と反応した。 寄付の受付用紙に記入する人たち。 100円玉数枚から数千円までその金額はさまざまだ。 「教授たちに(生活が苦しいことを)話しても『まるで政治屋だね』『学会の理事長にでもなって頑張ってください』と揶揄されるだけで、 恵まれていない人間は排除しても問題ないという考えが透けて見えました。 でも山本さんは違った。 一緒に怒ってくれて、改めて話す時間も作ってくれた。 同じ金額の野菜を買うのに、普段どれだけ悩んでいることか。 「生産性でなんか人間の価値はかれるかよ」 れいわ新選組は重度障害者、難病ALSの当事者を比例代表の候補に立て、優先的に当選できる「特定枠」に据えている。 この日スタッフは、杖をつく参加者に飲み物が入ったクーラーBOXを椅子代わりに差し出していた。 以降、Aさんはれいわ新選組のホームページやYouTubeで山本氏の演説を見続けた。 「正論」、しかも「面白い」。 不可能に思える政策にも財源を示していて、Aさんが抱いていた山本氏のイメージが覆るのに、そう時間はかからなかった。 何よりうれしかったのが、 「社会的弱者の存在を認めていたこと」だと言う。 特に共感したのが「生産性」に関する考え方だ。 「死にたくなる社会から生きていたい社会に転換させる」と呼びかけた政見放送が話題になったが、山本氏は街宣活動でも繰り返し同じメッセージを伝えてきた。 演説には子どもを連れた参加者も多い。 小学生くらいの子どもたちがじっと聞き入っている様子も見かけた。 「あなたには生きている価値があるのか、あなたは何かの役に立っているかみたいな社会的空気の中、生きていくのを諦めてしまいそうになる。 諦めてしまって、今やもう年間で2万1000人以上が自殺し、50万人以上が自殺未遂している。 この数字にも表れない人たちも、たくさん苦しんでいる。 その苦しさの原因は何か。 生産性で人間をはかるっていうこと。 生産性でなんか人間の価値はかれるかよって。 じゃあ何ではかるんだって。 存在ですよ。 存在しているだけでも、『ありがとう』っていうような世の中作ろうじゃないかってことですよ。 存在してるだけで価値があるっていう社会を作れるのが政治。 そのために税金払ってるっていうような政治を作っていきましょうよ。 生産性で人間の価値がはかられる世の中。 その先には何が待っているか。 人の命を選別するという世の中だ」(7月13日、東京・渋谷の街頭演説で) 聞くだけで救われる演説 若者の奨学金負担のことを話しながら涙ぐんだこともある山本氏。 「わかっててやってるよもう。 もうすでにみんな食われてるんですよ」と悔しさをにじませた。 Aさんと共に研究者を目指していた友人が、急に起業すると言い出しマルチ商法を勧めてくるようになったことがある。 実家の家賃やきょうだいの学費を稼ぐため、常に複数のアルバイトに追われていたという。 そんな友人の変節を、大手企業に就職した他の友人たちは嘲笑した。 笑った友人のうち1人の手取りは月16万円だ。 「周りを見ていてもうつ病やうつ病予備軍って本当に多いんです。 原因は何でも 自己責任を求める空気と貧困だと私は思っています。 友人を笑った友人だって、手取りはたった16万円ですよ。 私たち世代って全員弱者ですよね。 『死にたくなる社会』は、山本さんの演説を聞くまで私の中で透明でした。 国に原因があるのかもしれないとぼんやり思ってはいたけど、具体的にどこに問題があるのかまで分からなかった。 山本太郎やれいわ新選組を支持しなくても良い。 でも演説を聞くだけで救われると思って、友人たちに動画を勧めるようになりました」(Aさん) 「政権を取りに行く」という山本氏の言葉に、拍手と歓声が起きた。 れいわ新選組は消費税の廃止、安い家賃で住める公的住宅の拡充、奨学金を借りている人たちの全額をチャラにするなどの政策を掲げている。 特に演説で盛り上がるのは、消費税廃止についての説明だ。 そのために必要な財源は、所得税の累進性を強化して分離課税を止め、法人税にも累進性を導入することで担保すると山本氏は言う。 そしてこう問いかける。 「財源は確保できました。 他に心配することは何ですか? 足りないのは、皆さんが『そうなって欲しい』という気持ちじゃないですか」(7月13日、東京・新宿の街頭演説にて)。 Aさんは政策を一通りチェックした後、団体のホームページから2000円を寄付した。 「 自分に力が無いと思い込まされていたけど、変わるべきは社会じゃないかと思うになりました」(Aさん)。 