絵作りという着眼点で見ると、他の作品と大きな違いを感じます。 まずは、構図の大胆さです。 俳優同士の顔がくっつきそうになる程、近くで会話していたり、女優の横顔のシルエットでその場面を深く印象づけたりしています。 全体的に画面が暗めなのも特長だと思います。 特に夜のシーンでは、不気味な程に室内を暗くし、手前の人物の影が話し相手に重なって不気味な効果を出しています。 2020年4月の再放送を見ながら加筆しています。 やはりこのカメラワークやライティングは、この1回きりで良かった…とも感じます。 そこばっかり気になってしまい、本筋がおろそかになっているように見えてきます。 作家ケン・フランクリンの怪 犯人の作家ケン・フランクリン(ジャック・キャシディ)が共著の相棒作家、ジム・フェリスを殺害。 動機は、ジムがケンとのコンビ解消を言い出したことにあります。 実はケンは小説が全く書けないのです。 これまでに発表した人気小説「メルビル夫人」シリーズは、すべてがジムによる作品だというのです。 私はものを創る立場なので、このような生き方は理解し難いですね。 それにしてもよく今までコンビが継続したものだと。 ケンは、コンビを解消すると、収入源を失うとともに「小説が書けないこと」が世間にばれます。 どちらかが死んだ場合に、多額の生命保険が受け取れるようにしていたことも殺害の大きな動機です。 ウソが本当に思えてくる この事件の背景には「ウソをつき続けていると、そのうち本当になってしまう」という教訓が見えてきました。 ケンは主に、インタビューやPRを引き受け、賞賛を浴びているうちに、いつしか「自分が本物の作家である」と思ってしまうようになったのではないでしょうか。 決着の付け方としては「スカっとした切れ味」ではなかった気がします。 それでも印象に残る作品のひとつです。 コロンボから第二殺人のお粗末さを指摘されたケンは、第一殺人の優れたアイデアも自分によるものであると主張し、ひきかえに罪を認めまました。 小説が書けない作家を演じ続けるより、1作でも優れた小説を書く努力をすべきだった。 ちなみに次作の4話では、明瞭な「コロンボの罠」によりスッキリ解決しています。 構想の死角のゲスト俳優ジャック・キャシディは、22話36話でも犯人役を演じていて、刑事コロンボシリーズでロバート・カルプと並ぶ最重要人物の一人です。 バーバラ・コルビーは迫真の演技 第二殺人の被害者ラサンカ夫人(バーバラ・コルビー)は迫真の演技でした。 やはり金は人生を豊かにするものと考えてしまうのでしょうね。 それが命取りでした。 ケン・フランクリン邸は「スタール邸」 ケン・フランクリン邸は、有名な「スタール邸」で、この他にもジョーン・ハドソン邸のエリック・ワーグナー邸としても登場します。 刑事コロンボマップ その他にもネットで調べましたら「構想の死角」のロケ現場らしき場所のヒントがありました。 英語のサイトを参照していますので、真偽ははかりかねますが…。 監督:スティーブン・スピルバーグ 脚本:スティーブン・ボチコ ケン・フランクリン: リリー・ラ・サンカ:バーバラ・コルビー ジム・フェリス:マーティン・ミルナー 妻ジョアンナ:ローズマリー・フォーサイス 加筆:2020年4月15日 カテゴリー タグ 先日の夜どういうわけか眠れなくて、ふとコロンボを観て見よう(数年前 Complete BlueRay BOX を購入しており)と思いました。 しばらく悩んで選んだのは「構想の死角」。 やはり何度見ても面白い! 内容とは直接関係ありませんが、観終えた後に皆さんのコメントにも何度か出てくるラサンカ役の女優さん(バーバラ コルビー)がふと気になりました。 他にどんな作品に出てるのかな?