この記事の目次• 認知症の原因疾患でもっとも多いのがアルツハイマー型認知症。 全体の約6割と、半数以上を占めています。 一般的には高齢者に多い病気ですが、年齢が若くとも発症することがあるので注意が必要です。 78万人、発症の平均年齢は約51歳です。 その中でアルツハイマー型は25. 進行性の病気で完治は難しいとされていますが、早く気づいて対処することで、進行を遅らせたり症状を緩和することもできます。 従って、早期発見は重要なポイントです。 できるだけ長く活き活きと生活するためにも、サインを見逃さず、早めに受診しましょう。 65歳未満でアルツハイマー型認知症を発症した場合「若年性アルツハイマー型認知症」とされます。 しかし、診断基準は同じでも、生活スタイルの違いなどから「初期症状として疑われること」は違っていることがあります。 若い人の場合 多少の物忘れがあっても、「認知症は高齢者がなるもの」という印象が強いため、本人も周囲も認知症を疑わない場合が多いようです。 ちょっとした失敗が続いてもストレスのせいなどにしがちです。 認知機能の衰えによる失敗をネガティブに捉えがちになり、うつなどの精神疾患と診断されるケースもあります。 本サイトの監修を行う今井先生によると、若い人の場合は「もの忘れでなく仕事上の失敗や奇怪な精神症状の出現で周囲が気づくことが多い」とされています。 年齢が若くとも、認知症の可能性を否定せず、異変を感じたら早めに医療機関に相談しましょう。 若い人の認知症の多くがアルツハイマー病で、発症の多くが40歳後半から60歳代前半の発症です。 その発見は、高齢者と違って、もの忘れでなく仕事上の失敗や奇怪な精神症状の出現で周囲が気づくことが多いようです。 林田さんの異常に最初気づいたのは、家族ではなく職場の同僚でした。 1年ぐらい前から、契約時の書類がうまく整わないことを同僚に嘆いていたようです。 そのようなことは、誰にでもあることなので、それが病気のせいとは最初は思ってもいなかったようです。 しかし、それがたび重なった時に、同僚は孝雄さんの異常に気付いたのでした。 若年者の場合もエピソード記憶の障害は中核の症状ですが、多くは、記憶の障害が他者にわからないように話を合わせたり、うまく取りなしたり、ごまかしたりするので、周囲は気づかないことが多いようです。 一方で、年齢が若いので「物忘れ」と思わず、「集中していなかったから、忙しかったから」などと違うことに振り替えてしまうのです。 より 高齢者の場合 一方、高齢者の場合は、先ほどの「認知症は高齢者がなるもの」というイメージで、物忘れをすると認知症を疑う傾向にあるようです。 後から思い出せるような物忘れであれば老化現象と考えられますが、「約束自体を忘れる」「食事をしたことを覚えていない」などの症状が出たら注意が必要です。 そのほかにも「日付や曜日がわからなくなる」「物や人の名前がわからなくなる」「失敗を繰り返し言い訳をする」「同じことを何度も言う」などが、初期の症状として挙げられます。 進行を抑制するためにも、「年だから…」と目をつぶるのではなく、兆候に気づいたときに受診しましょう。 今井先生は、ごく初期の症状として、7つのポイントを挙げています。 以下のような症状に気づいたときは、医療機関への受診をお勧めします。 1.家庭や会社で何でもないことの失敗が目立つ、今まででは考えられない失敗をする 2.会話が少なくなる、人目を避ける、閉じこもる 3.元気がなくなる、不安な表情がめだつ 4.すぐわかるようなごまかしやウソをつく 5.話の辻褄が合わない。 相手に話を合わせようとする 6.以前のその人らしからぬ軽率な行動が目立つ 7.以前からの趣味や関心ごとに興味がなくなる 8.日常で、物忘れが目立つようになる• 実際の生活の中で、どのような経過を経て、認知症の診断に辿りつくのでしょうか。 「ユッキー先生の認知症コラム」には、若年性アルツハイマーと診断されるまでの男性の様子が紹介されています。 51歳の男性は、診断を受けるまでに、以下のような経過を辿っています。 若年性アルツハイマーと診断• アメリカのアルツハイマー協会では、認知症が疑われる症状をチェックリストとして提示しています。 「もしかして…」と感じた場合は、是非判断の参考にしてください。 日常生活に支障をきたすほど記憶力が落ちる 例)大切な予定を覚えていない 2. 計画や問題解決ができなくなる 例)月々の支払の手順がわからなくなる 3. 慣れた作業も普段どおり行えない 例)いつも楽しんでいたゲームのルールを忘れる 4. 時間や場所などがわからなくなり混乱する 例)日付や曜日、季節がわからない 5. 視覚による判断、空間認識ができなくなる 例)距離感が判断できなかったり、色の濃淡がわからなくなる 6. 話すことや書くことがうまくできなくなる 例)会話が続けられなくなる、言葉につまる 7. 物を置き忘れ、そのことを思い出せない 例)いつもとは違うところにしまってしまい、探せない 8. 判断力が低下する 例)勧誘の電話に大金を払う 9. 仕事や社交の場・趣味を避けるようになる 例)応援していたスポーツチームに興味を失う 10.
