石川 県 地震。 能登半島地震

石川県で震度5強=震源は07年「能登半島地震」近く

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平成19年(2007年)能登半島地震を振り返る もくじ• 1.はじめに 地震災害への防災意識を新たにしていただくことを目的として本資料を作成しました。 能登半島地震を教訓として、地震災害はいつでもどこでも発生する可能性があることを肝に銘じておきましょう。 そして、いざというときのために耐震補強や家具の固定、非常持ち出し品の準備、避難場所の確認など、日頃からできる限りの備えを進めておきましょう。 2.能登半島地震の概要 平成19年3月25日09時41分、突然の揺れがわたしたちを襲いました。 能登半島地震です。 地震による揺れはたいへん強く、震央に近い場所では立っていられませんでした。 多くの方が当時の状況を今もなお鮮明に記憶されているのではないでしょうか。 この地震は、能登半島西岸付近(気象庁震央地名:能登半島沖)の深さ11kmを震源として発生しました。 地震の規模を示すマグニチュード(以下「M」と記述します。 )は、6.9(確定値)で、七尾市、輪島市、穴水町では最大震度となる6強、志賀町、中能登町、能登町で震度6弱を観測したほか、北陸地方を中心に北海道から中国・四国地方にかけて震度5強~1を観測しました。 また、珠洲市長橋(気象庁観測点)で11時13分に最大22cmの津波を観測しました。 気象庁ではこの地震を「平成19年(2007年)能登半島地震」と命名しました。 この地震による震度分布を第1図に、石川県内の各地の震度を第1表に示します。 第1図 平成19年3月25日09時41分の能登半島地震の震度分布図(震度観測点毎) (左上の四角内は全国の地域毎の震度分布図) 第1表 平成19年3月25日09時41分の能登半島地震による石川県内の各地の震度 (「*」が付いた震度観測点は石川県または防災科学技術研究所の震度観測点、他は気象庁の震度観測点です) 震度 震度観測点名 6強 七尾市田鶴浜町* 輪島市鳳至町 輪島市門前町走出* 穴水町大町* 6弱 輪島市河井町* 志賀町富来領家町 志賀町香能* 志賀町末吉千古* 中能登町末坂* 中能登町能登部下* 能登町宇出津 能登町松波* 5強 七尾市本府中町 七尾市袖ヶ江町* 珠洲市正院町* 5弱 珠洲市大谷町* 羽咋市柳田町 羽咋市旭町* 宝達志水町子浦* 中能登町井田* 能登町柳田* かほく市浜北* 4 輪島市舳倉島 珠洲市三崎町 金沢市西念 金沢市弥生* 小松市小馬出町 小松市向本折町* 加賀市直下町 加賀市大聖寺南町* 加賀市山中温泉湯の出町* 川北町壱ツ屋* 津幡町加賀爪 内灘町鶴ケ丘* かほく市宇野気* 白山市別宮町* 白山市白峰* 白山市倉光* 白山市美川浜町* 白山市河内町口直海* 能美市来丸町* 野々市市三納* 3 白山市鶴来本町* 白山市市原* 白山市女原* 3.被害の状況 石川県では、死者1名、重傷者88名、軽傷者250名、住家全壊686棟、住家半壊1740棟など甚大な被害が発生しました。 第2表に、能登半島地震による人的被害、住家被害等の市町別一覧表を示します。 第2表 能登半島地震による人的被害、住家被害等の市町別一覧表 (出典:輪島測候所114年(平成21年8月12日現在・石川県危機管理監室危機対策課調べ)) 市 町 人的被害(人) 住家被害(棟) 非住家被害(棟) 死者 重傷者 軽傷者 全壊 半壊 一部損壊 輪島市 1 46 69 513 1,086 9,988 2,899 七尾市 24 103 69 304 7,300 357 珠洲市 3 685 23 穴水町 3 36 79 100 2,318 248 能登町 2 10 1 10 1,130 18 志賀町 10 27 15 215 3,384 850 羽咋市 1 3 13 142 29 宝達志水町 3 26 1 かほく市 3 2 18 11 中能登町 3 3 7 1,959 15 津幡町 1 2 1 金沢市 16 白山市 1 7 能美市 1 小松市 2 加賀市 6 6 合計 1 88 250 686 1,740 26,959 4,484 気象庁では平成19年3月26日から28日にかけて、震度6弱以上を観測した11箇所の震度観測点付近の被害状況調査を実施しました。 