技術的な面においては、さほど難しくはない曲ですが、この曲で最も難しいのは、音楽的な変化のつけかたにあります。 調は一貫してEs-durが続き、転調することもなく、使われる和声も基本的な3和音位しか使われません(I ii6 V I)。 しかも各セクションにリピートマーキングが付いていて、更なる同じ進行が繰り返されますので、奏者は各セクションに変化をつける工夫がさらに必要になります。 冒頭から見ていきましょう。 冒頭4小節のカデンツは、1小節めにフォルテ、3-4小節めにスフォルツアンドが付いています。 1小節目から華やかな左右のオクターブが8つ続いて、3小節目の和音で落ち着きます。 さて、この8つのオクターブですが、ゴールを3小節目のサブドミナントの和音に定め、そこへ向かって行くダイレクションを作ります。 結果、8つのオクターブは、例えば、フォルテと書いてあってもそこまでフォルテは出さずに、mezzo forte辺りから始まり、3小節目のゴールに向かってクレッシェンドと少しだけaccelをつければ良いかもしれません。 この8つのオクターブを弾くにあたり、メトロノームのようなタイミングで弾くことと、ダイナミックレベルが全て同じであること、の2つを避けることで演奏がより聴きやすくなります。 5小節目から主題が始まります。 いきなり右手のオクターブで始まりますが、オクターブで主題を演奏するということは、この曲に限らず、メロディーラインが固くなりがちです。 単旋律の半分位の音量で十分ですので、くれぐれも音量には気をつけます。 続いて、メロディーのシェーピングですが、この曲のメロディーは必ずアルペジオで上行し、スケールで下行します。 5小節目3拍目のメロディーであるGを目指して音量を上げ、Gに達したら、6小節目のメロディーの最後の音であるCに向かって減退して下さい。 7-8小節目も同じマナーですが、7-8小節目の方が、5-6小節目よりも穏やかに弾きます。 これらの基本的なシェーピングとダイレクションが出来上がれば、それを各ヴァリエーションに利用し同じように弾けば良いのですが、例えば大きな問題は、13小節目から28小節目の処理の仕方です。 13-28小節間は2つのセクションで、13-20、21-28に分かれます。 ところがこの2つのセクション、最後の小節を除き、あとは全く同じであることがわかります。 しかも各セクションにリピートが付いています。 つまり、同じこと をほぼ4回繰り返すことになり、奏者は多くの工夫が必要になります。 表情を変えたり、ダイナミックやアーティキュレーションなど、あらゆる工夫をして、この4回が全く同じようにならない演奏を目指してください。 29小節目は、乙女というよりは、男性のテノール歌手が歌っているようなイメージです。 ゆえに、マルカートではっきりと旋律を出します。 37ー52小節間以降は再び乙女に戻りますが、今回はトリルが加わります。 より一層、華やかさが増しますので、生き生きとした演奏が望ましいと思います。 そして最後のCodaは、53小節目から始まり。 60小節目で終わるのですが、マーキングにpiu allegroとありますね。 このように分析すると、この曲は、冒頭から最後まで、後半に進むにつれて、感情が徐々に高ぶることがわかります。 ですから、奏者はそれを念頭に置いて、少しづつ変化をつけ、聴いている人たちを最後のCodaまで徐々に導き、緊張感を持たせ、退屈させることのないような工夫を試しみてください。 個人的な話になりますが、各セクションのリピートは省略しても良いように思います。
次の技術的な面においては、さほど難しくはない曲ですが、この曲で最も難しいのは、音楽的な変化のつけかたにあります。 調は一貫してEs-durが続き、転調することもなく、使われる和声も基本的な3和音位しか使われません(I ii6 V I)。 しかも各セクションにリピートマーキングが付いていて、更なる同じ進行が繰り返されますので、奏者は各セクションに変化をつける工夫がさらに必要になります。 冒頭から見ていきましょう。 冒頭4小節のカデンツは、1小節めにフォルテ、3-4小節めにスフォルツアンドが付いています。 1小節目から華やかな左右のオクターブが8つ続いて、3小節目の和音で落ち着きます。 さて、この8つのオクターブですが、ゴールを3小節目のサブドミナントの和音に定め、そこへ向かって行くダイレクションを作ります。 結果、8つのオクターブは、例えば、フォルテと書いてあってもそこまでフォルテは出さずに、mezzo forte辺りから始まり、3小節目のゴールに向かってクレッシェンドと少しだけaccelをつければ良いかもしれません。 この8つのオクターブを弾くにあたり、メトロノームのようなタイミングで弾くことと、ダイナミックレベルが全て同じであること、の2つを避けることで演奏がより聴きやすくなります。 5小節目から主題が始まります。 いきなり右手のオクターブで始まりますが、オクターブで主題を演奏するということは、この曲に限らず、メロディーラインが固くなりがちです。 単旋律の半分位の音量で十分ですので、くれぐれも音量には気をつけます。 続いて、メロディーのシェーピングですが、この曲のメロディーは必ずアルペジオで上行し、スケールで下行します。 5小節目3拍目のメロディーであるGを目指して音量を上げ、Gに達したら、6小節目のメロディーの最後の音であるCに向かって減退して下さい。 7-8小節目も同じマナーですが、7-8小節目の方が、5-6小節目よりも穏やかに弾きます。 これらの基本的なシェーピングとダイレクションが出来上がれば、それを各ヴァリエーションに利用し同じように弾けば良いのですが、例えば大きな問題は、13小節目から28小節目の処理の仕方です。 13-28小節間は2つのセクションで、13-20、21-28に分かれます。 ところがこの2つのセクション、最後の小節を除き、あとは全く同じであることがわかります。 