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若年性認知症とは? 認知症は、一般的には高齢者に多い病気ですが、65歳未満で発症した場合、「若年性認知症」とされます。 若年性認知症は働き盛りの世代ですから、ご本人だけでなく、ご家族の生活への影響が大きいにもかかわらず、その実態は明らかでなく、支援も十分ではありません。 ご本人や配偶者が現役世代であり、病気のために仕事に支障がでたり、仕事をやめることになって経済的に困難な状況になってしまいます。 また、子どもが成人していない場合には親の病気が与える心理的影響が大きく、教育、就職、結婚などの人生設計が変わることになりかねません。 さらにご本人や配偶者の親の介護が重なることもあり、介護の負担が大きくなります。 このように若年性認知症は社会的にも大きな問題ですが、企業や医療・介護の現場でもまだ認識が不足している現状です。 若年性認知症の原因となる病気は? 認知症というのは、一つの病名ではありません。 認知症を起こす病気はさまざまですが、多くの場合は脳の病気であり進行性です。 国の調査では血管性認知症が最も多く、アルツハイマー病が多い認知症高齢者とは異なっています。 また、近年注目されている前頭側頭型認知症は若年者に多く、若年性認知症は頭部外傷、感染症、脳腫瘍、変性疾患など原因が多様であるという特徴があります。 血管性認知症とは 脳卒中 脳梗塞や脳出血 などに引き続いて起こります。 アルツハイマー病とは 脳の神経細胞が徐々に減って、正常に働かなくなる病気です。 前頭側頭型認知症とは 脳の前方部分 前頭葉や側頭葉 が縮むことにより起こります。 レビー小体型認知症とは 脳の中に、「レビー小体」というものができます。 ふるえや、ゆっくりした動作などパーキンソン病のような症状があります。 その他に分類される慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症などは、原因となっている病気を治療すれば、症状が改善することもあります。
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スポンサーリンク 若年性アルツハイマーのブログ闘病記まとめ10選 01. 大好きなお母さんは現在66歳、50代の時に若年性アルツハイマーと診断されました。 きっかけはほんのちょっとした物忘れだったと言います。 人間更年期にもなると自然と物忘れも激しくなるものなので、この時はあまり気にも留めなかったのでしょう。 しかし、日をおうごとに物忘れがひどくなるので診察を受けたら「若年性アルツハイマー」でした。 子供が独立した家庭では連れ合いが介護するケースが多いのですが、お父さんも介護疲れで、お母さんの介護を継続出来なくなり、今は岩佐さんが引き取り在宅介護をしています。 連れ合いに介護拒否をされるというのは少し残酷では?という人もいるかもしれませんが、これもアルツハイマーを巡る社会問題としては決して珍しいものではありません。 若年性アルツハイマーになった「えぬ子」 オーナーの「えぬ子」さんは2013年50歳で若年性アルツハイマーと診断されました。 現在は実家で療養中です。 最近では徘徊も出始め、実家でも対策に追われています。 徘徊はアルツハイマーではよくある症状ですが、出かけたまま帰らなくなるケースも多く、とんでもない遠隔地で見つかったり、保護されても自分の名前や住所を思い出せずにそのまま介護施設に入所となるケースも珍しくありません。 また、最悪の場合事故に巻き込まれて大怪我をしたり、最悪そのまま死んでしまうというケースもあります。 ブログはご本人が更新していますが、アルツハイマーの症状の一つである認識障害からか、短文でところどころ記憶が曖昧になっていることがうかがえます。 しかし、こうして自分の力で何か目的を持って成し遂げていくことはアルツハイマーの治療法としても有効性が期待されるので、今後も自力で更新していって欲しいと願っています。 いつか忘れる日が来ても~若年性アルツハイマー認知症~ このブログは「若年性アルツハイマー」のお母さんをもつ娘さんの介護ブログです。 認知症の診断基準はいくつかありますが、もっとも大きな決め手となるのが脳のMRI画像です。 これで脳に顕著な萎縮が見られればアルツハイマーの診断となりますが、中には萎縮が見られなくてもアルツハイマー様の症状が見られる場合があり、その際は記憶テストと問診からアルツハイマーの診断が下されます。 その後投薬治療を開始しますが、病院の治療方針に納得がいかず、セカンドオピニオン(別の医療機関)を受診します。 アルツハイマーの様に今だに有効な治療方法や介護の為のインフラ整備が未熟な病気の場合はセカンドオピニオンを持つということも介護の不安を解消するためには有効な手段といわれています。 しかし、調べれば調べるほど、現在のアルツハイマー治療の困難さを思い知るという結果になってしまいますが、それだけ「脳」というのは複雑な構造を持つ臓器なのです。 アルツハイマーに関する情報はとても詳細に記録されているので、今現在アルツハイマー患者さんの介護をしている人にとってはとても参考になるブログだと思います。 