ノンポリがノンポリを呼ぶ 「有権者の4割が選挙に行かない状態で、ここの人たち(参加者)とそれ以外の人たちがゆるく繋がれる何かがあれば、社会なんて変えていける」と山本氏。 Aさんは修士論文の提出を控えた多忙な時期にもかかわらず、毎日のように選挙運動に走り回っている。 チラシ100枚のポスティング、ポスター貼り、公選ハガキの送付、SNSでの情報の拡散。 インターン先の共有スペースにはを貼り、選挙のことを積極的に話題に出す。 周囲はAさん曰く皆「ノンポリ」。 心がけているのは、「投票先決めた? この動画見てみて」とライトに話しかけることだ。 「ももクロファンが『まずはライブに行って』と勧める感覚です(笑)。 太郎さんは演説が何より魅力なので」(Aさん)。 動画を見た友人たちのほとんどが好意的な反応だそう。 公選ハガキを頼んだ友人16人も、1人以外は皆、快諾だった。 断ってきた友人は以前「うちの企業は自民党におんぶに抱っこだから」と話していたという。 Aさんは山本太郎氏やれいわ新選組に共感が集まっているのは、 「ノンポリがノンポリを呼ぶ」からだと分析している。 「あなたを幸せにしたい」というキャッチコピーの入ったスタッフTシャツ。 ボランティアも若者が目立つ。 「私はずっとノンポリでした。 だから会社のしがらみとか、多数派に投票しておけば責任を問われなくてラク、みたいな気持ちも分かるんです。 一方で ノンポリは『もっと選挙にかかわらなきゃ』という罪悪感を常に持ってる。 でも報道やマニフェストを読んでもよく分からないし胡散臭く感じてたところに、理路整然とした政策と、これまで言葉にできなかった怒りとか悲しみを代弁してくれる人が現れてハマったという感じ。 むしろ これまで若者を政治から締め出してこなかったか、考えて欲しいですね」(Aさん) 私に未来は無くても、未来への責任はある 参議院議員の任期は6年。 選挙権のない子どもたちの未来も私たちの選択に託されている。 Aさんは父親が医者、母親は専業主婦の家庭で育った。 祖父は高齢で引退するまで自民党所属の地方議員だった。 生活に不自由したことはなく、奨学金も利用していない。 留学して自身の収入だけでは生活が苦しくなって初めて、政治や公的サービスの大切さを痛感したという。 「 私には財産も未来も無い。 でももっとかわいそうなのは下の世代の若い子たち。 経済など状況が悪くなることは分かってるはずなのに、 自分たちが困らないからと無責任な態度でいる上の世代にすごくイライラします。 私は絶対にああはなりたく無い。 だからせめて自分の1票に責任を持ちたいし、周囲にもそういう人が増えて欲しくて活動してます。 これまで国会なんて見たことなかったんですけど、今は次の国会が楽しみで仕方ないんです」(Aさん) 元自民党議員の祖父にも公選ハガキを送った。 母親には「あまりのめり込まないで」と釘を刺されたそうだが、自民党員の親戚には「シングルマザーの候補者などもいて、すごく共感する」と好感触だ。 異端扱いして得するのは誰ですか 「テレビ中継は入っていますが放送されるか分かりません。 今見て行ってください」と通行人に声をかけるスタッフたち。 山本氏に「熱狂」する支持者を嘲笑するような空気が一部にあるが、Aさんは 「太郎さんはカリスマじゃない。 常に私たちと同じ目線だから支持してます。 山本氏がマイクを握るれいわ新選組の街宣活動には、親子連れ、タピオカを手にした若いカップル、ヘルプマークをつけて杖をつく老人、車椅子に乗る障害者など多様な人が参加しているのが印象的だ。 演説中もその後も、寄付の受付には長蛇の列ができる。 若い人も多く、Aさんのように100円玉と10円玉数枚を寄付していく人もいる。 3億円という異例の個人献金を支える彼らの姿に、声に、社会は向き合ってきたか。 選挙が終わった後も続く彼らの日常を、私たち1人1人が想像してみる番だろう。
