本作は、2000年から2002年にかけて小学館の漫画雑誌「ビッグコミックスペリオール」で連載されていた漫画です。 文房具メーカーで働く30歳の辻一路(つじ かずみち)は、人当りはよいが仕事にも本気になれず、優柔不断な男。 2人の同僚女性と二股をかけながらも、同時に2人とも本気で好きではなく、むしろ少し面倒くさいとすら思っている……そんな自分に疑問を抱きながらも、周囲に流されるまま暮らしていました。 そんなある日、辻は踏切の中で立ち往生している車を見つけます。 運転していたのは、葉山浮世(はやまうきよ)という美しい女。 辻のとっさの判断で事故を防ぐことはできましたが、後にやってきた警察官に対し、彼女は「辻が運転をしていた」と嘘をつくのです。 そこから、彼らの「嘘」と「裏切り」に満ちた生活が始まっていきます。 星里もちるは、1986年に『危険がウォーキング』という作品でデビューを果たした漫画家です。 名前から女性をイメージする方もいらっしゃるかもしれませんが、男性の漫画家です。 デビュー後は、様々な青年漫画を描き、特に奇妙な同居生活とバブル期の住宅事情を描いた『りびんぐゲーム』や家庭不和のサラリーマンの男と幽霊の少女を描いた『夢かもしんない』などは人気作となり、星里もちるの代表作となりました。 基本的にはラブコメの作風を得意しており、作品の多くもコメディ要素があるのですが、本作はコメディ要素が一切ないラブ・サスペンス漫画。 星里もちる作品のなかでも異色の作品として知られています。 もし作者の作品を読んだことがないという方は、ぜひ本作を読んだ後、別の作品を読んでみてください。 作風の違いがあるからこそ、よりその魅力を感じることができるでしょう。 漫画『本気のしるし』の見所をネタバレ!嫌な女なのに目が離せない「葉山浮世」 本作のヒロインであり、世界観を作る上で最も重要なキャラクターといえるのが、 葉山浮世です。 浮世は、主人公の辻に、踏切内で車が立ち往生してしまったところを助けられました。 しかし、その後に来た警察官に対して、浮世は何と自分を助けてくれた辻が車の運転をしていたと告げるのです。 その嘘はすぐに暴かれることになりますが、この時点で、彼女に対し不快感を感じる方もいるかもしれません。 浮世はトラブルメーカーで、流されるままに生き、都合が悪くなると嘘を吐いてごまかし 、さらに金銭問題なども絡んでくるという女でした。 しかし、職場である風俗では一生懸命働いていて、どこか天然でもあり、周囲はつい守ってあげたくなるような雰囲気を持っています。 辻もその1人だったようで、関わり合いたくないと思いながらも浮世のことを放っておけず、嘘を吐かれても裏切られても、結局、彼女にはまってしまうのです。 読んでいてよい気分になれるキャラクターではないのに、なぜか目を離せなくなる不思議な魅力があるキャラクター。 そんな彼女が辻と出会ったことで、どう変わっていくのかも注目していきたいポイントです。 漫画『本気のしるし』の見所をネタバレ!こんな人いる!と思えるリアルな「辻一路」 主人公の辻一路も、浮世に負けないくらい、なかなかハッキリしないタイプの人間です。 文房具メーカーで働く、いたって普通の30歳の男で、人当りは良く仕事も熱心なので、一見すると好青年のようにも見えます。 しかし、それは人と対立したくないがゆえの行動でした。 言ってしまえば、周りの状況に流されるタイプで、その証拠に、言い寄られるままに職場の女性2人と同時に付き合っていました。 しかも、実はどちらのことも本気で好きではありません。 人付き合いが面倒だとさえ思っています。 すごく嫌な男のように思えますが、辻もまた、浮世と同じように不思議と惹かれるものを感じるのは、辻はどこか親近感のわくキャラクターなのです。 2人の女性と付き合いながらも、裏ではそんな自分をおかしいのかも…と思っている辺りも、憎み切れない真面目さを感じます。 そんな辻が浮世に振り回されがらも離れることができず、そんな自分に戸惑いながら進んでいく流れからは目が離せません。 辻と浮世の2人がどういうストーリーを紡いでいくのかが気になる本作ですが、同時に、辻の働く文具メーカー・ムサラメ文具での話も気になります。 ムラサメ文具は中堅の文具メーカーですが、これが結構なブラック会社なのです。 本作が発表された時代が2000年なので、もしかしたら当時はこういったことが割とあったのかも…? という点もありますが、今の価値観で読むと驚くことも多いでしょう。 たとえば、社内恋愛は禁止という規則。 もし違反したら、女性が仕事を辞めなければいないなど、現代では問題になりそうだと思えるシーンが多々あるのです。 そんな職場の中で、同僚の女性2人とこっそり付き合っている辻には、当然いろいろなことが振りかかっていきます。 女性2人と辻の関係、浮世の嘘と裏切り、借金を巡る反社会的勢力との関わりなど、とにかく最初から最後までドロドロしているといっても過言ではありません。 