護衛艦 しら ね。 海上自衛隊 護衛艦

はやぶさ型ミサイル艇

護衛艦 しら ね

海上自衛隊 護衛艦「しらね」一般公開見学記録 2014年8月4日(月曜日) 8月2日から8月4日までの3日間、富山県高岡市の伏木港で海上自衛隊の護衛艦「しらね」が一般公開されました。 8月2日、8月3日は、伏木港まつりが開催され、海上保安部巡視船一般公開や花火大会などの様々なイベントが行われました。 今回のイベント開催場所は、自宅から片道約450kmもの距離がありました。 航空祭であれば、この程度の距離に難色を示すことは無いのですが、体験航海の応募に外れて一般公開を見るだけでは、ガソリン代と高速道路通行料金などの出費や、長時間の運転の労力に見合うだけの魅力が感じられませんでした。 それでも、「しらね」は来年3月に護衛艦「いづも」の就役をもって、除籍されることが予定されており、しらね型護衛艦が見られる機会は、これが最後になるかもしれないので、今回は富山県と近県の観光旅行を主要な目的として、その序でに足を運ぶことにしました。 護衛艦「しらね」は、昭和55年3月(1980年)に就役しており、就役当時、海上自衛隊最大の護衛艦でした。 しらね型護衛艦は、対潜水艦戦闘能力が強化されていることが特徴で、ヘリコプター3機を運用できる能力を備えており、哨戒ヘリコプターを運用して、広範囲に潜水艦を捜索し、先制して攻撃することができます。 また、昭和56年度から平成15年度の観艦式では、内閣総理大臣が乗艦する観閲艦を務め、海上自衛隊の主役的な役割を果たしました。 「しらね」のデータは次のとおりです。 他のHPや書籍などで詳しく説明されているので、ここでは省略させて頂きます。 護衛艦「しらね」型(DDH"SHIRANE"Class) 基準排水量 5,200t 馬 力 70,000PS 主機械 蒸気タービン2基2軸 乗 員 約350名 速 力 32kt 主要寸法 159 x 17. 5 x 11 x 5. 3m (長さ、幅、深さ、喫水) 主要兵装 54口径5インチ単装速射砲 x2 アスロック x1、3連装短魚雷発射管 x2 短SAMランチャー x1、哨戒ヘリコプター x3 高性能20ミリ機関砲 x2 同型艦 143「しらね」、144「くらま」 富山県では、7月と8月の2回、海上自衛隊の艦艇が一般公開されました。 mod. mod. 護衛艦「しらね」です。 全体写真が撮影できなかったので、海上自衛隊の公式ホームページから写真を転載して紹介しました。 写真左側は、体験航海落選通知の葉書です。 体験航海に応募したのですが落選してしまいました。 写真右側は、乗船時に頂いた護衛艦「しらね」のパンフレットです。 伏木港に停泊する「しらね」です。 埠頭から離れた場所から撮影した様子です。 今にも雨が降りそうな天気でした。 港湾設備などがあり、全体を写真に収めることはできませんでした。 5インチ砲(127mm砲)を2門装備しています。 第2次世界大戦中のアメリカ海軍駆逐艦のようなイメージを受けます。 主砲を2門装備する護衛艦は、現在はしらね型護衛艦とはたかぜ型護衛艦の合計4隻を残すのみです。 第1砲塔です。 しらね型護衛艦は、対潜水艦戦闘能力を強化したヘリコプター搭載護衛艦なので、対艦ミサイルは装備していません。 第2砲塔です。 アスロック発射装置です。 対潜水艦魚雷をロケットにより、遠方に射出します。 記念撮影用のパネルです。 自衛隊富山地方協力本部のキャラクター、ホタルイカのイッカー3兄弟が歓迎しています。 艦橋の様子です。 35年以上も前の設計なので、ステルス性は考慮されていません。 真横から見た様子です。 ヘリコプター3機を収容するため、格納庫が大きな容積を占めています。 マスト中央付近にある四角型の装備は、対空レーダーです。 7mm重機関銃の銃架です。 3連装短魚雷発射管です。 近距離の潜水艦攻撃に使用されます。 内火艇です。 中央の円筒形の装備は、チャフロケットランチャーです。 対艦ミサイルの攻撃から防護する装備で、誘導電波を攪乱する微小物質を広範囲に散布します。 高性能20mm機関砲です。 新造艦に装備されているCIWSとは外見が異なります。 ヘリコプター格納庫の様子です。 ヘリコプター格納庫上部に装備された短SAM発射装置です。 艦対空ミサイルで、航空機に対する攻撃や対艦ミサイルの迎撃に使用されます。 後方から見た様子です。 汎用護衛艦と比較して、ヘリコプター甲板が広く確保されています。 ヘリコプター甲板には、哨戒ヘリコプター「SH-60K」が展示されています。 艦尾の様子です。 黄色の装置は曳航式ソナーです。 海中を沈めて曳航し、潜水艦を探知します。 艦内の一般公開が開始されました。 一般公開3日目で平日のためなのか、混雑は少ないように感じました。 後方から見たアスロック発射装置の様子です。 見学順路は、艦橋右側付近から乗艦して船首に向かい、甲板左側を通ってヘリコプター格納庫内を経由して、最後にヘリコプター甲板になります。 残念ながら、艦橋内などは公開されませんでした。 前方から見たアスロック発射装置です。 他の写真を見ても感じられると思いますが、甲板上から見える部分には、錆などの劣化はほとんど見られません。 外見のみから見れば、あと10年以上は使用できそうに見えます。 後方から見た第2砲塔です。 前方から見た第2砲塔です。 混雑を避けて撮影したので、狭い写真になってしまいました。 第1砲塔側面に記された記念塗装です。 文字通り2014年は「しらね」が活動する最後の年となります。 英文の真意は分かりませんが、直訳すれば「我々は神を信じる。 他の者全てを我々は追跡する。 」になります。 この場合の神とは、「しらね」の性能やクルーの技術のことを意味し、下段は「全てを敵を探知する。 」という意味になるのかもしれません。 第1砲塔です。 砲塔の前には薬莢を受けるバスケットが取り付けられています。 現在の護衛艦の主砲は、砲塔内は無人で遠隔操作されますが、しらねの主砲は、3~4名が砲塔内で操作します。 5インチ砲の教練弾です。 赤色は弾頭、黒色は装薬で、弾頭部分が砲塔から射出されます。 船首部分の様子です。 後方から見た1番砲塔です。 第1砲塔後部に表示された文字です。 「注意 100m後ろに留まれ、撃たれるぞ」といった意味です。 後方から見たアスロック発射装置と第2砲塔です。 船体右側を通ってヘリコプター甲板に向かいます。 3連装短魚雷発射管です。 ヘリコプター格納庫内の様子です。 ヘリコプター格納庫です。 ヘリコプター格納庫上には短SAM発射装置が装備されています。 ヘリコプター甲板右側には、発着艦指揮所があります。 哨戒ヘリコプター「SH-60K」です。 対潜水艦戦闘、対水上戦闘、警戒・監視、救難活動、輸送、通信中継など多目的な用途に対応できます。 しらねの公開範囲が限定されており、写真の撮影枚数が少なくなったので、SH-60Kについて多めに撮影しました。 球状の装置は、赤外線前方監視装置(FLIR)です。 コクピットの様子です。 メインローター基部の様子です。 左後方から見た様子です。 パイロンには、ヘルファイアII空対艦ミサイルや97式魚雷、対潜爆弾を選択して装備することができます。 機体後部左側には、チャフ・フレア発射装置が2基装備されています。 右側の円筒型の装置は、フライトレコーダーのようです。 右側の円筒形の機器はデータリンク装置です。 羽根型の機器はアンテナですが、用途は分かりません。 機体後部は折り畳むことができます。 テイルローターの下にはミサイル警報装置が装備されています。 この装置はミサイルを探知するセンサーで、機体の周囲4ヶ所に装備されており、全周を探知できます。 右後方から見た様子です。 メインローターは折り畳まれて固定されています。 左側は、ディッピングソナーで海中に吊り下げて潜水艦を捜索します。 右側は、機内左側中央に設置された操作機器です。 コクピットの様子です。 レスキューホイストです。 潜水艦が発する磁気を探知する装置です。 機体後部右側には、チャフ・フレア発射装置が1基装備されています。 「しらね」の艦上展示の様子は以上です。 第10音楽隊の人員輸送車です。 第10音楽隊は、愛知県名古屋市の守山駐屯地に駐屯しているので、片道約240kmの遠路を来たことになります。 富山駐屯地に駐屯する第382施設中隊の車両です。 富山県には駐屯地が一ヶ所ありますが、そこに唯一駐屯する主要部隊となります。 同じく第382施設中隊の車両です。 第10音楽隊による音楽演奏会も行われ、会場を盛り上げました。 以上で護衛艦しらね一般公開のレポートを終了します。

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護衛艦って装甲薄いのですか?

護衛艦 しら ね

第1次防衛力整備計画の前後、1955年(昭和30年)度計画から1958年(昭和33年)度計画にかけて7隻が建造され、対潜兵器を若干減じて砲熕兵器を強化した初代むらさめ型(30DDA)とともに配備されています。 その後、1980年代中盤より退役を開始し、1990年までに全艦退役しています。 機関は「はるかぜ」型と同じく蒸気タービン方式を採用していますが、テストの意味合いを込めて各艦に各々異なるものが搭載されていて、本型7隻に対して主ボイラーが4型式、タービンは5型式となり、それぞれ若干異なる形式の機関を搭載しています。 機関配置は、「はるかぜ」型と同様にシフト配置とされており、前側の機関が左軸、後側の機関が右軸を駆動しています。 最大速力は用兵者側が最低でも32ノットを強く要求したため、このクラスの護衛艦としては機関も大出力のものを搭載していています。 これは、船団護衛中に敵潜水艦を発見した際、目標に急速接近、攻撃するためにこの程度は必要とされていたためです。 主砲としては、Mk. 33 50口径3インチ連装速射砲を採用しており、前部に2基背負い式で、後部に1基の計3基を搭載しています。 対潜迫撃砲としては、ヘッジホッグ対潜迫撃砲を旋回式に改良したMk. 15が艦橋前に搭載されています。 また海自としては初めて、483mm径のMk. 32短魚雷が導入され、各4発装填可能なMk. 2落射機が両舷に設置されています。 この他、爆雷投射機(Y砲)、爆雷投下軌条も搭載されています。 また、対水上用として53cm4連装魚雷発射管HO-401を装備していて、後部煙突の両脇に予備魚雷(54式魚雷3型)が置かれています。 なお、のちに短魚雷落射機は、324mm径のMk. 44短魚雷(後にMk. 46)を使用する68式3連装短魚雷発射管に換装されています。 この「あやなみ」型は、対潜艦という見方はできますが、ヘッジホッグ対潜迫撃砲と爆雷、短魚雷のラインナップはやや物足りず、対水上能力はまずまずという艦だと言えます。 あやなみ型は就役後、護衛艦隊の主力として配備されています。 旧式化が進行すると、代艦としてはつゆき型が建造されることとなり、はつゆき型の配備が進行すると同時に特務艦や練習艦に転用された後、1990年までに除籍されています。 新装備として期待されたDASHでしたが、アメリカではトラブル続きで生産が中止されたために、日本でもDASHの運用を廃止して、後にDASHの運用設備をアスロックに換装しています。 この「みねぐも」型護衛艦は対潜兵装に重点を置いた護衛艦として建造されていて、船体はおおむね「やまぐも」型に準じた構造になっています。 本型の船体・機関は、おおむね「やまぐも」型DDKに準じていますが、船体後方をDASHの運用スペースにあてるため、甲板配置の都合上から煙突を一本化しています。。 主機関はやまぐも型と同様、高出力2サイクルV型中速ディーゼルエンジン6基によるマルチプル・ディーゼル方式を採用しています。 なお、「みねぐも」と「むらくも」は三井方式、「なつぐも」は三菱方式を採用しています。 機関室はやまぐも型と同様、前・中・後部の3つの機械室を有し、前機室の2機と中機室の左舷機で左軸を、同様に中機室の右舷機と後機室の2機で右軸を駆動するというシフト配置を採用しています。 また「むらくも」ではSQS-35 J 可変深度ソナーが搭載されていますが、これは本機を就役時から搭載した海自DD初の例となります。 対潜兵装として68式3連装短魚雷発射管のほかにボフォースロケットランチャーを搭載していますが、なんといってもQH-50 DASH(無人対潜ヘリコプター)2機を搭載しているのが最大の特徴で、日本での運用も好評だったのですが、アメリカでの部品の生産が滞ることで日本でも運用を廃止することになり、撤去されてしまったわけです。 後日、アスロックロケットランチャーを装備しているが、これにより「やまぐも」型と同等の兵装となってしまいました。 本型は対潜兵装を充実させたため対艦兵装は3インチ連装速射砲2基のみとなっていて、対空、対水上能力に乏しく、純粋な対潜護衛艦と言えます。 本型は、やまぐも型とともに8艦6機体制時代の護衛艦隊を長く支えたのち、1990年代後半に相次いで練習艦に種別変更され、1999年(平成11年)から2000年(平成12年)にかけて除籍されています。 建造当時、2000トン級では世界で初めてディーゼル機関を搭載した艦であったため世界各国から注目を浴びた。 本型の設計は、多くの点できたかみ型DEに基づいています。 船型としては、2層の全通甲板を備えた遮浪甲板型とされています。 船体中央部3区画は機関室に占有されており、その給排気路は前後2本に分けて配置された。 艦橋構造物は2層(前部のみ2. 5層)で、やはりいすず型以来の両舷ウィング付き閉鎖式艦橋とされています。 その後方に連続して、左舷軸機からの第1煙突が設置されています。 その後方は、中部甲板を挟んで、第2煙突と一体化した後部上部構造物(第2方位盤(Mk. 63)、アスロック予備弾庫など)が配置されています。 ただしこの方式は、艦橋構造物とその周囲の各種電子機器に対してディーゼル主機の振動の悪影響が大きく、後期型では1メートル離されて別の構造物とされました。 搭載艇はDDの標準で、内火艇とカッター各1隻となっています。 なお後期型においては、たかつき型後期型(40DDA)やみねぐも型に準じて、艦首外舷に凌波性向上のためのナックル・ライン、艦尾にオーバーハングを付し、艦橋上部に防空指揮所を設け、後部マストがラティス構造とされるなど各部に改正が施され、船体寸法も若干大型化しています。 また前期型でも、IVDSを後日装備した艦では、艦尾にオーバーハングを付す改修が施されています。 マルチプル・ディーゼルという主機方式は、きたかみ型DEと同様ですが、本型では高出力2サイクルV型中速ディーゼルエンジン6基による構成が採用されています。 これによって、小型の艦型と少ない燃料搭載量のわりに長い航続距離を確保できたものの、主機出力は3万馬力にも達せず、最大速力は海自が目標としてきた32ノットにははるかに及ばず、27ノットで妥協せざるを得なかったのです。 これに対し、三井方式は「おおい」の搭載機(1228V3BU-38V; 出力4,250馬力)を4基と、これを16気筒化して5,600馬力に出力増加した1628V3BU-38Vを2基使用します。 機関配置はシフト配置を採用しているが、配置方法はきたかみ型とは異なり、タービン艦と同様に左舷軸用が前に、右舷軸用が後側に配置されています。 前・中・後部の3つの機械室を有し、前機室の2機と中機室の左舷機で左舷軸を、同様に中機室の右舷機と後機室の2機で右舷軸を駆動します。 このような機関構成であるため、戦闘速力を使う場合は主機の使用台数を増やす準備のための時間が必要とされています。 電源としては、いずれもディーゼル発電機が用いられていて、前期型では出力400kWの主発電機が2基、200kWの非常発電機が1基が搭載され、後期型では主発電機の出力が500kWに増強されています。 艦の指揮・統制中枢となる戦闘指揮所(CIC)は、前部上部構造物内、艦橋後方に隣接して設けられていて、戦術中枢と操艦中枢が隣接したことで、運用性は大きく向上しています。 また後期型では、艦橋上部に防空指揮所を設けています。 