気象庁による調査実施場所は第2図のとおりです。 第2図 気象庁による被害状況調査実施場所 (図の出典:気象庁災害時地震・津波速報 平成19年(2007年)能登半島地震) 調査の結果、震度6強を観測した震度観測点付近では、古い木造家屋や土蔵の全壊等が多く見られました。 震度6強を観測した観測地点付近の被害状況は次のとおりです。 【写真4】壁が崩落した土蔵(左)と沈下したタイル舗装(右)(七尾市田鶴浜町) (出典:気象庁災害時地震・津波速報 平成19年(2007年)能登半島地震) 4.過去の主な地震被害 第3図 1600年代以降石川県とその周辺で発生したM5. 5以上の地震の震央分布図 (緑色の丸は被害の発生した地震。 陸地の茶色線は地震調査研究推進本部による主要活断層帯を示す。 「発生地域(名称)」「発生年月日」「震源の深さ」「規模」は、1922年以前は新編 日本被害地震総覧[増補改訂版]、1923年以降は気象庁震度データベースによる。 なお、1997年9月以前の震源の深さは精度が低いため記載していない。 ) 過去に石川県とその周辺で発生した主な被害地震(緑色の丸)を第3図に示します。 能登半島地震をはじめとして石川県に被害を及ぼす地震は、主に「陸域の浅い地震」とよばれる地震で、地上からの深さがおよそ20kmより浅い場所で発生するため、比較的規模の小さな地震であっても震源の付近では大きな被害となることがあります。 また、被害地震の発生場所を見ると、特定の地域で発生するなどの偏りはみられません。 能登地方でも加賀地方でも発生しており、それぞれの沖合いでも発生しています。 これは、地震がどこで発生してもおかしくないことを意味しています。 詳しくは、「」をご覧ください 5.能登半島地震と活断層の関係 能登半島西方沖には北東方向から南西方向にのびる海底活断層(第4図参照)が認められていましたが、能登半島地震発生後の海底地形調査と海底音波探査から、この活断層の一部でわずかな変動が現れたことが確認されました(産業総合技術研究所、2007)。 余震分布の延長上にこの活断層が位置していることや、強震波形解析及び地殻変動観測結果により得られたすべり量分布などから、能登半島地震はこの断層が活動したものであると考えられています(地震調査委員会、2007)。 活断層とは過去に繰り返し地震を起こし、将来も再び地震を起こすであろうと考えられる断層です。 当然、活断層による地震には注意が必要ですが、活断層が確認されている場所以外でも能登半島地震よりも小さな規模の地震がおきて被害が生じていますので、活断層の有無にとらわれず日頃から地震に備えることが大切です。 6.過去の主な津波被害 第5図 1700年から2015年までに発生したM6. 0以上の地震の震央分布図 (黄色の丸は石川県に津波をもたらした地震。 緑線内は日本海東縁部を示す。 「地域(名称)」「発生年月日」「震源の深さ」「規模」は、1922年以前は新編 日本被害地震総覧[増補改訂版]、1923年以降は気象庁震度データベースによる。 なお、1997年9月以前の震源の深さは精度が低いため記載していない。 ) 能登半島地震では、珠洲市長橋で最大高22cmの津波を観測しました。 幸いにも被害の発生はありませんでしたが、過去には津波の来襲により大きな被害が発生しています。 例えば、1833年(天保4年)12月7日の羽前・羽後・越後・佐渡の地震(山形県沖の地震)では、輪島市に巨大な津波が押し寄せました。 「日本被害津波総覧」によれば、「輪島では地震後10町ばかり潮が引いたが、第1波で床上浸水し、第3波で最大となり、家屋流出および半潰365、溺死47」と記述されています。 