溶連菌 感染 後 糸 球体 腎炎。 5.糸球体腎炎:一般の方へ|一般社団法人 日本腎臓学会|Japanese Society of Nephrology

(4)意外と知らない溶連菌感染後腎炎[特集:文献を紐解く 溶連菌のこんな話題]|Web医事新報

溶連菌 感染 後 糸 球体 腎炎

「糸球体腎炎」とは、なんらかの免疫反応の異常により腎臓に炎症がおこり、血尿や蛋白尿をきたす病気のことを指します。 主に「急性糸球体腎炎」と「慢性糸球体腎炎」に大別されます。 ここでは小児の糸球体腎炎について、横浜市立大学 小児科学教室(発生成育小児医療学) 教授の伊藤秀一先生、横浜市立大学付属市民総合医療センター 小児総合医療センター 松村壮史先生に解説していただきます。 急性糸球体腎炎とは 溶連菌の感染が原因で起こる 急性糸球体腎炎は急性腎炎とも呼ばれます。 4歳から10歳のお子さんに多く、年間小児10万人あたり2~3人程度が罹患します。 溶連菌は のどの熱 や の原因菌として有名ですが、これらに感染した一部の患者さんにおいて、急性糸球体腎炎が咽頭炎から約10~14日後、伝染性膿痂疹から平約20~30日後に発症します。 しかし、これらの感染症の原因としては一般的ですが、実際に急性糸球体腎炎を合併する患者さんは極めて稀です。 急性糸球体腎炎の症状 まぶたや足のむくみ、血尿や蛋白尿などの症状が出る の毒素や菌の成分とそれに対する抗体が結合して出来た免疫複合体が、腎臓の糸球体に沈着し、炎症が起こり、糸球体の毛細血管が障害されます。 その結果、毛細血管から余分な水分や老廃物を排泄することが困難になり、尿量低下やむくみが引き起こされます。 また、糸球体の毛細血管が傷つくことで血尿や蛋白尿が出現します。 患者さんの多くは、まぶたや足のむくみ、赤色や褐色の尿 肉眼的血尿 がきっかけで医療機関を受診することが多いです。 診断時にや膿痂疹の感染の既往がわかれば、診断はそれほど難しくはありません。 しかし、先行感染がはっきりしない患者も少なくありません。 また、急性糸球体腎炎は腎臓の機能が低下することがあるため、その評価のために血液検査が必要です。 血液検査では腎機能 クレアチニンや尿素窒素 、溶連菌の抗体検査 ASO、ASKなど 、補体価 C3、C4、CH50 を調べます。 溶連菌の抗体価の上昇、補体価の低下が診断の助けになります。 咽頭や皮膚に所見が残っている場合は、咽頭培養や溶連菌の迅速検査、皮膚の炎症部位の培養を行います。 急性糸球体腎炎の治療 食事療法や対症療法が中心となり通院でも治療可能だが重症の場合は入院することも 急性糸球体腎炎は、基本的に自然に治癒する病気です。 治療に関しては安静や減塩などの食事療法、血圧管理などの対症療法 症状に合わせた治療 が主になります。 外来通院でも治療可能な患者さんも多いのですが、や尿量の低下・腎機能の低下を認める場合は入院が必要となります。 入院では安静、減塩食 1日3g程度 とし、尿量低下・むくみ・高血圧等を認める患者さんには、飲水制限や利尿薬・降圧薬の投与を行います。 1週間程度症状が続いた後、尿量の改善、むくみの軽快とともに腎機能が改善し血圧も低下していきます。 症状が改善したら食事を通常の食事とし、安静も不要となります。 尿量や腎機能、高血圧が改善すれば退院となります。 極稀にステロイドや透析での治療を行うが腎臓へのダメージはほとんど心配ない 極めて稀に、一時的にステロイド薬や透析を必要とする患者さんがいますが、この病気により将来的に腎臓にダメージを残すことは稀です。 急性糸球体腎炎は再発しない 2か月以上症状が改善しない場合は慢性糸球体腎炎の可能性が高い 一度急性糸球体腎炎になった患者さんが再度罹患することはほとんどありません。 しかし、急性糸球体腎炎を発症してから2か月が経過しても補体価が改善しない場合や蛋白尿が持続する場合は、急性糸球体腎炎ではなく慢性糸球体腎の可能性が強く、腎臓専門医がいる医療機関に必ず受診して下さい。 慢性糸球体腎炎とは IgA腎症や紫斑病性腎炎、膜性増殖性糸球体腎炎などの総称 慢性糸球体腎炎は慢性腎炎とも呼ばれており、最も多い腎臓病のひとつです。 血尿や蛋白尿が持続する状態を指し、治療をせずに放置すると腎機能の低下、最悪の場合となってしまう可能性のある病気です。 1つの病気ではなく、や性腎炎、膜性増殖性糸球体腎炎など、持続的な血尿・蛋白尿を認める病気の総称です。 慢性糸球体腎炎の原因や症状 詳しい原因は不明、症状は血尿や蛋白尿、むくみなどが生じる 慢性糸球体腎炎の多くで詳しい原因は分かっていませんが、何らかの免疫反応の異常が原因となり、腎臓に炎症が生じて発症します。 むくみや肉眼的血尿などの症状で発見されることもありますが、多くの方は無症状のため、学校検尿などの健診により血尿、蛋白尿が発見されたことをきっかけに診断されます。 確定診断や治療のためには、小児の腎臓疾患に精通している医師の診療を受ける必要があります。 腎機能が悪化した場合や尿蛋白が持続する場合には、精密検査のため腎生検 腎臓の組織を採取する行為 が必要となります。 慢性糸球体腎炎の治療 ステロイドや免疫抑制薬を使用する 治療は疾患によって異なりますが、多くの慢性糸球体腎炎でステロイドや免疫抑制薬を柱とした治療が行われています。 治療の進歩で末期腎不全になる患者さんは減少 かつては小児の慢性糸球体腎炎は小児の末期の原因の一位となっていましたが、学校検尿による早期発見や治療法の進歩により、現在では末期腎不全になる患者さんは殆どいなくなりました。 しかし、早期発見と早期治療が重要であり、学校検尿で異常を認めた場合には必ず小児腎臓専門医のいる医療機関を受診してください。 次の記事「」では、慢性糸球体腎炎のうち小児で比較的多くみられると性腎炎について詳しく説明します。 〈参考文献〉 国立成育医療研究センターBookシリーズ 子供の腎炎・ネフローゼ 五十嵐隆 監修、伊藤秀一 編 〈参考リンク〉•