とか今はどうしてるのか?など。。。 調べてびっくり。 日本での放送の2年後1975年7月に何者かに銃で撃たれてお亡くなりになっているんですね。 驚きと同時になんか切なくなり、改めて彼女の登場するシーン(わざわざ出向いてケンを脅迫するシーン)を観てみました。 音声を英語に切り替えてみるとセリフの言い回し、声の調子が吹き替え版とはまた違う味わいでとても良い演技だなぁと感心しました。 ケン役のジャック キャシディもまた76年に自宅マンション火災で亡くなってるのは知ってましたが、この二人が立て続けに亡くなっていたことは知りませんでした。 当たり前のように毎朝目覚めて、また1日生活出来ていることは本当は当たり前ではなく、ありがたいことなのだなと考えさせられたような気がしました。 今は新型コロナの影響で普通の生活とは程遠い状況ですが、なんとか無事に生きてることに感謝したい心境です。。。 お話し中失礼します。 このエピソード、監督がスピルバーグということはひとまず別として、 あらためて見直してみて、コロンボが犯人に自供させるための誘導尋問のテクニックはさすがだと思いました。 最初の殺人については、パートナーのアイデアだと持ち上げておいて、 ラサンカ夫人のそれについては、全くお粗末だと言っています。 コロンボから、あんたには一行だって書けやしないと言われるに至って、 フランクリンはつい、コロンボの話術にはまって、自分のアイデアだということをわからせたくなってしまいましたね。 なお、同様の展開は、 「殺しの序曲」で、シグマクラブ会員のオリバーを追い詰めるシーンでも見られます。 リアタイ視聴。 この作品、メインの犯罪よりラサンカ夫人登場の場面に毎回ドキドキします。 雑貨屋で会った時は普通の女主人風だったのが、ジムの事件後劇場でケンに再会した時の自信 ? に満ちた態度に激変。 どんどん大胆に。 当時のレートが314円でしたから貨幣価値を考慮してもすごい金額ですね。 ケンを「信用ならない」と、警戒しながらふと気を許し、油断して背中を見せてしまい撲殺される。 このあたり、気のいい普通の人の感じが出ていて憎めないですね。 殺される直前、振り返った時の表情のカットは、恐怖と絶望にあふれ秀逸。 普通で強欲、滑稽で物悲しい…次にまたこの作品を見てもラサンカ夫人が登場するとドキドキするでしょうね。 カテゴリー• 最近の記事• コメント• に ヴォロージャ・ウリヤノフ より• に なな より• に なな より• に なな より• に なな より• に なな より• に nana より• に ぼろんこ より• に まさこ より• に すな より• に たつ より• に 「特命」希望 より• に 「特命」希望 より• に まさこ より• に ざんぱの より• に 心夏 より• に 匿名 より• に 心夏 より• に 埼玉の傘 より• に 心夏 より• に ぼろんこ より• に ぼろんこ より• に 阪口泰之 より• に ぼろんこ より• に よれよれコート より• に めい より• に May より• に すな より• に たんてい より• に まさこ より• に まさこ より• に onscreen より• に onscreen より• に onscreen より• に 黒のっけ より• に 心夏 より• に 心夏 より• に 心夏 より• に かずきち より• に 心夏 より• に 心夏 より• に たんてい より• に すな より• に まさこ より• に 長門雪男 より• に とりがみの兄貴 より• に とりがみの兄貴 より• に とりがみの兄貴 より• に 阪口泰之 より• に ももんが より 過去の投稿 過去の投稿 検索: 検索.