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2019年9月14日 土 志位委員長・山本代表の共同会見 日本共産党の志位和夫委員長と「れいわ新選組」の山本太郎代表との党首会談が12日国会内で行われました。 両氏は会談後、共同記者会見を開き、記者の質問に答えました。 その冒頭の発言と、一問一答の要旨を紹介します。 冒頭発言 共産・志位和夫委員長 「野党連合政権にむけ大事な合意が確認できた」 (写真)共同で記者会見し、握手するれいわ新選組の山本太郎代表(左)と志位和夫委員長=12日、国会内 ただいま、れいわ新選組の山本太郎代表と党首会談を開きました。 まず、私は、冒頭、台風15号で被災された国民のみなさんに心からのお見舞いを申し上げるとともに、政府と東京電力に一刻も早い復旧、住民の方々の命と健康を守るための万全の措置をとることを求めたいと思います。 今日の会談では、いくつかの大事な合意ができました。 つぎの3点を、山本代表と合意しました。 第一は、野党連合政権をつくるために協力するということです。 たいへんに大事な合意だと思っています。 そのさい、この間、野党(5野党・会派)は市民連合のみなさんと13項目の政策合意を結んでいます。 これを土台にして(連合)政権をつくっていこうということを確認しました。 第二は、安倍政権が進めようとしている9条改憲に反対する。 これは13項目の中に入っていますが、いま安倍首相が、内閣改造後の第一声で何が何でも9条改憲やるといっていますので、私たちも断固としてこれには反対ということを確認しました。 第三は、消費税の問題です。 消費税については、以下の点で両党が協力することで合意しました。 その第一点は、消費税10%増税の中止を最後まで求めるということです。 私たちはあきらめないで、最後の最後まで増税の中止を求めます。 そのたたかいをやってこそ次につながる。 これは、最後まで頑張り抜こうということを確認しました。 第二点は、消費税廃止を目標にするということです。 日本共産党は、30年前に消費税が導入されて以来、これまで消費税廃止を一貫して求めてきました。 ただ、増税とのたたかいが繰り返しありましたので、増税中止という一致点を大事にしてたたかいながら、廃止を求めるという立場でたたかってきました。 ただ、(導入から)30年たって、この税金はいよいよ廃止しなければならない。 とくに、貧困と格差を拡大する、景気と経済を壊す、そして結局、消費税は大企業減税、富裕層減税の穴埋めに使われた。 これらの点からしても、いよいよ廃止の旗を高く掲げることが大事だと考えました。 そういうときに、れいわ新選組が、消費税廃止という旗を掲げて誕生した。 私は、消費税廃止を掲げる政党が新たに誕生したことを心から歓迎しています。 両党で、(消費税)廃止という大目標で合意ができたのはうれしいことです。 第三点は、(消費税)廃止に向かう道筋、財源について協議していくということです。 廃止に向けた道筋はいくつかあります。 一つは、税率を(一律に)下げていくという方法、もう一つは、食料品やライフライン(水光熱費)などの部分について消費税を廃止し、廃止の部分を広げていく。 いろいろなやり方があります。 そのいろいろな道筋、財源については、国民から歓迎され、政策として合理性と説得力のある内容を協議していこうと合意しました。 第四点は、消費税問題での野党共闘発展のために努力しようということを確認しました。 野党共闘をすすめてきて、いま野党は、10%反対では一致してそれを求めています。 その到達点を大事にしながら、両党だけでは政権をとるわけにはいかないので、野党みんなでまとまって政権を担い、消費税の問題も解決することを考えれば、消費税問題でも野党共闘の発展のために努力していこうという一致点を確認しました。 とてもいい党首会談になったと思っています。 れいわ・山本太郎代表 「このような話し合いは一刻も早く進めるべき」 れいわ新選組の山本太郎です。 私からも、台風15号で災害に遭われたみなさま、そして自治体、復旧に向けて活動されるみなさまに対して、一刻も早く政府が大きな力を投入していただけるようにお願いを申しあげたいと思います。 今回、共産党さんの方から、このような連合政権に向けての話し合い、それをまず(野党各党と)順番にしていきたいんだというご提案を受けまして、それでは私たちはさっそくお話をお聞きしますということで、このような会を持っていただきました。 はっきり言って選挙いつあるか分かりません。 ひょっとしたら年内に解散するかもしれません。 すべての判断は官邸側にあるわけですから、残念ながら。 でも、どのタイミングで解散が打たれてもいいように、私たちは有権者のみなさん、この国に生きる人々に、政権交代をすればどのような世の中になるのかということをイメージしてもらうためにも、こういった話し合いは一刻も早く進めるべきだという考えです。 そういう意味で、一番小回りがきくといいますか、れいわ新選組がまず最初に、この連合政権、その話し合いというところに参加をさせていただいたということです。 