サツマイモ畑の様子。 苗(ツル)は、大きなホームセンターなどで購入することができます。 手に入らない場合は、種イモから自分で苗を作ることも可能です。 小さめのコンテナに種イモを1つ植え付けると、ツルが何本も伸びてきますので、ある程度の長さになったら、先端から5~6節あたりの長さで切り取って苗とします。 植え付けの際には、元肥などの肥料は必要ありません。 肥料が効きすぎると葉ばかりが繁ってしまい、イモが育たなくなってしまうからです。 前に何か作物を育てていた後に植え付ける場合は、そのときの肥料が残っている場合もありますので、注意しましょう。 土をよく耕し、風通しの良い高畝を作っておけばOKです。 サツマイモ栽培1【植え付け】 サツマイモは、1株でも広範囲に広がる作物です。 地植えの場合:畝の高さは30cm程度、株間は30~40cm、畝と畝の間は70cm~1mほどとります。 鉢植えの場合:深めのプランターを準備。 長方形のプランターなら1~2株、直径30cm程度の円形プランターなら1株が適量です。 植え付けは、ツルの茎の部分を土にさすだけでOK。 植え付け直後と、2~3日後の2回、水をたっぷり撒くと、活着率が高まります。 サツマイモ栽培2【手入れ】(基本放任でOK) しっかりと根付けば、植えつけてから数日後にはツルが伸び始めます。 根が活着しさえすれば、水やりは必要なく、放任でOKです。 こうなると、葉の生育は旺盛になるのですが、葉が過剰に茂りすぎて、肝心のイモに養分が行かなくなってしまうという弊害もあります。 そこで、伸びたツルの先端に生えはじめた根を見つけたら、随時、引っこ抜くようにしましょう。 これを「ツル返し」といいます。 サツマイモ栽培3【収穫時期】 収穫時期のサツマイモの様子。 実際には、試掘りをして、大きさを確かめてみましょう ツルの茎が紫色になってきたら、収穫時期です。 試し掘りをしてみて時期を見極めるか、少しずつ収穫しながら生育を楽しんで、10月後半になったら、一気に掘り上げるという方法もあります。 掘り上げる際には、イモに傷がつかないよう、手で掘るようにします。 プランターで育てている場合は、シートなどの上にひっくり返して、余分な根や土を取り分けます。 サツマイモ栽培4【貯蔵方法】 サツマイモは、収穫したてよりも1カ月ほど寝かせたほうが、甘味が増しておいしくなります。 また、傷や水がついていると傷みやすいです。 傷がついているものは、早めに食べるようにしましょう。 それ以外のものも水洗いはせず、土を落とした状態で風通しの良い場所に置き、1日ほど乾かします。 乾いたイモは、1つ1つ新聞紙で包みます。 そして通気口をあけた段ボールか発泡スチロールの箱に入れ、冷暗所に置いておくと、長期保存が可能です。 サツマイモ栽培5【病害虫とその予防法】 ほとんど手のかからないサツマイモですが、病害虫の被害に遭うこともあります。 代表的なものを以下にまとめてみました。 また、茎やイモに黒い斑点が出る場合もあります。 <予防法> 立枯病の病原菌は、「糸状菌」といってカビの一種です。 被害部をみつけたらなるべく早く切除し、枯れ落ちた葉や蕾も拾い集めて処分することで、それ以上菌が広がることをおさえられます。 また、ネギ科植物の根に共生する拮抗菌が「立枯病」の病原菌を抑える効果があるので、コンパニオンプランツとして、近くにニンニクやネギを植えるのもおすすめです。 <予防法> 植え付け前に、畑の土を天地返しし、これらの虫がいないことを確認します。 発見した場合は、その場で駆除します。 また、これらの害虫は、水はけの悪い土に発生しやすい傾向にあるので、植え付け前に土の水はけを良くしておきます。 さらに、マリーゴールドにはセンチュウを抑制する効果があるので、コンパニオンプランツとして近くに植えておくのもおすすめです。 人気のサツマイモ、安納芋を栽培することも可能! ねっとりとした独特な触感と甘味が特徴の安納芋 「安納芋」というサツマイモの品種、聞いたことがありますか? 糖度が高く、焼き芋にすると、ねっとりとした独特の触感があり、スイーツにも加工されるなど、とても人気があります。 これは種子島を代表するサツマイモの品種で、「幻の品種」と言われたりすることも。 この安納芋、個人で栽培することは可能なのでしょうか? 答えは、イエス。 「安納芋」は、平成25年までは登録品種苗として、種子島でのみ栽培が認められていて、他の地域で栽培することはできませんでした。 ですから、以前は手に入りづらかったのですね。 しかし現在では、大きなホームセンターや通販で、わりと手軽に苗を手に入れることができるようになりました。 ただし、「安納芋は種子島産が一番おいしい」という意見もあります。 その理由は、種子島の特有のミネラル豊富な土壌にあるようです。 自宅で育てた安納芋と、種子島産の安納芋を食べ比べてみるのも面白いかもしれません。 国内で生産されているサツマイモには、40あまりの品種があります。 代表的な「鳴門金時」や「紅あずま」の他に、カロチンが豊富な「ハマコマチ」や「隼人芋」、スイーツなどにも使われる、紫いも系の「アケムラサキ」や「パープルスウィートロード」など、通常の野菜売り場では見かけない品種の苗も、最近はネット通販などで少量から手に入れることが可能になってきました。 水やりも必要なく、ほとんど手間いらずのサツマイモ。 屋上菜園や自宅から離れた市民農園などでの栽培にも向いていますね。 作りやすく収穫量も多いため、初心者にもおすすめです。 【関連情報】•
