特徴 2010年4月に日本で発売されたSNRIに分類される抗うつ薬になります。 非常によく処方されており(処方医によって異りますが)抗うつ薬としては 上位に食い込むであろうぐらいになります。 20mgから服用を始め維持量は40mgと添付文書ではなっていますが 0. 1カプセル、0. 5カプセル等で脱カプセルして処方される事もあります。 少量で効果が表れる方もいるためです。 また第1〜3世代の抗うつ薬、SSRIともと比較して効果発現までが早くなっています。 早い人では1週間たたないうちに実感できる方もいるほどです。 効果効能 サインバルタカプセルの効果効能 ・ うつ病・うつ状態 ・ 糖尿病性神経障害に伴う疼痛 2012年に糖尿病に伴う痛みの治療薬として サインバルタが追加承認されました。 *他にはリリカに適応があります。 抗うつ剤との併用 他 副作用 副作用としては全体の90. その中でも 悪心(36. その次に多いのが口渇(22. 9%)、尿閉、他となります。 これらの副作用を軽減する為に20mgから投与を開始し 本来の一般的な治療量である40mgに増量していきます。 なお悪心などの副作用は一般的に服用開始後1週間程度が一番ひどく 徐々に改善していく事が多く、服用開始後1週間服用できるようであれば その後は問題ない事が多くなっています。 重大な副作用としてセロトニン症候群などがあります。 これは高熱、錯乱、発汗等の異常が現れます。 その場合はすぐに服用を中止する必要があり 主治医の判断を仰いで下さい。 また尿閉といって尿が出にくくなる副作用が発現する事もあり この場合に服用を中止する事が必要になります。 が先生によっては中止、再開といった服用ケースをとる場合も見られます。 注意点 添付文書上の服用時点は朝食後となっていますが必ずしも朝食後である必要性はありません。 傾眠(眠気)の副作用発現を考え、夕食後、就寝前の処方もみられます。 離脱症状・断薬 休薬、切り替え時等は漸減漸増が基本になります。 漸減漸増 現在服用している薬を徐々に減らしていき、新しく服用する薬を 徐々に量を増やしながら追加していく事。 妊婦・授乳婦 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には 治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ投与する事になっています。 *乳汁中に分泌する報告があります。 薬価 規格 薬価 サインバルタカプセル20mg 173. 5円 サインバルタカプセル30mg 235. 3円 *H28年4月変更薬価(次回はH30年4月予定) *H26年改定で薬価が両規格共に上昇となりました。 新薬となり非常に高価な薬となっています。 ジェネリック医薬品(後発医薬品) 2010年に発売されたばかりの為、ジェネリック医薬品は発売されていません。 市販医薬品 現在、似たような医薬品、健康食品は発売されていません。 投与は1日20mgより開始し,1週間以上の間隔を空けて1日用量として20mgずつ増量する。 警告 特になし 禁忌 併用禁忌:MAO阻害剤服用中、高度の肝障害・腎障害患者、コントロール不良の閉塞隅角緑内障患者 原則禁忌 特になし 添付文書.
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サインバルタによる便秘とは 便秘とは「排便の回数が減ること」と定義されていますが、それに伴う症状(腹痛、お腹が張る、おならの回数やにおい、便が硬くて痛い)のことを指していっていることが多いでしょう。 それに便の回数が減っていれば便秘はわかりやすいのですが、便の回数はちゃんとあるのに1回の量が少なかったり、便が出た後もお腹がすっきりしないという便秘も存在するため純粋に便の回数だけでは判断できないのが実際には多々あります。 抗うつ剤には副作用が多々あり、その中でも吐き気や眠気についで問題になりやすいものに便秘があるのです。 後に詳細を書きますが、抗うつ剤の持つ抗コリン作用(自律神経のバランスを変える作用)が胃腸の動きを弱め便秘にさせるのです。 サインバルタにも抗コリン作用があり、これが便秘の原因になります。 この抗コリン作用は便秘以外にも口の渇き、尿閉(おしっこが膀胱から出てこない・出にくい)、動悸(脈が速くなる)、緑内障の増悪(眼圧が上がる)などの副作用を起こします。 スポンサーリンク サインバルタで便秘になる理由 サインバルタはSNRI(選択的セロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害薬)に分類される抗うつ剤です。 