正しい敬語?「ご連絡させていただく」の意味 相手から許可がないと「させていただく」は使えない 「させていただく」は、使役の助動詞「させて」+「もらう」の謙譲語「いただく」で成り立っています。 「させていただく」は、 「相手に許可を得て、ある行為を遠慮しながらすること」を意味します。 「させていただく」という表現について、文化庁は「基本的に他者の許可を得た上で、自分が行うことについて、その恩恵を受けることに対して敬意を払っている場合」に使うのが適切であるとしています。 要するに「させていただく」は、 ・相手や第三者の許可を受けて行う場合 ・それを行うことで恩恵を受けるという事実がある場合 の2つの条件を満たすときに使用するのが正しい使い方になります。 「させていただく」は、 「図々しくて申し訳ないが、相手が許可してくれたから〜する」という意味合いになり、主な例としては、「スケジュールを変更させていただく」「仕事を担当させていただく」と使います。 つまり、 相手に自分が連絡することに対して許可を得ていない場合は「ご連絡させていただく」は使えません。 許可があっても「ご連絡させていただく」は二重敬語 二重敬語とは、同じ種類の敬語が二つ以上含まれた表現のことです。 敬語には3つの種類があります。 「ご連絡させていただく」は、 「ご」=謙譲語 「させて」=敬語ではない「する」の使役形 「いただく」=「もらう」の謙譲語 で成り立っています。 「ご連絡させていただく」は謙譲語が2つ含まれているため、 二重敬語になります。 二重敬語は、相手に失礼な印象を与えたり、慇懃無礼と思われる可能性があるので使用する際は注意しましょう。 「連絡する」の正しい敬語表現 「ご連絡させていただく」は敬語として不適切な表現であることがわかりました。 では「連絡する」の正しい敬語表現はどうなるのでしょうか? ご連絡します 「ご連絡します」はビジネスシーンでも頻繁に使われます。 「ご連絡します」の「ご」は謙譲語で、「ます」は丁寧語のため、正しい表現になります。 「連絡します」は主にメールや電話で使うことのできる表現です。 「連絡します」の前に 「改めて」「追って」などをつけるとより丁寧な表現になります。 ・検査の結果が分かり次第ご連絡しますので、しばらくお待ちください。 ・その件に関しては、こちらから追ってご連絡します。 ・本日のミーティングの件は、社内で検討を行ったのち、改めてご連絡します。 何卒お願い申し上げます。 連絡いたします 「いたします」は、 「する」の謙譲語「いたす」+丁寧語「ます」で成り立っています。 「連絡いたします」は非常に丁寧でビジネスシーンに適している表現になります。 「いたします」は、一般的に相手への敬意を払い「〜します」「〜させてもらいます」と自ら率先して相手のために何かをする、という意味合いで使います。 ただ「連絡いたします」に謙譲を表す「ご」をつけて、「ご連絡いたします」とすると二重敬語になってしまうので気をつけましょう。 例文 ・お世話になっております。 ・先日の打ち合わせの件でお伺いしたいことがあり、連絡いたしました。 ・連絡いたしました納期の件、その後いかがでしょうか。 ・来週の歓迎会の件で、連絡いたします。 ・来月度の会議の詳細について連絡いたします。 連絡申し上げます 「申し上げます」は 「言う」の謙譲語「申し上げる」+丁寧語「ます」で成り立っています。 「連絡申し上げます」は、取引先の会社やお客様に対してなど目上の相手へ使い、主にお礼や謝罪をするときに使うことが多い表現です。 「連絡いたします」と同様に、「連絡申し上げます」に謙譲を表す「ご」をつけて、「ご連絡申し上げます」とすると二重敬語になってしまうので気をつけましょう。 ・不良品の代替については発送日の確認が取れ次第、改めて連絡申し上げます。 ・その件については一旦確認をしてから、折り返し連絡申し上げます。 連絡差し上げます 「差し上げます」は 「与える」の謙譲語「差し上げる」+丁寧語「ます」で成り立っています。 