シュレーゲル アオガエル 鳴き声。 阿武隈カエル図鑑 シュレーゲルアオガエル

シュレーゲルアオガエル…北摂の生き物

シュレーゲル アオガエル 鳴き声

ドイツ人生物学者ヘルマン・シュレーゲルの名が冠されているがれっきとした日本在来種で、しかも固有種。 決してペット用に導入された外来種などではない。 横文字の名前が付けられてしまっているため一般人になかなか名前を認知してもらえず、関心も引かず、よって保護の機運も高まらず、良いことは何一つとてないという現状。 今からでも構わないので日本固有種として誇れる名前に改名してもらいたいもの。 一般に見慣れているは目の周りに黒いアイラインが入るが、シュレーゲルアオガエルに黒筋はなく顔も背も緑一色。 産卵期を除けば(多少の濃淡の変化はあるものの)緑色のままで、黒っぽくなったり斑(ぶち)が入ったりすることもない。 日本一美しい(気色悪くない)カエルといえるのではないか。 他のカエル同様メスはオスより大きく、アマガエル(のメスのでっぷり太った大きなやつ)に比べれば一回り半以上ボリュームがある。 よりは小さい。 普段は池や水田周辺の草むらや樹上で生活しているとされるが、遭遇できる機会はほぼ皆無なため詳しい暮らしぶりはわからない。 高いところにのぼるのが好き。 手足の吸盤が強力で垂直面に張り付いたまま眠る、なんていう芸当も可能。 肉食で、ハエ(蠅)やガ(蛾)、クモ(蜘蛛)にバッタ(飛蝗)といった小型昆虫類を好んで食べる。 夜行性。 ある程度の規模で森林が残されていて、そこに(産卵期に)止水(田んぼ、池、沼)があり、水際がコンクリートで固められてしまっていないことが生息条件。 産卵期に鳴き声は各所で聞くのでそれなりに数はいるようだが、止水の減少は種の存続を脅かす大きな懸念材料になっている。 オスが池や田んぼ周辺に集まって「キロロロロ、キロロロロ(ケロロロロ、ケロロロロ、あるいは、コロロロロ、コロロロロ)」と結構大きな声で鳴くようになる(最盛期になると夜のみならず日中も鳴く)。 誰かが鳴き始めるとそれに対抗するかのように他のオスも鳴き始め、しばらくすると一斉に鳴き止める。 その繰り返し。 の合唱と同じシステム。 (周辺地域住民からしたら)ちょっとうるさいのが難点だが、ゲロゲロ、ゲコゲコ、グワッグワッといったカエルっぽい声ではないためあまり人に不快感(気色悪いものへの警戒感)を与えない美声だ。 声は止水の水際周辺の地面から聞こえてくる。 だがしかし、どこをどう探してもシュレーゲルアオガエルの姿は見つけられない。 それもそのはず、オスは土に穴を掘ってその中に潜んで鳴いているのだという(それにしては声が籠らず透き通って聞こえるが)。 しかも、オスの体は緑色から茶色系に変色してさえいるという。 その地面の上には春の草がたくさん芽吹いているので、それらも邪魔してどうにもこうにも見つけられっこないのだ。 草むらをがさごそと荒らしてみても、カエルが水にちゃぽんと飛び込む音もしない。 鳴き声が止むだけで、なおさら見つけられない。 悔しい。 田植え体験会などに参加して畦(あぜ)を掘り返してみない限りは、シュレーゲルアオガエルは見つけられないだろうと思う。 勝手に掘って、荒したり崩したりしてはいけません。 産卵もその水際の穴の中に潜った状態で行う。 卵の粒は黒ではなく乳白色(薄い黄色)で、白色のメレンゲのようなねっとりした泡に包まれている。 卵も本来は土中にあるので、見つけられるものではない。 泡の中でいずれ孵化したオタマジャクシは降った雨にざざーっと流されて池や田んぼの水中へと落っこちる、というなんだかいちいち面倒くさい仕組みを採用。 