「サッカー派? 野球派?」 誰しも1度はこんな議論をしたことがあるのではないだろうか。 筆者は長らく「サッカー派」と答えてきた。 なぜならJリーグのF・マリノス(以下、マリノス)のサポーターであるからだ。 サポーター歴は15年以上になり、これまでに全国各地のスタジアムに足を運んできた。 一方、野球の観戦回数はわずか2回。 まだイチロー選手が日本にいたはるか昔に、ドームで観戦したのが1回と、社会人になって勤めていた会社が明治神宮球場のスポンサーだったことから、仕事の一環で観戦したのが1回だ。 見たことがあるとはいえ、野球のルールがわからない筆者は、セ・リーグとパ・リーグの球団名すら答えることができないのだ……。 しかしアラサーになった今、そんなことも知らないのはさすがに大人の教養としてどうなんだろうと考えるように。 それよりも、サッカーと野球の両方を楽しめる人生のほうがいいのではないか? そこで、西武ライオンズ(以下、西武ライオンズ)の試合を見に行ってみることにした。 なぜ西武ライオンズなのか。 実は、筆者は西武線沿線で生まれ育ったのだ。 加えて、育ちで野球少年だった夫は、西武ライオンズをこっそり応援している。 こうした背景から、Jリーグサポーターである筆者が、プロ野球を見に行って驚いた10のことを紹介したい。 すると、さっそく驚くことがあった。 4月4日(水)の対ソフトバンクホークス戦の試合開始時間が、なんと14時になっている。 つまり平日昼間に試合があるのだ! 平日のデーゲームをJリーグで開催することは、そうそうありえない。 フリーランスの特権をいかし、この試合を見に行くことにした。 日程が決まれば、チケットの準備だ。 ところが、席種が多すぎてどの席を選べばいいのかわからなかった。 しかも開催日によってチケットの価格が異なるという。 たとえば、平日開催の試合は土日より価格が安いこともあるのだ。 調べれば調べるほど、いろいろな疑問が出てきた……。 12時30分頃に西武球場前駅に到着すると、すでに駅前は多くの人でにぎわっていた。 これは、ただ西武線の路線がやや複雑なだけではなかろうか(実際、当日JR中央線方面から向かった筆者は、まんまと乗り換えを間違えてしまった)。 だからこんなにも子どもたちがたくさんいるんですね。 ちなみに年間の試合数はいくつあるんですか? 田代: 年間約143試合で、ホーム開催数はその半分です。 ただ、オープン戦なども含めると、もう少し試合がありますよ。 ……143試合!? JリーグのJ1の場合だと、リーグ戦は34試合。 カップ戦なども含め、勝ち上がっていったとしても年間50試合程度だ。 田代: そうですね、連日開催になることもあるのですが、でもそのおかげで 負けても敗戦のショックを引きずらなくて済むんです(笑)。 なるほど。 Jリーグの場合はたいてい週1〜2回の開催なので、負けると数日間引きずることになる。 好きだから見に行っているはずなのに、負けたり試合内容が悪かったりするとストレスがたまってしまうのだ(逆をいえば勝つと数日間余韻にひたれる)。 この期間はチーム史上最長でして。 昔は「セ・リーグの巨人、パ・リーグの西武」と言われるほど、強かったんですが。 田代: ええっ、あれほどのビッグクラブであるマリノスさんが!? 何度も優勝経験があるのに、ここ数年優勝していない西武ライオンズを、勝手にマリノスと重ね合わせて親近感がわいてしまった。 ちなみに西武は1988年、1998年、2008年に優勝しているとのこと。 メットライフドームの収容人数は約3万3500人とのこと。 ただメットライフドームは特殊な構造になっていて、これには驚いた。 まずドームといっても後から屋根が付け足されただけで、吹き抜けになっていること。 それから入場口が1つしかないので、自分の席までぐるっと回っていかなければならないこと。 また、これは地形上の理由だと思うがドームの奥に向かってなだらかな坂道になっているのだ。 それはビジターのファンも、ドーム内の通路を自由に行き来できることだ。 Jリーグだと、ホームとビジターのサポーター同士を近づけさせないために、通行規制される(これは日本だけでなく欧州のリーグでも徹底されている)。 