男性尿道炎患者からの尿道分泌物の塗抹標本(グラム染色) 左:淋菌を貪食している白血球(好中球)。 胡麻のように見えるのが淋菌で、2 個対になっている。 右:貪食をしていない通常の白血球。 アダルトビデオや性風俗の一般化でオーラルセックスに対する抵抗が少なく、感染予防のない性交渉を日常的におこなっている傾向が高まるにつれて咽頭感染の相談が増えてきました。 性器への感染がなくても咽頭に感染している症例が多くなっていますので注意が必要です。 患者数の推移 平成25年から平成30年(暫定値)の年齢別での淋菌感染症の患者数推移を男女別にグラフ化しました。 (数値を当方でグラフにしました) 無断転載禁止 症状• 咽頭淋病は、咽頭クラミジアと同じで 症状があまりなく、のどの痛みや腫れといった風邪に似た症状が出ます。 潜伏期間は2~7日です。 風邪と勘違いしてそのままにしてしまったり、風邪薬を飲んでいたりと咽頭淋病に気づかず放置してしまい悪化すると、咽頭炎・扁桃腺炎といった病気を発症してしまいます。 【淋病の感染例】 ・性器の結果は陰性だったので安心していたが、後に咽頭の方で感染していたことが分かり、知らないうちにパートナーにも感染させてしまった。 検査方法と検査ができる時期 うがいの検査 感染機会から 24時間以上経過で検査可能です。 精密検査(SDA法やPCR法) 症状なしでも検査可能 通常検査会社に検査を委託して行う方法、但し医療機関によって異なる。 結果:2〜7日後 即日精密検査(TMA法) 症状なしでも検査可能 医療機関内で専門の機器を備えて行う。 結果:当日または翌日 遺伝子による核酸増幅法の種類 ・ PCR法 二重螺旋構造になっているDNAを熱によりに分解。 分解された部分に酵素がくっついていき、DNAを伸ばして増幅して行く方法。 ・ TMA法 1つの細胞に1個しかないDNAの遺伝子ではなく、数千個存在しているrRNAの遺伝子をターゲットにする。 ターゲットとなったrRNAに酵素がくっついてDNAの合成と分解を繰り返し、RNAを増幅させていく方法。 治療方法 抗生剤の点滴(30分) 合併症等が無い場合には、通常は1回の点滴で治療が終了します。 また、クラミジアなど他の菌に感染していることも少なく無いので、その可能性を考えて飲み薬の抗生物質を併用する場合もあります。 治療後は菌が消えたことを確認するために再検査を受けることが望ましいですが、治療直後は死菌の影響で結果が陽性となってしまう可能性があるため、治療後1ヶ月程度経過してから再検査を受けることが望ましいです。 予防方法 予防にはまず、 不特定多数の相手との性的接触をしないことを第一に、オーラル行為も含めた性的接触時には必ずコンドームを、正しく使用するようにしましょう。 また、無症状でも感染している場合があるので、パートナーとともに定期的な検査を受けて、早期の発見と治療を行うことが、感染の拡大を防ぐためにも重要です。
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淋病 分類および外部参照情報 - A54 - 淋病(りんびょう、: gonorrhea)は、へのにより起こるである。 (性病、STD)のひとつ。 淋菌性尿道炎では尿道の強い炎症と痛みを生じ、膿みが生じる。 女性や咽喉への感染では無症状のことも多い。 をピークに減少したが、1990年代半ばから増加しつつある。 治療にはが使われる。 咽頭への感染が増えているため、咽喉にも有効な治療では推奨されるのはセフトリアキソンを1グラムの注射剤のみである。 、、、第三世代のでは薬へのが進んでいる。 性行為の相手を特定に限ったり、を使用することで大きく予防できる。 における取り扱いでは、淋菌感染症は5類感染症定点把握疾患に定められており、全国約900カ所の性感染症定点より毎月報告がなされている。 新生児の淋菌性眼炎 感染後数時間から数日で発症する。 咽頭の場合は、の場合は、淋菌性(男性のみ)、(女性のみ)を起こす。 感染部位は、・などののほか、尿道、子宮頸部、直腸などの内膜や、眼の結膜を侵す。 咽頭の感染では、あまり症状は見られない。 男性の場合は多くは排尿時や勃起時などに激しい痛みを伴う。 しかし、場合によっては無症状に経過することも報告されている。 女性の場合は数週間から数カ月も自覚症状がないことが多い。 症状があっても特徴的な症状ではなく、単なる膀胱炎や膣炎と診断されることがある。 放置すると菌が骨盤内の膜、卵巣、卵管に進み、内臓の炎症、不妊症、子宮外妊娠に発展する場合もある。 咽頭や直腸の感染では症状が自覚されないことが多く、これらの部位も感染源となる。 新生児は出産時に母体から感染する。 両眼が侵されることが多く、早く治療しないと失明するおそれがある。 病原体は血流に乗って身体の各所に広がることもあり、関節、肝臓を覆う膜、心臓の内部が感染する 心内膜炎 場合も有る。 