陶淵明:山海経を読む | | | | | | 陶淵明:山海経を読む ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 山海経は中国最古の地理書である。 地理書といっても、単なる地理を記したものではなく、各地にまつわる神々や妖怪、珍獣の類について、空想力豊かに記している。 成立したのは秦から漢にかけての頃と推測されているが、古い部分は周の時代に遡ると思われる。 その中には、神話の記述も含まれ、古代の中国を知る上で貴重な文献である。 もともとは、絵と解説の二つの部分からなっていたと思われるが、現在では絵の部分は失われた。 しかし、全編にあふれている怪力乱神の類をみれば、そこに付されていた絵も、人の創造力を刺激するようなものであったに違いない。 陶淵明は、この山海経をこよなく愛読していた。 おそらく陶淵明の読んだ山海経は絵入りのものであったろう。 陶淵明はそれらを読みながら、旧きよき時代を追想し、怪獣、妖怪、超人の話に心をわかせた。 そしてそれらの超自然的な能力や技について、深い共感を覚えたことだろう。 陶淵明は、そうした共感や自らが覚えた空想を、山海経の読後感というかたちで、幾編かの詩にした。 いずれも、陶淵明が怪力乱神に寄せて吐露した激しい思いが伝わってくるものばかりである。 | 作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved C 2007 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである.
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真言宗は、弘法大師・ 空海によって平安時代頃に開かれた日本の宗派です。 大日如来を根本におく密教で、身(手に印を結ぶ)・口(真言を唱える)・意(心を静めて三昧の境地に入る)の三つの働きで『即身成仏』できるという教えです。 真言宗の悟りの世界を示す経典は同じですが、掴むための手法や作法に多少の違いがあるため、流派ごとに各々本山を設けています。 大きくは二つに分かれており、高野山を中心とする古儀派と、京都智蹟院を中心とする新儀派です。 古儀派の本山には、高野山金剛峰寺・東寺・醍醐寺・仁和寺・大覚寺などがあり、新儀派の本山には、智蹟院・長谷寺などがあります。 一言で真言宗と言っても様々な宗派があるため、それぞれによって葬儀の流れや作法にも違いがあります。 真言宗の葬儀の特徴 葬式でのお経の時間は、眠い・退屈と思ってしまう人もいるのではないでしょうか? しかし、お経を読むということには、きちんと意味があります。 お経とは目に見えない物ですが、 目ではなく心で見る物なのです。 お経は唱えるだけで功徳があり、深い意味を理解できなくても、すでにその言葉には力が備わっているとされています。 故人のためにできる唯一のことが祈ることであり、気持ちをこめてお経を読むだけで効果があると言われているのです。 そして、お経には心を落ち着かせる効果があり、読まれている間は静かに心を落ち着かせ、誰にも邪魔されることなく故人との思い出を振り返る時間にもなるのです。 ですから、葬式でのお経にはとても大事な意味があるのです。 真言宗のお経の一つ【般若心経】について 真言宗でも読まれるお経の一つです。 般若心経の正式名称は『般若波羅蜜多心経』です。 各宗派で用いられる際に、頭部に「仏説」や「摩訶」をつけて表記されます。 題名の意味 【仏説摩訶般若波羅蜜多心経】と書き、読み方は『ブッセツマーカーハンニャーハーラーミーターシンギョウ』で、区切り方は《仏説・摩訶・般若・波羅・蜜多・心・経》です。 この教えは、仏様がおっしゃったもので、 心豊かに安らかになるためのものです。 それぞれの意味について解説していきましょう。 仏説(ぶっせつ) 仏様が説いたという意味です。 どこかの誰かが無責任に言った訳ではなく、仏様がおっしゃっているということです。 摩訶(まか) 梵語(お釈迦様の時代のインドの言葉)で「マハー」という言葉の音写です。 偉大な・大きなという意味です。 ただの不思議ではなく、とても不思議なことを『摩訶不思議』と言いますが、その摩訶です。 般若(はんにゃ) 「智慧」を表す「パンニャー」という言葉の音写です。 波羅(はら) 「あちらの岸」という意味の「パーラム」の音写です。 