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溶連菌感染症後の子供に多い「急性糸球体腎炎」の症状と対策・治療法

溶連菌 感染 後 糸 球体 腎炎

Up to Dateのまとめ 5-12歳、60歳以上がリスク。 フッ化物含有の水道の普及により発症率は低くなってきている。 女性のほうがリスクが高い。 免疫複合体が糸球体に沈着することで起こる。 血液中を流れているものが沈着するか、その場で免疫複合体が沈着するか。 糸球体の免疫複合体が補体の活性化と炎症を引き起こす。 抗DNA抗体やC1q抗体やANCAが陽性となる人もいる。 腎炎を引き起こす抗体としては Nephritis-associated plasmin receptor NAPlr Streptococcal pyogenic exotoxin B SPE B などが候補として挙げられている。 鑑別 ・MPGN ・IgAN(感染後に症状が出るのが早いIgANでは5日以内、PSGNでは10日以内) ・SLE ・IgA vasculitis 治療は支持療法 臨床経過の改善と同じくして病理所見も改善。 (炎症細胞や免疫複合体の減少) 予後は良好だが腎機能障害が残る場合もある。

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糸球体腎炎

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溶連菌感染後腎炎は,溶連菌感染10日~3週後の免疫反応による病態である 小児では自然軽快することが多いが,高齢者では注意を要する 抗菌薬では腎炎は予防できない 1. リウマチ熱などと並び,溶連菌感染による非化膿性合併症のひとつである。 通常は前駆する上気道感染症や皮膚感染症があり,上気道感染症〔M蛋白血清型1,3,4,12,25,49(12型が最多)〕から平均10日後,皮膚感染症〔M蛋白血清型2,49,55,57,60(49型が最多)〕から3週間後に浮腫や血尿,高血圧などの症状が出現する 1)2)。 症状の出方には幅があり,無症候性の血尿から急速進行性糸球体腎炎を呈するものまで様々であるが,典型例は,血尿があり蛋白尿は軽度で,乏尿,浮腫,高血圧,急性腎不全などの症状で発症し,特に小児に多く自然軽快する。 検査では,血清補体C3は低下するがC4は低下しないのが特徴的である。 わが国で溶連菌感染後腎炎を診る機会はかなり少なくなっているが,世界的には(特に発展途上国では)いまだに急性腎不全の最多要因であり,必ず想起すべき疾患である。 先進国では,溶連菌感染の治療が容易になっていることや,水道水がフッ素化されていることが,発症率低下の一因になっているとされている 3)。 また,主に小児で多くみられ成人では稀とされているが,高齢者では発症率が上昇する 4)。 小児の発症例では予後は非常に良好で,ほとんどすべての症例で腎機能は正常化,もしくは軽度の腎機能障害ですむ。 しかし,成人では発症から10年後以降に高血圧,持続蛋白尿,腎障害を有する率が非発症者よりも高くなると言われている 5)。 溶連菌感染後腎炎を発症したことのある青壮年期1500人程度を対象としたコホート研究では,溶連菌感染後腎炎を経験した患者はそうでない患者と比較して,発症から5年目以降に蛋白尿を呈する可能性が3~4倍になると報告している 6)。 成人の場合は必ずしも予後良好でないこともあるため,フォローアップに注意が必要である。 以降,具体的な検査方法や予防に関することを記述する。

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