レーダーとしては、対空捜索用として国産のOPS-11を初搭載しています。 これは大出力・低周波(4. 5キロヘルツ)で、探知距離9100メートルを狙った新世代のソナーであり、後期型では同等の性能を備えた国産機であるOQS-3に更新されています。 また、後期型「あきぐも」「ゆうぐも」は就役時から、前期型「やまぐも」「まきぐも」は後日装備としてSQS-35 J 可変深度ソナー(IVDS)を搭載していますが、運用性が低い割に、吊り下げ式で位置が安定しないため情報精度が低く、運用実績は艦隊を満足させるものではなかったのです。 電波探知装置(ESM)としては、前期型ではあやなみ型より装備化されたものの改良型であるNOLR-1B、後期型では性能向上型のNOLR-5が搭載されています。 また後期型では、装備位置が2倍以上高くされたこともあり、探知性能は向上しました。 なお「あおくも」では、昭和54年度に、NOLR-6Bに後日換装されています。 対潜兵装として68式3連装短魚雷発射管のほかにボフォースロケットランチャーやアスロックロケットランチャーを装備しているが、対潜兵装を充実させたため対空、対水上兵装は3インチ速射砲のみとなっていて、純粋な対潜艦といえる。 なお、「やまぐも」型は「みねぐも」型護衛艦の建造を挟み3隻ずつが建造されているのだが、ネームシップである「やまぐも」と2番艦「まきぐも」は練習艦に種別変更の後、平成7年度、3番艦「あさぐも」は平成9年度に除籍されている。 また後期生産のうち4番艦「あおくも」と5番艦「あきぐも」は練習艦(それぞれTV3512、TV3514)へ種別変更されたが現在は退役済みである。 最後に残った「ゆうぐも」も平成17年6月に退役し、海上自衛隊DDKの歴史は幕を閉じた。 「あさかぜ」はエリソン(USS Ellyson, DD-454)として1941年に、「はたかぜ」はマコーム USS Macomb, DD-458 として42年、それぞれ就役し、第二次世界大戦に参戦しています。 「はたかぜ」は44年5月、地中海でドイツ潜水艦U-616を撃沈する戦果を上げています。 両艦とも戦争末期は、掃海駆逐艦(または高速掃海艦、DMS-19及びDMS-23)に転籍されています。 このとき5インチ4番砲と21インチ魚雷発射管を撤去していますが、5インチ砲は日本貸与時に再装備されています。 日米艦艇貸与協定に基づき、両艦は1954年(昭和29年)10月19日、米国サウスカロライナ州チャールストン海軍基地で日本に引き渡されています。 当時は、同年7月に海上自衛隊が発足した直後であり、保有する艦船はパトロール・フリゲート(PF; くす型)や上陸支援艇(LSSL; ゆり型)を主力としていました。 従って、5インチ砲を4門搭載して強力な火力を誇り、また、いかにも大戦型駆逐艦らしい高速を備える本型は、当時の最有力の護衛艦であったといえます。 なお本型は、海上自衛隊の護衛艦としては最速の37ノットという高速を誇っています。 これは大戦当時の駆逐艦の中でも高速の部類です。 しかしこの5インチ砲4門という火力装備のために重量がかさみ、復原性が悪いため、翌1955年(昭和30年)の日本回航後、5インチ2番砲を撤去するなどの改善工事を実施しています。 当型は、主砲5インチ砲4門、40mm4連装機関砲2基、20mm連装機銃2基など対空、対水上能力が高いのですが、対潜装備は爆雷投射機4基、爆雷投下軌条2条を持っているだけで、いまいちなのです。 就役末期には内装のリベットのゆるみや漏水に悩まされています。 そして老朽化に伴い1969年10月15日に除籍・返還されたが、その後、台湾海軍に引き渡された。 「あさかぜ」は部品取りに用いられ、1971年、海戦映画のロケに使われて沈没しています。 「はたかぜ」は座礁した同型駆逐艦「咸陽」(旧ロッドマン DD-456 Rodman)の艦名を引き継いで再就役し、1974年まで在籍しています。 「ありあけ」は「ヘイウッド・L・エドワーズ」として1944年1月26日に、「ゆうぐれ」は「リチャード・P・リアリー」として同年2月23日にボストン海軍工廠でそれぞれ就役しています。 なお、リチャード・P・リアリーは1945年1月、フィリピン方面で日本の特攻機の突入を受け、損傷しています。 第二次世界大戦後は両艦ともモスボール状態とされていましたが、1959年3月10日、日米艦艇貸与協定に基づき米国ロング・ビーチで日本に引き渡され、そのまま曳航され、4月16日に横須賀港に到着しています。 両艦は4月20日に自衛艦旗授与式を行い、正式に自衛艦となっています。 モスボールの解撤工事は、「ありあけ」が浦賀船渠、「ゆうぐれ」が石川島重工業東京第2工場で実施され、両艦ともこの工事において5インチ3番砲に加え、20ミリ機銃及び21インチ魚雷発射管を全て撤去し、40人収容の実習員講堂を新設、燃料タンクの一部を真水タンクに改造しています。 これは本型が訓練を主任務としたためで、後に遠洋練習航海に「ありあけ」は3度、「ゆうぐれ」は4度参加しています。 なおこの際、「ありあけ」はソナーをQJAに換装しています。 工事完了後、「ゆうぐれ」は同年12月17日に再就役した。 この時点であきづき型は建造中であり、本艦は海上自衛隊の護衛艦として初めて基準排水量2,000トンを超えた艦となっています。 「ありあけ」は公試中に主機タービン翼の折損事故を起こし、アメリカから部品を取り寄せる必要があったため、再就役は翌1960年4月21日と遅れています。 1959年11月16日、両艦により第1護衛隊を新編し、横須賀地方隊に編入されています。 1961年2月1日、第2護衛隊群が再編され、第1護衛隊が同群隷下に編成替えとなっています。 1962年10月から翌年3月にかけて、両艦とも特別改装工事が施されました。 前部マストを三脚檣に改め、対空レーダーをSPS-12、対水上レーダーをSPS-10に換装、Mk. 37射撃指揮装置のレーダーをMk. 25に換装し、後部に新たにMk. 57射撃指揮装置を装備しています。 ソナーはQJAをSQS-4に換装、爆雷投下軌条1基と同投射機(K砲)をすべてを撤去し、代わりにMk. 2短魚雷落射機を両舷に装備しました。 その他、士官室及びCICの改造も行われ、艦橋構造物が拡張された。 そのため、艦容は大きく変化しています。 さらに「ゆうぐれ」は艦橋両舷の40ミリ機銃を撤去し、その跡にヘッジホッグ2基を装備しています。 1963年12月10日、第1護衛隊が廃止となり、両艦は練習艦隊第2練習隊に編入されています。 なお、上記の特別改装工事で対潜前投兵器を後日装備としていた「ありあけ」は1964年2月、再改装を行い、5インチ2番砲を撤去し、入手が遅れていたMk-108対潜ロケット発射機(ウェポン・アルファ)を装備しています。 1970年3月2日、第2練習隊が廃止となり、「ありあけ」は実用実験隊(開発隊群の前身)に編入されています。 同年3月から防衛庁技術研究本部で開発中の低周波遠距離用の試作バウ・ソナーT-101の実験艦に改造するため、石川島播磨重工業で艦首延長工事に入り、従来の艦首を切断して、新たに新造されたバウ・ソナー用の艦首に改め、全長が5. 5m長くなっています。 これにより5インチ1番砲が撤去され、艦首部の弾薬庫や居住区にもソナー関連機器が収められ、従来の講堂もディーゼル発電機が設置されています。 これらの改装により排水量は230トン増加した。 工事は1971年3月に完成し以後、実用実験に従事した。 本艦でテストを重ねたT-101は、後に75式探信儀 OQS-101として装備化され、しらね型に搭載されています。 「ゆうぐれ」は1970年3月2日に第2掃海隊群、1972年3月10日に第1潜水隊群に移り、いずれも旗艦として支援任務に従事しています。 両艦とも老朽化に伴い1974年3月9日に除籍、横須賀においてアメリカ海軍に返還された。 1976年に売却後、解体されている。 この甲型警備船が「はるかぜ」型であり、乙型警備船は護衛艦「あけぼの」(蒸気タービン装備)といかづち型(ディーゼルエンジン装備)となります。 本型は、旧海軍の白露型駆逐艦と朝潮型駆逐艦をタイプシップとし、アメリカ海軍のギアリング級駆逐艦の長所を取り入れる形で設計が進められ、船型はアメリカ海軍の駆逐艦が多用していた平甲板型が採用されました。 また船体構造も、縦構造を主に、一部を横構造としています。 強度部材以外の部分については、工作の容易性と工費節約を優先して、若干の重量増加を覚悟のうえで、旧海軍の慣行よりも一般に厚くなっています。 これを補うため、上部構造物には軽合金(舶用耐食アルミニウム)を採用し、重量を10トン以上節約しています。 また電気溶接およびブロック工法が初めて採用されています。 また造波抵抗の低減を図るため、艦首の下部はバルバス・バウとされています。 本型では、主機関には蒸気タービン方式が採用されています。 主砲としては、Mk. 30 38口径5インチ単装緩射砲を前部に1基、後部に2基の計3基を搭載しています。 また高角機銃としてはMk. 2 40mm4連装機銃を前後に1基ずつの計2基搭載しています。 対潜兵装としては、固定式のMk. 10ヘッジホッグ対潜迫撃砲の国産化版である54式対潜弾発射機2基、爆雷投射機(K砲)両舷各4基、爆雷投下軌条2条を装備しています。 後の特別改装の際に、K砲と爆雷投下軌条は半分に削減され、かわってMk. 2短魚雷落射機2基およびMk. 32短魚雷各4発が搭載されています。 就役後、「はるかぜ」と「ゆきかぜ」の両艦は護衛隊群の旗艦を務め、「はるかぜ」は1958年(昭和33年)1月にはハワイまで往復する2ヶ月にわたる遠洋航海にも派遣されています。 遠洋航海で得られた経験を活かし、1959年(昭和34年)1月から約3ヶ月にわたって特別改装が行われ、上記のとおり電装・兵装の換装が行なわれました。 これにより、特に対潜兵装は、新造時のあやなみ型護衛艦(30DDK)に匹敵するレベルまで強化されています。 「はるかぜ」「ゆきかぜ」共に、上記の特別改装など度々改装を受けつつ第一線にありましたが、1973年(昭和48年)に「はるかぜ」は第1潜水隊群、「ゆきかぜ」は実用実験隊に配属され第一線を退いています。 「ゆきかぜ」は曳航式ソナーの実験など数々の実験に従事し、1981年(昭和56年)3月に特務艦に変更され、1985年(昭和60年)に除籍されています。 「はるかぜ」も1981年(昭和56年)3月に特務艦に変更された後、1985年(昭和60年)に除籍されています。 「はるかぜ」は除籍後も海上自衛隊第一術科学校で教育資料として係留保管されていましたが、塩害による傷みが著しく進行したため、2002年(平成14年)に売却、解体されています。 本型は、対空・対潜・対艦の各戦闘に対応出来るよう、あやなみ型とむらさめ型の兵装を併せ持ち、それらの艦の対潜能力を強化した汎用護衛艦として計画されています。 更に、艦隊旗艦機能も付与されたため大型化し、基準排水量は2,350トンとなっています。 本型は、アメリカ海軍の新鋭艦であるフォレスト・シャーマン級駆逐艦にはやや劣ったものの、欧米各国で就役中であった砲装型の汎用駆逐艦のなかでも、有力な広域防空能力と対潜戦能力を備えています。 ちょうど日本海軍の防空駆逐艦「あきづき」型と同名でしかも同様のコンセプトで建造されています。 実は、防空駆逐艦「あきづき」型は、基準排水量2,700トンで、こちらの「あきづき」型より大きいのです。 砲熕兵器システムについては、Mk. 39 54口径5インチ単装砲を3基と57式 50口径3インチ連装速射砲を2基搭載されています。 対潜兵装には、当時最新鋭のMk. 108「ウェポン・アルファ」 324mm対潜ロケット砲を搭載しています。 その他にも、ヘッジホッグや65式53センチ4連装魚雷発射管HO-401(54式魚雷用)、Mk. 2 短魚雷落射機(Mk. 32短魚雷用)、55式爆雷投射機(Y砲)、爆雷投下軌条など当時としては極めて充実した兵装を搭載していました。 1963年4月1日付けで自衛艦隊司令部が陸上部隊化したことに伴い、「あきづき」が護衛艦隊旗艦とされて、以後1985年(昭和60年)3月27日まで23年間の長期にわたってこの任に就いています。 その後、対潜探知能力強化のために、艦尾の爆雷投下軌条を撤去し可変深度ソナー(VDS)を装備し、Mk. 108対潜ロケット砲は、1976年(昭和51年)から1977年(昭和52年)の特別改装時に71式ボフォース・ロケット・ランチャーに換装されています。 両艦とも老朽化と、新型護衛艦の拡充により練習艦や特務艦に変更の後、1993年(平成5年)に除籍されています。 DDG(誘導ミサイル護衛艦)やDDH(ヘリ搭載護衛艦)と連携して護衛艦隊の中核を担う艦と言えます。 これまで「やまぐも」型DDK以降の護衛艦においては、ソナーの装備要領の関係から大型のバウ・ドームが設置され、これに伴って主錨1個を艦首に格納する方式としていたのに対して、本型のソナーはハル・ドームとされたため、艦首の左右両舷に主錨を格納するオーソドックスなデザインに戻っています。 船型としては長船首楼型が採用されていますが、ヘリコプター甲板とミサイル発射機の位置関係や重心降下策の都合から、後部甲板は三段形式となり、かなり変わったラインとなっています。 水線下の船型はおおむね「あまつかぜ」DDGと類似しています。 また対潜戦のパッシブ戦への移行に対応し、水中放射雑音を遮蔽するため、3番艦以降では船体にマスカー、プロペラにプレーリーが装備され、マスカーは後に1・2番艦にもバックフィットされた。 ただしこのシステムの作動に必要な圧縮空気をコンプレッサーで発生させる方式としたため、このコンプレッサーの雑音のせいでトータルの雑音が低減されないという問題が生じています。 また航空機の搭載に伴いフィンスタビライザーも搭載されているほか、洋上補給においてドライカーゴを受給するためのスライディング・パッドアイなど、艤装品にも多くの新装備が導入されています。 本型の最大の特徴は、海上自衛隊初のオール・ガスタービン推進方式の採用と言えます。 護衛艦へのガスタービン採用は、これもまた「いしかり」型DEと軌を一にしたものでしたが、「いしかり」はディーゼルエンジンと組み合わせたCODOG方式であり、オール・ガスタービンの採用は本型が自衛艦として初めてです。 本型では高速用のロールス・ロイス社製オリンパスTM3Bと巡航用のタインRM1Cの2種を組み合わせたCOGOG方式を採った。 ただしこの結果、最大速力は30ノットとなり、前級の「あやなみ」型の32ノットよりも低速で、8艦8機体制での護衛隊群の運用上、許容しうる最低限の速力であったと言えます。 また巡航速度も、22ノットが目標とされていたものの、実際には各艦とも巡航機全力で20ノット程度であり、不満が残るものであったと言えます。 なお電源としては、ガスタービン主発電機(1,000 kW)1基、ディーゼル主発電機(600 kW)2基、ディーゼル非常発電機(300 kW)1基が搭載され、主発電機の合計出力は2,200 kWとなります。 ガスタービン主発電機は第1機関室、ディーゼル主発電機は第3機関室、ディーゼル非常発電機は後部発電機室に設置されています。 ガスタービン主発電機の原動機は、川崎重工業が自社開発したM1A-02ガスタービンエンジンとされています。 戦闘システムの中核となる戦術情報処理装置としては、シースパローIBPDMSの全能発揮による対空戦機能充実を図り、国産のOYQ-5 TDS(Target Designation System)が搭載されています。 当初は、しらね型DDHのTDS-2をもとにした、武器管制機能しかもたない純粋な目標指示装置(TDS)とされる予定でしたが、対艦ミサイル脅威の深刻化を受けて、たちかぜ型DDGのWESに準じたものとして機能を充実させています。 艦砲は、対水上・対空両用の62口径76mm単装速射砲を1基搭載していますが、これまでの護衛艦は艦砲を必ず複数門搭載していたので、艦砲が1基のみというのはこの「はつゆき」型が初めてです。 