押井守監督といえば「攻殻機動隊」・「機動警察パトレイバー」といったアニメ作品を思い浮かべる方も多いだろう。 独特な雰囲気や癖の強い作風は万人受けというよりは、いわばオタク向けなところもある。 しかし、好きになるとどっぷりとハマってしまう中毒的な良さもあると筆者は思う。 アニメ作品以外にも実写映画・小説といった作品も発表しており、様々なジャンルで活躍をしている人物である。 実は押井氏はゲーム作品も作っていたことはご存知だろうか? 最近であればソーシャルゲームの「ファントムオブキル」でアニメ映像を監修したことがあるが、それよりも昔の話。 映像ではなく、監督・脚本を担当した正真正銘の押井氏のゲーム作品だ。 知名度はあまり高くはなく、映像作品同様に癖は強いものの、独特の内容が面白い作品なので雑学としてご紹介したいと思う。 時代はファミコンの時代までさかのぼることとなる。 「サンサーラ・ナーガ」の箱の裏 「サンサーラ・ナーガ」…知っている人はどれだけいるのだろうか? サンサーラ・ナーガは押井氏が監修・脚本などを担当し、続編まで作られた作品。 ご存知の方はそのまま懐かしさを感じながら、読み進めていただければ幸いだ。 ジャンルとしては「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」と同じようにマップを歩き、戦闘をする。 そうやって物語を進めていくRPG(ロールプレイングゲーム)だ。 制作スタッフがとても豪華! 押井氏と同じく監修などを担当した人物が、押井氏と一緒に多くの仕事をしている脚本家の伊藤和典氏だ。 音楽は「パトレイバー」などで関わりのある川井憲次氏で、こちらも押井氏と縁の深い人物が関わっている。 キャラクターデザインとイラストは、漫画家の桜玉吉氏が担当。 押井氏を自身の漫画内に登場させたり、対談したりと何かと絡みが多い人物だ。 「サンサーラ・ナーガ」は主人公が成長しないRPG!? 肝心のゲームは「竜使い」という職業の主人公(人間)が、仲間の竜と一緒に冒険をする物語。 この点は通常のRPGと変わりがないように見える。 しかし、サンサーラ・ナーガで成長するのは竜のみに絞られており、竜使いの方は一切成長しないのが特徴だ。 戦闘でモンスターを倒しても経験値やお金はもらえないが、代わりに竜の餌を得ることができる。 それを食べることで竜は初めて能力値が上がり、レベルアップする。 与えるもので竜のパラメータも大きく変わっていくのだ。 しかし、主人公の方はというと、モンスターを倒しても一切強くならない。 人間がいきなり強くなるわけがないという、押井氏の考えからそのようになったという。 倒した敵を売り、お金をためる。 そのお金で武器などの装備を整える以外に、強くなる術がないのである。 戦闘をしたところで人間は成長しないし、敵はお金を落とさない。 その代わりに敵そのものを竜の餌、あるいは街で換金するか選ぶという変わったのRPGだ。 妙なリアリティもあり、とにかく癖が強い部分は押井守作品らしさがあるようにも思える。 普通にゲームとしても楽しむことは可能であるが、所々に「押井守といえば…!」な、小ネタもさり気なくはさみ込まれているので、ファンなら案外すんなり受け入れられるかもしれない。 スポンサーリンク サンサーラ・ナーガ サンサーラ・ナーガの癖の強さは何となく感じていただけたかと思うが、とにかく従来のRPGのお約束はほとんど通用しないと思っていいだろう。 1作目のサンサーラ・ナーガは、初代ファミコンにて発売されたゲームソフトだ。 1作目の主人公は冒頭、故郷を追い出されたところからスタートし、パンツ一丁からスタートするのだ! ドラクエなら王様から武器と防具をもらえるのに…。 さらにパンツ一丁の状態で序盤から容赦ない強さの敵が襲いかかるマップで、かなりの距離を走り回ることになるのだ。 後のパートナーとなる竜の卵を手に入れた後も、孵化して冒険に連れていけるまでに、膨大な時間がかかる。 リアルな話でたとえるなら、クマやイノシシがいつどこで襲ってくるかわからない山の中を、軽装でさまよっているような状態である。 