また、「加賀・能登海難史年表」では、「昼7ツ頃(15時頃)大いなる地震ありて、7ツ時過磯端波引事凡そ10町許輪島沖に大蛇石という岩あり。 舟方通い路に障る所、此の岩を知って舟を廻らすこと第一とする由、波引去と彼岩大蛇の如く現れ、跡黒く見えあり云々。 家300軒引取られ、人100余人死亡す。 」と記述されており、甚大な被害であったことがうかがえます。 津波の浸水深(地面から測った高さ)は輪島市で5.7m程度と推定(出典:「平成23年度石川県津波浸水想定調査報告書」、「続 古地震」)され、県内に来襲した津波としては有史以来最大です。 第5図は1700年から2015年までに発生したM6.0以上の地震の震央分布図です。 このうち、石川県に津波をもたらした地震は黄色の丸で、石川県付近で発生したものと日本海東縁部(日本海における新潟県沖を起点として東北、北海道、サハリンの海岸線に平行に走る細長い海域:概ね図中の緑線内)で発生したものに分けられます。 また、津波は日本海側の地震だけではなく、太平洋側で規模の大きな地震が発生した場合にも石川県沿岸に到達することがあります。 1960年5月23日(日本時間)にチリ中部沿岸付近で発生した地震(モーメントマグニチュード9.5)による、チリ地震津波では七尾港で最大全振幅59cmの津波を観測しました。 また、2011年3月11日の「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」(M9.0)では、七尾港と金沢で最大19cmの津波を観測しています。 太平洋側で発生した地震でも安心せずに津波の情報に注意しましょう。 普通のマグニチュード(M)は地震計で観測される波の振幅から計算されますが、規模の大きな地震になると岩盤のずれの規模を正確に表せません。 これに対してモーメントマグニチュードは物理的な意味が明確で、大きな地震に対しても有効です。 7.地震から身を守るために (1)地震が起きる前に 地震はいつ、どこで起きるのかはわかりません。 地震による災害から身を守るためには、耐震補強や家具の固定、非常持ち出し品の準備、避難場所の確認など、日頃からできる限りの備えをしておくことが大切です。 (2)もし地震が起きたら あわてずに、まずは身の安全を確保しましょう。 また、物が落ちてこない所、倒れてこない所、移動してこない所で身を守りましょう。 家では• 頭を保護し、丈夫な机の下など安全な場所に避難してください。 あわてて外に飛び出さないでください。 無理に火を消そうとしないでください。 第6図 石川県の津波予報区 気象庁では、津波による災害の発生が予想される場合には、地震発生後約3分を目標に大津波警報、津波警報または津波注意報を、全国を66の区域に分けた津波予報区単位で発表します。 石川県の津波予報区は第6図のとおりで、「石川県能登」や「石川県加賀」と発表されます。 大津波警報、津波警報が発表されたときには、海岸付近や川沿いにいる人はただちに高台に避難しましょう。 このとき、ここなら安心と思わず、より高い場所をめざして避難しましょう。 津波注意報が発表されたときに海や川の中にいた場合は、すぐに海や川から離れましょう。 種類 とるべき行動 大津波警報• 沿岸部や川沿いにいる人はただちに高台や避難ビルなど安全な場所に避難してください。 (ここなら安全と思わず、より高い場所を目指しましょう。 津波は繰り返し襲ってきます。 警報が解除されるまで安全な場所で避難を続けてください。 津波警報 津波注意報• 海や川の中にいるときは、ただちに海、川からは離れましょう。 注意報が解除されるまで、海、川に近づかないでください。 なお、大津波警報や津波警報、津波注意報が発表されていなくても、次の場合には津波が起きるおそれがあります。 ただちに高台へ避難しましょう。 強い揺れを感じたとき• 弱くても長時間ゆっくりとした揺れを感じたとき 津波は繰り返し襲ってきます。 最初の津波から何時間もたってから来ることもあります。 また、後から来る津波のほうが高くなることもあります。 もし、津波警報や津波注意報が発表されたときには、解除を聞くまでは安全な場所で避難を続けましょう。 