あつ森広場に椅子。 或る女

『セット丼が150円‼︎お値打ちです!』by みなきち37 : みそ吟 四日市インター店 (ミソギン)

あつ森広場に椅子

by Ikeda Art Planetの京のAtelier 日本で最も古い社寺のひとつ「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」。 通称「下鴨神社」。 創建は紀元前90年頃とも言われておりザッと2000年の歴史を誇ります。 京都の中でも「上賀茂神社」「下鴨神社」はちょっと別格。 古くて格の高い神社です。 敷地の中には … # 下鴨神社 祭 by tomboy878 宇治川岸の、朝霧橋の東詰に宇治神社の鳥居が見える。 明治までは宇治神社とその東奥に位置する宇治上 うじかみ 神社は一対の関係でったが、維新後は分かれた。 この両神社が鎮座するこの一帯は、応神天皇の皇子で、源氏物語宇治十帖の八宮のモデル … # 宇治上神社 by 槐 -enjoux- 今朝はこの夏市内各寺院で開催される暁天講座の中で一番楽しみにしていた講座を受けに、知恩院さんにお邪魔してきました。 本日の講座の担当はJAXA宇宙科学研究所教授の阪本成一先生。 # 知恩院 by りせ 三脚は持っていませんので、ちゃんと撮れてたか心配でしたが・・・伏見稲荷大社の夜の鳥居です。 光と影、水やガラスに映ったもの … 伏見稲荷大社の本宮祭の宵宮、千本鳥居を通って奥の院へ・・・そこまでが前回でした。 今日はその先へ・・・お稲荷さんのお山 … # 伏見稲荷大社 by 西院スタッフ おはようございます。 今日の運勢最悪の浜田です。 昨日は教室は休講日でした。 川床はやはり少し涼しいですね。 風情ありますわ。 宿を出て、すぐ外にある貴船神社に参拝しました。 奥の宮は、しばらく歩きましたね。 その後、車で移動し、鞍馬寺へ。 # 貴船神社 鞍馬寺 by halu-s せっかくのお休みだけど、「あつ~い!」 さて、どこに行こうか・・・ 夕方貴船に夕涼みにでかけました。 貴船神社は意外に小さな神社でした。 赤い灯篭が続く階段を登って行ったところにあります。 # 貴船神社 第4回上七軒盆踊り 皆様のおかげさまをもちまして無事終了いたしました。 お暑い中たくさんの方々にご来場いただき盆踊りもたいへん盛り上がりました。 # 舞妓 イベント by YUKI 浴衣姿の舞妓さん見たさに「第4回上七軒盆踊り」へ足を運びました。 17:00頃から北野天満宮東門の前で神職によるお祓いが行われ、無事に終わると舞妓さんたちが列になって上七軒へと向かいます。 京都の気温は36度を超えていましたが、浴衣姿の舞妓さん … # 舞妓 イベント by 白孔雀(西台孝広) 愛車のラウム を半年定期点検に出した後、昨年の御守りをお納めする為、亀岡市千歳にある[出雲大神宮] へ参拝しました。 快晴 の下、汗だく になりながらの参拝になりました。 # 出雲大神宮 by まじくんママ 一昨日、まいまい京都さんの「きのこライターと、夏の伏見稲荷をきのこる!~真っ赤なきのこ、火炎茸を探して~」に、まじくんと参加しました。 まいまい京都とは、京都の店主、主婦、学生、占い師、職人さん・・・などバラエティに富んだガイドさんといっしょに、京都をまいまい(京都弁:うろうろ)する「京都のまち歩き」ツアーです # 伏見稲荷大社 by muutchifune 昨日ご朱印もらいに京都までお出かけ。 10:00 四条大宮よりバスで東山区泉涌寺へ。 ここから坂道歩く事15分第十五番札所 今熊野観音寺 # 今熊野観音寺 三室戸寺 宇治上神社 平等院 by 京都情報 《狸谷山不動院》の《火渡り祭》に出かけてきました。 狸谷山不動院の場所は詩仙堂からさらに東のこの辺です。 # その他 by スマイルフェイス8971 曹洞宗では、観光寺院としてはなく黄檗宗では、庭園がありません。 座禅・修行本意に造られています … 龍の蛇腹を象った菱形の敷石 禅寺では多く見掛けます # 萬福寺 by ctr9dmr 毎年7月に入ると花園の法金剛院の開門が朝7時になります。 蓮の花が美しく見られる早朝に、観蓮会として特別拝観できるというものです。 前日の大雨の影響が気になっていましたが、思いの外きれいに咲いていました。 (2012年7月25日撮影、 # 法金剛院 by aquarielkrm 暑気払いに忙しい京都。 下鴨さんもご多分にもれず『御手洗祭り』でした。 つめたーい糺の森の水に足を浸し、厄よけです。 は〜*すっきり清められて、夏本番!皆さんも… # 下鴨神社 祭 by digiso ガーデンミュージアム比叡がこの時期ライトアップしているということで夏の比叡山に行ってきました。 巡拝受付所で「16 … # 延暦寺 by Medalog さていよいよ高台寺の境内へ。 境内までは長い石段を上らなくてはいけないのだが、石段の幅が広く傾斜も緩やかなので、人が多くても母がゆっくり焦らず上ることができそうで安心した。 # 高台寺 by 160658 この門は、同時代に建立された知恩院・南禅寺と合わせて京都三大門の一つとして数えられるそうですが、他の二門が禅宗様なのに対して仁和寺のこの二王門だけは日本古来の和様という様式であるのだとか。 この屋根の組式など細かい点で違うんでしょうね … # 仁和寺 by 京都旅楽 本満寺の南門。 次から次へと美しい花が咲きます。 牡丹の次は芍薬。 散歩が楽しみで楽しみでしょうがありません。 # 本満寺 by まる子 久々に太秦映画村. 2012. 21 Monday. 09:32. 昨日、久しぶりに映画村に行ってきました。 村内の施設がリニューアルされてずいぶん雰囲気も変わってました。 太秦駅から歩いてすぐ近くの撮影所入り口の脇から入れるようになってます。 京都駅からJR嵯峨野線にて花園駅で下車し、向かったのは妙心寺の退蔵院。 # 妙心寺 by capitarup0123 南禅寺から哲学の道を通って法然院にたどり着きました。 ここは山懐に抱かれた緑の深い寺です。 参道の石段を昇っていくと、杉木立の向こうに山門が見えて来ます。 山寺の風情を感じる一瞬ですね。 この景色を見ると物静かな境内と… # 法然院 by northern-mt 嵐山では 子ども達が 「わー、扇子もろたー扇子もろたー」 何をやっているのかというと、三船祭 芸能の神である車折神社 古典芸能である茶道などの家元から、お笑い芸人、アイドルからAV女優までが奉納している神社 いや、AV大好きなんでむしろ歓迎なんです … # 嵐山 車折神社 祭 by ren kyo 三船祭」は平安貴族の船遊びを再現した車折神社の神事です。 20日、嵐山・渡月橋の上流で、色鮮やかに装飾された約20隻の船上で舞楽が奉納されました。 # 車折神社 祭 by mimoron 晴天に恵まれた5月21日。 この日は、全国各地で、金環日食が観測できるというので、ミモロも朝から、ソワソワと。 日食を見るには、特別のグラスが必要。 「近所のコンビニでグラスを買わなくちゃ!」と、ハリキッテ、まずはコンビニへ。 「あのー日食を見るグラス … # 平安神宮 by goldtour 昨日(20日)浄瑠璃寺、岩船寺、当尾の里石仏めぐりに 言ってきました。 浄瑠璃寺の持つ空間は本当に癒しの空間といいますか、私たちに 安らぎを与えてくれるお寺で私の大好きなお寺の一つです 今回は浄瑠璃寺と岩船寺間の「当尾の石仏めぐり」も一つの … # 浄瑠璃寺 岩船寺 by hongokeiniku 今回初めて宇治の平等院へも行ってきました。 均整がとれた建物で美しいですね。 平等院はお金に縁があります。 1万円と10円 10円には建物全体が、1万円札には屋根に飾られている鳳凰が印刷されています。 平等院が別名鳳凰堂と言われる所以です。 # 平等院 by colorsmotoko 先週土曜、ひょこっと時間ができたので、京都の東寺に行ってきました。 # 東寺 by vec150 次に夕佳亭・・・江戸時代の茶道家金森宗和が建てた数寄屋造りの茶室 夕佳亭横には貴人榻・・・身分の高い人が用いた椅子 夕佳亭前には富士形の手水鉢・・・八代将軍義政が愛用したらしい とりあえず金閣寺はこれにて終了! 次に銀閣寺へ移動です。 # 金閣寺 by ふろう人 豊国神社の前のこの通りの事なのですが・・・・。 JPG. 豊国神社の正面の正面通りではなく・・・・・豊国神社は徳川の時代が終わり、明治時代に出来たのですがその前、秀吉の建てた大仏さまの正面だったのです。 # 豊国神社 by Mini 哲学の道沿いにある大豊神社。 ここも新緑が綺麗でした。 # 豊国神社 その他 by 京都の四季便り 先ほど金環食を京都御所で見てきました。 天気が心配でしたが、おかげさまで晴れました。 3年前の皆既日食の際に買った けれども天気が悪く役立たなかった 観測グラスを携えて出かけました。 # 京都御所 by negibou08 今回は家族と一緒に、2泊3日で京都の町を中心に、レンタカーで行動。 京都駅から天橋立をめざし、途中、亀岡を訪れる。 丹波国の一宮は、京都市亀岡市千歳町の出雲大神宮。 京都縦貫自動車道・千代川ICから10分程度も走れば着く。 千代川IC自体が世辞に … # 出雲大神宮 by エフ・プランニングサポート 古川成行 少し時間が有ったものですから京都・大徳寺へ寄ってみました。 不勉強この上ないのですが 大徳寺と言うお寺だと思っていたのですが # 大徳寺 by Norichan 足利尊氏が建立したと言われる等持院。 その別院北等持寺が、今の等持院となっているようです。 夢窓疎石作と伝えられる広々とした庭園。 新緑が眼にしみます。 # 等持院 by cantypyon 今日は友人と京都・寺田屋に遊びに行こうということになりまして 早速今日女子4人でいってまいりました 京阪電車で中書島まで約30分、 お昼に着くようにしたので着いてすぐにお昼ごはん どのお店も外観から中から雰囲気のいいお店ばかり。 # 寺田屋 by gussan コース 京都駅8:30発周山行JRバスー高雄ー神護寺ーj神護寺道ー林道ー首無地蔵ークリンソウ群生地ー裏参道出合ー地蔵の辻ー愛宕神社ー社務所裏道ー水尾ーJR保津峡駅16:02発. 新緑とクリンソウを見に出かけてきました。 周山行のバスは全員がす … # 愛宕神社 舎利殿と枯山水。 嵐山が借景となっています。 石組も室町時代のもの。 視界には現在を感じさせるものがなにも無く、まるで何百年も前の景色の中にいるような錯覚をおぼえます。 # 鹿王院 by にゅげ 今年に入ってから、アレやコレやと運の低下を肌で感じたので、京都へ厄落としに行きましたよ。 ただ、今年は喪中なので、神社にはお参りできないということで、お寺さんへお参りです。 え? どこをセレクトしたかって? そりゃ~、儂が浄土真宗で、尚且 … # 西本願寺 by satami 「下鴨神社」 です。 この奥が 本殿になります。 下鴨神社は 京都の寺社の中でも古い分類にはいるそうです。 境内の中に「御手洗(みたらい)池」というのがあります。 この 御手洗池の水泡を模して作られたのが … # 下鴨神社 by nakan2239 京都御所東にある廬山寺。 その昔、紫式部はその著書である源氏物語の大半を、ここにあった屋敷で書き続けたということです。 # 廬山寺 階段を上ると社がいくつもあるのですが、 そろそろ拝観時間も終わりなので、磐座とみかげの滝までにしておきました。 出雲大神宮 夫婦岩. 出雲大神宮 本殿横にある舟岩。 出雲大神宮. (2011. 07). 楽天「まち楽」の京都情報専門ページです。 この祭りは水徳をたたえ一年の水の恵みに感謝をこめて祈願するものです。 貴船神社:「生間流家元による式庖丁」 # 貴船神社 by Mini 天龍寺のハスはもうちょっと先の様子だった。 1枚目、2枚目の写真は天龍寺の塔頭三秀院に咲いてた(?)ものだが、何の花(?)だろう。 ご存じの方いらっしゃいましたらお教えください。 # 天龍寺 by ぽかぽか家族のLiving-Eのつぶやき しかしこの暑さ!体力もなくなってきているので、あまり歩くことをせず、見てまわろう計画! 今回の一番の目的は「京都太秦映画村」 こちらに一度いってみたい~っと思っていたのでありました! # 岡崎神社 平安神宮 太秦映画村 by ecotrip Posted by 京都ecoトリップ; on 2011年07月06日09:00. 臨済宗(りんざいしゅう)のお寺は、いくつかの宗派に分けられているのですが、 その約半数が京都に本山をもっています。 ピックアップしてみますと、 ・相国寺派(金閣寺や銀閣寺などを塔頭にしてい … # 両足院 by h1623m 蓮華寺(京都市左京区) … 蓮華寺 山門・石畳参道 蓮華寺 鐘楼. 石畳の参道から右手に飛石が伸びており、あんまり美しいので思わず撮りました。 蓮華寺 飛石. 拝観受付を済ませ書院へ進むと、池泉観賞式庭園のお出ましです。 先ずは他のお寺同 … # 蓮華寺 by kennynewman 4日は駅前の京都は新阪急国際ホテルで目覚める 今日は丸一日フリータイム。 天気予報は午前中は曇りで午後からは大雨の予報であった。 それでも8時半には大原行きのバスに乗った。 友人も途中の国際会館近辺にアパートを借りているのでその方向を選んだ! # 三千院 by ma3121kei 下鴨神社へと高野川沿いを進むこと十数分 平行して流れている賀茂川と高野川が合流し、鴨川となる位置に在る糺の森(ただすのもり)の中に入って行きます。 そして午後1時30分より楼門前の中ノ森広場にて氏子区域の幼稚園児等の参列のもと七夕祭が斎行されます。 今日も結構咲き、現在あがっている蕾の1/3くらいは開花したようです。 (写真 今朝の境内) # 大蓮寺 梅雨の晴れ間が続いています。 東福寺塔頭の天得院へ 桔梗の花を見に行きました。 # 東福寺 by jishujinja 明日7月7日(木)午後2時より「恋愛成就七夕祭」がございます。 笹に結びつけて頂く祈願短冊「七夕こけしは、祭典当日まで授与しております。 祭典前にお受け頂きご記入をお済ませ頂きましたら、祭典中に大笹に結びつけ、お祓いを直接をお受け頂くこともできます。 # 地主神社 祭 by kamogawa35 上京区の堀川一条を上がったところに平安中期の天文博士として有名な阿倍清明を祀る晴明神社があります。 清明の旧居あとに作られた歴史の古い神社です、昔は占いで知られていましたが小さな神社でした。 近年になって、清明が星占いで世間の変化を予測 … # 晴明神社 by Fin 前々回の藤森神社の紫陽花に続いて、紫陽花シリーズ第二段京都で紫陽花で有名なスポットの一番は、宇治にある三室戸寺ではないかと思う。 三室戸寺には、約1万株の紫陽花が咲き乱れていてとても綺麗なお寺さんです。 そこで毎年、ライトアップが行われる … # 三室戸寺 by やんちゃ坊主 アチャコ ランチの後は、竹林散策の為に渡月橋を渡り、天竜寺方面へ. 藤森神社は、京阪本線の墨染駅の近くにあります。 勝運と馬の神様として知られており、競馬関係者(馬主・騎手等)や、競馬ファンの参拝者が多い … # 藤森神社 by ハシモトシンジ 京都国立博物館 特別展 百獣の楽園 7月16日からスタートする京都国立博物館の特別展、「百獣の楽園」。 メインテーマが動物というのは最近よくある内容ですが、京都ではありそうでなかったものですよね。 絵画や陶器などで作られた様々な姿態の動物 … # 京都国立博物館 by azami1942 来てホテルまで直行しました。 まず何処から観光しようかと思ってホテルの中にコンセルジュデスクがあり、ここで今日の観光の行きたい所を聞くと親切に教えてもらえ市バスで1日乗車券が500円で何回でも乗り降りできるのがフロントで売っていると言われ 地図も詳しいのを貰い雨の中を出発 まず銀閣寺から見て廻ることにした。 # 銀閣寺 哲学の道 by いつものことではあるけれど 車の受け渡しをしてもらったら 一番最初に行くところは決めていた 初乗りは 長岡天満宮が佳いと… # 長岡天満宮 by hm 週末に京都の岩船寺にあじさいを見に行ってきました。 # 岩船寺 by 知穂~RAKU 最近、すっかり旅日記みたいになっておりますが、 自分の記録のためにも、書いておきます。 # 出雲大神宮 by hiroshisj 三千院を出て「音無の滝」へと向かいます。 途中、来迎院というお寺の前を通りました。 趣のある白壁ですね。 あちこちで、ユキノシタも満開を迎えていました。 地味ですが、とても可憐な花です。 # 三千院 臨済宗建仁寺塔頭、両足院の特別公開 [1] に行ってきた。 説明を聞いて良かった。 知恵と慈悲の両方が足るから両足院なのだ。 # 両足院 by kamogawa35 南禅寺を訪ねるとひときわ目立つのが大きな三門です、現在の三門は藤堂高虎が寛永五年 1628年 大阪夏の陣で散った将兵たちを弔うために再建したもので高さ22Mの巨大なもので日本三大山門の一つです。 重要文化財に指定されています # 南禅寺 by nero 娘がバイトもなく暇だというので珍しく家族三人で京都へ行きました。 場所は南禅寺。 南禅寺といえば石庭と水道橋と湯豆腐です。 # 南禅寺 水路閣 by 師匠 真如堂 宝物虫払会期間 平成23年7月25日(日)(雨天中止) 宝蔵に納められている寺宝を本堂で虫干する行事で、法要と宝物の一般公開が行われます。 「真如堂縁起絵巻(写本)」をはじめ寺宝200点は見もの。 別にこれは写真のためではない。 輸の茅を抜いて持ち帰り、家の入口に挿すと無病息災につながるという人がいるようだが、これは逆で「風評」に過ぎない。 # 平野神社 by ecotrip 今日の茅の輪紹介は、市比賣神社(いちひめじんじゃ)さんです。 五条河原町を下がったところにある、小さな神社さんです。 女性の良縁・子授け・安産にご利益があるとされていて、京都ecoトリップからも多くのお客様が訪れて、いつも満足げな顔でお帰りになられる人気のスポットです。 # 市比賣神社 by 写真地図 昨日は久しぶりに上賀茂神社まで行ってきました。 目的は上賀茂手づくり市。 久しぶりの手作り市だったので、とても楽しみでした。 # 上賀茂神社 by すー 暑い暑いと文句を言いながらもオープンカー(自転車)で、もう始まっているかな?とわざわざ出かけてみました。 それが、いつもお邪魔する城南宮さんの「茅の輪くぐり」です。 準備も整い、参拝された方が茅の輪を作法にのっとりくぐっていました。 … # 城南宮 by メタボおじさん 早いもので今年も半分が過ぎようとしています。 梅雨の晴れ間が広がる関西地方では、夏の風物詩ともいえる古来からの風習「夏越の大祓い」に毎年お参りします。 今年も「城南宮」(期間は6月25日~30日までの間)で「茅の輪くぐり」と「人形流し」が行われ … # 城南宮 by ibatomo 銀閣寺からバスに乗って、平安神宮へ。 6月26日は遠出をして京都府の日本海側丹後半島にある天橋立と籠神社に行って参りました. 何回かに分けてご紹介したいと思います. # 天橋立 籠神社 by アトリエミルクール 先日は講習会が早く終わり、久しぶりに京都を散策してみました。 知名度は高くないようですが、ここの庭園もなかなかのものです。 夏越大祓は6月30日なので、毎年その日にくぐるんですけど、今年はちょっと予定がどうなるかわからないので、こちらで早々に半年間の穢れをぬぐい、厄払いと無病息災を願ってきました。 # 護王神社 by かすみ2525 久しぶりの更新になります。 一週間ほど前に、法金剛院というお寺の庭に行ってきました。 雨だったのですが、たまたま用事があって外に出て、そのついでに行ってきました。 雨の日にわざわざお庭を見に行くことはあまりなかったのですが、 # 法金剛院 by tatsunbo7 さて、その後少し南へ下り御金神社(みかねじんじゃ)へ到着。 10分もあれば拝観できる小さな神社さんです。 by Kyoto no T 京都の歳時記. 毎年2月1日と3日に八幡市の石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)で、厄除、無病息災、五穀豊穣を願う湯立神事が行われます。 ということで、2月1日に石清水八幡宮に訪れたので、今回の記事では湯立神事の模様をお伝えします。 # 石清水八幡宮 祭 by Y 少し残念でしたが、それでも庭は美しかったです。 しかし、やはり本音を言えば雪が積もる庭が見たかった。 次回は、雪の日をねらって妙満寺へ訪れたいと思います。 ただ、めっちゃ寒そうですが。 ~今回紹介した京都のお寺~ お寺:妙満寺 … # 妙満寺 by jishujinja 2月は木芽月(このめつき)や初花月(はつはなつき)の別名を持っています。 暦の上では春となっていますが、実際はまだまだ寒い日が続きます。 この寒い時期に、草木は来る春に備えて、土の中でじっと力を蓄え、芽吹く時期をまっているのですね。 # 地主神社 イベント by Mini 3日が節分でまだ暦の上でも冬だが、今日から2月ということもあってか、なんとなく春の日差しを感じた。 清凉寺の梅も少しほころび始めている。 # 野宮神社 清凉寺 by su-yan-osanpo さて、ここから散歩がてら清水寺と霊山護国神社へ行こうと決めた。 Dscn3210. jpg 清水寺は思い出せないくらい昔に行った記憶があるが・・・はて?? 霊山護国神社は、坂本龍馬のお墓を参ろうかと。 ぼちぼち歩く。 清水寺の近くになると、参拝客なのか結構 … # 清水寺 京都霊山護国神社 by mpdahpg 恋占いの石や水に浮かべると溶けて厄を払ってくれるという紙の人形、撫で大黒など女の子の喜びそうなお払いグッズ満載の神社だ。 此処で僕も幸福の鈴という根付けを買ってしまった。 清水寺の最高のシャッタースポットで一枚パチリ(ガシャ?)。 … # 地主神社 清水寺 八坂神社 by mame-kuoo 仕事で京都に行ってきました。 独特な京都の雰囲気にまったりしながら、 お寺を数か所参拝。 … 野宮神社~天龍寺~ / 清水寺~南禅寺~平安神宮 … 京野菜に、湯葉、湯豆腐、鴨肉・・・・etc 京都料理は、本当に身体に優しいお料理ですね! # 野宮神社 天龍寺 清水寺 南禅寺 水路閣 平安神宮 by 白猫庵 御影山に入ってみましょう。 大樹 木の根 御蔭の滝 滝があります。 出雲大神宮 神社は亀岡にある出雲大神宮です。 田んぼ 周辺は田んぼが広がるのどかなところです。 この広い宇宙の中で、 同じ地球の上で、 同じ時間の中に生きている。 それは奇跡に近いような偶然。 このブログを見ていただいているというだけで、 # 三千院 by Nのみんなでワイワイ! 行った先は、祇園からも徒歩圏内 ダッシュ ! 知恩院から北に5分. 「豆富料理 蓮月茶や」. 初日、まずは京都らしい豆富料理を味わって来ました お箸. その後京都の知人夫妻と「善峯寺」 五代将軍、徳川綱吉公の生母・桂昌院ゆかりの寺へ ダッシュ … # 食 善峯寺 by ふっくん そんな中、昨日は京都府八幡市にある『石清水八幡宮』へお参りに行ってきました。 厄除け祈願の締め括りであります。 # 石清水八幡宮 by okuyamayaemi 京都 5 前菜 お豆腐美味しかった~。 そして、お決まり?の嵯峨野の竹林を散策して。 京都 6 竹林 たまたま通りかかった天龍寺にも立ち寄りました。 京都 7 天龍寺 知らないって恥ずかしいですね。 あんまり立派なお寺だったので、 … # 竹林の道 天龍寺 by 京都旅楽【たびたの】 青空広がる京都です。 節分会に向けての準備が進んでいてお寺さんの前を通るたびわくわくします。 矢田寺では鬼とお多福さんの … # その他 by あふみ 春よ来い 満開の花咲く 春よ来い 北野の天神さんへお参りに行ってきました ほんと寒かった 時折 風花も・・・・ この厳しい冬を越えたらきっと 春が来るはず. 北野天満宮. 写真:北野天満宮 ,2011 # 北野天満宮 by さぁちゅん 先日、1月末ぎりセーフで「岡崎神社」にお詣りに行ってきました。 岡崎神社は安産・子授け・厄除けの神様で、ウサギが神様のお使いとなっています。 続きです。 Kumasagi10. 数は十分あるので大丈夫です。 … # 新熊野神社 by 京都関西グルメ本 1年に1度です。 厄除け、良縁を願われている方、是非お買い求め下さい。 熊野神社では、2月2,3日境内臨時茶店にて和菓子とお茶の無慮接待が行われます。 こちらもお楽しみに。 … # 食 by lazyMiki 実はわたくし、子細あって元日から数日を京都で過ごしました。 あ、雪が降ったからすっ飛んで行ったのではなく、宿やら新幹線やらすでに取った後になって寒波がやってくると聞き、もしやと思ってスノーブーツを買ってみたらホントに雪が降ったのでした。 # 詩仙堂 by sakam7 お正月2日にウサギ神社で有名な岡崎神社へお参りに行って来ました 12年に1度ということで参拝まで1時間余り並びました これだけ並ぶとご利益があるようにみんな思うでしょうね # 岡崎神社 丹波路・亀岡(京都府亀岡市)は積雪の越年だった。 これほどの雪の正月は、いつ以来だろう。 山も田畑も、保津川の岸も白に染まり、夜がふけるとともに闇と静寂が一帯を包み込んだ。 長靴をはいて散歩するとロウバイ、ウメ、モクレンなどのつぼみが、雪に耐えて … 午後から、長男も帰省してきた。 # 保津川 出雲大神宮 by ayumi-114yururi 雪と悪戦苦闘しながら観光中. せっかくここまで来たのだから・・・. 後少しだから・・. 気力体力も限界に近い中. たどり着いた八坂神社. 横断歩道も凍ってるし・・・ # 八坂神社 by ttomo115 拝殿の幅いっぱいに飾られた護王神社さんのジャンボ絵馬!かわいい2匹のうさぎが描かれています。 この神社は御祭神の和気清麻呂公が大隅国へ流される時に足が萎えて立つこともできなかったところ イノシシの守護により立って歩けるようになったことから猪を神使とし足腰の守護神としてご利益があるとされています。 # 護王神社 by ちまお もう少し三条通まで歩いて、また地下鉄に乗って帰りました。 今日は平安神宮から始まって、4神社・2寺をまわったことになります。 いや~、よう歩いた~ # 平安神宮 岡崎神社 金戒光明寺 真如堂 by みっちー 京都に来たのは12年ぶりです。 それだけ月日が経つとどれだけ変わるのだろう、という思いはありました。 特にこの神社の場合、陰陽師ブームがあったからです。 巷の噂ではかなりの変貌を遂げた、ということだったのである意味楽しみでした。 # 晴明神社 by iiya118 今熊野観音寺でおトイレ休憩させて頂きました。 ぼけ封じの観音様いましたの確認しましたか。 お願いしましたがな。 私もお願いしましたよ。 # 今熊野観音寺 by Miy 本当は岡本神社に行く予定でしたが、長蛇の列が並んでいたのでやめました。 DSC00453. jpg 上の鳳凰が見えない・・・ 金閣寺と違ってシックな作りの銀閣寺。 MAX<棲むなら美川憲一並の金ぴかよりこっちがいい。 上から見るとこんな感じ。 … # 龍安寺 銀閣寺 by oinai 新春香る 底冷えの厳しい京都・花街で裾引きの正装、頭には稲穂のかんざしを挿した舞妓、芸妓が各歌舞練場に日本髪に黒紋付き姿で、あでやかに着飾って勢揃いして、今年一年の技芸向上を誓う恒例の「始業式」が一月七日、四花街(祇園甲部・祇園東・先斗町・宮川町)の各歌舞練場で行われた # 祇園 上賀茂神社 御香宮神社 イベント by hatayasu88 平安神宮&八坂神社へ行ってきました。 2011-01-07 21:25:21 旅日記. 京都市動物園を出て歩いて平安神宮に行きました。 一度、平安神宮に行ってみたかったのでちょうどよかった。 歩いて10分くらいのところにありました。 でっかい鳥居。 # 壬生寺 イベント by Akira 正月休みに京都に初詣でに行ってきました当然凄い人久しぶりに京都の神社に行った清水寺は修学旅行以来すげー高かった舞台も大人になった今は大した事なかった次に伏見稲荷大社奥に進むにつれて永遠に続く鳥居の数完全ナメてた途中でリタイアあそこは行っ … # 清水寺 伏見稲荷大社 by kagetora0130 まず名神高速を使って移動。 写真、木曽川にかかる橋から見た伊吹山。 (多分) 行きは大きな渋滞に引っかからずに京都まで移動できました。 # 護王神社 by douwa-2010 私の住んでいるところから、京都の中心部まで30,40分で行きますのでチョット行ってきました。 朝11時過ぎ出発しまして、お昼を京都高島屋の6階の食堂街でとり、いざ出発です。 鴨川を渡り、東山を目指しました。 # 哲学の道 by 17blog 1月4日 京都の都七福神めぐりに行ってきました。 黄檗山 萬福寺には布袋尊が祀られてました。 萬福寺は、江戸初期、中国から渡来した隠元禅師が中国の黄檗山を模して創建された黄檗宗の大本山で、中国明朝様式の伽羅配置がなされています。 # 萬福寺 by wagamama works あけましておめでとうございます。 お正月のおやすみはほとんど家で過ごしましたが、. 初詣は京都の岡崎神社まで行ってきました。 ここは今年の干支のうさぎが奉られている神社。 うさぎは多産なので安産祈願で有名なのですが、 … # 岡崎神社 まず、清水寺近くのお豆腐屋さんでランチ 「湯豆腐のコース」をいただきましたが、すごいボリューム # 食 清水寺 by ada 良いね。 4 Kodak Gold100 撮影地:京都・北野 平野神社 # 平野神社 by mitsu 通ってきた参道を振り向いて、最後に1礼。 今年も、よい一年でありますように。 # 伏見稲荷大社.