最初のマップだから弱い敵しかいない、というのは通用しないのがこの1作目のサンサーラ・ナーガなのだ。 またこの作品では、主人公の行動で最終的に竜の性格や見た目が変わってくる。 簡単に説明すると、善人でいると白い竜に、悪人でいると黒い竜になるといった具合だ。 悪人になるとはつまり、町の人間に襲いかかる・敵に賄賂を渡して見逃してもらう・「神聖な生き物」を殺す、などの行為をすることである。 これら全てサンサーラ・ナーガの中で実行することが可能…。 かなりブラックな要素だ。 また、桜玉吉氏のコミカルな見た目のキャラクターや、立ち食いそば屋の存在といった一部世界観に合わない要素の存在なども、作品のシュールさに拍車をかけている。 RPGのお約束は通用しないうえに、現実的な要素を突きつけられるなど、戸惑いがちになりそうな作品ではあるが、決して駄作というわけでもない。 押井氏の作品ということで、好きな人と嫌いな人に分かれるのは仕方がないが、内容はハマる人には面白いゲームだ。 シュールで不思議な世界にどっぷりハマりたい方におすすめなゲームである。 世界観はヒンドゥー教・バラモン教をモチーフにしている。 サンサーラ・ナーガの世界地図 サンサーラ・ナーガの世界はよくある西洋風のファンタジーではなく、バラモン教などの要素をモチーフにした世界観。 タイトル・キャラクター名などはサンスクリット語が語源となっている。 たとえば、主人公の師匠である「アル・シンハ」という老人の名前は、サンスクリット語で「老いたライオン」という意味である。 また非常に興味深い点が、亀の形をした世界地図だ。 この世界は「アクパーラ大陸」と呼ばれており、バラモン教の「世界は大きなアヴァターラという亀の上に作られている」という伝説が元ネタとなっている。 他にもよく探せば、牛が「聖なる生き物」として崇められているなど。 ヒンドゥー教やバラモン教の要素が色濃く反映されていることに気がつく。 それと同時に押井守作品を知ってる人なら反応せずにはいられない要素も存在している。 押井守作品おなじみの「立ち食い」要素も その中でも「はらたま」という立ち食いそばのチェーン店は見逃せない。 立ち食いそば屋…そう、押井氏の作品に幾度となく登場しているモチーフだ。 映像作品の中でそばについて熱く語るキャラクターが登場していることはご存知の方も多いだろう。 その立ち食いそば屋にいるのは「立ち食いのプロ」だ。 これは押井氏が作った架空の職業で、立ち食いに情熱を注ぐツワモノのことである。 サンサーラ・ナーガでもその立喰い師が「かけそばネギ抜き」を注文しているシーンが見れる。 また、店名の「はらたま」は、押井氏がかつてディレクターを担当したアニメ「うる星やつら」に登場するサクラという人物の「祓いたまえ、清めたまえ」を略した言葉が元ネタだ。 他にも「はらたま」には、そば屋なのに牛丼をメニューに掲げている店舗が存在している。 それを購入すると「牛丼仮面」というキャラクターが現れるのだが、こちらは「うる星やつら」が元ネタである。 牛丼をこよなく愛し、語るキャラだ。 サンサーラ・ナーガはヒンドゥー教がモチーフになった世界で牛が聖獣。 こちらの牛丼仮面は牛を守る存在であり、牛丼を購入したプレイヤーを悪とみなして襲いかかってくる。 プレイヤーが購入する以前に、牛丼になっている時点で手遅れな気もするが…。 1作目のキャラクターデザインや世界観、基本的なシステムなどは引き継がれ、新たな要素として竜を3匹まで育成できるなど、パワーアップしている。 賄賂や善悪での竜の性格変化の要素はなくなっているため、プレイしやすくなったが、独特のシュールさは若干少なくなったと思う。 シュールな世界観が好みの方には物足りないかもしれない。 舞台は「カーラチャクラ」という8層の大地が重なった世界。 その全ての大地にサンスクリット語で「世界」を意味する「ローカ」という名前がついている。 説明書の世界構造の図を見ると、カーラチャクラを支えているのも巨大な亀だ。 