輪島測候所, 2010:輪島測候所114年• 宇佐美龍夫, 1997:新編 日本被害地震総覧[増補改訂版]• 渡辺偉夫, 1985:日本被害津波総覧• 吉田清三, 1990:加賀・能登海難史年表• 石川県, 2012:平成23年度石川県津波浸水想定調査報告書• 藤田和夫, 山本武夫, 松田時彦, 大長昭雄, 1989:続 古地震• Kumizi Iida, 1984:Catalog of Tsunamis in Japan and Its Neighboring Countries• 気象庁, 1965:昭和39年6月16日新潟地震調査報告, 気象庁技術報告第43号• 気象庁, 1984:昭和58(1983年)日本海中部地震調査報告, 気象庁技術報告第106号• 気象庁, 1995:平成5年(1993年)北海道南西沖地震調査報告, 気象庁技術報告第117号• 気象庁, 2008:平成19年(2007年)新潟県中越沖地震調査報告, 気象庁技術報告第131号• 宇津徳治, 嶋悦三, 吉井敏尅, 山科健一郎, 2004:地震の辞典[第2版]• 気象庁HP.

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平成19年(2007年)能登半島地震を振り返る もくじ• 1.はじめに 地震災害への防災意識を新たにしていただくことを目的として本資料を作成しました。 能登半島地震を教訓として、地震災害はいつでもどこでも発生する可能性があることを肝に銘じておきましょう。 そして、いざというときのために耐震補強や家具の固定、非常持ち出し品の準備、避難場所の確認など、日頃からできる限りの備えを進めておきましょう。 2.能登半島地震の概要 平成19年3月25日09時41分、突然の揺れがわたしたちを襲いました。 能登半島地震です。 地震による揺れはたいへん強く、震央に近い場所では立っていられませんでした。 多くの方が当時の状況を今もなお鮮明に記憶されているのではないでしょうか。 この地震は、能登半島西岸付近(気象庁震央地名:能登半島沖)の深さ11kmを震源として発生しました。 地震の規模を示すマグニチュード(以下「M」と記述します。 )は、6.9(確定値)で、七尾市、輪島市、穴水町では最大震度となる6強、志賀町、中能登町、能登町で震度6弱を観測したほか、北陸地方を中心に北海道から中国・四国地方にかけて震度5強~1を観測しました。 また、珠洲市長橋(気象庁観測点)で11時13分に最大22cmの津波を観測しました。 気象庁ではこの地震を「平成19年(2007年)能登半島地震」と命名しました。 この地震による震度分布を第1図に、石川県内の各地の震度を第1表に示します。 第1図 平成19年3月25日09時41分の能登半島地震の震度分布図(震度観測点毎) (左上の四角内は全国の地域毎の震度分布図) 第1表 平成19年3月25日09時41分の能登半島地震による石川県内の各地の震度 (「*」が付いた震度観測点は石川県または防災科学技術研究所の震度観測点、他は気象庁の震度観測点です) 震度 震度観測点名 6強 七尾市田鶴浜町* 輪島市鳳至町 輪島市門前町走出* 穴水町大町* 6弱 輪島市河井町* 志賀町富来領家町 志賀町香能* 志賀町末吉千古* 中能登町末坂* 中能登町能登部下* 能登町宇出津 能登町松波* 5強 七尾市本府中町 七尾市袖ヶ江町* 珠洲市正院町* 5弱 珠洲市大谷町* 羽咋市柳田町 羽咋市旭町* 宝達志水町子浦* 中能登町井田* 能登町柳田* かほく市浜北* 4 輪島市舳倉島 珠洲市三崎町 金沢市西念 金沢市弥生* 小松市小馬出町 小松市向本折町* 加賀市直下町 加賀市大聖寺南町* 加賀市山中温泉湯の出町* 川北町壱ツ屋* 津幡町加賀爪 内灘町鶴ケ丘* かほく市宇野気* 白山市別宮町* 白山市白峰* 白山市倉光* 白山市美川浜町* 白山市河内町口直海* 能美市来丸町* 野々市市三納* 3 白山市鶴来本町* 白山市市原* 白山市女原* 3.