対空兵装としてはシースパロー短SAMと、対空近接防御には高性能20ミリ機関砲を搭載しています。 また本型の特徴の一つとして、長射程対水上打撃力として初めてハープーン艦対艦ミサイルを搭載したことでしょう。 さらに対潜兵装として、アスロックUSM8連装ランチャーと68式3連装短魚雷発射管を搭載し、さらに哨戒ヘリを1機搭載しています。 本型は前述するように、対潜・対艦・対空とあらゆる任務に対応できるように各種の兵装を搭載しています。 この艦が建造開始された後に英国とアルゼンチンの間にフォークランド紛争が勃発し、軽合金構造で建造されていた英駆逐艦「シェフィールド」が対艦ミサイル攻撃による火災で沈没したため、その戦訓を汲んで8番艦「やまゆき」以降は軽合金からスチールへ構造材を変更しており、排水量が若干増加しています。 なお、ネームシップである「はつゆき」から「はるゆき」は平成26年までに退役しています。 また「やまゆき」「せとゆき」「しまゆき」は練習艦へ種別変更されています。 また後期建造艦のうち3隻(「やまゆき」、「まつゆき」、「あさゆき」)については延命改修が施され、今後もしばらくは現役にとどまる予定となっています。 DD "ASAGIRI" Class スペックデータ 基準排水量 3,500t (はまぎり以降3,550t) 主要寸法 137x14. 6x8. 8x4. やはり新八八艦隊の中核をなすため対潜ヘリコプター1機の搭載が可能となっている。 フォークランド紛争での戦訓をもとに上部構造物の軽合金使用廃止を図ったため、船体全長や排水量は「はつゆき」型に比べ増大している。 ただし、大型化に伴う機関出力増強も行われているため速度性能は低下していない。 基本的に「はつゆき」型の性能向上型として設計された当艦は、新八八艦隊計画によるヘリ搭載DD護衛艦20隻調達のための艦で、結局「はつゆき」型12隻と当艦型8隻が調達され、4個護衛隊群にそれぞれ5隻ずつが配備されている。 大型化した艦型に従来の「はつゆき」型と同じ兵装を搭載しているため、余裕のある設計となっており5番艦「はまぎり」以降は居住性も改善されている(そのためさらに排水量は若干増加した)。 船型としては、はつゆき型DDと同じく遮浪甲板型を基本として後部を切り欠いた長船首楼型であるが、上甲板の整一化が図られており、遮浪甲板型に近づいています。 抗堪性の観点から機関区画をシフト配置としたこともあって、船体は7メートル延長され、排水量は約500トン大きくなっています。 ソナーの装備位置が前方に移されたことから、水線上の艦首形状は、直線状のステムが前方に鋭くつきだして、2次防艦のクリッパー型を彷彿とさせるものとなったほか、主錨直後から艦橋構造物中部にかけてナックルがつけられています。 また艦橋構造物は1層低くなり2層とされています。 また設計の最終段階にあたる1984年、哨戒ヘリコプターを必要に応じて2機収容できるようにハンガーが大型化されたが、これは戦闘艦としてのシルエットを大きく損なったと評されています。 ただし、実際には2基収容することは極めて危険で実施されたことはないとされています。 主機関はロールス・ロイス スペイSM1Aを(13,500馬力)を4基搭載してCOGAG方式とすることで、合計出力54,000馬力となっています。 これにより、主機関2基のみの運転(2分の1全力)で26〜27ノットと、ソナー有効最大速力以上の速力を発揮できるようになり、特に対潜戦の遂行上の恩恵は大きかったと言えます。 電源としては、第1・2機械室に川崎重工業M1A-02ガスタービン原動機による1・2号主発電機(出力 各1,000kW)、後部発電機室にディーゼル原動機による3・4号主発電機(出力 各500kW)が搭載されています。 本型より非常発電機が廃止され、停泊時は3・4号主発電機が用いられることとされたが、その排気は両舷に設けた排気口から排出される構造となっているために、特に横付け係留中の場合、そのディーゼル排気が隣接艦の艦内に流入して苦しめるケースが多発しています。 本型の搭載する戦術情報処理装置は、はつゆき型DDに搭載しているOYQ-5を基本としているが、電子計算機のメモリサイズを拡張するなど強化することで、対空レーダーやヘリコプター戦術情報表示装置(HCDS)との連接やリンク 11の送受信に対応するなど機能を充実させたOYQ-6が搭載されています。 艦砲は、対水上・対空両用の62口径76mm単装速射砲、対空兵装としてはシースパロー短SAM、対艦ミサイルはハープン、対潜兵装は、アスロックと3連装短魚雷発射管に哨戒ヘリを1機搭載し、対空近接防御には高性能20ミリ機関砲と一通りの兵装を持っています。 DD-151「あさぎり」 DD-152「やまぎり」は、一時練習艦に種別変更されていたが、現在では、再び護衛艦に復帰している。 DD "MURASAME" Class スペックデータ 基準排水量 4,550t 主要寸法 151x17. 4x10. 9x5. そこで建造されたのがこの「むらさめ」型である。 主要兵装や運用思想は従来の「はつゆき」型や「あさぎり」型と同じであるが、省力化と居住性能向上のため定員数は大幅に削減されている。 また、甲板上にあったアスロック対潜ロケットとシースパロー対空ミサイル発射機は統合されVLS(垂直発射システム)として前部甲板に埋め込まれた。 また、平成10年度計画で建造される10番艦(「たかなみ」と命名、建造番号「2239号」)以降は対艦打撃力強化のためイージス護衛艦 「こんごう」型と同じOTOメララ製の127mm単装速射砲を搭載し、若干大型化(排水量100トン増)しているため、公式に別クラス扱いとなった。 なお、当型が就役することにより余剰となった「はつゆき」型が各地方隊へ配属替えとなるため、地方隊向けのDE型護衛艦建造は当分行われない予定である。 本型では、パッシブ対潜戦に対応して水中放射雑音の一層の低減を求められたほか、航空運用能力の強化や居住性の改善を図った結果として、船体は汎用護衛艦としてはかなり大きくなり、あさぎり型DDと比べると、全長で14メートル、幅で2. 8メートル、基準排水量で1000トンも大型となっています。 航走雑音の低減を考慮して、船型は細長くなっており、これにより、凌波性・砕波性は優れたものとなっている。 当型では、こんごう型DDGと同様に、艦尾甲板の舷側部はなだらかに傾斜していて、初代むらさめ型DDを始めとする初期の海上自衛隊護衛艦の設計上の特徴であったオランダ坂に喩えて、ミニ・オランダ坂とも称しています。 また居住性向上策として、2段ベッド化が図られています(従来艦は3段ベッド)が、これは大幅な省人化によって達成されたものといえます。 ただし有事等には3段化することで、乗員数を60人程度増加することもできます。 主機は、あさぎり型DDと同様のCOGAG方式が踏襲されています。 あさぎり型DDでは同機種4基であったのに対し、本型では2機種2基ずつとなっているという点では「はたかぜ」型DDGに近いが、本型では更に巡航機と高速機のメーカーも異なっており、このようにメーカーの異なるガスタービンエンジンを採用することは世界的にも珍しい。 巡航機はロールス・ロイス社製のスペイSM1C(1基あたり13,500馬力)、高速機はゼネラル・エレクトリック社製のLM2500(1基あたり16,500馬力)を搭載しています。 また主発電機としては、川崎重工業M1A-25ガスタービンエンジン(出力1,500 kW)を原動機とした発電機3セットが搭載されています。 武装に関しては、まず個艦防空ミサイルの垂直発射機(VLS)として、16セルのMk. 48が艦の中央部の煙突間に配置されています。 ミサイルとしては、当初は従来型シースパローをもとにVLSに対応させたRIM-7M PIP が搭載されていたが、平成16年度から24年度にかけてVLSをMk. 48 mod. 4 VLSに換装して発展型シースパロー(ESSM)の運用能力が付与されています。 主砲としては76ミリ単装速射砲(コンパット砲)を艦首甲板に1基装備しています。 また近接防空用については、高性能20mm機関砲(CIWS)2基を搭載しています。 長距離対水上打撃力としては、90式艦対艦誘導弾(SSM-1B)4連装発射筒を2基搭載しています。 対潜兵器としては、アスロックの発射機として垂直発射式のMk. 41 mod. 9 VLS(16セル)が搭載されています。 魚雷発射管としては、68式3連装短魚雷発射管HOS-302を艦中部両舷に装備しています。 「むらさめ」型の最大の特徴は、ステルス性を意識した外見となっていることである。 ステルス形状自体はそれまでに建造していた「あぶくま」型護衛艦(DE)「こんごう」型ミサイル護衛艦 DDG にも採用されているが、汎用護衛艦として採用したのは本型が初めてで上記の型よりも一段進んだステルス設計となっている。 その為艦橋・煙突・ヘリコプター格納庫などの上部構造物すべてが、レーダー反射面 RCS の低減を図るため、逆V字に傾斜した平面の組み合わせで構成した台形状となっており、船体もV字にテーパーが掛けられ、レーダー電波の反射方向を発信源からそらすように配慮がなされている。 また煙突から機関室の熱放射を抑制するなど赤外線ステルスも考慮している。 他にも武装の一部をVLS 垂直発射機 化、発射機の形状によりレーダー反射面を増やすことを極力少なくしている。 その為外見は同じようにステルス性とVLSを取り入れた「こんごう」型イージス護衛艦を小型化したような印象を受けます。 DD "TAKANAMI" Class スペックデータ 基準排水量 4,650t 主要寸法 151x17. 4x10. 9x5. ただし主砲の換装に伴い、弾庫の造作も変更されたことから、弾庫と装薬庫の分離が図られています。 また主船体の主横隔壁に変更はないが、前部VLSの所要容積増加などに伴って、かなりの区画変更がなされています。 艤装面で最大の差異が海曹士の居住区で、むらさめ型DDでは12名程度の小部屋に区分されていた科員寝室は、ダメージコントロールの観点から、30名程度の大部屋に変更された。 一方、先任海曹(CPO)の居住区はグレードアップが図られている。 また航空要員の居住区は、むらさめ型DDでは主船体内に配置されていたのに対してMk. 48 VLSの撤去跡に移動され、搭乗員待機室と航空事務室も設けられています。 またむらさめ型DDでは2基であったデッキクレーンは1基に統合されています。 一方、クレーン長は3メートル延長されて12メートルとなっています。 搭載艇はむらさめ型DDと同じく内火艇2隻と複合型作業艇1隻であるが、複合型作業艇の搭載位置は第1煙突直後に変更されています。 むらさめ型DDと比して、排水量にして100トン程度の大型化となっていますが、この程度では艦の運動性能にはほとんど影響を与えないことから、機関区画の配置も含めて、主機関には変更はない。 また発電機も同機種・同構成となっています。 「むらさめ」型護衛艦との兵装の相違点は、火力強化のために備砲は大型護衛艦である 「こんごう」型に搭載されているものと同じOTOメララ社製の54口径127mm単装速射砲が搭載されるようになっている点で、このため前述するように排水量は約100トン増加しています。 その他の武装としては、Mk. 41 mod. 18 VLS(32セル)を搭載して、シースパロー 短SAM ESSMに後日対応 と? VLA SUMが発射可能となります。 また近接対空防御として高性能20mm機関砲(CIWS)2基を搭載しています。 対潜兵器としては、68式3連装短魚雷発射管HOS-302を2基搭載しています。 対艦ミサイルは、90式艦対艦誘導弾を搭載しています。 また船体各所には「むらさめ」型と同じく、ステルス性を確保する為上部構造・船体などを傾斜している他、「むらさめ」型でステルス性を損なっていると批判されているラティスマストにもステルス用の反射板を搭載するなど、「むらさめ」型よりも1段上のステルス対策を施している。 レーダー関係も「むらさめ」型から変更点もなく、情報処理関係も3番艦までは同じOYQ-9 であるが4番艦「さざなみ」移行は民需型のQ-70システムを使用した新型となる。 しかし本型の最大の特徴は現在海上自衛隊が推し進めているRMA 軍事革命 理論に基き、ネットワーク能力が大幅に強化したことで、MOF(海幕指揮システム)を搭載し、海幕などの作戦データをリアルタイムで入手し、自己の作戦情報をアップデートできる新システムを搭載、また従来のリンク11・リンク14に加え5番艦(最終番艦)「すずなみ」 DD-114 からはリンク16を搭載し、逐次「すずなみ」以外の「たかなみ」型にも装備されることが決定している。 このリンク16はリンク11の100倍以上の情報を入手する事・送信することができ、以後護衛艦隊所属艦には装備されるものと思われる。 機関は「むらさめ」型より小改正は実施されているが、主機などに変更点もなく、基本的には同じCOGAG方式を採用している。 DD "AKIZUKI" Class スペックデータ 基準排水量 5,050t 主要寸法 150. 5x18. 3x10. 9x5. 4m(長さ、幅、深さ、喫水) 主機械 COGAG方式 SM1Cガスタービン 16,000PS 4基 スクリュープロペラ 2軸 馬 力 64,000PS 速 力 30kt 主要兵装 x2 x1 Mk. 41 mod. 船型も、第1世代DD以来の、2層の全通甲板を有する乾舷の高い遮浪船型が踏襲されています。 その一方で、本型ではステルス対策が大きく進歩しています。 主船体および上部構造物の傾斜は、むらさめ型の7度から10度に増しています。 また、やはりイージス護衛艦のように上部構造物を舷側まで拡大し、その上甲板レベル両舷に艦首尾方向に全通した通路を設けています。 ここに扉を設けて舷梯や短魚雷発射管、自走式魚雷デコイ発射機を収容しています。 FCS-3Aは、艦橋構造物と後部構造物の上部壁面に前後分散して配置されており、アンテナを装備した機器室は04甲板レベルに設けられています。 これにより後部レーダー射界の大幅な制限を受けずに済み、配置面の自由度が高くなっています。 主機としてSM1Cガスタービンエンジン 16,000馬力 が4基で COGAG構成を取っています。 主発電機は、川崎重工業M1A-35(2,400キロワット級)が3基搭載されています。 なお所要馬力低減のため、海自艦船として初めて艦尾フラップが採用されています。 「あきづき」型護衛艦の特徴は、FCS-3A射撃指揮システムとESSMを中核とするまったく新しい対空戦システムを搭載している点であろう。 また対潜能力も、OQQ-22統合ソナー・システムを搭載していて、従来型のソナーとは一線を画している。 さらに対魚雷のソフトキル用として、(FAJ)、(MOD)が搭載されています。 これらは「あきづき」型で初めて搭載されたもので、「いずも」型にも搭載されています。 これにより対潜防御能力が大幅に向上しています。 搭載兵器としては、Mk. 41 mod. 29 VLSは32セル、5インチ単装砲、90式SSM、20mmファランクス、68式3連装短魚雷を持っていて、たかなみ型と同等である。 ただし、艦砲はあたご型で採用されているアメリカ製Mk 45 5インチ砲となっている。 当砲は、FCS-3Aによる射撃指揮を受けますが、レーダー照準射撃だけでなく、電子光学照準器による光学照準射撃も可能です。 あきづき型DDのドキュメンタリーを見ましたが、Mk. 45 62口径5インチ単装砲をアサインガンと呼んでいて、この砲とESSMで水上艦艇からの艦対艦ミサイル2基を迎撃していました。 航空機からのASMによる攻撃にはESSMで迎撃しています。 また潜水艦からの雷撃に対しては、FAJで攪乱してMODで誘引して回避してからアスロックで潜水艦を撃沈していました。 ううむ、技術の進歩は目覚ましいものがありますね。 DD "ASAHI" Class スペックデータ 基準排水量 5,100t 主要寸法 151x18. 3x10. 9x5. 