「連絡差し上げます」は正しい表現ですが、「差し上げる」が「与える」「やる」という意味のため、上から目線な印象を与えてしまう可能性があります。 例えば、「今日は都合が悪いので、明日にまた連絡差し上げます」といったように自分の都合に合わせて使用してしまうと上から目線に感じてしまいます。 「連絡差し上げます」は、 相手の都合に配慮して連絡をする場合に使う表現です。 明らかに自分の都合で連絡をする場合に使うのは不適切になります。 「連絡差し上げます」は、相手にとってメリットがある場合にのみ使用するようにしましょう。 また「ご連絡差し上げます」だと二重敬語になってしまうので気をつけましょう。 例文 ・こちらの方で準備が整いましたら連絡差し上げます。 ・お調べしてから連絡差し上げますので、お名前とご連絡先をお願いいたします。 ・本日いただいた質問に関しては、回答をまとめ次第、こちらから連絡を差し上げますので、何卒よろしくお願いいたします。 「ご連絡」の言い換え表現との違い 「ご連絡」に似た言葉がたくさん存在します。 その中でも特に間違えやすい類似表現との違いについて紹介します。 お知らせ 「お知らせ」は、 「知らせること、またその内容・通知」という意味になります。 「お知らせ」と「ご連絡」はほぼ同じ意味ですが使い方に違いがあります。 「ご連絡」は口語でも書き言葉としても使える表現ですが、「お知らせ」は書き言葉として使われることがほとんどです。 例文 ・お手すきの際に、お知らせくださると幸いです。 ・年末年始の営業予定についてお知らせいたします。 ご報告 「報告」とは、 「ある任務を与えられたものが、その遂行の経過・結果について述べること。 また、その内容」を意味しています。 「ご報告」は、上司や先輩など目上の相手に対して使います。 「ご連絡」は今現在も進行している事項を伝えるときに使い、「ご報告」は完了した事項を伝えるときに使います。 「ご連絡」はあくまでも物事の内容を簡単に伝えることを意味していて、「ご報告」は、物事の展開や結果などを伝えることを意味しています。 ・今年度の業績について、ご報告いたします。 ご一報 「一報」とは、 「最初の知らせ」「簡単に知らせること」を意味しています。 「ご一報」は、取引先に資料を提出したときや、メールを出したときに、反応を知りたかったり、読んだか確認したい場合に「ご一報ください」と使います。 「ご一報」の前に、「大変恐れ入りますが」「大変恐縮ですが」といった言葉をつけると、より丁寧な表現になります。 「ご一報」と「ご連絡」の意味はほぼ同じです。 違いとしては、「ご連絡」は電話やメールで使うことができますが、「ご一報」はメールではなく電話で使うことが多いです。 例文 ・メールをご覧になられたら、ご一報いただけますでしょうか。 ・今週中までに、ご一報いただけると幸いです。 「ご連絡させていただく」の英語 「I'll be in touch. 」など 「連絡する」の英語は様々な表現が考えられます。 ・I'll be in touch. ・I'll contact you later. ・I'll e-mail you soon. ・I'll call you later. ・I'll contact you. などなど、たくさんあります。 「あとで返信します」は、 ・I'll get back to you. といいます。 職場で英語が必須な方や海外留学を検討している方など、本気で英語を学びたい人にオススメの英会話教室、オンライン英会話、英語学習アプリを厳選した記事を書きました!興味のある方はぜひご覧ください。