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偏差値41未満もしくは不明の高校の出身有名人

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by Ikeda Art Planetの京のAtelier 日本で最も古い社寺のひとつ「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」。 通称「下鴨神社」。 創建は紀元前90年頃とも言われておりザッと2000年の歴史を誇ります。 京都の中でも「上賀茂神社」「下鴨神社」はちょっと別格。 古くて格の高い神社です。 敷地の中には … # 下鴨神社 祭 by tomboy878 宇治川岸の、朝霧橋の東詰に宇治神社の鳥居が見える。 明治までは宇治神社とその東奥に位置する宇治上 うじかみ 神社は一対の関係でったが、維新後は分かれた。 この両神社が鎮座するこの一帯は、応神天皇の皇子で、源氏物語宇治十帖の八宮のモデル … # 宇治上神社 by 槐 -enjoux- 今朝はこの夏市内各寺院で開催される暁天講座の中で一番楽しみにしていた講座を受けに、知恩院さんにお邪魔してきました。 本日の講座の担当はJAXA宇宙科学研究所教授の阪本成一先生。 # 知恩院 by りせ 三脚は持っていませんので、ちゃんと撮れてたか心配でしたが・・・伏見稲荷大社の夜の鳥居です。 光と影、水やガラスに映ったもの … 伏見稲荷大社の本宮祭の宵宮、千本鳥居を通って奥の院へ・・・そこまでが前回でした。 今日はその先へ・・・お稲荷さんのお山 … # 伏見稲荷大社 by 西院スタッフ おはようございます。 今日の運勢最悪の浜田です。 昨日は教室は休講日でした。 川床はやはり少し涼しいですね。 風情ありますわ。 宿を出て、すぐ外にある貴船神社に参拝しました。 奥の宮は、しばらく歩きましたね。 その後、車で移動し、鞍馬寺へ。 # 貴船神社 鞍馬寺 by halu-s せっかくのお休みだけど、「あつ~い!」 さて、どこに行こうか・・・ 夕方貴船に夕涼みにでかけました。 貴船神社は意外に小さな神社でした。 赤い灯篭が続く階段を登って行ったところにあります。 # 貴船神社 第4回上七軒盆踊り 皆様のおかげさまをもちまして無事終了いたしました。 お暑い中たくさんの方々にご来場いただき盆踊りもたいへん盛り上がりました。 # 舞妓 イベント by YUKI 浴衣姿の舞妓さん見たさに「第4回上七軒盆踊り」へ足を運びました。 17:00頃から北野天満宮東門の前で神職によるお祓いが行われ、無事に終わると舞妓さんたちが列になって上七軒へと向かいます。 京都の気温は36度を超えていましたが、浴衣姿の舞妓さん … # 舞妓 イベント by 白孔雀(西台孝広) 愛車のラウム を半年定期点検に出した後、昨年の御守りをお納めする為、亀岡市千歳にある[出雲大神宮] へ参拝しました。 快晴 の下、汗だく になりながらの参拝になりました。 # 出雲大神宮 by まじくんママ 一昨日、まいまい京都さんの「きのこライターと、夏の伏見稲荷をきのこる!~真っ赤なきのこ、火炎茸を探して~」に、まじくんと参加しました。 まいまい京都とは、京都の店主、主婦、学生、占い師、職人さん・・・などバラエティに富んだガイドさんといっしょに、京都をまいまい(京都弁:うろうろ)する「京都のまち歩き」ツアーです # 伏見稲荷大社 by muutchifune 昨日ご朱印もらいに京都までお出かけ。 10:00 四条大宮よりバスで東山区泉涌寺へ。 ここから坂道歩く事15分第十五番札所 今熊野観音寺 # 今熊野観音寺 三室戸寺 宇治上神社 平等院 by 京都情報 《狸谷山不動院》の《火渡り祭》に出かけてきました。 狸谷山不動院の場所は詩仙堂からさらに東のこの辺です。 # その他 by スマイルフェイス8971 曹洞宗では、観光寺院としてはなく黄檗宗では、庭園がありません。 座禅・修行本意に造られています … 龍の蛇腹を象った菱形の敷石 禅寺では多く見掛けます # 萬福寺 by ctr9dmr 毎年7月に入ると花園の法金剛院の開門が朝7時になります。 蓮の花が美しく見られる早朝に、観蓮会として特別拝観できるというものです。 前日の大雨の影響が気になっていましたが、思いの外きれいに咲いていました。 (2012年7月25日撮影、 # 法金剛院 by aquarielkrm 暑気払いに忙しい京都。 下鴨さんもご多分にもれず『御手洗祭り』でした。 つめたーい糺の森の水に足を浸し、厄よけです。 は〜*すっきり清められて、夏本番!皆さんも… # 下鴨神社 祭 by digiso ガーデンミュージアム比叡がこの時期ライトアップしているということで夏の比叡山に行ってきました。 巡拝受付所で「16 … # 延暦寺 by Medalog さていよいよ高台寺の境内へ。 境内までは長い石段を上らなくてはいけないのだが、石段の幅が広く傾斜も緩やかなので、人が多くても母がゆっくり焦らず上ることができそうで安心した。 # 高台寺 by 160658 この門は、同時代に建立された知恩院・南禅寺と合わせて京都三大門の一つとして数えられるそうですが、他の二門が禅宗様なのに対して仁和寺のこの二王門だけは日本古来の和様という様式であるのだとか。 この屋根の組式など細かい点で違うんでしょうね … # 仁和寺 by 京都旅楽 本満寺の南門。 次から次へと美しい花が咲きます。 牡丹の次は芍薬。 散歩が楽しみで楽しみでしょうがありません。 # 本満寺 by まる子 久々に太秦映画村. 2012. 21 Monday. 09:32. 昨日、久しぶりに映画村に行ってきました。 村内の施設がリニューアルされてずいぶん雰囲気も変わってました。 太秦駅から歩いてすぐ近くの撮影所入り口の脇から入れるようになってます。 京都駅からJR嵯峨野線にて花園駅で下車し、向かったのは妙心寺の退蔵院。 # 妙心寺 by capitarup0123 南禅寺から哲学の道を通って法然院にたどり着きました。 ここは山懐に抱かれた緑の深い寺です。 参道の石段を昇っていくと、杉木立の向こうに山門が見えて来ます。 山寺の風情を感じる一瞬ですね。 この景色を見ると物静かな境内と… # 法然院 by northern-mt 嵐山では 子ども達が 「わー、扇子もろたー扇子もろたー」 何をやっているのかというと、三船祭 芸能の神である車折神社 古典芸能である茶道などの家元から、お笑い芸人、アイドルからAV女優までが奉納している神社 いや、AV大好きなんでむしろ歓迎なんです … # 嵐山 車折神社 祭 by ren kyo 三船祭」は平安貴族の船遊びを再現した車折神社の神事です。 20日、嵐山・渡月橋の上流で、色鮮やかに装飾された約20隻の船上で舞楽が奉納されました。 # 車折神社 祭 by mimoron 晴天に恵まれた5月21日。 この日は、全国各地で、金環日食が観測できるというので、ミモロも朝から、ソワソワと。 日食を見るには、特別のグラスが必要。 「近所のコンビニでグラスを買わなくちゃ!」と、ハリキッテ、まずはコンビニへ。 「あのー日食を見るグラス … # 平安神宮 by goldtour 昨日(20日)浄瑠璃寺、岩船寺、当尾の里石仏めぐりに 言ってきました。 浄瑠璃寺の持つ空間は本当に癒しの空間といいますか、私たちに 安らぎを与えてくれるお寺で私の大好きなお寺の一つです 今回は浄瑠璃寺と岩船寺間の「当尾の石仏めぐり」も一つの … # 浄瑠璃寺 岩船寺 by hongokeiniku 今回初めて宇治の平等院へも行ってきました。 均整がとれた建物で美しいですね。 平等院はお金に縁があります。 1万円と10円 10円には建物全体が、1万円札には屋根に飾られている鳳凰が印刷されています。 平等院が別名鳳凰堂と言われる所以です。 # 平等院 by colorsmotoko 先週土曜、ひょこっと時間ができたので、京都の東寺に行ってきました。 # 東寺 by vec150 次に夕佳亭・・・江戸時代の茶道家金森宗和が建てた数寄屋造りの茶室 夕佳亭横には貴人榻・・・身分の高い人が用いた椅子 夕佳亭前には富士形の手水鉢・・・八代将軍義政が愛用したらしい とりあえず金閣寺はこれにて終了! 次に銀閣寺へ移動です。 # 金閣寺 by ふろう人 豊国神社の前のこの通りの事なのですが・・・・。 JPG. 豊国神社の正面の正面通りではなく・・・・・豊国神社は徳川の時代が終わり、明治時代に出来たのですがその前、秀吉の建てた大仏さまの正面だったのです。 # 豊国神社 by Mini 哲学の道沿いにある大豊神社。 ここも新緑が綺麗でした。 # 豊国神社 その他 by 京都の四季便り 先ほど金環食を京都御所で見てきました。 天気が心配でしたが、おかげさまで晴れました。 3年前の皆既日食の際に買った けれども天気が悪く役立たなかった 観測グラスを携えて出かけました。 # 京都御所 by negibou08 今回は家族と一緒に、2泊3日で京都の町を中心に、レンタカーで行動。 京都駅から天橋立をめざし、途中、亀岡を訪れる。 丹波国の一宮は、京都市亀岡市千歳町の出雲大神宮。 京都縦貫自動車道・千代川ICから10分程度も走れば着く。 千代川IC自体が世辞に … # 出雲大神宮 by エフ・プランニングサポート 古川成行 少し時間が有ったものですから京都・大徳寺へ寄ってみました。 不勉強この上ないのですが 大徳寺と言うお寺だと思っていたのですが # 大徳寺 by Norichan 足利尊氏が建立したと言われる等持院。 その別院北等持寺が、今の等持院となっているようです。 夢窓疎石作と伝えられる広々とした庭園。 新緑が眼にしみます。 # 等持院 by cantypyon 今日は友人と京都・寺田屋に遊びに行こうということになりまして 早速今日女子4人でいってまいりました 京阪電車で中書島まで約30分、 お昼に着くようにしたので着いてすぐにお昼ごはん どのお店も外観から中から雰囲気のいいお店ばかり。 # 寺田屋 by gussan コース 京都駅8:30発周山行JRバスー高雄ー神護寺ーj神護寺道ー林道ー首無地蔵ークリンソウ群生地ー裏参道出合ー地蔵の辻ー愛宕神社ー社務所裏道ー水尾ーJR保津峡駅16:02発. 新緑とクリンソウを見に出かけてきました。 周山行のバスは全員がす … # 愛宕神社 舎利殿と枯山水。 嵐山が借景となっています。 石組も室町時代のもの。 視界には現在を感じさせるものがなにも無く、まるで何百年も前の景色の中にいるような錯覚をおぼえます。 # 鹿王院 by にゅげ 今年に入ってから、アレやコレやと運の低下を肌で感じたので、京都へ厄落としに行きましたよ。 ただ、今年は喪中なので、神社にはお参りできないということで、お寺さんへお参りです。 え? どこをセレクトしたかって? そりゃ~、儂が浄土真宗で、尚且 … # 西本願寺 by satami 「下鴨神社」 です。 この奥が 本殿になります。 下鴨神社は 京都の寺社の中でも古い分類にはいるそうです。 境内の中に「御手洗(みたらい)池」というのがあります。 この 御手洗池の水泡を模して作られたのが … # 下鴨神社 by nakan2239 京都御所東にある廬山寺。 その昔、紫式部はその著書である源氏物語の大半を、ここにあった屋敷で書き続けたということです。 # 廬山寺 階段を上ると社がいくつもあるのですが、 そろそろ拝観時間も終わりなので、磐座とみかげの滝までにしておきました。 出雲大神宮 夫婦岩. 出雲大神宮 本殿横にある舟岩。 出雲大神宮. (2011. 07). 楽天「まち楽」の京都情報専門ページです。 この祭りは水徳をたたえ一年の水の恵みに感謝をこめて祈願するものです。 貴船神社:「生間流家元による式庖丁」 # 貴船神社 by Mini 天龍寺のハスはもうちょっと先の様子だった。 1枚目、2枚目の写真は天龍寺の塔頭三秀院に咲いてた(?)ものだが、何の花(?)だろう。 ご存じの方いらっしゃいましたらお教えください。 # 天龍寺 by ぽかぽか家族のLiving-Eのつぶやき しかしこの暑さ!体力もなくなってきているので、あまり歩くことをせず、見てまわろう計画! 今回の一番の目的は「京都太秦映画村」 こちらに一度いってみたい~っと思っていたのでありました! # 岡崎神社 平安神宮 太秦映画村 by ecotrip Posted by 京都ecoトリップ; on 2011年07月06日09:00. 臨済宗(りんざいしゅう)のお寺は、いくつかの宗派に分けられているのですが、 その約半数が京都に本山をもっています。 ピックアップしてみますと、 ・相国寺派(金閣寺や銀閣寺などを塔頭にしてい … # 両足院 by h1623m 蓮華寺(京都市左京区) … 蓮華寺 山門・石畳参道 蓮華寺 鐘楼. 石畳の参道から右手に飛石が伸びており、あんまり美しいので思わず撮りました。 蓮華寺 飛石. 拝観受付を済ませ書院へ進むと、池泉観賞式庭園のお出ましです。 先ずは他のお寺同 … # 蓮華寺 by kennynewman 4日は駅前の京都は新阪急国際ホテルで目覚める 今日は丸一日フリータイム。 天気予報は午前中は曇りで午後からは大雨の予報であった。 それでも8時半には大原行きのバスに乗った。 友人も途中の国際会館近辺にアパートを借りているのでその方向を選んだ! # 三千院 by ma3121kei 下鴨神社へと高野川沿いを進むこと十数分 平行して流れている賀茂川と高野川が合流し、鴨川となる位置に在る糺の森(ただすのもり)の中に入って行きます。 そして午後1時30分より楼門前の中ノ森広場にて氏子区域の幼稚園児等の参列のもと七夕祭が斎行されます。 今日も結構咲き、現在あがっている蕾の1/3くらいは開花したようです。 (写真 今朝の境内) # 大蓮寺 梅雨の晴れ間が続いています。 東福寺塔頭の天得院へ 桔梗の花を見に行きました。 # 東福寺 by jishujinja 明日7月7日(木)午後2時より「恋愛成就七夕祭」がございます。 笹に結びつけて頂く祈願短冊「七夕こけしは、祭典当日まで授与しております。 祭典前にお受け頂きご記入をお済ませ頂きましたら、祭典中に大笹に結びつけ、お祓いを直接をお受け頂くこともできます。 # 地主神社 祭 by kamogawa35 上京区の堀川一条を上がったところに平安中期の天文博士として有名な阿倍清明を祀る晴明神社があります。 清明の旧居あとに作られた歴史の古い神社です、昔は占いで知られていましたが小さな神社でした。 近年になって、清明が星占いで世間の変化を予測 … # 晴明神社 by Fin 前々回の藤森神社の紫陽花に続いて、紫陽花シリーズ第二段京都で紫陽花で有名なスポットの一番は、宇治にある三室戸寺ではないかと思う。 三室戸寺には、約1万株の紫陽花が咲き乱れていてとても綺麗なお寺さんです。 そこで毎年、ライトアップが行われる … # 三室戸寺 by やんちゃ坊主 アチャコ ランチの後は、竹林散策の為に渡月橋を渡り、天竜寺方面へ. 藤森神社は、京阪本線の墨染駅の近くにあります。 勝運と馬の神様として知られており、競馬関係者(馬主・騎手等)や、競馬ファンの参拝者が多い … # 藤森神社 by ハシモトシンジ 京都国立博物館 特別展 百獣の楽園 7月16日からスタートする京都国立博物館の特別展、「百獣の楽園」。 メインテーマが動物というのは最近よくある内容ですが、京都ではありそうでなかったものですよね。 絵画や陶器などで作られた様々な姿態の動物 … # 京都国立博物館 by azami1942 来てホテルまで直行しました。 まず何処から観光しようかと思ってホテルの中にコンセルジュデスクがあり、ここで今日の観光の行きたい所を聞くと親切に教えてもらえ市バスで1日乗車券が500円で何回でも乗り降りできるのがフロントで売っていると言われ 地図も詳しいのを貰い雨の中を出発 まず銀閣寺から見て廻ることにした。 # 銀閣寺 哲学の道 by いつものことではあるけれど 車の受け渡しをしてもらったら 一番最初に行くところは決めていた 初乗りは 長岡天満宮が佳いと… # 長岡天満宮 by hm 週末に京都の岩船寺にあじさいを見に行ってきました。 # 岩船寺 by 知穂~RAKU 最近、すっかり旅日記みたいになっておりますが、 自分の記録のためにも、書いておきます。 # 出雲大神宮 by hiroshisj 三千院を出て「音無の滝」へと向かいます。 途中、来迎院というお寺の前を通りました。 趣のある白壁ですね。 あちこちで、ユキノシタも満開を迎えていました。 地味ですが、とても可憐な花です。 # 三千院 臨済宗建仁寺塔頭、両足院の特別公開 [1] に行ってきた。 説明を聞いて良かった。 知恵と慈悲の両方が足るから両足院なのだ。 # 両足院 by kamogawa35 南禅寺を訪ねるとひときわ目立つのが大きな三門です、現在の三門は藤堂高虎が寛永五年 1628年 大阪夏の陣で散った将兵たちを弔うために再建したもので高さ22Mの巨大なもので日本三大山門の一つです。 重要文化財に指定されています # 南禅寺 by nero 娘がバイトもなく暇だというので珍しく家族三人で京都へ行きました。 場所は南禅寺。 南禅寺といえば石庭と水道橋と湯豆腐です。 # 南禅寺 水路閣 by 師匠 真如堂 宝物虫払会期間 平成23年7月25日(日)(雨天中止) 宝蔵に納められている寺宝を本堂で虫干する行事で、法要と宝物の一般公開が行われます。 「真如堂縁起絵巻(写本)」をはじめ寺宝200点は見もの。 別にこれは写真のためではない。 輸の茅を抜いて持ち帰り、家の入口に挿すと無病息災につながるという人がいるようだが、これは逆で「風評」に過ぎない。 # 平野神社 by ecotrip 今日の茅の輪紹介は、市比賣神社(いちひめじんじゃ)さんです。 五条河原町を下がったところにある、小さな神社さんです。 女性の良縁・子授け・安産にご利益があるとされていて、京都ecoトリップからも多くのお客様が訪れて、いつも満足げな顔でお帰りになられる人気のスポットです。 # 市比賣神社 by 写真地図 昨日は久しぶりに上賀茂神社まで行ってきました。 目的は上賀茂手づくり市。 久しぶりの手作り市だったので、とても楽しみでした。 # 上賀茂神社 by すー 暑い暑いと文句を言いながらもオープンカー(自転車)で、もう始まっているかな?とわざわざ出かけてみました。 それが、いつもお邪魔する城南宮さんの「茅の輪くぐり」です。 準備も整い、参拝された方が茅の輪を作法にのっとりくぐっていました。 … # 城南宮 by メタボおじさん 早いもので今年も半分が過ぎようとしています。 梅雨の晴れ間が広がる関西地方では、夏の風物詩ともいえる古来からの風習「夏越の大祓い」に毎年お参りします。 今年も「城南宮」(期間は6月25日~30日までの間)で「茅の輪くぐり」と「人形流し」が行われ … # 城南宮 by ibatomo 銀閣寺からバスに乗って、平安神宮へ。 6月26日は遠出をして京都府の日本海側丹後半島にある天橋立と籠神社に行って参りました. 何回かに分けてご紹介したいと思います. # 天橋立 籠神社 by アトリエミルクール 先日は講習会が早く終わり、久しぶりに京都を散策してみました。 知名度は高くないようですが、ここの庭園もなかなかのものです。 夏越大祓は6月30日なので、毎年その日にくぐるんですけど、今年はちょっと予定がどうなるかわからないので、こちらで早々に半年間の穢れをぬぐい、厄払いと無病息災を願ってきました。 # 護王神社 by かすみ2525 久しぶりの更新になります。 一週間ほど前に、法金剛院というお寺の庭に行ってきました。 雨だったのですが、たまたま用事があって外に出て、そのついでに行ってきました。 雨の日にわざわざお庭を見に行くことはあまりなかったのですが、 # 法金剛院 by tatsunbo7 さて、その後少し南へ下り御金神社(みかねじんじゃ)へ到着。 10分もあれば拝観できる小さな神社さんです。 by Kyoto no T 京都の歳時記. 毎年2月1日と3日に八幡市の石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)で、厄除、無病息災、五穀豊穣を願う湯立神事が行われます。 ということで、2月1日に石清水八幡宮に訪れたので、今回の記事では湯立神事の模様をお伝えします。 # 石清水八幡宮 祭 by Y 少し残念でしたが、それでも庭は美しかったです。 しかし、やはり本音を言えば雪が積もる庭が見たかった。 次回は、雪の日をねらって妙満寺へ訪れたいと思います。 ただ、めっちゃ寒そうですが。 ~今回紹介した京都のお寺~ お寺:妙満寺 … # 妙満寺 by jishujinja 2月は木芽月(このめつき)や初花月(はつはなつき)の別名を持っています。 暦の上では春となっていますが、実際はまだまだ寒い日が続きます。 この寒い時期に、草木は来る春に備えて、土の中でじっと力を蓄え、芽吹く時期をまっているのですね。 # 地主神社 イベント by Mini 3日が節分でまだ暦の上でも冬だが、今日から2月ということもあってか、なんとなく春の日差しを感じた。 清凉寺の梅も少しほころび始めている。 # 野宮神社 清凉寺 by su-yan-osanpo さて、ここから散歩がてら清水寺と霊山護国神社へ行こうと決めた。 Dscn3210. jpg 清水寺は思い出せないくらい昔に行った記憶があるが・・・はて?? 霊山護国神社は、坂本龍馬のお墓を参ろうかと。 ぼちぼち歩く。 清水寺の近くになると、参拝客なのか結構 … # 清水寺 京都霊山護国神社 by mpdahpg 恋占いの石や水に浮かべると溶けて厄を払ってくれるという紙の人形、撫で大黒など女の子の喜びそうなお払いグッズ満載の神社だ。 此処で僕も幸福の鈴という根付けを買ってしまった。 清水寺の最高のシャッタースポットで一枚パチリ(ガシャ?)。 … # 地主神社 清水寺 八坂神社 by mame-kuoo 仕事で京都に行ってきました。 独特な京都の雰囲気にまったりしながら、 お寺を数か所参拝。 … 野宮神社~天龍寺~ / 清水寺~南禅寺~平安神宮 … 京野菜に、湯葉、湯豆腐、鴨肉・・・・etc 京都料理は、本当に身体に優しいお料理ですね! # 野宮神社 天龍寺 清水寺 南禅寺 水路閣 平安神宮 by 白猫庵 御影山に入ってみましょう。 大樹 木の根 御蔭の滝 滝があります。 出雲大神宮 神社は亀岡にある出雲大神宮です。 田んぼ 周辺は田んぼが広がるのどかなところです。 この広い宇宙の中で、 同じ地球の上で、 同じ時間の中に生きている。 それは奇跡に近いような偶然。 このブログを見ていただいているというだけで、 # 三千院 by Nのみんなでワイワイ! 行った先は、祇園からも徒歩圏内 ダッシュ ! 知恩院から北に5分. 「豆富料理 蓮月茶や」. 初日、まずは京都らしい豆富料理を味わって来ました お箸. その後京都の知人夫妻と「善峯寺」 五代将軍、徳川綱吉公の生母・桂昌院ゆかりの寺へ ダッシュ … # 食 善峯寺 by ふっくん そんな中、昨日は京都府八幡市にある『石清水八幡宮』へお参りに行ってきました。 厄除け祈願の締め括りであります。 # 石清水八幡宮 by okuyamayaemi 京都 5 前菜 お豆腐美味しかった~。 そして、お決まり?の嵯峨野の竹林を散策して。 京都 6 竹林 たまたま通りかかった天龍寺にも立ち寄りました。 京都 7 天龍寺 知らないって恥ずかしいですね。 あんまり立派なお寺だったので、 … # 竹林の道 天龍寺 by 京都旅楽【たびたの】 青空広がる京都です。 節分会に向けての準備が進んでいてお寺さんの前を通るたびわくわくします。 矢田寺では鬼とお多福さんの … # その他 by あふみ 春よ来い 満開の花咲く 春よ来い 北野の天神さんへお参りに行ってきました ほんと寒かった 時折 風花も・・・・ この厳しい冬を越えたらきっと 春が来るはず. 北野天満宮. 写真:北野天満宮 ,2011 # 北野天満宮 by さぁちゅん 先日、1月末ぎりセーフで「岡崎神社」にお詣りに行ってきました。 岡崎神社は安産・子授け・厄除けの神様で、ウサギが神様のお使いとなっています。 続きです。 Kumasagi10. 数は十分あるので大丈夫です。 … # 新熊野神社 by 京都関西グルメ本 1年に1度です。 厄除け、良縁を願われている方、是非お買い求め下さい。 熊野神社では、2月2,3日境内臨時茶店にて和菓子とお茶の無慮接待が行われます。 こちらもお楽しみに。 … # 食 by lazyMiki 実はわたくし、子細あって元日から数日を京都で過ごしました。 あ、雪が降ったからすっ飛んで行ったのではなく、宿やら新幹線やらすでに取った後になって寒波がやってくると聞き、もしやと思ってスノーブーツを買ってみたらホントに雪が降ったのでした。 # 詩仙堂 by sakam7 お正月2日にウサギ神社で有名な岡崎神社へお参りに行って来ました 12年に1度ということで参拝まで1時間余り並びました これだけ並ぶとご利益があるようにみんな思うでしょうね # 岡崎神社 丹波路・亀岡(京都府亀岡市)は積雪の越年だった。 これほどの雪の正月は、いつ以来だろう。 山も田畑も、保津川の岸も白に染まり、夜がふけるとともに闇と静寂が一帯を包み込んだ。 長靴をはいて散歩するとロウバイ、ウメ、モクレンなどのつぼみが、雪に耐えて … 午後から、長男も帰省してきた。 # 保津川 出雲大神宮 by ayumi-114yururi 雪と悪戦苦闘しながら観光中. せっかくここまで来たのだから・・・. 後少しだから・・. 気力体力も限界に近い中. たどり着いた八坂神社. 横断歩道も凍ってるし・・・ # 八坂神社 by ttomo115 拝殿の幅いっぱいに飾られた護王神社さんのジャンボ絵馬!かわいい2匹のうさぎが描かれています。 この神社は御祭神の和気清麻呂公が大隅国へ流される時に足が萎えて立つこともできなかったところ イノシシの守護により立って歩けるようになったことから猪を神使とし足腰の守護神としてご利益があるとされています。 # 護王神社 by ちまお もう少し三条通まで歩いて、また地下鉄に乗って帰りました。 今日は平安神宮から始まって、4神社・2寺をまわったことになります。 いや~、よう歩いた~ # 平安神宮 岡崎神社 金戒光明寺 真如堂 by みっちー 京都に来たのは12年ぶりです。 それだけ月日が経つとどれだけ変わるのだろう、という思いはありました。 特にこの神社の場合、陰陽師ブームがあったからです。 巷の噂ではかなりの変貌を遂げた、ということだったのである意味楽しみでした。 # 晴明神社 by iiya118 今熊野観音寺でおトイレ休憩させて頂きました。 ぼけ封じの観音様いましたの確認しましたか。 お願いしましたがな。 私もお願いしましたよ。 # 今熊野観音寺 by Miy 本当は岡本神社に行く予定でしたが、長蛇の列が並んでいたのでやめました。 DSC00453. jpg 上の鳳凰が見えない・・・ 金閣寺と違ってシックな作りの銀閣寺。 MAX<棲むなら美川憲一並の金ぴかよりこっちがいい。 上から見るとこんな感じ。 … # 龍安寺 銀閣寺 by oinai 新春香る 底冷えの厳しい京都・花街で裾引きの正装、頭には稲穂のかんざしを挿した舞妓、芸妓が各歌舞練場に日本髪に黒紋付き姿で、あでやかに着飾って勢揃いして、今年一年の技芸向上を誓う恒例の「始業式」が一月七日、四花街(祇園甲部・祇園東・先斗町・宮川町)の各歌舞練場で行われた # 祇園 上賀茂神社 御香宮神社 イベント by hatayasu88 平安神宮&八坂神社へ行ってきました。 2011-01-07 21:25:21 旅日記. 京都市動物園を出て歩いて平安神宮に行きました。 一度、平安神宮に行ってみたかったのでちょうどよかった。 歩いて10分くらいのところにありました。 でっかい鳥居。 # 壬生寺 イベント by Akira 正月休みに京都に初詣でに行ってきました当然凄い人久しぶりに京都の神社に行った清水寺は修学旅行以来すげー高かった舞台も大人になった今は大した事なかった次に伏見稲荷大社奥に進むにつれて永遠に続く鳥居の数完全ナメてた途中でリタイアあそこは行っ … # 清水寺 伏見稲荷大社 by kagetora0130 まず名神高速を使って移動。 写真、木曽川にかかる橋から見た伊吹山。 (多分) 行きは大きな渋滞に引っかからずに京都まで移動できました。 # 護王神社 by douwa-2010 私の住んでいるところから、京都の中心部まで30,40分で行きますのでチョット行ってきました。 朝11時過ぎ出発しまして、お昼を京都高島屋の6階の食堂街でとり、いざ出発です。 鴨川を渡り、東山を目指しました。 # 哲学の道 by 17blog 1月4日 京都の都七福神めぐりに行ってきました。 黄檗山 萬福寺には布袋尊が祀られてました。 萬福寺は、江戸初期、中国から渡来した隠元禅師が中国の黄檗山を模して創建された黄檗宗の大本山で、中国明朝様式の伽羅配置がなされています。 # 萬福寺 by wagamama works あけましておめでとうございます。 お正月のおやすみはほとんど家で過ごしましたが、. 初詣は京都の岡崎神社まで行ってきました。 ここは今年の干支のうさぎが奉られている神社。 うさぎは多産なので安産祈願で有名なのですが、 … # 岡崎神社 まず、清水寺近くのお豆腐屋さんでランチ 「湯豆腐のコース」をいただきましたが、すごいボリューム # 食 清水寺 by ada 良いね。 4 Kodak Gold100 撮影地:京都・北野 平野神社 # 平野神社 by mitsu 通ってきた参道を振り向いて、最後に1礼。 今年も、よい一年でありますように。 # 伏見稲荷大社.

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あつ森広場に椅子

本文 [ ] 一 [ ] 新橋を渡る時、発車を知らせる二番目の 鈴 ( ベル )が、霧とまでいえない九月の朝の、煙った空気に包まれて聞こえて来た。 葉子 ( ようこ )は平気でそれを聞いたが、車夫は宙を飛んだ。 而 ( そ )して車が、鶴屋という町の角の宿屋を曲って、いつでも人馬の群がるあの共同井戸のあたりを 駈 ( か )けぬける時、停車場の入口の大戸を閉めようとする駅夫と争いながら、八分がた閉りかかった戸の所に突っ立ってこっちを 見戍 ( みまも )っている青年の姿を見た。 「まあおそくなって 済 ( す )みませんでした事……まだ間に合いますか知ら」 と葉子が云いながら階段を昇ると、青年は粗末な 麦稈 ( むぎわら )帽子を一寸脱いで、黙ったまま切符を渡した。 「おや 何故 ( なぜ )一等になさらなかったの。 そうしないといけない訳があるから代えて下さいましな」 と云おうとしたけれども、火がつくばかりに駅夫がせき立てるので、葉子は黙ったまま青年とならんで小刻みな足どりで、たった一つだけ 開 ( あ )いている改札口へと急いだ。 改札はこの二人の乗客を 苦々 ( にがにが )しげに見やりながら、左手を延して待っていた。 二人がてんでに切符を出そうとする時、 「若奥様、これをお忘れになりました」 と云いながら、 羽被 ( はっぴ )の紺の 香 ( におい )の高くする さっきの車夫が、薄い大柄なセルの膝掛を肩にかけたまま 慌 ( あわ )てたように追い駈けて来て、オリーヴ色の絹ハンケチに包んだ小さな物を渡そうとした。 「早く早く、早くしないと出っちまいますよ」改札が 堪 ( たま )らなくなって 癇癪声 ( かんしゃくごえ )をふり立てた。 青年の前で「若奥様」と呼ばれたのと、改札が がみがみ 怒鳴 ( どな )り立てたので、針のように鋭い神経はすぐ彼女を あまのじゃくにした。 葉子は今まで急ぎ気味であった歩みを ぴったり止めてしまって、落ち付いた顔で、車夫の方に向きなおった。 「そう御苦労よ。 家に帰ったらね、今日は帰りが遅くなるかも知れませんから、お嬢さんたちだけで校友会にいらっしゃいってそう云っておくれ。 改札の顔は段々険しくなって、あわや通路を閉めてしまおうとした時、葉子はするするとその方に近よって、 「どうも済みませんでした事」 といって切符をさし出しながら、改札の眼の先きで花が咲いたように 微笑 ( ほほえ )んで見せた。 改札は馬鹿になったような顔付をしながら、それでも おめおめと切符に 孔 ( あな )を入れた。 プラットフォームでは、駅員も見送人も、立っている限りの人々は二人の方に眼を向けていた。 それを全く気付きもしないような物腰で、葉子は親しげに青年と肩を並べて、しずしずと歩きながら、車夫の届けた包物の中には何があるか 中 ( あ )ててみろとか、横浜のように自分の心を 牽 ( ひ )く町はないとか、切符を一緒にしまっておいてくれろとか云って、音楽者のようにデリケートなその指先きで、わざとらしく幾度か青年の手に触れる機会を求めた。 列車の中からはある限りの顔が二人を見迎え見送るので、青年が物慣れない処女のように 羞 ( はに )かんで、 而 ( し )かも自分ながら自分を怒っているのが葉子には面白く 眺 ( なが )めやられた。 一番近い二等車の昇降口の所に立っていた車掌は右の手をポケットに突っ込んで、靴の爪先きで待ち遠しそうに敷石を 敲 ( たた )いていたが、葉子がデッキに足を踏み入れると、いきなり耳を 劈 ( つんざ )くばかりに呼子を鳴らした。 而 ( そ )して青年(青年の名は 古藤 ( ことう )といった)が葉子に続いて飛び乗った時には、機関車の 応笛 ( おうてき )が前方で朝の町の 賑 ( にぎ )やかな さざめきを破って響き渡った。 葉子は四角なガラスを 嵌 ( は )めた入口の 繰戸 ( くりど )を古藤が勢よく開けるのを待って、中に 這入 ( はい )ろうとして、八分通りつまった両側の乗客に稲妻のように鋭く眼を走らしたが、左側の中央近くに新聞を見入った、 痩 ( や )せた中年の男に視線がとまると、 はっと立ちすくむ程驚いた。 然しその驚きは 瞬 ( またた )く暇もない中に、顔からも脚からも消え 失 ( う )せて、葉子は悪びれもせず、取りすましもせず、自信ある女優が喜劇の舞台にでも現われるように、軽い微笑を右の頰にだけ浮べながら、古藤に続いて入口に近い右側の空席に腰を下ろすと、あでやかに青年を見返りながら、小指を何んとも云えない形に折り曲げた左手で、 鬢 ( びん )の 後毛 ( おくれげ )をかき 撫 ( な )でる 序 ( ついで )に、地味に装って来た黒のリボンに 触 ( さわ )って見た。 青年の前に座を取っていた四十三四の 脂 ( あぶら )ぎった商人 体 ( てい )の男は、 あたふたと立ち上って自分の後ろのシェードを下ろして、折ふし横ざしに葉子に照りつける朝の光線を 遮 ( さえぎ )った。 紺の 飛白 ( かすり )に書生下駄をつっかけた青年に対して、 素姓 ( すじょう )の知れぬほど顔にも姿にも複雑な表情を 湛 ( たた )えたこの女性の対照は、幼い少女の注意をすら 牽 ( ひ )かずにはおかなかった。 乗客一同の視線は 綾 ( あや )をなして二人の上に乱れ飛んだ。 葉子は自分が青年の不思議な対照になっているという感じを 快 ( こころよ )く迎えてでもいるように、青年に対して 殊更 ( ことさら )親しげな態度を見せた。 品川を過ぎて短いトンネルを汽車が出ようとする時、葉子はきびしく自分を 見据 ( みす )える眼を 眉 ( まゆ )のあたりに感じて 徐 ( おもむ )ろにその方を見かえった。 それは葉子が思った通り、新聞に見入っているかの痩せた男だった。 男の名は 木部孤笻 ( きべこきょう )と云った。 葉子が車内に足を踏み入れた時、誰よりも先きに葉子に眼をつけたのはこの男であったが、誰よりも先きに眼を 外 ( そ )らしたのもこの男で、すぐ新聞を眼八分にさし上げて、それに読み入って 素知 ( そし )らぬふりをしたのに葉子は気がついていた。 而 ( そ )して葉子に対する乗客の好奇心が衰え始めた頃になって、彼は本気に葉子を見詰め始めたのだ。 葉子は 予 ( あらかじ )めこの 刹那 ( せつな )に対する態度を決めていたから慌ても騒ぎもしなかった。 眼を鈴のように大きく張って、親しい 媚 ( こ )びの色を浮べながら、黙ったままで軽く 点頭 ( うなず )こうと、少し肩と顔とをそっちにひねって、心持ち上向き加減になった時、稲妻のように彼女の心に響いたのは、男がその好意に応じて微笑みかわす様子のないと云う事だった。 実際男の一文字眉は深くひそんで、その両眼は 一際 ( ひときわ )鋭さを増して見えた。 それを見て取ると葉子の心の中は かっとなったが、 笑 ( え )みかまけた 眸 ( ひとみ )はそのままで、するすると男の顔を通り越して、左側の古藤の血気のいい頰のあたりに落ちた。 古藤は繰戸のガラス越しに、切割りの 崕 ( がけ )を眺めて つくねんとしていた。 「又何か考えていらっしゃるのね」 葉子は瘠せた木部にこれ見よがしと云う物腰で 華 ( はな )やかに云った。 古藤はあまりはずんだ葉子の声にひかされて、 まんじりとその顔を見守った。 その青年の単純な 明 ( あか )らさまな心に、自分の笑顔の奥の 苦 ( にが )い渋い色が見抜かれはしないかと、葉子は思わず たじろいだ程だった。 「何んにも考えていやしないが、蔭になった崕の色が、余りに 綺麗 ( きれい )だもんで……紫に見えるでしょう。 もう秋がかかって来たんですよ」 青年は何も思っていはしなかったのだ。 「本当にね」 葉子は単純に応じて、もう一度 ちらっと木部を見た。 瘠せた木部の眼は前と同じに鋭く輝いていた。 葉子は正面に向き直ると共に、その男の 眸 ( ひとみ )の下で、 悒憂 ( ゆううつ )な険しい色を引きしめた口のあたりに 漲 ( みなぎ )らした。 木部はそれを見て自分の態度を後悔すべき筈である。 二 [ ] 葉子は木部が魂を打ちこんだ初恋の 的 ( まと )だった。 それは 丁度日清 ( にっしん )戦争が終局を告げて、国民一般は誰れ彼れの差別なく、この戦争に関係のあった事柄や人物やに事実以上の好奇心をそそられていた頃であったが、木部は二十五という若い 齢 ( とし )で、或る大新聞社の従軍記者になって 支那 ( しな )に渡り、月並みな通信文の多い中に、 際立 ( きわだ )って観察の飛び離れた心力のゆらいだ文章を発表して、天才記者という名を博して 目出度 ( めでた )く 凱旋 ( がいせん )したのであった。 その頃女流 基督 ( キリスト )教徒の先覚者として、基督教婦人同盟の副会長をしていた葉子の母は、木部の属していた新聞社の社長と親しい交際のあった関係から、或る日その社の従軍記者を自宅に招いて慰労の会食を催した。 その席で、小柄で 白皙 ( はくせき )で、詩吟の声を悲壮な、感情の熱烈なこの少壮従軍記者は始めて葉子を見たのだった。 葉子はその時十九だったが、既に幾人もの男に恋をし向けられて、その 囲 ( かこ )みを 手際 ( てぎわ )よく 繰 ( く )りぬけながら、自分の若い心を楽しませて行くタクトは十分に持っていた。 十五の時に、 袴 ( はかま )を 紐 ( ひも )で締める代りに 尾錠 ( びじょう )で締める工夫をして、一時女学生界の流行を 風靡 ( ふうび )したのも彼女でる。 その 紅 ( あか )い唇を吸わして主席を占めたんだと、厳格で通っている米国人の老校長に、思いもよらぬ浮名を負わせたのも彼女である。 上野の音楽学校に這入ってヴァイオリンの 稽古 ( けいこ )を始めてから二ヵ月程の間にめきめき上達して、教師や生徒の舌を 捲 ( ま )かした時、ゲーベル博士一人は渋い顔をした。 而 ( そ )してある日「お前の楽器は才で鳴るのだ。 天才で鳴るのではない」と無愛想に云って 退 ( の )けた。 それを聞くと「そうで御座いますか」と無造作に云いながら、ヴァイオリンを窓の外に 抛 ( ほう )りなげて、そのまま学校を退学してしまったのも彼女である。 基督教婦人同盟の事業に奔走し、社会では 男勝 ( まさ )りのしっかり者という評判を取り、家内では趣味の高い而して意志の弱い 良人 ( おっと )を全く無視して振舞ったその母の最も深い隠れた弱点を、 拇指 ( ぼし )と食指との間に ちゃんと押えて、一歩も ひけを取らなかったのも彼女である。 葉子の眼には 総 ( すべ )ての人が、 殊 ( こと )に男が底の底まで見すかせるようだった。 葉子はそれまで多くの男を可なり近くまで 潜 ( もぐ )り込ませて置いて、もう一歩という所で突っ放した。 恋の始めにはいつでも女性が祭り上げられていて、或る機会を絶頂に男性が突然女性を踏み 躙 ( にじ )るという事を直覚のように知っていた葉子は、どの男に対しても、自分との関係の絶頂が 何処 ( どこ )にあるかを見ぬいていて、そこに来かかると 情容赦 ( なさけようしゃ )もなくその男を振り捨ててしまった。 そうして捨てられた多くの男は、葉子を 恨 ( うら )むよりも自分達の獣性を恥じるように見えた。 而して彼等は等しく葉子を見誤っていた事を悔いるように見えた。 何故というと、彼等は一人として葉子に対して 怨恨 ( えんこん )を抱いたり、 憤怒 ( ふんぬ )を漏したりするものはなかったから。 而して少しひがんだ者達は自分の愚を認めるよりも葉子を年不相当にませた女と見る方が勝手だったから。 それに恋によろしい若葉の六月の或る夕方だった。 日本橋の 釘店 ( くぎだな )にある葉子の家には七八人の若い従軍記者がまだ 戦塵 ( せんじん )の抜けきらないような風をして集まって来た。 十九でいながら十七にも十六にも見れば見られるような 華奢 ( きゃしゃ )な 可憐 ( かれん )な姿をした葉子が、慎しみの中にも才走った面影を見せて、二人の妹と共に給仕に立った。 而して 強 ( し )いられるままに、ケーベル博士から 罵 ( ののし )られたヴァイオリンの一手も 奏 ( かな )でたりした。 木部の全霊はただ一目でこの美しい才気の漲り 溢 ( あふ )れた葉子の容姿に吸い込まれてしまった。 葉子も不思議にこの小柄な青年に興味を感じた。 而して運命は不思議な 悪戯 ( いたずら )をするものだ。 木部は燃え 易 ( やす )い心に葉子を焼くようにかき抱いて、葉子は又才走った頭に木部の面影を軽く宿して、その一夜の 饗宴 ( きょうえん )はさりげなく終りを告げた。 木部の記者としての評判は 破天荒 ( はてんこう )といってもよかった。 苟 ( いやしく )も文学を解するものは木部を知らないものはなかった。 人々は木部が成熟した思想を 提 ( ひっさ )げて世の中に出て来る時の華々しさを噂󠄀(うわさ)し合った。 殊に日清戦役という、その当時の日本にしては絶大な背景を背負っているので、この年少記者は或る人々からは 英雄 ( ヒーロー )の一人とさえして崇拝された。 その感想的な、同時に何処か大望に燃え立ったようなこの青年の活気は、家中の人々の心を捕えないでは置かなかった。 殊に葉子の母が前から木部を知っていて、非常に 有為 ( ゆうい )多望な青年だと 褒 ( ほ )めそやしたり、公衆の前で自分の子とも弟ともつかぬ態度で木部をもてあつかったりするのを見ると、葉子は胸の中でせせら笑った。 而して心を許して木部に好意を見せ始めた。 木部の熱意が見る見る抑えがたく 募 ( つの )り出したのは 勿論 ( もちろん )の事である。 かの六月の夜が過ぎてから程もなく木部と葉子とは恋という言葉で見られねばならぬような間柄になっていた。 こう云う場合葉子がどれ程恋の場面を技巧化し芸術化するに巧みであったかは云うに及ばない。 木部は寝ても起きても夢の中にあるように見えた。 二十五というその頃まで、熱心な信者で、清教徒風の誇りを唯一の立場としていた木部がこの初恋に 於 ( おい )てどれ程真剣になっていたかは想像する事が出来る。 葉子は思いもかけず木部の火のような情熱に焼かれようとする自分を見出す事が 屡々 ( しばしば )だった。 その中に二人の間柄はすぐ葉子の母に感づかれた。 葉子に対して 予 ( かね )てから或る事では一種の敵意を持ってさえいるように見えるその母が、この事件に対して 嫉妬 ( しっと )とも思われる程厳重な故障を持ち出したのは、不思議でないと云うべき境を通り越していた。 世故 ( せこ )に慣れ切って、落ち付き払った中年の婦人が、心の底の動揺に 刺戟 ( しげき )されてたくらみ出すと見える 残虐 ( ざんぎゃく )な 譎計 ( わるだくみ )は、年若い二人の急所をそろそろと 窺 ( うかが )いよって、 腸 ( はらわた )も通れと突き刺してくる。 それを払いかねて木部が命限りに 藻掻 ( もが )くのを見ると、葉子の心に純粋な同情と、男に対する無条件的な捨身な態度が生れ始めた。 葉子は自分で造り出した自分の 穽 ( おとしあな )に他愛もなく酔い始めた。 葉子はこんな眼もくらむような晴れ晴れしいものを見た事がなかった。 女の本能が生れて始めて芽をふき始めた。 而して 解剖刀 ( メス )のような日頃の批判力は鉛のように 鈍 ( にぶ )ってしまった。 葉子の母が暴力では及ばないのを悟って、すかしつなだめつ、 良人 ( おっと )までを道具につかったり、本部の尊信する牧師を方便にしたりして、あらん限りの智力を 搾 ( しぼ )った懐柔策も、何んの 甲斐 ( かい )もなく、冷静な思慮深い作戦計画を根気よく続ければ続ける程、葉子は木部を後ろにかばいながら、 健気 ( けなげ )にもか弱い女の手一つで戦った。 而して木部の全身全霊を爪の先き 想 ( おも )いの果てまで自分のものにしなければ、死んでも死ねない様子が見えたので、母もとうとう 我 ( が )を折った。 而して五カ月の恐ろしい試練の後に、両親の立ち会わない小さな結婚の式が、秋の或る午後、木部の下宿の一間で 執 ( と )り行われた。 而して母に対する勝利の 分捕品 ( ぶんどりひん )として、木部は葉子一人のものとなった。 木部はすぐ葉山に小さな隠れ 家 ( が )の様な家を見付け出して、二人は 睦 ( むつ )まじくそこに移り住む事になった。 葉子の恋は然しながらそろそろと冷え始めるのに二週間以上を要しなかった。 彼女は競争すべからぬ関係の競争者に対して見事に勝利を得てしまった。 日清戦争というものの光も太陽が西に沈む度毎に減じて行った。 それ等はそれとして一番葉子を失望させたのは 同棲 ( どうせい )後始めて男というものの裏を返して見た事だった。 葉子を確実に占領したという意識に裏書きされた木部は、今まで おくびにも葉子に見せなかった 女々 ( めめ )しい弱点を露骨に現わし始めた。 後ろから見た木部は葉子には取り所のない平凡な気の弱い精力の足りない男に過ぎなかった。 筆一本握る事もせず朝から晩まで葉子に 膠着 ( こうちゃく )し、感傷的な癖に恐ろしく 我儘 ( わがまま )で、今日々々の生活にさえ事欠きながら、万事を葉子の肩になげかけてそれが当然な事でもあるような鈍感なお坊ちゃん 染 ( じ )みた生活のしかたが葉子の鋭い神経をいらいらさせ出した。 始めの中は葉子もそれを木部の詩人らしい無邪気さからだと思って見た。 而して せっせせっせと世話女房らしく切り廻す事に興味をつないで見た。 然し心の底の恐ろしく物質的な葉子にどうしてこんな 辛抱 ( しんぼう )がいつまで続こうぞ。 結婚前までの葉子の方が迫って見たにも 係 ( かか )わらず、崇高と見えるまでに極端な潔癖屋だった彼であったのに、思いもかけぬ 貪婪 ( どんらん )な 陋劣 ( ろうれつ )な情慾の持主で、 而 ( し )かもその欲求を貧弱な体質で表わそうとするのに 出喰 ( でっく )わすと、葉子は今まで自分でも気が 附 ( つ )かずにいた自分を鏡で見せつけられたような不快を感ぜずにはいられなかった。 夕食を済ますと葉子はいつでも不満と失望とでいらいらしながら夜を迎えねばならなかった。 木部の葉子に対する愛着が 募 ( つの )れば募る程、葉子は一生が暗くなりまさるように思った。 こうして死ぬために生れて来たのではない 筈 ( はず )だ。 そう葉子は くさくさしながら思い始めた。 その心持が又木部に響いた。 木部は段々監視の眼を以て葉子の一挙一動を注意するようになって来た。 同棲してから半ヵ月もたたない中に、木部はややもすると高圧的に葉子の自由を束縛するような態度を取るようになった。 木部の愛情は骨に沁みる程知り抜きながら、鈍っていた葉子の批判力は 又磨 ( みが )きをかけられた。 その鋭くなった批判力で見ると、自分と似寄った姿なり性格なりを木部に見出すという事は、自然が巧妙な皮肉をやっているようなものだった。 自分もあんな事を 想 ( おも )い、あんな事を云うのかと思うと、葉子の自尊心は思う存分に傷けられた。 外の原因もある。 然しこれだけで十分だった。 二人が一緒になってから二ヵ月目に、葉子は突然 失踪 ( しっそう )して、父の親友で、 所謂 ( いわゆる )物事のよく 解 ( わか )る高山という医者の病室に閉じ 籠 ( こも )らしてもらって、三日ばかりは食う物も食わずに、浅ましくも男の為めに眼のくらんだ自分の不覚を泣き 悔 ( くや )んだ。 