抗コリン作用(便秘を起こす作用)は現在頻繁に使用される抗うつ剤であるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)では一部の薬を除いて弱めなのですが、今でも治療が困難な例に処方される古い抗うつ剤である「三環系抗うつ剤」はこの抗コリン作用が強いことが特徴です。 便秘は自律神経の機能と関連 サインバルタは三環系ではなくSNRIなのですが、SNRIにも抗コリン作用が少なからずあります。 そもそも抗コリン作用とはいったい何かなのですが、自律神経に関係します。 自律神経というと自分の意思とは無関係に働く神経です。 例えば心臓の拍動や胃腸の動き、汗や唾液などです。 心臓の動きをを自分でコントロールすることはできませんし、汗も勝手にでてきます。 胃腸の動きも意思では難しいですね。 これらの働きを支配しているのが自律神経です。 そして自律神経には交換神経と副交感神経とがありこのバランスが崩れて身体の症状がでてしまうものを自律神経失調症と言います。 副交感神経という神経は、リラックスしているときに働く神経です。 リラックスしているときは心臓の動きはゆっくりになるし、胃腸の動きは活発になり食べ物の消化は良くなるのはイメージしやすいと思います。 一方、 交感神経は緊張しているときや興奮時に優位に働く神経系です。 例えばスポーツ時には心臓の動きは活発になり速く脈打つようになりますし、胃腸の動きは弱まります。 抗コリン作用に話を戻しますが、 「抗コリン作用=副交感神経を抑える」という意味なのです。 つまり交換神経を優位にするので、(スポーツをしているときをイメージして)脈は速まり、胃腸の動きは抑えられ、汗が出る方向に働くのです。 コリンって何? 副交感神経の神経伝達に関連する物質を 「アセチルコリン」と言います。 つまりアセチルコリンを増やせば副交感神経(リラックスしているときに強くなる神経)がよく働くようになります。 要は 「抗コリン作用」とは「抗副交感神経作用」ということになります。 サインバルタと抗コリン作用 一方、交感神経(スポーツのときなど活動時に強くなる神経)の神経伝達物質は 「ノルアドレナリン」です。 サインバルタは神経伝達物質 「セロトニン」 「ノルアドレナリン」を増強する抗うつ剤です。 抗うつ剤としての神経伝達物質の作用は上記のような感じですが、「ノルアドレナリン」は自律神経に対して特に交換神経の作用を強めます。 このことは逆の副交感神経の作用を弱め、結果「抗コリン作用=副交感神経を抑える作用」として働きます。 副交感神経は胃腸の動きと関連しますから、これが抑えられれば便秘になるというわけです。 これがサインバルタによる便秘のメカニズムです。 スポンサーリンク サインバルタによる便秘の対処法 経過をみる サインバルタに限らずほとんどの抗うつ剤で共通しますが、飲み始めの初期に副作用が目立ち1-2週間程度で副作用がおさまってくる傾向があります。 これは便秘も同様ですが、他の副作用とくらべて若干長くかかる場合もあります。 おおよそ1ヶ月程度は経過をみてみるのが良いでしょう。 以下は国内の臨床研究のデータです。 縦軸は副作用の数、横軸はサインバルタを飲み始めてからの週数です。 このグラフではシルバーの棒グラフが「便秘」の副作用を起こした人数で、「0-2」週間で最も多く認め、そこから時間の経過とともにその数は減っていることがわかると思います。 あとは基本ですが、生活習慣を見直すことや食物繊維をしっかりとることも重要です。 生活習慣に関してはうつが強い時にはわかっていてもできないことはあるかもしれませんが・・・。 サインバルタを減薬する 飲み始めてどうしても便秘が日常生活の支障になる場合(腹痛がつらい)には減薬を考えざるを得ません。 ただし、サインバルタは通常20mgカプセルを1日1回朝食後から内服スタートします。 この20mgカプセルが最小量なのでこの場合減薬はできません(カプセルを空けるのは吸収などの都合上NGです)。 減薬は増量してから便秘気味になった場合の対応法となります。 内服しはじめて1-2週間であれば問題ないですが、しばらくの期間(だいたい一か月半以上)飲んだあとに減らしたり断薬すると 離脱症状を起こす可能性があるので注意を要します。 離脱症状とは抗うつ剤に共通してみられる特徴で、急に減薬したりお薬を中止することでうつや不安の症状がでたり、めまいや異常な感覚、だるさなど諸症状が出てくるものをいいます。 サインバルタから他の抗うつ剤に変える(スイッチする) 初期の投与量でひどく便秘になってしまった場合や減薬しても改善がない場合に行いますが、長く飲んでいる場合には抗うつ薬の変更時にも離脱症状がおこることがありうることを知っておきましょう。 