こちらもアクパーラ大陸と同じ構造の世界であると考えられるが、1作目との繋がりは明記されていないため不明だ。 2作目はシナリオが深く、謎が多い 世界の誕生やその先はどうなっているのか? 竜はどこからやってきたのか? このようなテーマが描かれており、単純な竜の育成ゲームではないのである。 プレイヤーはゲームを進めていくうえで、少しずつ世界の謎を知っていくこととなる。 シナリオに絡んでくる「アムリタ」という少女の存在感も印象深く、面白い作品だ。 1作目と繋がりはないので、気にせずに遊ぶことができる。 とりあえず遊びたいという方は2をやってみると良いだろう。 いろいろと衝撃を受けること間違いなし! とにかく最初から終盤までシリアスな話で進むが、BGMもとても印象に残る美しさがある。 カヴァーの演奏ではあるがぜひ聴いてもらいたい。 特にフィールドのBGMは寂しさが漂い、物悲しさを感じる。 桜玉吉氏のコミカルな要素が強いキャラクターデザインを見て、こんなBGMがゲーム中に流れるとは想像もできなかった。 しかし、プレイしてみると違和感がない。 2作とも終盤でしっかりとタイトルの意味を回収した展開となるが、特に2作目の内容には驚くことだろう。 終盤で輪廻転生が意味する本当の意図がわかり、エンディングを迎えた先に押井氏はとある「ギミック」を用意した。 これはプレイヤー自身も巻き込まれる事態になる要素がある。 その要素とは、セーブデータが輪廻転生するのだ…。 はじめからスタート…である。 スポンサーリンク.
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押井守監督といえば「攻殻機動隊」・「機動警察パトレイバー」といったアニメ作品を思い浮かべる方も多いだろう。 独特な雰囲気や癖の強い作風は万人受けというよりは、いわばオタク向けなところもある。 しかし、好きになるとどっぷりとハマってしまう中毒的な良さもあると筆者は思う。 アニメ作品以外にも実写映画・小説といった作品も発表しており、様々なジャンルで活躍をしている人物である。 実は押井氏はゲーム作品も作っていたことはご存知だろうか? 最近であればソーシャルゲームの「ファントムオブキル」でアニメ映像を監修したことがあるが、それよりも昔の話。 映像ではなく、監督・脚本を担当した正真正銘の押井氏のゲーム作品だ。 知名度はあまり高くはなく、映像作品同様に癖は強いものの、独特の内容が面白い作品なので雑学としてご紹介したいと思う。 時代はファミコンの時代までさかのぼることとなる。 「サンサーラ・ナーガ」の箱の裏 「サンサーラ・ナーガ」…知っている人はどれだけいるのだろうか? サンサーラ・ナーガは押井氏が監修・脚本などを担当し、続編まで作られた作品。 ご存知の方はそのまま懐かしさを感じながら、読み進めていただければ幸いだ。 ジャンルとしては「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」と同じようにマップを歩き、戦闘をする。 そうやって物語を進めていくRPG(ロールプレイングゲーム)だ。 制作スタッフがとても豪華! 押井氏と同じく監修などを担当した人物が、押井氏と一緒に多くの仕事をしている脚本家の伊藤和典氏だ。 音楽は「パトレイバー」などで関わりのある川井憲次氏で、こちらも押井氏と縁の深い人物が関わっている。 キャラクターデザインとイラストは、漫画家の桜玉吉氏が担当。 押井氏を自身の漫画内に登場させたり、対談したりと何かと絡みが多い人物だ。 「サンサーラ・ナーガ」は主人公が成長しないRPG!? 肝心のゲームは「竜使い」という職業の主人公(人間)が、仲間の竜と一緒に冒険をする物語。 この点は通常のRPGと変わりがないように見える。 しかし、サンサーラ・ナーガで成長するのは竜のみに絞られており、竜使いの方は一切成長しないのが特徴だ。 戦闘でモンスターを倒しても経験値やお金はもらえないが、代わりに竜の餌を得ることができる。 それを食べることで竜は初めて能力値が上がり、レベルアップする。 