木部が狂気のようになって、ようやく葉子の隠れ場所を見つけて会いに来た時は、葉子は冷静な態度でしらじらしく面会した。 「あなたの将来のお為めに 屹度 ( きっと )なりませんから」と何気なげに云って 退 ( の )けた。 木部がその言葉に骨を刺すような 諷刺 ( ふうし )を見出しかねているのを見ると、葉子は白く 揃 ( そろ )った美しい歯を見せて声を出して笑った。 葉子と木部との間柄はこんな他愛もない場面を区切りにしてはかなくも破れてしまった。 木部はあらんかぎりの手段を用いて、なだめたり、すかしたり、強迫までして見たが、総ては全く無益だった。 一旦 ( いったん )木部から離れた葉子の心は、何者も触れた事のない処女のそれのようにさえ見えた。 それから普通の期間を過ぎて葉子は木部の子を 分娩 ( ぶんべん )したが、 固 ( もと )よりその事を木部に知らせなかったばかりでなく、母にさえ或る他の男によって生んだ子だと告白した。 実際葉子はその後、母にその告白を信じさす程の生活を 敢 ( あえ )てしていたのだった。 然し母は 眼敏 ( めざと )くもその赤坊に木部の面影を 探 ( さぐ )り出して、基督教徒にあるまじき悪意をこの憐れな赤坊に加えようとした。 赤坊は女中部屋に運ばれたまま、祖母の膝には一度も乗らなかった。 意地の弱い葉子の父だけは孫の可愛さからそっと赤坊を葉子の 乳母 ( うば )の家に引き取るようにしてやった。 而してそのみじめな赤坊は乳母の手一つに育てられて定子という六歳の童女になった。 その後葉子の父は死んだ。 母も死んだ。 木部は葉子と別れてから、 狂瀾 ( きょうらん )のような生活に身を 任 ( まか )せた。 衆議院議員の候補に立っても見たり、純文学に指を染めても見たり、旅僧のような放浪生活も送ったり、妻を持ち子を成し、酒に 耽 ( ふけ )り、雑誌の発行も企てた。 而してその総てに一々不満を感ずるばかりだった。 而して葉子が久し振りで汽車の中で 出遇 ( であ )った今は、妻子を里に返してしまって、或る 由緒 ( ゆいしょ )ある堂上華族の寄宿者となって、これと云ってする仕事もなく、胸の中だけには色々な空想を浮べたり消したりして、 兎角 ( とかく )回想に耽り易い日送りをしている時だった。 三 [ ] その木部の眼は 執念 ( しゅうね )くもつきまつわった。 然し葉子はそっちを見向こうともしなかった。 而して二等の切符でもかまわないから何故一等に乗らなかったのだろう。 こう云う事が屹度あると思ったからこそ、乗り込む時もそう云おうとしたのだのに、気が 利 ( き )かないっちゃないと思うと、近頃になく起きぬけから 冴 ( さ )え 冴 ( ざ )えしていた気分が、沈みかけた秋の日のように 陰 ( かげ )ったり 滅入 ( めい )ったりし出して、冷たい血がポンプにでもかけられたように脳の 透間 ( すきま )という透間をかたく閉ざした。 たまらなくなって向いの窓から景色でも見ようとすると、そこにはシェードが下ろしてあって、例の四十三四の男が厚い唇をゆるく開けたままで、馬鹿な顔をしながらまじまじと葉子を見やっていた。 葉子は むっとしてその男の額から鼻にかけたあたりを、遠慮もなく 発矢 ( はっし )と眼で 鞭 ( むちう )った。 商人は、本当に鞭たれた人が泣き出す前にするように、笑うような、はにかんだような、不思議な顔のゆがめ方をして、さすがに顔を 背 ( そむ )けてしまった。 その意気地のない様子がまた葉子の心をいらいらさせた。 右に眼を移せば三四人先きに木部がいた。 その鋭い小さな眼は依然として葉子を見守っていた。 葉子は震えを覚えるばかりに 激昂 ( げっこう )した神経を両手に集めて、その両手を握り合せて膝の上のハンケチの包みを押えながら、下駄の先きを じっと見入ってしまった。 今は車内の人が申し合わせて侮辱でもしているように葉子には思えた。 古藤が 隣座 ( となりざ )にいるのさえ、一種の苦痛だった。 その 瞑想的 ( めいそうてき )な無邪気な態度が、葉子の内部的経験や苦悶と少しも縁が続いていないで、二人の間には 金輪際 ( こんりんざい )理解が成り立ち得ないと思うと、彼女は特別に毛色の変った自分の境界に、そっと 窺 ( うかが )い寄ろうとする探偵をこの青年に見出すように思って、その 五分刈 ( ごぶがり )にした 地蔵頭 ( じぞうあたま )までが顧みるにも足りない木の 屑 ( くず )か何んぞのように見えた。 痩せた木部の小さい輝いた眼は、依然として葉子を見詰めていた。 この時突然けたたましい笑い声が、何か熱心に話し合っていた二人の中年の紳士の口から起った。 その笑い声と葉子と何んの関係もない事は葉子にも分り切っていた。 然し彼女はそれを聞くと、もう慾にも我慢がし切れなくなった。 而して右の手を深々と帯の間にさし込んだまま立ち上りざま、 「汽車に酔ったんでしょうかしらん、頭痛がするの」 と捨てるように古藤に云い残して、 いきなり 繰戸 ( くりど )を開けてデッキに出た。 大分高くなった日の光がぱっと大森 田圃 ( たんぼ )に照り渡って、海が笑いながら光るのが、並木の向うに広過ぎる位一どきに眼に這入るので、軽い 瞑眩 ( めまい )をさえ覚える程だった。 鉄の 手欄 ( てすり )にすがって振り向くと、古藤が続いて出て来たのを知った。 その顔には心配そうな驚きの色が明らさまに現われていた。 「ひどく痛むんですか」 「ええ可なりひどく」 と答えたが面倒だと思って、 「いいから這入っていて下さい。 大袈裟 ( おおげさ )に見えるといやですから……大丈夫 危 ( あぶ )なかありませんとも……」 と云い足した。 古藤は 強 ( し )いてとめようとはしなかった。 而して、 「それじゃ這入っているが本当に危のう御座んすよ……用があったら呼んで下さいよ」 とだけ云って素直に這入って行った。 「Simpleton! 」 葉子は心の中でこうつぶやくと、焼き捨てたように古藤の事なんぞ忘れてしまって、手欄に 臂 ( ひじ )をついたまま放心して、晩夏の景色をつつむ引き締った空気に顔をなぶらした。 木部の事も思わない。 緑や 藍 ( あい )や黄色の外、これと云って輪廓の はっきりした自然の姿も眼に映らない。 唯 ( ただ )涼しい風が 習々 ( そよそよ )と 鬢 ( びん )の毛をそよがして通るのを快いと思っていた。 汽車は目まぐるしい程の快速力で走っていた。 葉子の心は唯 渾沌 ( こんとん )と暗く固まった物の 周 ( まわ )りを飽きる事もなく幾度も左から右に、右から左に廻っていた。 こうして葉子に取っては永い時間が過ぎ去ったと思われる頃、突然頭の中を引っ掻きまわすような激しい音を立てて、汽車は 六郷川 ( ろくごうがわ )の鉄橋を渡り始めた。 葉子は思わず ぎょっとして夢からさめたように前を見ると、釣橋の鉄材が 蛛手 ( くもで )になって上から下へと飛び 跳 ( はね )るので、葉子は思わずデッキのパンネルに身を 退 ( ひ )いて、両袖で顔を抑えて物を念じるようにした。 そうやって気を静めようと眼をつぶっている中に、 睫 ( まつげ )を通し袖を通して木部の顔と殊にその輝く小さな両眼とがまざまざと想像に浮び上って来た。 葉子の神経は 磁石 ( じしゃく )に吸い寄せられた砂鉄のように、堅く一つの幻像のうえに集注して、車内にあった時と同様な緊張した恐ろしい状態に返った。 停車場に近づいて汽車は段々と歩度をゆるめていた。 田圃のここかしこに、俗悪な色で塗り立てた広告看板が 連 ( つら )ねて建ててあった。 葉子は袖から顔を放して、気持の悪い幻像を払いのけるように、一つ一つその看板を見迎え見送っていた。 処々 ( ところどころ )に火が燃えるようにその看板は眼に映って木部の姿はまたおぼろになって行った。 その看板の一つに、長い黒髪を下げた姫が 経巻 ( きょうかん )を持っているのがあった。 その胸に書かれた「 中将湯 ( ちゅうじょうとう )」という文字を、何気なしに一字ずつ読み下すと、彼女は突然私生児の定子の事を思い出した。 而してその父なる木部の姿は、かかる乱雑な 聯想 ( れんそう )の中心となって、又まざまざと焼きつくように現われ出た。 その現われ出た木部の顔を、 謂 ( い )わば心の中の眼で見つめている中に、段々とその鼻の舌から 髭 ( ひげ )が消え 失 ( う )せて行って、輝く 眸 ( ひとみ )の色は優しい肉感的な温みを持ち出して来た。 汽車は徐々に進行をゆるめていた。 稍々 ( やや )荒れ始めた三十男の皮膚の 光沢 ( つや )は、神経的な青年の 蒼白 ( あおじろ )い 膚 ( はだ )の色となって、黒く光った軟かい 頭 ( つむり )の毛が際立って白い額を撫でている。 それさえが はっきり見え始めた。 列車は既に川崎停車場のプラットフォームに這入って来た。 葉子の頭の中では、汽車が止り切る前に仕事をし 遂 ( おお )さねばならぬという風に、今見たばかりの木部の姿がどんどん若やいで行った。 これは葉子が人の注意を牽こうとする時にはいつでもする 姿態 ( しな )である。 この時、繰戸がけたたましく開いたと思うと、中から二三人の乗客がどやどやと現われ出て来た。 而かもその最後から、涼しい色合のインバネスを羽織った木部が続くのを感付いて、葉子の心臓は思わず はっと処女の血を 盛 ( も )ったように時めいた。 木部が葉子の前まで来てすれすれにその側を通り抜けようとした時、二人の眼はもう一度しみじみと 出遇 ( であ )った。 木部の眼は好意を込めた微笑に 侵 ( ひた )されて、葉子の出ようによっては、直ぐに物を言い出しそうに唇さえ震えていた。 葉子も今まで続けていた回想の惰力に引かされて、思わず 微笑 ( ほほえ )みかけたのであったが、その瞬間 燕返 ( つばめがえ )しに、見も知りもせぬ路傍の人に与えるような、冷刻な 驕慢 ( きょうまん )な光をその眸から 射出 ( いだ )したので、木部の微笑は哀れにも枝を離れた枯葉のように、二人の間を空しくひらめいて消えてしまった。 葉子は木部のあわて方を見ると、車内で彼から受けた侮辱に可なり小気味よく 酬 ( むく )い得たという誇りを感じて、胸の中がややすがすがしくなった。 木部は瘠せたその右肩を癖のように 怒 ( いか )らしながら、急ぎ足に 闊歩 ( かっぽ )して改札口の所に近づいたが、切符を懐中から出す為めに立ち止った時、深い悲しみの色を眉の間に 漲 ( みなぎ )らしながら、振り返って じっと葉子の横顔に眼を注いだ。 葉子はそれを知りながら 固 ( もと )より侮辱の 一瞥 ( いちべつ )をも与えなかった。 木部が改札口を出て姿が隠れようとした時、今度は葉子の眼がじっとその後姿を 逐 ( お )いかけた。 木部が見えなくなった後も、葉子の視線はそこを離れようとはしなかった。 而してその眼には寂しく涙がたまっていた。 「又会う事があるだろうか」 葉子はそぞろに不思議な悲哀を覚えながら心の中でそう云っていたのだった。 四 [ ] 列車が川崎駅を発すると、葉子はまた 手欄 ( てすり )に 倚 ( よ )りかかりながら木部の事を色々と思いめぐらした。 稍々 ( やや )色づいた田圃の先きに松並木が見えて、その間から低く海の光る、平凡な五十三次風な景色が、電柱で 句読 ( くとう )を打ちながら、 空洞 ( うつろ )のような葉子の眼の前で閉じたり開いたりした。 赤蜻蛉 ( あかとんぼ )も飛びかわす時節で、その群れが、 燧石 ( ひうちいし )から打ち出される火花のように、赤い印象を眼の底に残して乱れあった。 何時 ( いつ )見ても新開地じみて見える神奈川を過ぎて、汽車が横浜の停車場に近づいた頃には、八時を過ぎた太陽の光が、 紅葉坂 ( もみじざか )の桜並木を黄色く見せる程に暑く照らしていた。 煤煙 ( ばいえん )で真黒にすすけた 煉瓦 ( れんが )壁の 蔭 ( かげ )に汽車が 停 ( とま )ると、中から一番先きに出て来たのは、右手にかのオリーヴ色の包物を持った古藤だった。 葉子はパラソルを杖に弱々しくデッキを降りて、古藤に助けられながら改札口を出たが、ゆるゆる歩いている間に乗客は先きを越してしまって、二人は一番あとになっていた。 客を取りおくれた十四五人の 停車場附 ( づ )きの車夫が、待合 部屋 ( べや )の前にかたまりながら、やつれて見える葉子に眼をつけて何かと噂し合うのが二人の耳にも這入った。 「むすめ」「らしゃめん」というような言葉さえそのはしたない言葉の中には 交 ( まじ )っていた。 開港場の がさつな卑しい調子は、すぐ葉子の神経に びりびり感じて来た。 何しろ葉子は早く落ち付く所を見付け出したかった。 古藤は停車場の前方の川添いにある休憩所まで走って行って見たが、帰って来ると ぶりぶりして、駅夫あがりらしい茶店の主人は古藤の書生っぽ姿をいかにも馬鹿にしたような断り方をしたといった。 二人は仕方なくうるさく附き 纏 ( まつ )わる車夫を追い払いながら、潮の香の漂った小さな運河を渡って、或る狭い 穢 ( きたな )い町の中程にある一軒の小さな旅人宿に這入って行った。 横浜という所には似もつかぬような古風な 外構 ( そとがま )えで、 美濃紙 ( みのがみ )のくすぶり返った 置行燈 ( おきあんどん )には太い筆付で 相模屋 ( さがみや )と書いてあった。 葉子は何んとなくその行燈に興味を牽かれてしまっていた。 悪戯 ( いたずら )好きなその心は、 嘉永 ( かえい )頃の浦賀にでもあればありそうなこの 旅籠屋 ( はたごや )に足を休めるのも恐ろしく面白く思った。 店にしゃがんで、番頭と何か話している あばずれたような女中までが眼に留った。 而して葉子が 体 ( てい )よく物を言おうとしていると、古藤がいきなり取りかまわない調子で、 「 何処 ( どこ )か静かな部屋を案内して下さい」 と無愛想に先きを越してしまった。 「へいへい、どうぞこちらへ」 女中は二人をまじまじと見やりながら、客の前もかまわず、番頭と眼を見合せて、 蔑 ( さげす )んだらしい笑いを漏らして案内に立った。 ぎしぎしと板ぎしみのする真黒な狭い 階子段 ( はしごだん )を上って、西に突き当った六畳程の狭い部屋に案内して、突っ立ったままで荒っぽく二人を不思議そうに女中は見比べるのだった。 油じみた 襟元 ( えりもと )を思い出させるような、西に出窓のある薄汚い(うすぎたな)い部屋の中を女中はひっくるめて 睨 ( にら )み廻しながら古藤は、 「 外部 ( そと )よりひどい……何処か 他所 ( よそ )にしましょうか」 と葉子を見返った。 葉子はそれには耳も 仮 ( か )さずに、思慮深い 貴女 ( きじょ )のような物腰で女中の方に向いて云った。 「 隣室 ( となり )も 明 ( あ )いていますか……そう。 夜までは何処も明いている。 ……そう。 お前さんがここの世話をしておいで?なら 余 ( ほか )の部屋も 序 ( ついで )に見せておもらいましょうか知らん」 女中はもう葉子には軽蔑の色は見せなかった。 而して心得顔に次ぎの部屋との 間 ( あい )の 襖 ( ふすま )を開ける間に、葉子は手早く大きな銀貨を紙に包んで、 「少し加減が悪いし、又色々お世話になるだろうから」 と云いながら、それを女中に渡した。 而して ずっと並んだ五つの部屋を一つ一つ見て廻って、掛軸、 花瓶 ( かびん )、 団扇 ( うちわ )さし、 小屏風 ( こびょうぶ )、机と云うようなものを、自分の好みに任せてあてがわれた部屋のと すっかり取りかえて、 隅 ( すみ )から隅まで綺麗に掃除をさせた。 而して古藤を正座に据えて小 ざっぱりした座布団に坐ると、にっこり微笑みながら、 「 是 ( こ )れなら半日位我慢が出来ましょう」 と云った。 「僕はどんな所でも平気なんですがね」 古藤はこう答えて、葉子の微笑を追いながら安心したらしく、 「気分はもうなおりましたね」 と附け加えた。 「ええ」 と葉子は何げなく微笑を続けようとしたが、その瞬間につと思い返して眉をひそめた。 葉子には 仮病 ( けびょう )を続ける必要があったのをつい忘れようとしたのだった。 それで、 「ですけれどもまだこんななんですの。 こら 動悸 ( どうき )が」 と云いながら、地味な 風通 ( ふうつう )の 単衣物 ( ひとえもの )の中にかくれた華やかな 襦袢 ( じゅばん )の袖をひらめかして、右手を力あげに前に出した。 而してそれと同時に呼吸を ぐっとつめて、心臓と 覚 ( おぼ )しあたりに 烈 ( はげ )しく力をこめた。 古藤はすき通るように白い 手頸 ( てくび )を 暫 ( しばら )く撫で廻していたが、 眽所 ( みゃくどころ )に探りあてると急に驚いて眼を見張った。 「 如何 ( どう )したんです、え、ひどく不規則じゃありませんか……痛むのは頭ばかりですか」 「いいえ、お 腹 ( なか )も痛みはじめたんですの」 「どんな風に」 「 ぎゅっと 錐 ( きり )ででももむように……よくこれがあるんで困ってしまうんですのよ」 古藤は静かに葉子の手を離して、大きな眼で深々と葉子をみつめた。 「医者を呼ばなくっても我慢が出来ますか」 葉子は苦しげに微笑んで見せた。 「あなただったら 屹度 ( きっと )我慢出来ないでしょうよ。 ……慣れっこですから 堪 ( こら )えて見ますわ。 その代りあなた永田さん……永田さん、ね、郵船会社の支店長の……あすこに行って船の切符の事を相談して来ていただけないでしょうか。 御迷惑ですわね。 それでもそんな事まで御願いしちゃあ…… 宜 ( よ )う御座んす、私、車でそろそろ行きますから」 古藤は、女というものはこれ程の健康の変調をよくもこうまで我慢するものだと云うような顔をして、勿論自分が行って見ると言い張った。 実はその日、葉子は身のまわりの小道具や化粧品を 調 ( ととの )えかたがた、米国行きの船の切符を買う為めに古藤を連れてここまで来たのだった。 葉子はその頃既に米国にいる或る学士と 許嫁 ( いいなずけ )の間柄になっていた。 新橋で車夫が若奥様と呼んだのも、この事が出入りのものの間に公然と知れわかっていたからの事だった。 それは葉子が私生子を設けてから暫く後の事だった。 或る冬の夜、葉子の母の 親佐 ( おやさ )が何かの用でその 良人 ( おっと )の書斎に行こうと階子段を昇りかけると、上から小間使が まっしぐらに 駈 ( か )け下りて来て、危く親佐に 打 ( ぶ )っ突かろうとしてその側をすりぬけながら、何か意味の分らない事を早口に云って走り去った。 その 島田髷 ( まげ )や帯の乱れた後姿が、 嘲弄 ( ちょうろう )の言葉のように眼を打つと、親佐は唇を 嚙 ( か )みしめたが、足音だけは しとやかに階子段を上って、いつもに似ず書斎の戸の前に立ち止って、しわぶきを一つして、それから規則正しく間をおいて三度戸をノックした。 こう言う事があってから五日とたたぬ中に、葉子の家庭即ち 早月 ( さつき )家は砂の上の塔のように 脆 ( もろ )くも崩れてしまった。 親佐は殊に冷静な底気味悪い態度で夫婦の別居を主張した。 而して日頃の柔和に似ず、傷ついた 牡牛 ( おうし )のように元通りの生活を 恢復 ( かいふく )しようとひしめく良人や中に這入って色々云いなそうとした親類達の言葉を、 きっぱりと 却 ( しりぞ )けてしまって、良人を 釘店 ( くぎだな )のだだっ広い住宅にたった一人残したまま、葉子とともに三人の娘を連れて、親佐は仙台に立ち 退 ( の )いてしまった。 木部のとめるのも聴かず、社会から葬ってしまえとひしめいているのを葉子は聞き知っていたから、普段ならば一も二もなく父を 庇 ( かば )って母に 楯 ( たて )をつくべき所を、素直に母のする通りになって、葉子は母と共に仙台に 埋 ( うず )もれに行った。 母は母で、自分の家庭から葉子のような娘の出た事を、出来るだけ世間に知られまいとした。 女子教育とか、家庭の 薫陶 ( くんとう )とかいう事を折ある 毎 ( ごと )に口にしていた親佐は、その言葉に対して虚偽と云う利子を払わねばならなかった。 一方に 揉 ( も )み消す為めには一方に どんと火の手を挙げる必要がある。 早月 ( さつき ) 母子 ( おやこ )が東京を去ると間もなく、或る新聞は早月ドクトルの女性に関する ふしだらを書き立てて、それにつけての親佐の苦心と貞操とを 吹聴 ( ふいちょう )した 序 ( ついで )に、親佐が東京を去るようになったのは、熱烈な信仰から来る義憤と、愛児を父の悪感化から救おうとする母らしい努力に基くものだ。 その為めに彼女は基督教婦人同盟の副会長という 顕揚 ( けんよう )な位置さえ投げ棄てたのだと書き添えた。 仙台に於ける早月親佐は暫くの間は深く沈黙を守っていたが、見る見る周囲に人を集めて華々しく活動をし始めた。 その客間は若い信者や、慈善家や、芸種家達のサロンとなって、そこからリバイバルや、慈善市や、音楽会というようなものが形を取って生れ出た。 殊に親佐が仙台支部長として働き出した基督教婦人同盟の運動は、その当時 野火 ( のび )のような勢で全国に拡がり始めた赤十字社の勢力にもおさおさ劣らない程の盛況を呈した。 知事令夫人も、名だたる 素封家 ( そほうか )の奥さん達もその集会には列席した。 而して三ヵ年の月日は早月親佐を仙台には無くてはならぬ名物の一つにしてしまった。 性質が母親と何処か似過ぎている為めか、似たように見えて一調子違っている為めか、それとも自分を慎しむ為めであったか、はたの人には判らなかったが、 兎 ( と )に 角 ( かく )葉子はそんな 華 ( はなや )かな雰囲気に包まれながら、不思議な程沈黙を守って、 碌々 ( ろくろく )晴れの座などには姿を現わさないでいた。 それにも 拘 ( かかわ )らず親佐の客間には吸い寄せられる人々の多数は葉子に吸い寄せられているのだった。 葉子の 控目 ( ひかえめ )なしおらしい様子がいやが上にも人の 噂 ( うわさ )を引く種となって、葉子という名は、多才で、情緒の 細 ( こま )やかな、美しい薄命児を誰にでも思い起させた。 彼女の立ちすぐれた 眉目形 ( みめかたち )は花柳の人達さえ 羨 ( うらやま )しがらせた。 而して色々な風聞が、清教徒風に質素な早月の 侘住居 ( わびずまい )の周囲を 霞 ( かすみ )のように取り捲き始めた。 突然小さな仙台市は雷にでも打たれたように或る朝の新聞記事に注意を向けた。 それはその新聞の 商売敵 ( がたき )である或る新聞の社主であり主筆である某が、親佐と葉子との二人に同時に 慇懃 ( いんぎん )を通じているという、全紙に 亙 ( わた )った不倫極まる記事だった。 誰も意外なような顔をしながら心の中ではそれを信じようとした。 この髪の毛の 濃 ( こ )い、口の大きい、色白な一人の青年を乗せた人力車が、仙台の町中を 忙 ( せわ )しく駈け廻ったのを注意した人は恐らくなかったろうが、その青年は名を木村といって、日頃から快活な活動好きな人として知られた男で、その熱心な奔走の結果、翌日の新聞紙の広告欄には、二段抜きで、知事令夫人以下十四五名の貴婦人の連名で、早月親佐の 冤罪 ( えんざい )が 雪 ( すす )がれる事になった。 この 稀有 ( けう )の 大袈裟 ( おおげさ )な広告が又小さな仙台の市中をどよめき渡らした。 然し木村の熱心も口弁も葉子の名を広告の中に入れる事は出来なかった。 こんな騒ぎが持ち上ってから早月親佐の仙台に於ける今までの声望は急に無くなってしまった。 その頃丁度東京に居残っていた早月が病気に 罹 ( かか )って薬に親しむ身となったので、それを しおに親佐は子供を連れて仙台を切り上げる事になった。 木村はその後すぐに早月母子を追って東京に出て来た。 而して毎日入りびたるように早月家に出入りして、殊に親佐の気に入るようになった。 親佐は病気になって危篤に 陥 ( おちい )った時、木村は一生の願いとして葉子との結婚を申し出た。 親佐はやはり母だった。 死期を前に控えて、一番気にせずにいられないものは、葉子の将来だった。 木村ならばあの我儘な、男を男と思わぬ葉子に仕えるようにして行く事が出来ると思った。 而して基督教婦人同盟の会長をしている 五十川 ( いそがわ )女史に後事を託して死んだ。 