しかも各セクションにリピートが付いています。 つまり、同じこと をほぼ4回繰り返すことになり、奏者は多くの工夫が必要になります。 表情を変えたり、ダイナミックやアーティキュレーションなど、あらゆる工夫をして、この4回が全く同じようにならない演奏を目指してください。 29小節目は、乙女というよりは、男性のテノール歌手が歌っているようなイメージです。 ゆえに、マルカートではっきりと旋律を出します。 37ー52小節間以降は再び乙女に戻りますが、今回はトリルが加わります。 より一層、華やかさが増しますので、生き生きとした演奏が望ましいと思います。 そして最後のCodaは、53小節目から始まり。 60小節目で終わるのですが、マーキングにpiu allegroとありますね。 このように分析すると、この曲は、冒頭から最後まで、後半に進むにつれて、感情が徐々に高ぶることがわかります。 ですから、奏者はそれを念頭に置いて、少しづつ変化をつけ、聴いている人たちを最後のCodaまで徐々に導き、緊張感を持たせ、退屈させることのないような工夫を試しみてください。 個人的な話になりますが、各セクションのリピートは省略しても良いように思います。
次の「乙女の祈り」練習日記 (ピアノをはじめて40日目~) 「乙女の祈り」パート1 2017年10月26日 ピアノ練習40日目の実践日記 【時間60分】 「乙女の祈り」を練習します。 特典CDに海野先生の見本の演奏と音声解説が収録されているので、まずは見本の演奏を聴きました。 曲名まで知りませんでしたが、なじみのある曲です。 オルゴールで聞いたことがあるかもしれません。 かなり難しそうな曲ですが、きれいなメロディーで「絶対に弾けるようになりたい」と一気にモチベーションがあがりました。 海野先生の音声解説を一通りきいてから、実践練習しました。 前奏から右手も左手も1オクターブの音を、それぞれ弾くので大変です。 両手を目一杯ひろげて、親指と小指を1オクターブ分ひろげて鍵盤を押していきます。 「タラララン」という和音のところは、ハープを奏でるイメージで弾きます。 前奏の和音もメロディーも音階の幅が広くて、指を目一杯ひろげる必要があるので苦戦しました。 3連符は1拍の中に音が3つ入っていることをあらわしますが、まずは3連符のリズムに慣れる必要があります。 「手を叩きながらリズムを体で覚えるのが良い」という海野先生の解説を思い出しました。 かなりスピードを落として、ひとつひとつ音を確認するように練習しましたが、まだ納得の出来ではありません。 ピアノ初心者の私にとって、「乙女の祈り」は指使いもリズムも含めて難易度が高い曲ですので、慣れるのに時間がかかりそうです。 「乙女の祈り」パート2 2017年10月27日 ピアノ練習41日目の実践日記 【時間120分】 「乙女の祈り」を最後まで一通り練習しました。 難しいので、よく失敗します。 指使いに慣れるために何度も繰り返しましたが、美しい曲で弾いて心地良いので、失敗しても楽しく演奏できます。 前奏の和音は音階の幅が広いので、鍵盤の位置をひとつひとつ確認しながら演奏していますが、綺麗な音色で気持ち良いです。 ペダル記号がありますが重くならないように、ふわっと軽く弾くように心がけました。 メロディーラインの3連符は、前回よりだいぶ慣れて弾けるようになりました。 ミスをしたところは指の動きを部分的に練習したので、その成果が出たと思います。 トリルという記号がありますが、「ソラソラソラ」と指を動かして弾いて心地よいです。 ただしメロディーラインが主役でトリルはあくまで飾りの記号ですから、やりすぎに注意しなければいけません。 スピードはゆっくりですが、前半部分は昨日と比べればずいぶん成長を実感できました。 ピアノ練習42日目の実践日記 2017年10月28日 【時間120分】 今日も「乙女の祈り」を練習します。 あいかわらず失敗しますが、大好きな曲なので練習が楽しいです。 曲の中盤は右手もへ音記号になるので、両手の位置がかなり近くなります。 そして、1拍の中に5つの音が入る5連符が出てきます。 ここは指使いを体で覚えるように意識して練習しました。 5連符はあわてずに、落ち着いて弾くと上手に演奏できます。 前半の高い音のメロディーも良いですが、中盤の低い音も気に入っています。 曲のリズムも大分慣れてきたので、ペダルや音の強弱記号など、指使い以外のことも意識して練習しました。 ピアノ練習43日目の実践日記 2017年10月29日 【時間120分】 「乙女の祈り」を最初から最後まで繰り返しました。 指使いは後半に失敗することが多いので、特に後半を集中的に練習しました。 指使いで失敗する原因は、「乙女の祈り」の音階の広さに指が正確に動いてくれないことです。 1オクターブ以上離れた鍵盤を押す必要があるので、指を正確に動かせずに、間違えて別の音を弾いてしまうこともあります。 最近は毎日弾いているので、音階の幅がひろい「乙女の祈り」に慣れてきましたが、まだ練習が必要です。 指使い以外にも、クレシェンド、デクレシェンドなどの音の強弱記号も多いので意識しなければいけません。 どうしてもミスが多くなりますが、メロディーが美しいので練習が楽しいです。 好きな曲に挑戦することが、ピアノの練習のモチベーションを高める一番の方法だと思います。 ピアノ練習44日目の実践日記 2017年10月30日 【時間120分】 今日は「乙女の祈り」を仕上げるつもりで練習しました。 失敗するところは大体同じところですので、その部分だけ何度も繰り返して正確な指使いを体で覚えます。 最初は難しいと感じた曲でしたが、繰り返し練習して慣れると、スムーズに弾けるようになりました。 「乙女の祈り」初級編~演奏動画 実際に弾いてみました!.
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