孵化は5月中旬から下旬にかけて。 田んぼの水が増減した際に流れ出てしまったものと思う。 この水面に流れ出てしまった卵塊は、泡が溶けやすく、そのためか非常に傷みやすく、ときに大部分が腐敗してしまい孵化できない。 田んぼに浮かんだ卵はトラクターや田植え機に撹拌されても一巻の終わりだ。 孵化したばかりのオタマジャクシは卵塊内の泡に留まることができずすぐに水中に落ち、弱って死んでゆくものも多い。 おそろしくデリケートな卵である。 水路に流出した卵塊を掬(すく)い出して水に浮かべておいたら、ことごとく死なせてしまったことがある(下の写真)。 とにかく腐る。 どんどん腐る。 神奈川県が誇る塩素たっぷりの新鮮な水道水を毎日入れ替えてやっても腐る。 それならばと水から上げると、今度はすぐに乾燥して泡が凝固してしまう。 シュレーゲルアオガエルの孵化の手助けは、かなり難易度が高い。 なお現代の田んぼは5月(所によってはゴールデンウィーク明けの5月中旬)のが近づくまでは完全に水抜きされてしまっているところが多く、産卵場所にできないというそもそもの問題もあり。 オタマジャクシというよりは魚っぽい。 じきに黒色に。 目の周りに白色の縁取りがあるのが特徴。 オタマジャクシの頃は後ろ肢(あし)が生えた辺りまでは黒っぽい色だが、前肢が出る頃からうっすら黄色っぽく変色が始まる。 木の上などでじっとしたまま数日待てば体は緑色に変わる。 オタマジャクシ時代は大の人間嫌いだったが、上陸後は意外とおっとりした性格のようで人馴れする。 野生個体はのようにぴょんぴょん飛び跳ねて逃げる。 オタマジャクシの手は突然生える オタマジャクシの手(前肢)が生える瞬間を見たことあるだろうか。 足(後肢)が生えた状態で泳いでいるオタマジャクシはたくさん見たことあるけれど、手ってなかなか生えてこない。 じつは、オタマジャクシの手は突然生える。 ある瞬間をもって突然生えて、たちまち上陸を果たすのだ。 突然現れる手、もちろん一瞬で急成長を遂げるはずはなく、じつは密かに体内(脇腹の中)で徐々に成長していたものである。 妙に脇腹が膨れてきた、ごつごつと角ばってきたと感じたら、体内で手が出来上がった証拠。 その完成した手は、脇腹を覆っていた薄皮を突き破ってぽんと出現する。 おそらく水中では、手があると水の抵抗が増して泳ぐのに邪魔だからだろう。 じつに合理的だ。 朝長かった尻尾が夜見たらもう半分しかない、という脅威のスピードでなくなってゆくからびっくりだ。 その間、目に見えてわかるところでは顔つきも変わる。 目はより大きくくっきりと、口はおちょぼ口からがばっと広がるガマ口へ。 体内では鰓(えら)呼吸から肺呼吸へと変態してゆく。 ちょうど餌となる昆虫がなかなか見つけられなく頃である。 キク(菊)やの花に集まっているハエなどをドカ食いさせてでっぷりと満腹にしてやると、満を持して冬眠へ。 シュレーゲルアオガエルの冬眠用ベッド 冬眠用の寝床は、園芸用の水苔(ホームセンターの園芸コーナーで乾燥しパック詰めされたものが売られている、例))を、よく水洗いしてから、べちゃべちゃにならない程度に水気を搾って、よくほぐして、ふわっと大量に敷き詰める、というものが最も手軽で衛生的だろうと思われる。 くれぐれも乾燥させないこと。 乾燥してきたときは霧吹きを使ってしっかり湿らせること。 あとは勝手に潜って冬眠してくれる。 ただし、気温によっては安定して春まで冬眠し続けることなく、途中で寝場所を変えたりもしている。 春になるまで、起きず、飲まず、食わず、痩せず、が理想。