与えるもので竜のパラメータも大きく変わっていくのだ。 しかし、主人公の方はというと、モンスターを倒しても一切強くならない。 人間がいきなり強くなるわけがないという、押井氏の考えからそのようになったという。 倒した敵を売り、お金をためる。 そのお金で武器などの装備を整える以外に、強くなる術がないのである。 戦闘をしたところで人間は成長しないし、敵はお金を落とさない。 その代わりに敵そのものを竜の餌、あるいは街で換金するか選ぶという変わったのRPGだ。 妙なリアリティもあり、とにかく癖が強い部分は押井守作品らしさがあるようにも思える。 普通にゲームとしても楽しむことは可能であるが、所々に「押井守といえば…!」な、小ネタもさり気なくはさみ込まれているので、ファンなら案外すんなり受け入れられるかもしれない。 スポンサーリンク サンサーラ・ナーガ サンサーラ・ナーガの癖の強さは何となく感じていただけたかと思うが、とにかく従来のRPGのお約束はほとんど通用しないと思っていいだろう。 1作目のサンサーラ・ナーガは、初代ファミコンにて発売されたゲームソフトだ。 1作目の主人公は冒頭、故郷を追い出されたところからスタートし、パンツ一丁からスタートするのだ! ドラクエなら王様から武器と防具をもらえるのに…。 さらにパンツ一丁の状態で序盤から容赦ない強さの敵が襲いかかるマップで、かなりの距離を走り回ることになるのだ。 後のパートナーとなる竜の卵を手に入れた後も、孵化して冒険に連れていけるまでに、膨大な時間がかかる。 リアルな話でたとえるなら、クマやイノシシがいつどこで襲ってくるかわからない山の中を、軽装でさまよっているような状態である。 最初のマップだから弱い敵しかいない、というのは通用しないのがこの1作目のサンサーラ・ナーガなのだ。 またこの作品では、主人公の行動で最終的に竜の性格や見た目が変わってくる。 簡単に説明すると、善人でいると白い竜に、悪人でいると黒い竜になるといった具合だ。 悪人になるとはつまり、町の人間に襲いかかる・敵に賄賂を渡して見逃してもらう・「神聖な生き物」を殺す、などの行為をすることである。 これら全てサンサーラ・ナーガの中で実行することが可能…。 かなりブラックな要素だ。 また、桜玉吉氏のコミカルな見た目のキャラクターや、立ち食いそば屋の存在といった一部世界観に合わない要素の存在なども、作品のシュールさに拍車をかけている。 RPGのお約束は通用しないうえに、現実的な要素を突きつけられるなど、戸惑いがちになりそうな作品ではあるが、決して駄作というわけでもない。 押井氏の作品ということで、好きな人と嫌いな人に分かれるのは仕方がないが、内容はハマる人には面白いゲームだ。 シュールで不思議な世界にどっぷりハマりたい方におすすめなゲームである。 世界観はヒンドゥー教・バラモン教をモチーフにしている。 サンサーラ・ナーガの世界地図 サンサーラ・ナーガの世界はよくある西洋風のファンタジーではなく、バラモン教などの要素をモチーフにした世界観。 タイトル・キャラクター名などはサンスクリット語が語源となっている。 たとえば、主人公の師匠である「アル・シンハ」という老人の名前は、サンスクリット語で「老いたライオン」という意味である。 また非常に興味深い点が、亀の形をした世界地図だ。 この世界は「アクパーラ大陸」と呼ばれており、バラモン教の「世界は大きなアヴァターラという亀の上に作られている」という伝説が元ネタとなっている。 他にもよく探せば、牛が「聖なる生き物」として崇められているなど。 ヒンドゥー教やバラモン教の要素が色濃く反映されていることに気がつく。 それと同時に押井守作品を知ってる人なら反応せずにはいられない要素も存在している。 押井守作品おなじみの「立ち食い」要素も その中でも「はらたま」という立ち食いそばのチェーン店は見逃せない。 立ち食いそば屋…そう、押井氏の作品に幾度となく登場しているモチーフだ。 映像作品の中でそばについて熱く語るキャラクターが登場していることはご存知の方も多いだろう。 