2.「所存」の正しい使い方 ここでは、「所存」の正しい使い方を説明していきます。 2-1.「所存」は謙譲語なので目上相手に使う 「所存」は 「(自分が)思っていること・考えていること」を、目上の人や取引先の相手伝える時に使う謙譲語になります。 「所存」を漢文的に「存(ぞん)ずるところ」と読むのは前述の通りです。 また、その「存ずる(ぞんずる)」は「思う・」を意味する謙譲語になります。 その理由を持って「所存」は「思うところ」の謙譲語になるのです。 謙譲語とは 謙譲語とは、 「自分が一歩退くことで相手を惹き立てる」時に使う言葉です。 従って自分自身を主語として使う言葉であり、相手を主語としては使うことはできません。 この定義は「所存」も同じです。 正しい使い方を理解したところで、さらに以下の2つに分けて使い方を説明します。 ご所存でございます• 〜と思う所存ございます• ~と考えていく所存でございます では、それぞれを解説していきます。 4-1.「ご所存でございます」は二重敬語 「所存」を丁寧に伝えようとして、「所存」に「ご」をつけて「ご所存でございます」は誤用になります。 「所存」は謙譲表現なので冒頭に「ご」を付けると二重敬語になってしまうのです。 さらに「所存」は自分に使う言葉のため、「ご」という尊敬表現を自分に対して使っている解釈となり、失礼に値します。 「ご所存でございます」は二重敬語になる間違った表現なので、「ご」はつけないようにしましょう。 4-2.「〜と思う所存ございます」は二重表現 「~と思う所存でございます」の使い方は誤用です。 これを言い換えると「~と思う思うつもりです」になります。 「所存」そのものが「思う」を意味するので、「思う所存です」は「二重表現」なのです。 「思う」は「所存」と同じ表現なので、重ねて使用しないようにしましょう。 4-3.「~と考えていく所存でございます」は二重表現 「~と考えていく所存でございます」もよく見聞しますが、こちらも誤用になります。 「~と思う所存でございます」と同じ、二重表現です。 5.「所存」の類義語と「意向」との使い分け ここでは「所存」の類語を解説していきます。 個々の類語の意味は以下の通りです。 例文 I will continue to push forward more and more into solving this deep-seated problem. English will become good by the next lesson. また「constantly strive to ~」は「所存」を意味する「will(〜するために常に努力する)」を踏まえ、「to ~」の後に続く意味を強調します。 ホテルサービスでの説明よく使われるフレーズなので、覚えておいても良いでしょう。
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「思っております」を正しく使おう 就活、そして見事内定を勝ち取れば始まる社会人生活において、言葉遣いはとても大切です。 特に就活中には、企業から常に言葉遣いは評価されていると言っても過言ではありません。 特に、上下関係の厳しい就職後の生活では、敬語の使い分けがしっかりとできていることが信頼関係を築く上での重要な要素であると言えるでしょう。 基本的に敬語は中学・高校の国語で習う分野ではありますが、細部まで覚えているという方は少ないのではないでしょうか。 そこで本記事では敬語の中でも、みなさんがとりわけよく使うであろう「思っております」という表現について、具体的な使い方や類語との使い分けについてご紹介します。 正しい敬語を使い分けて、採用担当者に好印象を与えられるようになりましょう。 「思っております」について 「思っております」という表現は、普段の生活の中でも頻繁に目にすると思います。 しかし頻繁に目にするからこそ、かしこまった文章や場面で「とりあえず使えるだろう」と何となく使用している方が多いのではないでしょうか。 実は、頻繁に使われている敬語を何となく使っている場合ほど、「間違った敬語表現になっていた!」ということが多いのです。 それでは、「思っております」の敬語の種類や注意点について見ていきましょう。 「思っております」は「思います」の謙譲語 「思っております」の場合、「思う」+「おります」という構成になっており、後半の「おります」の部分が謙譲語です。 思っているのは自分であるから、それを敬語で表現する際には、自分の行動をへりくだって表現する謙譲語を用いるわけです。 もしも、思っているのが相手であるならば、謙譲語は使わずに尊敬語を使いましょう。 尊敬語の場合は「思う」+「いらっしゃる」で「思っていらっしゃる」という言葉遣いが適当です。 「思っております」は謙譲語 敬語は「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類に分類されます• 尊敬語:相手の行動を敬う言葉 (例)いらっしゃる• 謙譲語:自分の行動をへりくだって表現した言葉 (例)拝見する• 「思っておりますので」の使用は避ける 「思っておりますので」という表現は超敬体と呼ばれ、本来は接客や公式の場におけるスピーチなどで用いるかしこまりすぎた表現になってしまうのです。 