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シュレーゲルアオガエルの生態や捕まえるコツ

シュレーゲル アオガエル 鳴き声

孵化~オタマジャクシ時期 田圃で育つカエルの中で、シュレーゲルアオガエルはいちばん孵化が難しいのではないだろうか。 産卵後、雨が降らないと卵塊が乾いて卵は死滅する。 産卵直後に大雨が降ったり、急に田圃の水かさが増したりすると流れ出してしまい、オタマになる前に卵塊が溶けて、卵は腐ってしまう。 卵塊の中でオタマジャクシに孵化しても、雨が降らないと外に流れ出せない。 それも中途半端な雨では、オタマが土の上や土の中に流れ出てしまい、水のあるところまで移動できない。 こうした試練をすべてクリアしたものだけが、水田の中でオタマジャクシとして育つわけだが、今度は変態する前に水を抜かれてしまって干上がる危険が残っている。 性格 シュレーゲルアオガエルはおとなしく、おっとりしている。 土の上でおっとりしているのがツチガエルだとすれば、草木や人家の壁に張り付いておっとりしているのがシュレーゲルアオガエルといったところか。 近づいても逃げない。 アマガエルのようにあくせく餌を求めている風でもない。 貴公子然としているとでもいえばいいのか……。 アカガエルに比べると、「ええとこの子」というか、お金持ちのおぼっちゃまおじょうさま育ちの香りがする。 カエル界の公家か。 競争にも弱く、運任せ。 よくこれで、厳しい世の中を生きていけるものだと感心する。 モリアオガエルと比べると、体力の点で負ける感じ。 全国的にはモリアオガエルのほうが絶大な人気を誇っているが、将来、シュレーゲルアオガエルのほうが先に絶滅危惧のレベルが上がっているかもしれない。 なぜドイツ人の名前が? 「シュレーゲルアオガエル」という和名については、に詳しく解説されている。 サトアオガエルと呼んだらどうかという提案については「シュレーゲルアオガエルという名前は、日本の自然科学黎明期を伝える素晴らしい名前だ」と反論する人もいる。 まあ、今から正式和名を変更するのは大変だろうし、ツチガエルがイボガエル、ヒキガエルがガマガエルと呼ばれるように「通称」として広まればいいのではないかな、と僕は思っている。 ついでにニホンアカガエルもサトアカガエルと呼べば、生息環境の違いを表せていいのではないか、と。 index (名前をクリックするとそのカエルのページに飛びます) ヒキガエル科 アマガエル科 アカガエル科 アオガエル科.