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お芋掘りや、家庭菜園で収穫してきた、採れたてのさつまいもを食べたら、甘くなかったという経験はありませんか? 野菜は、採れたて、新鮮なものが一番美味しい!というイメージがありますよね。 でも、さつまいもは、収穫した直後よりも、 少し時間を置いた方が、甘みが増して、美味しくなります。 さつまいものように、でんぷん質の多い農作物は、収穫から時間を置くと、 「追熟」といって、 でんぷんが糖分に変わり、甘みが強くなります。 一般的には、収穫してから、この追熟が程良く進んだ、2週間後頃からが、甘みが出てきて食べごろと言われています。 2週間ほど置いて、まだ甘みが足りないようでしたら、もう少し保存期間を長くしてみると、追熟がさらに進み、甘みが増していきます。 さつまいもの保存方法は? お芋掘りや、家庭菜園で収穫したさつまいもを保存する際に気をつけるポイントは、よく乾燥させ、さつまいもに適した温度で保存することです。 こちらでは、収穫後のさつまいもの、下処理から保存の仕方をご紹介します。 収穫後のさつまいもには、たくさんの土がついています。 せっかく採ってきたさつまいもなので、水洗いして、きれいな状態にしたくなりますが、さつまいもは、水分に弱いため、水洗いすると腐りやすくなり保存に適しません。 保存する際には、さつまいもについた土を、手でよく落とし、残りの土は、そのままつけておきます。 その後、さつまいもを、軒下などに新聞を敷いて、その上に並べて3〜4日乾燥させます。 乾燥させる前に、ある程度土を落とさないと、軒下に並べた際に、十分に乾燥をさせることが難しくなります。 残った水分で、さつまいもが傷みやすくなるので、必ず手で落とせる分の土は、取り除いてから乾燥させます。 軒下等で3〜4日乾燥させたさつまいもは、残っていた土が、手で払うと落とせるようになるので、きれいに落とします。 その後、一本ずつ新聞に包んで、タンボール等に入れて保存します。 さつまいもの保存に適した温度は13〜15度なので、ダンボールごと風通しのいいところに室温で保存します。 保存したさつまいもは、2週間ほどで甘みが出てきて食べごろになり、その後も2週間〜1ヶ月ほど持ちます。 また、適度な水分量を保ち、うまく保存が出来ると、2〜3ヶ月持つこともあるようです。 さつまいもは、低温に弱いので、冷蔵庫に入れての保存には適していないので、注意が必要です。 スポンサーリンク さつまいものおすすめレシピ 関連ページ さつまいもを洗うときってたわしは使うべきなんでしょうか? またさつまいもの皮についてる黒い蜜のようなものは取るべきなんでしょうか? さつまいもの保存方法や賞味期限を解説します。 また、切ったあとやふかしたあとに賞味期限がどうなるかや、その場合の保存方法について解説します。 焼き芋は実は電子レンジで簡単に作れます。 その方法とおいしくするコツを紹介します。 さつまいもが変色して黒や緑色になって気持ち悪いものは何なのか?黒い斑点は何なのか?、について、実際に食べた感想も踏まえて解説します。 さつまいもは保存が効くのでめったに腐らない食材です。 でも高温多湿など保存状況が悪いとさすがにカビが生えたり、腐ることもあります。 しかしさつまいもはカビとカビでないもの ヤラピンなど があり、腐ってるかどうか見分けるのが難しい・・・。 今回はさつまいものカビとヤラピンの違いや、腐った時の見分け方を紹介します。 さつまいもを食べるとおならが出るとはよく言われます。 でも最近糖質制限のためにさつまいもを主食にした私はおならがそんなに出ません。 それがなぜなのか考察しました。 も実はさつまいもって栄養豊富でダイエットにも効果的な食品なんです。 さつまいもの栄養と効能、ダイエット効果などについて解説します。 さつまいもといえば、焼き芋でしょうか?! 寒いときにアツアツで甘い食感の焼き芋を食べると美味しいですよね。 そんな美味しいさつまいもですがいったいどんな種類があるのでしょうか? 焼き芋におすすめの品種や家で簡単にできる焼き芋の作り方も一緒にご紹介します。 さつまいもに関する悩みや疑問を解決します。 干し芋にはダイエット効果がある!なんて聞いたことがあるけれど、食べ過ぎたらやっぱり太ってしまうんだろうか? どのくらいなら食べても太らないのか、そしてどんなダイエット効果があるのか気になりますよね! 今日はそんな干し芋の食べ過ぎについてご紹介していきます!.
