宮入菌製剤を使用した臨床試験の概要は、次のとおりであった。 5%)に発症した。 これに対し宮入菌製剤を併用した例の下痢発症率は91例中17例(18. 7%)であった。 キャンピロバクター腸炎の小児47例において、宮入菌製剤、抗生物質及び止瀉剤を単独、2剤併用あるいは3剤併用で服用した場合、宮入菌製剤と抗生物質の併用例は最も回復が早かった。 過敏性腸症候群の症例において、腹痛、下痢、便秘あるいは交替性便通異常等に対して、宮入菌製剤は123例中99例(80. 5%)に有効であった。 薬効薬理 混合培養において、宮入菌はコレラ菌、赤痢菌、腸炎ビブリオ菌、サルモネラ菌、腸管病原性大腸菌、腸管毒素原性大腸菌、腸管出血性大腸菌など、各種腸管病原菌の発育を抑制した。 無菌マウスにおいて、宮入菌を投与することにより、腸管出血性大腸菌O157:H7の増殖性、毒素産生性及び致死率が有意に抑制された。 宮入菌が産生する酪酸は、腸管毒素原性大腸菌による毒素の産生を抑制した。 ウサギ、マウスによる腸管毒素原性大腸菌誘発下痢モデルにおいて、宮入菌を投与することにより、腸管水分貯留が有意に抑制された。 宮入菌の培養ろ液を添加した液体培地において、ビフィズス菌の発育が促進された。 宮入菌は有害細菌によるアンモニア、アミン類の産生を抑制した。 化学療法剤投与時における整腸作用. 武田英二 他, 新薬と臨床, 25 9 , 1505, 1976. 岡林一夫 他, 新薬と臨床, 43 2 , 300, 1994. Zhang D. et al. , Chinese Journal of Gastroenterology, 3 2 , 82, 1998. 下山 孝, 厚生省特定疾患「潰瘍性大腸炎調査研究」昭和48年度業績集, 1974. 下山 孝 他, 総合臨床, 26 6 , 1051, 1977. 佐藤留美子 他, 日本細菌学雑誌, 50 1 , 227, 1995. Sato R. et al. , Microbial Ecology in Health and Disease, 9, 115, 1996. Sato R. et al. , Microbiology and Immunology, 41 9 , 665, 1997. 佐藤留美子 他, ミヤリサン製薬(株)社内資料. 倉田 晉 他, 小児科臨床, 41 10 , 2409, 1988. 山下亮子 他, 小児科臨床, 46 11 , 2703, 1993. 藤田逸樹 他, 医学と生物学, 116 1 , 27, 1988. 前田暁男, ミヤリサン製薬(株)社内資料. 黒岩豊秋 他, 感染症学雑誌, 64 3 , 257, 1990. 高橋志達 他, Progress in Medicine, 17 7 , 1869, 1997. 藤田逸樹 他, 薬理と治療, 14 10 , 6073, 1986. 藤田逸樹 他, 薬理と治療, 14 7 , 4651, 1986. 藤田逸樹 他, 薬理と治療, 15 3 , 1219, 1987. 北城俊男, 日本細菌学雑誌, 23 1 , 31, 1968. 北城俊男, ミヤリサン製薬(株)社内資料. 黒岩豊秋 他, 感染症学雑誌, 64 11 , 1425, 1990. 田口晴彦 他, Progress in Medicine, 17 5 , 1405, 1997. 黒岩豊秋 他, 応用薬理, 37 1 , 1, 1989. 待井一浩 他, 応用薬理, 37 1 , 9, 1989. 伊藤いづみ 他, 日本老年医学会雑誌, 34 4 , 298, 1997. 岡本敏彦 他, 消化と吸収, 19 2 , 65, 1996. 北城俊男, ミヤリサン製薬(株)社内資料. Ikeda T. et al. , Bifidobacteria Microflora, 7 1 , 57, 1988 作業情報.
