喘息に治療、貼るホクナリンテープの効果と注意すべき副作用 喘息の治療に用いられる代表的なものとして、「ホクナリンテープ」とよばれる貼るテープタイプのお薬があります。 1日1回、皮膚に貼って使用しますが、皮膚からお薬の成分がゆっくり吸収され、持続的に気管支を拡げて空気を通りやすくし、咳を抑えるはたらきがあります。 お薬がうまく飲めない、吸入が難しい方でも使用することができるメリットがあります。 使いやすく、安全性も高いことから小さなお子さんからご年配の方まで幅広く使用されるお薬ですが、まれに、手足のふるえ、動悸などの副作用が出ることもあります。 今回は、ホクナリンテープの正しい効果を解説するとともに、注意すべき副作用や実際に相談をうけたことがある使い方に関する内容にお答えするかたちで、説明していきます。 1. ホクナリンテープ(成分:ツロブテロール)とは? ホクナリンテープは、持続性に優れた気管支拡張作用を示し、1日1回貼付して使用するお薬です。 1-1. ホクナリンテープの成分と作用 ホクナリンテープの成分は、「 ツロブテロール」です。 こちらの成分は、せまくなっている気管支を拡げて空気の取りこみを良くすることで、息苦しさを改善する効果があります。 「 皮膚に貼るだけ、しかも1日1回貼るだけで本当に効果があるの?」と不思議に思われる方もいるかと思います。 ホクナリンテープは、皮膚に貼ると、皮膚からゆっくりとお薬の成分が吸収され、皮膚の下にある血管に入ります。 血液の流れに乗って気管支に届くことで、選択的に効果を発揮します。 お薬に工夫が施してあり、「結晶レジボアシステム」とよばれるメカニズムによって、テープから少しずつお薬の成分が放出され、24時間ゆっくりと効果が持続するようになっています。 長時間作用が持続するタイプと、発作に用いるような短時間で素早く効果を表す2つのタイプのお薬に分かれます。 ホクナリンテープの他にも、内服薬、吸入薬、又、吸入ステロイド薬と合剤になっているものなどがあります。 1-2. ホクナリンテープはどんな方に使用される? ホクナリンテープは、気道閉塞が原因となっている「 気管支喘息」「 急性気管支炎」「 慢性気管支炎」「 肺気腫」の治療に用いられます。 最近では、慢性気管支炎、肺気腫を総称して、「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」と呼ばれます。 但し、喘息の急性発作が出ている時にホクナリンテープを貼っても、すぐに効果がでるというものではありません。 おおむね貼ってから4〜6時間(個人差あり)で効果が出てくる、 持続的に症状を和らげるタイプのお薬です。 通常、急性発作に対しては別の適切なお薬を使用します。 また、気管支喘息治療においては、抗炎症作用をもつ 吸入ステロイドが基本なので、それでも症状が改善されない場合や併用したほうが良い場合に医師の判断で合わせて用いられます。 また、皮膚に貼ることで効果が期待できますので、飲み薬がのめない方や、吸入が難しい方の場合も使用できることがメリットです。 生後6ヶ月の小さなお子さんから効果と安全性が確認されており、使用することができます。 1-3. ホクナリンテープの使い方 ホクナリンテープは、1日1回、胸部、背部又は上腕部のいずれか1カ所に貼って使用します。 どの場所に貼っても、効果に大きな差はありません。 テープを嫌がり剥がしてしまうようなお子さんの場合は、手の届かない背中などに貼ることをおすすめします。 また、皮膚に負担がかかるため、毎回同じ場所に貼るのではなく、少しずつ場所を変えるようにしましょう。 湿疹や傷口のあるところは、症状が悪化する可能性があるため、避けるようにします。 貼るタイミングとしては、4〜6時間(個人差あり)で効果が出てくるため、発作が起きやすい夜間や明け方に備えて、夜に貼り変えることが多いです。 また、汗をかいている場合に貼ると、そのまま貼るとはがれやすくなったり、かぶれの原因になることもあります。 貼る場所は、汗や水分などをよく拭いて清潔にしてから貼るようにしましょう。 1枚中に含まれる成分の量が、「 0. 5mg」、「 1mg」、「 2mg」の3種類があります。 5 歳-3 歳:0. 5mg 体重目安15㎏未満 ・3 歳-9 歳未満:1mg 体重目安15〜30㎏未満 ・9 歳以上:2mg 体重目安30㎏以上 ・成人:2mg このように年齢や体重によって、使用する大きさが異なります。 用法・用量を超えて使用を続けた場合、不整脈や場合によっては心停止を起こすこともあります。 必ず医師の指示に従って使用するようにしましょう。 2. ホクナリンテープでおこりうる副作用 比較的副作用の心配は少ないお薬ですが、稀に次のような副作用症状がでる可能性があります。 