被害の状況 石川県では、死者1名、重傷者88名、軽傷者250名、住家全壊686棟、住家半壊1740棟など甚大な被害が発生しました。 第2表に、能登半島地震による人的被害、住家被害等の市町別一覧表を示します。 第2表 能登半島地震による人的被害、住家被害等の市町別一覧表 (出典:輪島測候所114年(平成21年8月12日現在・石川県危機管理監室危機対策課調べ)) 市 町 人的被害(人) 住家被害(棟) 非住家被害(棟) 死者 重傷者 軽傷者 全壊 半壊 一部損壊 輪島市 1 46 69 513 1,086 9,988 2,899 七尾市 24 103 69 304 7,300 357 珠洲市 3 685 23 穴水町 3 36 79 100 2,318 248 能登町 2 10 1 10 1,130 18 志賀町 10 27 15 215 3,384 850 羽咋市 1 3 13 142 29 宝達志水町 3 26 1 かほく市 3 2 18 11 中能登町 3 3 7 1,959 15 津幡町 1 2 1 金沢市 16 白山市 1 7 能美市 1 小松市 2 加賀市 6 6 合計 1 88 250 686 1,740 26,959 4,484 気象庁では平成19年3月26日から28日にかけて、震度6弱以上を観測した11箇所の震度観測点付近の被害状況調査を実施しました。 気象庁による調査実施場所は第2図のとおりです。 第2図 気象庁による被害状況調査実施場所 (図の出典:気象庁災害時地震・津波速報 平成19年(2007年)能登半島地震) 調査の結果、震度6強を観測した震度観測点付近では、古い木造家屋や土蔵の全壊等が多く見られました。 震度6強を観測した観測地点付近の被害状況は次のとおりです。 【写真4】壁が崩落した土蔵(左)と沈下したタイル舗装(右)(七尾市田鶴浜町) (出典:気象庁災害時地震・津波速報 平成19年(2007年)能登半島地震) 4.過去の主な地震被害 第3図 1600年代以降石川県とその周辺で発生したM5. 5以上の地震の震央分布図 (緑色の丸は被害の発生した地震。 陸地の茶色線は地震調査研究推進本部による主要活断層帯を示す。 「発生地域(名称)」「発生年月日」「震源の深さ」「規模」は、1922年以前は新編 日本被害地震総覧[増補改訂版]、1923年以降は気象庁震度データベースによる。 なお、1997年9月以前の震源の深さは精度が低いため記載していない。 ) 過去に石川県とその周辺で発生した主な被害地震(緑色の丸)を第3図に示します。 能登半島地震をはじめとして石川県に被害を及ぼす地震は、主に「陸域の浅い地震」とよばれる地震で、地上からの深さがおよそ20kmより浅い場所で発生するため、比較的規模の小さな地震であっても震源の付近では大きな被害となることがあります。 また、被害地震の発生場所を見ると、特定の地域で発生するなどの偏りはみられません。 能登地方でも加賀地方でも発生しており、それぞれの沖合いでも発生しています。 これは、地震がどこで発生してもおかしくないことを意味しています。 詳しくは、「」をご覧ください 5.能登半島地震と活断層の関係 能登半島西方沖には北東方向から南西方向にのびる海底活断層(第4図参照)が認められていましたが、能登半島地震発生後の海底地形調査と海底音波探査から、この活断層の一部でわずかな変動が現れたことが確認されました(産業総合技術研究所、2007)。 余震分布の延長上にこの活断層が位置していることや、強震波形解析及び地殻変動観測結果により得られたすべり量分布などから、能登半島地震はこの断層が活動したものであると考えられています(地震調査委員会、2007)。 活断層とは過去に繰り返し地震を起こし、将来も再び地震を起こすであろうと考えられる断層です。 当然、活断層による地震には注意が必要ですが、活断層が確認されている場所以外でも能登半島地震よりも小さな規模の地震がおきて被害が生じていますので、活断層の有無にとらわれず日頃から地震に備えることが大切です。 6.