4m(長さ、幅、深さ、喫水) 主機械 COGLAG方式 LM2500IEC ガスタービンエンジン2基 電動機(2. 計画時の基準排水量から5000トン型護衛艦とも呼ばれるが、この呼び方は前型のあきづき型(19DD)と同じですが、基準排水量は5,100トンとあきづきよりやや大きいのです。 「あさひ」のネームシップを持つ艦型は、1955年にアメリカ海軍から貸与された初代あさひ型(DE)に続いて2代目。 同名の艦艇としては大日本帝国海軍の戦艦「朝日」を含めれば3代目となります。 「あさひ」型は、あきづき型をベースとして、いかに将来発展性を確保しつつ取得コスト低減を図るかに主眼をおいて設計されています。 このため、全体的な艦影はあきづき型と類似するが、OPY-1の固定式アンテナ4面が艦橋部に集中配置されています。 これにより、あたご型同様にレーダアレイは後部が前部よりも一段高く、1面に付き2個あるアレイも前部はひゅうが型・あきづき型と同様に横列配置だが、後部は縦列配置となっています。 また第二煙突がCOGLAG機関により、あきづき型より小型化し、配置も2本共に船体中心線上となっているのが本型の特徴です。 主機方式としては、護衛艦としては初めてハイブリッド推進機関COGLAG方式を採用しています。 これは、従来より試験艦「あすか」(04ASE)に採用されて研究開発が行われていたもので、低速・巡航時はガスタービンエンジンを用いた電気推進、高速時には更にガスタービンエンジンによる直接機械駆動も併用して推力を得る方式であり、燃費に優れることからライフサイクルコストの低減が期待されています。 ただし「あすか」に搭載されていた構成では、ガスタービンエンジンと電動機が直列に推進器に接続され、電動機が直接に推進器を駆動する方式とされていたのに対し、本型では取得コスト低減のため、従来のCOGAG方式などと同様に減速機を介した接続で、推進器も可変ピッチプロペラとされていることから、燃費の低減効果は限定的とも考えられています。 あきづき型が防空重視であったのに対し、本型では対潜戦に比重を移しているとされています。 あきづき型のFCS-3Aは、従来の個艦防空に留まらず、限定的ながら艦隊防空を担いうる僚艦防空(LAD)というコンセプトを適用されていたのに対し、本型では、やはりFCS-3シリーズを搭載するものの、その能力は従来通りの個艦防空とされています。 また諸外国の潜水艦の高性能化及び静粛化に対応するため、対潜探知能力の向上に意が払われている。 これは、発信と受信を異なる艦船が行うことで、より高い精度を発揮するというものである。 対水上捜索レーダーとして、P-1哨戒機のHPS-106をもとに艦載化した潜望鏡監視レーダーを後日装備する予定となっていますが、これはXバンドを使用するアクティブ・フェーズド・アレイ(AESA)式の固定アンテナを4面使用する。 07式垂直発射魚雷投射ロケット(07VLA)の弾頭部および68式3連装短魚雷発射管から発射される短魚雷としては、新型の12式短魚雷が予定されています。 そこで自衛隊では昭和37年度からの2次防(第2次防衛力整備計画)で20機程度の対潜ヘリコプターを搭載できるヘリ空母の調達を目論んだが、結局予算の問題と「空母」保有に対する批判により見送られた。 それに代わって昭和42年度からの3次防で建造されたのが「ヘリコプター搭載護衛艦」という艦種でデビューしたこの「はるな」型である。 「空母」的な印象を無くすため後部甲板のみをヘリコプター発着艦甲板としたので搭載機数は3機とかなり減少してしまった。 対潜ヘリ3機程度では満足な対潜作戦は不可能であったため、後に新八八艦隊計画(護衛艦8隻+対潜ヘリ8機)が提唱されることになったのである。 当型は、哨戒ヘリ3機を搭載するための航空艤装に伴い、基準排水量は4,700トンと太平洋戦争中の軽巡洋艦に匹敵する規模となっています。 船型は、従来の護衛艦が採用してきた2層の全通甲板を備えた遮浪甲板型をもとに、その後端をカットした長船首楼型が採用されました。 7:1と、30ノット以上の戦闘艦としては異例の小ささとなっています。 航空機の運用円滑化のため、上記の経緯により、二組のフィンスタビライザーも装備されています。 上部構造物はたかつき型DDAと同じく3層構造で、ハンガーと一体化しています。 煙突はマストと一体化したマック方式とされ、艦載機格納庫の設計上、左舷にシフトして設置されています。 また、「はるな」においては、気流の乱れにより右舷側の吸気口に排気が逆流する不具合が生じたことから、右舷側に逆流止めの構造物が設けられ、「ひえい」では後部に大型の排気口をまとめる形式とされています。 搭載艇は護衛艦の標準通りで、艦橋構造物の両舷の重力式ダビットに内火艇2隻を、またハンガー天井甲板後端にカッターを搭載していました。 ただし同時代の米海軍の標準蒸気(圧力84. 主機タービンの構成は一新されており、巡航用と高圧用の一体型タービンとダブルフローの低圧タービンからなる2胴衝動型のシリーズ・パラレル型とされ、減速機はロックドトレーン歯車2段減速式が採用されています。 このタービン構成により、戦闘時に主要される20-26ノットの速力域においては燃料消費効率が著しく向上しています。 出力はそれぞれ35,000 馬力 26,000 kW となっています。 電源系では、主発電機として、出力1,200kwのタービン発電機を前後の機械室に1基ずつ、また出力750kwのディーゼル発電機1基を前部機械室に設置しています。 また非常用発電機としては、出力450kwのディーゼル発電機を主船体前後部に分散配置したが、この装備方式ははつゆき型DDに至るまで踏襲されることになっています。 センサー面ではたかつき型DDAのものがほぼ踏襲されていて、レーダーとしては対空捜索用にOPS-11、対水上捜索用にOPS-17を、ソナーとしては艦首装備式の66式探信儀OQS-3を、電波探知装置(ESM)としてはNOLR-5を搭載しています。 主砲としては、国産の73式54口径5インチ単装速射砲を2基搭載しています。 砲射撃指揮装置(GFCS)も国産の72式射撃指揮装置1型A(FCS-1A)が採用されています。 2基の5インチ砲は、74式アスロック発射機とともに、前部に集中して背負い式に搭載されています。 アスロック発射機は、たかつき型と同形式で、艦橋構造物左舷にある弾庫からラマー・クレーンを介して行う機力補助の手動装填方式とされています。 さらに対潜兵器としては、68式3連装短魚雷発射管HOS-301を2基搭載しています。 しかしなんといっても本型の中核的な装備となるのが3機の艦載ヘリコプターです。 大型の哨戒ヘリコプターを駆逐艦相当の艦で運用することに関してはカナダ海軍が先駆者であったが、同国海軍でも、本型に1年先行するイロクォイ級でシーキング2機を搭載したのが最大数でした。 ヘリコプターを3機以上搭載可能な戦闘艦はイタリアのアンドレア・ドーリア級とヴィットリオ・ヴェネト、ソ連のモスクワ級が存在していたが、いずれも巡洋艦級であり、3機を搭載する駆逐艦級の水上戦闘艦は、当時、世界的にも例がなく、非常にユニークであったと言えましょう。 なお、「はるな」型は建造年代が古く、ミサイル戦や電子戦に対する能力不足が明かとなったことと艦齢延長のため昭和59年度からFRAM(近代化)改修工事が実施されています。 ここでの最大の更新点は戦術情報処理装置を搭載した点であり、「はるな」はOYQ-6-2、「ひえい」はOYQ-7B-2を搭載しています。 これらはいずれも、同年度計画で建造されていた汎用護衛艦であるあさぎり型DDで搭載されていたものであり、戦術データ・リンクとしてリンク 11の送受信に対応しています。 また、対水上レーダーは、シースキマーの探知能力を持つOPS-28に更新されています。 武器システムの面では近接防空火器(CIWS)として高性能20mm機関砲、個艦防空ミサイルとしてシースパロー短SAMを搭載して対空能力を強化しています。 シースパローの8連装発射機はヘリコプター格納庫上部に、CIWSは艦橋の後上部に設置されています。 この結果、排水量において「はるな」は250トン、「ひえい」は350トン増加しています。 2007年12月14日、横須賀基地にて発生した「しらね」の火災事故により、「しらね」の指揮通信系統の部品をすべて交換する必要が生じた。 「しらね」の完全な修理には時間と費用がかかるとの見積もりが出た為、損傷した「しらね」をそのまま退役させ退役予定の「はるな」を延命させる案と、退役予定の「はるな」の部品を「しらね」に移植修理させる2つの案が検討された。 最終的に「はるな」の部品による「しらね」の修理が行われ、「はるな」は予定通り退役した。 2011年3月16日には「ひえい」が退役した。 これにより「はるな」型護衛艦は使命を終えたのである。 3m(5. 当型の船体・機関については、おおむね「はるな」型DDHのものが踏襲されています。 船型もほぼ同様で、遮浪甲板型(平甲板型)の後端をカットした長船首楼型が採用されていて、限られた排水量要求をクリアしつつ、船体の後方3分の1を占めるヘリコプター甲板の横幅を確保し、なおかつ旗艦機能を持たせるために必要な艦内容積を増やすため、全長にわたるナックルが設けられています。 加えて、指揮統制能力の強化に伴い艦橋構造物は3層から4層に拡大されています。 煙突がマストと一体化したマック方式の採用も踏襲されたが、はるな型に比べ艦外装備アンテナ・電子機器の数が著しく増加したため、電波干渉を防ぐ目的で本型では2本に増設やされた。 また、第1マックは船体中心線上にあるが、第2マックは航空機発着艦時の利便性を考慮し、はるな型とは逆の右舷側にシフトされている。 これは主機の煙路がマックのある舷側に配置されているため、これにより、ヘリコプターの格納様式もはるな型の右舷2機・左舷1機から、右舷1機・左舷2機となっています。 主機関は、「ひえい」のものが踏襲されています。 主蒸気タービンは石川島播磨重工業のダブルフロー式ロックド・トレーン二段減速 2胴衝動型シリーズ・パラレル型、出力はそれぞれ35,000 馬力 26,000 kW となります。 本型は、戦術情報処理装置としてOYQ-3 TDPSを搭載しています。 これは海上自衛隊の戦術情報処理装置として初めて、双方向の戦術データ・リンクであるリンク 11の運用に対応していて、海軍戦術情報システムへの全面的な対応を実現しました。 本型は、 「はるな」型に準じた搭載兵装となっていますが、ウェポンシステムをデジタルコンピュータ化しトータルシステムとして管理運用できるようになっていて、そのため防空能力や通信能力が格段に向上しています。 また、3次元レーダーの国産第1号を搭載したのも、この艦であった。 現在も「はるな」型同様に各護衛隊群の旗艦を務めている。 本型は、護衛艦としては初めてシースパロー短SAMを搭載しています。 発射機としては、アスロック用のMk. 16 GMLSで使われていた8連装発射機Mk. 112を76mm連装砲のマウントに組み込んだMk. 25 GMLSがヘリコプター格納庫上に搭載されています。 ここから発射されるのはRIM-7Eミサイルで、これは事実上、空対空型のAIM-7Eスパローそのものでした。 ミサイル射撃指揮装置としては、オランダのシグナール(現在のタレス・ネーデルラント)社のWM-25を輸入により搭載しています。 これにより、本型は、ミサイル護衛艦(DDG)以外では初めて艦対空ミサイルを搭載した護衛艦となっています。 なお、これらのシースパローBPDMSを搭載したのは本型のみであり、1977年(昭和52年)度計画のはつゆき型DD以降では、改良型のシースパローIBPDMSが搭載されるようになっています。 本型のBPDMSも、2003年(平成15年)から2004年(平成16年)において行なわれた長期修理の際にIBPDMSに更新されていて、ミサイルはRIM-7Mに、発射機はIBPDMS用に新規設計されたMk. 29 GMLSを国産化した短SAM発射機3型(GMLS-3)に、MFCSも国産の81式射撃指揮装置2型12(FCS-2-12)に換装されていますが、これらはたかつき型DDにおいて近代化改修(56FRAM)の際に搭載され、これらの艦の退役に伴って撤去されたものの再利用だったりします。 艦砲としては73式54口径5インチ単装速射砲2基、近接対空防御用として高性能20ミリ機関砲2基を搭載しています。 また対潜兵器としては、68式3連装短魚雷発射管とアスロックSUM8連装ランチャー、さらに対潜ヘリ3機を搭載していて、対潜戦の中核となる指揮艦となります。 2007年(平成19年)12月の「しらね」の火災事故で同艦は指揮通信系統 CIC をすべて交換しなければならなくなりました。 修理には約2年程度、費用は約200億円(最終的に約300億円程度に膨らむとの見方もあった)かかるとの暫定的な見積もりが出たことから、当初、防衛省と海上幕僚監部では、平成20年度末除籍予定のはるな型護衛艦「はるな」を延命させ「しらね」を除籍させる方向で検討していました。 しかし「はるな」の艦体の老朽化も進んでいたことから、「はるな」の指揮通信系統 CIC 移植による修理のほうが短期かつ安価(約50億円程度)になることがわかり、こちらによる移植修理が行われています。 それにより「しらね」は、修理されて継続運用されることになったのです。 「しらね」は平成27年3月25日に除籍となっていて、「くらま」も平成29年3月22日に除籍されて、「しらね」型護衛艦は歴史の幕を閉じています。 1番艦である「ひゅうが」は平成16年度予算で建造が行われるヘリコプター搭載護衛艦 DDH であるため16DDH、2番艦は平成18年度予算で建造されるため18DDHとも呼ばれています。 建造は両艦ともアイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド横浜工場となります。 国際的な標準でいえば、ヘリ空母となりますが、日本では護衛艦と呼ばれます。 ただし、スキージャンプ勾配や耐熱甲板は持っていないので、ハリアーII やF-35BのようなSTOVL機の運用はできないと思われます。 哨戒ヘリコプターを搭載しての潜水艦駆逐を主な任務とし、艦隊旗艦としての通信能力や居住性も考慮されていて、艦隊の軸となる艦艇です。 従来のDDHに比べてヘリコプター運用能力、護衛隊群旗艦能力の発展、向上が要求されたことから、基準排水量は歴代自衛艦として当時最大の13,950トンとなっています。 満載排水量は推定で19,000トンとされています。 艦体や上部構造物はステルス性を考慮して側面に傾斜がつけられ、表面は平滑に整形されています。 主船体は7層、艦橋構造物は5層の甲板から構成されています。 艦橋構造物は右舷に寄せられ、長さは70メートル、幅9メートルのいわゆるアイランド方式となっています。 つまり空母と同様の方式ということです。 艦橋はアイランドの4層目(03甲板)に位置していて、同レベルの後部には航空管制室が設けられています。 このアイランド部を除いて、第1甲板(上甲板)は艦首から艦尾まで平坦な全通甲板構造となっており、全域が飛行甲板とされています。 これにより、艦体の後方3分の1程度が平らなヘリコプター甲板だった従来のヘリコプター搭載護衛艦や、最初に発表された予想図のような艦形では不可能だったヘリコプター複数機の同時発着艦運用を実現し、艦橋が視界を遮ったり気流を乱す事も少なくなり、ヘリコプターの着艦作業も容易になっています。 これまでのしらね型護衛艦やはるな型護衛艦に比べると、同時にヘリコプター3機の発着艦が可能です。 またこれまでのDDHが3機までしか搭載できないのに対して、11機ものSH-60が搭載できます。 主機関は、おおむねこんごう型DDGの構成を踏襲するゼネラル・エレクトリック LM2500ガスタービンエンジン4基を2基ずつ2軸に配したCOGAG方式となっていて、出力も同じ100,000馬力となっています。 発電機としては4基のガスタービン発電機を備えており、容量は各2,400Kwとなり、総出力は9,600Kwとなります。 