詳しくは、添付文書を確認していただくか、医師や薬剤師に確認するようにしましょう。 主な副作用としては、「 手のふるえ(振戦)」、「 動悸(心悸亢進)」があります。 また、貼った部分の「かゆみや発赤・発疹など」が起きることもあります。 いつもと違うような気になる症状が出た場合は、医師や薬剤師に早めに相談するようにしましょう。 また、ごく稀に下記のような副作用症状がでることもあります。 このような副作用症状が出た場合は、使用を止め、すぐに医療機関を受診しましょう。 ・アナフィラキシー症状 お薬に対するアレルギー症状で、呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹などの症状が起こる可能性があります。 手足のしびれ、筋力減退、手足の麻痺、呼吸困難などの症状が起こる可能性があります。 3. ホクナリンテープの効果・使い方に関する相談 続いて、ホクナリンテープについて、実際に受けたことがある使い方に関する相談にお答えする形で、説明していきます。 3-1. お風呂のときはどうすれば良い? お風呂やプールなど水に浸かるときも基本的にはテープを剥がす必要はありません。 どうしても剥がれてしまうような可能性がある場合は、刺激の少ない絆創膏等で固定するようにします。 剥がすのを忘れないように、入浴前に剥がして、入浴後に貼り替えるのもひとつの工夫です。 3-2. 副作用を感じたら、半分に切って使用するのは良いですか? たしかにテープ内にお薬の成分は均一に含まれているので、半分に切れば、半分のお薬が含まれているものと考えられます。 しかし、副作用が出たからといって、自己判断で半分に切って使用することはおすすめできません。 理由としては、副作用を感じている場合には、自己判断で量を調節せずに医師に相談し、そもそも使用を続けて良いかの指示を仰ぐ必要があります。 また、お薬が効果を発揮するには、患者さんにあった適切な規格(量)のお薬を使用しなければなりません。 半分に切って使用しても、保証される効果が期待できない場合があります。 一方、効果がないので、1度に2枚を貼ることもしないようにしましょう。 用法・用量を超えて使用を続けた場合、血中のお薬の濃度が高まり、不整脈等の重篤な副作用を起こすおそれがあります。 必ず、指示された用法・用量を守りましょう。 3-3. 途中で剥がれてしまったらどうすれば良い? テープを貼って12時間経っている場合には、基本的には再度貼り直す必要はないと考えます。 但し、症状によっては、主治医の判断で再貼付の指示が出ることもありますので、病院がやっている時間帯であれば相談するようにしましょう。 3-4. そのため、それ以上時間をかけて貼っていてもお薬としては、効果は期待できず意味がないといえます。 そのため、1日1回、貼り替えるようにしましょう。 3-5. 赤ちゃん、小さなお子さんに使用しても大丈夫? 生後6ヶ月の小さなお子さんから効果と安全性が確認されており、医師の指示のもと使用することができます。 そのため赤ちゃんや小さなお子さんに使用することもありますのでご安心下さい。 但し、年齢や体重によって、ホクナリンテープの規格が違います。 テープで気軽に貼れるからといって、同じ症状だとしても自己判断で、親や兄弟間で家に残っている薬を使用するなどはせずに必ず医師に相談するようにしましょう。 3-6. 使用期限はどれぐらい? ホクナリンテープの袋に期限が印字されています。 但し、高温や直射日光を避け、袋を開封しないでの期限となりますので、注意しましょう。 症状によって、それに合わせた治療を受ける必要があります。 自己判断で残っているお薬を使用せずに、早めに医療機関を受診するようにしましょう。 4. 市販でホクナリンテープは購入できる? 残念ながら、現状、ドラッグストア等、 市販ではホクナリンテープと同様のお薬は販売されていません。 そのため、ホクナリンテープは、医療機関を受診し、医師の診察の上、必要と判断された場合に処方せんで指示があり使用するお薬です。 市販薬では限られたものしかありません。 また、喘息治療においては、抗炎症作用をもつ吸入ステロイドによる治療が基本ですが、市販では吸入ステロイドは販売されていません。 喘息発作は命に関わることもあるので、症状が続く場合や、お薬を服用しても発作が治まらない場合には早めに医療機関を受診し、診察してもらうことが大切です。 5. おわりに 今回は、喘息の治療に用いられる、ホクナリンテープの正しい効果・使い方を解説するとともに、実際に相談をうけたことがある使い方に関する内容にお答えするかたちで、説明しました。 ホクナリンテープは、貼るタイプのお薬で持続的に作用し、使いやすいことから幅広く使用されるお薬です。 参考) ホクナリンテープ インタビューフォーム ホクナリンテープ マイランEPD合同会社.
