稚魚を飼育する前の確認事項 孵化さえすれば、基本的にはメダカの稚魚と同じ方法で飼育できるため、飼育は比較的簡単です。 ただ、ベタのメスは繁殖に成功すると20~200個ほど卵を産みます。 今回紹介する方法で飼育すれば7割ぐらいは成魚にすることができますが、 成魚になった後のことについて事前に確認しておくことが必要です。 ベタは気性が荒いため、基本的には1匹ずつ飼育することを推奨されている熱帯魚です。 稚魚から一緒に育ったベタなら混泳可能と言っても個体差が激しいため、 気性の荒いベタがいた場合は単独飼育する容器が必要となります。 仮に100匹成魚にした場合、100個の容器を用意して飼育しなければならない場合もあるということです。 また、仮に多頭飼いに成功した場合はベタの魅力である「フレアリング(威嚇行動)」は一切しなくなります。 フレアリングをしなくなるということは、ヒレの成長も鈍くなるため単独飼育に比べると綺麗なヒレのベタが出にくくなります。 また、多少いざこざが起こるのでヒレを齧られてボロボロになるベタも出て来ます。 更に繁殖行動もしなくなる場合もあります。 ベタの稚魚の飼育はデメリットが多いことを認識しておいてください。 僕は経験したことはありませんが、飼育過程で稚魚の体格差が顕著になると共食いも発生します。 できるだけ体格差が出ないように均一に育てる方法を紹介するつもりですが、共食いも起きる可能性があることを認識しておいてください。 成魚を全て飼育できない場合は? あくまで実際に多頭飼いをしている者としての意見ですが、安定して成魚を飼育するには60cm水槽では20匹~30匹ぐらいが限界です。 もちろん、フィルターの強化や水替えを適切にすれば、もっと多くのベタを飼うことは可能だと思います。 ただ、プロでもない僕のような一般人が飼育すると考えると 60cm水槽では20匹前後に留めておいた方がいいです。 そうなると仮に100匹の稚魚がいた場合、残り80匹をどうするか決めておかなければなりません。 残ったベタをどうするかについて、一番最初に思い付くのは「誰かにもらってもらう」ではないでしょうか? 80匹のベタのもらい手を個人で探すのは相当難しいです。 TwitterなどのSNSで呼びかけたとしても、80匹のベタをどう渡しますか? 直接渡す、配送するにしても交通費や配送料が掛かります。 ヤフーオークションなどで販売すれば良いと思う人もいるかも知れませんが、全てのベタが必ず売れる自信はありますか? アクアショップに引き取ってもらえるか確認しよう! 一番現実的な方法としては『アクアショップ』に無料で引き取ってもらうことです。 ただし、全てのアクアショップがベタを引き取ってくれるわけではありません。 そのため、事前にベタを購入したアクアショップや、近所にあるアクアショップへベタを無料で引き取ってもらえるか確認しておいてください。 また、状況によっては引き取りを断られる場合もあるので、数店舗引き取りが可能か確認しておくと良いでしょう。 引き取り先を探すのが難しい場合は、可哀想ですが孵化する前に卵を30個前後に間引いてしまうのが良いです。 無理やり育てても、ベタも飼育者も不幸になるだけなので間引くという決断も一つの方法です。 もちろん、ベタは生き物なので命をないがしろにして欲しくはありませんが、稚魚の飼育はそれだけリスクが伴うものです。 稚魚の飼育をはじめる前に、成魚にした後どうするかについても責任をもって考えて頂きたく長々と書かせて頂きました。 更にキツイことを言うと、アクアショップに引き取ってもらったとしてもその後のベタがどうなるかは分かりません。 綺麗なベタは問屋などに卸されて販売されるかも知れませんが、そのほかのベタはどう扱われるかは分かりません。 販売されて新しい飼い主に飼われても大事に育てられるかも分かりません。 キツイことを長々と記載させて頂きましたが、それでもベタの繁殖は魅力的なのでリスクを認識したうえで挑戦してほしいです。 アクアショップさんの店員さんに聞いてみると、自分の気に入ったベタを数匹残してアクアショップへ無料で引き取ってもらう人も多いそうです。 