サインバルタと同じSNRIならイフェクサーSRがありますし、SSRIの中で抗コリン作用が少ないものですとジェイゾロフトやレクサプロを通常考えます。 (イフェクサーSRは量を増やせばよりノルアドレナリン量が増えるので便秘になるリスクはサインバルタより高い可能性も否定はできません。 インタビューフォームによると便秘を含む腹部の不快な副作用は20%以上で認められています。 ) 便秘の主な原因である抗コリン作用が弱い抗うつ薬を示しておきましょう。 ただし基本どの抗うつ剤でも便秘の副作用は「0」ではありません。 SSRI: ジェイゾロフト(セルトラリン)、レクサプロ• ひとつは便を軟らかくして排便しやすいようにする作用のもの (機械的下剤)と、もうひとつは腸の動きを亢進させる作用 (刺激性下剤)です。 下剤は基本的に副作用のない機械的下剤から使用します。 機械的下剤は便を軟らかくさせる作用のあるお薬(というより物質)です。 代表的なものに 酸化マグネシウム(マグラックスなど)があります。 これで効果が薄い時は大腸刺激性の下剤が即効性もあり効果的にも有用です。 代表的なものにプルゼニド(センノシド)という錠剤がありますが、刺激することにより腸を動かすのでときに腹痛や吐き気の原因になることや、長期に連用すると効き目が落ちたりすることがあります。 同じ刺激性下剤にラキソベロン(ピコスルファートナトリウム)という目薬のような容器に入った液体のお薬やレシカルボンという 坐薬 ざやくもあります。 まとめ「サインバルタによる便秘と対処法」 サインバルタをはじめ抗うつ剤には便秘の副作用があります。 便秘の原因は主に自律神経機能を変化させることによります。 具体的には抗コリン作用といって副交感神経(リラックス時に優位に働き腸管の動きを亢進させる)が抑えられ交感神経が優位になることによります。 サインバルタはSNRIという抗うつ剤で、ダイレクトに抗コリン作用を起こすわけではなくセロトニンとともにノルアドレナリン系の神経伝達を強め交感神経を優位にさせ、腸管の動きを抑えます。 対処法としては経過観察で改善するのを待つか、下剤を使用することもあります。
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用法・用量 (主なもの)• 〈うつ病・うつ状態、糖尿病性神経障害に伴う疼痛〉通常、成人には1日1回朝食後、デュロキセチンとして40mgを経口投与する• 投与は1日20mgより開始し、1週間以上の間隔を空けて1日用量として20mgずつ増量する• なお、効果不十分な場合には、1日60mgまで増量することができる• 〈線維筋痛症に伴う疼痛、慢性腰痛症に伴う疼痛、変形性関節症に伴う疼痛〉通常、成人には1日1回朝食後、デュロキセチンとして60mgを経口投与する• 投与は1日20mgより開始し、1週間以上の間隔を空けて1日用量として20mgずつ増量する• ・慢性腰痛、うつ病に効果があるが、初期のふらつき、嘔気対策が必要。 初期導入さえうまくいけば、よく効く。 (60歳代診療所勤務医、総合診療科)• ・末梢神経障害性疼痛でエビデンスがあり使いやすい。 うつ病にも出しやすい。 (30歳代病院勤務医、代謝・内分泌内科)• ・シャープに効くこともあり、うつ症状と共に疼痛を訴える患者さんにはよく使用しています。 (60歳代病院勤務医、精神科)• ・やはり痛みに対する適応を持っている点が大きいと思います。 患者さんに薦めやすいです。 (50歳代病院勤務医、一般内科)• ・意欲低下に対する改善作用が、他のSNRIに比べて期待できる印象があります。 (50歳代病院勤務医、精神科) 効果・効能 (添付文書全文) 1). うつ病・うつ状態。 2). 次記疾患に伴う疼痛:糖尿病性神経障害、線維筋痛症、慢性腰痛症、変形性関節症。 (効能又は効果に関連する注意) 5. 1. 〈効能共通〉抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため、本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを考慮すること〔8. 1、8. 2、8. 3、8. 4、9. 1.5、9. 1.6、15. 1.1参照〕。 2. 〈うつ病・うつ状態〉本剤を18歳未満の大うつ病性障害患者に投与する際には適応を慎重に検討すること〔9. 7小児等の項参照〕。 3. 〈疼痛の効能共通〉疼痛に対して本剤を投与する場合は、自殺念慮、自殺企図、敵意、攻撃性等の精神症状の発現リスクを考慮し、本剤の投与の適否を慎重に判断すること。 4. 