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はじめに ホクナリンテープは、有効成分ツロブテロールの貼り薬です。 気管支拡張作用をもち、気管支喘息や気管支炎の息苦しさ解消を目的として用いられます。 今回は、ホクナリンテープの効果効能、副作用や注意点について紹介します。 目次 ホクナリンテープってどんな薬? ホクナリンテープは、有効成分ツロブテロールの 経皮吸収型気管支拡張剤です。 気管支喘息や気管支炎により、気管支が狭くなってしまって、咳がしずらい・呼吸がしずらいといった症状を緩和してくれます。 日本では、1998年12月に販売が開始されました。 効能又は効果 下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解 気管支喘息, 急性気管支炎, 慢性気管支炎, 肺気腫 引用:ホクナリンテープ 添付文書 ホクナリンテープって何の病気に使えるの? 気管支の炎症により、気管支が狭くなってしまっている各種病気に用いられます。 気管支喘息がその代表的な例です。 気管支喘息とは、気管支の慢性的な炎症状態を背景に、タバコやストレス、ホコリなどをきっかけに更に炎症が増悪するとともに、気管支平滑筋が縮むことにより、気管支がかなり細くなり、呼吸しづらくなる病気を言います。 アレルギー体質の人に多くみられますが、近年その患者数は増えてきています。 気管支が縮むことによって生じるので、ホクナリンテープを用いて気管支を広げる治療をすることがあります。 その他、風邪やインフルエンザのときで、咳がひどい場合にも用いられることがあります。 気管支は、気管支平滑筋に周囲を取り囲まれる形で存在しています。 気管支平滑筋は、交感神経と副交感神経の支配をうけており、交感神経が活性化していると気管支平滑筋を弛緩させ気管支を広げ、反対に副交感神経が活性化していると気管支平滑筋を収縮させ、気管支を狭くさせます。 交換神経活性化しているときは、より酸素を取り込もうということで気管支を広げるんだ!という感じで覚えてみてください。 ホクナリンテープの一般的な使う量と回数 用法及び用量 通常,成人にはツロブテロールとして2mg,小児にはツロブテロールとして0. 5~3歳未満には0. 5mg,3~9歳未満には1mg,9歳以上には2mgを1日1回,胸部,背部又は上腕部のいずれかに貼付する. 引用:ホクナリンテープ 添付文書 ホクナリンテープは2mg・1mg・0.5mgの規格があり、それぞれ年齢に応じて使い分けをします。 貼る部位は、気管支に効果があるように胸かな?と思われがちですが、胸部,背部又は上腕部であればどこでもよいです。 結局のところ、皮膚から吸収されて、血液とともに運ばれるためです。 剥がれてしまう場合については、テープで補強するとともに、子供にはいじくり回さないように注意しておきましょう。 なお、テープから吸収される速度ですが、3時間で30%・8時間で50%・24時間で90%程度なので、途中で剥がれてしまった場合、まだ薬効成分は残っているので、テープを用いて再び貼り付けておいたほうがよいです。 剥がれてしまったからといって新しいのを貼り付けてしまうと、体内に薬効成分が過剰にある状態になってしまい、副作用である動悸や震えの症状がでる可能性があるので、避けるようにしてください。 ホクナリンテープの副作用 ホクナリンテープの副作用として、主に報告されているのは、震え・動悸・気持ち悪さ・貼り付けた部位の発疹・赤み・そう痒感などです。 使用していて、体調悪化や違和感あれば医師に相談するようにしてください。 子供が使用することが多い薬ですので、保護者の方はお子様の体調を観察するようにお願いします。 ホクナリンテープで気を付けることは? 医師の指示どおりの使用をしてください 気管支喘息に用いる場合は、ホクナリンテープは喘息発作を鎮めるために使うのではなく、喘息発作が生じないようにする目的で用いられます。 