その立ち食いそば屋にいるのは「立ち食いのプロ」だ。 これは押井氏が作った架空の職業で、立ち食いに情熱を注ぐツワモノのことである。 サンサーラ・ナーガでもその立喰い師が「かけそばネギ抜き」を注文しているシーンが見れる。 また、店名の「はらたま」は、押井氏がかつてディレクターを担当したアニメ「うる星やつら」に登場するサクラという人物の「祓いたまえ、清めたまえ」を略した言葉が元ネタだ。 他にも「はらたま」には、そば屋なのに牛丼をメニューに掲げている店舗が存在している。 それを購入すると「牛丼仮面」というキャラクターが現れるのだが、こちらは「うる星やつら」が元ネタである。 牛丼をこよなく愛し、語るキャラだ。 サンサーラ・ナーガはヒンドゥー教がモチーフになった世界で牛が聖獣。 こちらの牛丼仮面は牛を守る存在であり、牛丼を購入したプレイヤーを悪とみなして襲いかかってくる。 プレイヤーが購入する以前に、牛丼になっている時点で手遅れな気もするが…。 1作目のキャラクターデザインや世界観、基本的なシステムなどは引き継がれ、新たな要素として竜を3匹まで育成できるなど、パワーアップしている。 賄賂や善悪での竜の性格変化の要素はなくなっているため、プレイしやすくなったが、独特のシュールさは若干少なくなったと思う。 シュールな世界観が好みの方には物足りないかもしれない。 舞台は「カーラチャクラ」という8層の大地が重なった世界。 その全ての大地にサンスクリット語で「世界」を意味する「ローカ」という名前がついている。 説明書の世界構造の図を見ると、カーラチャクラを支えているのも巨大な亀だ。 こちらもアクパーラ大陸と同じ構造の世界であると考えられるが、1作目との繋がりは明記されていないため不明だ。 2作目はシナリオが深く、謎が多い 世界の誕生やその先はどうなっているのか? 竜はどこからやってきたのか? このようなテーマが描かれており、単純な竜の育成ゲームではないのである。 プレイヤーはゲームを進めていくうえで、少しずつ世界の謎を知っていくこととなる。 シナリオに絡んでくる「アムリタ」という少女の存在感も印象深く、面白い作品だ。 1作目と繋がりはないので、気にせずに遊ぶことができる。 とりあえず遊びたいという方は2をやってみると良いだろう。 いろいろと衝撃を受けること間違いなし! とにかく最初から終盤までシリアスな話で進むが、BGMもとても印象に残る美しさがある。 カヴァーの演奏ではあるがぜひ聴いてもらいたい。 特にフィールドのBGMは寂しさが漂い、物悲しさを感じる。 桜玉吉氏のコミカルな要素が強いキャラクターデザインを見て、こんなBGMがゲーム中に流れるとは想像もできなかった。 しかし、プレイしてみると違和感がない。 2作とも終盤でしっかりとタイトルの意味を回収した展開となるが、特に2作目の内容には驚くことだろう。 終盤で輪廻転生が意味する本当の意図がわかり、エンディングを迎えた先に押井氏はとある「ギミック」を用意した。 これはプレイヤー自身も巻き込まれる事態になる要素がある。 その要素とは、セーブデータが輪廻転生するのだ…。 はじめからスタート…である。 スポンサーリンク.
次の「サンサーラ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。 小説やゲームのタイトル、もしくは映画で見かけたことがあるという人もいるでしょう。 この記事では、「サンサーラ」の意味や由来、「サンサーラ」という言葉が使われている作品などもご紹介していきます。 「サンサーラ」は「輪廻転生」という意味 「サンサーラ」とは、 いわゆる「仏教用語」です。 インドの代表的であり伝統的な転生観である「輪廻」を意味する言葉です。 また、生まれ変わりの観念全般を意味する「転成」という意味も持っているので、広く「輪廻転生」という意味を示す言葉として使われています。 インドの古代宗教である「ジャイナ教」という宗教では、断食による入滅を輪廻への入り口としています。 