〈線維筋痛症に伴う疼痛〉線維筋痛症の診断は、米国リウマチ学会の分類(診断)基準等の国際的な基準に基づき慎重に実施し、確定診断された場合にのみ投与すること。 5. 〈慢性腰痛症に伴う疼痛〉最新の診断基準を参考に慢性腰痛症と診断された患者にのみ、本剤の投与を考慮すること。 6. 〈変形性関節症に伴う疼痛〉3ヵ月以上疼痛を有し、最新の診断基準を参考に変形性関節症と診断された患者にのみ、本剤の投与を考慮すること。 用法・用量 (添付文書全文) 〈うつ病・うつ状態、糖尿病性神経障害に伴う疼痛〉 通常、成人には1日1回朝食後、デュロキセチンとして40mgを経口投与する。 投与は1日20mgより開始し、1週間以上の間隔を空けて1日用量として20mgずつ増量する。 なお、効果不十分な場合には、1日60mgまで増量することができる。 〈線維筋痛症に伴う疼痛、慢性腰痛症に伴う疼痛、変形性関節症に伴う疼痛〉 通常、成人には1日1回朝食後、デュロキセチンとして60mgを経口投与する。 投与は1日20mgより開始し、1週間以上の間隔を空けて1日用量として20mgずつ増量する。 (用法及び用量に関連する注意) 〈うつ病・うつ状態、糖尿病性神経障害に伴う疼痛〉本剤の投与量は必要最小限となるよう、患者ごとに慎重に観察しながら調節すること。 副作用 (添付文書全文) 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、必要に応じて、減量、休薬又は中止するなどの適切な処置を行うこと。 1. 重大な副作用 11. 1.1. セロトニン症候群(頻度不明):不安、焦燥、興奮、錯乱、発汗、下痢、発熱、高血圧、固縮、頻脈、ミオクローヌス、自律神経不安定等があらわれることがあり、セロトニン作用薬との併用時に発現する可能性が高くなるため、特に注意すること(異常が認められた場合には投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理と共に適切な処置を行うこと)〔10. 2参照〕。 1.2. 悪性症候群(頻度不明):発熱、無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗、白血球数増加、血清CK上昇(血清CPK上昇)等の異常が認められた場合には、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理と共に適切な処置を行うこと(また、ミオグロビン尿を伴う腎機能低下がみられ、急性腎障害に至ることがあるので注意すること)。 1.3. 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明):低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと〔9. 8高齢者の項参照〕。 1.4. 痙攣(0. 1.5. 肝機能障害(0. 5、9. 3.2、16. 6.2参照〕。 1.7. アナフィラキシー反応(頻度不明):呼吸困難、痙攣、血管浮腫、蕁麻疹等を伴うアナフィラキシー反応があらわれることがある。 1.8. 高血圧クリーゼ(頻度不明)〔8. 6、9. 1.2参照〕。 1.9. 尿閉(頻度不明):症状があらわれた場合には投与を中止し、導尿を実施するなど適切な処置を行うこと。 使用上の注意 (添付文書全文) (禁忌) 2. 1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。 2. モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤投与中あるいは投与中止後2週間以内(セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩、サフィナミドメシル酸塩)の患者〔10. 1参照〕。 3. 高度肝機能障害のある患者〔9. 3.1参照〕。 4. 高度腎機能障害のある患者〔9. 2.1、16. 6.1参照〕。 5. コントロール不良の閉塞隅角緑内障の患者[症状が悪化することがある]。 (重要な基本的注意) 8. 1. 〈効能共通〉うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような患者は投与開始早期並びに投与量を変更する際には患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること。 なお、うつ病・うつ状態以外で本剤の適応となる疾患においても自殺企図のおそれがあり、さらにうつ病・うつ状態を伴う場合もあるので、このような患者にも注意深く観察しながら投与すること〔5. 1、8. 2、8. 3、8. 4、9. 