淋菌感染症は何度も再感染することがある。 のどや直腸の感染症が疑われる場合も、これらの部位のサンプルを採取し、培養検査を行う。 男性の場合は泌尿器科・性病科、女性の場合は産婦人科・性病科を受診。 咽頭感染の場合は耳鼻咽喉科。 初診時にグラム染色で淋菌の診断が得られれば、クラミジアの検査も行う。 グラム染色で淋菌が検出できなければ、核酸増殖法(SDA法)を行う。 淋菌は死滅し易いことなどから検体の取り扱いに注意が必要である。 採取と培養に於いては、乾燥や温度変化を避けて保存や輸送を行う。 検体採取後直ちに培養ができない場合には、必須である。 尿はそのまま室温にて迅速に検査室へ輸送する。 淋菌検体は採取した日に分離培養することが原則で、長時間放置してはならない。 生殖器以外からの分離菌に対しては、菌種の同定を行うことが必要である。 淋菌感染症では血清診断法は有用でない。 咽喉では2週間以上開けてから治療判定の検査を行う。 検査には病院のほか、検査キットが販売されている。 保健所が無料で行っている場合がある。 こうした無料の検査は月に1~2度である。 しかしながら、咽頭への感染が増えているため咽喉にも有効な治療が第一選択となり、咽喉の淋菌では推奨されるのはセフトリアキソンを1グラムの注射剤のみである。 また、セフトリアキソンの耐性菌も日本では世界に先駆けて報告されている。 例えば、福岡では2010年の1. 抗生物質の乱用から高い耐性を持つ耐性菌が蔓延しつつある。 国や地域により、治療で多く使用される抗菌薬やその使用方法が異なるため、耐性菌の検出率も異なってくる。 予防 [ ] 禁欲は大きな予防法である。 次善策には、不特定多数(確率的にその中に感染者が含まれているため)との性行為の自粛や、の着用で大きく予防することができる。 患者数 [ ]• 51-55. 国立感染症研究所. 2019年3月17日閲覧。 東京都健康安全研究センター. 2019年3月17日閲覧。 (東京都保健福祉局)• Tanaka, Masatoshi; Furuya, Ryusaburo; Irie, Shinichiro; et al. 2015. Sexually Transmitted Diseases 42 6 : 337—341. 参考文献 [ ]• 『性感染症STD』南山堂、2004年。。 命名と1980年代、90年代の記述について。 日本性感染症学会「」 pdf 『日本性感染症学会誌』第27巻1 Supplement、2016年11月。 関連項目 [ ] ウィキメディア・コモンズには、 に関連するカテゴリがあります。 外部リンク [ ]• -広島市.
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淋病はこんな病気 淋菌 Neisseria gonorrhoeae という細菌に感染することで、生殖器を中心に炎症を起こす性感染症の一種です。 性行為により男性の尿道や女性の子宮頚管のほか、咽頭粘膜 喉の粘膜 などに感染します。 男性のほうが症状の出やすい感染症ですが、10~20代の若い世代では男女差は小さく、やと同様に若い女性にも感染が拡大している感染症です。 淋病の症状 淋病の症状には主に次のようなものがあります。 【淋菌性尿道炎】 男性にみられる、淋菌による尿道炎のことです。 性行為による感染後1週間程度で、強い排尿痛とともに大量の膿を尿道口から排泄した場合には淋菌性尿道炎だと考えられます。 症状が強いと亀頭部が赤く腫れ、淋菌が尿道から精管を逆流して精巣上体 精巣に隣接し精子の通り道となっている部分 に感染し精巣上体炎と呼ばれる炎症を起こします。 精巣上体炎が進行すると精巣上体は精巣よりも大きく膨張し、精巣との境界が不明となります。 患部に強い圧痛を伴い、高熱を発することもあります。 このような状態になると精子の通り道が閉塞し、につながります。 図:淋菌性子宮頚管炎 【淋菌性咽頭炎】 淋菌による喉の炎症のことです。 淋菌などの性感染症の病原体は、口腔性交により咽頭にも感染します。 さらに、咽頭に淋菌を感染している人との口腔性交によって性器にも感染します。 淋菌性子宮頚管炎と同じく無症状であることが多いため、感染拡大や疾患の放置の危険性があります。 性器から淋菌感染が見つかり、口腔性交の機会がある人は、婦人科医や泌尿器科医だけではなく耳鼻科医も受診することをお勧めします。 淋病の治療法 治療にはセフトリアキソンという抗生物質の点滴が有効です。 しかし、淋菌感染が消失したことを確認するまでは、性行為を避けなければなりません。 性的パートナーが感染している場合には、パートナーの淋菌感染消失の確認も必要です。
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