そのなかでも消費税、非常に大きな部分です。 確実に消費税をあげるたびにこの国は壊れてきた。 少なくとも、この国に生きる人々の生活は壊されてきたという状況があります。 みなさんもご存じの通り、97年に5%に上がったさい、その翌年からは本格的なデフレ、このさいには世界の通貨危機に伴って本当に多くの方々が傷つけられた。 実際に命を落とされた、自ら命を絶ったという人もおられるぐらいです。 もちろん2014年に8%に上がったさいにも個人消費というのはリーマン・ショックの時よりも上回る減り具合、大打撃ですね。 その際にはアメリカ経済、中国経済という後ろ盾があったという部分もあると思います。 しかし、今回はそのような後ろ盾がないまま10%に突き進むというのは、はっきり言って国の自殺行為だと、そのように思います。 私たちは選挙のときは当然廃止を訴えてまいりましたけど、野党全体として10%の中止を求めるということに関しては、全くこれは矛盾しないことだと考えております。 その中で、さらに消費税廃止を目指したうえで、どういうふうに減税していけるかということを、財源の部分であるとか、数々の部分に関して協議を始めるということに関しては、一刻も早くやった方がいいだろうと。 それに対して、このような機会を設けていただいた共産党さんには、本当にお礼を言いたいと思います。 ありがとうございます。 その考え方は変わったのでしょうか。 山本 この先、衆院選挙になった場合に、私たちが野党と一緒にたたかえるかどうかに関して、消費税5%という提案というか、線引きをしたことがあります。 それは変わりません。 ただ、それは私たちだけで言っていても話し合いは前に進まないので、具体的に、まずは10%中止は当然という前提に立った上で、5%に下げるための具体的・合理的な話し合いをまず進めることに対して、私は賛成する立場です。 (5野党・会派と市民連合が合意した)共通政策が13項目ありますが、そのうち旗が二つで消費税と9条改憲(反対)だと。 この大きなところで、これからお二人で各党にもう一回政権・政策協議を呼びかけていくという理解で良いでしょうか。 志位 13項目というのはかなり包括的です。 たとえば沖縄の辺野古の問題や原発の問題も入っています。 山本代表とは、13項目は当然合意できる内容だと確認しました。 野党全体の政権構想の協議の土台になるのは、やはり13項目だと考えております。 そのうえで、消費税についてどうするかというのは、野党としても共通の方策をもつ必要があるだろうと思います。 10%への増税が迫っています。 これについては、最後まで10%への増税を許さないために野党は頑張る。 これは野党の参院選公約ですから当然です。 さらにその先の展望をどういうふうに描いていくのかが野党に問われてくると思います。 今日、私たちとしては、消費税問題で4点の大事な合意ができたので、私たちとしては最大限、そういう方向に近づくように努力するということです。 現時点で、野党連合政権の話し合いが始まったのは「れいわ」さんとの関係だけです。 お声かけさせていただいた他の野党とは、おそらく順次進むだろうと思っております。 その時に、まず13項目(を土台)で政権をつくろうという政治的合意が得られるかどうか。 得られたとしたら政策をどうするかということになると思います。 その時に消費税の問題は、私たちとしてはこういう主張をしていくと(いうことです)。 「れいわ」さんも、その時にはそういう主張を一緒にするということに多分なるのだろうと思っています。 志位 今日はそこまで話をしておりません。 ただ、私たちの考えとしては、野党連合政権をつくると言った場合は、政権をともにするという(政治的)合意が必要だろうと(思います)。 それから、その政権が何を実行するか、政策の合意が必要だろうと(思います)。 そのさいに、政策の不一致点について政権としてどう対応するかも含めて政策合意が必要になります。 そして、三つ目に、選挙協力の合意が必要になってくるでしょう。 連合政権の(政治的)合意、その政権が取り組む政策の合意、それと一体に選挙協力の話し合いも進めていければというのが私たちの考え方です。 志位 私は当然だと思います。 山本 はい。 当然だと思います。 選挙区の調整ということで、これまでの選挙協力は終わってきたわけです。 でもそれだけでは、やっぱりひっくり返せないですから。 