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スポンサーリンク はじめに 宮入菌という酪酸菌を利用した整腸剤の【ミヤBM】という薬があります。 ビオフェルミンやラックビーとともに、善玉菌を利用した整腸剤です。 おなかの調子が悪い・下痢しているときに用いられたり、抗生物質服用時の下痢症状を緩和するために一緒に用いられたりします。 日本では、錠剤と細粒の2種類が販売されています。 今回は、ミヤBMについて、効果効能・副作用や注意点について紹介していきたいと思います。 目次 ミヤBMとは ミヤBMは、日本では細粒が1968年10月に、錠剤が1972年3月に発売が開始されました。 有効成分は、 宮入菌という名前の 酪酸菌です。 酪酸菌は、酪酸という酸性物質を生成することで、腸内の悪い細菌による悪い影響を緩和し、腸内環境を良い状態にしてくれます。 腸内環境について少し補足しておくと、腸内って実はたくさんの細菌がすみついています。 その数はなんと3万種類、100兆個程度!! 体に対して良い影響を与える善玉菌、その反対に下痢や便秘、腹痛を引き起こす悪玉菌が、勢力拡大を目指して日々戦っています。 ストレスや食生活の乱れにより、悪玉菌が繁殖しやすい環境が形成されると、お腹がごろごろしたり、下痢・便秘といったトラブルが生じやすくなることが分かっています。 (腸内細菌バランスが崩れた状態と表現されます) ミヤBMに含まれる酪酸菌はもちろん善玉菌の一つで、体外から補給することによって、腸内環境を整えようという作戦で用いられる薬です。 ちなみに菌といっても、錠剤とか細粒として売られてるんだから、死んでる菌なんでしょ?と思うかもしれません。 ですが、医療従事者向けの情報文書には下記の通り書いてあります。 胃液に対する安定性 pH1. 0~5. 引用:ミヤBM添付文書 これ、さらっと書いてあるのですが、 【死滅しなかった】とありますね。 そうなんです! 錠剤や細粒の形になっていても、菌は生きているんです笑 錠剤や細粒の形にある菌は芽胞と呼ばれる休眠状態にあり、ある程度の湿気を得ると復活して、増殖をし始めます。 芽胞状態は胃酸の酸にも耐えうるので、胃を芽胞状態で通りすぎ、腸で復活するようになっています。 恐るべき生命力ですね! といいますか、胃酸という強酸のなかでも死なないってなかなかの強さですよね! ビオフェルミンとの違い 同じような菌を使った製剤に、ビオフェルミンがあります。 ビオフェルミンとの違いは、用いられている菌の種類が異なる点にあります。 ビオフェルミンは 乳酸菌を使用しているのに対して、ミヤBMは 酪酸菌が使用されています。 これらの菌の違いは名前の通り、乳酸を発生させるか、酪酸を発生させるかが違います。 乳酸と酪酸はどちらも、カルボン酸に分類される有機化合物で、腸内を酸性にすることにより、悪玉菌が発生させるアルカリ性の物質(アンモニア、アミン類など)の生成を抑制する効果があります。 宮入菌は有害細菌によるアンモニア、アミン類の産生を抑制した。 引用:ミヤBM 添付文書 他にも、腸管出血性大腸菌(O157)のような毒素を放出する病原菌の発育を抑制したりする効果があります。 ビオフェルミンとミヤBMの優劣は正直つけがたいので、使用してみてどっちが合うかなーで判断するか、医師の判断にまかせるかといったところです。 最近の傾向としては、ミヤBMを使う医師が増えているなという印象です。 というのも、後述しますが、抗生物質と一緒に使うとき、ミヤBMは問題ないのですが、ビオフェルミンは抗生物質の種類によっては使うことができず、という別の薬を使う必要があり、いちいち考えるのがめんどくさいという背景があります。 ちなみに、ビオフェルミンとミヤBMを併用するケースもあるようです。 宮入菌の培養ろ液を添加した液体培地において、ビフィズス菌の発育が促進された。 引用:ミヤBM添付文書 とあるので、併用して用いることで、より整腸作用を得られる可能性があるためです。 (とはいえ、保険請求上併用すると、同じ効果の薬だから保険請求だめー!と、国保・社保などの支払基金から言われる可能性もなきにしもあらず。 難しいところ。 ) 抗生物質を併用するとき 抗生物質と一緒に使うとき、ビオフェルミンはという薬を使います。 というのもビオフェルミンの菌は抗生物質存在下では死んでしまうため、耐性をもった菌種を使う必要があるためです。 