そんなこんなでスタジアムを見渡しているうちに、気が付けば14時を過ぎ、試合が開始していた。 慌てて席に戻り、いざ観戦モードへ。 しかし、野球観戦初心者の筆者はどこを見たらいいのかわからなかった。 とりあえず大型ビジョン(通称Lビジョン)のスコアボードを眺めることに。 ファウルボールのたびに「打球に注意」のアナウンスがされる(とはいえ、基本的にはファウルボールはもらえることになっている) 冒頭でも説明した通り、筆者は野球のルールを知らない。 スコアボードの緑や黄色に光る「B」「S」「O」の意味もよくわからなかったが、試合を見ていくうちに「B」がボールで、4つ重なったらバッターは1塁に進め(フォアボールという)、「S」がストライクで、3回重なったら「O」のアウト1つ分になることがわかってきた。 ただ、どう投げたら「S」なのか「B」なのかはよくわからない。 でもJリーグを見始めた時もオフサイドやコーナーキック、ゴールキックのルールがわからなかった。 別に誰かに教わったわけでも、調べたわけでもなく、見ていくうちに自然と理解していった。 それは、視界に入ってくるビールの売り子さんの多さだ! Jリーグでも季節やスタジアムによってビールの売り子さんはいるが、こんなに大勢はいない。 しかも「キリン」「アサヒ」「サッポロ」「サントリー」と各社そろっていて、銘柄を選べるのがおもしろい。 Jリーグを観戦中は「ビールを飲みたい」とは思っても「今日はモルツの気分」とか「エビスがいいなぁ」なんて発想がない。 「野球って、こんなに試合展開が早かったっけ?」と、またもや驚いた。 もう少しダラダラやっているイメージを持っていたからだ。 せっかく来たんだし、スタグルも楽しもうと散策に出かけた。 というのも、表と裏が入れ変わるたびに、席を立って移動する人が多く、なんだかじっと座っているのがもったいなく感じてしまったのだ。 そして飲食のテナントは吹き抜け部分の外、つまり野外にある。 とはいえ、出店のローストビーフ丼は当たりはずれがある。 ここのローストビーフ丼はどうだろうか……。 それにタレがかかったごはんがこれまた美味。 評判なのも納得である。 続いて食べるのは、ローストビーフ丼並に大好評というコロラドピザ。 そこにトッピングのチーズがたっぷりと。 生地が分厚く耳までチーズが入っていて、食べ応えは十分にある。 実はこのピザ、球場内にある専用の窯で焼いているのだ(写真上)。 だから焼きたての状態で提供してくれる。 ピザと一緒に再びビールを。 ビールは日本の飲料メーカー以外にも、全米でNo1. 売上と言われるクラフトビール「ブルームーン」も売っていた。 オレンジがついていておしゃれに。 インスタ映えもしそう ごはん系のメニューのあとは、スイーツもいただこう。 この日は、ソフトバンクホークス戦ということで、の名物・イチゴを使ったイチゴクリーム味だった。 食いしん坊の筆者はJリーグでもスタグルを楽しむ派であり、中でも現地でしか食べられないメニューに弱い。 だから今回も、イチゴクリーム味のライオンズ焼きをチョイス。 抹茶が練り込んであるという生地の中には、甘酸っぱいイチゴ味のクリームがたっぷり。 お手頃価格なこともあって大満足。 いよいよお腹いっぱいになってきたが、テーマパークに行けば、必ずスーベニア付きデザートを食べる筆者としては、やはりメットライフドームでも、何かお土産になるデザートを食べたい。 甘さ控えめで抹茶のコクが効いた大人向けの味わいだ。 ちなみにヘルメット型のカップは、右打者用または左打者用で選べた。 どちらでもよかったので「どちらを選ぶ人が多いですか?」とスタッフさんに聞いたところ、少し悩んでから「……右打者ですかね」と答えていただいた。 ドームの外では、若手選手が入居する「若獅子寮」で実際に食べられているカレーを再現した「WAKAJISHI Curry(若獅子カレー)」(レギュラー 850円、スモール 700円)が販売されていた。 実はカレーが大好物の筆者。 だが、さすがにお腹がいっぱいなので、またの機会としよう……。 メットライフドームで食べ物に困ることは決してないだろう。 野球とビールがここまで親和性があるとは思わなかった。 