1.5、9. 1.6、15. 1.1参照〕。 1、8. 1、8. 3、8. 4、9. 1.5、9. 1.6、9. 1.7、9. 1.8、15. 1.1参照〕。 3. 〈効能共通〉自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめること〔5. 1、8. 1、8. 2、8. 4、9. 1.5、9. 1.6、15. 1.1参照〕。 4. 〈効能共通〉家族等に自殺念慮や自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性等の行動の変化及び基礎疾患の精神症状の悪化があらわれるリスク等について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うように指導すること〔5. 1、8. 1、8. 2、8. 3、9. 1.5、9. 1.6、9. 1.7、9. 1.8、15. 1.1参照〕。 3.2、11. 1.5、16. 6.2参照〕。 6. 〈効能共通〉心拍数増加、血圧上昇、高血圧クリーゼがあらわれることがあるので、適宜、血圧・脈拍数等を測定し、推移等に十分注意すること〔9. 1.2、11. 1.8参照〕。 7. 〈効能共通〉眠気、めまい等が起こることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には十分注意させ、また、患者に、これらの症状を自覚した場合は自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事しないよう、指導すること。 8. 〈効能共通〉投与中止(特に突然の中止)により、不安、焦燥、興奮、浮動性めまい、錯感覚(電気ショック様感覚を含む)、頭痛、悪心及び筋痛等があらわれることが報告されているので、投与を中止する場合には、突然の中止を避ける(患者の状態を観察しながら徐々に減量すること)。 9. 〈糖尿病性神経障害に伴う疼痛〉本剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることから、糖尿病の治療を併せて行うこと。 10. 〈糖尿病性神経障害に伴う疼痛〉本剤の投与により血糖値上昇・HbA1c上昇等、糖尿病悪化することがあるので、血糖値の推移等を慎重に観察するとともに、必要に応じて糖尿病治療薬の用量調節を行うこと。 11. 〈慢性腰痛症に伴う疼痛、変形性関節症に伴う疼痛〉本剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることから、疼痛の原因があればその治療を併せて行い、薬物療法以外の療法も考慮すること(また、患者の状態を十分に観察し、本剤を漫然と投与しないこと)。 (特定の背景を有する患者に関する注意) (合併症・既往歴等のある患者) 9. 1.1. 前立腺肥大症等排尿困難のある患者:ノルアドレナリン再取り込み阻害作用により症状が悪化することがある。 1.2. 高血圧又は心疾患のある患者:本剤投与前に適切にコントロールし、定期的に血圧・脈拍数等を測定すること(心拍数増加、血圧上昇、高血圧クリーゼがあらわれることがある)〔8. 6、11. 1.8参照〕。 1.3. 緑内障又は眼内圧亢進のある患者:症状が悪化することがある。 1.4. 過度のアルコール摂取者:肝障害が悪化する可能性がある〔10. 2参照〕。 1.5. 自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者:自殺念慮、自殺企図があらわれることがある〔5. 1、8. 1、8. 2、8. 3、8. 4、9. 1.6、15. 1.1参照〕。 1.6. 躁うつ病患者:躁転、自殺企図があらわれることがある〔5. 1、8. 1、8. 2、8. 3、8. 4、9. 1.5、15. 1.1参照〕。 1.7. 脳器質的障害又は統合失調症素因のある患者:精神症状が増悪することがある〔8. 2、8. 4、9. 1.8参照〕。 1.8. 衝動性が高い併存障害を有する患者:精神症状が増悪することがある〔8. 2、8. 4、9. 1.7参照〕。 1.9. てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者:痙攣を起こすことがある。 1.10. 出血性疾患の既往歴又は出血性素因のある患者:出血傾向が増強することがある〔10. 2参照〕。 (腎機能障害患者) 9. 2.1. 高度腎機能障害のある患者:投与しないこと(本剤の血中濃度が上昇することがある)〔2. 4、16. 6.1参照〕。 2.2. 