妊娠中の貧血になると、どんな症状が? 心臓から送り出された血液は、酸素や栄養分だけでなく、ホルモンや熱などを運搬する重要な役割を担っています。 しかし、貧血の場合は、酸素を運ぶ血色素が不足するため、全身に酸素がうまく行き渡らなくなります。 これを補うために心臓がいっそう動くことで、動悸やめまい、息切れなどの症状が見られるようになります。 身体もなんとなくだるくなったり、疲れやすくなったりします。 お腹の赤ちゃんに影響がある? 貧血の程度にもよりますが、妊婦自身だけでなくお腹の赤ちゃんへも影響が出てくるケースがあります。 赤ちゃんは、母親の血液が運ぶ酸素を胎盤やへその緒を通して吸収・呼吸をしています。 そのため、妊婦が強い貧血になれば、赤ちゃんが酸素不足に陥るリスクがあります。 貧血によって胎児の発育に影響がでる可能性もあります。 ただし、妊娠中期以降の軽度な貧血では、低出生体重児となる可能性はそれほど高くありません。 妊娠中に貧血の原因とは!? 貧血とは、血液の中にある赤血球や血色素が正常より少なくなっている状態を指します。 中でも妊婦さんによく見られるのは、鉄欠乏性貧血です。 妊娠中の女性が鉄欠乏性貧血を起こす理由として、お腹にいる赤ちゃんを育てるために、鉄需要が増加することが挙げられます。 これは赤ちゃんや胎盤などに供給するための血液が必要になる上に、分娩や授乳に向けて備えるためです。 年子を出産する場合は、より鉄欠乏性貧血になりやすいといわれているため、注意しましょう。 妊婦健診では妊娠初期、中期、後期に血液検査を行いますが、妊娠中に循環血液量は徐々に増加し中期に最低値となります。 妊娠初期で7. 0mg、妊娠中期・後期では17. 5mgの鉄を、日々摂取することが望ましいですが、その摂取量をなかなか達成できない妊婦さんも少なくありません。 妊娠後期や臨月の貧血に注意! 妊娠後期には、出産に備えて体液量が増加します。 初期の頃より約2. 5キロ分増えるといわれていますが、これは純粋に水分のみが増えるだけで、血液に含まれる白血球や赤血球などが増えるわけではありません。 ですから、血液が薄まった状態となって相対的に貧血になりやすくなります。 また、妊娠後期にはお腹の赤ちゃんは急速な成長を遂げます。 赤ちゃんの成長には鉄分が必須であり、より多くの鉄分が赤ちゃんに渡されることでお母さんの鉄分不足が加速して貧血になりやすい状態となるのです。 食事を見直して、貧血を改善しよう! 妊娠期は、母体の健康と赤ちゃんの発育のために、特に食生活には気をつけて栄養素をしっかり摂ることが大切です。 赤身の肉や魚などの鉄を含む動物性食品を、積極的に取り入れましょう。 日本人が食事で摂取できる鉄のおよそ85%以上が、吸収率の低い非ヘム鉄であるといわれています。 非ヘム鉄の吸収率は、たんぱく質やビタミンCの摂取量が増えると高まることがわかっているため、食品の組み合わせ方にも気をつけることをおすすめします。 妊婦さんの貧血改善のおすすめレシピ 妊婦さんが貧血になると、病院で鉄剤が処方されることが多いです。 しかし、鉄剤は吐き気や便秘などの副作用もあるため、なるべくなら飲みたくないという妊婦さんも多いですよね。 鉄分は多くの食材に含まれていますから、日ごろからそれらを意識的に摂るようにすれば貧血対策につながります。 そこで、貧血予防や改善に役立つおススメレシピをご紹介します。 低カロリーなのでおかずの追加の一品に加えても安心です。 新人や油揚げ、ひじきなどの具材を油で炒め、酒や醤油、みりん、砂糖などでお好みの味付けをし、煮汁がなくなるまで煮詰めたら完成です。 お浸しにすると低カロリーで、さっぱり味。 つわりがひどい時にも食べやすいおススメの一品です。 ほうれん草はしっかりとあく抜きをします。 あくがある状態だと尿管結石などを生じやすくなりますから注意しましょう。 あく抜きをしたほうれん草を適当な大きさにカットして、めんつゆや醤油でお好みの味付けにすれば完成です。 鰹節をかけると、カルシウムも摂ることができますね。 牛肉にもピーマンにも鉄分が豊富に含まれていますから、貧血の強い味方です。 メインの一品で貧血対策を行うことができます。 牛肉を醤油、お酒で味付けして片栗粉をまぶしたものをピーマンと一緒に炒めるだけで完成です。 ピーマンの量を増やすとカロリーダウンになります。 おわりに:ちょっとした工夫で貧血対策は可能 妊娠中の貧血は、少しの工夫をするだけで対策が可能です。 日頃の食生活に気を配りながら、赤ちゃんに必要な酸素や栄養素を与えてあげられるようにしましょう。