有権者のみなさん、この国に生きる人々に対して、野党が力を合わせて政権交代した場合にはこういう未来が見られるよということを、もう話し始めなければいけないということです。 志位 今まさに山本さんが言った通りだと思います。 これまで3回、国政選挙で選挙協力やってきました。 しかし、政権の合意がありませんでした。 野党共闘は成果をあげてきたけれども、さらにステップアップしようと思ったら、こういう内容で政権をつくりますよと、これが伝わってこそ、本当の野党共闘の力を発揮することができます。 そう考えて野党連合政権構想の話し合いの開始を呼びかけさせていただきましたが、今日は「れいわ」さんとこういう合意が得られたことを本当に喜んでおります。 私は画期的な一歩だと考えております。 それともたとえば武力行使に制約を設けるというような、ちまたで言われる「立憲的改憲」も含めて一字たりとも変えないという趣旨で合意したのですか。 志位 私と山本さんの理解はそれぞれだと思います。 ただ、いま安倍首相が言っている9条改憲に反対する。 これは一致ではないか。 共産党はそもそも9条改憲は必要がないし、反対だという立場ですが、(合意内容では)「安倍政権が進めようとしている9条改憲に反対する」としております。 このやり方は反対だと。 今日の合意はそういう内容だと思います。 山本 いま志位委員長が言われた通りの話ですけれども、逆に、私たちの立場としては一言一句変えてはならないという立場ではないです。 たとえば2015年の安保法の時に、あれはもう完全に憲法を無視した形で立法されました。 手続き上は、憲法を変えなければできるはずがないのに、それを飛び越えてしまった。 このような詐欺的行為によってこの国がゆがめられていくということを考えるならば、先々その歯止めという部分を憲法で何かしら考える必要があるかもしれないという考え方は持っています。 でもこの「安倍政権の改憲」に関しては、それはブレーキをかけなければならないという部分に関しては完全に一致です。 志位 いま山本さんの言われた点は、野党のなかにもいろんな意見があると思います。 そこはそれぞれの意見があっても、今やられている「安倍改憲はだめだ」というところで結束することが大事だと思います。 山本 100人擁立することになるかならないかは、究極は何かと言うと、単独でたたかうのか、たたかわないのかということになるのです。 単独でやるのなら100人は立てなきゃならないねという話ですが、少なくともこの連合政権という構想の下に各党がテーブルに着き、話し合いを進めていく、深めていくことが前提となるならば、これは恐らく、ここは私たちはお譲りしますとか、ここを譲っていただけませんかというような話し合いをもとに、じゃあその先どういう世の中をつくっていくのかというところまで行き着くと思います。 なので、単独でやることになったら、100人立てなければならない状況になる可能性はある。 ただし、そこまでやってしまうと、これは政権交代からやはり遠のいてしまう可能性がありますから、やっぱり今考えるべきは、野党側が手を組んで政権交代を一刻も早く進めるということを先に持ってくることが、私は順序として正しいのではないかと。 だから今回、この連合政権というお話をいただいたときに、ぜひテーブルに着かせてくださいということになりました。 もっと国民に伝わるキャッチコピーを付けるとしたらどういうものがいいか。 志位 私たちは議席数からいいましたら野党第3党ですから、その立場でこういう呼びかけをさせていただいているので、あまり固有名詞的な名前は言わないで、 「野党連合政権」と 普通名詞的な名前を使っているんです。 そういうことでなくて「みんなでつくる政権だ」と。 だから特定の名前をつけないということで、普通名詞でやっております。 山本 いま言われてハッとしたという部分ですね。 ありがとうございます。 シンプルに「次の構想政権」とかでも良いかもしれないし、「次の政権プロジェクト」とか、次は私たちの番だということが前に押し出されるような。 それもまた、各党が集まってきたところでいろいろ話をしていければと。 志位 (それが)いいんじゃないですかね。 ですからそれも含めて、ネーミングは、一応、普通名詞をあてているのですが、それを固有名詞にしていくのは相談で決まっていけばいいのではないでしょうか。 共産党と組むことについて 「舩後、木村両議員の誕生。 