軽度から中等度腎機能障害のある患者:本剤の血中濃度が上昇することがある。 (肝機能障害患者) 9. 3.1. 高度肝機能障害のある患者:投与しないこと(肝機能障害が悪化することがあり、また、消失半減期が延長し、本剤の血中濃度が上昇することがある)〔2. 3参照〕。 3.2. 軽度から中等度肝機能障害のある患者:肝機能障害が悪化することがあり、また、消失半減期が延長し、本剤の血中濃度が上昇することがある〔8. 5、11. 1.5、16. 6.2参照〕。 (妊婦) 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ投与すること。 妊娠末期にSNRI、SSRIを投与された女性が出産した新生児において、入院期間の延長・呼吸補助・経管栄養を必要とする離脱症状と同様の症状が出産直後にあらわれたとの報告がある(臨床所見としては、呼吸窮迫、チアノーゼ、無呼吸、発作、体温調節障害、哺乳障害、嘔吐、低血糖症、筋緊張低下、筋緊張亢進、反射亢進、振戦、ぴくつき、易刺激性、持続性の泣きが報告されている)。 (授乳婦) 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ラット及びヒトで乳汁中へ移行することが報告されている)〔16. 3.1参照〕。 2参照〕。 (高齢者) 患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(高齢者では薬物の消失が遅延し、血漿中濃度が上昇することがある)〔16. 6.3参照〕。 また、高齢者においては、次の点に注意すること。 ・ 低ナトリウム血症、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)の危険性が高くなることがある〔11. 1.3参照〕。 ・ めまい等により転倒を起こすことがある。 (相互作用) 本剤の代謝には主として肝代謝酵素CYP1A2が関与し、CYP2D6も一部寄与している。 また、本剤はCYP2D6を競合的に阻害する。 1. 併用禁忌: モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤<メチルチオニニウム・リネゾリド以外>(セレギリン塩酸塩<エフピー>、ラサギリンメシル酸塩<アジレクト>、サフィナミドメシル酸塩<エクフィナ>)〔2. 2参照〕[他の抗うつ剤で併用により発汗、他の抗うつ剤で併用により不穏、他の抗うつ剤で併用により全身痙攣、他の抗うつ剤で併用により異常高熱、他の抗うつ剤で併用により昏睡等の症状があらわれたとの報告があるので、MAO阻害剤の投与を受けた患者に本剤を投与する場合には、少なくとも2週間の間隔をおき、また、本剤からMAO阻害剤に切り替えるときは5日間の間隔をおくこと(主にMAO阻害剤による神経外アミン総量の増加及び抗うつ剤によるモノアミン作動性神経終末におけるアミン再取り込み阻害によると考えられる)]。 2. 併用注意: 1). ピモジド[QT延長、心室性不整脈<Torsades de pointesを含む>等の心血管系副作用が発現することがあるので注意すること(本剤は、ピモジドの肝での酸化的代謝を阻害し、血中濃度を上昇させると考えられる)]。 2). アルコール〔9. 1.4参照〕[相互に中枢神経抑制作用を増強することがあるので注意し、また、肝機能が悪化するおそれがある(アルコールは中枢神経抑制作用を有する、また、過度のアルコール摂取と本剤との併用により、肝機能が悪化することがある)]。 3). 中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体、ロラゼパム等)[相互に作用を増強することがあるので、本剤及びこれらの薬剤の用量を減量するなど注意して投与すること(機序は不明)]。 4). メチルチオニニウム塩化物水和物<メチレンブルー>[セロトニン症候群があらわれるおそれがある(併用薬剤のMAO阻害作用によりセロトニン作用が増強される)]。 5). フルボキサミンマレイン酸塩、シプロフロキサシン、エノキサシン等〔16. 7.1参照〕[本剤の血中濃度が上昇することがあるので、本剤の用量を減量するなど注意して投与すること(これらの薬剤のCYP1A2阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇することがあり、本剤とフルボキサミンとの併用により、本剤の血漿クリアランスが減少したとの報告がある)]。 6). 