その入滅を「輪廻」という意味として扱い、「サンサーラ」と呼んでいました。 輪廻転生を意味する「サンサーラ」ですが、その輪廻から「解脱」することがインドの宗教の最高到達点として定めています。 他にもインド宗教から派生し、仏教やヒンドゥー教でもこの「解脱」が最高の理想とされています。 「サンサーラ」の由来とは? 仏教用語である「サンサーラ」ですが、「サンサーラ」とは「サンスクリット語」にあたります。 日本では「梵字」、または「梵語」としての言葉の方が、聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。 「サンスクリット語」も少しだけご紹介します。 サンスクリット語とは? サンスクリットとは、英語で「Sanskrit」とつづります。 サンスクリット語以前にインドやサウジアラビアの言葉になれていない日本人では、何処をどう読んだらいいのか全く分かりません。 昔の日本語のように右から読んでいくそうですが、なかなか難しいです。 古代インド・アーリア語に属する言語である「サンスクリット語」は、インドなどアジア圏において用いられた古代語になります。 文学、学術、宗教、哲学などの分野で広く用いられました。 また、上記のように、ヒンドゥー教、仏教、シーク教、ジャイナ教の礼拝用言語でもあります。 その権威は現在でも大きく、母語話者は少ないですが、現代インドの22の公用語の1つで、今も使われているきちんとした現代語です。 「完成された言語」を意味する 「サンサーラ」という言葉を音楽でパッと思いつくのは、中 孝介 あたり こうすけ さんです。 もしかしたら始めてみる名前という人もいるのでしょう。 1997年にシマ唄を独学で始め、1998年5月に開催された第19回奄美民謡大賞に初めて出場し、努力賞を受賞します。 2000年には同大賞で新人賞を受賞し、日本民謡協会奄美連合大会で総合優勝をしています。 また、NHK土曜ドラマ『ジャッジ 〜島の裁判官奮闘記〜』の主題歌歌手に抜擢され、バラード「路の途中」の起用が決定しました。 アニメ『BLEACH』のエンディングテーマに起用された『種をまく日々』を発売しています。 中孝介さんはあまり知らなくても、この2つで何となく知っているという人も多いのではないでしょうか。 宝塚歌劇でも「サンサーラ」という言葉が使われていました。 それは、 宝塚歌劇「サン・オリエント・サン」の一役です。 アジア東西を結ぶシルクロードに位置するオリエントの世界観で、中近東、中国、シルクロードといった世界を描いたショー作品になっています。 内容は、グレープコニャック、コーンバーボン、ピートスコッチの三人組が、狂言回し的に物語を進行する形の歌劇で、「一人の女・サンサーラが、まだ来ない「あの人」を待ち続ける」といったストーリーになっています。 こちらの「サンサーラ」は本来の意味の「サンサーラ」ではありませんが、登場人物としての「サンサーラ」は待ち続けるという意味で採用し、「待つのを繰り返す」というニュアンスで「サンサーラ」という名前を使っているとしたらと考えると、面白いです。 漫画「タブー・タトゥー」での「サンサーラ」 さまざまな「サンサーラ」を色んな角度から意味や、使われている作品、宗教などを紹介して来ましたが、いかがだったでしょうか。 「サンサーラ」という言葉の意味を原点から知っていることで「サンサーラ」が使われている作品をより深く理解し、その作品での意味を考えることができることでしょう。 宗教に興味があれば、「サンサーラ」の由来である「サンスクリット語」からヒンドゥー教や、仏教、またマイナーですがジャイナ教から調べていっても勉強になるでしょう。 また、中孝介さんの「サンサーラ」もテレビ「ザ・ノンフィクション」からさまざまなアーティストへ繋がっています。 これを機会にいろいろなジャンルから「サンサーラ」の意味や、本来の宗教での使われ方を紐解いていっても良いでしょう。
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