公開日: 2018. 14 更新日: 2018. 08 「恐縮」の意味、ビジネスにおける感謝・謝罪での使い方、類語、英語 「恐縮」という言葉をご存知でしょうか。 「恐縮です」「恐縮ではございますが」などと聞き覚えがあると思います。 日常会話だけでなく、ビジネスシーンでも使うことが多いですよね。 では、「恐縮」はどのような場面で使うのが正しいのでしょうか。 「恐縮」は使い勝手がよく、非常に便利な言葉ですが、使用するにあたって注意しなければならない点があります。 適切に使用するには、こういったポイントをしっかりと押さえておきたいですよね。 また、「恐縮」の言い換え表現はあるのでしょうか。 そこで今回は「恐縮」の意味や使い方、使用上の注意点、類語について解説していきます。 「恐縮」の読み方と意味 「恐縮」の読み方は「きょうしゅく」 「恐縮」は< きょうしゅく>と読みます。 「恐」は音読みだと「キョウ」、訓読みだと「おそれる・おそろしい」と読みます。 「恐」は「おそれ入る。 こわがる」を意味します。 「縮」は音読みだと「シュク」、訓読みだと「ちぢむ・ちぢまる・ちぢらす」と読みます。 「縮」は「心がいじける」を意味します。 「恐縮」の意味は「恐れ入ること、申し訳なく思うこと」 「恐縮」の意味は 「身もちぢまるほどに恐れ入ること。 相手に迷惑をかけたり、厚意を受けたりして申し訳なく思うこと」です。 相手からの厚意などを自分には勿体無いと思い、申し訳なく感じ恐れ入ることを表します。 本来の「恐縮」の意味は「おそれて身がすくむこと。 おそろしくて身がちぢむこと」です。 こちらの意味ではほとんど使いません。 「恐縮」の使い方・例文 感謝・お礼を伝える時 「恐縮」は「相手の厚意を受け入れて恐れ入る」という意味なので、感謝やお礼を伝える場合に使うことができます。 「恐縮です」などと言うことによって、 「相手の好意をありがたく思っている」という意味合いを強めます。 言い回しとしては、 ・恐縮いたしております ・恐縮です ・恐縮でございます ・恐縮の限りでございます などとなります。 「恐縮」は、「感謝申し上げます」「ありがとうございます」など感謝を表す表現と共に使用することが多いです。 例えば、「いつもお心にかけていただき恐縮です。 感謝申し上げます」といったように、「恐縮です」などと言った後に「感謝いたします」とお礼を述べます。 他にも、「お忙しい中お越しいただき、恐縮です」といったように、相手が会社に訪問してくれた際に使えます。 この場合は、「相手の厚意を受ける」というよりも、挨拶や労いの気持ちが込められています。 例文 ・お忙しい中、お電話をいただき恐縮しております。 ・この度はご丁寧なお中元の品を賜り、大変恐縮です。 ・貴重なお時間をお電話をいただき、恐縮です。 本当にありがとうございます。 ・お足元の悪い中、お越しいただき大変恐縮でございます。 依頼・お願いをする時 「恐縮」は依頼やお願いをする場合にも使います。 「恐縮ですが.... 」と依頼することによって、「迷惑をおかけしますが... 」などと謙遜した気持ちを表すことができます。 「申し訳なく思う」という意味が含まれているので、相手への配慮も示すことができます。 「すみませんが〜」「失礼しますが〜」などだと軽い感じがするので、代わりに「恐縮ですが」を使うのが良いでしょう。 例文 ・再三のお願いで恐縮ですが、期限が近づいていますのでお返事いただけませんか。 ・誠に恐縮ですが、扉を開けてくださいませんか。 ・恐縮なのですが、伝言をお願いできますか。 ・大変恐縮ですが、ご署名とご捺印のほどお願いいたします。 ・大変お忙しいところ恐縮ですが、資料の作成をお願いいたします。 断りや辞退、不参加、お休みなどの了承を求める時 「恐縮」は感謝や依頼をする場合だけでなく、断る場合にも使うことができます。 この場合の「恐縮」は、クッション言葉の役割を果たします。 言い回しとしては、 ・恐縮ではございますが ・恐縮ですが ・大変恐縮ですが、ご理解のほど〜 などとなります。 「恐縮です」「恐縮でございます」と言うだけでかしこまった印象を与えられます。 「恐縮」は感謝やお願いするだけでなく、社交辞令として使うことも可能です。 断る際や了承を得る際は、単に「参加できません」「お断りします」と言うのではなく 「恐縮ですが〜」を入れることによって、語感を柔らげることができます。 また、何かを断る場合や了承を求める場合などは、しっかりとその理由を明記する必要があります。 例文 ・お誘いいただいて恐縮ではございますが、今回の宴会は参加できそうにありません。 ・ご面倒をおかけして大変恐縮ですが、来月の会議は都合上出席できません。 ・大変恐縮ではございますが、ご提案の件に関しましては辞退させていただきます。 ・誠に恐縮ではありますが、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。 