このアルバムは、結婚、出産で歌手活動を休止し、休業中に作詞作曲家としてヒット曲を出していた竹内まりやが、山下達郎のプロデュースのもと、初の全曲作詞・作曲のアルバムとしてリリースされたもの。 この「プラスティック・ラブ」は、山下達郎もカヴァーし、またライヴ「souvenir」(2000年)、「souvenir again」(2010年)でも演奏された人気楽曲。 今年8月に行われた野外ライヴイベント『SWEET LOVE SHOWER 2014』では、出演した山下達郎のパフォーマンスの際に、竹内まりやが飛び入りして競演を果たした楽曲でもある。 山中湖の野外で行われたこのライヴに偶然訪れたドラマ制作中の関係者が、このパフォーマンスを目撃し、世界観がドラマにぴったりと関係者を通じて熱烈オファー。 主題歌が実現し、全48エピソード(1stシーズン)を彩ることになった。 また、竹内まりやは11月22日から33年ぶりの全国ツアーがスタート。 『suvenir 2014』(協賛:ケンタッキーフライドチキン)と題されたこのツアーは、東京、大阪、札幌、仙台、広島、福岡と全国6都市9公演のアリーナクラスでの開催で約6万人を動員。 『souvenir』(2000年)、『souvenir again』(2010年)では東京、大阪での開催だったが、全国を巡るツアーはデビュー後に全国で散発的に行ったコンサート以来、約33年ぶりとなる。 9月10日(水)に発売された7年ぶりのオリジナルアルバム『TRAD』は、発売初週でオリコン ウィークリーチャート 初登場1位を獲得。 さらに、1980年代~2010年代の「4年代連続で首位は史上初」という快挙に加え、59歳6か月でのアルバム首位は女性アーティスト最年長記録を更新し、2週連続1位を取ったあと、現在もベスト5内にとどまり、累計出荷30万枚を突破、ロングセールスを続けている。 もう一度 02. プラスティック・ラブ 03. 本気でオンリーユー(Let's Get Married) 04. One Night Stand 05. Broken Heart 06. アンフィシアターの夜 07. とどかぬ想い 08. マージービートで唄わせて 09. 水とあなたと太陽と 10. ふたりはステディ 11. シェットランドに頬をうずめて 12.
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メモ 6thアルバム以前(つまり音楽活動休止前)の竹内まりやは、ルックスの良さも相まって、アイドル的な存在だったらしい。 そのため、楽曲に関しても、自身で作詞作曲することはなく、ほとんど提供曲を歌うのみであった。 しかし、作詞作曲したいという想いが積もり、次第に竹内まりや自作曲の割合が増えていく。 なぜ、本作から全曲作詞作曲を竹内まりやがするようになったのか。 この理由が、まさに本記事で扱う「プラスティック・ラブ」と関係しているので、紹介する。 「プラスティック・ラブ」の完成度の高さにより、アルバム制作体制が変わった!? 1981年より音楽活動を休止していた竹内まりやは、作詞家・作曲家などの裏方として活動していくことになる。 この時期に当時の人気アイドル・河合奈保子のヒット曲「けんかをやめて」「Invitation」を提供している。 そして、1982年、夫の山下達郎がアルファ・ムーン株式会社へ移籍したため、竹内まりやも移籍。 この移籍を期に、休止中だった竹内まりやの次回作(復帰作)制作が開始されたのだ。 当初の予定だと、従来どおり山下達郎プロデュースで、作家からの提供曲と竹内まりや自作曲を混ぜたアルバムにする予定だった。 そして、なんと、シングル曲を桑田佳祐に依頼する予定でもあった。 しかし 竹内まりやが休止中に書き溜めていた曲を 山下達郎に聴かせたところ、あまりの完成度の高さに驚き、急遽全曲作詞作曲・竹内まりやで構成することになったのだ。 特に、山下達郎が過去最高の出来と評したのが、まさに、「プラスティック・ラブ」。 つまり「プラスティック・ラブ」の完成度の高さは、アルバム制作体制を変えてしまうほどだったのである。 実際、「プラスティック・ラブ」は竹内まりや楽曲における配信ランキングやカラオケランキンだと、トップ10にも入らない。 代表曲というには程遠い曲だった。 そして、時が流れ、2018年、、、 突如として「プラスティック・ラブ」が海外で爆発的に流行する。 次の画像を見てほしい。 これはTHE JAPAN TIMESによる、2018年邦楽シーンの総括の一部。 この中に「プラスティック・ラブ」が触れられている。 YouTubeが「プラスティック・ラブ」を海外で流行らせた!! 「プラスティック・ラブ」が海外で流行った大きな要因は YouTube である。 とある海外ユーザーが違法にアップロードした「プラスティック・ラブ」が、なんと 再生回数2,000万以上を記録したのだ。 