一般的に繁殖させるときの水深は15cmぐらいまでといわれています。 ベタは産卵する際に、オスがメスに巻き付いて交尾をします。 交尾後は、メスが一瞬失神してお腹から卵をボロボロと落としていきます。 落ちた卵はオスが口に入れて泡巣にくっつけます。 このとき水深が深すぎると卵を運ぶ距離が伸びてしまいオスに負担が掛かるため、水深は15cmぐらいまでが良いとされています。 サテライトLの場合、水深は10cm前後なので調度良い深さになります。 サテライトLは更にセパレーターで容器を半分に分けることができるため、後述するベタのお見合いにも最適です。 注意点としては必ず「グレードアップセット2」を取り付けてください。 「グレードアップセット2」のメッシュ部分にゴミが付着して、水位があがって稚魚が流されてしまうことがあるから定期的に掃除してね。 繁殖させたいベタを決める! 繁殖させたいベタを決めます。 多頭飼いをしたいのであれば、プラカット系のベタがオススメです。 ヒレが短いため、遊泳力も高くケンカしてヒレを齧られる事故が減ります。 ハーフムーンのベタでも多頭飼いをすることは可能ですが、ハーフムーン同士を掛け合わせても全ての稚魚がハーフムーンになるわけでなく、スーパーデルタになる稚魚も多いです。 アクアショップさんで販売されているベタは大体3ヵ月~6ヶ月ぐらいが多いので、購入してすぐに繁殖させることもできなくはありません。 ただし、輸送や新しい環境でベタに色々と負担が掛かっているので、1、2ヶ月程自宅の水槽に慣らしてから開始した方が良いです。 生後6ヶ月ぐらいが繁殖の適齢期だといわれているね。 ベタのお見合い サテライトLのセパレータを使用して、容器を2つに分けてください。 水の排出口側(グレードアップセット2を設置した方)にオスを入れ、水の供給口(エアーがある方)にメスを入れます。 理由としては、常に水の流れて水面が揺れているため、排出口付近でしか泡巣を作れないからです。 水温は25度~28度ぐらいあれば繁殖しやすいです(一般的には28度が最適とされています。 オスが泡巣を作り、メスのお腹がふっくらして産卵管が見えるまでセパレーターは外さないでください。 メスは繁殖可能になると縞々の婚姻線が出るらしいのですが、正直なところ自宅で飼っているメスは全て婚姻線が出ているか見ても分かりませんでした。 個人的にはお腹がふっくらして産卵管が見えていれば繁殖可能だと思います。 一般的にお見合いをさせる理由としては、いきなり同じ水槽にオス メスを一緒にいれるとオスがメスを噛み殺したり、オスが興奮しすぎてしまうので落ち着かせるためといわれています。 個人的には、お互いが繁殖をするための準備期間かなと思っています。 このときに少量で良いので、メスがいる方にウィローモスを入れておきます。 オスがメスを追いかけ回すことになるので、メスが隠れる場所になります。 出典: 1日~3日程で交尾をおこない泡巣に卵がくっついています。 交尾は複数回行われるので、最初の交尾をしてから半日ぐらいは様子をみてください。 個人的にはオス メス一緒にして3日目で交尾をすることが多かったです。 産卵が終われば、ここでメスの役目は終わりなので、元の水槽に戻します。 メスは産卵で弱っているので、エサはたくさんあげずに少量ずつ与えてあげてください。 オスは稚魚が独り立ちできるまで、世話をしてくれるのでそのままで問題ありません。 こんなときは繁殖を中止して ベタにも相性があり、相性が悪いとお互いを傷つけあうだけで交尾をしません。 以下のパターンの場合は、交尾しないことが多いのでサテライトLのセパレーターで仕切るか、元の水槽に戻してください。 ・メスがオスを追いかけ回す ・メスまたはオスが明らかに傷ついている ・3日経っても交尾をしない 基本的にはオスがメスを追いかけ回しますが、たまにメスが追いかけ回す場合あります。 こうなると繁殖が難しいです。 同じペアでも追いかけ回す側が、反対になることがあるのでセパレーターで、オス メスを分けて、数日空けてから再度繁殖に挑戦してみてください。 