過去の主な津波被害 第5図 1700年から2015年までに発生したM6. 0以上の地震の震央分布図 (黄色の丸は石川県に津波をもたらした地震。 緑線内は日本海東縁部を示す。 「地域(名称)」「発生年月日」「震源の深さ」「規模」は、1922年以前は新編 日本被害地震総覧[増補改訂版]、1923年以降は気象庁震度データベースによる。 なお、1997年9月以前の震源の深さは精度が低いため記載していない。 ) 能登半島地震では、珠洲市長橋で最大高22cmの津波を観測しました。 幸いにも被害の発生はありませんでしたが、過去には津波の来襲により大きな被害が発生しています。 例えば、1833年(天保4年)12月7日の羽前・羽後・越後・佐渡の地震(山形県沖の地震)では、輪島市に巨大な津波が押し寄せました。 「日本被害津波総覧」によれば、「輪島では地震後10町ばかり潮が引いたが、第1波で床上浸水し、第3波で最大となり、家屋流出および半潰365、溺死47」と記述されています。 また、「加賀・能登海難史年表」では、「昼7ツ頃(15時頃)大いなる地震ありて、7ツ時過磯端波引事凡そ10町許輪島沖に大蛇石という岩あり。 舟方通い路に障る所、此の岩を知って舟を廻らすこと第一とする由、波引去と彼岩大蛇の如く現れ、跡黒く見えあり云々。 家300軒引取られ、人100余人死亡す。 」と記述されており、甚大な被害であったことがうかがえます。 津波の浸水深(地面から測った高さ)は輪島市で5.7m程度と推定(出典:「平成23年度石川県津波浸水想定調査報告書」、「続 古地震」)され、県内に来襲した津波としては有史以来最大です。 第5図は1700年から2015年までに発生したM6.0以上の地震の震央分布図です。 このうち、石川県に津波をもたらした地震は黄色の丸で、石川県付近で発生したものと日本海東縁部(日本海における新潟県沖を起点として東北、北海道、サハリンの海岸線に平行に走る細長い海域:概ね図中の緑線内)で発生したものに分けられます。 また、津波は日本海側の地震だけではなく、太平洋側で規模の大きな地震が発生した場合にも石川県沿岸に到達することがあります。 1960年5月23日(日本時間)にチリ中部沿岸付近で発生した地震(モーメントマグニチュード9.5)による、チリ地震津波では七尾港で最大全振幅59cmの津波を観測しました。 また、2011年3月11日の「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」(M9.0)では、七尾港と金沢で最大19cmの津波を観測しています。 太平洋側で発生した地震でも安心せずに津波の情報に注意しましょう。 普通のマグニチュード(M)は地震計で観測される波の振幅から計算されますが、規模の大きな地震になると岩盤のずれの規模を正確に表せません。 これに対してモーメントマグニチュードは物理的な意味が明確で、大きな地震に対しても有効です。 7.地震から身を守るために (1)地震が起きる前に 地震はいつ、どこで起きるのかはわかりません。 地震による災害から身を守るためには、耐震補強や家具の固定、非常持ち出し品の準備、避難場所の確認など、日頃からできる限りの備えをしておくことが大切です。 (2)もし地震が起きたら あわてずに、まずは身の安全を確保しましょう。 また、物が落ちてこない所、倒れてこない所、移動してこない所で身を守りましょう。 家では• 頭を保護し、丈夫な机の下など安全な場所に避難してください。 あわてて外に飛び出さないでください。 無理に火を消そうとしないでください。 第6図 石川県の津波予報区 気象庁では、津波による災害の発生が予想される場合には、地震発生後約3分を目標に大津波警報、津波警報または津波注意報を、全国を66の区域に分けた津波予報区単位で発表します。 石川県の津波予報区は第6図のとおりで、「石川県能登」や「石川県加賀」と発表されます。 大津波警報、津波警報が発表されたときには、海岸付近や川沿いにいる人はただちに高台に避難しましょう。 このとき、ここなら安心と思わず、より高い場所をめざして避難しましょう。 