次のサツマイモを育ててサツマイモ堀りを楽しむ野菜 土質を選ばず、あまり手がかからずに栽培できるのも魅力のサツマイモ。 つるが伸び広がるので、2~3坪の菜園では土地がもったいない気がしますが、イモ掘りの楽しさのためにも少しの面積でもよいのでつくってみたいものです。 サツマイモの育て方1:栽培のコツ 東北中部が栽培の北限 サツマイモは強い日差しと高温を好み、20~35度ぐらいのときによく育ちます。 寒さには弱いので、栽培適地は福島県以南で、海抜700m以下の地域とされています。 土質は選びませんので、ほとんどの土地でつくれますが、水はけが悪いと「つるぼけ」といって茎や葉はよく茂ってもイモが太らなくなります。 水はけが悪い場合は、一段高い畝をつくって植えることなどでも対処します。 窒素肥料が多い場合なども「つるぼけ」になることがあるので注意しましょう。 サツマイモの育てやすい品種 育てやすくおすすめの品種は紅あずま、アヤコマチ、ベニはるか、パープルスイートロードなどです。 植えつけ時期の5月になると種苗店や園芸店に苗が出回りますので、お好みのものを選んで植えましょう。 苗は根がない挿し穂の状態のものが何本か束になって売られています。 茎が太く、長さが25cmくらいで葉が5~6枚ついているのがよい苗です。 サツマイモの苗はいったんバケツなどの水につけて水揚げをし、ピンとさせてから植えつけましょう。 畝に切りワラを混ぜておく 他の野菜を栽培したあとの畑では、植え付けの前に切りワラかもみ殻を入れて、土とよく混ぜ、幅80cm、高さ30cmの畝を作ります。 サツマイモは肥料分が多い土ではイモができません。 そのため植えつけるときに畝の土に切りワラを混ぜ合わせておきます。 そうすることで、切りワラが土中の余分な栄養分を吸い取り、土の栄養分が過剰にならないようにクッションがわりになってくれます。 この養分を吸ったワラは、イモが生育して養分が必要になったとき、自らの中にある栄養分を供給する作用もあります。 つるぼけは、窒素肥料をやりすぎても起こるので、元肥は施さず、堆肥や乾燥した雑草、落ち葉などを畝の下方に埋めておく程度にします。 サツマイモの育て方2:サツマイモを植え付けます 植え付けは暖かくなってから 畝の頂上部分に、30cmおきに苗を植えていきます。 苗を畝にやや斜めに差し、茎が土中に3節ほど埋まるよう両手でしっかり押し込みます。 この茎から出る根に、やがてイモができます。 地上の節からつるが2~3本伸びたころ、葉色が薄いようなら除草をして株間や畝間にぼかし肥料を1mにひとにぎりくらいずつ追肥しますが、ほとんどの場合は必要ありません。 畑にたっぷり水をまき、苗に水分を吸収させます。 植えつけ後晴天が続くと、数日間は水やりに注意しましょう。 苗が根付いてきたらピンと立ちあがってきます。 芽がでて葉が展開してきたら土寄せを行います。 根が土の外にでるとイモになりません。 サツマイモのつる返し 家庭菜園ではとなりの畝につるが越境しますが、越境したら伸びたつるを切り返し、畝内に戻します。 伸びたつるから根がでてしまうとイモが太らなくなりますので、ときどき様子を見ながらつる返しを行いましょう。 サツマイモの育て方3:楽しいサツマイモの収穫 サツマイモの収穫時期 9月中旬から11月にかけてが収穫の適期です。 1株掘って、イモのできを見てから掘りだす日を決め、つるを全て刈り取ったのちにイモを掘ります。 株から少し離れたところにクワやスコップを深く差しこんで土を持ち上げ、イモを傷つけないように掘りだします。 サツマイモは寒さに弱く霜が当たるととろけて傷んでしまうので、霜が降りる前に堀りだすことが大切です。 サツマイモの育て方4:サツマイモの病害虫 病害虫を避けるポイントは連作 あまり深刻な被害をもたらす病気や害虫はありません。 ハスモンヨトウの被害を受けた葉は白くすすけたように見えます。 葉裏に集団で寄生する若齢の幼虫を見つけて早めに補殺することです。 掘り上げたイモの表面に小さな穴があけられ、内部まで深く貫通している被害はハリガネムシ類によるものです。 目立つようなら連作をさけ、ムギ類、トウモロコシ、ジャガイモ、レタス、ニンジンなどのあとには栽培しないように気をつけましょう。 収穫後のサツマイモの保存方法 保存するサツマイモを水で洗ってはいけません。 晴天が続いた日に収穫します。 収穫後、 傷のないものを選別します。 泥つきのまま日陰で3~5日乾かします。 乾いた泥を手ではらい落とし、ひとつずつ新聞紙でくるみます。 サツマイモの育て方のまとめ サツマイモ栽培は少しのポイントさえ注意すれば、 手がかからずとても育てやすい野菜です。 常温で長期保存も可能ですので、ぜひサツマイモの栽培からイモ掘りまで楽しんでみましょう。
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