僕は実際に経験したことはありませんが、ヒレ以外の部位が傷ついている場合も感染症などのリスクが高くなるので繁殖をやめてください。 3日経っても交尾しない場合も、繁殖は一旦中止してください。 オスはこのあと稚魚の面倒もみることになるので、絶食したままだとオスに負担がかかります。 「巻けない君」問題 交尾に失敗する場合は、メスの準備が出来てないといわれることが多いですが、個人的に一番失敗するのは「巻けない君」がいた場合です。 本来、オスがメスを巻いて交尾をするのですが、一切メスを巻こうとしないオスがいます。 オスよりもメスの方が大きい場合は、物理的に無理ですが体格差にも問題なくても巻かないオスがいます。 メスを追いかけまして、いざメスが交尾をしようと泡巣に近づいても、オスがメスのお腹を突っつくだけで巻かない・・・。 あげくの果てに、交尾しないままメスが卵をボロボロと落として、オス メス仲良く泡巣に未授精卵を泡巣に運びます・・・。 こうなった場合は、繁殖できないので一時中止してください。 産卵後から2週間程で、メスはまた産卵が可能となるので、再度繁殖に挑戦してみてください。 それでもオスが巻かない場合は、別のオスを用意した方が良いかも知れません。 一般家庭向け稚魚の飼育方法 飼育する水槽サイズは? 稚魚が死亡する原因で多いのは、餓死と水質悪化です。 餓死と水質悪化を防げれば、稚魚の飼育は案外簡単に上手くいきます。 エサをあげているつもりでも、水槽が大きいとエサを見つけられず餓死してしまう稚魚が多いです。 逆に、水槽を小さくすると食べ残したエサで水質が悪化して死んでしまいます。 この2点を防ぐためにオススメするのが『サテライトL』での飼育です。 サテライトは常に本水槽の水を空気と一緒に送り込むので、水質の悪化が抑えられます。 更に、エサを食べれる稚魚と食べれない稚魚で体格差が発生しやすいのですが容器が小さいので、均一にエサにありつけ体格差が発生しにくくなります。 ベタのオスは泡巣に乗せた卵を口に入れてしまうことが多々ありますが、卵を泡巣へ置き直していれば問題ありませんので、そのまま見守ってください。 一般的には、産卵後から2日~3日で卵から稚魚が孵化するといわれています。 個人的には1日半(36時間)ぐらいで孵化しはじめている印象です。 注意点としては、オスにエサを与えると食欲が勝り、卵や稚魚を食べてしまう場合があります。 オスは別水槽に移動させるまでは、エサを与えないでください。 有精卵と無精卵の見分け方 産んだ直後は卵は真っ白なため、良く分かりません。 1日ぐらい経つと無精卵は真っ白いままで、場合によっては水カビが生えてきます。 有精卵の場合は、卵の白い部分が小さくなり周りが透明になります。 その後、徐々に稚魚の形となっていきます。 文章ではわかりづらいですが、一度見ると雰囲気が伝わると思います。 ただし、あまり見過ぎるとオスベタが警戒して卵を食べてしまう場合もあるので、覗きすぎには注意してください。 オスが面倒を見ていれば適切に管理してくれるので、そのまま見守りましょう。 食卵が多いオスで、人工的孵化(オスを取り除いて孵化させる)の場合は、水カビが増えるのを防ぐために無精卵は取り除きましょう。 産卵から3日~5日目 出典: 泡巣付近をよく見ると、小さい点のようなモノがクルクル円を描いて回っています。 これがベタの稚魚になります。 稚魚は生まれたばかりは上手く泳げないため、泡巣から下へ落ちてしまいます。 落ちた稚魚をオスは献身的に、口に入れて泡巣に戻すことを繰り返します。 孵化から2,3日すると稚魚は一匹でも泳げるようになります。 稚魚はお腹にヨークサック(栄養袋)があるので、孵化から3日間ほどはエサを与えなくて大丈夫です。 稚魚が泳げるようになったら、オスは保護しなくなるのでオスを別水槽に移してください。 オスは1週間近く絶食しているので、一度にたくさんのエサを与えると消化不良をおこしてしまいますので、少量を与え少しずつ量を増やしてください。 僕の場合は、市販のベタのエサを1,2粒与えています。 