ミヤBMはそもそも抗生物質耐性菌を使っているので、抗生物質と一緒に使うことができます。 5~3gを3回に分割経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 適宜増減とあるので、症状や目的によって増えたり減ったりするので、医師の指示どおり使用するようにしましょう。 医師の指示と異なる場合は医師の指示を優先するようにしてください。 ミヤBMの副作用・注意点 ミヤBMは、現在のところ報告されている副作用はありません。 なので、比較的安心して使用できる薬といえます。 注意として、薬の保存の際に、湿気が多いところでは保存しないようにしてください。 水気があると芽胞という休眠状態から覚め、活動を開始してしまうのですが、栄養源が周りにない状態で復活しても、すぐに死んでしまいます。 また、芽胞ではない状態のときに胃を通過しようとしても、殺されてしまうので、湿気てしまったミヤBMはだいぶ効果を失ってしまいます。 ミヤBMの手に入れ方 ミヤBMは医療用医薬品なので、処方箋がないと手に入れることができません。 また、ミヤBMを出すかどうかは医師の判断によるので、必ずしもおなかがごろごろしている、下痢しているからといってもらえるわけではありません。 医師の判断に従うようお願いいたします。 ミヤBMは手に入らないのですが、ドラッグストアで購入することができる同じ菌を主体とする薬として、 【ミヤリサン】がありますので、気になった方はミヤリサンを試してみてください。 まとめ ミヤBMは、宮入菌という酪酸菌を用いた整腸剤です。 善玉菌を増やすことで、腸内環境を整え、下痢や便秘の症状緩和に効果を発揮します。 また、抗生物質使用時の下痢症状緩和のために、用いられることもあります。 医師の指示どおりに使用するようにしてください。 関連情報 生菌製剤 コラム•
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目次 ミヤBMは宮入菌を主成分とする整腸剤です。 一般名では酪酸菌ともよばれており、聞き慣れない名前ではありますが、乳酸菌と同様の効果をもっていることで話題となっています。 宮入菌は元々動物の体内に生息している菌で、化学的な物質ではありません。 そのためミヤBMは副作用がほとんどなく、非常に安全性の高い薬といえます。 赤ちゃんや妊娠中の下痢症状や、抗生物質服用時に現れる下痢の改善にも用いられる薬です。 即効性のある薬ではありませんが、腸内における不調の改善のために安心して使える薬です。 適応疾患 ミヤBMの適応症は腸内菌叢の異常による諸症状の改善と記載されています。 つまり、腸内環境の乱れを原因とする症状に効果があるということで、下痢や便秘、軟便などの症状改善に用いられることが多いです。 ミヤBMの薬価 ミヤBMの薬価は以下のとおりです。 名称 薬価 ミヤBM錠 5. ミヤBMと同様に酪酸菌を配合している市販薬については、インターネットやドラッグストアで購入することが可能です。 宮入菌は腸に到達するまでに酪酸や酢酸を生成します。 これらは腸の栄養源となり、腸内の悪玉菌をおさえる効果があります。 他にも腸内の炎症をおさえる効果もあり、腸内全体のバランスや状態を整えることによって、腸の不調症状を改善します。 また、宮入菌は酪酸や酢酸を生成する過程でビタミンB群も生成します。 ビタミンB群は善玉菌の栄養になるため、腸内の善玉菌の繁殖をうながす効果があります。 さらに、ビタミンB群には抗酸化作用もあるため肌荒れにも効果的です。 効果・効能 ミヤBMは宮入菌が腸内細菌のバランスを改善して整腸作用を示すことで、腸内菌叢の異常による下痢や軟便、便秘、腹部膨満感などの症状を改善します。 効能又は効果 腸内菌叢の異常による諸症状の改善 ミヤBM添付文書 具体的には下痢や便秘、軟便、腹痛などを改善する効果があります。 下痢と便秘は真逆の症状ではありますが、どちらも原因は腸内細菌のバランスの崩壊であるため、両方の症状に効果を発揮します。 また主にストレスが原因で腹痛や下痢、便秘の症状が出る過敏性腸症候群の治療にもミヤBMは使用されることがあります。 そのため腸内細菌のバランスが崩れて、副作用として下痢を生じることがあります。 しかし宮入菌は元々抗生物質への耐性を持っている乳酸菌であるため、抗生物質と併用してもしっかり効果を発揮するのが特徴です。 