この五十川女史のまあまあと云うような不思議な 曖昧 ( あいまい )な 切盛 ( きりも )りで、木村は、何処か不確実ではあるが、兎も角葉子を妻とし得る保障を握ったのだった。 五 [ ] 郵船会社の永田は夕方でなければ会社から 退 ( ひ )けまいと云うので、葉子は宿屋に西洋物店のものを呼んで、必要な買物をする事になった。 古藤はそんなら 其処 ( そこ )らを ほッつき歩いて来ると云って、例の 麦稈 ( むぎわら )帽子を帽子掛から取って立ち上った。 葉子は思い出したように肩越しに振り返って、 「あなた 先刻 ( さっき )パラソルは骨が五本のがいいと 仰有 ( おっしゃ )てね」 と云った。 古藤は冷淡な調子で、 「そういったようでしたね」 と答えながら、何か他の事でも考えているらしかった。 「まあそんなにとぼけて……何故五本のがお好き?」 「僕が好きと云うんじゃないけれども、あなたは何んでも人と違ったものが好きなんだと思ったんですよ」 「何処までも人をおからかいなさる……ひどい事……行っていらっしゃいまし」 と情を迎えるように行って向き直ってしまった。 古藤が縁側に出ると又突然呼びとめた。 障子 ( しょうじ )に はっきり立姿をうつしたまま、 「何んです」 と云って古藤は立ち戻る様子がなかった。 葉子は 悪戯 ( いたずら )者らしい笑いを口のあたりに浮べていた。 「あなたは木村とは学校が同じでいらしったのね」 「そうですよ、級は木村の……木村の方が二つも上でしたがね」 「あなたはあの人を 如何 ( どう )お思いになって」 丸で少女のような無邪気な調子だった。 古藤は 微笑 ( ほほえ )んだらしい語気で、 「そんな事はもうあなたの方が 委 ( くわ )しい 筈 ( はず )じゃありませんか…… 心 ( しん )のいい活動家ですよ」 「あなたは?」 葉子は ぽんと 高飛車 ( たかびしゃ )に出た。 而して にやりとしながら がっくりと顔を上向きにはねて、床の間の一蝶のひどい 偽物 ( まがいもの )を見やっていた。 古藤が 咄嗟 ( とっさ )の返事に窮して、少し むっとした様子で答え渋っているのを見て取ると、葉子は今度は声の調子を落して、 如何 ( いか )にも 頼 ( たよ )りないという風に、 「日盛りは暑いから何処ぞでお休みなさいましね。 ……なるたけ早く帰って来て下さいまし。 もしかして、病気でも悪くなると、こんな所でも心細う御座んすから……よくって」 古藤は何が平凡な返事をして、縁板を踏みならしながら出て行ってしまった。 朝の 中 ( うち )だけ からっと破ったように晴れ渡っていた空は、午後から曇り始めて、真白な雲が太陽の面を撫でて通る毎に暑気は薄れて、空一面が灰色にかき曇る頃には、 膚 ( はだ )寒く思うほどに初秋の気候は激変していた。 時雨 ( しぐれ )らしく照ったり降ったりしていた雨の脚も、やがてじめじめと降り続いて、煮しめたような 穢 ( きたな )い 部屋 ( へや )の中は、殊更 湿 ( しとり )が強く来るように思えた。 葉子は居留地の方にある外国人相手の洋服屋や小間物屋などを呼び寄せて、思い切った 贅沢 ( ぜいたく )な買物をした。 買物をして見ると葉子は自分の財布のすぐ貧しくなって行くのを 怖 ( おそ )れないではいられなかった。 葉子の父は日本橋では一かどの門戸を張った医師で、収入も相当にはあったけれども、理財の道に全く暗いのと、妻の親佐が婦人同盟の事業にばかり奔走していて、その並々ならぬ才能を、少しも家の事に用いなかった為め、その死後には借金こそ残れ、遺産と云っても憐れな程しかなかった。 葉子は二人の妹を抱えながらこの苦しい境遇を切り抜けて来た。 それは葉子であればこそし 遂 ( おお )せて来たようなものだった。 誰にも貧乏らしい 気色 ( けしき )は露ほども見せないでいながら、葉子は始終貨幣一枚々々の重さを計って支払いするような注意をしていた。 それだけのに眼の前に異国情調の豊かな贅沢品を見ると、彼女の貪慾は甘いものを見た子供のようになって、前後も忘れて懐中のありったけの買物をしてしまったのだ。 使をやって正金銀行で 換 ( か )えた金貨は今 鋳出 ( いだ )されたような光を放って懐中の底にころがっていたが、それを 如何 ( どう )する事も出来なかった。 葉子の心は急に暗くなった。 戸外の天気もその心持に 合槌 ( あいづち )を打つように見えた。 古藤はうまく永田から切符を貰うことが出来るだろうか。 葉子自身が行き得ない程葉子に対して反感を持っている永田が、あの単純なタクトのない古藤をどんな風に扱ったろう。 永田の口から古藤は色々な葉子の過去を聞かされはしなかったろうか。 そんな事を思うと葉子は 悒鬱 ( ゆううつ )が生み出す反抗的な気分になって、湯をわかせて入浴し、寝床をしかせ、最上等の 三鞭酒 ( シャンペン )を取りよせて、したたかそれを飲むと前後も知らず眠ってしまった。 夜になったら 泊客 ( とまりきゃく )があるかも知れないと女中の云った五つの部屋は矢張り 空 ( から )のままで、日がとっぷりと暮れてしまった。 女中がランプを持って来た物音に葉子はようやく眼を覚まして、仰向いたまま、 煤 ( すす )けた天井に描かれたランプの丸い光輪をぼんやりと眺めていた。 その時 じたッじたッと濡れた足で階子段を昇って来る古藤の足音が聞こえた。 古藤は何かに腹を立てているらしい足どりでずかずかと縁側を 伝 ( つた )って来たが、ふと立ち止ると大きな声で帳場の方に 怒鳴 ( どな )った。 「早く雨戸を閉めないか……病人がいるんじゃないか。 ……」 「この寒いのに何んだってあなたも言い付けないんです」 今度はこう葉子に云いながら、 建付 ( たてつ )けの悪い障子を開けて いきなり中に這入ろうとしたが、その瞬間に はっと驚いたような顔をして立ちすくんでしまった。 香水や、化粧品や、酒の香を ごっちゃにした暖かい いきれがいきなり古藤に迫ったらしかった。 ランプがほの暗いので、部屋の隅々までは見えないが、光りの照り渡る限りは、雑多に置きならべられたなまめかしい女の服地や、帽子や、造花や、鳥の羽や、小道具などで、足の踏みたて場もないまでになっていた。 その一方に床の間を背にして、 郡内 ( ぐんない )の布団の上に 掻巻 ( かまき )を脇の下から羽織った、今起きかえったばかりの葉子が、派手な長襦袢一つで、 東欧羅巴 ( ヨーロッパ )の 嬪宮 ( ひんきゅう )の人のように、 片臂 ( かたひじ )をついたまま横になっていた。 而して入浴と酒とで ほんのりほてった顔を仰向けて、大きな眼を夢のように見開いて じっと古藤を見た。 その枕許には三鞭酒の瓶が本式に氷のなかにつけてあて、飲みさしのコップや、 華奢 ( きゃしゃ )な紙入れや、かのオリーヴ色の包物を、 しごきの赤が火の 蛇 ( くちなわ )のように取り巻いて、その端が指輪の二つ 嵌 ( はま )った大理石のような葉子の手に 弄 ( もてあそ )ばれていた。 「お遅う御座んした事。 お待たされなすったんでしょう。 ……さ、お這入りなさいまし。 そんなもの足ででもどけて頂戴、散らかしちまって」 この音楽のようなすべすべした葉子の声を聞くと、古藤は始めてillusionから目覚めた風で這入って来た。 葉子は左手を二の腕がのぞき出るまで ずっと延して、そこにあるものを一払いに払いのけると、花壇の土を掘り起したように汚い畳が半畳ばかり現われ出て、古藤は自分の帽子を部屋の隅にぶちなげて置いて、払い残された細形の金鎖を片付けると、、 どっかと 胡坐 ( あぐら )をかいて正面から葉子を見すえながら、 「行って来ました。 船の切符もたしかに受け取って来ました」 と云って 懷 ( ふとこ )ろの中を探りにかかった。 葉子は一寸改まって、 「ほんとに 難有 ( ありがと )う御座いました」 と頭を下げたが、忽ちroughishな眼付をして、 「まあそんな事は 何 ( いず )れあとで、ね、……何しろお寒かったでしょう、さ」 と云いながら飲み残りの酒を盆の上に無造作に捨てて、二三度左手をふって 滴 ( しずく )を切ってから、コップを古藤にさしつけた。 古藤の眼は何かに激昂しているように輝いていた。 「僕は飲みません」 「おや 何故 ( なぜ )」 「飲みたくないから飲まないんです」 この 角 ( かど )ばった返答は男を手もなしあやし慣れている葉子にも意外だった。 それでその後の言葉を 如何 ( どう )継ごうかと、 一寸躊 ( ためら )って古藤の顔を見やっていると、古藤はたたみかけて口を切った。 「永田ってのはあれはあなたの知人ですか。 思い切って尊大な人間ですね。 君のような人間から金を受け取る理由はないが、 兎 ( と )に 角 ( かく )あずかって置いて、いずれ直接あなたに手紙で云ってあげるから、早く帰れって云うんです、頭から。 失敬な奴だ」 葉子はこの言葉に乗じて気まずい心持を変えようと思った。 而して 驀地 ( まっしぐら )に何か云い出そうとすると、古藤はおっかぶせるように言葉を続けて、 「あなたは一体まだ腹が痛むんですか」 と きっぱり云って堅く坐り直した。 然しその時に葉子の陣立ては既に出来上っていた。 初めの微笑みをそのままに、 「ええ、少しはよくなりましてよ」 と言った。 古藤は短い 兵急 ( たんぺいきゅう )い、 「それにしても中々元気ですね」 とたたみかけた。 「それはお薬にこれを少しいただいたからでしょうよ」 と三鞭酒を指した。 正面からはね返された古藤は黙ってしまった。 然し葉子も勢に乗って追い迫るような事はしなかった。 矢頃 ( やごろ )を計って語気をかえて ずっと 下手 ( したで )になって、 「妙にお思いになったでしょうね。 悪う御座いましたね。 こんな所に来ていて、お酒なんか飲むのは本当に悪いと思ったんですけれど、気分がふさいで来ると、私にはこれより外にお薬はないんですもの。 先刻 ( さっき )のように苦しくなって来ると私はいつでも湯を熱めにして 浴 ( はい )ってから、お酒を飲み過ぎる位飲んで寝るんですの。 そうすると」 と云って、一寸云いよどんで見せて、 「十分か二十分 ぐっすり寝入るんですのよ……痛みも何も忘れてしまっていい心持に……。 それから急に頭が かっと痛んで来ますの。 そしてそれと一緒に気が 滅入 ( めい )り出して、もうもう 如何 ( どう )していいか分らなくなってこ共のように泣きつづけると、その中に又眠たくなって一寝入りしますのよ。 そうするとその後はいくらか さっぱりするんです。 ……父や母が死んでしまってから、頼みもしないのに親類達から余計な世話をやかれたり、 他人力 ( ひとぢから )なんぞを 的 ( あて )にせず妹二人を育てて行かなければならないと思ったりすると、私のような 他人様 ( ひとさま )と違って風変りな、……そら、五本の骨でしょう」 と淋しく笑った。 「それですものどうぞ堪忍して頂戴。 思いきり泣きたい時でも知らん顔をして笑って通していると、こんな私みたいな気まぐれ者になるんです。 気まぐれでもしなければ生きて行けなくなるんです。 男の方にはこの心持はお 分 ( わか )りにはならないかも知れないけれども」 こう云ってる中に葉子は、ふと木部との恋が 果敢 ( はか )なく破れた時の、我れにもなく身に沁み渡る淋しみや、死ぬまで日陰者であらねばならぬ私生子の定子の事や、計らずも今日まのあたり見た木部の、 心 ( しん )からやつれた面影などを思い起した。 而して更に、母の死んだ夜、日頃は見向きもしなかった親類達が寄り集まって来て、早月家には毛の末程の同情もない心で、早月家の善後策について、さも重大らしく 勝手気儘 ( きまま )な事を親切ごかしに しゃべり散らすのを聞かされた時、 如何 ( どう )にでもなれと云う気になって、暴れ抜いた事が、自分にさえ悲しい思い出となって、葉子の頭の中を矢のように早くひらめき通った。 葉子の頭んは人に譲ってはいない自信の色が現われ始めた。 「母の 初 ( しょ )七日の時もね、私はたて続けにビールを何杯も飲みましたろう。 何んでも瓶がそこいらにごろごろ 転 ( ころ )がりました。 そして 仕舞 ( しま )いには何が何んだか夢中になって、宅に出入りするお医者さんの膝を枕に、泣寝入りに寝入って、 夜中 ( よなか )をあなた二時間の 余 ( よ )も寝続けてしまいましたわ。 親類の人達はそれを見ると一人帰り二人帰りして、相談も何も滅茶苦茶になったんですって。 母の写真を前に置いといて、私はそんな事までする人間ですの。 お 呆 ( あき )れになったでしょうね。 いやな奴でしょう。 あなたのような方から御覧になったら、さぞいやな気がなさいましょうねえ」 「ええ」 と古藤は眼も動かさずに ぶっきらぼうに答えた。 「それでもあなた」 と葉子は 切 ( せつ )なそうに半ば起き上って、 「 外面 ( うわつら )だけで人のする事を何んとか仰有るのは少し残酷ですわ。 ……いいえね」 と古藤の何か云い出そうとするのを 遮 ( さえぎ )って、今度は きっと坐り直った。 「私は泣き言を云って 他人様 ( ひとさま )にも泣いて頂こうなんて、そんな事はこれんばかりも思やしませんとも……なるなら何処かに 大砲 ( おおづつ )のような大きな力の強い人がいて、その人が真剣に怒って、葉子のような 人非人 ( ひんぴにん )はこうしてやるぞと云って、私を押えつけて心臓でも頭でも 摧 ( くだ )けて飛んでしまう程 折檻 ( せっかん )をしてくれたらと思うんですの。 どの人もどの人も ちゃんと自分を忘れないで、いい加減に怒ったり、いい加減に泣いたりしているんですからねえ。 何んだってこう 生温 ( なまぬる )いんでしょう。 義一さん(葉子が古藤をこう名で呼んだのはこの時が始めてだった)あなたが今朝、 心 ( しん )の正直な何んとかだと仰有った木村に縁づくようになったのも、その晩の事です。 五十川 ( いそがわ )が親類中に賛成さして、晴れがましくも私を皆んなの前に引き出しておいて、罪人にでも云うように宣告してしまったのです。 私が一口でも云おうとすれば、五十川の云うには母の遺言ですって。 死人に口なし。 ほんとに木村はあなたが仰有ったような人間ね。 仙台であんな事があったでしょう。 あの時知事の奥さんはじめ母の方は何んとかしようが娘の方は保証が出来ないと仰有ったんですとさ」 云い知らぬ侮蔑の色が葉子の顔に 漲 ( みなぎ )った。 「ところが木村は自分の考えを押し通しもしないで、おめおめと新聞には母の名を出してあの広告をしたんですの。 母だけがいい人になれば誰だって私を……そうでしょう。 その 挙句 ( あげく )に木村は しゃあしゃあと私を妻にしたいんですって、義一さん、男ってそれでいいものなんですか。 まあね物の 譬 ( たと )えがですわ。 それとも言葉では何んと云っても無駄だから、実効的に私の潔白を立ててやろうかとでも云うんでしょうか」 そう云って激昂し切った葉子は嚙み捨てるように 甲高 ( かんだか )く ほほと笑った。 「一体私は 一寸 ( ちょっと )した事で好き嫌いの出来る悪い 質 ( たち )なんですからね。 と云って私はあなたのような 生 ( き )一本でもありませんのよ。 母の遺言だから木村と夫婦になれ。 早く身を堅めて 地道 ( じみち )に暮さなければ母の名誉を汚す事になる。 妹だって裸かでお嫁入りも出来まいといわれれば、私立派に木村の妻になって御覧に入れます。 その代り木村が少しつらいだけ。 こんな事をあなたの前で云っては 嘸 ( さぞ )気を悪くなさるでしょうが、 真直 ( まっすぐ )なあなただと思いますから、私もその気で何もかも打ち明けて申してしまいますのよ。 私の性質や境遇はよく御存じですわね。 こんな性質でこんな境遇にいる私がこう考えるのに 若 ( も )し間違いがあったら、どうか遠慮なく仰有って下さい。 ああいやだった事。 義一さん、私こんな事はおくびにも出さずに今の今までしっかり胸にしまって我慢していたのですけれども、今日は如何したんでしょう、何んだか遠い旅にでも出たような淋しい気になってしまって……」 弓弦 ( ゆづる )を切って放したように言葉を消して葉子は 俯向 ( うつむ )いてしまった。 日は 何時 ( いつ )の間にか とっぷり暮れていた。 じめじめと降り続く秋雨に 湿 ( しと )った夜風が細々と 通 ( かよ )って来て、湿気でたるんだ障子紙を そっと 煽 ( あお )って通った。 古藤は葉子の顔を見るのを避けるように、そこらに散らばった服地や帽子などを 眺 ( なが )め廻して、何んとも返答をしていいのか、云うべき事は腹にあるけれども言葉には現わせない風だった。 部屋は 息気 ( いき )苦しい程 しんとなった。 葉子は自分の言葉から、その時の有様から、妙にやる瀬ない淋しい気分になっていた。 強い男の手で思い存分両肩でも抱きすくめて欲しいような頼りなさを感じた。 而 ( そ )して横腹に深々と手をやって、さし込む痛みを 堪 ( こら )えるらしい姿をしていた。 古藤はやや暫くしてから何か決心したらしく まともに葉子を見ようとしたが、葉子の切なそうな憐れな様子を見ると、驚いた顔付をして我れ知らず葉子の方にいざり寄った。 葉子はすかさず 豹 ( ひょう )のような 滑 ( なめ )らかに身を起して 逸早 ( いちはや )くもしっかり古藤のさし出す手を握っていた。 而して、 「義一さん」 と震えを帯びて云った声は存分に涙に濡れているように響いた。 古藤は声をわななかして、 「木村はそんな人間じゃありませんよ」 とだけ云って黙ってしまった。 駄目だったと葉子はその途端に思った。 葉子の心持と古藤の心持とは ちぐはぐになっているのだ。 何んという響きの悪い心だろうと葉子はそれをさげすんだ。 然し様子にはそんな心持を少しも見せないで、頭から肩へかけてのなよなかな線を風の前の てっせんの 蔓 ( つる )のように震わせながら、二三度深々とうなずいて見せた。 暫くしてから葉子は顔を上げたが、涙は少しも眼に溜ってはいなかった。 而していとしい弟でもいたわるように 布団 ( ふとん )から立ち上りざま、 「済みませんでした事、義一さん、あなた御飯はまだでしたのね」 と云いながら、腹の痛むのを堪えるような姿で古藤の前を通りぬけた。 湯でほんのり赤らんだ素足に古藤の眼が鋭く ちらっと宿ったのを感じながら、障子を細目に開けて手をならした。 葉子はその晩不思議に悪魔じみた誘惑を古藤に感じた。 童貞で無経験で恋の 戯 ( たわむ )れには何んの面白味もなさそうな古藤、木村に対してと云わず、友達に対して堅苦しい義務観念の強い古藤、そう云う男に対して葉子は今まで何んの興味をも感じなかったばかりか、働きのない 没情漢 ( わからずや )と見限って、口先きばかりで人間並みのあしらいをしていたのだ。 然しその晩葉子はこの少年のような心を持って肉の熟した古藤に罪を犯させて見たくって 堪 ( たま )らなくなった。 一夜の中に木村とは顔を合わせる事の出来ない人間にして見たくって堪らなくなった。 古藤の童貞を破る手を他の女に任せるのが 妬 ( ねた )ましくて堪らなくなった。 幾枚も皮を 被 ( かぶ )った古藤の心のどん底に隠れている慾念を葉子の 蠱惑力 ( チャーム )で掘り起して見たくって堪らなくなった。 気取 ( けど )られない範囲で葉子があらん限りの謎を与えたにも拘らず、古藤が堅くなってしまってそれに応ずる 気色 ( けしき )のないのを見ると葉子は益々いらだった。 而してその晩は腹が痛んで 如何 ( どう )しても東京に帰れないから、いやでも横浜に宿ってくれと云い出した。 然し古藤は頑として聴かなかった。 而して自分で出かけて行って、品もあろう事か真赤な毛布を一枚買って帰って来た。 葉子はとうとう 我 ( が )を折って最終列車で東京に帰る事にした。 一等の客車には二人の外に乗客はなかった。 葉子はふとした出来心から古藤を 陥 ( おとしい )れようとした 目論見 ( もくろみ )に失敗して、自分の征服力に対するかすかな失望と、存分の不快とを感じていた。 客車の中では又色々と話そうといって置きながら、汽車が動き出すとすぐ、古藤の膝の側で毛布にくるまったまま新橋まで寝通してしまった。 新橋に着いてから古藤が船の切符を葉子に渡して人力車を 二台傭 ( やと )って、その一つに乗ると、葉子はそれにかけよって懐中から取り出した紙入れを古藤の膝に放り出して、左の 鬢 ( びん )をやさしくかき上げながら、 「今日のお 立替 ( たてか )えをどうぞその中から…… 明日屹度 ( きっと )入らしって下さいましね……お待ち申しますことよ……左様なら」 と云って自分ももう一つの車に乗った。 葉子の紙入れの中には正金銀行から受け取った五十円金貨八枚が 這入 ( はい )っている。 而して葉子は古藤がそれをくずして立替を取る 気遣 ( きづか )いのないのを承知していた。 六 [ ] 葉子が米国に出発する九月二十五日は明日に迫った。 二百二十日の荒れそこねたその年の天気は、何時までたっても定まらないで、 気違 ( きちがい ) 日和 ( ひより )とも云うべき照り降りの乱雑は 空合 ( そらあい )が続き通していた。 葉子はその朝暗い 中 ( うち )に床を離れて、蔵の 蔭 ( かげ )になった自分の小部屋に這入って、前々から片付けかけていた衣類の始末をし始めた。 模様や 縞 ( しま )の派手なのは片端からほどいて丸めて、次ぎの妹の愛子にやるようにと片隅に重ねたが、その中には十三になる末の妹の 貞世 ( さだよ )に着せても似合わしそうな大柄のものもあった。 葉子は手早くそれをえり分けて見た。 而して今度は船に持ち込む四季の 晴衣 ( はれぎ )を、床の間に前にある真黒に古ぼけたトランクの処まで持って行って、 蓋 ( ふた )を開けようとしたが、 不図 ( ふと )その蓋の真中に書いてあるY・Kという白文字を見て忙しく手を控えた。 是れは昨日古藤が油絵具と 画筆 ( えふで )とを持って来て書いてくれたので、乾き切らないテレピンの香がまだかすかに残っていた。 古藤は、葉子・早月の 頭文字 ( かしらもじ )Y・Sと書いてくれと折り入って葉子の頼んだのを笑いながら退けて、葉子・木村の頭文字Y・Kと書く前に、S・Kとある字をナイフの先きで丁寧に削ったのだった。 S・Kとは木村貞一のイニシャルで、そのトランクは木村の父が欧米を漫遊した時使ったものなのだ。 その古い色を見ると、木村の父の 太腹 ( ふとっぱら )な鋭い性格と、 波瀾 ( はらん )の多い生涯の 極印 ( ごくいん )がすわっているように見えた。 木村はそれを葉子の用にと残して行ったのだった。 木村の面影はふと葉子の頭の中を抜けて通った。 空想で木村を描く事は、木村と顔を見合わす時程の 厭 ( いと )わしい思いを葉子に起させなかった。 黒い髪の毛を ぴったりと綺麗に分けて、 怜 ( さ )かしい中高の 細面 ( ほそおもて )に、健康らしい 薔薇 ( ばら )色を帯びた容貌や、甘過ぎる位人情に 溺 ( おぼ )れ安い殉情的な性格は、葉子に一種のなつかしさをさえ感ぜしめた。 然し実際顔と顔とを向い合せると、二人は妙に会話さえはずまなくなるのだった。 その 怜 ( さ )かしいのが 厭 ( い )やだった。 柔和なのが気に 障 ( さわ )った。 殉情的な癖に恐ろしく勘定高いのがたまらなかった。 青年らしく土俵際まで踏み込んで事業を楽しむという父に似た性格さえ小ましゃくれて見えた。 殊に東京生れと云ってもいい位都慣れた言葉や身のこなしの間に、ふと東北の郷土を嗅ぎ出した時には嚙んで捨てたいような反感に襲われた。 葉子の心は今、おぼろげな回想から、実際膝つき合せた時に厭だと思った印象に移って行った。 而して手に持った晴衣をトランクに入れるのを控えてしまった。 長くなり始めた夜もその頃には 漸 ( ようや )く白み始めて、 蠟燭 ( ろうそく )の黄色い焔が光の 亡骸 ( なきがら )のように、ゆるぎもせずに 点 ( とも )っていた。 夜の間に静まっていた西風が思い出したように障子にぶつかって、 釘店 ( くぎだな )の狭い通りを、 河岸 ( かし )で仕出しをした若い者が、大きな掛声でがらがらと車を 牽 ( ひ )きながら通るのが聞こえ出した。 葉子は今日一日に眼まぐるしい程ある沢山の用事を一寸胸の中で数えて見て、大急ぎで其処らを片付けて、錠を下ろすものには錠を下ろし切って、雨戸を一枚 繰 ( く )って、そこから射し込む光で大きな手文庫から ぎっしりつまった男文字の手紙を引き出すと風呂敷に包み込んだ。 而してそれを抱えて、手燭を吹き消しながら部屋を出ようとすると、廊下に叔母が突っ立っていた。 