僕の場合は産卵から4日~5日目ぐらいには、オスを稚魚のいる水槽から移動させています。 実際にどれぐらいの期間、絶食しても生きていられるかは試したことはありませんが、一般的にはベタは1週間ぐらいはエサを与えなくても生きていられるといわれています。 繁殖開始日から計算すると産卵から4日~5日目ぐらいで、絶食してから7日間ほど経つので、オスのためにも早めに移動させています。 出典: ブラインシュリンプを食べた稚魚はお腹がオレンジ色になります 稚魚のお腹についたヨークサックの栄養が無くなるころなので、稚魚にエサを与える必要があります。 エサは朝と夜(夕方)の1日に2回は与えてください。 僕の場合は、3日間ぐらいはブラインシュリンプを与えています。 ブラインシュリンプとは、塩水湖に生息する動物プランクトンの一種で、用途としてはミジンコと同じ活き餌になります。 ブラインシュリンプは乾燥卵の状態で、孵化させるのには塩水が必要になります。 また、ブラインシュリンプが孵化するまでに24時間~48時間程掛かるので、稚魚にエサを与えるタイミングを計算して事前に準備しておきましょう。 孵化したブラインシュリンプをスポイトですくって、稚魚のいる水槽へ1滴ずつ全体にいきわたるようにゆっくり垂らしてください。 サテライトLで飼育している場合は、水が常に循環されているので少量であれば塩水ごとブラインシュリンプを与えても大きな影響はありません。 塩水が気になる人はコーヒーフィルターや目の細かい容器で濾して、ブラインシュリンプのみを取り出して与えてください。 ブラインシュリンプが用意できない人は、観賞魚の稚魚用エサでも大丈夫です。 僕の場合も最終的には観賞魚(メダカ)の稚魚用エサを与えていますが、活きエサの方が喰い付きがいいので最初は餓死しにくいようにブラインシュリンプを与えています。 ブラインシュリンプを与えるとベリースライダーになりやすいというウワサもあるようですが、僕の飼育環境ではベリースライダーは発生したことがないので詳細はわかりません。 通販よりもアクアショップの方が安い場合が多いから、自宅から近いアクアショップさんと値段を比べてみてね。 そのまま冷凍ブラインシュリンプを入れると上手く崩れず、水温も下がって稚魚にも負担がかかります。 与え方としては冷凍ブラインシュリンプを1個、ビーカーに入れて飼育水を入れてかき混ぜます。 しばらくかき混ぜると細かく分離するので、スポイトで吸って1滴1滴稚魚の水槽全体にいきわたるように与えます。 こうすることで、稚魚にエサがまんべんなく行き渡るので体格差が起きにくくなります。 14日目以降は冷凍ブラインシュリンプと合わせて、観賞魚の稚魚用エサを与えることで人工飼料にも慣らしていきます。 個人的には、市販の稚魚のエサであればそこまで栄養に大差はないので、ベタの稚魚がエサを食べているのであればどれでも問題ないと思っています。 ベタの大きさは、個体差もありますがエサを食べられているかでかなり変わってきます。 ブリーダーさんは少量のエサを1日に6回~10回程与えているそうですが、一般家庭では難しいので最低でも朝と夜(夕方)の2回は与えましょう。 産卵から1ヶ月~2ヶ月 出典: 成長の早い稚魚ですと1ヶ月で1cm、2ヶ月で2cm程に成長します。 稚魚が100匹程いる場合は、サテライトLだと手狭になってきます。 もう一つサテライトLを用意して、大きめの稚魚を移動させていきます。 目安としては1cmぐらいの稚魚なら、サテライトLで50匹ぐらいまで飼うことができます。 この時点で60cm水槽に移してしまうとエサを食べれる稚魚と食べれない稚魚で体格差が出てしまうので、60cm水槽に移さないでください。 エサは引き続き、観賞魚の稚魚用エサを与えていれば問題ありません。 成長の遅いベタがいる場合は、引き続き冷凍ブラインシュリンプを与えて全体にエサが行き渡るようにしてください。 活きイトメをあげてみよう! 孵化してから1ヶ月程すると、稚魚にも体格差が出てきます。 小さい稚魚は個体差もありますが、エサを上手に食べれていない場合も多いです。 