津波注意報が発表されたときに海や川の中にいた場合は、すぐに海や川から離れましょう。 種類 とるべき行動 大津波警報• 沿岸部や川沿いにいる人はただちに高台や避難ビルなど安全な場所に避難してください。 (ここなら安全と思わず、より高い場所を目指しましょう。 津波は繰り返し襲ってきます。 警報が解除されるまで安全な場所で避難を続けてください。 津波警報 津波注意報• 海や川の中にいるときは、ただちに海、川からは離れましょう。 注意報が解除されるまで、海、川に近づかないでください。 なお、大津波警報や津波警報、津波注意報が発表されていなくても、次の場合には津波が起きるおそれがあります。 ただちに高台へ避難しましょう。 強い揺れを感じたとき• 弱くても長時間ゆっくりとした揺れを感じたとき 津波は繰り返し襲ってきます。 最初の津波から何時間もたってから来ることもあります。 また、後から来る津波のほうが高くなることもあります。 もし、津波警報や津波注意報が発表されたときには、解除を聞くまでは安全な場所で避難を続けましょう。 輪島測候所, 2010:輪島測候所114年• 宇佐美龍夫, 1997:新編 日本被害地震総覧[増補改訂版]• 渡辺偉夫, 1985:日本被害津波総覧• 吉田清三, 1990:加賀・能登海難史年表• 石川県, 2012:平成23年度石川県津波浸水想定調査報告書• 藤田和夫, 山本武夫, 松田時彦, 大長昭雄, 1989:続 古地震• Kumizi Iida, 1984:Catalog of Tsunamis in Japan and Its Neighboring Countries• 気象庁, 1965:昭和39年6月16日新潟地震調査報告, 気象庁技術報告第43号• 気象庁, 1984:昭和58(1983年)日本海中部地震調査報告, 気象庁技術報告第106号• 気象庁, 1995:平成5年(1993年)北海道南西沖地震調査報告, 気象庁技術報告第117号• 気象庁, 2008:平成19年(2007年)新潟県中越沖地震調査報告, 気象庁技術報告第131号• 宇津徳治, 嶋悦三, 吉井敏尅, 山科健一郎, 2004:地震の辞典[第2版]• 気象庁HP.

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石川県で震度5強=震源は07年「能登半島地震」近く

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13日午前2時18分ごろ、石川県能登地方を震源とする地震があり、輪島市で震度5強の揺れを観測した。 気象庁によると、震源の深さは12キロ。 地震の規模(マグニチュード=M)は5.5と推定される。 津波は起きなかった。 同庁の中村雅基地震津波監視課長は記者会見し、「揺れの強かった地域では1週間、最大震度5強程度の地震に注意してほしい」と呼び掛けた。 今回の震源から南西方向に近い能登半島沿岸では2007年3月25日、最大震度6強、M6.9の「能登半島地震」が発生した。 今回の地震は当時の余震域内にあり、能登半島地震の後で最も規模が大きい。 中村課長は余震であるかについて、「13年たっており、(政府の)地震調査委員会の評価を待ちたい」と話した。 富山市によると、60代男性が自宅で落ちてきた物に当たり軽傷を負った。 石川県でけが人や家屋損壊などの情報はない。 北陸電力によると、志賀原発に異常はないという。 主な各地の震度は次の通り。 震度5強=石川県輪島市 震度5弱=石川県穴水町 震度4=石川県七尾市、富山市 震度3=金沢市、富山県高岡市、新潟県上越市、岐阜県高山市。 石川県輪島市で最大震度5強を観測した地震について記者会見する気象庁の中村雅基地震津波監視課長=13日未明、東京・大手町の気象庁 [Copyright The Jiji Press, Ltd.

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