どのような基準で、動画がこのアルゴリズムに引っかかるのかは分かっていない。 つまり、 現代的な方法で「プラスティック・ラブ」は多くの人々の耳にとまり、その完成度の高さから、人気が爆発したのだ。 ちなみに、この動画には6thシングル「Sweetest Music」のジャケット写真が使用されている。 「プラスティック・ラブ」のジャケット写真だと勘違いしてしまう人がいるので、誤解の無いように。 ただ、個人的にはこの「Sweetest Music」の "竹内まりやの美しさ"も、ヒットした要因の一つのような気がする(笑)。 「プラスティック・ラブ」を海外で流行らせる下地をつくった"シティ・ポップブーム" とはいえ、「プラスティック・ラブ」が 拍子もなく流行ったわけではない。 実は、YouTubeで「プラスティック・ラブ」が爆発的に流行る前、海外では"あるブーム"が起こっていた。 それが、 シティ・ポップブーム だ。 1970年代後期から1980年代に流行した、都会的なイメージを前面に出したポップス 近年、海外の一部の音楽ファンの間で、70~80年代の邦楽(とりわけシティ・ポップ)が注目されているという。 きっかけは、インターネット上で広まった 「Vaporwave(ヴェイパーウェイヴ)」や「フューチャー・ファンク」と呼ばれるジャンルが流行したこと。 これらのジャンルは、簡単に説明すると、 過去の楽曲をサンプリングし加工した音楽のこと。 シティ・ポップの数多くが、 サンプリング元として、「Vaporwave(ヴェイパーウェイヴ)」や「フューチャー・ファンク」の発展に貢献してきたのだ。 海外の音楽ファンの注目は、サンプリング元として使用されていたシティ・ポップに集まっていたのだ。 そんな中で、「プラスティック・ラブ」がYouTubeに違法アップロードされる。 つまり、• 「Vaporwave(ヴェイパーウェイヴ)」や「フューチャー・ファンク」というジャンルが流行• サンプリング元になっていたシティ・ポップの人気が沸騰• 人気沸騰中に「プラスティック・ラブ」が違法アップロード• さらに、動画がYouTube上のアルゴリズムに引っかかり、多くの人々の関連動画に表示 という流れの中で、「プラスティック・ラブ」は発掘され爆発的に流行したのだ。 スポンサーリンク 最後に 34年の時を超え、スポットライトを浴びることができたのは、インターネットが普及していたからだ。 改めて、インターネットって素晴らしい、と思えた。 「プラスティック・ラブ」は前述の通り、竹内まりやの代表曲というほどではなかった。 そのため、世間的には認知度は低かった。 でも、インターネットが普及し、手軽に音楽に触れることができるようになったこの時代に、日本を飛び越え海外で人気を呼んだ。 そして、海外の人気を受けて、2019年には「プラスティック・ラブ」のMVが制作された。 逆輸入のようなかたちで、日本でも話題を呼んだ。 たとえ今は人気がでなくても、いつか評価されるときが来る。 クリエイターにとって、この「プラスティック・ラブ」現象は、とてつもなく勇気をくれる事象のはずだ。 最後までご覧いただきありがとうございました。
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解説 [ ] 「プラスティック・ラブ」は当初、1984年発売の6thアルバム『』 の収録曲として発表された。 竹内が作詞・作曲を手がけ、アレンジ・プロデュースにを迎えて制作された。 歌詞は「都会暮らしの若い女性による自由恋愛」という極めてフィクショナルなテーマを独自のセンスで描いている。 山下は演奏も行い、 ()、()、()らによる鉄壁のバンドによる演奏とともに竹内の歌唱を支えている。 反響 [ ] 発売当時のレコードの売上は1万枚以下であったが、竹内作品の中でも特別な人気を誇る楽曲で、「souvenir」(2000年)「souvenir again」(2010年)とライブでは高確率で演奏され、プロデューサーの山下も自身のライブでカバーしている。 「ジャパニーズ・シティ・ポップ」 [ ] この記事はなが全く示されていないか、不十分です。 して記事の信頼性向上にご協力ください。 ( 2020年3月) 2010年代後半、80年代の日本のや再評価の波が海外で起こり、無数のリミックスやリエディット動画もアップされた。 シティ・ポップ再評価の背景には、も大いに関係している。 「プラスティック・ラブ」人気のきっかけは2017年7月、にて非公式にされた同曲の動画が2400万回以上の再生回数を記録したことだった。 この動画のコメント欄にのコメントが集まり、海外のリスナーの多さがうかがえた。 その後も、ファンの手によって歌詞を英語にし、楽曲のジャケットに映るをタッチで描いた動画、『』のキャラクターや『』など楽曲の発売と同じ80年代アニメキャラが登場する動画、の「」とのリミックスなど、ミックスにした動画などが投稿されている。 