活きイトメを与えると喜んで食べてくれる場合が多いです。 特に活きイトメは、エサを与えれないときも稚魚が食べたいときに食べれるため成長も早くなります。 ただし、雑菌などのリスクがないわけではないので、人工飼料で問題なく育てられているのであれば無理に与える必要はありません。 活きイトメを喜んで食べている姿をとても可愛らしいので、興味があればやってみてください。 活きイトメの代わりに、冷凍アカムシを小さく刻んで成長が遅い稚魚に与えても良いと思います。 東京都内で活きイトメを販売している店舗さんをまとめているから、東京近辺に住んでいる人は参考にしてみてね。 産卵から2ヶ月~3ヶ月 この時期になると、2cmを超えるサイズの稚魚が増えてきます。 2cmを超えたら、60cm水槽へ移して行きましょう。 エサは、観賞魚の成魚用エサに変えても食べてくれるはずです。 移送にも耐えられる大きさなので、アクアショップなど稚魚の引き取り先がある場合は、引き取り可能かあらためて確認をしておいてください。 気性が荒い個体も出てくるころなので、他の稚魚を傷つけそうな場合は別な水槽を用意して隔離してください。 アクアショップなどの引き渡しも、引き取り先がOKであれば持っていきましょう。
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ベタの産卵の間隔と周期 ベタを繁殖するためには当然ながら、メスを入手します。 いつもよりやや大きめの水槽を用意しましょう。 10リットル以上は必要です。 繁殖のときの水温はいつもより少し高めの27、28度位が繁殖しやすいです。 普段の水槽から泡をたくさん作っているオスを繁殖水槽に移動します。 細かい手順を踏んで、無事に産卵まで持ち込めたとして、今回は産卵の周期と間隔です。 ベタの産卵は、 バラバラと一回に10個程、2時間ほど、産卵に至る動作を繰り返し行い、総産卵数は150個ほどになります。 多い時には300を超すこともあります。 そのうち半数が育てたば大成功です。 慣れていても、水換えやほんの少しのことで全滅してしまうこともあります。 ベタの雌は、産卵後は体がボロボロに傷だらけになります。 しっかり体が回復するのを待っから、次の産卵準備に入ります。 一月ほどあれば回復します。 キズが少ない場合は二週間でも大丈夫です。 ベタの寿命は2年に満たないので、生後3、4ヶ月から1年と少しほどが繁殖期間になります。 スポンサードリンク まとめ ベタは繁殖に手がかかり、産卵したとしても孵化できるかどうかで神経を使い、孵化してからまた育つかどうか手をかけます。 美しい成魚になったら、水槽に釘付けです。 自分の手で育てた成魚は間違いなく、美しいといつまでも目が離せなくなります。 ベタはコップで飼育できる熱帯魚として最近注目されていますが、産まれて来てコップで生涯を送るのは決して幸せとは言えません。 水槽を用意してあげましょう。 またコップで飼育する場合も、水槽で飼育する場合も糞の処理や水質の管理、ベタ同士の相性の管理などたくさんの作業があります。 ベタは改良ベタがたくさん出ていますから、種類もとても多いので、様々な楽しみかたがあります。 スポンサードリンク.
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ベタを繁殖する上で注意する事 数がいっきに増える ベタの繁殖に成功すると、数十匹~上手くいくと100匹以上の稚魚が産まれます。 それは嬉しい事ですが、同時にそれだけのベタを面倒みる事ができるかちゃんと考える必要があります。 100匹単位のベタを飼育する事はなかなか大変な事です。 繁殖させる場合はそういった事をしっかりと理解した上で行うようにしましょう。 そんなにたくさん飼育できないなという場合は、事前に引き取ってくれるお店を探すのも一つの手です。 近くにアクアショップがある場合は相談してみましょう。 親魚は短命になる可能性がある ベタにとって繁殖はとても体力を使う行為です。 繁殖の成功、しないに関わらず親魚は短命になってしまう可能性がある事も頭に入れておいて下さい。 