次の「構想の死角」(71)は、単発作品「殺人処方箋」(68)とシリーズ化のためのパイロット版「死者の身代金」(71)を経て、シリーズ第1作として製作された作品です。 NHK総合では第7話として放送され、1973年(昭和48年)8月25日。 「死者の身代金」 1973年7月7日(土) 「ホリスター将軍のコレクション」 7月14日(土) 「二枚のドガの絵」 7月21日(土) 「指輪の爪あと」 7月28日(土) 「パイルD-3の壁」 8月11日(土) 「もう一つの鍵」 8月18日(土) 「 構想の死角」 8月25日(土) 「死の方程式」 9月1日(土) の順で放送され、この8本が第1シーズンです。 傑作として名高い単発作品の「殺人処方箋」はそれより先だって1972年12月31日午後3時に放送され、大晦日の午後という時間帯だったので見逃してしまい、再放送されたのは約2年後の1974年10月12日。 長いあいだ幻の作品となっていて、再放送された時は大喜びしました。 「刑事コロンボ 構想の死角」(1971) COLUMBO: MURDER BY THE BOOK 監督 スティーヴン・スピルバーグ 製作 リチャード・レビンソン&ウィリアム・リンク 脚本 スティーヴン・ボチコ 撮影 ラッセル・L・メティ 音楽 ビリー・ゴールデンバーグ 出演 ピーター・フォーク、ジャック・キャシディ マーティン・ミルナー、ローズマリー・フォーサイス バーバラ・コルビー 本編76分 カラー スタンダードサイズ スティーヴン・スピルバーグ監督が23才の時に撮った作品として知られています。 ベストセラーのミステリ小説「メルヴィル夫人」シリーズで人気があるコンビ作家、ケン・フランクリン(ジャック・キャシディ)とジム・フェリス(マーティン・ミルナー)。 しかし実際にはケン・フランクリンは一行も書いていなくて、作品はすべてジムが執筆していた。 ケンは表向きは作家だが、出版社との交渉や宣伝、テレビのインタビューなどマネージャー的な仕事をしていた。 いつまでもミステリばかり書いているのがイヤになったジムはケンとのコンビを解消して社会派小説を書きたいと願っていた。 別れ話を持ち出されたケンは、ジムの殺害を計画し、実行する。 ロサンゼルスのオフィスで執筆中のジムを言葉巧みに誘い出して、ケンはサンディエゴの別荘へ向かう。 ロサンゼルスから車で3時間の距離にあるサンディエゴの別荘。 途中で食料品店に立ち寄ったケンはジムを車に待たせたまま店に入り、ジムの妻ジョアンナ(ローズマリー・フォーサイス)に電話をかけ、自分が別荘に来ていることを印象づける。 そして、2人は別荘に着き、妻との夕食の約束を気にするジムに「まだオフィスで仕事をしていて夕食には行けないから、約束はまたの日にしよう」と電話をかけさせ、その電話で話し中にジムを射殺する。 妻ジョアンナは受話器から聞こえた銃声で、夫の身に異変が起きたと思って警察に連絡。 しかし夫のオフィスにはジムの死体は当然のことに存在しない。 ケンはジムの死体を車のトランクに入れてロサンゼルスに戻り、自宅の前に放置し、警察を呼ぶ。 ジムが書こうとしていた社会派小説のテーマは犯罪組織の実態を暴く内容で、それを怒った組織が殺し屋を使ってジムを殺した、ケンの自宅前に放り出していったのは警告の意味だと、警察に話す。 ところが、サンディエゴへ行ったときに立ち寄った食料品店の女主人ラ・サンカ(バーバラ・コルビー)がケンの車の中をのぞき、車内にジムがいるのを目撃していたことから、ケンは計画になかった第2の殺人をおかす必要に迫られる。 「刑事コロンボ」がNHK総合で放送され、私のようなミステリ好きが驚喜した1973年。 この年の1月に同じスティーヴン・スピルバーグ監督の「激突!」(71)が劇場公開されました(金沢では北国第一劇場で数ヶ月遅れの上映だった)。 「激突!」はスピルバーグ監督23才が「構想の死角」の次に撮った作品で、これもTVムービーだが、日本とヨーロッパでは劇場公開されました。 その面白さが評判になり、当時の「キネマ旬報」などではいろいろ記事が載っていたのを覚えています。 当時スピルバーグ監督と「刑事コロンボ」をとくに高く評価していたのは石上三登志さんではなかったかと。 「構想の死角」は、私としては、ケン・フランクリン(ジャック・キャシディ)の傲慢な悪党ぶりが好みではなく、ミステリとしては面白いし撮影も凝っているし、いかにもミステリ調な雰囲気だけれども、あまり好きな作品ではありません。 もっとも気に入っているのは「殺人処方箋」と「死者の身代金」です。 その次が「二枚のドガの絵」と「もう一つの鍵」。