また、のジャンルでは定番中の定番となり、無数のや がネット上にアップロードされたほか、放送局などを傘下に持つの大手であるの音楽サイトであるなど海外メディアでも取り上げられ、1980年代の日本のシティ・ポップ再評価の動きのとしてマニアックなの間でブームとなった。 このブームを受け、竹内の所属レコード会社である公式YouTubeチャンネルからも、時代に合わせた楽曲の新たな解釈として、2020年前後のシティ・ポップにみる都会、夜、車をテーマとした表現を加えたが投稿された。 ミュージック・ビデオ [ ] 発表から35年の2019年、海外での人気を受けてが制作された。 ビデオは竹内のライヴ・ドキュメンタリー映画『souvenir the movie 〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜』のアンコール上映にあわせ、同年5月17日にYouTubeで「ショートバージョン」が公開された。 ビデオは映像クリエーターの林響太郎が務め、同楽曲の世界を新たな解釈で映像化した。 タイアップ [ ] 2014年にはのオリジナルドラマ『』の主題歌として使用された。 両曲とも、2014年リリースの『』にとして収録された。 収録曲 全作詞・作曲: 竹内まりや、全編曲: 山下達郎。 タイトル 作詞 作曲・編曲 時間 A. 「PLASTIC LOVE EXTENDED CLUB MIX 」 竹内まりや 竹内まりや 9:15 B. 「PLASTIC LOVE NEW RE-MIX 」 竹内まりや 竹内まりや 4:51 レコーディング・メンバー [ ]• 横山均 - Trumpet• 粉川忠範 -• 及川芳雄 - Trombone• 村岡健 -• 砂原俊三 -• () - Tenor Sax Solo• 加藤グループ -• 竹内まりや - Background Vocals• - Background Vocals その他の収録作品 [ ] タイトル 発売日 備考 『』 1984年4月25日 初出。 「」 1989年9月10日 8㎝CDとして再発された際に新たにとして「PLASTIC LOVE EXTENDED CLUB MIX 」を収録。 『』 2000年11月22日 シングル「」 2001年2月28日 カップリング曲としてライブ・アルバム『Souvenir〜Mariya Takeuchi Live』収録のライブ・ヴァージョンとオリジナル・カラオケ音源の2曲を収録。 『』 2008年10月1日 カバー [ ] アーティスト 収録作品 発売日 備考 アルバム『烈燄紅唇』 1987年12月 広東語版「尋愛」、中国語版「找愛的人」 『』 1989年11月1日 オリジナル・アルバム『ONE WAY CALL』 1991年7月25日 CDシングル「素直になれない」 スタジオ・アルバム『Joyful』 2005年9月14日 2006年1月25日 9m88 「九頭身日奈 Nine Head Hinano 」 2017年12月20日 台北生まれ、ニューヨーク在住のアーティスト・9m88のアナログ・シングルのカップリングに収録。 台湾のレーベル2manyminds Recordsよりリリース。 配信リリース 2018年12月5日 Tepppei Teppei Kakuda がプロデュースを担当。 配信リリース 2019年1月23日 カバーアルバム 2019年10月16日 脚注 [ ] 注釈 [ ]• タワーレコード オンライン ニュース. 2019年5月17日. 2019年5月22日閲覧。 Mikiki. 2019年1月24日. 2019年5月22日閲覧。 OKMusic. 2018年11月22日. 2019年5月19日閲覧。 株式会社ナターシャ 2019年5月17日. 2019年5月22日閲覧。 2019年5月17日. 2019年5月22日閲覧。 Spincoaster スピンコースター 2018年12月5日. 2019年5月22日閲覧。 「再編集」の意• 2019年1月16日. 2019年5月22日閲覧。 OKMusic. 2014年10月23日. 2019年5月22日閲覧。 2014年. "「VARIETY」曲目解説" [12cmCD]. 熊文浩 2019年5月20日. 香港01. 2019年8月3日時点のよりアーカイブ。 2019年8月3日閲覧。 2019年5月2日. 2019年5月22日閲覧。 Spincoaster スピンコースター 2017年12月1日. 2019年5月22日閲覧。 MoguLive Mogura. 2029年9月20日. 2020年3月11日閲覧。 関連項目 [ ]• 外部リンク [ ] Warner Music Japan• — DISCOGRAPHY 竹内まりや Official Site• — Singles.
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