また、相性の悪いペアの場合、オスがメスを攻撃し、メスが傷ついたり最悪死んでしまう可能性もあります。 繁殖を行う際は、放置せず定期的に様子を見てあげる事も大事な事です。 ベタの繁殖に挑戦! それでは、順を追ってベタの繁殖方法について説明していきたいと思います。 準備するもの 水槽 ベタは小型の水槽やビンで飼育している方が多いかもしれませんが、繁殖の際は少し大きめの水槽を用意しましょう。 最低でも30~40cmぐらいの水槽が望ましいです。 水量でいうと10~15Lほどになります。 ちなみに店長のお店では45cmの水槽で繁殖させています。 水流を嫌うので、エアーレーションやフィルター類を設置している場合は弱くするか、水草などでガードし水流を弱くするなどの対策をしましょう。 むしろ無くてもいいです。 店長のお店では器具類は、ヒーターのみでその他は何も付けていません。 サーモスタットで設定温度を変更できるヒーターがベストです。 水草 詳細は後ほど説明しますが、繁殖の際オスは水面に卵を産卵する為の泡巣を作ります。 泡巣の土台にしやすいよう、浮草や有茎水草の頂芽を水面に出るよう設置しましょう。 マツモやカボンバ、アナカリスといった水草は丈夫で初心者の方にもおススメの水草です。 水草の代わりに小さく切った発砲スチロールを浮かすという方法もあります。 オス・メスを用意する ベタには種類(ハーフムーン、プラカット、クラウンテール、ジャイアント等々)がありますが、初心者の方はできる限り同じ種類のオス、メスで繁殖するようにしましょう。 決して繁殖できないというわけではなく、違う種類のベタをかけ合わせて新しいタイプのベタを作ったりもしますがそれは上級者向きです。 中途半端な形状のベタが産まれたり、せっかくの互いの特徴が消えてしまったりする場合もある為、慣れるまでは同じ種類のベタで繁殖させる事をおススメします。 オスの選び方 ベタは通常4~5か月程で成魚となります。 繁殖させる場合は十分に成熟したオスを選ぶようにしましょう。 また、オスは通常個別に飼育していると思いますが、その水槽の中で既に泡巣を吹いているような個体がベストです。 泡巣とは、水面にできた泡の塊の事でオスが空気を吐き出して作ります。 産卵の際に卵を産む場所にもなります。 この泡巣の有無が、発情しているオスの目安にもなります。 産卵させる為には、小さくても最低500円玉ぐらいの泡巣が必要です。 ご覧の通り、浮き草を入れる事で泡巣の土台になります。 メスの選び方 メスも同様に成熟したメスを選ぶようにしましょう。 腹部がパンパン張って大きく、卵巣が白く透けて見えるような個体がベストです。 また、お尻のあたりに見える白い産卵管が1mmほど出ているところで成熟具合を確認する事もできます。 具体的な繁殖手順 お見合い 水槽などのセッティングができたら、ようやく繁殖の開始です。 ここで注意して欲しいのがいきなりオスメスを混泳させないで下さい。 まずは、 オスだけ水槽に放して下さい。 そして、2~3日そっとしてあげて下さい。 元々の水槽で泡巣を作っていたオスであれば、新しい環境に慣れるとまた泡巣を作ると思います。 泡巣ができればメスの登場になりますが、ここでもいきなりメスを放すのではなくお見合いをさせる事でお互いの反応をみます。 方法としては、メスの入った瓶を水中に浮かべるという方法があります。 こんな感じです。 すると、メスを発見したオスは、エラやヒレを広げて威嚇しますが、より興奮して更に泡巣を大きくします。 それをみたメスも発情し、腹部の卵巣部分に縞模様が出てきます。 (ホワイトやイエロー系の個体では縞模様が出ない場合もあります。 ) このお見合いをさせる事で、メス投入前に泡巣を作っていなかったオスの場合でもお見合いをきっかけに泡巣を作るというパターンもあります。 メスと混泳させる この状態で、また2~3日様子をみた後、最低でも500円玉以上の大きさの泡巣が完成していれば、メスをそっと水槽内に放してあげて下さい。 泡巣を作らない場合は、作るまでひたすら我慢です。 