日本でいう「彼岸」の事です。 彼岸に対して「こちらの岸」を「此岸」と言い、私たちがいるのが此岸で、むさぼり・わがまま・おろかさなど、苦しみが生じる場所です。 反対に、苦しみがなく安らかな気持ちでいられるところが彼岸です。 蜜多(みった) 「到る」という意味の梵語「イター」の音写です。 心(しん) 大事なものという意味です。 経(きょう) 「経」という漢字は、 縦糸のことを意味します。 インドの言葉は横書きですから、仏様の教えも横長の板に横書きです。 この横長の板をつなぐのに縦に通されたのが縦糸(経)です。 そこで、仏様の教えが書かれたものを経というわけです。 まとめると、【仏様が説いた(仏説)彼岸に到るための(波羅蜜多)偉大な(摩訶)智慧の(般若)大事な(心)教え(経】となります。 本文の意味 般若心経の本文は、大きく四つに分けることができます。 その中に、『心安らぐ彼岸に到るためにどんな智慧をどのように身に着けるべきか』が記されています。 誰がどのように般若を得たか 観音菩薩が悟りを得る修行の中で、この世の五蘊には実体がないことを明らかにし、 苦しみから解き放たれる方法を見つけたことが記されています。 弟子への呼びかけ 古い弟子である舎利子に呼びかけています。 前半には、この世の形あるもの全てに実体がなく、実体がないからこそあらゆる形を得ることができる。 これは人間の感覚についても同じであると記されています。 後半では、実体がないのであれば、生まれること・消えること・汚れることはなく、清らかでもなく、増えも減りもしないと記されています。 空の思想の解説 弟子への呼びかけに続く形で解説されています。 真実の世界では、目に見えるもの、それによって感じたこと・思ったことなど全てが存在せず、無知からくる悩みもありませんが、その悩み自体は尽きることがありません。 苦しみはなく、それを解決する方法も知る方法もありません。 だからこそ苦しみを知る観音菩薩はこだわりを持たず、 全ての夢想・欲から離れることで涅槃へと至ることができたと記されています。 般若心経の真言について 真言は並ぶことのない言葉であり、これにより 苦しみは解き放たれるとされ、それこそが般若心経だと記されています。 真言とは、「羯諦・羯諦・波羅羯諦・波羅僧羯諦・菩提薩婆訶」の部分で、「往ける者よ・往ける者よ・彼岸に往ける者よ・彼岸に全く往ける者よ・さとりよ・幸あれ」という意味があります。 お経の意味まとめ• 真言宗とは、弘法大師空海によって、平安時代ごろに開かれた宗派の一つである。 真言宗は大日如来を根本におき、身・口・意の3つの要素で「即身成仏」できるという教えがある。 真言宗の葬儀の特徴は、大きく分けて2つある。 ひとつは灌頂といい、故人の頭に水をそそぐことで仏の位にのぼることを目的としている。 ふたつめは土砂加持といい、土砂を洗い清めて護摩を修し、光明真言を本尊の前で唱えることである。 真言宗の般若心経の正式名称は『般若波羅蜜多心経』という。 般若心経の題名は【仏説摩訶般若波羅蜜多心経】と書き、これは心安らかになるという意味が含まれている。 本文は主に4つに分けることができ、『心安らぐ彼岸に到るためにどんな智慧をどのように身に着けるべきか』とうことが明記されている。 これから先、真言宗のお葬式でお経に触れる機会がありましたら、少しでも意味を思い出しながら故人と最後のお別れをしてみて下さい。 最後までご覧いただき、ありがとうございました。 「終活ねっと」では、葬式・法事・お墓など、終活に関する様々な情報を発信しています。 ぜひ、色んな記事をご覧になり、今後の参考にしてみてください。 カテゴリーから記事を探す• 関連する記事•
次のお経とは? お経とは、簡単に言うとお釈迦様の教えです。 仏典や経典などともいわれますが、これらとお経は同じものです。 お釈迦様が生前弟子に教えたことが口伝され、その後、文章にされたものが現代のお経となっています。 以下では、お経の由来や念仏との違いなどを解説します。 お経の由来 お釈迦様が35歳で悟りを開き、80歳で亡くなられるまでの仏陀として生きた45年間に、 弟子に教えられたものがお経の由来です。 仏教では、さとりに52の段階があると考えられていて、全てのさとりを開くと大宇宙の真理を理解できるとされています。 このさとりの最高位に達したのがお釈迦様です。 