「もう起きたんですね……片付いたかい」 と挨拶してまだ何か云いたそうであった。 両親を失ってからこの叔母夫婦と、六歳になる白痴の一人息子とが移って来て同居する事になったのだ。 葉子の母が、どこか重々しくって 男々 ( おお )しい 風采 ( ふうさい )をしていたのに引きかえ、叔母は髪の毛の薄い、 何処 ( どこ )までも貧相に見える女だった。 葉子の眼はその帯しろ裸かな、肉の薄い胸のあたりを ちらっとかすめた。 「おやお早う御座います……あらかた片付きました」 と云ってそのまま二階に行こうとすると、叔母は爪に 一杯垢 ( あか )のたまった両手をもやもやと胸の所でふりながら、 遮 ( さえぎ )るように立ちはだかって、 「あのお前さんが片付ける時にと思っていたんだがね。 明日のお見送りに私は着て行くものが無いんだよ。 お母さんのもので間に合うのは無いだろうか知らん。 明日だけ借りれば後はちゃんと始末をして置くんだから一寸見ておくれではないか」 葉子は又かと思った。 働きのない良人に連れ添って、十五年の間丸帯一つ買って貰えなかった叔母の訓練のない弱い性格が、こうさもしくなるのを憐れまないでもなかったが、 物怯 ( お )じしながら、それでいて、慾にかかると図々しい、人の 隙 ( すき )ばかりつけねらう仕打ちを見ると、 虫唾 ( むしず )が走る程憎かった。 然しこんな思いをするのも今日だけだと思って部屋の中に案内した。 叔母は空々しく気の毒だとか済まないとか云い続けながら錠を下ろした 簞笥 ( たんす )を一々開けさせて、色々と勝手に好みを云った末に、 りゅうとした 一揃 ( そろ )えを借る事にして、それから葉子の衣類までを 兎 ( と )や 角 ( かく )云いながら去りがてにいじくり廻した。 台所からは、味噌汁の香がして、白痴の子がだらしなく泣き続ける声を、叔父が叔母を呼び立てる事とが、すがすがしい朝の空気を濁すように聞こえて来た。 葉子は叔母にいい加減な返事をしながらその声に耳を傾けていた。 而して早月家の最期の離散という事をしみじみと感じたのであった。 電話は或る銀行の重役をしている親類がいい加減な口実を作って只持って行ってしまった。 父の書斎道具や 骨董品 ( こっとうひん )は蔵書と一緒に 糶売 ( せりうり )をされたが、売上げ代はとうとう葉子の手には這入らなかった。 住居は住居で、葉子の洋行後には、両親の死後に何かに 尽力 ( じんりょく )したという親類の某が、 二束三文 ( にそくさんもん )で譲り受ける事に親族会議で 決 ( きま )ってしまった。 少しばかりある株券と地所とは愛子と貞世との教育費に 充 ( あ )てる名義で某々が保管することになった。 そんな勝手放題なまねをされるのを葉子は見向きもしないで黙っていた。 若し葉子が素直な女だったら、却って食い残しという程の遺産はあてがわれていたに違いない。 然し親族会議では葉子を手におえない女だとして、 他所 ( よそ )に嫁入って行くのをいい事に遺産の事には一切関係させない相談をした位は葉子は 疾 ( と )うに感付いていた。 自分の財産となればなるべきものを一部分だけあてがわれて、黙って引っ込んでいる葉子ではなかった。 それかと云って長女ではあるが、女の身として全財産に対する要求をする事を無益なのも知っていた。 で「犬にやる積りでいよう」と 臍 ( ほぞ )を堅めてかかったのだった。 今、後に残ったものは何がある。 切り廻しよく見かけを派手にしている割合に、不足勝ちな三人姉妹の衣類諸道具が少しばかりあるだけだ。 それを叔母は容赦もなくそこまで切り込んで来ているのだ。 白紙のようなはかない淋しさと「裸になるなら綺麗 さっぱり裸かになって見せよう」という火のような反抗心とが、無茶苦茶に葉子の胸を冷やしたり焼いたりした。 葉子はこんな心持になって、先程の手紙の包を抱えて立ち上りながら、俯向いて手ざわりのいい絹物を 撫 ( な )で廻している叔母を見下ろした。 「それじゃ私まだ外に用がありますししますから錠を下ろさずにおきますよ。 御緩 ( ごゆっく )り御覧なさいまし。 そこにかためてあるのは私が持って行くんですし、ここにあるのは愛と貞にやるのですから別になすっておいて下さい」 と云い捨てて、ずんずん部屋を出た。 往来には 砂埃 ( すなほこり )が立つらしく風が吹き始めていた。 二階に上って見ると、父の書斎であった十六畳の隣の六畳に、愛子と貞世とが抱き合って眠っていた。 葉子は自分の寝床を手早くたたみながら愛子を呼び起した。 愛子は驚いたように大きな美しい瞳を開くと半分夢中で飛び起きた。 葉子は いきなり厳重な調子で、 「あなたは明日から私の代りをしないじゃならないんですよ。 朝寝坊なんぞしていて如何するの。 あなたが ぐずぐずしていると 貞 ( さあ )ちゃんが可哀そうですよ。 早く身じまいをして下のお掃除でもなさいまし」 と 睨 ( にら )みつけた。 愛子は羊のように柔和な眼を 眩 ( まば )ゆそうにして、姉を 窃 ( ぬす )み見ながら、着物を着かえて下に降りて行った。 葉子は何んとなく 性 ( しょう )の合わないこの妹が、階子段を降り切ったのを聞きすまして、そっと貞世に近づいた。 面 ( おも )ざしの葉子によく似た十三の少女は、汗じみた顔には下げ髪がねばり附いて、頰は熱でもあるように上気している。 それを見ると葉子は骨肉のいとしさに思わず微笑ませられて、その寝床にいざり寄って、その童女を羽がいに軽く抱きすくめた。 而してしみじみとその寝顔に眺め入った。 貞世の軽い呼吸は軽く葉子の胸に伝わって来た。 その呼吸が一つ伝わる度に、葉子の心は妙に滅入って行った。 同じ 胎 ( はら )を借りてこの世に生れ出た二人の胸には、ひたと共鳴する不思議な響が 潜 ( ひそ )んでいた。 葉子は吸い取られるようにその響に心を集めていたが、果ては寂しい、 唯 ( ただ )寂しい涙がほろほろと 留度 ( とめど )なく流れ出るのだった。 一家の離散を知らぬ顔で、女の 身空 ( みそら )を唯独り米国の果てまでさすらって行くのを葉子は格別何んとも思っていなかった。 振分髪 ( ふりわけがみ )の時分から、 飽 ( あ )くまで意地の強い眼はしの 利 ( き )く性質を思うままに増長さして、ぐんぐんと世の中を 傍眼 ( わきめ )もふらず押し通して二十五になった今、こんな時にふと過去を振り返って見ると、いつの間にかあたり前の女の生活をすりぬけて、たった一人見も知らぬ野末に立っているような思いをせずにはいられなかった。 女学校や音楽学校で、葉子の強い個性に引きつけられて、理想の人ででもあるように近寄って来た少女達は、葉子に おどおどしい同性の恋を捧げながら、葉子にinspreされて、我れ知らず大胆な奔放な振舞いをするようになった。 その頃「国民文学」や「文学界」に旗挙げをして、新しい思想運動を 興 ( おこ )そうとした血気なロマンティックな青年達に、歌の心を授けた女の多くは、大方葉子から血脈を引いた少女等であった。 倫理学者や、教育家や、家庭の主権者などもその頃から 猜疑 ( さいぎ )の眼を見張って少女国を監視し出した。 葉子の多感な心は、自分でも知らない革命的とも云うべき衝動の為めに 的 ( あて )もなく 揺 ( ゆら )ぎ始めた。 葉子は他人を笑いながら、而して自分をさげすみながら、 真暗 ( まっくら )な大きな力に引きずられて、不思議な道に自覚なく迷い入って、仕舞には 驀地 ( まっしぐら )に走り出した。 誰も葉子の行く道のしるべをする人もなく、他の正しい道を教えてくれる人もなかった。 偶々 ( たまたま )大きな声で呼び留める人があるかと思えば、裏表の見えすいた ぺてんにかけて、昔のままの女であらせようとするものばかりだった。 葉子はその頃から何処か外国に生れていればよかったと思うようになった。 あの自由らしく見える女の生活、男と立ち並んで自分を立てて行く事の出来る女の生活……古い良心が自分の心をさいなむたびに、葉子は外国人の良心というものを見たく思った。 葉子は心の奥底でひそかに芸者を 羨 ( うらや )みもした。 日本で女が女らしく生きているのは芸者だけではないかとさえ思った。 こんな心持で年を取って行く間に葉子は勿論何度も 蹉 ( つまず )いてころんだ。 而して独りで膝の塵を払わなければならなかった。 こんな生活を続けて二十五になった今、ふと今まで歩いて来た道を振り返って見ると、一所に葉子と走っていた少女達は、 疾 ( と )うの昔に尋常な女になり 済 ( すま )していて、小さく見える程遠くの方から、憐れむようなさげすむような顔付をして、葉子の姿を眺めていた。 葉子はもと来た道に引き返す事はもう出来なかった。 出来たところで引き返そうとする気は 微塵 ( みじん )もなかった。 「勝手にするがいい」そう思って葉子は又訳もなく不思議な暗い力に引っ張られた。 こう云う はめになった今、米国にいようが日本にいようが少しばかりの財産があろうが無かろうが、そんな事は 些細 ( ささい )な話だった。 境遇でも変ったら何か起るかも知れない。 元のままかも知れない。 勝手になれ。 葉子を心の底から動かしそうなものは一つも身近には見当らなかった。 然し一つあった。 葉子の涙は唯訳もなくほろほろと流れた。 貞世は何事も知らず罪なく眠りつづけていた。 同じ 胎 ( はら )を借りてこの世を生れ出た二人の胸には、ひたと共鳴する不思議な響きが潜んでいた。 葉子は吸い取られるようにその響に心を集めていたが、この子もやがては自分が通って来たような道を歩くのかと思うと、自分を憐れむとも妹を憐れむとも知れない切ない心に先き立たれて、思わず ぎゅっと貞世を抱きしめながら物を言おうとした。 然し何を云い得ようぞ。 喉 ( のど )もふさがってしまっていた。 貞世は抱きしめられたので始めて大きく眼を開いた。 而して暫くの間、涙に濡れた姉の顔をまじまじと眺めていたが、やがて黙ったまま小さい袖でその涙を拭い始めた。 葉子の涙は新しく 湧 ( わ )き返った。 貞世は痛ましそうに姉の涙を拭いつづけた。 而して仕舞にはその袖を自分の顔に押しあてて何か云い云いしゃくり上げながら泣き出してしまった。 七 [ ] 葉子はその朝横浜の郵船会社の永田から手紙を受け取った。 漢学者らしい風格の、上手な字で 唐紙牋 ( とうしせん )に書かれた文句には、自分は故早月氏には格別の 交誼 ( こうぎ )を受けていたが、貴女に対しても同様の交際を続ける必要のないのを遺憾に思う。 明晩(即ちその夜)のお招きにも出席しかねる、と剣もほろろに書き連ねて、追伸に、先日貴女から一言の紹介もなく訪問して来た 素性 ( すじょう )の知れぬ青年の持参した金は 要 ( い )らないからお返しする。 良人 ( おっと )の定まった女の行動は、申すまでもないが 慎 ( つつ )しむが上にも殊に慎しむべきものだと私共は聞き及んでいる。 ときっぱり書いて、その金額だけの 為替 ( かわせ )が同封してあった。 葉子が古藤を連れて横浜に行ったのも、 仮病 ( けびょう )をつかって宿屋に引き 籠 ( こも )ったのも、実を云うと船商売をする人には珍らしい厳格なこの永田に会う面倒を避ける為めだった。 葉子は小さく舌打ちして、為替ごと手紙を引き 裂 ( さ )こうとしたが、ふと思い返して、丹念に墨をすりおろして一字々々考えて書いたような手紙だけ ずたずたに破って 屑籠 ( くずかご )に突っ込んだ。 葉子は地味な 晴行衣 ( よそいき )に寝衣を着かえて二階を降りた。 朝食は 喰 ( た )べる気がなかった。 妹達の顔を見るのも気づまりだった。 姉妹三人のいる二階の、 隅 ( すみ )から隅まで きちんと小奇麗に片付いているのに引きかえて、叔母一家の住まう下座敷は変に油ぎって汚れていた。 白痴の 児 ( こ )が赤坊同様なので、東の縁に干してある 襁褓 ( むつき )から立つ塩臭い匂いや、畳の上に踏みにじられたままこびりついている飯粒などが、すぐ葉子の神経をいらいらさせた。 玄関に出て見ると、そこには叔父が、 襟 ( えり )の真黒に汗じんだ白い 飛白 ( かすり )を薄寒そうに着て、白痴の子を膝の上に乗せながら、朝っぱらから柿をむいてあてがっていた。 その柿の皮があかあかと紙屑とごったになって敷石の上に散っていた。 葉子は叔父に一寸挨拶をして 草履 ( ぞうり )を 探 ( さが )しながら、 「愛さん一寸ここへお出で。 玄関が御覧、あんなに 汚 ( よご )れているからね、綺麗に掃除しておいて頂戴よ。 帯しろ裸かの叔母がそこへやって来て、又くだらぬ 口論 ( くちさかい )をするのだと思うと、泥の中でいがみ合う豚か何んぞかを思い出して、葉子は 踵 ( かかと )の塵を払わんばかりにそこそこ家を出た。 細い 釘店 ( くぎだな )の往来は場所柄だけに 門並 ( かどなみ )綺麗に掃除されて、 打水 ( うちみず )をした上を、気のきいた 風体 ( ふうてい )の男女が忙しそうに往き来していた。 葉子は抜け毛の丸めたのや、巻煙草の袋の 千切 ( ちぎ )れたのが散らばって 箒 ( ほうき )の目一つない自分の家の前を眼をつぶって駈けぬけたい程の思いをして、ついそばの日本銀行に這入ってありったけの預金を引き出した。 而してその前の車屋で始終乗りつけの一番立派な人力車を仕立てさして、その足で買物に出かけた。 妹達に買い残しておくべき衣服地や、外国人向きの 土産 ( みやげ )品や、新しい どっしりしたトランクなど買い入れると、引き出した金はいくらも残ってはいなかった。 而して午後の日がやや傾きかかった頃、大塚 窪町 ( くぼまち )に住む内田という母の友人を訪れた。 内田は熱心な基督教の伝道者として、憎む人からは 蛇蝎 ( だかつ )のように憎まれるし、好きな人からは予言者のように崇拝されている天才肌の人だった。 葉子は五つ六つの頃、母に連れられて、よく其の家に出入りしたが、人を恐れずに ぐんぐん思った事を可愛らしい 口許 ( くちもと )から云い出す葉子の様子が、始終人から 距 ( へだ )てをおかれつけた内田を喜ばしたので、葉子が来ると内田は、何か心のこだわった時でも機嫌を直して、 窄 ( せま )った 眉根 ( まゆね )を少しは開きながら、「又子猿が来たな」といって、そのつやつやした おかっぱを撫で廻したりなぞした。 その 中 ( うち )母が基督教婦人同盟の事業に関係して、 忽 ( たちま )ちの中にその 牛耳 ( ぎゅうじ )を握り、外国宣教師だとか、貴婦人だとかを引き入れて、政略がましく事業の拡張に奔走するようになると、内田はすぐ機嫌を損じて、早月親佐を責めて、基督の精神を無視した俗悪な態度だと 息捲 ( いきま )いたが、親佐が一向にそれに取り合う様子がないので、両家の間は見る見る 疎々 ( うとうと )しいものになってしまった。 それでも内田は葉子だけには不思議に愛着を持っていたと見えて、よく葉子の 噂 ( うわさ )をして、「子猿」だけは引き取って子供同様に育ててやってもいいなぞと云ったりした。 内田は離縁した最初の妻が連れて行ってしまった たった一人の娘にいつまでも未練を持っているらしかった。 どこでもいいその娘に似たらしい所のある少女を見ると、内田は日頃の自分を忘れたように甘々しい顔付をした。 人が恐れる割合に、葉子には内田が恐ろしく思えなかったばかりか、その 峻烈 ( しゅんれつ )な性格の奥にとじこめられて小さく 澱 ( よど )んだ愛情に触れると、ありきたりの人間からは得られないようななつかしみを感ずる事があった。 葉子は母に黙って時々内田を訪れた。 内田は葉子が来ると、どんな忙しい時でも自分の部屋に通して笑い話などをした。 時には二人だけで郊外の静かな並木道などを散歩したりした。 或る時内田はもう娘らしく成長した葉子の手を堅く握って、「お前は神様以外の私の唯独りの 道伴 ( づ )れだ」などと云った。 葉子は不思議な甘い心持でその言葉を聞いた。 その記憶は永く忘れ得なかった。 それがあの木部との結婚問題が持ち上ると、内田は 否応 ( いやおう )なしに或る日葉子を自分の家に呼びつけた。 而して恋人の変心を 詰 ( なじ )り責める 嫉妬 ( しっと )深い男のように、火と涙とを眼から 迸 ( ほとばし )らせて、打ちもすえかねぬまでに狂い怒った。 その時ばかりは葉子も心から 激昂 ( げっこう )させられた。 「誰がもうこんな我儘な人の所に来てやるものか」そう思いながら、 生垣 ( いけがき )の多い、 家並 ( やなみ )の 疎 ( まば )らな、 轍 ( わだち )の跡の 滅入 ( めい )りこんだ小石川の往来を歩き歩き、 憤怒 ( ふんぬ )の歯ぎしりを止めかねた。 それは夕闇の催した晩秋だった。 然しそれと同時に何んだか大切なものを取り落したような、自分をこの世につり上げてる糸の一つが ぷつんと切れたような不思議な淋しさの胸に 逼 ( せま )るのを 如何 ( どう )する事も出来なかった。 物のない所に物を探るような心持で葉子は人力車を大塚の方に走らした。 五年経っても昔のままの構えで、まばらにさし代えた屋根板と、 めっきり延びた垣添いの桐の木とが目立つばかりだった。 砂きしみのする 格子 ( こうし )戸を開けて、帯前を整えながら出て来た柔和な細君と顔を合せた時は、さすがに懐旧の情が二人の胸を騒がせた。 細君は思わず知らず「まあどうぞ」と云ったが、その瞬間に はっと 躊 ( ためら )ったような様子になって、急いで内田の書斎に這入って行った。 暫 ( しばら )くすると嘆息しながら物を云うような内田の声が途切れ途切れに聞こえた。 「上げるのか勝手だが 俺 ( おれ )が会う事はないじゃないか」と云ったかと思うと、はげしい音を立てて読みさしの書物を ぱたんと閉じる音がした。 葉子は自分の爪先を見詰めながら下唇をかんでいた。 たがて細君がおどおどしながら立ち現われて、先ずと葉子を茶の間に招じ入れた。 それと入れ代りに、書斎では内田が椅子を離れた音がして、やがて内田はずかずかと格子戸を開けて出て行ってしまった。 葉子は思わずふらふらッと立ち上ろうとするのを、何気ない顔で じっと 堪 ( こら )えた。 せめては雷のような激しいその怒りの声に打たれたかった。 あわよくば自分も思い切り云いたい事を云って 退 ( の )けたかった。 何処に行っても取りあいもせず、鼻であしらい、鼻であしらわれ慣れた葉子には、何か真味な力で打ち 摧 ( くだ )かれるなり、打ち摧くなりして見たかった。 それだったのに思い入って内田の所に来て見れば、内田は世の常の人々よりもいっそう冷やかに 酷 ( むご )く思われた。 「こんな事を云っては失礼ですけれどもね葉子さん、あなたの事を色々に云って来る人があるもんですからね、あの通りの性質でしょう。 どうも私には何んとも云いなだめようがないのですよ。 内田があなたをお上げ申したのが不思議な程だと私思いますの。 この頃は 殊更 ( ことさら )誰にも云われないような ごたごたが家の内にあるもんですから、余計 むしゃくしゃしていて、本当に私如何したらいいかと思う事がありますの」 意地も 生地 ( きじ )も内田の強烈な性格の為めに存分に打ち砕かれた細君は、上品な顔立てに中世紀の尼にでも見るような思い諦めた表情を浮べて、捨身の生活のどん底にひそむ淋しい不足をほのめかした。 自分より年下で、 而 ( し )かも良人から散々悪評を投げられている筈の葉子に対してまで、すぐ心が砕けてしまって、張りのない言葉で同情を求めるかと思うと、葉子は自分の事のように 歯痒 ( はがゆ )かった。 眉と口とのあたりに 酷 ( むごた )らしい軽蔑の影が、まざまざと浮び上るのを感じながら、それを如何する事も出来なかった。 葉子は急に青味を増した顔で細君を見やったが、その顔は 世故 ( せこ )に慣れ切った三十女のようだった。 (葉子は思うままに自分の年を五つも上にしたり下にしたりする不思議な力を持っていた。 感情次第でその表情は役者の技巧のように変った) 「歯痒くはいらっしゃらなくって」 と切り返すように内田の細君の言葉をひったくって、 「私だったら 如何 ( どう )でしょう。 すぐおじさんと 喧嘩 ( けんか )して出てしまいますわ。 それは私、おじさんを偉い方だとは思っていますが、私こんなに生れついたんですから 如何 ( どう )しようもありませんわ。 一から十まで仰有る事を はいはいと聞いていられませんわ。 おじさんもあんまりでいらっしゃいますのね。 あなた見たいな方に、そう笠にかからずとも、私でもお相手になさればいいのに……でもあなたがいらっしゃればこそおじさんもああやってお仕事がお出来になるんですのね、私だけは 除 ( の )け物ですけれども、世の中は中々よくいっていますわ。 ……あ、それでも私はもう見放されてしまったんですものね、いう事はありやしません。 本当にあなたがいらっしゃるのでおじさんはお仕合せですわ。 あなたは 辛抱 ( しんぼう )なさる方。 おじさんは我儘でお通しになる方。 尤 ( もっと )もおじさんにはそれが神様のお思召しなんでしょうけれどもね。 ……私も神様のお思召しか何んかで我儘で通す女なんですからおじさんとは如何しても 茶碗 ( ちゃわん )と茶碗ですわ。 それでも男は良う御座んすのね、我儘が通るんですもの。 女の我儘は通すより仕方がないんですから本当に情けなくなりますのね。 何も前世の約束なんでしょうよ……」 内田の細君は自分より遥か年下の葉子の言葉をしみじみと聞いているらしかった。 葉子は葉子でしみじみと細君の身なりを見ないではいられなかった。 一昨日あたり結ったままの束髪だった。 癖のない濃い髪には 薪 ( まき )の灰らしい灰がたかっていた。 糊気 ( のりけ )のぬけ切った 単衣 ( ひとえ )も物寂しかった。 その柄の細かい所には里の母の着古しというような 香 ( にお )いがした。 由緒ある京都の士族に生れたその人の皮膚は美しかった。 それが 尚更 ( なおさら )その人を憐れにして見せた。 「他人の事なぞ考えていられやしない」暫くすると葉子は捨鉢にこんな事を思った。 而して急にはずんだ調子になって、 「私 明日 ( あす ) 亜米利加 ( アメリカ )に 発 ( た )ちますの、独りで」 と 突拍子 ( とっぴょうし )もなく云った。 余りの不意に細君は眼を見張って顔を 挙 ( あ )げた。 「まあ本当に」 「はあ本当に……而かも木村の所に行くようになりましたの。 木村、御存じでしょう」 細君がうなずいてなお 仔細 ( しさい )を聞こうとすると、葉子は事もなげに遮って、 「だから今日はお 暇乞 ( いとまご )いの積りでしたの。 それでもそんな事は如何でも 好 ( よ )う御座いますわ。 おじさんがお帰りになったら 宜 ( よろ )しく仰有って下さいまし、葉子はどんな人間になり下るかも知れませんって……あなたどうぞお体をお大事に。 太郎さんはまだ学校で御座いますか。 大きくおなりでしょうね。 何んぞ持って上がればよかったのに、用がこんなものですから」 と云いながら両手で大きな輪を作って見せて、若々しくほほえみながら立ち上った。 玄関に送って出た細君の眼には涙がたまっていた。 それを見ると、人はよく無意味な涙を流すものだと葉子は思った。 けれどもあの涙も内田が無理無体にしぼり出させるようなものだと思い直すと、心臓の 鼓動 ( こどう )が止る程葉子の心は かっとなった。 而して唇を震わしながら、 「もう 一言 ( ひとこと )おじさんに仰有って下さいまし、七度を七十倍はなさらずとも、せめて三度位は人の 尤 ( とが )も許して上げて下さいましって。 ……尤もこれは、あなたのお為めに申しますの。 私は誰にあやまっていただくのもいやですし、誰にあやまるのもいやな性分なんですから、おじさんに許して頂こうとは 頭 ( てん )から思ってなどいはしませんの。 それも 序 ( つい )でに仰有って下さいまし」 口のはたに 戯談 ( じょうだん )らしく微笑を見せながら、そう言っている中に、 大濤 ( おおなみ )が どすんどすんと 横隔膜 ( おうかくまく )につきあたるような心地がして、鼻血でも出そうに鼻の 孔 ( あな )が塞がった。 門を出る時も唇はなお 口惜 ( くや )しそうに震えていた。 日は植物園の森の上に 舂 ( うすづ )いて、暮方近い空気の中に、今朝から吹き出していた風はなぎた。 葉子は今の心と、今朝早く風の吹き始めた頃に、土蔵わきの小部屋で荷造りをした時の心とを較べて見て、自分ながら同じ心とは思い得なかった。 而して門を出て左に曲ろうとして不図 道傍 ( みちばた )の捨石にけつまずいて、 はっと眼が覚めたようにあたりを見廻した。 