生理周期によって熱が少し高い時期がある 女性のカラダは、ホルモンによって体温が周期的に変化しています。 まずは正常な基礎体温の変化について知っておきましょう。 これは、この時期に多く分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)によって、基礎体温が上がるためです。 プロゲステロンは、排卵直後に分泌量が増えますが、分泌する前、つまり排卵前の低温期と比べると、 0. 3~ 0. 6度ほど上昇します。 高温のまま続くようなら、妊娠の可能性があります。 生理中の発熱の場合、月経困難症のことも こうした正常な基礎体温の変化とは別に、生理中に平熱が高くなり、発熱することがあります。 通常、生理中は基礎体温が低い状態になるため、異常に気付きやすいでしょう。 生理中の発熱として考えられるのが、特に生理が重い日の 1~ 2日目に下腹部痛や頭痛を伴う月経困難症です。 その他、汗を異常にかく、めまいや吐き気、下痢や便秘の症状を伴うこともあります。 それぞれ原因が異なります。 ・機能性月経困難症 生理中は、子宮内膜から「プロスタグランジン」という物質が分泌されます。 機能性月経困難症は、プロスタグランジンの量が増えすぎることが原因です。 プロスタグランジンは出産の際、陣痛を起こすために分泌されるものです。 赤ちゃんを産むために、子宮を収縮させるものですが、分泌され過ぎると、筋肉や血管、胃腸なども収縮することによって症状が起こります。 ・器質性月経困難症 いわゆる子宮の病気や異常によるものです。 子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫が主なものです。 これらの病気の症状の一つに、発熱があります。 生理中に熱が出ている場合の対策 生理中に熱が出たら、まずは原因を探ることが大切です。 そして原因に応じて、それぞれの対策を取りましょう。 同時に下腹部痛や頭痛などが強く出ている場合は、鎮痛剤で痛みをやわらげます。 場合によっては漢方による治療もされます。 血流を改善することで冷えをとり、症状緩和を目指します。 子宮内膜症と子宮腺筋症については、エストロゲンの働きを抑える飲み薬や注射での治療や、手術による治療がされます。 子宮筋腫については、日常生活に差し支えなければ様子を見ますが、症状を取り除くための鎮痛剤や止血剤、偽閉経状態にする薬、漢方薬を使うことがあります。 筋腫が大きかったり重い症状が出ていたりする場合は、手術を行います。 生理中に解熱剤を飲んでも良いの? 生理中、発熱があった場合、市販の解熱鎮痛剤を飲んで様子を見るのも一つの方法です。 ただし、飲んでも熱が引かない場合や、強い痛みを伴う症状が続く場合には、すぐに婦人科を受診しましょう。 また、症状が軽度の場合は、腰を回して骨盤周りの血流を良くしたり、軽いウォーキングや体操などで全身の血流を良くしたりすることも症状をやわらげるのにいいといわれています。 薬に頼らず、まずは軽く動いてみましょう。 生活習慣を正し、早めに寝てしっかり休養することも大切です。 生理の終わりかけに熱が出る原因と対策 これまで、生理中に熱が出る場合の原因と対策を見てきました。 しかし、場合によっては生理の終わりかけ頃に熱が出ることがあります。 その原因と対策を見ていきましょう。 そして、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などの病気の可能性も、生理中同様に考えられます。 この他、生理の終わりかけの特徴として、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が高まり始める時期という点が挙げられます。 よって、女性ホルモンの分泌に変化が起こることで、バランスが乱れたり、体調が変化したりして、発熱している可能性が考えられます。 エストロゲンの影響で体調も徐々に良くなってくるはずです。 もし生理が終わっても発熱が続く場合には、病気の可能性が考えられます。 その場合には医療機関をすぐに受診しましょう。 まとめ 生理前と生理中に熱が出る原因は、それぞれ異なります。 また、それぞれの期間の発熱にも、原因は複数あります。 月経前症候群( PMS)、月経困難症、婦人科系疾患、ホルモンバランスの乱れなど、それぞれの原因に応じて適した対策を行いましょう。 高熱が出て心配な場合は、すぐに病院を受診するのをオススメします。