ミヤBMの効果時間・作用時間は? ミヤBMは腸に届き増殖することで効果を発揮する薬です。 ミヤBMの有効成分である宮入菌は服用30分後から発芽を開始し、約5時間あたりから胃腸に行き渡って効果を発揮し始めます。 健康な成人男子にミヤBM錠2錠を使用したところ、宮入菌は服用後1~2日以内に便の中から検出され始めたデータがあります。 この時点で宮入菌が腸内に十分行き渡っている状態であるため、効果は約2日間持続すると考えられます。 また同じ実験で宮入菌3~5日後には便の中から消失したことから、ミヤBMを1回使用した効果は3〜5日で完全に消失すると考えられます。 ただし、ミヤBMなどの腸内細菌製剤は作用時間に個人差がある薬ですので一概に効果の発現時間や持続時間は決められません。 また、宮入菌をはじめとした腸内細菌は生き物であるため体内で増えるのに時間がかかります。 用法用量を守らず途中で服用を中止すると十分な効果が発揮されない危険性があるため注意してください。 用法・用量 ミヤBMは剤型によって用量が異なります。 以下をごらんください。 用法用量 ミヤBM細粒 通常成人は、1日1. 5~3gを3回にわけて服用します。 年齢や症状によって用量は変わることがあります。 ミヤBM錠 通常成人は、1日3~6錠を3回にわけて服用します。 年齢や症状によって用量は変わることがあります。 小児の用量についても、症状により変動するため医師の指示をあおいでください。 医師の診断をうけて処方された用量であれば、成人と同じ用量を服用して副作用が起きるというような報告はありませんので、安心して服用してください。 どちらの剤型も共通して1日3回の服用となっており、食事のタイミングにあわせて服用すると飲み忘れを防げるかと思います。 食前・食後のどちらの服用も可能であり、効果に大きな影響を与えるものではないと思われますが、医師から特別な指示があった場合はその指示にしたがって服用してください。 剤型 ミヤBMの剤型は、錠剤と細粒と2種類となっています。 剤型の違いによる効能・効果のちがいはありません。 また、ミヤBMはミヤリサン製薬が独自に開発している薬であるため、他社からは販売されていません。 ミヤBMと同じ成分を含む市販薬はミヤリサンという名前で販売されており、どちらも同じくミヤリサン製薬株式会社から販売されています。 酪酸菌の配合量の違いはありますが、同様の効果が期待できます。 関連記事 ジェネリック医薬品 現在はミヤBMの成分である酪酸菌のみを主成分とする製品は、ミヤリサン製薬株式会社のみ販売しており、ジェネリック医薬品はありません。 ミヤBMを使用するにあたって、特別注意が必要な人はいないとされていますが、妊娠中や授乳中などは薬の影響を受けやすいことがあるため、心配なときは医師や薬剤師に相談してみましょう。 妊娠中・授乳中に使用できる? 妊娠中・授乳中のミヤBMの使用についてメーカーから特別な注意は出されていないため、問題はないと思われますが、心配な時は念のため医師に相談してみましょう。 子どもや高齢者は使用できる? 子ども・高齢者のミヤBMの使用についてメーカーから特別な注意は出されていないため、問題はないと思われますが、心配な時は念のため医師に相談してみましょう。 医師の処方どおりに用法・用量を守った正しい服用を心がけてください。 ミヤBMを使用したときの副作用について、現在メーカーからの報告はありません。 宮入菌を有効成分とする製剤 宮入菌製剤 を使用した症例641例中、報告された副作用は無かった。 ミヤBM細粒/ミヤBM錠添付文書 ほとんど副作用のない薬だといわれていますが、人によっては体調の変化を感じる可能性はあります。 何か身体の異変を感じたときは、一人で悩まずに医師や薬剤師に相談してみましょう。 思わぬ副作用の発現を防ぐためにも、用法用量を守った正しい服用を行い、生活習慣の改善にも心がけるとよいでしょう。 おわりに ミヤBMは腸内菌異常による下痢や便秘などの症状に効果的な薬です。 副作用はほとんどなく、安全性の高い薬ではありますが、思わぬ副作用の発現を防ぐためにも、用法用量を守った正しい服用を心がけてください。 もし効果に疑問を感じたり、不安なことがあれば一人で悩まずに医師や薬剤師に相談してみましょう。
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