これからの活動の中で共産党のノウハウなども取り入れて形のあるものにしたいなど、共産党と組むことの意味などをもう少し聞かせてください。 みなさんよりも大きい政党がぐだぐだして、最も小さなところからいくというのは逆だと思うんですけど、こういった状況に関する危機感というものはありますか。 山本 先の選挙(参院選)が終わった後、舩後靖彦、木村英子という議員が誕生し、そのさいにはまだ初登院も終えていませんから、議員の部屋もなかったんです。 それでたとえば、森ゆう子さんに議員会館の部屋を押さえてもらったりしながら、いろいろ動いていたりしたのですが、そのなかではっきり言って一番手を差し伸べてくれたのは誰かというと、共産党さんなんですよ。 たとえば、議院運営委員会に委員ももっていますし、必要なことがあれば議運委員としても言えるからということで、省庁のレクチャーをセッティングしていただいたり。 根強い人気がある理由が分かりました。 助けられる側になって。 国会内外でもですけど。 でも、そこでお世話になったからといって、今回この会談をオーケーしたということではないです(笑い)。 志位 いえ、危機感というよりも、私たちの呼びかけの動機は、16年参院選、17年総選挙、19年参院選と、3回の国政選挙を野党共闘でたたかいました。 この成果は上がったと思っています。 今年の選挙でも、10の1人区で勝ちました。 成果はたしかに上がりました。 しかし、ここで(野党共闘を)バージョンアップしなければならないという思いなんです。 つまり、「本気で野党が政権とるぞ」ということが国民に伝わらないと、政権に批判を持っていても棄権を選んでしまう場合もあるでしょう。 やはり私たちの本気度が伝わるところにバージョンアップしなければならないという気持ちを強く持っています。 それをやるには政権合意をしなくてはなりません。 「こういう政権をつくります、本気でやります」、「だから力を貸してください、一緒にやりましょう」という呼びかけが今どうしても必要だろうという思いで、呼びかけています。 たぶん、立憲民主党にしても、国民民主党にしても、同じ問題意識を持っている方はおられると思います。 これまで、一緒に力を合わせてやってきたわけですから、今後もさらに力を合わせて、協力をしていきたいという思いです。 消費税5%への引き下げ 「一つの選択肢。 志位 他の野党との関係(で最低条件)というよりも、両党として、(消費税)廃止の目標を確認したということです。 そこにいたる道筋、財源にかんしても協議していこうということも確認しました。 その道筋については、税率を下げる方法もあるでしょうし、税率ゼロの部分を(つくり)広げていくということもあるでしょうし、いろんなやり方を検討してみよう、協議していこうということが今日の確認事項です。 私たちとして、消費税5%への減税は一つの選択肢だと思っております。 それも含めて協議していきたいという考えです。
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このコーナーでは、ワードのいまさら聞けない基本機能や、仕事がはかどる達人ワザなど、オフィスワークに役立つ情報を紹介します。 文書内に今日の日付を入力する際、すべて手打ちで入力する必要がない、ということをご存知でしょうか。 方法はいたってシンプルで、「2016年」や「平成28年」と入力しEnterキーを押すだけです。 今回は、日付入力に関するテクニックを紹介します。 今日の日付を入力する 今日の日付は、「2016年」や「平成28年」と入力し、Enterキーを押して入力します。 和暦で入力する場合は、「平成28年」とします。 ポップアップが表示されるのに入力されない場合は、文書が損傷している可能性が考えられます。 日付を作業日に自動更新する 作業するたびに、その日に自動更新される日付の入力も可能です。 そのためには「日付と時刻」画面で「自動的に更新する」を指定します。 「表示形式」欄で日付の表示形式を選び、「自動的に更新する」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリックします 今日の日付が入力されます。 翌日以降になると、作業日に自動的に更新されます。 今日の日付の入力テクニック、いかがですか。 ちょっとしたことですが、これで日々の作業が少しだけスムーズになるでしょう。
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