また搭載兵器に関しては、護衛艦としては初めて艦砲を持っていないのですが、こんごう型護衛艦のようにMk41VLSを搭載していて、防空用のESSM艦対空ミサイル、対潜兵器として07式垂直発射魚雷投射ロケット(新アスロック対潜ミサイル)が収容されています。 また近接対空防御として高性能20mm機関砲(CIWS)を2基搭載しています。 さらにこれらを管制する射撃指揮装置であるFCS-3とOYQ-10 ACDSを中核として、高度に自動化された対空戦闘システムを備えています。 FCS-3は、Cバンドを使用する捜索レーダーと、Xバンドを使用する射撃指揮レーダーのフェーズド・アレイ・アンテナをそれぞれ4面ずつ 、アイランド前部に0度と270度を向いたもの、後部に90度と180度を向いたものを設置しており、目標捜索から追尾、そしてOYQ-10から指示を受けての攻撃までを担当する総合的な対空武器システムとなっており、最大探知距離200キロ以上、最大追尾目標数300程度とされています。 対潜兵器としては68式3連装短魚雷発射管HOS-303も2基搭載していて、従来の護衛艦と比べても遜色のないラインナップとなっています。 ヘリ空母としてはやたらに重武装で甘く見て近寄ると酷い目に遭いそうです。 1番艦である「いずも」は平成22年度予算で建造が行われるヘリコプター搭載護衛艦 DDH であるため22DDH、2番艦は平成24年度予算で建造されるため24DDHとも呼ばれています。 建造は両艦ともジャパン マリンユナイテッド横浜事業所 磯子工場となります。 国際的な標準でいえば、ヘリ空母となりますが、日本では護衛艦と呼ばれます。 排水量、全長などで言えば第2次大戦時点での正規空母に相当する大型艦です。 艦型は、ひゅうが型と同様、上甲板(第1甲板)を全通甲板とした遮浪甲板型ですが、ひゅうが型と比べて基準排水量にして約6,000t、全長にして51m大型化しています。 もちろん、現在海上自衛隊が保有している自衛艦の中では最大の艦型となります。 上部構造物は5層からなっており、ひゅうが型と同様に右舷側に寄せたアイランド方式を採用しています。 2本の煙突も上部構造物と一体化され右舷側に寄せて設置してあります。 艦橋後部には、航空管制室が備えられており飛行甲板を一望できます。 上甲板(第1甲板)は、ほぼ全域にわたってヘリコプター甲板とされています。 第2甲板はギャラリデッキとされ、司令部区画や居住区画、医療区画などが設けられています。 その下の格納庫は、ひゅうが型より1層多い3層分の高さを確保しており、第5甲板を底面としています。 第6甲板が応急甲板とされており、これ以下のレベルに食堂、科員居住区、機械室や発電機室などが設けられています。 主船体内には第8甲板まで設けられており、また船底はダブル・ハルとされています。 ただし、スキージャンプ勾配は持っていないので、このままではハリアーII やF-35BのようなSTOVL機の運用はできないと思われます。 哨戒ヘリコプターを搭載しての潜水艦駆逐を主な任務とし、艦隊旗艦としての通信能力や居住性も考慮されていて、艦隊の軸となる艦艇です。 これまでのひゅうが型護衛艦が同時3機の発着艦が可能だったのに比べると、いずも型は同時にヘリコプター5機の発着艦が可能です。 またひゅうが型が最大11機の搭載が可能だったのに対して、いずも型は最大14機が搭載できます。 主機関は、基本的にはひゅうが型と同様、ゼネラル・エレクトリック LM2500ガスタービンエンジンをCOGAG方式で2基ずつ4基、両舷2軸に配していますが、本型では燃料制御方式を機械式から電子式に改めたLM2500IECが採用されており、単機出力は25,000馬力から28,000馬力に増強されています。 主発電機は4基搭載されており、原動機としてはゼネラル・エレクトリックLM500-G07ガスタービンエンジンを用いており、単機出力は3,400Kwとひゅうが型よりも増強されています。 一方、搭載兵器は、ファランクスとSeaRAMしか持っていないので、せいぜい個艦自衛能力しかないので限定的です。 艦砲も対艦ミサイルも短魚雷もアスロックも持っていないので、対水上、対潜攻撃能力もないことになります。 護衛艦で対潜攻撃能力がない艦は、いずも型が初めてです。 ひゅうが型は艦砲と対艦ミサイルがないので対水上艦艇への攻撃能力はないのですが、対空、対潜能力はむしろ高いのです。 SeaRAMは、ファランクスCIWS(高性能20mm機関砲)のM61 バルカンの替わりにRIM-116 RAMの11連装発射機を組み込んだ近接防空ミサイル・システムです。 最大射程は15km(ブロック2)と、ひゅうが型搭載のESSM個艦防空ミサイル(最大射程30〜50km)に比べるとはるかに短射程である一方、対艦ミサイルへの近接防御という点に限れば、ひゅうが型よりも優れています。 SeaRAMが搭載されたのは、海上自衛隊ではいずも型が初となります。 水雷装備としては、ひゅうが型で搭載されていたような対潜ミサイルも魚雷発射管も搭載されていません。 ただし対魚雷のソフトキル用として、(FAJ)、(MOD)が搭載されています。 これらはいずれもひゅうが型では搭載されず、あきづき型より搭載されています。 これにより対潜防御能力が大幅に向上しています。 DDA "MURASAME" Class スペックデータ 基準排水量 1,800t 主要寸法 108x11. 0x3. 同年度計画の「あやなみ」型護衛艦が対潜戦能力に主眼を置いたのに対し、本型は対空戦能力を主眼とするよう計画されており、非公式の艦種記号は対空(Anti-Air)を表すDDAとされています。 1965年(昭和40年)にターター・システム搭載のミサイル護衛艦「あまつかぜ」が就役するまで、本型とあきづき型は海上自衛隊で最有力の防空艦であり、またミサイル護衛艦(DDG)の増勢が遅れたことから、それ以降も、これらの艦の対空砲火力は艦隊防空において重要であり続けました。 本型の船体は、あやなみ型と同じ、通称「オランダ坂」を特徴とする長船首楼型を採用し、居住性の向上、艦内容積確保を図っており、復原性能や凌波性能の面でもかなりの利点を有しています。 この結果、あやなみ型と同程度の居住性を確保した代わりに、倉庫の容積が極端に狭められてしまっています。 また、本型には洋上給油装置が新造時から付与されており、これは護衛艦としては初めてです。 主機には蒸気タービン方式を採用しており、おおむねはるかぜ型護衛艦のものを踏襲している。 タービンは3胴衝動型となっています。 機関配置もはるかぜ型と同様、前側の機関が左軸、後側の機関が右軸を駆動するというシフト配置とされています。 主砲として新型のMk. 39 54口径5インチ単装砲を3基、その他にMk. 33 50口径3インチ連装速射砲を2基搭載しています。 1,800トンクラスの艦にこの重武装は、正直言ってどうかと思います。 対潜兵装はヘッジホッグを旋回式に改良したMk. 15を搭載することとなった。 またMk. 2 483mm短魚雷落射機、爆雷投射機(Y砲)、爆雷投下軌条を備えています。 後日、「むらさめ」と「はるさめ」には68式短魚雷発射管2基が装備され、代わりにMk. 2 483mm短魚雷落射機が撤去されています。 就役後、全艦が舞鶴に配備され、3艦で第10護衛隊を組織しています。 しかし老朽化に伴い昭和59年〜60年に特務艦に種別変更されています。 「むらさめ」・「ゆうだち」が特務艦になり、第10護衛隊解隊後には、「はるさめ」が特務艦変更までの1年間、第3護衛隊群直轄艦になっています。 3艦とも老朽化で1,987年〜1989年にかけて退役・除籍されています。 4x8. 7x4. それを受けて、本型は第2次防衛力整備計画中、昭和38? 41年度において、多目的護衛艦(DDA)として各1隻、計4隻が計画されています。 これらは1967年? 1970年において順次就役し、8艦6機体制の護衛艦隊における最有力の護衛艦の一つとして活躍しています。 また続く8艦8機体制においても、汎用護衛艦の戦力が充実するまでその一翼を担うため、前期建造艦2隻は大規模な近代化改修(FRAM)を受けています。 その後、1996年から2003年にかけて運用を終了し、除籍されています。 本型は、「あまつかぜ」と同系列の設計を採用しており、船型も同様に2層の全通甲板を有する遮浪甲板型とされています。 艦首甲板のボフォース・ロケット・ランチャーを保護する必要からも前甲板には強いシアが付されており、艦首甲板の高さは3000トン級戦闘艦としては異例の7メートルに達したが、それでも「たかつき」では青浪によりボフォース・ロケット・ランチャー架台の損傷が発生したことから、後期建造2艦「ながづき」「もちづき」では、さらにボフォース前に防護用ブルワークを設け、また凌波性向上のため船体前半部にナックルを付して艦首甲板の増幅を図っています。 主機関の構成も、おおむね「あまつかぜ」のものが踏襲されていて、主ボイラーは2胴水管型、主蒸気タービンは3胴の衝動型ないし衝動反動型が採用されていますが、型式は各艦で異なっています。 出力はそれぞれ30,000馬力とこれも同様です。 主発電機としては、前期建造艦では出力800kwの蒸気タービン発電機を1基、出力400kwのディーゼル発電機を2基搭載しています。 後期建造艦では、蒸気タービン発電機は1,000kw、ディーゼル発電機は500kwに、それぞれ出力強化されています。 また非常発電機としては、4隻ともに、出力200kwのディーゼル発電機を1基搭載しています。 本型は対潜兵器としては、中射程の71式ボフォース・ロケット・ランチャー、短射程の68式3連装短魚雷発射管HOS-301に加えて、長射程のアスロック(ASROC)、超長射程のQH-50 DASH無人対潜攻撃ヘリコプターを搭載しています。 QH-50 DASHは、無人航空機(UAV)ではあったが護衛艦として初の艦載機であり、アスロックをはるかに上回る長距離の対潜火力として期待されたものの、アメリカ海軍においては事故が多発したために1969年(昭和44年)には運用中止となり、予備部品の供給途絶に伴って海上自衛隊でも運用中止とされています。 主砲としては、海上自衛隊では初めての54口径5インチ単装速射砲を2基搭載しています。 砲射撃指揮装置(GFCS)としては、アメリカ製のMk. 56が搭載されています。 なおMk. 56は、砲射撃指揮のみでなく、アスロックの分離・着水点確認やDASHの追尾に用いられることから、対潜戦時の防空対処の必要上、2基搭載されています。 また最終4番艦「ながつき」では、みねぐも型の2番艦「なつぐも」(42DDK)と同様、国産の72式射撃指揮装置1型A(FCS-1A)が搭載されています(正確には「ながつき」は5インチ砲用の「A」、「なつぐも」は3インチ砲用の「B」である)。 さらにこれらの装備が旧式化してきたことから、1981年(昭和56年)度において、大規模な装備の近代化が計画されています。 これらの改修によって基準排水量は100トン増加し、本級は艦齢を延長するとともに、ヘリコプターこそ搭載しないものの、第一線の水上戦闘艦の座に返り咲くこととなっています。 なお、この近代化改装は3番艦「もちづき」4番艦「ながつき」にも実施される予定でしたが、費用対効果比などの問題から実現には至らず、そのまま退役しています。 DDG "AMATSUKAZE" Class スペックデータ 基準排水量 3,050t 主要寸法 131x13. 4x8. 6x4. これを受け、海上自衛隊でも ターター・システム搭載艦に関する検討が開始され、1958年(昭和33年)8月には調査団を派米した。 1959年(昭和34年)には、これらの調査・検討は海上幕僚監部による正式業務に移行し、これを受けて、ターター・システム搭載艦は昭和35年度(1960年度)計画艦として予算成立にこぎつけました。 これによって建造されたのが「あまつかぜ」です。 船体の設計に当たっては、当初は初代「あきづき」型に範をとる予定でしたが、結局、計画年度において1年先行していたいすず型(34DE)で新採用されたスペースベースの手法を踏襲することとなり、従来艦よりも艦内容積が拡充されています。 艦型としても、34DEを拡大した2層の全通甲板を有する高乾舷の遮浪甲板型が採用されています。 この艦型は非常に成功したことから、これ以降の多くの護衛艦においてさらに踏襲されています。 主機関としては、当初は船体設計と同様に初代「あきづき」型のものを踏襲する予定でしたが、艦型拡大を補うため出力増強が求められたことから、より強力な3万馬力の蒸気タービンを2基搭載することになり6万馬力の機関出力を持つことになったため、33ktもの高速を発揮する結果となっています。 なお本艦の最高速力33ktは、国産護衛艦では最速の艦でもあり、その記録は現在まで破られていません。 この「あまつかぜ」の最大の特徴である対空武器システムとしては、アメリカ海軍でも最新のターター・システムが導入されています。 主兵装の艦対空ミサイルにはターターを導入し、その発射機(GMLS)としては新しい単装のMk. 13 mod. 0を後甲板に配置しています。 ミサイル射撃指揮装置(GMFCS)としてはMk. さらに第二次改修ではRIM-66B SM-1MRに対応することが可能になっています。 主砲は、Mk. 33 3インチ連装砲とMk. 63砲射撃指揮装置、各2基を搭載しています。 対潜兵装はMk. 15ヘッジホッグ対潜迫撃砲とMk. 2短魚雷落射機が搭載されましたが、後日の改修でMk. 32 324mm短魚雷3連装発射管に換装、また艦体中央部に後日装備予定であったアスロック8連装発射機1基を搭載して、最新艦と同等の装備を持つに至っています。 当艦は、1995年11月29日に除籍となり、若狭湾沖で対艦ミサイルの実艦標的として海没処分とされています。 しかし「あまつかぜ」建造とその運用における経験は、その後の海上自衛隊にとって大いに役立ったといえ、元は取れたと言えましょう。 DDG "TACHIKAZE" Class スペックデータ 基準排水量 3,850t (さわかぜ3,950t) 主要寸法 143x14. 3x9. 0x4. しかし、艦隊防空の重要性から昭和46年度予算により建造されたのが、護衛艦「たちかぜ」である。 本型の総合的な特徴は、「あまつかぜ」とたかつき型DDAをあわせたものとなっています。 船体形状はたかつき型とおおむね同等であり、また凌波性向上のためのナックルも採用されています。 主ボイラーとしては三菱重工業長崎造船所・米国CE社製の舶用2胴水管型ボイラーを採用しています。 一方、主蒸気タービンは、三菱舶用2胴衝動型シリーズ・パラレル型で、シリンダー構成は高圧・巡航一体型タービンと低圧タービンの組み合わせとなっています。 蒸気タービン主発電機は出力1,500キロワット(3番艦「さわかぜ」では1,800キロワットに増強)で、前後の機械室に1基ずつ配置されていて、また出力300キロワットのディーゼル非常発電機も船体前後部に分散配置されています。 武装の点では、本型が搭載するターターD・システムは、従来のターター・システムをもとに海軍戦術情報システム(NTDS)とのシステム統合を重視してアメリカ海軍が開発した改良型であり、従って、たちかぜ型護衛艦においても海軍戦術情報システムに準じた戦術情報処理装置(TDS)が搭載されています。 これにより本型は、海上自衛隊において初めて大規模なコンピュータを搭載した艦級となっており、各種センサー及び武器類を統合管制する戦術情報処理装置として、1番艦の「たちかぜ」ではOYQ-1 WES、2番艦の「あさかぜ」では小改正型のOYQ-2を搭載しています。 ターターD・システムは本型の主要な武器システムであり、Mk. 74 ミサイル射撃指揮装置(GMFCS)、Mk. 13 ミサイル発射機(GMLS)、RIM-66 スタンダードMR(SM-1MR)艦隊防空ミサイル(SAM)から構成されます。 主砲としては、73式54口径5インチ単装速射砲を前甲板と後部上部甲板室上に1基ずつ搭載しています。 