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原因 妊婦中は、が進行するにしたがって、血液量が約1,000mlも増加します。 赤血球、ヘモグロビンも増加しますが、それ以上に循環血漿量の増加が起こるため、その結果として血液が水増しされて薄くなりを起こします。 つまり、妊娠中に発生する貧血の多くはこのような生理的な水血症で、治療を要さないものも多いといえます。 この生理学的変化は,母児には多くのメリットがあります。 母体では血栓症の防止に、胎児側では発育に欠かせない酸素運搬量を増加させるなど重要な要素です。 したがって、慢性の貧血が持続すると、胎児発育不全の原因にもなります。 特に運動時には、母体の筋骨系への血流が増えるため、子宮への血流量が減少します。 妊婦に貧血がみられた場合、多くは妊娠に伴う生理的な貧血ですが、病的な貧血との鑑別が必要となります。 生理的貧血以外の貧血については、胎児への鉄の供給も必要になるため、鉄欠乏になりやすく、になりやすい傾向があります。 治療 軽度の生理的では、治療の必要がない場合もあります。 その場合は、食生活の改善などをおこないます。 食事のポイントとしては以下が挙げられます。 規則正しく、栄養バランスの良い食生活を心掛ける 1 日 3 食を規則的に摂り、主食・主菜・副菜をうまく組み合わせた、バランスのよい食事をすることが大切です。 良質の 蛋白質 たんぱくしつ が含まれている食品を取り入れる 良質の蛋白質は減少した赤血球・ヘモグロビンなどの成分の材料となる重要な栄養素です。 蛋白質は体内に貯蔵しておくことが難しいため、毎回の食事にバランス良く取り入れる工夫をしていきましょう。 積極的に鉄分を摂る 医師から鉄剤が処方されている場合には、十分量が摂取されるため、あまり意識する必要はありません。 また、腸管では鉄の吸収が調整されているため、過剰摂取を心配する必要はありません。
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妊娠中の貧血とは? 妊娠中に多く見られるのは、鉄分の不足による「鉄欠乏性貧血」です。 ひどくなるとお産に影響することもあるため、早めに改善を心がけることが大切です。 鉄分を補給して出産までに改善しておきましょう。 妊娠初期と末期には、血液検査で貧血の有無をチェックします。 ヘモグロビン濃度とは、血液1㎗あたりの赤血球の色素成分であるヘモグロビンの重さのこと。 ヘマトクリット値とは、血液中の赤血球の容積の割合です。 妊娠前は貧血ではなかったのに、妊娠が進むにつれ貧血になる人も少なくないようです。 なぜ妊娠中に貧血になりやすいの? 赤ちゃんや子宮が大きくなると、体内の血液の量が急激にふえます。 これは、子宮にたくさんの血液を届けるためです。 そのとき、血漿成分(水分)が急激にふえるのに対し、赤血球の増加が追いつかないため、「血液が薄い状態」になります。 もちろん、おなかの赤ちゃんの体をつくるためにも鉄分が必要となります。 これが、妊娠中の鉄欠乏性貧血の主な原因です。 どのくらい鉄分が必要なの? 鉄分は、普段でも不足しがちなミネラルですが、妊娠中は赤ちゃんの血液をつくるためもあって、いつも以上に鉄分が必要になります。 成人女性の1日に必要な鉄分量は10〜11㎎ですが、 妊娠中期以降では2倍以上の21. 5㎎が必要量とされています。 そのため、毎日の食事で鉄分補給を心がけることが大切です。 体内で吸収されやすいのは、魚介類や赤身の肉、豚や鶏のレバーなど動物性食品に含まれる「ヘム鉄」。 一方、青菜やひじきなど植物性の食品に含まれる「非ヘム鉄」は、吸収率は低いものの、各種ビタミンなどの栄養素もとれるのが魅力です。 「ヘム鉄」「非ヘム鉄」とも、ビタミンCや酢といっしに摂ると吸収されやすくなる特徴があるので、さまざまな食材を組み合わせてバランスよく摂りましょう。 貧血はおなかの赤ちゃんに影響する? ママが貧血でも、よほど重症でなければおなかの赤ちゃんには影響ありません。 しかし、母体にはさまざまな影響があります。 重度の貧血になると出産時の出血量が増えることがあります。 また、母乳の出が悪くなるなどのトラブルにつながることも。 できれば出産前に、貧血を改善しておきましょう。 妊娠中の貧血はどんな治療をするの? 食事で貧血の状態が改善されない場合は、鉄剤が処方されることがあります。 鉄剤を飲むと便が黒くなりますが、これは吸収されなかった鉄が排出されているためなので、心配はありません。 貧血を改善するために必要な薬なので、処方されたらきちんと飲みましょう。 鉄剤を飲むと、胃のむかつきや便秘などの症状があらわれる人もいます。 つらい場合は、自分の判断で飲むことをやめるのではなく、必ず医師に相談しましょう。 副作用がつらい場合や、重度の貧血の場合などは、鉄剤の注射をすることもあります。
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