どこに問題があるかは一目瞭然なのに、どんどん悪い方向に進んでいく展開……嫌だと思いながらも、読み進めたくなる魅力に溢れています。 漫画『本気のしるし』の見所をネタバレ!ラストは2人の関係が逆転?ハッピーエンドのストーリー! 最終巻である6巻は、辻がスキャンダルを暴かれてクビになるところから始まります。 彼が二股をかけていた2人の女性のうちの1人は、辻に対してひどく腹を立て、ある人物と一緒に辻を陥れようと画策していました。 浮世と出会い、振り回され、最後は仕事まで失うという展開……自業自得とも言えますが、この後どのように幸せになっていくのかと思ってしまいます。 一方浮世のほうは、辻への気持ちに自覚が生まれていました。 それまで人に言われたことは何も断ることができず、自分自身を弱いと称して他人の庇護を求めていた彼女が、自分を変えようと動き出します。 物語の結末は、ある答えにいきついた浮世の行動に、読者は驚くことになるでしょう。 浮世と辻の立場が最初と比べてどういうふうに変化するのかにも注目です。 ドロドロストーリーに苦手意識を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、ドロドロと感じるのは、人間のリアルな感情が描かれているからこそ。 主人公はもちろん、サブキャラクターの感情の機微なども練りこまれ、緻密に描かれている本作は、読めば読むほど深みにハマッていってしまうはずです。
次の本作は、2000年から2002年にかけて小学館の漫画雑誌「ビッグコミックスペリオール」で連載されていた漫画です。 文房具メーカーで働く30歳の辻一路(つじ かずみち)は、人当りはよいが仕事にも本気になれず、優柔不断な男。 2人の同僚女性と二股をかけながらも、同時に2人とも本気で好きではなく、むしろ少し面倒くさいとすら思っている……そんな自分に疑問を抱きながらも、周囲に流されるまま暮らしていました。 そんなある日、辻は踏切の中で立ち往生している車を見つけます。 運転していたのは、葉山浮世(はやまうきよ)という美しい女。 辻のとっさの判断で事故を防ぐことはできましたが、後にやってきた警察官に対し、彼女は「辻が運転をしていた」と嘘をつくのです。 そこから、彼らの「嘘」と「裏切り」に満ちた生活が始まっていきます。 星里もちるは、1986年に『危険がウォーキング』という作品でデビューを果たした漫画家です。 名前から女性をイメージする方もいらっしゃるかもしれませんが、男性の漫画家です。 デビュー後は、様々な青年漫画を描き、特に奇妙な同居生活とバブル期の住宅事情を描いた『りびんぐゲーム』や家庭不和のサラリーマンの男と幽霊の少女を描いた『夢かもしんない』などは人気作となり、星里もちるの代表作となりました。 基本的にはラブコメの作風を得意しており、作品の多くもコメディ要素があるのですが、本作はコメディ要素が一切ないラブ・サスペンス漫画。 星里もちる作品のなかでも異色の作品として知られています。 もし作者の作品を読んだことがないという方は、ぜひ本作を読んだ後、別の作品を読んでみてください。 作風の違いがあるからこそ、よりその魅力を感じることができるでしょう。 漫画『本気のしるし』の見所をネタバレ!嫌な女なのに目が離せない「葉山浮世」 本作のヒロインであり、世界観を作る上で最も重要なキャラクターといえるのが、 葉山浮世です。 浮世は、主人公の辻に、踏切内で車が立ち往生してしまったところを助けられました。 しかし、その後に来た警察官に対して、浮世は何と自分を助けてくれた辻が車の運転をしていたと告げるのです。 その嘘はすぐに暴かれることになりますが、この時点で、彼女に対し不快感を感じる方もいるかもしれません。 浮世はトラブルメーカーで、流されるままに生き、都合が悪くなると嘘を吐いてごまかし 、さらに金銭問題なども絡んでくるという女でした。 しかし、職場である風俗では一生懸命働いていて、どこか天然でもあり、周囲はつい守ってあげたくなるような雰囲気を持っています。 辻もその1人だったようで、関わり合いたくないと思いながらも浮世のことを放っておけず、嘘を吐かれても裏切られても、結局、彼女にはまってしまうのです。 読んでいてよい気分になれるキャラクターではないのに、なぜか目を離せなくなる不思議な魅力があるキャラクター。 そんな彼女が辻と出会ったことで、どう変わっていくのかも注目していきたいポイントです。 漫画『本気のしるし』の見所をネタバレ!こんな人いる!と思えるリアルな「辻一路」 主人公の辻一路も、浮世に負けないくらい、なかなかハッキリしないタイプの人間です。 文房具メーカーで働く、いたって普通の30歳の男で、人当りは良く仕事も熱心なので、一見すると好青年のようにも見えます。 しかし、それは人と対立したくないがゆえの行動でした。 言ってしまえば、周りの状況に流されるタイプで、その証拠に、言い寄られるままに職場の女性2人と同時に付き合っていました。 しかも、実はどちらのことも本気で好きではありません。 