お釈迦様も、生まれつきさとりを開かれていたわけではありません。 29歳で出家し、その後6年間の厳しい修行を経て、35歳で悟りを開かれたと言われています。 お経の種類 お経には多様な種類があります。 内容別、教義別、言語別に分けて解説します。 内容別 お経を内容別にすると、律蔵・経蔵・論蔵の3種類に分けられます。 律蔵は、仏教徒の行動規則や戒律などについてまとめたものです。 経蔵は、お釈迦様の教えをまとめたものです。 論蔵は、律蔵と経蔵に解説や注釈を足してまとめたものです。 この3種類をまとめて三蔵と呼びます。 教義別 お経を教義別に分けると、 小乗経典・大乗経典・密教経典の3種類に分けられます。 小乗経典は、お釈迦様が直接弟子に伝えたものです。 当時は厳しい修行を行った僧侶にのみ伝えられるもので、小乗と呼ばれるのはこのためです。 大乗経典は、数百年後に一般的な仏教徒に伝えるために作られたものです。 僧侶限定のものから、大衆向けにされたことで大乗と呼ばれています。 密教経典は、密教のなかでのみ伝えられるものです。 密教では、資格を授かった者以外には教えを説かないとされていて、外部に伝わる事のない秘密の経典です。 言語別 お経を言語別に分けると、 陀羅尼・お経・和讃の3種類に分けられます。 陀羅尼は、サンスクリット語をそのまま漢字で音写したものです。 サンスクリット 語を理解していなくても発音できるように作られたものなので、漢字と内容は一致していません。 お経は、原文を漢字で訳したものです。 和讃は、厳密にはお経とは違いますが、お経の内容を日本語で讃える仏教歌謡です。 念仏との違い 念仏は、 仏様に対して誓いを読み上げるものです。 仏様から授かるものがお経、仏様に捧げるものが念仏です。 お経で代表的なものは般若心経ですが、こちらは仏説摩訶般若波羅蜜多心経で始まります。 最初に 仏説とありますが、これはそのまま仏様が説いたという意味です。 念仏で代表的なものは南無阿弥陀仏です 「南無」はナモーの音写で、相手に敬意を示すといった意味があります。 阿弥陀仏は阿弥陀如来のことで、最も優れた仏ともいわれています。 このふたつを合わせて南無阿弥陀仏となり、「私は阿弥陀如来に帰依します」「仏様のことを信じます」といった意味になります。 お経をあげる意味と効果 お経にはどんな意味と効果があるのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。 お経を聞いただけでは、その意味を理解することは難しく、必要性を感じることもできないかもしれません。 以下ではお経の意味と効果について解説します。 これらを知ることで、今までとは違ったとらえ方をできるのではないでしょうか。 供養としてのお経 お経は、お釈迦様の教えを伝えるためのものです。 つまり、お経自体は供養としてのものではありません。 しかし故人を思いながらお経を上げることで心を落ち着かせ、より一層故人を思う供養の心が届きやすくなるとされています。 お経に意味はない? お経は意味を伝えるために読むものではありません。 元をたどると、サンスクリット語を起源に、中国などから伝わる過程で音写されています。 つまり発音を基準に当て字にされているものが多く、お経を聞いただけで意味を理解することはできないのです。 だからと言って、お経自体に意味がないわけではありません。 お経を唱える効果 お経は故人のために上げているだけではなく、残された遺族のために上げている側面もあります。 さとりを開いたお釈迦様の教えを説くことで、遺族の悲しみをやわらげ、幸せになれる道を教えてくれているのです。 またお経は独特な、抑揚があまりなく低い声で読まれます。 これにも聞いている人の心を落ち着かせ、安心させる効果があるとされています。 故人のためだけではなく、自分のためでもある。 これを理解すると、お経に対しての考え方が変わって来るのではないでしょうか。 浄土真宗のお経 浄土真宗も仏教なので、一般的な考え方は他の宗派と同じです。 しかし浄土真宗の場合は、親鸞聖人を宗祖とし、親鸞聖人が理解したお釈迦様の教えを説くといった形で広まったため、細かい作法やお経の内容が他の宗派とは違います。 また、日本人である親鸞聖人が宗祖ということもあり、日本では一番信者数が多く、約800万人が所属しています。 以下では、浄土真宗について解説します。 