入口付近で、本日のスターティングメンバーの顔写真パネルを発見した。 ひと目見てイケメンとか自分好みだと思えば、女性ならその選手のファンになるかもしれない。 試合中もその選手を目で追えば楽しいだろう。 そもそも筆者がマリノスサポーターになったきっかけは、2002年の日韓W杯で日本代表として出場していた松田直樹選手に魅了されたからだ。 そして彼がマリノスの選手だったことから、次第にマリノスというチームにハマっていった。 だからスポーツを好きになるきっかけは、選手の顔が好みとかでもいいと思っている。 ここで西武ライオンズの選手名鑑をスマホでチェックしてみた。 筆者の知っているのは松井稼頭央選手と菊池雄星選手の2人だけだった。 好みの選手がいるか探してみたが、筆者はロン毛や茶髪などちょっと悪そうな風貌の人が好きなので、選手名鑑の写真だと全員帽子をかぶっていてよくわからなかった。 しかし、ある選手の名前が目に留まった。 「36 伊藤翔」 Jリーグ好きの方なら、もうおわかりだろう! 実は、マリノスにも同姓同名の選手がいるのだ。 しかも広報・田代さんによればこちらの伊藤翔選手はルーキーの若手(執筆時の4月11日には初登板を果たした)。 70名ほど選手がいるなかで、一軍に登録できるのはわずか28名と教えてもらい、ますます興味を持つことに。 よし、西武ライオンズでは伊藤翔推しで行くぞ~!!(余談だが、この日4月4日マリノスの伊藤翔選手は、ルヴァン杯アウェイ戦で2ゴールを決める大活躍をした) こんなふうにドームをぶらついていたら、あっという間に6回裏が終わろうとしていた。 「やばいやばい!」と慌てて座席に戻る。 というのも、7回表終了時にビクトリーバルーンを一斉に飛ばすパフォーマンス「ライオンズラッキーセブン」があると教えてもらっていたからだ。 観客たちが一斉にビクトリーバルーンを飛ばす光景は美しく、なんだかワクワクした。 そんな楽しい瞬間だったのに、筆者は肺活量が足りなくて、風船を膨らますことができなかった。 よく考えたら、人生で一度も風船を膨らましたことがないかも……。 3年ぶりの開幕5連勝だという。 しかし、野球を見慣れていない筆者にとって、この試合が内容的に良い試合だったのかはよくわからなかった(そもそも途中を見ていないし)。 また対戦相手のバンデンハーク投手(ソフトバンクホークス)に初めて勝利したのでうれしさもひとしおなのだとか。 ちなみに、この日の入場者数は19,986人。 平日のデーゲームでこの人数が入っているとは「さすが」と言わざるを得ない。 この日は、小・中学生4,400名(同伴者含む)を無料招待していたそうだが、それを差し引いても平日のデーゲームと考えれば集客はかなりいいのではないだろうか。 日本における野球文化の根強さを感じた。 ちなみにマリノスでも「メモリアルフォト」という試合終了後にピッチレベルにおりて、写真撮影できるファンクラブ会員限定イベントを開催しているが、人工芝ではないためさすがに芝生の中には入れない。 フィールドに降り立つと、子どもたちがうれしそうに走り回っていた。 ここまで広い敷地を走ることなんてそうそうないだろうし、転んでも人工芝だから痛くなさそう。 それに服も汚れないから親にとってもありがたいサービスなのかも。 でもそれは試合内容うんぬんではなく、雑多だけど、のほほんとしたドームの空気感にあると思う。 一生懸命応援している熱心な観客もいれば、座ってじっくり見ている観客もいる。 それからビールばっかり飲んでいる観客もいれば、一緒に見に来ている人たちと過ごす時間を楽しんでいる観客もいる。 楽しみ方の多様性があるのではないかと思った。 また見に来ることを誓って そんなわけでJリーグに見慣れた筆者が、ルールもわからないプロ野球を観戦してみたら、驚きの連続で、それが逆に楽しめた。 なぜ今まで「野球は興味ない」と食わず嫌いしていたのだろう。 これからもっと野球のことを知っていきたい。 こんなふうに、プロ野球ファンもJリーグのスタジアムに足を運んだらきっと楽しめると思う。 だから試しにJリーグも見に来てね!.
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