なので、使用を忘れたりすると、喘息発作が生じる可能性が高くなってしまいます。 使用忘れなく、継続的に、医師の指示に従って使用してください。 貼り付ける部位は毎回変えてください 同じ部位に貼り付け続けるとかぶれ、かゆの原因となります。 貼り付ける部位は、毎回変えるようにしてください。 ホクナリンテープのジェネリック(GE)ってあるの? ホクナリンテープは、すでにジェネリックが販売されています。 ツロブテロール規格「メーカー名」の名前で売られており、希望する場合は処方箋提出時に薬局で申し出てください。 医師から別途指示がない場合は、ジェネリックに変更することができます。 ホクナリンテープの市販薬(OTC)ってあるの? 2018年6月現在、OTCでの販売はされていません。 まとめ ホクナリンテープは有効成分ツロブテロールの気管支拡張剤です。 テープを貼り付けることで、皮膚を通して薬効成分が吸収されます。 使用に際しては、医師の指示どおりに使うようにしてください。 関連する薬•
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人により副作用の発生傾向は異なります。 記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。 主な副作用 CK上昇、CPK上昇、振戦、心悸亢進、適用部位そう痒感、接触性皮膚炎、適用部位紅斑、血清カリウム値低下、頭痛、不眠、悪心 起こる可能性のある重大な副作用 アナフィラキシー、呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹、重篤な血清カリウム値低下、血清カリウム値低下作用が増強、心リズムに及ぼす作用を増強 上記以外の副作用 嘔吐、過敏症、顔面紅潮、不整脈、頻脈、熱感、こわばり感、胃部不快感、AST上昇、ALT上昇、好酸球数増加、適用部位疼痛、適用部位変色、口渇、筋肉痛、そう痒症、浮腫、発疹、全身倦怠感、眩暈、興奮、しびれ感、筋痙縮、食欲不振、下痢、胸痛 ホクナリンテープ0. 5mgの用法・用量• ツロブテロールとして2mg、小児にはツロブテロールとして0. 5~3歳未満には0. 5mg、3~9歳未満には1mg、9歳以上には2mgを1日1回、胸部、背部又は上腕部のいずれかに貼付する ホクナリンテープ0. 5mgの使用上の注意 病気や症状に応じた注意喚起• 以下の病気・症状がみられる方は、• 過敏症• アトピー性皮膚炎• 高血圧症• 甲状腺機能亢進症• 心疾患• 糖尿病• キサンチン誘導体併用• ステロイド剤併用• 利尿剤併用 患者の属性に応じた注意喚起• 以下にあてはまる方は、• 妊婦・産婦• 高齢者• 幼児・小児 年齢や性別に応じた注意喚起• 以下にあてはまる方は、服用・利用の際に慎重な判断が必要です。 高齢者 65歳〜• 以下にあてはまる方は、服用・利用に際する指示があります。 高齢者 65歳〜 ホクナリンテープ0. 5mgの注意が必要な飲み合わせ 薬剤名 影響 カテコールアミン製剤 不整脈、心停止 エピネフリン 不整脈、心停止 イソプロテレノール 不整脈、心停止 キサンチン系薬剤 低カリウム血症による不整脈 テオフィリン 低カリウム血症による不整脈 アミノフィリン製剤 低カリウム血症による不整脈 ジプロフィリン 低カリウム血症による不整脈 副腎皮質ホルモン剤 低カリウム血症による不整脈 プレドニゾロン 低カリウム血症による不整脈 ベタメタゾン 低カリウム血症による不整脈 ヒドロコルチゾン 低カリウム血症による不整脈 利尿剤 低カリウム血症による不整脈 トリクロルメチアジド 低カリウム血症による不整脈 フロセミド 低カリウム血症による不整脈 アセタゾラミド 低カリウム血症による不整脈.
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