人付き合いが面倒だとさえ思っています。 すごく嫌な男のように思えますが、辻もまた、浮世と同じように不思議と惹かれるものを感じるのは、辻はどこか親近感のわくキャラクターなのです。 2人の女性と付き合いながらも、裏ではそんな自分をおかしいのかも…と思っている辺りも、憎み切れない真面目さを感じます。 そんな辻が浮世に振り回されがらも離れることができず、そんな自分に戸惑いながら進んでいく流れからは目が離せません。 辻と浮世の2人がどういうストーリーを紡いでいくのかが気になる本作ですが、同時に、辻の働く文具メーカー・ムサラメ文具での話も気になります。 ムラサメ文具は中堅の文具メーカーですが、これが結構なブラック会社なのです。 本作が発表された時代が2000年なので、もしかしたら当時はこういったことが割とあったのかも…? という点もありますが、今の価値観で読むと驚くことも多いでしょう。 たとえば、社内恋愛は禁止という規則。 もし違反したら、女性が仕事を辞めなければいないなど、現代では問題になりそうだと思えるシーンが多々あるのです。 そんな職場の中で、同僚の女性2人とこっそり付き合っている辻には、当然いろいろなことが振りかかっていきます。 女性2人と辻の関係、浮世の嘘と裏切り、借金を巡る反社会的勢力との関わりなど、とにかく最初から最後までドロドロしているといっても過言ではありません。 どこに問題があるかは一目瞭然なのに、どんどん悪い方向に進んでいく展開……嫌だと思いながらも、読み進めたくなる魅力に溢れています。 漫画『本気のしるし』の見所をネタバレ!ラストは2人の関係が逆転?ハッピーエンドのストーリー! 最終巻である6巻は、辻がスキャンダルを暴かれてクビになるところから始まります。 彼が二股をかけていた2人の女性のうちの1人は、辻に対してひどく腹を立て、ある人物と一緒に辻を陥れようと画策していました。 浮世と出会い、振り回され、最後は仕事まで失うという展開……自業自得とも言えますが、この後どのように幸せになっていくのかと思ってしまいます。 一方浮世のほうは、辻への気持ちに自覚が生まれていました。 それまで人に言われたことは何も断ることができず、自分自身を弱いと称して他人の庇護を求めていた彼女が、自分を変えようと動き出します。 物語の結末は、ある答えにいきついた浮世の行動に、読者は驚くことになるでしょう。 浮世と辻の立場が最初と比べてどういうふうに変化するのかにも注目です。 ドロドロストーリーに苦手意識を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、ドロドロと感じるのは、人間のリアルな感情が描かれているからこそ。 主人公はもちろん、サブキャラクターの感情の機微なども練りこまれ、緻密に描かれている本作は、読めば読むほど深みにハマッていってしまうはずです。
次の
誰か早くさんが完全に当て馬と思わせてラストで逆転ホームランラドラマを作って欲しい。 そして何話か忘れたけどさんの最高の "は?"が聞けるのはドラマ「本気のしるし」だけ… 浮世が結婚していると聞いた時の辻。 あれは芝居の域を超えた心の底から出た、は?で素晴らしくて面白かったし私もは〜〜!?って叫んでました 監督とさんのインタビュー記事を読んで、腑に落ちた箇所がありまして。 多くのドラマがそこにいない客(視聴者)に向けた話し方になっている、と。 本当は観客0人なのに。 たしかに私このドラマ観ている時ボリュームかなり上げて視聴してました。 特に辻(森崎さん がボソっと話すのが良かったです。 視聴者意識しまくった大げさな演出とかされると白けて萎えるタイプなので、本ドラマは本当に役者陣の芝居に集中、というか辻と浮世の物語をこっそり垣間見している気分になった作品でした。 最終回、健康食品のセールスしながら辻を探すという方法で覚醒した浮世さん。 ちゃんと貯金してるし絡まれた男に蹴りを入れたり私服もワンピース以外の服を着ていたので見直しました。 200万と引き換えに辻の居場所を突き止めたものの火事でアパートが無くなっていた。 執念で見つけた辻は、やさぐれてドン底にいた。 この4年の間何してたの!?そういうことも一切教えてくれなくて想像するしかないんですけど、浮世が辻と最初に会った時と同じグレーのロングワンピを着て会いに行くのは粋でした。 そして徹底的に音楽の流れない本作で、最終回でレコードの曲を流すという演出。 あの、浮世が辻に"運命の人だから"と伝えてましたが、いやあんた峰内 忍成さん にも絶対同じこと言ってそう…辻とも結局峰内と同じルートを辿る気がしてならなかったです。 もう二人とも勝手にしてくれ イライラするーーー訳分からん!!となりながらも人間の思っていることと言動が一致しないことの歯がゆさ、気持ち悪さみたいなものが観れて大変面白く視聴しました。 こういうエッジの効いた気持ち悪いドラマ 褒めてます もあっていいんじゃないでしょうか。 mtokumako.
次の