三環系抗うつ剤(アミトリプチリン塩酸塩、ノルトリプチリン塩酸塩、イミプラミン塩酸塩等)、フェノチアジン系抗精神病剤(ペルフェナジン)、抗不整脈剤(プロパフェノン塩酸塩、フレカイニド酢酸塩)[これらの薬剤の血中濃度が上昇することがあるので、これらの薬剤の用量を減量するなど注意して投与すること(本剤のCYP2D6阻害作用により、これらの薬剤の血中濃度が上昇することがあり、本剤とCYP2D6基質であるデシプラミンとの併用により、デシプラミンのAUCが増加したとの報告がある)]。 7). パロキセチン塩酸塩水和物、キニジン硫酸塩水和物等〔16. 7.1参照〕[本剤の血中濃度が上昇することがあるので、本剤の用量を減量するなど注意して投与すること(これらの薬剤のCYP2D6阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇することがあり、本剤とパロキセチンとの併用により、本剤の血漿クリアランスが減少したとの報告がある)]。 1.1参照〕[相互にセロトニン作用を増強することによりセロトニン症候群等のセロトニン作用による症状があらわれることがあるので、本剤及びこれらの薬剤の用量を減量するなど注意して投与すること(本剤はセロトニン再取り込み阻害作用を有するため、併用により、セロトニン作用が増強することがある)]。 9). 降圧剤(クロニジン塩酸塩等)[降圧剤の作用を減弱することがあるので、本剤の用量を減量もしくはこれらの薬剤を増量するなど注意して投与すること(本剤のノルアドレナリン再取り込み阻害作用によると考えられる)]。 10). アドレナリン、ノルアドレナリン[併用薬剤(特に注射剤)との併用により、心血管作用<血圧上昇等>が増強することがあるので、本剤及びこれらの薬剤の用量を減量するなど注意して投与すること(本剤はノルアドレナリン再取り込み阻害作用を有するため、併用により、アドレナリン作用が増強することがある)]。 11). 血漿蛋白との結合率の高い薬剤(ワルファリンカリウム等)[相互に作用を増強することがあるので、本剤及びこれらの薬剤の用量を減量するなど注意して投与すること(本剤は血漿蛋白との結合率が高いため、併用により、本剤及びこれらの薬剤の血中遊離濃度が上昇することがある)]。 12). 出血傾向が増強する薬剤(非定型抗精神病剤、フェノチアジン系薬剤、三環系抗うつ剤、アスピリン等の非ステロイド系抗炎症剤、ワルファリンカリウム等)〔9. 1.10参照〕[出血傾向が増強することがあるので、本剤及びこれらの薬剤の用量を減量するなど注意して投与すること(SNRI、SSRIとこれらの薬剤との併用により、出血傾向が増強すると考えられる)]。 (過量投与) 13. 1. 症状 海外において、本剤3000mgを超える(単剤又は他剤との併用)過量投与が報告されている。 過量投与による徴候及び症状は傾眠、昏睡、セロトニン症候群、発作、嘔吐、頻脈であった。 2. 処置 過量投与時には、特異的な解毒剤は知られていないので、必要に応じて、活性炭投与等の適切な処置を行なうこと(本剤は分布容積が大きいので、強制利尿、血液潅流、交換輸血はあまり効果的ではない)。 (適用上の注意) 14. 1. 薬剤交付時の注意 14. 1.1. PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。 1.2. 本剤は高温多湿を避けて保存するよう指導すること。 1.3. 腸溶性コーティングを施しているため、カプセルの内容物を砕いたり、すりつぶしたりしないで服用するよう指導すること(原薬が酸に不安定であり、胃酸で失活することがある)。 (その他の注意) 15. 1. 臨床使用に基づく情報 15. 1.1. 海外で実施された大うつ病性障害等の精神疾患を有する患者を対象とした、本剤を含む複数の抗うつ剤の短期プラセボ対照臨床試験の検討結果において、24歳以下の患者では、自殺念慮や自殺企図の発現のリスクが抗うつ剤投与群でプラセボ群と比較して高かった。 なお、25歳以上の患者における自殺念慮や自殺企図の発現のリスクの上昇は認められず、65歳以上においてはそのリスクが減少した〔5. 1、8. 1、8. 2、8. 3、8. 4、9. 1.5、9. 1.6参照〕。 1.2. 主に50歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において、選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び三環系抗うつ剤を含む抗うつ剤を投与された患者で、骨折のリスクが上昇したとの報告がある。 (保管上の注意) 室温保存。 処方薬事典は医療・医薬関係者向けのコンテンツです。
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