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間違いやすい似た種の違い

シュレーゲル アオガエル 鳴き声

シュレーゲルアオガエルの生態と特徴 シュレーゲルアオガエルは両生綱アオガエル科に分類されるカエルの仲間です。 日本の固有種で本州、四国、九州地方に生息しています。 ほとんどの時間を草木の多い場所で生活しており水中を泳ぐことはほとんどありません。 田んぼや湖など湿気の多い森林を好んで生活しています。 名前の由来は本種の研究を行っていたオランダ人のシュレーゲル博士から名付けられましたが、外来種ではありません。 背中には模様がなく、緑一色の美しい体色を持っています。 カエルでシュレーゲルタイプと呼ぶときは模様がないカエルを指すことが多いです。 食性はオタマジャクシの頃は藻や植物性プランクトン、小魚の死骸など何でも食べる雑食性で、カエルになると小バエやコオロギなど口に入る大きさの生き物を食べる肉食性になります。 体の大きさ シュレーゲルアオガエルの大きさは4cm~5cmの小型のカエルです。 寿命の長さ シュレーゲルアオガエルの寿命は平均して5年~7年です。 2ヶ月ほどは幼生のオタマジャクシで過ごします。 シュレーゲルアオガエルの鳴き声 シュレーゲルアオガエルは繁殖時期の4月~6月になるとオスが鳴き始めます。 鳴き声は「コロロロロロッ」と低めで長い声を発します。 アマガエルは「ゲコゲコ」、は「コロロッ」と短い鳴き声になっているので、見分けることが出来ます。 シューレゲルアオガエルは落ち葉の下や土の中、岩の隙間で鳴くことが多いため、鳴いている姿を見つけるのはなかなか大変です。 アマガエルは目の後ろに茶色のラインがあるが、シュレーガエルアオガエルは緑色のラインになっている。 アマガエルの口先は丸みを帯びているが、シュレーゲルアオガエルはシャープに尖っています。 シュレーゲルアオガエルの入手方法 シュレーゲルアオガエルはペットショップで販売されていることが少ないため、手間ですが、自然で採集するのがおすすめです。 野生で捕獲する シュレーガエルオアガエルは鳴き声を頼りに探すのをおすすめします。 4月~8月にかけて繁殖活動が活発になるので、その時期になったら夜間に山地にある水田や沼地に向かいましょう。 鳴き声が聞こえたら、土の中や岩陰に身を潜めているので、音を出さないように注意深く探し、みつけたら網で優しく採集しましょう。 購入する シュレーゲルアオガエルの生体の値段は1,000円~1,500円で販売されています。 ペットショップでもほとんど販売されていないため、何度も通って入荷されるのを待ちましょう。 シュレーゲルアオガエルの飼育方法について シュレーゲルアオガエルの飼育は難しく、初心者向きではありません。 その理由は生きた餌しか食べず、体が小さいので、小さい昆虫を用意する必要があるからです。 飼育に必要な水槽と器具 シュレーゲルアオガエルの飼育容器は熱帯魚の飼育で使用するガラス水槽を使います。 運動量があるため、最低でも60cmのガラス水槽を用意してください。 で紹介しています。 床材にはソイルなど植物用向けの栄養分を含んだものを、レイアウトでは流木に水苔を活着して湿度を保ち、日陰を作るために葉の大きな観葉植物をなるべく植えてあげましょう。 毎日2回は霧吹きをして湿度を保ってあげましょう。 大きな水場は必要ありませんが、全身がつかるくらいの水容器を設置してください。 水は毎日交換して新鮮な状態をキープしてくださいね。 ろ過フィルター• ライト• 水槽の蓋 適している温度 シュレーアゲルアオガエルに適している温度は16度~24度です。 冬眠をすることが出来ますが、飼育下では難しく、乾燥で死んでしまうことが多いため、なるべく加温するようにしてください。 ヒーターはパネルヒーターをケージの側面に貼り付けて、暖めるようにします。 他のヒーターとの比較や使い方についてはで詳しく紹介しているので、ご参考下さい。 おすすめの餌 シュレーゲルアオガエルは動いている餌しか食べないので、体の大きさに合った昆虫を用意する必要があります。 飼育下での主食はやなどのゴキブリ、の最小サイズになります。 この大きさの餌は3cmほどに成長したシュレーゲルアオガエルであれば食べることが出来ますが、それまでの間は自分で昆虫を繁殖させて与える必要があります。 の繁殖は簡単なので、繁殖用のケージを用意しておきましょう。 春~夏の暖かい季節であれば草原にたくさんの羽虫がいますので、10分ほど草むらに向かって網を振り回せばたくさんの餌を捕まえられるのでおすすめですよ。 餌の頻度は、餌切れに注意して、毎日食べられるだけ与えてください。 餌についてはヤドクガエルに近いため、も参考にしてみてくださいね。 シュレーゲルアオガエルについてまとめ 今回は外来種を思わせる美しい体色を持ったシュレーゲルアオガエルについて紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。 同じく日本に生息しているアマガエルやモリアオガエルと見た目がそっくりなので、見分け方はぜひ覚えておいてくださいね。 体が小さいので、飼育はとても大変で初心者にはおすすめできません。 先に餌を確保できるか確認しておきましょう。 飼育が出来れば、美しい鳴き声を自宅で聞くことも出来ますので、癒やされること間違いありません。 ぜひ飼育に挑戦してみてくださいね。

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