浄土真宗とは 浄土真宗とは、約800年前に親鸞聖人を宗祖として開宗した浄土信仰の宗派です。 仏教は大きく分けると2種類となり、 聖道仏教と 浄土仏教に分かれます。 聖道仏教は、厳しい修行を通し煩悩を取り去ることでさとりが開けるとしています。 聖道仏教には厳しい戒律もあり、妻帯しない・肉を食べないなどが有名です。 そしてこれらのことから 自力の仏教などともよばれます。 浄土仏教の場合は、阿弥陀如来を信仰し、阿弥陀如来の力で極楽浄土にたどりつけるとしています。 全ての人が、怒りや欲の煩悩があるがままでも、死後必ず浄土往生の本懐を果たせる。 これが阿弥陀如来の誓願とされていて、厳しい修行や戒律もありません。 自らの力でさとりを開く聖道仏教とは違い、阿弥陀如来の力で救われるとしているため、 他力の仏教ともよばれます。 浄土真宗はこの浄土仏教の一派で、 南無阿弥陀仏を一心に唱えることで、阿弥陀如来がいる極楽浄土にたどり着けるとしています。 戒律についても特に存在せず、自らを律する必要はないとしていて、800年前ではありえなかった肉食妻帯を親鸞聖人自身が決行したことでも有名です。 代表的な3つのお経 浄土真宗では、他宗派で一般的な般若心経を読みません。 その代わりとなる代表的なお経を紹介します。 大無量寿経 大無量寿経は、お経の中で唯一 お釈迦様の本心が説かれているとされています。 大経ともいわれ、阿弥陀仏の本願について記されています。 観無量寿経 観無量寿経は、お釈迦様の時代に王妃であった 韋提希夫人への説法が記されていて、苦しみから解放され、人生を明るくするためのものとされています。 略して観経といわれる場合もあります。 阿弥陀経 阿弥陀経では、極楽浄土の様子と、阿弥陀如来について詳しく記されています。 一般的なお経は、誰かの問いに答える形式で書かれていますが、阿弥陀経は無問自説の経といわれ、お釈迦様の語りとして記されています。 大無量寿経が大経といわれるのにたいして、こちらは小経といわれます。 正信偈 正信偈は お経ではありませんが、帰命無量寿如来で始まり、 親鸞聖人本人のことを書かれたものです。 お経とは本来お釈迦様の教えを書いたものなので、厳密にはお経ではありませんが、浄土真宗の法事ではよく読まれる代表的なものです。 浄土真宗の一般的な葬儀の作法とマナー 浄土真宗の葬儀では、他の宗派とは違う独自の作法やマナーが存在します。 その中でも代表的なものを紹介します。 念仏一会 浄土真宗では、念仏を唱えることで極楽浄土にたどり着けるとされていますが、故人は念仏を唱えることができません。 そのため、遺族を僧侶が 故人に代わり一緒に念仏を唱え、故人の冥福を祈る儀式がこの念仏一会です。 南無阿弥陀仏を一定時間、10回以上唱えるだけの簡単な儀式で、故人だけではなく遺族の助けにもなると考えられています。 引導下炬 僧侶が松明を模した2本の法具を使い、行う儀式です。 故人が煩悩にまみれた現世を離れ、極楽浄土へ行くための手助けをする儀式です。 葬儀のマナー 浄土真宗独自のマナーは主に2つあり、数珠の形状と焼香の回数が他の宗派とは違います。 浄土真宗で使う 数珠は、数珠に沿って念仏を唱えると男性用で3万回、女性用で6万回念仏を唱えられるよう珠の数が調整されています。 そのため、女性用の数珠は二重に重なった独自の形をしています。 焼香を行う回数は、本願寺派で1回、大谷派の場合は2回です。 服装などの一般的なマナーは他の宗派と同じです。 まとめ お経とは、お釈迦様の教えを文章に直したものです。 内容別にに分けると律蔵・経蔵・論蔵の3種、、教義別に分けると小乗経典・大乗経典・密教経典の3種、言語別に分けると陀羅尼・お経・和讃の3種に分類されます。 お経を唱えることには、供養としての意味もありますが、残された遺族の悲しみを和らげ気持ちを落ち着かせる効果もあります。 浄土真宗の代表的なお経は大無量寿経・観無量寿経・阿弥陀経です。 「正信偈」もお経ではありませんが浄土真宗の法事ではよく読まれます。 浄土真宗では、南無阿弥陀部と唱えることで極楽浄土にたどり着けるとされていて、お経よりもこの念仏の方が重視されています。 浄土真宗の葬儀では、服装などの一般的なマナーは他の宗派と同じですが、数珠の形状と焼香の回数が違います。 以上お経をあげる意味についての解説でした。
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