台湾のデジタル大臣 台湾のデジタル政策を担当するオードリーさんは、日本の無任所大臣に相当する行政院政務委員を務める。 主に「開かれた台湾政府」の促進を担当しているほか、社会問題に対する革新的な解決法を見い出す「ソーシャル・イノベーション」や「若者たちの政治参加」実現のために政府関連機関のデジタル化のバックアップを行ったり、民間の専門家たちが社会問題の解決に関わるプレゼンテーションを競い合う「総統盃ハッカソン」を開催している。 彼女が率いるチーム「PDIS(Public Digital Innovation Space)」の活動はすべてされている。 また、オードリーさんはデジタル大臣以外にも台湾内外の様々な団体で理事を務めており、その仕事量は想像を絶する。 行政院内のオードリーさんのオフィスは、若いスタッフが多い印象だ(筆者撮影) オードリーさんのデスク。 VR頭部装着ディスプレイなどデジタル機器が並んでいた(筆者撮影) 「いじめは一年間だけ」エピソードに見た達観 筆者が寄稿したは、特集とはいえネット媒体の記事としては珍しく、半年もの時間をかけて準備した。 台湾のインターネット上に書かれていることにはひと通り目を通しているが、大部分の報道には「オードリー・タンは幼いころ壮絶ないじめにあった」と書かれており、取材前から彼女のこれまでの人生がどれだけ苦しいものだったのかに思いを馳せ、勝手に胸が締め付けられるような思いでいた。 ところが、インタビューの場でオードリーさんはあっけなく笑いながら言った。 「学校や先生、クラスメイトたちに風評被害があると申し訳ないので、これは絶対に訂正させていただきたいのですが、私がいじめにあったのは小学2年の1年間だけです。 私は3つの幼稚園、6つの小学校、そして中学は1年間だけと、10年間で10の学校に行っています。 何かあったらすぐに転校するので、いじめがずっと続いていたわけではありません。 転校したのは私自身の適性問題だった部分もあるのです」 驚いた筆者が思わず「台湾のインターネット上では全く違うことが書かれています。 多くの人が参照するウィキペディアの情報だけでも直しては?」と聞くと、即座に「ウィキペディアは『他人が発表した情報を元に、第三者が編集する場所』で、さまざまな人が編集できる空間を残しているんです。 当事者は情報を編集してはならないという原則がありますから、私が情報を変えるということはしません」と答えた。 それならば筆者自身が情報を訂正しても良いかと食い下がると、その答えはこうだった。 「あなたも私を取材した当事者ですからダメですね(笑)。 あなた方の報道を見た第三者が編集するなら大丈夫です」 大臣就任前からインターネット上の立法に関わる このやり取りで、オードリーさんはとてもルールを重んじる方なのだという印象を受けた。 それもそのはず、デジタル大臣に就任するずっと前の15歳頃からIETF(インターネット技術特別調査委員会。 インターネットで利用される技術の標準を策定する組織)でインターネット上の規則作りに関与したり、W3C(World Wide Web Consortium。 Web技術の標準化を行う非営利団体)で通信ルールの取り決めを行うなど、国境を超えたインターネットという世界のルール制定に参加していたのだった。 彼女はそれを「インターネットには国境がないので国家という概念でこそないが、そこでしていた仕事はすべて政治のようなものだった」と語っている。 台湾のデジタル大臣としての活動も、彼女にとってはそれらと同じようなこととして捉えているように思えた。 「開かれた政府」を体現する敷居の低さ デジタル大臣という身分にありながら、人との間に壁を感じさせないのは彼女の素晴らしいところだ。 オードリーさんは毎週水曜日、台北市内の「社会創新実験センター」という場所にいることになっており、誰でも会いに行くことができる。 午前10時から午後2時までは予約なしで自由に会いに行くことができる。 午後2時から午後5時までは予約制で、から予約を申し込める。 これは「開かれた政府」を自ら実践していると言って良い。 日本の国会に相当する行政院の購買部入り口。 一般客も自由に入れるようになっている。 Yahooニュース特集でオードリーさんが買い物をしているのはこちらの場所だ(筆者撮影) Yahooニュースの特集取材で、編集を担当した神田憲行・編集部デスクは、自身は多数の著書を持つ取材経験豊富なノンフィクションライターだ。 そんな神田氏もでオードリーさんについての感想を「取材申請して2日でOK、2時間の予定の取材時間をさらに1時間延長させてくれる。 人との敷居が非常に低い。 なるほど、傑物だと思いました」と語っている。 