目上の人から褒められた時の返事 「恐縮です... 」と言うことによって、「褒めていただけるなんて、身が縮みます」と申し訳ない気持ちを表すことができます。 言い回しとしては、 ・お褒めいただき恐縮です ・恐縮するばかりです ・恐縮いたします などとなります。 「お褒めいただいて、嬉しいです」「褒めていただきありがとうございます」などととストレートに言うよりも、 「お褒めいただき、恐縮です」と言った方がかしこまった印象となります。 「恐縮」には感謝の気持ちだけでなく、『お恥ずかしい』という照れも含まれるため、自分の行いについて気恥ずかしさを表現するにも適切です。 例文 ・身の余るお言葉、大変恐縮でございます。 ・皆様の励ましのお言葉には、ただただ恐縮するばかりです。 ・この度は身に余るほどの高いご評価を賜り、恐縮いたします。 「恐縮」の使用上の注意点 書き言葉で使うのがメイン 「大変恐縮です」「誠に恐縮ですが〜」などと口語で使うイメージが強いですが、「恐縮」は主に書き言葉として使います。 書き言葉として使うのが一般的なので、会話で使ってしまうとどことなく相手に冷たい印象を与えてしまうことがあります。 「恐れ入ります」が口語では無難です。 「恐れ入ります」は「目上の人に迷惑をかけたり失礼なことをしたりして申し訳ないと思うこと。 相手の行為をありがたく思うこと」を意味します。 「恐縮ですが〜」と会話で使いたくなったら、代わりに「恐れ入りますが〜」を使うようにしましょう。 多用しない 「恐縮」を使うことによって謙遜することができますが、多用し過ぎると相手に失礼な印象を与えてしまいます。 便利な言葉なので「恐縮」を使いがちになってしまいますが、過度な謙遜はかえって無礼です。 あまりにも多く使うと、相手にしつこい印象を与えたり、わざとらしくなったりして、言葉の重みがなくなってしまうので、注意してください。 また、文章内で同じ言葉ばかり使用していると内容が伝わりにくかったり、低脳な文章だと思われてしまいます。 「恐縮」を何回も使いたい場合は、下記で紹介する類語に言い換えるの良いでしょう。 類語を使うことによって、単語を繰り返し使うことを避けることができます。 「恐縮」「僭越」「萎縮」「光栄」の違い 「僭越(せんえつ)」の意味は「自分の身分をこえて出過ぎたことをすること」 「僭越」は 「自分の身分や地位をこえて出過ぎたことをすること。 そういう態度。 でしゃばり」を意味します。 「僭」は「身分不相応におごる」、「越」は「物事の範囲・程度をこえる」を意味します。 「僭越」は「自身の身分や権限などを越えて、差し出がましいことをすること」 「恐縮」は「身もちぢまるほどに恐れ入ること。 相手に迷惑をかけたり、厚意を受けたりして申し訳なく思うこと」 「恐縮」は相手に迷惑をかけていると思い、そのことを大変申し訳なく感じながらも何かを頼むという場合に使います。 「僭越」は自分が置かれている地位や立場を超えて、何かを行うという場合に使います。 2つとも意味や使い方が異なるので、しっかりと使い分けましょう。 例文 ・僭越ながら、私の意見を述べさせていただきます。 ・僭越ではございますが、いくつか気になった点がございましたので、お聞きします。 ・今後、同じようなことを起こさないよう、僭越ながらご忠告申しあげる次第です。 「萎縮」の意味は「相手の勢いに圧倒されて縮こまること」 「萎縮」の意味は 「なえしなびてちぢむこと。 元気がなくなること。 相手の勢いに圧倒されてちぢこまること」です。 「萎」は「勢いがなくなる」、「縮」は「ちぢむ。 ちぢめる。 心がいじける」を意味します。 「萎縮」は「縮こまって小さくなること。 しなびて小さくなること」 「恐縮」は「身もちぢまるほどに恐れ入ること。 相手に迷惑をかけたり、厚意を受けたりして申し訳なく思うこと」 「萎縮」も「恐縮」も「身がちぢまること」を表しますが、意味合いが異なります。 「萎縮」は単に「元気が無くなったり、相手の勢いに驚いて身がちぢまること」を表します。 一方で「恐縮」は「迷惑をかけたり、相手の厚意を申し訳なく思い身がちぢまること」を表します。 2つとも「縮」という漢字が使われていて、区別しづらいですがきちんと使い分けましょう。 例文 ・大雪の日はあまりにも外が寒くて手足が萎縮する。 ・ガタイのいい敵を目の前にすると、どうしても萎縮してしまう。 ・変人に追われて萎縮震慄、背筋が凍った。 「光栄」の意味は「名誉に思うこと」 「光栄」の意味は 「はえあること。 ほまれ。 名誉」です。 「光」も「栄」も「ほまれ。 名誉」を意味します。 「光栄」は「人に認められたり、褒められたり、大役を任せられたりして名誉に思うこと」 「恐縮」は「身もちぢまるほどに恐れ入ること。 相手に迷惑をかけたり、厚意を受けたりして申し訳なく思うこと」 「光栄です」「恐縮です」と言うことができます。 誰かに感謝や褒められ『身が縮まります』と謙遜を表したい場合は「恐縮です」、何か名誉ある賞をもらったり、良い評判を得た場合は「光栄です」を使います。 「光栄です」は名誉に思うこと・誇りに思うことを伝える表現なので、一般的には「恐縮です」を使うことが多いでしょう。 「光栄」と「恐縮」では意味と使い方が異なるので、上手く使い分けましょう。 例文 ・あなたにお会いすることができて、とても光栄です。 ・このような賞を授かることができたのは、身に過ぎて光栄である。 ・弊社の商品に興味を持っていただけたら、光栄です。