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「構想の死角」(71)は、単発作品「殺人処方箋」(68)とシリーズ化のためのパイロット版「死者の身代金」(71)を経て、シリーズ第1作として製作された作品です。 NHK総合では第7話として放送され、1973年(昭和48年)8月25日。 「死者の身代金」 1973年7月7日(土) 「ホリスター将軍のコレクション」 7月14日(土) 「二枚のドガの絵」 7月21日(土) 「指輪の爪あと」 7月28日(土) 「パイルD-3の壁」 8月11日(土) 「もう一つの鍵」 8月18日(土) 「 構想の死角」 8月25日(土) 「死の方程式」 9月1日(土) の順で放送され、この8本が第1シーズンです。 傑作として名高い単発作品の「殺人処方箋」はそれより先だって1972年12月31日午後3時に放送され、大晦日の午後という時間帯だったので見逃してしまい、再放送されたのは約2年後の1974年10月12日。 長いあいだ幻の作品となっていて、再放送された時は大喜びしました。 「刑事コロンボ 構想の死角」(1971) COLUMBO: MURDER BY THE BOOK 監督 スティーヴン・スピルバーグ 製作 リチャード・レビンソン&ウィリアム・リンク 脚本 スティーヴン・ボチコ 撮影 ラッセル・L・メティ 音楽 ビリー・ゴールデンバーグ 出演 ピーター・フォーク、ジャック・キャシディ マーティン・ミルナー、ローズマリー・フォーサイス バーバラ・コルビー 本編76分 カラー スタンダードサイズ スティーヴン・スピルバーグ監督が23才の時に撮った作品として知られています。 ベストセラーのミステリ小説「メルヴィル夫人」シリーズで人気があるコンビ作家、ケン・フランクリン(ジャック・キャシディ)とジム・フェリス(マーティン・ミルナー)。 しかし実際にはケン・フランクリンは一行も書いていなくて、作品はすべてジムが執筆していた。 ケンは表向きは作家だが、出版社との交渉や宣伝、テレビのインタビューなどマネージャー的な仕事をしていた。 いつまでもミステリばかり書いているのがイヤになったジムはケンとのコンビを解消して社会派小説を書きたいと願っていた。 別れ話を持ち出されたケンは、ジムの殺害を計画し、実行する。 ロサンゼルスのオフィスで執筆中のジムを言葉巧みに誘い出して、ケンはサンディエゴの別荘へ向かう。 ロサンゼルスから車で3時間の距離にあるサンディエゴの別荘。 途中で食料品店に立ち寄ったケンはジムを車に待たせたまま店に入り、ジムの妻ジョアンナ(ローズマリー・フォーサイス)に電話をかけ、自分が別荘に来ていることを印象づける。 そして、2人は別荘に着き、妻との夕食の約束を気にするジムに「まだオフィスで仕事をしていて夕食には行けないから、約束はまたの日にしよう」と電話をかけさせ、その電話で話し中にジムを射殺する。 妻ジョアンナは受話器から聞こえた銃声で、夫の身に異変が起きたと思って警察に連絡。 しかし夫のオフィスにはジムの死体は当然のことに存在しない。 ケンはジムの死体を車のトランクに入れてロサンゼルスに戻り、自宅の前に放置し、警察を呼ぶ。 ジムが書こうとしていた社会派小説のテーマは犯罪組織の実態を暴く内容で、それを怒った組織が殺し屋を使ってジムを殺した、ケンの自宅前に放り出していったのは警告の意味だと、警察に話す。 ところが、サンディエゴへ行ったときに立ち寄った食料品店の女主人ラ・サンカ(バーバラ・コルビー)がケンの車の中をのぞき、車内にジムがいるのを目撃していたことから、ケンは計画になかった第2の殺人をおかす必要に迫られる。 「刑事コロンボ」がNHK総合で放送され、私のようなミステリ好きが驚喜した1973年。 この年の1月に同じスティーヴン・スピルバーグ監督の「激突!」(71)が劇場公開されました(金沢では北国第一劇場で数ヶ月遅れの上映だった)。 「激突!」はスピルバーグ監督23才が「構想の死角」の次に撮った作品で、これもTVムービーだが、日本とヨーロッパでは劇場公開されました。 その面白さが評判になり、当時の「キネマ旬報」などではいろいろ記事が載っていたのを覚えています。 当時スピルバーグ監督と「刑事コロンボ」をとくに高く評価していたのは石上三登志さんではなかったかと。 「構想の死角」は、私としては、ケン・フランクリン(ジャック・キャシディ)の傲慢な悪党ぶりが好みではなく、ミステリとしては面白いし撮影も凝っているし、いかにもミステリ調な雰囲気だけれども、あまり好きな作品ではありません。 もっとも気に入っているのは「殺人処方箋」と「死者の身代金」です。 その次が「二枚のドガの絵」と「もう一つの鍵」。
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