また、オードリーさんはこちらの質問に耳を傾け、それに対する情報を圧倒的なボリュームで回答してくれる。 それには深いレベルでヒアリングを行う高度な「傾聴」と、想定を超えた回答で相手に気付きを与える能力が必要だ。 米アップルや台湾の電気製品メーカーBenQといった大企業でコンサルタントとして活躍するオードリーさんの姿を思い浮かべさせられた。 受け答えの速さもさることながら、話すスピードも相当なものだった。 「目の前に知の巨人がいる」そう思いながら夢中でインタビューに臨み、2時間の予定が3時間に及んだ。 取材後は頭の中が情報で溢れていた。 行政院内の廊下をオードリーさんとともに歩く。 身長180センチの彼女は歩くのも速かった(筆者撮影) クラウドでの記事確認に、本人が現れる 特集記事が公開される前、オードリーさん本人に内容確認を行った時のこと。 筆者はクラウド上で同時編集できる「Googleドキュメント」を使用してファイルを提出した。 すると、ドキュメント上にオードリーさんが降臨したのだ。 同じドキュメント上にオードリーさんがいる。 そして降臨するやいなや、すさまじい速さで原稿を確認し、コメントを残していく動きが手に取るように分かった。 オードリーさんがコメントで残してくれた訂正箇所について、何度かドキュメント上でやりとりをすると、彼女はきっちり「解決」ボタンを押し、颯爽とドキュメントを去っていった。 小さなところまで真摯に仕事をされる姿勢に、完全に敬服してしまった。 確認のやり取りは公開直前まで続き、細部までチェックしてくれた(筆者撮影) IQではなくEQで人を見る台湾 オードリーさんが日本で紹介される際、常に取り沙汰されるのが「IQ180」というフレーズだ。 だがここ台湾では「天才」という表現はされても、IQを取り上げることはあまりない。 過去にオードリーさん自身「大人になってからIQ(知能指数)を語ることはあまり意味をなさない」と語っていることが影響していると思われるが、筆者が台湾で感じる「台湾人は人物を見るときにEQ(Emotional Quality:心や感情の知能指数)を重視する」といった点も、少なからず影響していると考えられる。 どんなに頭が良くても、相手を尊重した言動が取れない人間は「EQが低い」とみなされ、台湾でここまで支持されることはないだろう。 筆者も今回紹介したようなエピソードの節々に、彼女のEQの高さを感じた。 「オードリー・タンは台湾の希望」 特集記事への感想で、「オードリーさんのような大臣がいる台湾がうらやましい。 」という声を数多くいただく。 確かに、台湾人は口々に「オードリー・タンは台湾の希望」と語る。 それは彼女が天才的な頭脳や技術を持ちながらも「公僕の公僕」として公益のために身を投じ続けていることに対する賛辞だ。 オードリーさんは常に特定の団体に帰属するということはなく、官民や、意見の異なる人々がスムーズに合意に至れるようサポートするといったスタンスで政治に参加している。 それは2016年に史上最年少で入閣する前、2014年の「ひまわり運動」で民間と議会の対話をデジタル技術でバックアップした頃からずっと続いている。 そして、筆者は日本にもオードリーさんのような人材がきっと存在すると思っている。 肝心なのはそのような人材が、たとえ皆が思い描く政治家のイメージと幾ばくか違っていたとしても、より良い社会のためにその人物を起用できるかということなのではないだろうか。 オードリーさんが起用される台湾とは 台湾に移住してから「台湾は常に、手に持っているカードで精一杯戦っている」と感じている。 強国・中国の存在を常に感じ、世界から国として認められないことによる不利益を飲み込みながらもくじけることなく、自分たちにどれだけ実力があるかを国民や世界に対して示している。 オードリーさんの実績や能力に注目し、確固たる姿勢で大臣として迎え入れる台湾政府の姿からは、そのトップに立つ人々の柔軟性と、台湾の実力を高めることを最優先事項に据えた強い意思を感じさせる。 日本の内閣府に相当する台湾の行政院(筆者撮影) そして台湾社会も、そんな政治から目を離さずに見つめている。 台湾のリベラルな社会を守るために必要なものは支持するし、オードリーさんのように次々と実績を残す人物を起用した政府は肯定されていく。 自分と違うものを許容する社会と、国や自治体を政治家任せにするのではなく、自分たちが参加して作るのだという国民一人ひとりの強い当事者意識。 台湾は、それらが筆者自身に欠けていたということを気付かせてくれた。 バナー写真=行政院内にあるオードリーさんの執務室入口にて。 左から2人目が筆者、3人目がオードリーさん(筆者提供).