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「恐縮です」の意味と使い方 恐縮とは、文字通り恐れ入って縮み上がることであり、「 申し訳ない」・「 お恥ずかしい」という意味です。 ビジネスレターの中で使うときは、相手への迷惑や相手からの厚意に対して、陳謝と感謝どちらの場合でも謝意を表すときによく使います。 また、自分の過ちや欠点について恥ずかしく思う場合や、恐縮した経験について述べる場合に用いることもあります。 ただし、 恐縮の程度はさまざまであり、心からの謝意や羞恥を表す場合もあれば、社交辞令的な軽い意味合いで用いる場合もあります。 恐縮です の例文 先日は、お忙しい中、わざわざお時間を割いて頂きまして 恐縮です。 ご親切に心より感謝いたします。 本日は私のつたない企画書をお褒めいただき 恐縮です。 いまだ未熟者ですので、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。 お問い合わせの製品は、すでに生産を終了いたしました。 恐縮ですが、代替品のカタログをお送り致しますので、ご検討いただけましたら幸いと存じます。 恐縮ではございますが、弊社はお尋ねの企業とは無関係でございます。 関連企業にも該当する会社はございません。 再度、お尋ねの企業名や所在地をご確認いただけますようお願い申し上げます。 昨日は会長御自ら工場内をご案内くださり、誠に 恐縮いたしました。 皆様の手厚いおもてなしに、厚く御礼申し上げます。 スポンサードリンク 恐縮ですの類語 の例文 恐れ入りますが、納品先を下記の弊社山科研究所に変更していただけますようお願い致します。 新入社員研修の参加人数が変更になりましたので、 申し訳ありませんが客室・食事や会議室備品の追加をお願い致します。 このたびは弊社ご予約ガイドをご利用いただき誠にありがとうございます。 申し訳ございませんが、お問い合わせのツアーは、先月末日をもってお申し込みの受け付けを終了いたしました。 ご親切にお知らせいただき、本当に助かりました。 このような不手際に気づかず、まったく お恥ずかしい限りです。 ご丁寧なお祝いを頂戴し、誠に有難うございます。 門外漢の弊社があのような賞をいただくとは想定外の椿事で、まさに 身の縮む思いです。 スポンサードリンク.
次の「恐縮しております」の意味と使い方 そもそも「恐縮」とは、身がちぢまるほど恐れ入ることを意味します。 「恐縮しております」とは、相手から親切にしてもらったときの感謝の気持ちや、相手に迷惑をかけてしまったときの謝罪の気持ちを強めたいときに使う言葉です。 具体的な使い方は以下のようになります。 「いつもお世話になり、大変恐縮しております。 心より。 」といった感謝の気持ちを強める表現。 「こと、誠に恐縮しております。。 」といった謝罪の気持ちを強める表現。 このように、「恐縮しております」とは感謝や謝罪の気持ちの度合いを強めたいときに使う言葉です。 「恐縮しております」の強調表現「恐縮至極に存じます」 「恐縮」する気持ちをもっと強める表現として、「恐縮至極に存じます」といった表現があります。 「恐縮至極に存じます」も、感謝・謝罪どちらの場合でも使用することができます。 「恐縮しております」の例文 不良品の混入(謝罪)先日納品いたしました部品に不良品が混入していたとのこと、。 恐縮至極に存じます。。 「恐縮しております」の類語 「恐縮しております」に似た言葉として、以下の2つがあります。 「恐れ入ります」 「恐縮しております」とほとんど同じ意味で使われます。 感謝・謝罪どちらの場合でも使える表現で、恐縮にくらべて少し柔らかい印象があります。 「心苦しい限りです」 「心苦しい」は相手に対して申し訳ないという意味合いがある言葉です。 手に親切にしてもらった際に「こんなに親切にしていただいて心苦しい限りです」というようにも使えます。 まとめ:「恐縮しております」の使い方 「恐縮しております」は、相手に対する感謝の気持ちやお詫びの気持ちを強める表現です。 もっと恐縮の気持ちを強めたいときは、「恐縮至極に存じます」という表現があります。 また、恐縮という表現が少し堅い感じがする場合は、「恐れ入ります」という表現があります。 その場面ごとに使い分けましょう。
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