1週間程経ってもオスが泡巣を作らない場合は、相性が悪いと判断し、ペアを変更するのが無難です。 メスを放した後は、大抵の場合オスがメスを追いかけ回し攻撃します。 メスのヒレはボロボロになってしまいますが、産卵に至るまでに避けて通れない道なので心配になる気持ちをグッと抑え様子を見てあげて下さい。 その内、メスが観念したかのようにオスに導かれ泡巣の下に移動し産卵に至ります。 ただし、オスが攻撃しすぎた為に最悪の場合、メスが死んでしまうというケースもあるので、2~3日程経っても産卵に至らない場合は繁殖を諦めお互いを隔離するようにしましょう。 そこの判断が非常に難しい所です。。。 産卵 産卵行動は、オスがメスを抱くように巻き付き行われます。 産卵された卵は、放心状態のメスの腹部からこぼれ落ち、それをオスが素早く口で拾い集め、泡巣に付着させます。 この一連の行動を永遠と繰り返し、数百個の卵産みます。 やがて、産卵が終わるとオスはメスを追い払い泡巣の下に待機します。 時折泡巣から落ちる卵を拾っては泡巣へ、拾っては泡巣へ運び、そうやって孵化するまで世話をし続けます。 産卵が終わったらメスは再びオスの攻撃を受けるので取り出してあげましょう。 その際、泡巣を壊さないよう慎重に取り出してあげて下さいね。 産卵後のメスは、産卵によるダメージやオスから受けた攻撃により傷ついている事が多く、その傷口から病気にかかりやすいです。 隔離し、アグテンやスーマによる薬浴と塩を一つまみ入れゆっくり休ませてあげて下さい。 孵化 卵は通常2~3日で孵化します。 孵化したばかりの稚魚はとても小さく、よく見ると泡巣の下にぶら下がっている状態です。 泳ぐこともできず、時折水槽の底に落ちていきます。 その度、オスは口でくわえて泡巣に戻します。 この献身的な育児はまさにイクメンです。 人間のオスも見習わないといけませんね(笑) この時期の稚魚は、まだエサを食べる事ができません。 ヨークサックといいお腹に栄養を蓄えているのでエサは与えなくて大丈夫です。 また、世話をしているオスベタには少量であればエサをあげてもかまいません。 2日ほどでぶら下がっていた稚魚も自由遊泳できるようになります。 ここまでくれば、オスの役割も終了です。 稚魚をすくわないようオスだけ取り出し、ゆっくり休ませてあげて下さい。 自由遊泳しはじめた稚魚は、同時にエサを探して食べるようになりますが、ベタの稚魚は他の魚に比べ非常に小さく、口も小さいので人口の飼料ではサイズが大きすぎて食べれません。 インフゾリアという微生物を用意し与えて下さい。 インフゾリアは、自然に沸く事が多いですが、確実に与えるためには、インフゾリアの卵を用意し孵化させるようにしましょう。 2~3日経つとサイズも多少大きくなり、ブラインシュリンプの幼生を食べる事ができるようになります。 こちらもブラインシュリンプエッグという卵を乾燥させたものが市販されていますので、それを孵化させて与えます。 ペットボトルやビンなどに塩水を入れ、水温25度程度にした状態で入れておくと1日で孵化します。 できれば1日に2~3回はエサを与えるようにして下さい。 また、稚魚は水質の悪化に非常に弱いので食べ残したエサや糞は、スポイトなどでこまめに取り除いてあげて下さい。 水換えは3日に1回、三分の一ほど換えるか、徐々に水を足す形で水質を維持するのが望ましいです。 2か月ほどで、オスメスの区別がついてくるかと思いますので、オスメスの選別を行い、オスは個別飼育するようにして下さい。 最後に いかがだったでしょうか。 ベタの繁殖は、初心者の方でも比較的容易に行う事ができますが、はじめにもお伝えした通り、繁殖に成功すると数十匹~百匹単位の稚魚が産まれます。 飼育者の責任としてしっかり最後まで面倒をみてあげて下さいね。 また、初めての繁殖は成功すると非常に感動的です。 産まれてきた稚魚達も我が子のようにカワイイものです。 是非この記事をご覧になったあなたもベタの繁殖挑戦してみて下さいね!.
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