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ビジネスシーンにおいての「連絡」とは、[情報をお互いに知らせること、自分の気持ちや考えを相手に知らせること]を意味します。 例文 ・「会社に連絡をする」 ・「取引先と連絡をとる」 ・「スケジュールの連絡をする」 「連絡」には、関連性がある事柄を示す意味や、連絡通路のように一地点で繋がっていることを表す意味もあります。 ビジネスシーンでは、最初にご紹介した[情報をお互いに知らせることや、自分の気持ちや考えを相手に知らせること]が多く使われています。 「連絡」は現在進行している事項を知らせます。 ビジネスでは、簡単な情報を関係者に伝えることを指します。 自分の主観は入れず、ただ情報の内容のみを伝えます。 「連絡」は上司や部下に限らず、誰でも発信側となり、受信側になります。 「させていただく」は、「させてもらう」を謙譲語に言い換えたものです。 「させていただく」の意味は、[相手に許可を得て、ある行為を遠慮しながらする]ということです。 [相手や第三者の許可を受けて行う場合]または[それを行うことで恩恵を受けるという事実がある場合]の2つの条件を満たすときに使用します。 自分から相手に連絡する場合「ご連絡させていただきます」は失礼です。 「させていただく」は、[相手に許可を得て、ある行為を遠慮しながらすること]です。 [相手や第三者の許可を受けて行う場合]か、[それを行うことで恩恵を受けるという事実がある場合]の条件を満たすときに使用します。 この2つの条件が当てはまる場合に使用するのが正しい表現となります。 先方に許可も取っていない場合、勝手に「ご連絡」をされても迷惑をかけてしまいます。 また、こちらから連絡をすることに許可をとる必要がないため「ご連絡させていただきます」は間違いとなります。 自分から連絡をする場合、 「ご連絡いたします」「連絡いたします」を使用します。 「を」を入れた「ご連絡をいたします」は、更に正しい表現となります。 類似表現の言い換えを間違いのないように使用しましょう。 「ご連絡させていただきます」の ・「ご」は、謙譲語です。 ・「いただく」は「もらう」の謙譲語です。 ・「ます」は、丁寧語です。 『謙譲語』『尊敬語』『丁寧語』は敬語です。 したがって、敬語を使っていることは間違いありません。 問題は『二重敬語』かということになります。 『二重敬語』とは、[同じ種類の敬語を重複して使用すること]です。 『尊敬語+尊敬語』 『謙譲語+謙譲語』 「ご連絡させていただきます」は、 『謙譲語』である「ご」と、「もらう」の『謙譲語』である「いただく」を使用しています。 これは『謙譲語+謙譲語』の構造を指します。 従って「ご連絡させていただきます」は『二重敬語』となります。 それでは、どのように言い換えをすれば『二重敬語』はふせげるのでしょうか。 「ご連絡させていただきます」の中には2つの単語が入っています。 「連絡」と「させてもらう」です。 「連絡」に、『謙譲語』の「ご」を加え「ご連絡」となります。 「させてもらう」を、『謙譲語』に言い換えると「させていただく」になります。 それぞれの単語に対し、『謙譲語』は1回しか使用していません。 その為「を」をいれた「ご連絡をさせていただきます」に言い換えれば『二重敬語』にはなりません。 普段から「ご連絡をさせていただきます」を活用しましょう。 『謙譲語』とは、自分がへりくだる表現です。 [自分を下げることで相手を立てたいとき]に使用します。 「させていただく」とは、[相手に許可を得て、ある行為を遠慮しながらするということ]です。 許可なく一方的に連絡する場合には、「ご連絡させていただきます」は間違った表現となります。 相手に用事がある場合、自分から連絡を取りますから、先に許可をとることは難しいです。 この場合「ご連絡させていただきます」とは言いません。 「ご連絡いたします」「連絡いたします」「ご連絡をいたします」となります。 「ご連絡させていただきます」は、間違った敬語表現となります。 また、上司や目上の方に対しても「ご連絡させていただきます」は使いません。 それでは「ご連絡させていただきます」とは、どのような状況で使用できるのでしょう。 [相手から連絡の許可を取ってた上で使う場合]の「ご連絡させていただきます」は使用できます。 敬語は類似表現が多い上、『謙譲語』などに言い換えて使用します。 そのため間違えやすいです。 