矢張り二十五の葉子である。 いいえ昔たしかに一度けつまずいた事があった。 そう思って葉子は迷信家のようにもう一度振り返って捨石を見た。 その時に日は……矢張り植物園の森のあの辺にあった。 而して道の暗さもこの位だった。 自分はその時、内田の奥さんに内田の悪口をいって、ペテロと基督との間に取り交わされた 寛恕 ( かんじょ )に対する問答を例に引いた。 いいえ、それは今日した事だった。 今日意味のない涙を奥さんがこぼしたように、その時も奥さんは意味のない涙をこぼした。 その時にも自分は二十五……そんな事はない。 そんな事のあろう筈がない……変な……。 それにしてもあの捨石には覚えがある。 あれは昔からすこに ちゃんとあった。 こう思い続けて来ると、葉子は、いつか母と遊びに来た時、何か怒ってその捨石に 嚙 ( かじ )り付いて動かなかった事をまざまざと心に浮べた。 その時は大きな石だと思っていたのにこれんぽっちの石なのか。 母が当惑して立った姿がはっきり眼先きに現われた。 と思うとやがてその輪廓が輝き出して、眼も向けられない 程耀 ( かがや )いたが、 すっと 惜気 ( おしげ )もなく消えてしまって、葉子は自分の体が 中有 ( ちゅうう )から どっしり大地に 下 ( お )り立ったような感じを受けた。 同時に鼻血がどくどく口から 顎 ( あご )を伝って胸の合せ目をよごした。 驚いてハンケチを 袂 ( たもと )から 探 ( さぐ )り出そうとした時、 「どうかなさいましたか」 という声に驚かされて、葉子は始めて自分の後に人力車がついて来ていたのに気が付いた。 見ると捨石のある所はもう八九町後ろになっていた。 「鼻血なの」 と 応 ( こた )えながら葉子は初めてのようにあたりを見た。 そこには 紺暖簾 ( こんのれん )を所せましくかけ渡した紙屋の小店があった。 葉子は取りあえずそこに這入って、人目を避けながら顔を洗わして貰おうとした。 四十恰好 ( かっこう )の 克明 ( こくめい )らしい 内儀 ( かみ )さんがわが事のように 金盥 ( かなだらい )に水を移して持って来てくれた。 葉子はそれへ 白粉気 ( おしろいけ )のない顔を思う存分に冷やした。 而して少し 人心地 ( ひとごこち )がついたので、帯の間から懐中鏡を取り出して顔を直そうとすると、鏡がいつの間にか真二つに 破 ( わ )れていた。 先刻けつまずいた拍子に敗れたのか知らんと思って見たが、それ位で破れる筈はない。 怒りに任せて胸が かっとなった時、破れたのだろうか。 何んだかそうらしくも思えた。 それとも明日の船出の不吉を告げる何かの 業 ( わざ )かも知れない。 木村との行末の破滅を知らせる悪い 辻占 ( つじうら )かも知れない。 又そう思うと葉子は 襟元 ( えりもと )に 凍 ( こお )った針ででも刺されるように、ぞくぞくとわけの分らない 身慄 ( みぶる )いをした。 一体自分は如何なって行くのだろう。 葉子はこれまでの 見窮 ( みきわ )められない不思議な自分の運命を思うにつけ、これから先きの運命が空恐ろしく心に描かれた。 葉子は不安な 悒鬱 ( ゆううつ )な眼付をして店を見廻した。 帳場に坐り込んだ内儀さんの膝に 凭 ( もた )れて、七つほどの少女が、 じっと葉子の眼を迎えて葉子を見詰めていた。 痩 ( や )せぎすで、痛々しいほど眼の大きな、その癖黒眼の小さな、青白い顔が、薄暗い店の奥から、香料や石鹼の香につつまれて、ぼんやり浮き出たように見えるのが、何か鏡の破れたのと縁でもあるらしく眺められた。 葉子の心は全く普段落ち付きを失ってしまったように わくわくして、立っても坐ってもいられないようになった。 馬鹿なと思いながら 怖 ( こわ )いものにでも追いすがられるようだった。 暫くの間葉子はこの奇怪な心の動揺の為めに店を立ち去る事もしないで 佇 ( たたず )んでいたが、ふと如何にでもなれという捨鉢な気になって元気を取り直しながら、いくらかの礼をしてそこを出た。 出るには出たが、もう車に乗る気にもなれなかった、これから定子に会いに行ってよそながら別れを惜しもうと思っていた其の心組みさえ物憂かった。 定子に会った所が如何なるものか。 而してもう一度そこの店から巻紙を買って、 硯箱 ( すずりばこ )を借りて、男恥かしい筆跡で、出発前にもう一度乳母を訪れる積りだったが、それが出来なくなったから、この後とも定子を宜しく頼む。 当座の費用として金を少し送っておくという意味を簡単に 認 ( したた )めて、永田から送ってよこした為替の金を封入して、その店を出た。 而して いきなりそこに待ち合わしていた人力車の上の膝掛をはぐって、 蹴込 ( けこ )みに打ち付けてある 鑑札 ( かんさつ )に しっかり眼を通しておいて、 「私はこれから歩いて行くから、この手紙をここへ届けておくれ、返事はいらないのだから……お金ですよ、少し どっさりあるから大事にしてね」 と車夫に云いつけた。 車夫は 碌 ( ろく )に見知りもないものに大金を渡して平気でいる女の顔を今更のように きょときょと見やりながら 空俥 ( からぐるま )を引いて立ち去った。 大八車が続けさまに 田舎 ( いなか )に向いて帰って行く小石川の夕暮の中を、葉子は 傘 ( かさ )を杖にしながら思いに 耽 ( ふけ )って歩いて行った。 こもった哀愁が、発しない酒のように、葉子の 顳顬 ( こめかみ )をちかちかと痛めた。 葉子は人力車の 行方 ( ゆくえ )を見失っていた。 而して自分では真直に 釘店 ( くぎだな )の方に急ぐつもりでいた。 ところが実際は眼に見えぬ力で人力車に結び付けられでもしたように、知らず知らず人力車の通ったとおりの道を歩いて、 はっと気がついた時には 何時 ( いつ )の間にか、乳母が住む 下谷 ( したや )池の 端 ( はた )の或る 曲角 ( まがりかど )に来て立っていた。 そこで葉子は ぎょっとして立ち 停 ( どま )ってしまった。 短くなりまさった日は本郷の高台に隠れて、往来には 厨 ( くりや )の煙とも 夕靄 ( ゆうもや )ともつかぬ薄い霧がただよって、街頭のランプの灯が殊に赤くちらほらちらほらと 点 ( とも )っていた。 通り慣れたこの 界隈 ( かいわい )の空気は特別な親しみを 以 ( もっ )て葉子の皮膚を撫でた。 心よりも肉体の方が余計に定子のいる所に 牽 ( ひ )き付けられるようにさえ思えた。 葉子の唇は暖かい桃の皮のような定子の頰の 膚 ( はだ )ざわりにあこがれた。 葉子の手はもう めれんすの弾力のある 軟 ( やわら )かい触感を感じていた。 葉子の膝は ふうわりとした軽い重みを覚えていた。 耳には子供のアクセントが焼き付いた。 眼には、曲角の 朽 ( く )ちかかった 黑板塀 ( くろいたべい )を 透 ( とお )して木部から 稟 ( う )けた 笑窪 ( えくぼ )の出来る笑顔が否応なしに吸い付いて来た。 ……乳房はくすむったかった。 葉子は思わず片頰に微笑を浮べてあたりを 偸 ( ぬす )むように見廻した。 と丁度そこを通りかかった 内儀 ( かみ )さんが、何かを前掛の下に隠しながら じっと葉子の立ち姿を振り返ってまで見て通るのに気がついた。 葉子は悪事を働いていた人のように、急に笑顔を引っ込めてしまった。 而して こそこそとそこを立ち 退 ( の )いて 不忍 ( しのばず )の池に出た。 而して過去も未来も持たない人のように、池の端に つくねんと突っ立ったまま、池の中の蓮の実の一つに眼を定めて、身動きもせずに小半時立ち尽していた。 八 [ ] 日の光が とっぷりと隠れてしまって、往来の灯ばかりが 足許 ( あしもと )の便りとなる頃、葉子は熱病患者のように濁り切った頭をもてあまして、車に揺られる 度毎 ( たびごと )に眉を痛々しく 顰 ( しか )めながら、釘店に帰って来た。 玄関には色々の足駄や靴が 列 ( なら )べてあったが、流行を作ろう、少くとも流行に遅れまいという 華 ( はな )やかな心を誇るらしい 履物 ( はきもの )と云っては一つも見当らなかった。 自分の草履を始末しながら、葉子はすぐに二階の客間の模様を想像して、自分の為めに親戚や知人が寄って別れを惜しむというその席に顔を出すのが、自分自身を馬鹿にし切ったことのようにしか思われなかった。 こんな位なら定子の所にでもいる方が余程増しだった。 こんな事のある筈だったのを 如何 ( どう )して又忘れていたものだろう。 何処 ( どこ )にいるのもいやだ。 木部の家を出て、二度とは帰るまいと決心した時のような心持で、拾いかけた草履をたたきに戻そうとしたその途端に、 「姉さんもういや……いや」 と云いながら、身を震わして 矢庭 ( やにわ )に胸に抱きついて来て、乳の間の窪みに顔を埋めながら、 成人 ( おとな )のするような泣き じゃくりをして、 「もう行っちゃいやですと云うのに」 と からく言葉を続けたのは貞世だった。 葉子は石のように立ちすくんでしまった。 貞世は朝から不機嫌になって誰の云う事も耳には入れずに、自分の帰るのばかりを待ちこがれていたに違いないのだ。 葉子は機械的に貞世に引っ張られて 階子段 ( はしごだん )を昇って行った。 階子段を昇り切って見ると客間は しんとしていて、五十川女史の 祈禱 ( きとう )の声だけがおごそかに聞こえていた。 葉子と貞世とは恋人のように抱き合いながら、アーメンと言う声の一座の人々から挙げられるのを待って室に這入った。 列座の人々はまだ殊勝らしく頭を 首垂 ( うなだ )れている中に、正座近くすえられた古藤だけは 昂然 ( こうぜん )と眼を見開いて、 襖 ( ふすま )を開けて葉子がしとやかに這入って来るのを 見戍 ( みまも )っていた。 葉子は古藤に一寸眼で挨拶をして置いて、貞世を抱いたまま末座に膝をついて、一同に遅刻の詫びをしようとしていると、主人座に坐り込んでいる 叔父 ( おじ )が、我が子でもたしなめるように威儀を作って、 「何んたら遅い事じゃ。 今日はお前の送別会じゃぞい。 ……皆さんにいこうお待たせするが済まんから、今五十川さんに祈禱をお頼み申して、 箸 ( はし )を取って頂こうと思った所であった……一体何処を……」 面と向っては、葉子に口小言一つ云い切らぬ器量なしの叔父が、場所も折もあろうにこんな場合に見せびらかしをしようとする。 葉子は そっちに見向きもせず、叔父の言葉を全く無視した態度で急に晴やかな色を顔に浮べながら、 「ようこそ皆様……遅くなりまして。 つい行かなければならない所が二つ三つありましたもんですから……」 と誰にともなく云っておいて、するすると立ち上って、釘店の往来に向いた大きな窓を後ろにした自分の席に着いて、妹の愛子と自分との間に割り込んで来る貞世の頭を撫でながら、自分の上に注がれる満座の視線を小うるさそうに払い 除 ( の )けた。 而して片方の手で大分乱れた 鬢 ( びん )のほつれをかき上げて、葉子の視線は人もなげに古藤の方に走った。 「暫くでしたね……とうとう 明朝 ( あした )になりましてよ。 木村に持って行くものは、一緒にお持ちになって?……・そう」 と軽い調子で云ったので、五十川女史と叔父とが切り出そうとした言葉は、物の見事に遮られてしまった。 葉子は古藤にそれだけの事を云うと、今度は当の敵とも云うべき五十川女史に振り向いて、 「 小母 ( おば )さま、今日途中でそれはおかしな事がありましたのよ。 こうなんですの」 と云いながら 男女併 ( あわ )せて八人程列んだ親類達にずっと眼を配って、 「車で駈け通ったんですから前も後もよくは解らないんですけれども、大時計の角の所を広小路に出ようとしたら、その角に大変な人だかりですの。 何んだと思って見て見ますとね。 禁酒会の大道演説で、大きな旗が二三本立っていて、 急拵 ( ごしら )えのテーブルに突っ立って、夢中になって演説している人があるんですの。 それだけなら何も別に珍らしいという事はないんですけれども、その演説している人が……誰だとお思いになって……山脇さんですの」 一同の顔には思わず知らず驚きの色が現われて、葉子の言葉に耳を 欹 ( そばだ )てていた。 先刻 ( さっき )しかめつららしい顔をした叔父はもう白痴のように口を 開 ( あ )けたままで薄笑いを漏しながら葉子を見つめていた。 「それが又ね、いつもの通りに金時のように 頸筋 ( くびすじ )まで 真赤 ( まっか )ですの。 『諸君』とか何んとか云って大手を振り立てて 饒舌 ( しゃべ )っているのを、肝心の禁酒会員達は 呆気 ( あっけ )に取られて、黙ったまま引きさがって見ているんですから、見物人が わいわいと面白がってたかっているのも全く尤もですわ。 その中に、あ、叔父さん、箸をおつけになるように皆様に 仰有 ( おっしゃ )って下さいまし」 叔父が 慌 ( あわ )てて口の締りをして 仏頂面 ( ぶっちょうづら )に立ち返って、何か云おうとすると、葉子は又それには頓着なく五十川女史の方に向いて、 「あのお肩の 凝 ( こ )りは すっかりお 治 ( なお )りになりまして」 と云ったのへ、五十川女史の答えようとする言葉と、叔父の云い出そうとする言葉は気まずくも鉢合せになって、二人は所在なげに黙ってしまった。 座敷は、底の方に気持の悪い暗流を 潜 ( ひそ )めながら造り笑いをし合っているような不快な気分に満たされた。 葉子は「さあ来い」と胸の中で身構えをしていた。 五十川女史の側に坐って、神経質らしく眉をきらめかす中老の官吏は、射るようないまいましげな眼光を時々葉子に浴せかけていたが、いたたまれない様子で著と居住いをなおすと、 ぎくしゃくした調子で口を切った。 「葉子さん、あなたもいよいよ身の堅たまる瀬戸際まで 漕 ( こ )ぎ付けたんだが……」 葉子は隙を見せたら切り返すからと云わんばかりに緊張した、同時に物を物ともしない風でその男の眼を迎えた。 「何しろ私共早月家の親類に取ってはこんな目出度い事は先ずない。 無いには無いがこれからがあなたに頼み所だ。 どうぞ一つ私共の顔を立てて、今度こそは立派な奥さんになっておもらいしたいが 如何 ( いかが )です。 木村君は私もよく知っとるが、信仰も堅いし、仕事も珍らしく はきはき出来るし、若いのに似合わぬ物の分った 仁 ( じん )だ。 こんなことまで比較に持ち出すのは如何か知らないが、木部氏のような実行力の伴わない夢想家は、私などは初めっから不賛成だった。 今度のは じだい段が違う。 葉子さんが木部氏の所から逃げ帰って来た時には、私もけしからんと云った実は一人だが、今になって見ると葉子さんはさすがに眼が高かった。 出て来ておいて誠によかった。 いまに見なさい木村という仁なりゃ、立派に成功して、第一流の実業家に成り上るにきまっている。 是 ( こ )れからは何んと云っても信用と金だ。 官界に出ないのなら、如何しても実業界に行かなければうそだ。 擲身 ( てきしん )報国は官吏たるものの一特権だが、木村さんのような 真面目 ( まじめ )な信者に しこたま金を造って貰わんじゃ、神の道を日本に伝え拡げるにしてからが容易な事じゃありませんよ。 あなたも小さい時から米国に渡って新聞記者の修行をすると口癖のように妙な事を云ったもんだが(ここで一座の人は何んの意味もなく高く笑った。 恐らくは余りしかつめらしい空気を打ち破伝手、何んとかそこに 余裕 ( ゆとり )をつける積りが、皆んなに起ったのだろうけれども、葉子に取ってはそれがそうは響かなかった。 その心持は解っても、そんな事で葉子の心をはぐらかそうとする彼等の浅はかさが ぐっと癪に 障 ( さわ )った)新聞記者は 兎 ( と )も角も……じゃない、そんなものになられては困り切るが(ここで一座はまた訳もなく馬鹿らしく笑った)米国行の願はたしかに 叶 ( かな )ったのだ。 葉子さんも御満足に違いなかろう。 後の事は私共がたしかに引き受けたから心配は無用にして、身をしめて妹さん方の しめしにもなる程の奮発を頼みます……ええと、財産の方の処分は私と田中さんとで間違いなく固めるし、愛子さんと貞世さんのお世話は、五十川さん、あなたにお願いしようじゃありませんか、御迷惑ですが。 如何 ( いかが )でしょう皆さん(そう云って彼は一座を見渡した。 予 ( あらかじ )め申し合せが出来ていたらしく一同は待ち設けたように 点頭 ( うなず )いてみせた) 如何 ( どう )じゃろう葉子さん」 葉子は乞食の歎願を聞く女王のような心持で、〇〇局長と云われるこの男の云う事を聞いていたが、財産の事などは如何でもいいとして、妹達の事が話題に上ると共に、五十川女史を向うに廻して詰問のような対話を始めた。 何んと云っても五十川女史はその晩そこに集まった人々の中では一番年配でもあったし、一番 憚 ( はばか )られているのを葉子は知っていた。 五十川女史が四角を思い出させるような頑丈な骨組みで、 がっしりと正座に居直って、葉子を子供あしらいにしようとするのを見て取ると、葉子の心は 逸 ( はや )り熱した。 「いいえ、我儘だとお思いになっては困ります。 私は御承知のような生れで御座いますし、是れまでも度々御心配をかけて来て居りますから、人様同様に見ていただこうとは、是れっぱかりも思っては居りません」 と云って葉子は指の間になぶっていた 楊枝 ( ようじ )を老女史の前に ふいと投げた。 「然し愛子も貞世も妹で御座います。 現在私の妹で御座います。 口幅ったいと 思召 ( おぼしめ )すかも知れませんが、 此 ( こ )の二人だけは私 縦令 ( たとい )米国に居りましても立派に手塩にかけて御覧に入れますから、どうかお構いなさらずに下さいまし。 それは赤坂学院も立派な学校には違い御座いますまい。 現在私も小母さまのお世話であすこで育てていただいたのですから、悪くは申したくは御座いませんが、私のような人間が、皆様のお気に入らないとすれば……それは生れつきも御座いましょうとも、御座いましょうけれども、私を育て上げたのはあの学校で御座いますからねえ。 何しろ現在居て見た上で、私この二人をあすこに入れる気にはなれません。 女というものをあの学校では一体何んと見て居るので御座んすか知らん……」 こう云っている中に葉子の心には火のような回想の憤怒が燃え上った。 葉子は其の学校の寄宿舎で一箇の中性動物として取り扱われたのを忘れる事が出来ない。 やさしく、愛らしく、しおらしく、生れたままの美しい好意と欲念との銘ずるままに、おぼろげながら神というものを恋しかけた十二三歳頃の葉子に、学校は祈禱と、節慾と、殺情とを強制的にたたき込もうとした。 十四の夏が秋に移ろうとした頃、葉子は 不図 ( ふと )思い立って、美しい四寸幅程の角帯のようなものを絹糸で編みはじめた。 藍 ( あい )の 地 ( じ )に白で十字架と日月をあしらった模様だった。 物事に耽り易い葉子は身も魂も打ち込んでその仕事に夢中になった。 それを造り上げた上で如何して神様の御手に届けよう、と云うような事は 固 ( もと )より考えもせず、早く造り上げてお喜ばせ申そうとのみあせって、仕舞には夜の目も碌々合わさなくなった。 二週間に余る苦心の末にそれは あらかた出来上った。 藍の地に簡単に白で模様を抜くだけならさしたる事でもないが、葉子は他人のまだしなかった試みを加えようとして、模様の周囲に藍と白とを組み合せにした小さな 笹縁 ( ささべり )のようなものを浮き上げて編み込んだり、ひどく伸び縮みがして模様が 歪形 ( いびつ )にならないように、目立たないようにカタン糸を編み込んで見たりした。 出来上りが近づくと葉子は片時も編針を休めてはいられなかった。 或る時聖書の講義の講座で そっと机の下で仕事を続けていると、運悪くも教師に見付けられた。 教師は 頻 ( しき )りにその用途を問いただしたが、恥じ易い乙女心にどうしてこの夢より 果敢 ( はか )ない 目論見 ( もくろみ )を白状する事が出来よう。 講師はその帯の 色合 ( いろあい )から推して、それは男向きの品物に違いないと決めてしまった。 而 ( そ )して葉子の心は早熟の恋を追うものだと断定した。 而して恋というものを生来知らぬげな四十五六の醜い容貌の舎監は、葉子を監禁同様にして置いて、暇さえあればその帯の持主たるべき人の名を迫り問うた。 葉子はふと心の眼を開いた。 而してその心はそれ以来峰から峯を飛んだ。 十五の春には葉子はもう十も年上な立派な恋人を持っていた。 葉子はその青年を思うさまに 翻弄 ( ほんろう )した。 青年は間もなく自殺同様な死方をした。 一度 生血 ( なまち )の味をしめた虎の子のような渇慾が葉子の心を打ちのめすようになったのはそれからの事である。 「古藤さん愛と貞はあなたに願いますわ。 誰がどんな事を云おうと、赤坂学院には入れないでくださいまし。 私昨日田島さんの塾に行って、田島さんにお会い申してよくお頼み申して来ましたから、少し片付いたら 憚 ( はばか )り様ですがあなた御自身で二人を連れていらしって下さい。 愛さんも貞ちゃんも分りましたろう。 田島さんの塾に 這入 ( はい )るとね、姉さんと一緒にいた時のような訳には行きませんよ……」 「姉さんてば……自分でばかり物を仰有って」 と いきなり恨めしそうに、貞世は姉の膝を 揺 ( ゆす )りながらその言葉を 遮 ( さえぎ )った。 「さっきから何度書いたか分らないのに平気でほんとにひどいわ」 一座の人々から妙な子だという風に 眺 ( なが )められているのにも頓着なく、貞世は姉の方に向いて膝の上にしなだれかかりながら、姉の左手を長い袖の下に入れて、その 掌 ( てのひら )を食指で仮名を一字ずつ書いて手の平で拭き消すようにした。 葉子は黙って、書いては消し書いては消しする字を 辿 ( たど )って見ると、 「ネーサマはイイコダカラ『アメリカ』ニイツテはイケマセンヨヨヨヨ」 と読まれた。 葉子の胸は我れ知らず熱くなったが、 強 ( し )いて笑いにまぎらしながら、 「まあ聞きわけのない児だこと、仕方がない。 今になってそんな事を云ったって仕方がないじゃないの」 とたしなめ 諭 ( さと )すように云うと、 「仕方があるわ」 と貞世は大きな眼で姉を見上げながら、 「お嫁に行かなければよろしいじゃないの」 と云って、 くるりと首を廻して一同を見渡した。 貞世の可愛い眼は「そうでしょう」と訴えているように見えた。 それを見ると一同はただ何んと云う事もなく思い 遣 ( や )りのない笑い方をした。 叔父は殊に大きな とんきょな声で高々と笑った。 先刻から黙ったままで俯向いて淋しく笑っていた愛子は、沈んだ恨めしそうな眼で じっと叔父を 睨 ( にら )めたと思うと、忽ち湧くように涙をほろほろ流して、それを両袖で拭いもやらず立ち上ってその部屋をかけ出した。 階子段の処で丁度下から上って来た叔母と行き 遇 ( あ )ったけはいがして、二人が何か云い争うらしい声が聞こえて来た。 一座は又白け渡った。 「叔父さんにも申し上げておきます」 と沈黙を破った葉子の声が妙に殺気を帯びて響いた。 「 是 ( こ )れまで何かとお世話になって有難う御座いましたけれども、この家もたたんでしまう事になれば、妹たちも今申した通り塾に入れてしまいますし、この後はこれと云って大した御厄介はかけない積りで御座います。 赤の他人の古藤さんにこんな事を願ってほんとに済みませんけれども、木村の親友でいらっしゃるのですから、近い他人ですわね。 古藤さん、あなた 貧乏籤 ( くじ )を背負い込んだと思召して、どうか二人を見てやって下さいましな。 いいでしょう。 こう親類の前では はっきり申しておきますから、ちっとも御遠慮なさらずに、いいとお思いになったように、なさって下さいまし。 あちらへ着いたらと私又 屹度 ( きっと )どうとも致しますから。 屹度そんなに長い間御迷惑はかけませんから。 いかが、引き受けて下さいまして?」 古藤は少し 躊躇 ( ちゅうちょ )する風で五十川女史を見やりながら、 「あなたは 先刻 ( さっき )から赤坂学院の方がいいと仰有るように伺っていますが、葉子さんの云われる通りにして差仕 支 ( つか )えないのですが。 念の為めに伺っておきたいのですが」 と尋ねた。 葉子は又あんな余計な事を云うと思いながらいらいらした。 五十川女史は日頃の円滑な人ずれのした調子に似ず、何かにひどく激昂した様子で、 「私は亡くなった親佐さんのお考えはこうもあろうかと思った所を申したまでですから、それを葉子さんが悪いと仰有るなら、その上 兎 ( と )や 角 ( かく )云いともないのですが、親佐さんは堅い昔風な信仰を持った方ですから、田島さんの塾は前から嫌いでね…… 宜 ( よろ )しゅう御座いましょう、そうなされば。 