また近接防空用の高性能20mm機関砲(CIWS)2基が1984年から1987年度にかけて後日装備されています。 また対潜兵器としては、74式アスロックランチャーと68式3連装短魚雷発射管を2基搭載していて、現代の護衛艦と遜色ない能力を持っています。 また、3番艦「さわかぜ」はミサイルシステムをさらに改良し、ミサイル発射機はターター対空ミサイルとハープーン対艦ミサイルが撃ち分けられるようになっている。 (ターター対空ミサイルは後にスタンダード対空ミサイルに換装された) なお、ネームシップである「たちかぜ」は平成9年度末に海上自衛隊護衛艦隊の旗艦となり、司令部設備等の改良工事が行われている。 しかし、たちかぜが2007年1月15日に除籍されて、護衛艦隊旗艦に準ずる護衛艦隊直轄艦を「さわかぜ」が務めていたが、これも平成22年6月25日に除籍されて、当型は姿を消し、同時に護衛艦隊旗艦および護衛艦隊直轄艦も姿を消すことになった。 DDG "HATAKAZE" Class スペックデータ 基準排水量 4,600t (しまかぜ4,650t) 主要寸法 150x16. 4x9. 8x4. ターター対空ミサイルより進化したスタンダード対空ミサイルを装備し、またハープーン対艦ミサイルやアスロック対潜ロケットも搭載して幅広い作戦任務に従事することが可能となっている。 設計面では、あさぎり型DDとの共通点が多くなっており、船型も全通上甲板を有する長船首楼型とされています。 また顕著なナックルを有するのも同様である。 1と、はるな型DDHに近い幅広の船型とされています(たちかぜ型は10、あさぎり型は9. これはガスタービン主機の採用によって機関部重量が減少し、一方でCIWSやSSMなど搭載装備が増加したことによる重心上昇に対して、復原性を確保するための措置とのことです。 8艦8機体制下として初めて計画されたミサイル護衛艦として、艦尾甲板をヘリコプター甲板として設定しています。 ただし格納庫を設置しないため固有の艦載機はもたない上に、通常の状態では所要の甲板長を確保できないことから、発着の際には52番砲の砲身を90度横に向けることで対処しています。 また発着の安全性向上の為、ミサイル護衛艦として初めてフィンスタビライザーが装備されています。 主機関としては、ミサイル護衛艦としては初めてガスタービンエンジンを採用しています。 スペイSM1Aと、はつゆき型DDの高速機であるロールス・ロイス オリンパスTM3BをCOGAG方式に配置することで、1軸あたり36,000馬力を確保しています。 このような異機種ガスタービンの組み合わせによるCOGAG構成は、当時は世界に類を見ないものでした。 ただし入手可能な主機関の出力と船体寸法を考慮して、最大速力は、部隊運用上の許容最低値である30ノットと妥協されています(たちかぜ型は32ノット)。 また船体寸法の制約上、たちかぜ型を含む蒸気タービン艦のように機関部をシフト配置とすることができず、はつゆき型と同様のパラレル配置とされています。 電源としては、ガスタービン駆動およびディーゼル駆動の主発電機を各1基(出力1,200kw)を第1・3機械室にそれぞれ配置するとともに、ディーゼル非常発電機(300kw)を第3甲板の船体前後に分散配置しています。 本型の主要な武器システムとなるのはターターD・システムとなります。 そのサブシステムはいずれも「さわかぜ」と同型で、Mk. 74 mod. 13ミサイル射撃指揮装置、Mk. 13 mod. ミサイル発射機は艦首甲板に、また2基のミサイル射撃指揮装置も前部上構上に配置されています。 対艦ミサイルは、ハープーン3連装発射筒2基を煙突後部両舷の01甲板上に配置しています。 主砲としては73式54口径5インチ単装速射砲を前部甲板室上と後甲板上に1基ずつ搭載、砲射撃指揮装置としては艦橋構造物上に81式射撃指揮装置2型22(FCS-2-22)を搭載しています。 また近接防空用として、高性能20mm機関砲(CIWS)2基が後部上構両舷に装備されています。 前部砲塔直後にアスロック用の74式アスロック・ランチャーを搭載するのはたちかぜ型DDGと同様だが、はつゆき型DD以来採用された弾庫からの直接装填方式が踏襲されたことから、ランチャーの装備位置は艦橋構造物寄りとなり、また同構造物前面は傾斜して装填用の扉が設置されたものとなっています。 また68式3連装短魚雷発射管も、従来通り装備されており、装備位置はSSM直下の上甲板上両舷である。 水中攻撃指揮装置は「さわかぜ」やはつゆき型、あさぎり型と同じくSFCS-6となっています。 当型のSAM・CICシステムはアメリカ海軍のカリフォルニア級原子力ミサイル巡洋艦の半分の能力を備えており、イージス以前の在来型ミサイル駆逐艦としては頂点に立つものと言えるでしょう。 DDG "KONGOU" Class スペックデータ 基準排水量 7,250t 主要寸法 161x21. 0x12. 0x6. 2m (長さ、幅、深さ、喫水) 船型 平甲板型 主機械 COGAG方式 LM2500ガスタービン 25,000PS 4基 可変ピッチ・プロペラ 2軸 馬 力 100,000PS 速 力 30kt 主要兵装 イージス装置一式 Mk. 41 mod. アメリカよりイージスシステムの供与を受け、米海軍の第2世代イージス駆逐艦「アレイバーグ」型を基本として改良を加えられ国内で製造されたものである。 イージスシステムの中核をなすフェイズドアレイレーダーが四方にとりつけられた艦橋はステルス性にも配慮がなされているため従前の戦闘艦艇とは違った印象を抱かせる。 イージスシステムは従来のターターシステムと比較して最大探知距離、同時追尾目標数、リアクションタイム、ミサイル射程など全ての点で優れており、艦隊防空能力は飛躍的に向上した。 こんごう型はアメリカのアーレイバーク級イージス駆逐艦をベースにしているが、郡旗艦としての指揮機能、居住施設を設けたため艦橋などが大型化している。 しかしアーレイバーク級がステルス性を考慮した新型マストを備えているのに対し、こんごう型のマストは従来の格子状のラティスマストが備えられており、これがステルス性を低下させていると言われている。 船型としては、アーレイ・バーク級では艦尾甲板が1段下がっている長船首楼型であったのに対し、本型では上甲板の整一化を図り、艦尾まで平坦に続く遮浪甲板型を採用しています。 なお艦尾甲板はヘリコプター甲板とされていますが、ヘリコプターの発着が係留装置と干渉することがないよう、艦尾甲板の舷側部はなだらかに傾斜しています。 これを初代むらさめ型DDを始めとする初期の海上自衛隊護衛艦の設計上の特徴であったオランダ坂に喩えて、ミニ・オランダ坂と称するが、この形態はむらさめ型DDをはじめとする第2世代汎用護衛艦においても踏襲されています。 また本型がアーレイ・バーク級から導入した重要な要素が傾斜船型の採用であろう。 赤外線シグネチャー低減のため、煙突への低減装置装備や海水管の散水装置も設置されています。 また水中放射雑音低減のため、プレーリー・マスカーを装備するほか、各種の防振・防音対策も講じられています。 主機関には、ゼネラル・エレクトリック LM2500ガスタービンエンジンを海自としては初装備し、COGAG方式で主機関4基により推進器2軸を駆動する方式とされています。 機関区画は抗堪性に配慮してシフト配置とされており、前方の第1機械室が左舷軸、補機室(第2発電機室)を挟んで後方の第2機械室が右舷軸を駆動する方式となっています。 またこれら機械室の前後にそれぞれ第1・3発電機室が配置されていて、この5つの区画で機関区画を構成しています。 電源としては、アリソン社の501-K34ガスタービンエンジンを原動機とする発電機(出力2,500 kW)3セットが搭載されています。 これは2基を常用、1基を非常用として主発電機の運転区分により対応するものとなっています。 前述するように本型の中核的な装備となるのがイージス武器システム(AWS)です。 バージョンは、就役時には1番艦から3番艦がベースライン4で、4番艦のみがベースライン5としてリンク 16に対応していましたが、2014年現在では全艦がベースライン5. 2となっています。 またミサイル発射機としてはMk. 41 mod. 6 VLSを搭載しています。 内訳は艦首甲板に29セル、艦尾甲板に61セルを設置しています。 なお発射機それぞれについて、3セル分を使って再装填用クレーンが配置されています。 搭載する艦対空ミサイルは、当初はSM-2ブロックIII(米海軍呼称RIM-66M-1)を搭載していましたが、後にブロックIIIA(米海軍呼称RIM-66M-2)、更には赤外線センサを付加したブロックIIIB(米海軍呼称RIM-66M-5)と順次更新されています。 さらに本型は、RIM-161スタンダード・ミサイル3 SM-3 ブロックIAを使用した弾道ミサイル防衛(BMD)で運用されるために全艦が改修を受けています。 本型では、対潜戦能力についても、従来護衛艦と比して大きく刷新されています。 最大の変更点がOYQ-102対潜情報処理装置(ASWCS)を中核としたシステム化であろう。 ソナーとしては、しらね型DDHで搭載された75式探信儀 OQS-101の後継機種であるOQS-102を搭載しています。 また艦尾左舷には曳航式のOQR-2も搭載しています。 対潜兵器としては、艦首側のMk. 41 VLSから発射される垂直発射式アスロック(VLA)とともに、後部上構付近の両舷に68式3連装短魚雷発射管HOS-302を装備しています。 なお、後部甲板にヘリコプターを着艦させることはできますが後部甲板にもVLS発射機を装備しているためヘリコプターを収納する設備を設置するスペースはありません。 また対艦打撃力としてはハープーンSSM4連装発射機を2基と艦砲としてOTOメララ社の最新型127mm速射砲を搭載しています。 この砲塔は省力化のため砲塔内への人員配置が不要となっており、遠隔操縦でコントロールされます。 また砲射撃指揮装置(GFCS)としては、はたかぜ型などで搭載されたFCS-2-21に所定の改正を加えて、艦橋上部に装備しています。 さらに近接対空防御としては、高性能20mm機関砲(米海軍Mk. 15)を2基搭載しています。 ただし、従来の両舷配置から中心線上の前後配置に、CIWS基部も露出した状態からアーレイ・バーク級と同様に改められている。 「こんごう」型は4つの護衛隊群にそれぞれ1隻ずつが配備され、艦隊防空の要となっている。 護衛艦「」型 DDG"ATAGO"Class スペックデータ 基準排水量 7,750t 主要寸法 165x21. 0x12. 0x6. 2m(長さ、幅、深さ、喫水) 船型 平甲板型 主機械 COGAG方式 LM2500ガスタービン 25,000馬力 4基 可変ピッチ・プロペラ 2軸 馬 力 100,000PS 速 力 30kt 主要兵装 イージス装置一式 Mk. 41 mod. 20 VLS 64+32セル? あたご型の完成によって、たちかぜ型1番艦「たちかぜ」(76年度就役)と2番艦「あさかぜ」(79年度就役)が退役しています。 イージスシステム搭載艦としては世界最大であり、自衛隊が保有する戦闘艦としても最大級の艦艇となる。 基本的には、こんごう型を元にしてヘリコプター格納庫を設置し、全長にして4メートル船体を延長することで、基準排水量にして450トン大型化した設計となっています。 アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦より大型化した上部構造物、遮浪甲板船型と、後甲板両舷の「ミニ・オランダ坂」様の造作もこんごう型から踏襲されています。 前述するように当型は基本的にはこんごう型の発展型ですが、米イージス駆逐艦アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦がヘリコプター搭載型のフライトIIAに移行していることや、防衛予算の削減に対応した護衛艦隊の大規模な改編(八機八艦体制の廃止)に対応する必要があることから、SH-60K1機を搭載可能な格納庫が設けられています。 この格納庫により失われた後方視界の確保のため、艦橋後方にある2面のレーダーの装備位置も1層上げられています。 ただし現時点では固有の搭載機は無く、航空要員も乗り組んでいません。 外見上での変更点はステルス艦化であると言えます。 こんごう型で採用された傾斜船型はステルス性の面でも恩恵があったことから、本型では当初からステルス性に配慮した設計が行われています。 マストは、こんごう型では頑丈だがレーダー反射断面積が大きい在来型のトラス式であったのに対し、本型では、おおすみ型輸送艦やうらが型掃海母艦と同様の、平面構成で後方への傾斜が付いた塔型マストへ変更されています。 また舷梯は艦内に収容するタイプとなり、補給用ポストにも傾斜がつけられています。 煙突も、こんごう型では四角を丸く整形したものであったのに対し、本型では、エッジの立った平面構成のものに変更されています。 主砲の防盾もステルス形状が採用されています。 機関部については、こんごう型が踏襲されています。 主機関はゼネラル・エレクトリック LM2500ガスタービンエンジン、COGAG方式で主機関4基により推進器2軸を駆動する方式となっています。 機関区画は抗堪性に配慮してシフト配置とされており、前方の第1機械室が左舷軸、補機室(第2発電機室)を挟んで後方の第2機械室が右舷軸を駆動する方式とされています。 またこれら機械室の前後にそれぞれ第1・3発電機室が配されており、この5つの区画で機関区画を構成しているのも同様です。 主発電機は、搭載数は3基とこんごう型と同数ですが、1基あたりの出力は、こんごう型では2,500キロワットであったのに対し、本型では2,800キロワットに強化されています。 原動機はいずれもガスタービンである。 本型の中核的な装備となるのがイージス武器システム(AWS)です。 バージョンは、こんごう型がベースライン4(1〜3番艦)・5(4番艦)であったのに対して、当型はCOTS化・分散システム化された最新のベースライン7. 1Jに進化しています。 3 mod. 2)および武器管制システム(WCS Mk. 9 mod. 2)、情報表示システム(ADS Mk. 7 mod. 2)に連接されています。 また後述のイージスBMD5. 0の導入にあわせて、AWSもベースライン9にバージョンアップされる予定となっています。 こんごう型に搭載されていたSPY-1Dの改良型で、天頂方向の捜索追尾能力が強化されているほか、SPY-1Dにおいて弱点とされていた低高度小型高速目標の捕捉能力が改善されています。 本級のミサイル装備の中心となるのが、Mk. 41 mod. 20 VLSです。 これはこんごう型で搭載されたmod. 6とほぼ同様であるが、mod. 6では前後それぞれ3セル分のスペースを再装填用クレーンに転用していたのに対し、洋上での再装填作業は危険を伴い、実際にはほとんど行われなかったことから、本機では廃止され、その分もミサイル・セルによって充足されています。 またヘリコプター格納庫などを新設した関係から、艦首側と艦尾側の発射機の配置が逆転しており、前甲板に64セル、後甲板に32セルとなっています。 搭載する艦対空ミサイルは、セミアクティブ・レーダー・ホーミング誘導を基本として赤外線センサを付加したSM-2ブロックIIIBが採用されています。 こんごう型と違い、最初からミサイル防衛での使用を考慮して建造されているが、現在は弾道ミサイルの捜索・追尾のみ可能で迎撃能力は持っていません(こんごう型は、弾道ミサイル迎撃艦とすべく改修中)。 データリンクは最初からリンク11とリンク16を搭載しています。 艦砲はこんごう型のOTT・メララ54口径127mm単装砲ではなく、シールドのステルス化を図った米国製Mk45Mod4・62口径5インチ単装砲が搭載されています。 Mk45Mod4は、OTT・メララ127mm砲に比べて最大発射速度が半分弱(20発/分程度)であるため本来的には対空戦闘には不向きですが、イージスシステムとの適合性がよく、射撃管制はこんごう型(FCS-2)と異なりイージスシステムに統合されている。 