必ず一度区切ってから話を進めるか、「思っていますので」という表現を用いましょう。 もちろん、企業の方に対して特別な敬意を表現したいというのであれば構いませんが、基本的によそよそし過ぎる印象を与えてしまいます。 また、超敬体と敬体が入り混じるのも非常に違和感を感じるため、超敬体は避けることが無難です。 敬語のレベル 敬語にもかしこまっている程度毎に以下のような使い分けがある• 非敬体:友人などと普段交わす言葉であり敬語ではない• 敬体 :企業や初対面の方と話す際などに用いる敬語• 超敬体:結婚式など公式な場でのスピーチや接客の際に用いる敬語 就活のマナーを確認しよう 敬語以外にも、きちんとしたマナーを身に付けていないとマイナスの印象を与えてしまいかねません。 マナーは身だしなみだけではなく、到着時間や荷物の取り扱いなど細かいところでも求められます。 他の就活生がマナーを守る中、振る舞い方を知らないでいると慌てることになります。 そこでおすすめなのが「」です。 こちらでは、就活で必須のマナーを詳しく紹介しています。 無料でダウンロードできるため、 マナーに自信がない就活生は手に入れておきましょう。 「思っております」の類語 日本語には、同じような意味でも異なった表現が存在するものが多くあります。 本件もそのひとつで、「存じます」や「所存です」といった表現もよく耳にすることが多いのではないでしょうか。 このような似た表現は、ついその場の気分などで使い分けてしまいがちですが、それでは思わぬ誤表現をすることがあります。 よく用いる言葉だけでも、よくその意味や用途を理解した上で、適切に使い分けることが大切です。 「存じます」「所存です」の類語 思う、考える、といった意味合いを伝える際には、「存じます」「所存です」といった表現をすることもあります。 自分の意見を伝える際など、「~として一生懸命に取り組んでいく所存です」、「~として誠心誠意取り組んでいきたく存じます、」など、「思う」の敬語表現として代用することが可能です。 しかしこの際、注意すべき誤表現もあります。 上記のような表現は「思っている」という意味合いの言葉を連続して用いていますので、日本語として不自然です。 耳あたりは良いので、間違えないように注意しましょう。 注意するべき誤表現• 思っている所存です• 考えていきたく存じます 「存じております」は類語ではない 「存じております」も上記と同様に、注意するべき誤表現の1つです。 「思っております」と同様の感覚で「存じております」という表現をする方がいますが、これは間違いです。 「思っております」の場合「思う」+「おります」に二分割できて、後半の「おります」が謙譲語にあたることを説明しました。 しかし、「存じております」の場合はこれで一つの単語になります。 「存じております」という単語で「知っている」という意味を表すのです。 したがって、こちらは意味も違いますが、そもそも敬語表現ではありません。 安易に間違った表現を使用すると、聞き手は話していることの意味がわからないだけでなく、敬語でないために失礼な言葉遣いにもなりますので注意してください。 「思っております」の使い分け方法 最後に「思っております」を使う際の使い分けと注意点について、紹介します。 「思っております」は汎用性の高い敬語表現ではありますが、どのような場面でも使えるかといえばそうではありません。 履歴書や面接であったり、取引先や取締役の方であったりと、自分が話す内容や場に応じて敬語表現と正しく使い分けることで、聞き手に好印象を与えることができるでしょう。 「思っております」と「考えております」を使い分ける まず、思っていることを表現するにしても、常に「~思っております」では文章も会話もちょっと稚拙な感じが否めません。 場合によっては、自分の考えを示す際に「考えております」などと使い分けることも必要です。 双方のイメージの違いとしては、「思う」は「何となくイメージする」、「自信はないがそんな感じがする」という印象ですが、「考える」は明確なイメージを持って思考したり、論理的に思考したりするという印象を与えます。 したがって、面接などで自分の意見を伝える際は「考えております」という表現の方が、聞き手にはしっかりと考えているのだという自信のある印象を与えるはずです。 「います」と「おります」を使い分ける 「思っています」と「思っております」の使い分けも重要です。 前者は丁寧語で後者は丁重語という敬語に分類されます。 丁寧語は上記で説明した通り「ですます調」の言葉であり、丁重語とは謙譲語の中でもへりくだる相手が特定の人物でない場合に用いる敬語です。 例としては、内定者懇親会などで先輩などとお話する際には、多少砕けた敬語である丁寧語を用い、取締役の方や会議、取引先などではかしこまった表現である丁重語を使うなどと使い分けると良いでしょう。 「思う」以外の言葉の例としては、「私は佐藤といいます」と「私は佐藤と申します」も丁寧語と丁重語の違いであると言えるでしょう。 コロナ自粛中に、自己分析をやり直そう コロナウイルスで就活も自粛の傾向になり、選考が進まず、不安になっていませんか? そんな時は、を活用して、自己分析をやり直しておきましょう。 