気が付かないうちに『二重敬語』を使っている場合もあります。 「ご連絡させていただきます」の例ですと、「を」を入れることで防げます。 電話やメールをするときも気を付けましょう。 特にこちらから「連絡」をする行為は、電話やメールで行う場合がほとんどです。 類似表現を使い分け、普段から正しく言い換えられるようにしましょう。 「ご連絡」の類似表現を、ご紹介します。 相手の行為・動作に対しても、自分の行為・動作に対しても使用できます。 「ご連絡」との意味の違いは、ほとんどありません。 また、その内容]を意味しています。 ビジネスでは、業務や任務を遂行する際に、結果を知らせる為に「ご報告」をします。 報告は完了を知らせる為の義務でもあります。 「ご報告」は、部下から上司に対して行われます。 同僚や部下、後輩などへは「ご報告」はしません。 また、現在進行している情報を伝える「ご連絡」に対し、「ご報告」は完了した事項を知らせます。 また、先方に書類を提出したときや、メールを出したときに、相手の反応を知りたかったり、読んだのか確認したい場合に「ご一報ください」と使います。 ビジネスメールなどで使える「ご連絡」の類似表現を、短い例文にしてご紹介します。 ビジネスメールなどを送る際の「ご連絡させていただきます」を使った例文をご紹介します。 」 ・「このような事態になってしまったことを確認でき次第、ご連絡いたします。 」 ・「当初より予定しておりました打ち合わせの日程を調整いただきたくご連絡申しあげます。 」 ・「折り返しご連絡申し上げます。 」 ・「後ほど、ご連絡申し上げます。 」 ・「後日、ご連絡申し上げます。 」 ビジネスシーンやメールで使える「ご連絡させていただきます」以外の「ご連絡」を使った表現です。 相手から「連絡」をもらいたいときには表現が変わります。 ・ご連絡ください ・ご連絡お待ちしております ・ご連絡のほどお待ち申し上げます ・ご連絡いただければ幸いです ・ご連絡いただきたく存じます ・ご連絡お願いいたします ・ご連絡のほどお願いします ・ご連絡いただけましたら ・ご連絡いただけますでしょうか 「を」を入れて ・ご連絡をください ・ご連絡をお待ちしております ・ご連絡をいただければ幸いです ・ご連絡をいただきたく存じます ・ご連絡をお願いいたします ・ご連絡をいただけましたら ・ご連絡をいただけますでしょうか.
次の上記では、相手から自分に対して連絡してきた場合に、相手の動作を敬う敬語として、「ご連絡」と表現することをご紹介しました。 では、反対に自分から相手に連絡をする場合は、どのような敬語を使えば良いのでしょうか? 自分が行う動作を敬語を使って敬う必要はないので、一見すると「連絡」が正しいように感じます。 ところが、敬語にはまた別のルールがあるのです。 自分から相手に連絡を入れる場合は、確かに連絡は自分が行う動作なのですが、その連絡を受け取るのは相手になります。 敬語には、相手に対して及ぼすものに関しては、「お」「ご」を付けることもあり、自分から相手に連絡を入れる場合も、「ご連絡致します」などと表現することが正しいと言われています。 「連絡有難うございます」は間違い? 結論から言えば、自分から連絡をする際も、相手から連絡を受け取った場合も、「ご連絡」と表現することが、敬語として正しいということになります。 では、「ご連絡」の後は、どのように言葉を続けていけば良いのでしょうか?今回は、相手から連絡を受け取った際の、お礼の伝え方についてご紹介していきます。 ・ご連絡有難うございました。 ・ご連絡を頂き、有難うございます。 ・早速のご連絡、有難うございます。 ・早々のご連絡、有難うございます。 ポイントとしては、「有難うございます」などの感謝の気持ちと共に用いることです。 返信や連絡の時間帯などによっては、「早速の」「早々の」といった言葉を付け加えることで、敬語としてより丁寧な印象を与えることができます。
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