また近接防空火器(CIWS)としては、高性能20mm機関砲を搭載しています。 本型では、FLIRによる光学照準による対水上射撃を可能にするなどの改良を加えたブロック1Bが搭載されています。 艦対艦ミサイルは、国産の最新鋭SSM90式艦対艦誘導弾(SSM-1B)が搭載されています。 対潜兵器は、Mk. 41 VLSから発射される垂直発射式アスロック(VLA)とともに、後部上構付近の両舷には、Mk. 46 mod. 5短魚雷用の68式3連装短魚雷発射管HOS-302を装備しています。 DE "WAKABA" Class スペックデータ 基準排水量 1,250トン 主要寸法 100x9. 35x3. 駆逐艦「梨」は橘型の10番艦として、川崎重工業神戸艦船工場で1944年(昭和19年)9月1日に起工、1945年(昭和20年)1月17日進水、同年3月15日に竣工しています。 同年7月28日、「梨」が平郡島北岸沖において停泊中、アメリカ空母機動部隊艦載機の空襲を受け、早朝から午後にかけてグラマンF6F戦闘機による複数回の攻撃を受け、艦の各所にロケット弾を被弾し、このうち午後の艦後部弾薬庫へ命中した1発により大きな損傷を受け、浸水により傾斜が増大、総員退艦が発令された後、午後2時に転覆沈没しています。 確認された戦死者は38名、行方不明者を含む犠牲者は60名以上となっています。 生存者155名は僚艦「萩」と地元漁民に救助され、「萩」にて翌日に呉に帰還しています。 沈没後の本艦は海底に放置されていましたが、同地漁協において本艦を引き揚げて漁礁とする計画が持ちあがり、大蔵省中国財務局に申請し、1954年(昭和29年)9月21日に廃鉄鋼材(スクラップ)としての利用を目的に浮揚されています。 10年近く海中にあったものの、調査の結果状態は良好であったため、北星船舶は防衛庁に売り込みをかけています。 そこで同庁では引き揚げた業者より購入して再就役させる計画を立て、改修費約3億4500万円と引揚分の費用をかけて修理改装します。 1956年(昭和32年)5月31日、警備艦「わかば」として海上自衛隊に編入、1958年には改めて兵装を装備した上で乙型警備艦「DE-261 わかば」として再就役しました。 ううむ、ここまでして沈没艦を再就役させるとは・・・。 このため、「梨」(「わかば」)は海上自衛隊に在籍した唯一の日本海軍の戦闘艦艇となりました。 なお、艦名が変更されたのは、梨(なし)をひらがなで表記した際の誤解を避けるものとされています。 確かに「なし」では「無し」という意味にされますので。 「わかば」は浮揚した「梨」の船体の損傷部を修理し、艦橋を「あけぼの」 初代 型に準じたものとして新造しています。 また「梨」時代の兵装は全て撤去されています。 主に横須賀に配備され、当初は無兵装で練習艦任務に就いていますが、その後他の海上自衛隊警備艦と同様のアメリカ式武装と電子兵装を搭載する再改装が施されて乙型警備艦(DE)として再就役しています。 同型艦がないため、運用には苦労したといわれています。 機関は、従来の蒸気タービンを使用していたのですが、かなり騒音が大きく実際の運用には不都合だったようです。 松型駆逐艦はいわゆる大量生産型の急造駆逐艦だと言えますが、実はブロック工法と電気溶接を採用していて、機関配置もシフト配置とされていて、当時の最新技術を投入しています。 そのため生存性が高く沈みにくい艦と言えますし、実際にも被弾しても一軸が生存して航行不能にならずに帰還できたという実例があります。 また搭載している12.7センチ高角砲やソナーなど最新兵器を装備していて、実は従来の駆逐艦に比べて対空、対潜能力はむしろ凌駕していたと言える優秀な艦なのです。 しかもこの松型駆逐艦を5ヶ月で竣工させているのですから、最初からこういう艦を大量に建造していれば良かったのにと思われます。 ただ、機関は鵯型水雷艇のものなので速力は遅いのはやむを得ないでしょう。 高温高圧ボイラーと大出力蒸気タービンは当時の日本にとっては生産が困難だったわけです。 装備としては、主砲として68式 76mm連装速射砲を1基、533mm連装魚雷発射管を1基、ヘッジホッグ・爆雷投射器・爆雷投下軌条など対潜兵器も一揃え装備しています。 1962年の三宅島噴火の際には避難民の輸送に活躍しています。 1968年、実用実験隊に編入され、ソナーや魚雷など新兵器の試験艦任務に充てられています。 1970年には浦賀水道で訓練中に小型タンカーと接触する事故を起こしています。 1971年(昭和46年)3月31日に除籍。 江田島の古沢鋼材に払い下げられ、解体されて、その数奇な艦歴に終止符を打っています。 DE "ASAHI" Class スペックデータ 基準排水量 1,240トン 主要寸法 93. 3x11. 1x6. 15x3. 元はアメリカ海軍のキャノン級護衛駆逐艦で、1955年に2隻が貸与されていますが、既に両艦とも除籍済みとなっています。 キャノン級護衛駆逐艦はアメリカ海軍が量産した長船体・ディーゼル電気推進型の護衛駆逐艦です。 「あさひ」の前身は「アミック」、「はつひ」の前身は「アザートン」です。 「アミック」は1943年7月26日、「アザートン」は同年8月29日にいずれもニュージャージー州のフェデラル・シップビルディング・アンド・ドライドック社で竣工しています。 戦後はフロリダで予備艦として保管されていましたが、1955年6月14日、日米艦艇貸与協定にもとづき、ボストン海軍工廠で日本に引き渡されています。 それ以来、当型は汎用駆逐艦として長きに亘り隊員に親しまれて、その後1970年代に、さらにフィリピン海軍に譲渡されて、冷戦終結まで現役であったという稀に見る長期間かつ世界各国の海軍において運用された艦艇となりました。 海上自衛隊の護衛艦でディーゼル電気推進を採用したのは本型のみでしたが、以後のディーゼル護衛艦の建造にはこの方式は採用されることはありませんでした。 また上部構造物が高く、重心が高いため、復原性能に問題があり、よく揺れる艦だったと言われています。 主機は4基のゼネラルモーターズ社製2ストロークV型16気筒ディーゼルエンジンが、それぞれ直結されたGM8-268発電機(出力1,200kW、直流)を駆動して発電します。 推進軸は2軸、それぞれに2基の電動機が串型に装備されています。 機関部は2区画で構成され、左右にタンデム配置となっています。 武装としては、主砲にMk. 22 3インチ単装緩射砲を艦首甲板と前部甲板室上に背負式に1基ずつ、また艦尾甲板にも1基と、計3基を搭載しています。 主砲用の主方位盤は艦橋上に設置されており、測距レーダーを備えたMk. 52や、より本格的な射撃指揮レーダーを備えたMk. 57(直視式)またはMk. 63(斜視式)など、対空射撃を主とする機種が搭載されています。 さらにMk. 1 40mm連装機関砲は、当初は上部構造物後端に連装砲架として搭載し、その直前にMk. 51 射撃指揮装置を1基配しています。 しかし第二次世界大戦末期には雷撃の機会がなくなったことから、煙突後方の上部構造物上に設置されていた3連装長魚雷発射管を撤去して、ここにも連装砲架と方位盤を配置しています。 また近接防空用の20mm機銃も多数が搭載されています。 貸与後も装備は基本的に大戦中のままでしたが、1959年にソナーを換装しています(「あさひ」はQCT-1から、また「はつひ」はQCS-1から、いずれもQHBaに)。 さらに1962年にはレーダーを国産のOPS-16に更新しています。 1955年6月14日にボストンで引渡しを受けた両艦は同日付で第6護衛隊を新編し、横須賀地方隊に編入されています。 ノーフォークで就役訓練を行った後、日本に回航され、11月25日に横須賀に入港しています。 翌1956年3月1日、第6護衛隊は第1護衛隊群隷下に編成替えされています。 1960年10月1日、艦種分類改訂に伴い艦種を警備艦から護衛艦に改められています。 なお同年1月16日付で第6護衛隊に護衛艦「わかば」が編入され3隻編成とされていますが、同艦は旧海軍駆逐艦「梨」の後身であり、操艦特性、装備等が米艦と全く異なるため、同一護衛隊にあって作戦行動を行うには運用上の問題があり、翌1961年4月1日には、再び2隻編成に戻されています。 1960年12月1日、第3護衛隊群が新編され、第6護衛隊は第3・4護衛隊の2個PF隊とともに編入されています。 1961年9月1日、護衛艦隊が新編されると、第3護衛隊群は、第1・2護衛隊群とともにその隷下に編入されています。 1964年12月10日付で第6護衛隊は廃止となり、両艦とも同日付で練習艦隊第1練習隊に編入され、第一線を離れています。 以後は練習艦任務に従事したが、老朽化に伴い1975年6月13日に揃って除籍・返還されています。 これにより海上自衛隊の貸与艦艇は全て姿を消したことになります。 両艦ともその後の1978年にはフィリピン海軍に供与されています。 「ダトゥ・シカトゥナ」と改名された「あさひ」は1988年に除籍されていますが、「ラジャー・フマボン」となった「はつひ」は一時退役したものの現役に復帰して、2011年にグレゴリオ・デル・ピラール級フリゲートが就役を開始するまで、同国海軍最大の水上戦闘艦として活躍しています。 さらには艦対艦ミサイル搭載を含む近代化改装も検討されているとのことです。 DE "AKEBONO" Class スペックデータ 基準排水量 1,060トン 主要寸法 89. 5x8. 7x5. 5x3. そこで、国産艦艇の建造が計画され甲型警備艦(DD)が2隻、乙型警備艦(DE)が3隻建造されることとなったのです。 こうして建造された甲型警備艦がはるかぜ型護衛艦であり、乙型警備艦は、「あけぼの」といかづち型護衛艦が建造されました。 乙型警備艦は有事の際の量産性やタービン機関とディーゼル機関の比較のため、タービン主機を搭載した「あけぼの」を1隻、ディーゼル主機を搭載した「いかづち」型を2隻建造する事となりました。 タービン主機を搭載した「あけぼの」の艦型は、はるかぜ型を縮小した設計となっていました。 建造の際は、有事の際の建造期間短縮のためにブロック建造法が用いられています。 上部構造の大半は復原性向上のためアルミ合金が多用され、甲板の高さも極力押さえられています。 船型は米海軍の駆逐艦と同じ平甲板型を採用しています。 兵装は主砲が54式50口径3インチ単装砲が2基と、Mk. 1 40mm連装機関砲が2基で、対潜兵装は54式ヘッジホッグと爆雷であり、「いかづち」型と同様のラインナップです。。 「あけぼの」はいかづち型より速力は勝っていたが、乗員がより多く艦内容積が窮屈で、以後のDEで蒸気タービン主機が採用されることは無かった。 1958年12月12日から1959年3月25日の間で三菱神戸造船所において特別改装工事が行われ、54式50口径3インチ単装砲をMk. 34 50口径3インチ単装速射砲に換装、射撃指揮装置もMk-51からMk-63に換装され、Mk34射撃用レーダーも搭載されています。 その代償として重量軽減のために前部40mm連装機関砲及び爆雷投射機(K砲)4基、右艦尾の爆雷投下軌条を撤去しています。 1960年6月4日、津軽海峡東口付近で夜間対潜訓練を実施中に僚艦「いなづま」の艦橋右舷に艦首が衝突、死傷者が出た。 同年8月から石川島重工業において復旧工事を行い12月26日に完了した。 1976年3月31日、「あけぼの」は新型DEの建造・配備が進展すると共に、艦内容積が不足し使い勝手が悪かったこともあり保管船29号(YAC29)とされ、第2術科学校の停泊実習艦として使用されています。 1981年3月30日、除籍。 後に兵庫県赤穂市坂越で解体されています。 本艦は国産護衛艦で解体された最初の艦となりました。 DE "IKADUCHI" Class スペックデータ 基準排水量 1,070トン 主要寸法 88x8. 72x5. 4x3. しかし警備隊の発足時に保有していた船舶は、海上保安庁から所管換された掃海船等78隻に過ぎなかったので、日米船舶貸借協定により、1953年(昭和28年)1月1日より日本にパトロール・フリゲートや上陸支援艇が貸与されるとともに、昭和28年度計画において、初の国産艦艇新造計画が立案されました。 本計画では警備船として、甲型(はるかぜ型護衛艦)2隻に加えて、これに準ずる乙型3隻が計上されていて、このうち乙型警備船(DE)については、主機関を蒸気タービンとした「あけぼの」型とディーゼルエンジンとしたものの2艦種が計画されています。 このディーゼル推進型の乙型警備船として開発されたのが「いかづち」型だったのです。 主機関は、2ストローク直列9気筒排気ターボ過給機付きトランク・ピストン型中速ディーゼルエンジン(6,000馬力)を2基搭載しています。 これにより合計12,000馬力で最高速力26ノットを発揮しました。 船体は「あけぼの」に比べると煙突が一本化され、ディーゼルの防振対策を施すなどの相違点があります。 船型は米海軍の駆逐艦と同じ平甲板型を採用しています。 本型の搭載レーダーとしては、対空捜索用としてOPS-2、対水上捜索用としてOPS-3を搭載しています。 一方、ソナーはいずれもアメリカ製の戦後世代機を搭載しています。 建造当初は、スキャニング方式のQHBaを捜索用として、サーチライト方式のQDAを攻撃用として搭載しており、艦底には2種のソナー・ドームを持っていました。 対潜兵装としてはヘッジホッグ対潜迫撃砲の国産化版である54式対潜弾発射機、K砲の国産化版である54式爆雷投射機、また54式爆雷投下軌条が搭載されています。 主砲として54式50口径3インチ単装緩射砲を2基、高角機銃としてMk. 1 40mm連装機銃を2基搭載していて、砲射撃指揮装置(GFCS)としてはくす型と同系列のMk. 51が用いられた。 またこれらの砲熕兵器は、1959年(昭和34年)の特別改装において刷新されていて、主砲はアメリカ製のMk. 34 50口径3インチ単装速射砲に換装され、主砲用にMk. 63 GFCSが導入されたかわりに、40ミリ機銃とMk. 51 GFCSは各1基に削減されています。 1960年6月4日、津軽海峡東口付近で夜間対潜訓練を実施中に僚艦「いなづま」の艦橋右舷に艦首が衝突、死傷者が出ています。 同年8月から石川島重工業において復旧工事を行い12月26日に完了しています。 1960年6月4日、津軽海峡で対潜訓練中の「いなづま」に「あけぼの」が衝突、艦橋を破損し「いなづま」の乗員2名が死亡、2名が負傷する事故を起こしています。 海自の事故調査委員会によれば、原因は「あけぼの」の操艦ミスであったとのことです。 さらに翌5日、函館で入渠修理中の「いなづま」でガソリンが爆発、乗員3名が死亡、乗員4名とドック従業員2名が負傷しています。 これは自分たちのせいですよ。 しかし2日連続して事故を起こし、死亡者まで出すとは前代未聞の不祥事です。 両艦とも老朽化に伴い、1976年から1977年にかけて支援船籍の保管船(いわゆる予備艦)に種別変更され、1983年に揃って除籍されています。 DE "ISUZU" Class スペックデータ 基準排水量 1,490トン 主要寸法 94x10. 2x7x3. 第1次防衛力整備計画にもとづき、昭和34年度計画より取得が開始されました。 護衛艦としては初めて船型に遮浪甲板型が採用されていて、荒天中の速力確保のため艦首乾舷も高められています。 主機関としてはディーゼル機関を搭載しており、特にきたかみ型は、以降のディーゼル推進型護衛艦で標準となるCODAD方式を初採用しています。 ただ、各艦で機関の構成が異なります。 これらは前後の機械室の両舷に2基ずつ設置され、前機と後機は流体継手を介して串型に繋がれ推進軸に直結されるという、前例のない特殊な配置とされています。 推進器の回転数は475rpmでした。 推進器の回転数は330rpmです。 そして「きたかみ」型においては、「いすず」と同様の2サイクルV型12気筒中速ディーゼルエンジン4基を減速装置を介して2基ずつ2軸にまとめるというCODAD方式が採用されています。 