コロナで就活が自粛中の今こそ、自己分析を通して、自分の本当の長所・短所を理解し、コロナ自粛が解けた後の就活に備えましょう。 正しい日本語を使って好印象を与えよう 日本人として20年以上過ごしてきても、やはり敬語表現は難しいものです。 しかし、就職後の生活において敬語は切っても切り離せないものであることに加え、敬語の使い方一つで相手に与える第一印象は天と地ほどの差があることは間違いありません。 言葉は一番のコミュニケーションツールであり、人間関係を形成する非常に重要な要素でもあるのです。 日本語を正しく使用するだけでも、初対面のコミュニケーションは見違えるほどにスムーズになるでしょう。 本記事ではその一端を紹介するに留まりましたが、日本語の表現は多様です。 日常的に敬語表現を始めとした言葉遣いには気を配り、気になるものは常に調べて情報を吸収していくようにしてください。 正しい言葉遣いを身に付け、就活と、その先の社会人生活を充実した良いものにしていきましょう。 39点以下は危険度MAX!本番前に面接力を診断しておこう だんだん近づいてくる、面接の本番。 自分が面接で振る舞えるかどうか、不安ではありませんか? そんな時は、「」をやってみましょう。 24の質問に答えるだけで、あなたの面接力を診断。 得意・苦手な分野をグラフで見える化します。 面接力診断で、自分の苦手な分野を発見&対策し、万全の状態で面接にのぞみましょう。 監修者プロフィール.
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う~ん。 何にでも「させていただく」付ければいいってもんじゃないぞ! 「させていただく」はビジネスシーンだけでなくテレビや日常会話でもよく耳にするフレーズですが、誤用の多い敬語の一つでもあります。 ただし 「させていただく」という言葉自体は日本語として間違いではありません。 あくまで多用しすぎると幼稚な印象になったり、場合によっては失礼にあたるため注意して使う必要があります。 そこで今回はビジネスシーンでスマートに「させていただく」を使いこなせるよう、正しい意味と使用上の注意点を詳しく解説していきます。 また「させていただく」は丁寧語の「ます」と組み合わせて「させていただきます」と使う場合も多いため、本記事では同じ意味の言葉としてご紹介します。 「させていただく」が使えるのは2つの条件を満たしたとき 自分の行為・動作に対して 「させていただく」が使えるのは、以下の2つの条件を満たしたときが適切とされています。 それは 「第三者や相手から許可を受けている場合」と「自分が恩恵を受ける場合」です。 たとえば「会議の開始時刻を変更させていただきます」という文章があります。 これは予定を変更するには「相手の許可・了承」が必要で、また変更によって「自分が恩恵を受ける」という意味を持つため、正しい使い方といえます。 「させていただく」を使った例文 ビジネスシーンにおいて「させていただく」は、取引先やお客様に対して謙虚な姿勢を示す表現として使われます。 ここからは 「させていただく」を使った例文をシチュエーションごとにご紹介していきます。 相手から許可を受けている場合の「させていただく」を使った例文 「させていただく」は「頂く」と漢字で書かない 「させていただく」を「させて頂く」と表記している場合もありますがこれは誤りです。 「いただく」と「頂く」にはそれぞれ別の意味があるため、漢字とひらがなの表記を使い分ける必要があります。 漢字の「頂く」は「食事を頂く」や「プレゼントを頂く」など、「食べる・飲む」「もらう」の謙譲語として使用する場合に使われます。 一方ひらがなの「いただく」は「ご覧いただく」や「お越しいただく」など、補助動詞としての役割のときに使用します。 そのため「させていただく」はひらがなで表記するのが正解です。 二重敬語に注意 「させていただく」を使う場合は、敬語に敬語を重ねた「二重敬語」に注意しましょう。 そのため「させていただきます」を使うのは適切ではありません。 つい習慣で「させていただく」を使ってしまう人は、言葉に出す前に「相手の許可・依頼・恩恵を受けているか?」「いたしますに言い換えできないか?」と頭の中で整理するように心がけましょう。 ・I will happily participate to the wedding. 「させていただく」の正しい使い方をマスターしよう! 「させていただく」は「第三者や相手から許可を受けている場合」と「自分が恩恵を受ける場合」に使えるフレーズです。 これらの条件以外のパターンで「させていただきます」をむやみに使ってしまうと、敬語が使えない未熟な印象を与えてしまう可能性もあります。 適宜「いたします」と言い換え、「させていただく」を多用しないように工夫して使いましょう。 ビジネスシーンにおいて 「させていただく」は正しく適度に使えば、丁寧で低姿勢な態度を示すことができます。 相手や状況に応じて「させていただく」を上手に使いこなせるビジネスパーソンを目指しましょう!.
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