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日本東洋医学会認定漢方専門医・日本内科学会認定総合内科専門医。 医学博士。 1991年、大阪大学医学部卒。 慶應義塾大学病院漢方クリニック医長、証クリニック吉祥寺院長などを経て、2017年、入江漢方内科クリ... 女性にとって、体の冷えは大きな悩みの一つですよね。 特に生理前や生理中に冷えの症状が出やすいという人も多いのではないでしょうか。 今回は、生理前・生理中に体が冷える原因と、改善方法についてご説明します。 生理前・生理中の冷えの原因は? 女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、体が冷えやすいといわれています。 特に、生理周期にあわせて血流や体温が変化するので、人それぞれ、冷えやすい時期・冷えにくい時期というものがあるのではないでしょうか。 生理前や生理中は体が冷えを感じやすいタイミングですが、それぞれの原因は下記のとおりです。 生理前の冷えの原因 生理前は子宮を温めようと、子宮周辺の血管を広げて体中の血液を子宮周辺に集中させます。 そのため、手や足など、子宮から離れた場所の血流が悪くなり、冷えやすくなります。 また、生理前になると体が水分を溜めこもうとするのも、冷えやすくなる原因のひとつです。 関連記事 生理中の冷えの原因 生理が始まると、女性ホルモンのひとつである「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌量が減ります。 プロゲステロンは体温を上昇させる働きがあるため、このホルモンが減ることで体温も下がります。 生理中は経血の排出を促す必要があるため、プロゲステロンの代わりに、子宮収縮に作用する「プロスタグランジン」というホルモンの分泌が多くなります。 このホルモンは血管を収縮させる作用があるため、全身の血流が悪くなり、冷えを感じやすくなります。 さらに、全身の血液を子宮に回すので、末端の血液の流れが悪くなり、冷える原因となります。 その他の冷えの原因 生理前・生理中にかかわらず、冷え症の原因は多岐にわたります。 低血圧、ホルモンバランスや自律神経の乱れ、無理なダイエット、貧血など、冷えの原因が複数重なることで、生理前や生理中に冷えを感じているということも考えられます。 関連記事 生理前・生理中に体が冷えるときの改善方法は? 生理前や生理中に体が冷えやすくなるのは、女性特有の生理現象ともいえますが、先にも説明したとおり、体の冷えは様々な不調につながります。 冷えを感じたときは、下記のような対策を行いましょう。 体を温める 冷えを感じたら、まずは体を温めましょう。 冬だけでなく、夏もクーラーの影響で体が冷えやすいので、カーディガンを羽織る、靴下をはく、腹巻を巻くなどの対策ができるといいですね。 特に手足の末端が冷えやすいので、足湯をしたり、手先のマッサージをしたりするのもおすすめです。 また、生理中で生理痛がきついときは、カイロなどでお腹をよく温めると痛みが緩和されることがあります。 関連記事 生理前・生理中の冷えを予防するには? 生理前や生理中の冷えが悪化しないように、日頃からできるだけ冷えにくい体を作っておくことも大切です。 冷えを予防するために、次のような生活習慣を心がけてくださいね。 軽めの運動を行う 運動は、冷えにくい体作りの基本です。 運動によって体全体の血行がよくなりますし、筋肉がつくことで熱が生み出され、代謝も高まるため、体が冷えにくくなります。 いきなり激しい運動を始めるのではなく、ウォーキングなど、軽めの運動を少しずつ始めてみてください。 お風呂上がりで体が温まっているときなどに、ストレッチを行うのもいいですね。 食事の栄養バランスに気をつける 体温を一定に保つには、バランスのよい食事が欠かせません。 野菜や肉、魚、乳製品、海藻類などを、バランスよく食べるようにしましょう。 根菜類、きのこ類、豆類、発酵食品、生姜など、体を温める作用がある食べ物を積極的に取り入れましょう。
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にゃんすけさん、こんにちは。 月経周期には低温期と高温期があります。 一般的に、低温期と高温期の体温差は0. 3度以上とされます。 にゃんすけさんの場合、平熱が36. 8度前後、これは排卵前の体温でしょうか、少し高めのように思います。 平熱が高いことで排卵後の高温期には高いときには37. 4~37. 5度になる、すなわち生理的に体温が高くなっている可能性が考えられると思います。 生理が始まると体温が下がるということであれば、気にされなくても大丈夫かと思います。 排卵後の高温期にしんどいということであれば、低用量ピルあるいは月経困難症に対して保険適用があるヤーズやルナベルULDを使うと楽になる可能性がありますけれど、年齢的には今からそういったホルモン療法を始めるよりも、生理前の体調に変化が起こりやすくてしんどい時期には、できるだけストレスをためないようにするといったように工夫をされるのがよろしいかも知れません。 以上、ご参考になれば幸いです。 どうか、お大事になさっていただきたいと思います。 ご相談いただきまして、大変ありがとうございました。 尚、他のお悩みも受け付けております。 また、何かあればご質問いただきたいと思います。
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