私は兎に角赤坂学院が一番だと 何処 ( どこ )までも思っとるだけです」 と云いながら、見下げるように葉子の胸のあたりをまじまじ眺めた。 葉子は貞世を抱いたまま しゃんと胸をそらして眼の前の壁の方に顔を向けていた。 例えば ばらばらと投げつけられる つぶてを避けようともせずに突っ立つ人のように。 古藤は何か自分一人で 合点 ( がてん )したと思うと、堅く腕組みをしてこれも自分の前の眼八分の所をじっと見詰めた。 一座の気分はほとほと動きが取れなくなった。 その間で一番早く機嫌を直して 相好 ( そうごう )を変えたのは五十川女史だった。 子供を相手にして腹を立てた、それを 年甲斐 ( としがい )ないとでも思ったように、気を変えて きさくに立ち支度をしながら、 「皆さんいかが、もうお 暇 ( いとま )に致しましたら……お別れする前にもう一度お祈りをして」 「お祈りを私のようなものの為めになさって下さるのは御無用に願います」 葉子は和らぎかけた人々の気分には更に頓着なく、壁に向けていた眼を貞世に落して、いつの間にか寝入ったとの人の 艶々 ( つやつや )しい顔を撫でさすりながら きっぱりと言い放った。 人々は思い思いな別れを告げて帰って行った。 葉子は貞世がいつの間にか膝の上に寝てしまったのを口実にして人々を見送りには立たなかった。 最後の客が帰って行った後でも、叔父叔母は二階を片付けには上って来なかった。 挨拶一つしようともしなかった。 葉子は窓の方に顔を向けて、 煉瓦 ( れんが )の通りの上に ぼうっと立つ灯の照り返しを見やりながら、夜風にほてった顔を冷やさせて、貞世を抱いたまま黙って坐り続けていた。 間遠 ( まどお )に日本橋を渡る鉄道馬車の音が聞こえるばかりで、 釘店 ( くぎだな )の人通りは寂しい 程疎 ( まば )らになっていた。 姿は見せずに、何処かの 隅 ( すみ )で愛子がまだ泣き続けて鼻をかんだりする音が聞こえていた。 「愛さん…… 貞 ( さあ )ちゃんが寝ましたからね、一寸お床を敷いてやって頂戴な」 我れながら驚く程やさしく愛子に口をきく自分を葉子は見出した。 性 ( しょう )が合わないと云うのか、気が合わないというのか、普段愛子の顔さえ見れば葉子の気分は 崩 ( くず )されてしまうのだった。 愛子が何事についけても猫のように従順で少しも情というものを見せないのが殊更憎かった。 然しその夜だけは不思議にもやさしい口をきいた。 葉子はそれを意外に思った。 愛子がいつものように素直に立ち上って、 洟 ( はな )をすすりながら黙って床と取っている間に、葉子は折々往来の方から振り返って、愛子のしとやかな足音や、綿を薄く入れた夏布団の畳に触れるささやかな音を見入りでもするようにその方に眼を定めた。 そうかと思うと又今更のように、食い荒らされた食物や、敷いたままになってる座布団のきたならしく散らかった客間をまじまじと見渡した。 父の書棚のあった部分の壁だけが四角に濃い色をしていた。 そのすぐ側に西洋暦が昔のままにかけてあった。 七月十六日から先きは 剝 ( は )がされずに残っていた。 「姉さま敷けました」 暫くしてから、愛子がこうかすかに隣りで云った。 葉子は、 「そう御苦労さまよ」 と又しとやかに 応 ( こた )えながら、貞世を抱きかかえて立ち上ろうとすると、又頭がぐらぐらッとして、 夥 ( おびただ )しい鼻血が貞世の胸の合せ目に流れ落ちた。 九 [ ] 底光りのする 雲母色 ( きららいろ )の雨雲が縫目なしに どんよりと重く空一杯にはだかって、 本牧 ( ほんもく )の沖合まで東京湾の海は 物凄 ( ものすご )いような草色に、小さく浪の立ち騒ぐ九月二十五日の午後であった。 昨日の風が 凪 ( な )いでから、気温は急に夏らしい蒸暑さに返って、横浜の市街は、疫病にかかって弱り切った労働者が、そぼふる雨の中にぐったりと 喘 ( あえ )いでいるように見えた。 靴の先きで甲板を' こつこつと 敲 ( たた )いて、 俯向 ( うつむ )いてそれを眺めながら、帯の間に手をさし込んで、木村への伝言を古藤は 独言 ( ひとりごと )のように葉子に云った。 葉子はそれに耳を傾けるような様子はしていたけれども、本当はさして注意もせずに、丁度自分の眼の前に、沢山の見送り人に囲まれて、応接も暇もなげな田川法学博士の眼尻の下った顔と、その婦人の痩せぎすな肩との描く微細な感情の表現を、批評家のような心で鋭く眺めやっていた。 可なり広いプロメネード・デッキは田川家の家族と見送人とで縁日のように賑っていた。 葉子の見送りに来た筈の五十川女史は先刻から田川夫人の側に附き切って、世話好きな、人の好い叔母さんというような態度で、見送人の半分がたを自身で引き受けて挨拶していた。 葉子の方へは見向こうとする模様もなかった。 葉子の叔母は葉子から二三間離れた所に 蜘蛛 ( くも )のような白痴の児を 小婢 ( こおんな )に背負はして、自分は葉子から預かった 手鞄 ( てかばん ) 袱紗 ( ふくさ )包みとを取り落さんばかりにぶら下げたまま、花々しい田川家の家族や見送人の 群 ( むれ )を見て 呆気 ( あっけ )に取られていた。 葉子の乳母は、どんな大きい船でも船は船だというようにひどく臆病そうな青い顔付をして、サルンの入口の戸の蔭に 佇 ( たたず )みながら、四角に畳んだ手拭を真赤になった眼の所に絶えず押しあてては、 偸 ( ぬす )み見るように葉子を見やっていた。 その他の人々は じみな一団になって、田川家の威光に圧せられたように隅の方にかたまっていた。 葉子はかねて五十川女史から、田川夫婦が同船するから船の中で紹介してやると云い聞かせられていた。 田川と云えば、 法曹界 ( ほうそうかい )では可なり名の聞こえた割合に、何処と云って取りとめた特色もない政客ではあるが、その人の名は 寧 ( むし )ろ夫人の噂の為めに世人の記憶に鮮かであった。 感受力の鋭敏な而して何等かの意味で自分の敵に廻さなければならない人に対して殊に注意深い葉子の頭には、その夫人の面影は永い事宿題として考えられていた。 葉子の頭に描かれた夫人は我の強い、情の 恣 ( ほしいま )まな、野心の深い割合に 手練 ( タクト )の露骨な、 良人 ( おっと )を軽く見てややともすると笠にかかりながら、それでいて良人から独立する事の到底出来ない、 謂 ( い )わば 心 ( しん )の弱い強がり 家 ( や )ではないか知らんと云うのだった。 葉子は今後ろ向きになった田川夫人の肩の様子を一目見たばかりで、辞書でも 繰 ( く )り当てたように、自分の想像の裏書きをされたのを旨の中で 微笑 ( ほほえ )まずにはいられなかった。 「何んだか話が混雑したようだけれども、それでも云って置いて下さい」 ふと葉子は 幻想 ( レベリー )から破れて、古藤の云うこれだけの言葉を捕えた。 而して今まで古藤の口から出た伝言の文句は大抵聞き漏らしていた癖に、空々しげにもなく しんみりとした様子で、 「確かに……けれどもあなた後から手紙ででも詳しく書いてやって下さいましね。 間違いでもしていると大変ですから」 と古藤を 覗 ( のぞ )き込むようにして云った。 古藤は思わず笑いを漏らしながら、「間違うと大変ですから」と云う言葉を、時折り葉子の口から聞くチャームに満ちた子供らしい言葉の一つとでも思っているらしかった。 而して、 「何、間違ったって大事はないけれども……だが手紙は書いて、あなたの 寝床 ( バース )の枕の下に置いときましたから、部屋に行ったら何処にでもしまっておいて下さい。 それからそれと一緒にもう一つ……」 と云いかけたが、 「何しろ忘れずに枕の下を見て下さい」 この時、突然「田川法学博士万歳」という大きな声が、 棧橋 ( さんばし )からデッキまでどよみ渡って聞こえて来た。 葉子と古藤とは話の腰を折られて互に不快な顔をしながら、 手欄 ( てすり )から下の方を覗いて見ると、すぐ眼の下に、その頃人の少し集まる所には何処にでも顔を出す 轟 ( とどろき )という剣舞の師匠だか激剣の師匠だかする頑丈な男が、大きな五つ紋の黒羽織に白っぽい 鰹魚縞 ( かつおじま )の 袴 ( はかま )をはいて、 棧橋 ( さんばし )の板を 朴 ( ほお )の木下駄で踏み鳴らしながら、ここを 先途 ( せんど )と 喚 ( わめ )いていた。 その声に応じて、デッキまでは昇って来ない壮士 体 ( てい )の政客や某私立政治学校の生徒が一斉に万歳を繰り返した。 デッキの上に外国船客は物珍らしさに 逸早 ( いちはや )く、葉子が 倚 ( よ )り掛っている手欄の方に押し寄せて来たので、葉子は古藤を促して、急いで手欄の折れ曲った角に身を引いた。 田川夫婦も微笑みながら、サルンから挨拶の為め近づいて来た。 葉子はそれを見ると、古藤の側に寄り添ったまま、左手をやさしく上げて、 鬢 ( びん )のほつれをかき上げながら、頭を心持左にかしげて じっと田川の眼を見やった。 田川は棧橋の方に気を取られて急ぎ足で手欄の方に歩いていたが、突然見えぬ力に ぐっと引きつけられたように、葉子の方に振り向いた。 田川夫人も思わず良人の向く方に頭を向けた。 田川の威厳に乏しい眼にも鋭い光がきらめいては消え、更にきらめいて消えたのを見すまして、葉子は始めて田川夫人の眼を迎えた。 額の狭い、顎の固い夫人の顔は、軽蔑と 猜疑 ( さいぎ )の色を 漲 ( みなぎ )らして葉子に向った。 葉子は、名前だけを 予 ( かね )てから聞き知って慕っていた人を、今眼の前に見たように、 恭々 ( うやうや )しさと親しみとの 交 ( まじ )り合った表情で之に応じた。 而してすぐそのそばから、夫人の前にも頓着なく、誘惑の 眸 ( ひとみ )を 凝 ( こ )らしてその 良人 ( おっと )の横顔を じっと見やるのだった。 「田川法学博士夫人万歳」「万歳」「万歳」 田川その人に対してより更に 声高 ( こわだか )な大歓呼が、棧橋にいて 傘 ( かさ )を振り帽子を動かす人々の群れから起った。 田川夫人は 忙 ( せわ )しく葉子から眼を移して、群集に取ったときの笑顔を見せながら、レースで 笹縁 ( ささべり )を取ったハンケチを振らねばならなかった。 田川のすぐ側に立って、胸に何か赤い花をさして型のいいフロック・コートを着て、ほほえんでいた風流な若紳士は、棧橋の歓呼を引き取って、田川夫人の面前で帽子を高く挙げて万歳を叫んだ。 デッキの上は又一しきりどよめき渡った。 やがて甲板の上は、こんな騒ぎの外に何んとなく忙しくなって来た。 事務員や水夫達が、物せわしそうに人中を縫うてあちこちする間に、手を取り合わんばかりに近よって別れを惜しむ人々の群れがここにも 彼処 ( かしこ )にも見え始めた。 サルン・デッキから見ると、三等客の見送人がボーイ長にせき立てられて、続々 舷門 ( げんもん )から降り始めた。 それと入れ代りに、帽子、上衣、ズボン、 襟飾 ( えりかざり )、靴などの調和の少しも取れていない癖に、 無闇 ( むやみ )に気取った洋装をした非番の下級船員達が、濡れた傘を光らしながら 駈 ( か )けこんで来た。 その騒ぎの間に、一種 生臭 ( なまぐさ )いような暖かい蒸気が甲板の人を取り 捲 ( ま )いてフォクスルの方で、今までやかましく荷物をまき上げていた 扛重機 ( クレーン )の音が突然やむと、かーんとする程人々の耳は却って遠くなった。 隔 ( へだた )った所から互に呼び 交 ( かわ )す水夫等の高い声は、この船にどんな大危険でも起ったかと思わせるような不安を 捲 ( ま )き散らした。 親しい間の人達は別れの切なさに心がわくわくして碌に口もきかず、義理一遍の見送人は、 動 ( やや )ともするとまわりに気が取られて見送るべき人を見失う。 そんな慌だしい 抜錨 ( ばつびょう )の間際になった。 葉子の前にも、急に色々な人が寄り集まって来て、思い思いに別れの言葉を残して船を降り始めた。 葉子はこんな混雑な仇にも田川の眸が時々自分に向けられるのを意識して、その眸を驚かすようななまめいた 姿体 ( ポーズ )や、頼りなげな表情を見せるのを忘れないで、言葉少なにそれらの人に挨拶した。 叔父と叔母とは墓の穴まで無事に棺を運んだ人夫のように、通り一遍の事を云うと、預り物を葉子に渡して、手の塵をはたかんばかりにすげなく、真先に 舷梯 ( げんてい )を降りて行った。 葉子は ちらっと叔母の後姿を見送って驚いた。 今の今まで何処とて似通う所の見えなかった叔母もその姉なる葉子の母の着物を帯びまで借りて着込んでいるのを見ると、 はっと思う程その姉に そっくりだった。 葉子は何んと云う事なしにいやな心持がした。 而してこんな緊張した場合にこんなちょとした事にこんなちょっとした事にまでこだわる自分を妙に思った。 そう思う間もあらせず、こんどは親類の人達が五六人ずつ、口々に小やかましく何か云って、憐れむような 妬 ( ねた )むような眼つきを投げ与えながら、幻影のように葉子の眼と記憶とから消えて行った。 丸髷 ( まるまげ )に結ったり教師らしい地味な束髪に上げたりしている四人の学校友達も、今は葉子とかけ隔った境界の言葉づかいをして、皆葉子に誓った言葉などは忘れてしまった裏切り者の空々しい涙を見せたりして、雨に濡らすまいと 袂 ( たもと )を大事にかばいながら、傘にかくれてこれも舷梯を消えて行ってしまった。 最期は 物怯 ( ものお )じする様子の乳母が葉子の前に来て腰をかがめた。 葉子はとうとう行き詰まる所まで来たような思いをしながら、振り返って古藤を見ると、古藤は依然として 手欄 ( てすり )に身を寄せたまま、気抜けでもしたように、眼を据えて自分の二三間先きを ぼんやり眺めていた。 「義一さん、船の出るのも間が無さそうですからどうか 此女 ( これ )……私の乳母ですの……の手を引いて下ろしてやって下さいましな。 辷 ( すべ )りでもすると 怖 ( こわ )うござんすから」 と葉子に云われて古藤は始めて我に返った。 而して 独言 ( ひとりごと )のように、 「この船で僕も 亜米利加 ( あめりか )に行って見たいなあ」 と 呑気 ( のんき )な事を云った。 「どうか棧橋まで見てやって下さいましね。 あなたもその中是非いらっしゃいましな……義一さんそれでは是れでお別れ。 本当に、本当に」 と云いながら葉子は何んとなく親しみを一番深くこの青年に感じて、大きな眼で古藤をじっと見た。 古藤も今更のように葉子をじっと見た。 「お礼の申しようもありません。 この上のお願いです。 どうぞ妹達を見てやって下さいまし。 あんな人達にはどうしたって頼んではおけませんから。 ……左様なら」 「左様なら」 古藤は 鸚鵡 ( おうむ )返しに 没義道 ( もぎどう )にこれだけ云って、ふいと手欄を離れて、 麦稈 ( むぎわら )帽子を 眼深 ( まぶか )に 被 ( かぶ )りながら、乳母に附き添った。 葉子は階子の上り口まで行って二人に傘をかざしてやって、一段々々遠ざかって行く二人の姿を見送った。 東京で別れを告げた愛子や貞世の姿が、雨に濡れた傘の辺を幻影となって見えたり隠れたりしたように思った。 葉子は不思議な心の執着から定子にはとうとう会わないでしまった。 愛子と貞世とは是非見送りがしたいと云うのを、葉子は叱りつけるように云ってとめてしまった。 葉子が人力車で家を出ようとすると、何んの気なしに愛子が前髪から抜いて鬢を掻こうとした 櫛 ( くし )が 脆 ( もろ )くも ぽきりと折れた。 それを見ると愛子は堪え堪えていた涙の 堰 ( せき )を切って声を立てて泣き出した。 貞世は始めから腹でも立てたように、燃えるような眼から 止度 ( とめど )なく涙を流して、 じっと葉子を見詰めてばかりいた。 そんな痛々しい様子がその時まざまざと葉子の眼の前にちらついたのだ。 一人ぼっちで遠い旅に 鹿島立 ( かしまだ )って行く自分というものがあじきなくも思いやられた。 そんな心持になると忙しい間にも葉子はふと田川の方を振り向いて見た。 中学校の制服を着た二人の少年と、髪をお下げにして、帯を おはさみにしめた少女とが、田川と夫人との間にからまって丁度告別をしている所だった。 附き添いの 守 ( もり )の女が少女を抱き上げて、田川夫人の唇をその額に受けさしていた。 葉子はそんな場面を見せつけられると、 他人事 ( ひとごと )ながら自分が皮肉で 鞭 ( むち )うたれるように思った。 竜をも化して 牝豚 ( めぶた )にするのは母となる事だ。 今の今まで焼くように定子の事を思っていた葉子は、田川夫人に対してすっかり反対の事を考えた。 葉子はそのいまいましい光景から眼を移して舷梯の方を見た。 然しそこにはもう乳母の姿も古藤の影もなかった。 忽 ( たちま )ち船首の方からけたたましい 銅鑼 ( どら )の音が響き始めた。 船の上下は最後のどよめきに揺ぐように見えた。 長い綱を引きずって行く水夫が帽子の落ちそうになるのを右の手で支えながら、あたりの空気に激しい動揺を起す程の勢で急いで葉子の傍を通りぬけた。 見送人は一斉に帽子を脱いで舷梯の方に集まって行った。 その際になって五十川女史は はたと葉子の事を思い出したらしく、田川夫人に何か云っておいて葉子のいる所にやって来た。 「いよいよお別れになったが、いつぞやお話した田川の奥さんにおひきあわせしようから 一寸 ( ちょっと )」 葉子は五十川女史の親切振りの犠牲になるのを承知しつつ、一種の好奇心に 牽 ( ひ )かされて、その後について行こうとした。 葉子に初めて物をいう田川の態度も見てやりたかった。 その時、 「葉子さん」 と突然云って、葉子の肩に手をかけたものがあった。 振り返ると 麦酒 ( ビール )の酔の匂いがむせかえるように葉子の鼻を打って、眼の 心 ( しん )まで紅くなった知らない若者の顔が、近々と鼻先にあらわれていた。 はっと身を引く暇もなく、葉子の肩はびしょ濡れになった酔どれの腕でがっしりと捲かれていた。 「葉子さん、覚えていますか私を……あなたは私の命なんだ。 命なんです」 という中にも、その眼からはほろほろと煮えるような涙が流れて、またうら若い 滑 ( なめら )かな頬を 伝 ( つた )った。 膝から下がふらつくのを葉子にすがって危く支えながら、 「結婚をなさるんですか……お目出度う……お目出度う……だがあなたが日本になくなると思うと……いたたまれない程心細いんだ……私は……」 もう声さえ続かなかった。 而して深々と 息気 ( いき )をひいてしゃくり上げながら、葉子の肩に顔を伏せてさめざめと男泣きに泣き出した。 この不意な出来事はさすがに葉子を驚かしもし、きまりも悪くさせた。 誰だとも、 何時 ( いつ )何処で 遇 ( あ )ったとも思い出す由がない。 木部孤笻と別れてから、何と云う事なしに捨鉢な心地になって、誰れ彼れの差別もなく近寄って来る男達に対して勝手気儘を振舞ったその間に、偶然に出遇って偶然に別れた人の中の一人でもあろうか。 浅い心で 弄 ( もてあそ )んで行った心の中にこの男の心もあったであろうか。 兎に角葉子には少しも思い当る 節 ( ふし )がなかった。 葉子は其の男から離れたい一心に、手に持った手鞄と包物を甲板の上に 抛 ( ほう )りなげて、若者の手をやさしく振りほどこうとして見たが無益だった。 親類や 朋輩 ( ほうばい )達の事あれがしな眼が等しく葉子に注がれているのを葉子は痛い程身に感じていた。 と同時に、男の涙が薄い 単衣 ( ひとえ )の目を透して、葉子の 膚 ( はだ )に沁みこんで来るのを感じた。 乱れたつやつやしい髪の匂いもつい鼻の先きで葉子の心を動かそうとした。 恥も外聞も忘れ果てて、大空の下ですすり泣く男の姿を見ていると、そこには 微 ( かす )かな誇りのような気持が 湧 ( わ )いて来た。 不思議な憎しみといとしさがこんがらかって葉子の心の中で 渦巻 ( うずま )いた。 葉子は、 「さ、もう放して下さいまし、船が出ますから」 ときびしく云って置いて、嚙むんで含めるように、 「誰でも生きてる間は心細く暮すんですのよ」 とその 耳許 ( みみもと )にささやいて見た。 若者はよく解ったという風に深々とうなずいた。 然し葉子を抱く手はきびしく震えこそすれ、ゆるみそうな様子は少しも見えなかった。 物々しい 銅鑼 ( どら )の響は左舷から右舷に廻って、又船首の方に聞こえて行こうとしていた。 船員も乗客も申し合したように葉子の方を見守っていた。 先刻から手持無沙汰そうに 唯 ( ただ )立って成り行きを見ていた五十川女史は思い切って近寄って来て、若者を葉子から引き離そうとしたが、若者はむずかる子供のように地 だんだを踏んでますます葉子に寄り添うばかりだった。 船首の方に群がって仕事をしながら、此の様子を見守っていた水夫達は一斉に高く笑い声を立てた。 而してその中の一人わざと船中に聞え渡るような 嚏 ( くさめ )をした。 抜錨 ( ばつびょう )の時刻は一秒々々に 逼 ( せま )っていた。 物笑いの的になっている、そう思うと葉子の心はいとしさから激しいいとわしさに変って行った。 「さ、お放し下さい、さ」 と極めて冷酷に云って、葉子は助けを求めるようにあたりを見廻した。 田川博士の側にいて何か話していた一人の 大兵 ( たいひょう )な船員がいたが、葉子の当惑し切った様子を見ると、いきなり 大股 ( おおまた )に近づいて来て、 「どれ、私が下までお連れしましょう」 と云うや否や、葉子の返事も待たずに若者を事もなく抱きすくめた。 若者はこの乱暴に かっとなって怒り狂ったが、その船員は小さな荷物でも扱うように、若者の胴のあたりを右脇にかいこんで、 易々 ( やすやす )と舷梯を降りて行った。 五十川女史は あたふたと葉子に挨拶もせずにその後に続いた。 暫 ( しばら )くすると若者は棧橋の群集の間に船員の手から下ろされた。 けたたましい 汽笛 ( きてき )が突然鳴りはためいた。 田川夫妻の見送人はこの声で 活 ( かつ )を入れられたようになって、どよめき渡りながら、田川夫妻の万歳をもう一度繰り返した。 若者を棧橋に連れて行た、かの巨大な船員は、大きな 体軀 ( たいく )を 猿 ( ましら )のように軽くもてあつかって、音も立てずに棧橋からしずしず離れて行く船の上に唯一条の綱を伝って上って来た。 人々は又その 早業 ( はやわざ )に驚いて眼を見張った。 葉子の眼は怒気を含んで 手欄 ( てすり )から暫くの間かの若者を見据えていた。 若者は狂気のように両手を拡げて船に駈け寄ろうとするのを、近所に居合せた三四人の人が慌てて引き留める。 それを又すり抜けようとして組み伏せられてしまった。 若者は組み伏せられたまま左の腕を口にあてがって思い切り嚙みしばりながら泣き沈んだ。 その牛の 吽 ( うめ )き声のような泣き声が 気疎 ( けうと )く船の上まで聞こえて来た。 見送人は思わず鳴りを静めてこの狂暴な若者に眼を注いだ。 葉子も葉子で、姿も隠さず手欄に片手をかけたまま突っ立って、同じくこの若者を見据えていた。 と云って葉子はその若者の上ばかりを思っているのではなかった。 自分でも不思議だと思うような、 虚 ( うつ )ろな余裕がそこにはあった。 古藤が若者の方には眼もくれずに じっと足許を見詰めているのにも気が付いていた。 死んだ姉の晴着を借着していい心地になっているような叔母の姿も眼に映っていた。 船の方に後ろを向けて(恐らくそれは悲しみからばかりではなかったろう。 その若者の挙動が老いた心をひしいだに違いない)手拭を しっかりと両目にあてている乳母も見逃してはいなかった。 何時の間に動いたともなく船は棧橋から遠ざかっていた。 人の群れが 黒蟻 ( くろあり )のように集まったそこの光景は、葉子の眼の前に 展 ( ひら )けて行く大きな港の景色の中景になるまでに小さくなって行った。 葉子の眼は葉子自身にも疑われるような事をしていた。 その眼は小さくなった人影の中から乳母の姿を探り出そうとせず、一種のなつかしみを持つ横浜の市街を 見納 ( みおさ )めに眺めようとせず、 凝然 ( ぎょうぜん )として小さく 蹲 ( うずくま )る若者のらしい黒点を見詰めていた。 若者の叫ぶ声が、棧橋の上で打ち振るハンケチの時々 ぎらぎら光る海に、葉子の頭の上に張り渡された雨よけの 帆布 ( ほぬの )の端から 余滴 ( したたり )が ぽつりぽつりと葉子の顔を打つ 度 ( たび )に、断続して聞こえて来るように思われた。

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