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このような、テクノロジーを使用した危機管理に、米国をはじめ世界から注目が集まっているようです。 彼女は、HaskellコミュニティーとPerlコミュニティーによるRaku処理系の実装のための共同プロジェクトである Pugsの創始者兼主要開発者としても知られています。 さらに台湾内外のIT企業の顧問として活動し、 米アップル社のコンサルタントとしても働いているとのことです。 また 元々性別は男性ですが、2005年に外見と自己意識を一致させるために、名前を変更するなどの女性への性転換を始め、 トランスジェンダーとしても認知されているようですね。 これだけ見ると、現在38歳までの間にかなりの実績を上げていて、素晴らしい経歴の持ち主であることが分かります。 特に台湾のコンピューター界においては、10本の指に入るほどですので、IT分野に非常に長けた人物なのでしょう。 「世界の頭脳100」にも選出されていますし、世界でも特に必要とされている方ではないでしょうか。 さらには、 政府の情報を透明化させる「g0v零時政府」のハッカーだった経歴もお持ちです。 経験豊富すぎますね…。 Ruby開発者のまつもとひろゆきさんも称賛 プログラミング言語「Ruby」の開発者である、 まつもとひろゆきさんも彼女を称賛しています。 「オードリーは、18歳のときに独学でHaskellでPerl6コンパイラを書いた人なので、周囲の人が「天才プログラマー」と呼びたくなる気持ちもわかりますし、むしろこの人を「天才プログラマー」としなかったら誰を、という感じの人です。 」 Ruby開発者のまつもとさんが「天才プログラマー」と呼ぶほどですので、相当な腕の持ち主であることが感じ取れますね。 まとめ 今回は、台湾のオードリータンという人物についてまとめてみました。 彼女の新型コロナウイルスで起こるマスク問題への対策は素晴らしいですね。 これらの対応が日本でも行われるとなると状況は改善されると思われますが、如何せん日本政府の対応の遅さは今回特に批難されていますし、期待はできないですね…。 このようにオードリータン氏のような、問題にいち早く対応でき、国を救える人物が1人でもいたら、日本での感染者数を抑えられたと思われます。 日本政府も見習って欲しいですね。 それでは最後までご覧いただきありがとうございます。
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オードリータン『天才』と言われ続けた経歴 共にジャーナリストである唐光華・ 李雅卿のもとに生まれたオードリータンさん。 幼いころからコンピューターに興味を示し、8歳ではコンピュータープログラミングに興味を持っていたと言われています。 同年齢の子供より早熟過ぎた為、かえって学校の勉強は理解できなかったのだとか。 同級生には全くなじめなかったそうです。 オードリータンはの学歴は中学中退! なんとオードリータンさんの学歴は中学中退というのだから驚きです。 14歳の時にやはり全く学校になじめなかったオードリータンさん、中学を中退して独学で学ぶ道を選択します。 その選択を両親は応援したということです。 その後16歳の若さで起業し、世界的に使われているオープンソースのプラグラミング言語の発展に寄与したことでIT産業では『天才』と言われています。 オードリータンの政治経歴 続いてはオードリータンさんの大臣になるまでの政治関連の経歴についてです。 オードリータンさんは近年は公共事業の世界に尽力していました。 そして2016年8月、オードリータンさんは 林全内閣の政務委員に任命されました。 10月1日にデジタル担当の政務委員に就任、 台湾史上最年少の閣僚就任となったわけです。 IQ180とはどのぐらい天才かというと、東大生の平均が120なのでもはや超人の域ではないでしょうか。 またレオナルドダヴィンチが同じくIQ180の持ち主だったと言われています。 オードリータンさんは米国の外交政策研究季刊誌『Foreign Policy』で 「世界の頭脳100」にも選出されています。 そんなオードリータンさんは自身がIQ180だと言われていることについては関心がないそうです。 「大人になってからIQについて議論することは意味がない」とのことです。 その発言がIQ180っぽいと思うのが凡人なのでしょうね。 中央健康保険署と協力して、 国内の薬局にある マスク の在庫データをインターネット上に公開• ITエンジニアがそのデータを地図上に落とし込み、在庫状況がひと目でわかるアプリを開発して無償配布 素晴らしい対応ですね。 この マスク政策はまさに 神対応。 だって、アプリを見ればどこにマスクがあるのか皆にわかるのですから! 日本にもオードリータンさんがいれば、現在生じているマスクや紙製品の買い占めによる混乱は起きていなかったのでは?とさえ思います。 一目瞭然。
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