診断を受けたのは2013年ですが、アルツハイマーを思わせる予兆はすでに遡ること5年前からでていたそうです。 これは多くのアルツハイマー患者さんとそのご家族が経験することですが、アルツハイマーの一番特徴的な症状の「物忘れ」(記憶障害)は年齢のせいだと思い込んでしまうという点です。 若年性アルツハイマーでも一番患者数として多いのは50代です。 この年齢だと加齢やストレスで多少物忘れが多くなるのかな?程度で軽く見てしまい、早期発見のチャンスを逃してしまいます。 認知症は70歳を過ぎると約半数の人に罹患リスクがあると言われています。 したがって物忘れが気になり出したら一度脳神経科か精神科を受診することが重要です。 (これは介護している側にも言えることです) スポンサーリンク 06. 日本では家族なんだから在宅介護をするのが当たり前という風潮が根強いのですが、アルツハイマーの特徴として認識障害から精神的なストレスが蓄積し、暴力的な言動を取ることもあります。 若年性アルツハイマーの場合、患者さんの体力も旺盛なので、男性患者さんであることも考えると有料介護施設に預けるというのも選択肢の一つになります。 また、認知症介護は経験のない人には想像もつかないほど過酷なものなので、介護する側ができるだけ負担とならないように専門的な受け入れ施設を利用するのは全くもって正しいことです。 働く娘の介護日誌~自分を犠牲にしないために~ これまで紹介してきたブログに比べると、いささかタイトルが刺激的ですが、実際の認知症介護はこのブログタイトルのように介護する側が「自分を犠牲にしないため」の方法を模索する必要性があると言われています。 と、いうのも、重症度の高い認知症患者さんの場合、目を離すとすぐに徘徊しようとするし、買い物に行くと無用なものをいくつも買い込み、財布の中身は小銭だらけ、洋服は脱ぎ散らかし、トイレも場所が認識できなくて粗相をしたりと、まるで小さな戦場のような様相を呈するからです。 また、会話が成立せず家族を他人と認識し、激しく罵ったり暴力的になる傾向もあります。 もちろんこれらは全て病気のせいです。 患者さん本人が好き好んでそうしているわけではありません。 しかし、介護する家族もまた人間です。 自分のライフスタイルをできるだけ維持し、ストレスを発散させながらでないと、認知症の介護はとてもできないのです。 旦那さまは認知症 結婚6年目、旦那さんが32歳の若さで「若年性アルツハイマー」を発症したオーナーさんのブログです。 現在結婚10年目、つまり旦那さんとの闘病生活は4年目を迎えたことになります。 診断当初は普通に仕事にも行けていたのですが、今現在は入院生活で、特に入院中に誤嚥性肺炎を患ってからは容易ならざる容態になっています。 また仮に容態は安定してもアルツハイマーが改善する見込みはなく、厳しい現実ですが、医師から「延命治療はどうしますか?」という決断をせまられる部分では思わず読んでいる方も胸が苦しくなってきました。 54歳で発症した若年性認知症の義母 28歳からの介護 アルツハイマー型認知症を巡る問題として一番大きくクローズアップされることが、「義理の親」に関する介護です。 これまでにも述べてきたとおり、認知症の在宅介護はそれ相当の覚悟がないと、実の親や夫婦間でも大変な負担を強いられるものです。 まして、義理の親となると、実の親や周囲が心配するのは当然といえば当然のことだと言えるでしょう。 義理のお母さんの認知症はその後「前頭側頭型認知症」であることが判明しました。 これはアルツハイマーの中でもタチの悪いタイプで記憶だけでなく「理性や善悪の判断」までをも蝕んでしまう病気です。 若年性アルツハイマーのお父さんを介護する娘さんです。 これもアルツハイマーを巡る悲しい現実ですね。 介護は有料介護施設に入所という形で行っています。 記憶障害の進んだアルツハイマーの場合、家族が無理して在宅介護を行うよりも、専門の施設に預けた方が患者さん本人にとっても家族にとっても良い経過をもたらすこともあります。 介護する側にとっては、日々記憶を失っていく身内の姿に接しなければならないというストレスから解放されるだけでも、大きな負担減となります。 認知症の場合、これも離れていればこそ可能な、争いのない日常を得られることで実感できる親子の時間なのです。 まとめ 高齢者がかかるアルツハイマー型認知症同様、「若年性アルツハイマー」も根治させる治療法が存在しない難病です。 一旦発症すると症状はどんどん進行していくので、できるだけ早い段階で治療を受けることが重要です。 そうすれば根治させることは不可能ですが、症状の進行をある程度食い止めることが可能な薬はいくつか開発されています。 しかし、患者さん自身は直近のことをすぐに忘れてしまいがちで、薬の飲み忘れを起こしやすく、症状のコントロールが難しいので、家族や周囲のサポートが必要な病気と言われています。 ところが、大都市部を中心として独居世帯の割合が増えていることから、アルツハイマーや若年性アルツハイマーを含めた認知症対策は喫緊に解決する必要性のある社会問題だと言われています。
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