なお機関配置はシフト配置とされていますが、蒸気タービン艦(はるかぜ型など)とは異なり、右軸用が前側、左軸用が後側に配置されています。 本型の搭載レーダーは、対空捜索用にはいかづち型DEと同じOPS-2が、対水上捜索用としては新型のOPS-16が初めて搭載されています。 電波探知装置(ESM)としては、あやなみ型に続いて、国産のNOLR-1が搭載されています。 また、あやなみ型およびあきづき型と同様に54式魚雷用の65式53センチ4連装魚雷発射管HO-401も搭載されていますが、本型では再装填装置は設置されていません。 また爆雷投射機(Y砲)および投下軌条が設置されていますが、これ以降は爆雷を搭載する艦はなくなりました。 主砲は、57式3インチ連装速射砲を2基搭載しています。 また砲射撃指揮装置(GFCS)は、あやなみ型と同様にMk. 63を搭載しています。 本型は、1991年(平成4年)から退役が開始され、1993年(平成6年)までに全艦退役しています。 DE "CHIKUGO" Class スペックデータ 基準排水量 1,470トン(DE-215、217〜219) 1,480トン(DE-216、220) 1,500トン(DE-222〜225) 主要寸法 93x10. 8x7x3. 5〜3. 6m(長さ、幅、深さ、喫水) 船型 平甲板型 主機械 CODAD方式 ディーゼル(4,250ps)4基 推進器(3翼; 330rpm)2軸 主発電機 400kW 2基 補助発電機 120kW 1基 馬 力 16,000ps 速 力 24. 8〜25kt 主要兵装 1基 1基 1基 2基 定 員 160〜166名 同型艦 DE-215「ちくご」 DE-216「あやせ」 DE-217「みくま」 DE-218「とかち」 DE-219「いわせ」 DE-220「ちとせ」 DE-221「によど」 DE-222「てしお」 DE-223「よしの」 DE-224「くまの」 DE-225「のしろ」 護衛艦「ちくご」について 「ちくご」型護衛艦は、地方隊において沿岸警備、護送、対潜作戦を行っていた、くす型護衛艦が退役する時期になっていたため、その代替艦として計画されました。 当初、DEとしては最多の14隻の建造が予定されていたが、オイルショックによって建造費が高騰したため、(1番艦と11番艦では約3倍の差が有る)11隻に削減されています。 主機関は、4,000馬力の2サイクルV型12気筒中速ディーゼルエンジン4基を流体継手と減速機を介して2基ずつ2軸にまとめるというCODAD方式が採用されています。 ディーゼル発電機は、出力400 kWの主発電機2基、120 kW(2番艦以降では200 kWに強化)の補助(停泊)発電機1基を搭載しています。 戦闘指揮所(CIC)は、やまぐも型DDKやたかつき型DDAと同等の指揮・情報処理能力を備えていました。 またアナログ式の目標指示器(TDS)としてTDS-1を備えているが、これは「ながつき」、「なつぐも」で搭載されたものと同系列の装備でした。 レーダーとしては、対空捜索用はOPS-14、対水上捜索用はOPS-17と、いずれも国産化されている。 ソナーとしては、大出力・低周波(5kHz級)の66式探信儀OQS-3Aをバウ・ソナーとして搭載しています。 また変温層下の目標を探知できるよう可変深度式のSQS-35 J IVDSの装備も計画されたが、予算上の制約により、11隻中6隻のみの装備にとどまっています。 電波探知装置(ESM)は、前期型ではNOLR-1B、後期型では性能向上型のNOLR-5が搭載されています。 武装は、対潜兵器として74式アスロック8連装ロケットランチャーを1基と68式3連装短魚雷発射管を2基持っていて、現在でも主流と言えるラインナップですが、艦砲は、68式3インチ連装速射砲 1基とMk. 1 40mm連装機関砲 1基しか持っていない上、対艦ミサイルや対空ミサイルも持っていないので、対水上、対空攻撃能力は弱いのです。 本型は、1996年(平成8年)から退役が開始され、2003年(平成15年)に全艦退役しています。 DE "ISHIKARI" Class スペックデータ 基準排水量 1,290t 主要寸法 85x10. 6x5. 9x3. DE「ちくご」型よりもさらに小型であるが、これは元々が駆潜艇の代艦として1000トンクラスの艦が構想元になったためである。 1000トン程度ではあまりに小型すぎて多種多様な任務に従事することが出来ないため、結局は1290トンとなったが、対潜能力は限られており哨戒艦艇的なイメージの強い艦となっている。 護衛艦としては珍しい中央船楼型(艦中央の上甲板が高くなっている)のスタイルをしているため重心が高くなることを嫌い、上部構造物には軽合金が多用され軽量化が図られている。 また、ガスタービンとディーゼル機関が併設されており、巡航時にはディーゼルのみを、高速発揮時にはガスタービンを使用するようになっている。 これらの主機関は各1基搭載することになったため、推進軸数を1軸とするか2軸とするかが問題となっています。 1軸推進は、アメリカ海軍の戦後型護衛駆逐艦・フリゲートで採用されてきた実績があり、船価低減効果も認められたことから、十分に合理的でしたが、従来の護衛艦はいずれも2軸推進であり、また海自独特の錨地における泊地訓練や出入港時の状況を考慮した結果、2軸推進が採択されることになったのです。 これに伴い、2基の主機関はまず1次減速機に接続され、ここから2次減速機によって両舷の軸機に出力を分配するという複雑な構成が採用されています。 推進器には海自として初めて可変ピッチ・プロペラ(CPP)が採用されています。 電源としては、ガスタービン駆動・力量400キロワットの主発電機3基が搭載されており、戦闘時には2基を並列駆動して1基を待機とし、停泊時には1基を駆動します。 ガスタービン主発電機の原動機は、米ギャレット社のIME831-800ガスタービンエンジンを神鋼造機がOEM生産して搭載しています。 電子装備としてはCバンドの新型対水上捜索用レーダーであるOPS-28をもとにビームパターンを変更して対空警戒能力を付与したOPS-28-1を搭載しています。 またソナーについても、海峡などの浅海域対潜戦という運用構想にあわせて、分解能に優れた13キロヘルツ級のSQS-36D J が採用されています。 電子戦支援(ESM)装備としては、NOLR-6B電波探知装置とOLR-9ミサイル警報装置が搭載されています。 武装としては対艦用としてハープーン対艦ミサイル4連装発射筒2基、対空・対水上としては62口径76mm単装速射砲1基、対潜用には71式ボフォースロケットランチャーと68式3連装短魚雷発射管を持っていますが、対空ミサイルは持っていないので、対空能力は弱いのです。 なお、この「いしかり」は次に建造されるDE「ゆうばり」型のプロトタイプとして建造されたので、同型艦は建造されていない。 「いしかり」は、2007年10月17日に除籍されている。 DE "YUBARI" Class スペックデータ 基準排水量 1,470t 主要寸法 91x10. 8x6. 2x3. ただし船体は6メートル延長されており、ある程度の余裕を持った設計となっている。 沿岸哨戒が主任務となるため対潜兵装はアスロックを無理矢理搭載した 「ちくご」型に比べて射程の短い71式ボフォースロケットランチャーと68式3連装短魚雷発射管2基と軽武装になっているが、対艦兵装についてはハープーン艦対艦ミサイル発射機を搭載しており「ちくご」型よりも強力です。 また62口径76mm単装速射砲は対空、対水上に使用できる万能兵器ですので、総合的に見たら「ちくご」型よりも優れていると言えます。 なお、近接防空用の高性能20mm機関砲(CIWS)を後日装備するべく後甲板のスペースを確保してあったのですが、残念ながらCIWSの後日装備は「いしかり」と同じく実現しなかったのです。 「いしかり」および「ゆうばり」型はその名前のとおり北方警備に従事するため大湊地方隊へ配属されたが、あまりに切りつめた設計のため中途半端で使いにくいとの批判から、この系列艦は全部で3隻しか建造されなかった。 平成22年6月25日に両艦とも退役しており、「ゆうばり」型護衛艦は、歴史の幕を閉じた。 DE "ABUKUMA" Class スペックデータ 基準排水量 2,000t 主要寸法 109x13. 4x7. 8x3. まあ、これまでの経験からいっても、あまり小さい艦は武装も速力も中途半端で使い物にならないというのは容易に想像できるのですが。 やはりある程度のサイズがないと使えないということになります。 そこで次に建造されたのが「ゆうばり」型を大型化し兵装を強化したこの「あぶくま」型でした。 旧式なDDに匹敵する2,000トンという排水量を持つこの「あぶくま」型はアスロックやCIWSなど対潜・対空能力が強化されていて、ヘリコプター搭載能力と対空ミサイルを持っていないことを除けばDD 「はつゆき」型と遜色ない戦闘力を持っているといえます。 海上自衛隊は、DD型護衛艦の開発建造に重点を置いているため現在は新規のDE型護衛艦の建造は行われておらず、同型以外のDE型護衛艦も既に退役しています。 船型は全体的にあさぎり型DDに類似しており、遮浪甲板型に近い全通上甲板を有する長船首楼型が採用されています。 またクリッパー型の艦首形状もあさぎり型DDと同様です。 ただし本型では、上部構造は従来通りの形状であるものの、船体の外舷には約7度の傾斜がかけられており、海上自衛隊の護衛艦としては初めてステルス性を意識した設計が行われています。 対潜戦に重要な哨戒ヘリコプターの搭載能力はないものの、後部甲板は、HIFR(飛行中のヘリコプターに対する給油)やVERTREP(ヘリコプターによる補給)に対応できるアプローチスペースが備えられており、後檣には進入角水平指示灯を装備したほか、船体安定化のためフィンスタビライザー1組を装備しています。 また乗組員の居住環境向上をはかるため、従来の3段ベッドにかえて2段ベッドを採用した最初の護衛艦でもある。 これらの居住性向上策の結果、基準排水量は、当初計画の1,900トンから2,050トンに大型化しています。 主機は、CODOG方式が採用されていて、高速機としては、ロールス・ロイス・川崎 スペイSM1Aガスタービンエンジンが2基搭載されています。 一方、巡航機としては三菱S12U-MTK 4サイクル直列12気筒ディーゼルエンジンが2基搭載されています。 電源としては、出力1,000 kWの川崎重工業M1A-02ガスタービンエンジン主発電機1基、500 kWのディーゼル主発電機2基、300 kWのディーゼル非常発電機1基を搭載しています。 武装としては、74式アスロックSUM8連装発射機を搭載し、さらにちくご型には無かったハープーン艦対艦ミサイルを装備していて、DEとしては初めてバランスの取れた対潜・対水上能力を備えたと言えます。 また、やはりDEとして初めて電子攻撃機能を付与されています。 ただし戦闘指揮所は戦術情報処理装置をもたない在来型であり、搭載武器システムの全能発揮上の制約となっているところは、DEの限界なのでしょうか・・・。 またちくご型と同様、アスロックの予備弾は搭載されていないので、搭載弾は、8連装発射機に装填された即応弾8発のみとなります。 発射機は前後煙突間の中部甲板に設置されています。 なおソナーとしては、アメリカ・レイセオン社の中周波ソナーであるDE-1167のライセンス生産によるOQS-8を船首装備として搭載しています。 日本近海での使用を前提としているため、対空兵装は、前甲板の62口径76ミリ単装速射砲と後甲板の高性能20mm機関砲(CIWS)のみであり、対空戦闘能力はあまり強くありません。 76ミリ砲と艦橋の間にRAM近接防空ミサイルの搭載スペースが用意されてはいますが、RAM装備の改装は現在のところ予定にはなく、空地となっている。 また同様に、簡易型の戦術情報処理装置や曳航ソナーも後日装備予定であるが、具体的な計画には至っていないようです。 26中期防において、多様な任務への対応能力の向上と船体のコンパクト化を両立させ、先述の2桁護衛隊所属の本型及び旧型DD全て、並びにミサイル艇の後継、さらには掃海艇をも肩代わりする構想の多機能護衛艦(DEX)の建造が予定されています。 しかしこのような多目的な艦を建造できるのでしょうか。 またできたとして中途半端な艦にならないでしょうか。 たいへん危惧されるところです。 特に心配なのが掃海艇を肩代わりするというところで、こういっては何ですが機雷相手だから小型艦で対処するのであって、そんな大型艦に機雷事故で万一のことがあったらどうするのでしょうか。 スマホや携帯電話の多機能化とは訳が違うのです。 実は筆者はこのあぶくま型のファンでして、たいへん好きな艦なのですが、これの後継がそんな目に遭ったらいやですね。 また平成24年度から27年度予算までに、のべ12隻分の艦齢延伸のための先行的部品調達予算と4隻分の改修予算が計上された。 艦齢延伸措置を行い、運用期間をこれまでより5〜10年程度延伸する計画を予定しているとのことです。

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海上自衛隊 護衛艦

護衛艦 しら ね

tags: , , , , レーダーにしてもミサイル発射機にしても、近年では対応時間を短縮するために動きの少ないものが主流になっています。 海上自衛隊の護衛艦が搭載する各種装備も同様であり、冷戦時代に作られたものは姿を消しつつあります。 海自の対空ミサイル護衛艦はイージス艦に一本化 2020年3月30日(月)20時半ごろ、鹿児島県屋久島の西約650kmの公海上で海上自衛隊の護衛艦「しまかぜ」と中国漁船の衝突事故が発生しました。 同日の防衛省の発表によると、死者や行方不明者などはいないそうです。 この「しまかぜ」、海自の現役護衛艦のなかでも、いまや唯一の「非イージス防空ミサイル護衛艦」という、実は貴重な存在です。 はたかぜ型護衛艦の2番艦「しまかぜ」。 イージスシステム未搭載の艦隊防空を担う護衛艦としては海上自衛隊で最後に建造された艦である(画像:海上自衛隊)。 「しまかぜ」は、はたかぜ型護衛艦の2番艦として1988(昭和63)年3月23日に就役した、艦隊防空を担う「ミサイル護衛艦(DDG)」です。 すでに30年以上の艦歴を有するベテラン艦で、護衛艦として現役でいられる時間には、そろそろ終わりが見えつつあります。 はたかぜ型護衛艦の1番艦「はたかぜ」は2020年3月19日、まや型護衛艦の1番艦「まや」の就役にともない、護衛艦から練習艦に転籍しています。 「しまかぜ」の次に建造された防空を担うミサイル護衛艦は、海上自衛隊初の防空戦闘を重視したイージスシステムを搭載する、いわゆるイージス艦の「こんごう」であり、非イージスのミサイル護衛艦は「しまかぜ」が唯一になりました。 「しまかぜ」が、以降のミサイル護衛艦と比べレアなポイントは、旋回式の艦隊防空ミサイル発射機を搭載している点でしょう。 「こんごう」以降のイージス艦は、艦隊防空ミサイルを、VLSと呼ばれる船体埋め込み式の垂直発射装置から、直上に向けて撃ち出す方式に改めました。 この方式だと、発射装置を目標方向に向ける必要がないためタイムラグが少なく、さらに秒単位での連続発射が可能です。 またVLSは発射ユニットが規格化されているため、艦隊防空ミサイルや対潜水艦ミサイルを混載することが可能というメリットもあります。 これに対して「しまかぜ」までの、イージスシステムを搭載していない防空を担う護衛艦は、艦隊防空ミサイルと対潜水艦ミサイルを別々の旋回式発射機に搭載してきました。 対潜水艦ミサイルの旋回式発射機については、「しまかぜ」のあとに就役した艦にも搭載されていますが、艦隊防空ミサイルの旋回式発射機については「しまかぜ」が最後になります。

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