Contents• 咽頭結膜熱 プール熱 はどんな病気? 咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)は、 アデノウイルスに感染したために起こる発熱やのどの痛み、目の結膜炎などを伴うウイルス性の感染症です。 小学生などの学童が夏場にプールで感染することが多いとみられ、そのために「子どもの夏かぜのひとつ」の 「プール熱」と呼ばれることが一般的です。 ちなみに俗に言われる「子どもの三大夏かぜ」は、一般に手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱の3つを言います。 前者2つはエンテロウイルスによるもの、そしてこの項で紹介する咽頭結膜熱(プール熱)は、アデノウイルスによるものです。 ただし、「プール熱」とはいえ、必ずしもプールでのみ伝染するのではなく、感染者の使っているタオルや食器などから感染することもあれば、咳・くしゃみなどの飛沫感染でも広がります。 実際、「1歳」の乳児でも感染することが多く、これは学校活動のプールではなく、家族が持ち込んだウイルスに感染してしまったと見られます。 人により症状は様々ですが、軽い場合は微熱や目やに、喉の痛み、せきなどが出ます。 一般には子どもの目が真っ赤になる 結膜炎や 扁桃腺炎を伴います。 嘔吐、 下痢も見られます。 まれに悪化した場合には 肺炎になることがあります。 大人も子どもも、症状に大きな違いはありません。 ただ大人の手足口病などにも見られるように、大人が感染するとかなりの痛みを伴うことがあると言われています。 抵抗力が落ちている人やお年寄りなどは咽頭結膜熱(プール熱)にかかりやすい人として注意するべきです。 咽頭結膜熱 プール熱 の原因は? 主に、患者からの飛沫感染、患者との接触やタオル等の共用、また塩素濃度が低くなっている管理不十分なプールの水の中で感染が起こります。 温水プールの中では、当然アデノウイルスが存在する可能性もあります。 もちろん塩素の濃度をしっかりと管理しているプールでは問題は少ないのですが、塩素の状態がバランスを欠いている等、水の中の菌やウィルスが多くなっている場合に、様々な病原体に感染する可能性が高まります。 また、10年程前からは夏場だけではなく冬場でも感染例が見られるようになりました。 温水プールで水泳が楽しめるようになってきたからかもしれません。 このアデノウイルスは感染力が高く、しっかりと手を洗っていても、感染者の使ったタオルを共用するとうつされることも少なくありません。 一度感染すると免疫を獲得しますので、同じウイルスによるプール熱にはなりませんが、アデノウイルスの中にも様々なタイプがあるため、別のタイプのウイルスに感染すると再度発病することがあります。 プール熱の原因となる、アデノウイルスは、子供にかかりやすいと言うのは、子供はそもそも免疫を持っていないからで、大人になるまでこのウィルスに感染したことがない人は、子供と同じように免疫がありません。 ですので大人でも免疫がなければ、体調や抵抗力の低下している時などに感染することがあります。 咽頭結膜熱 プール熱 にかかりやすい時期・季節は? 気温が高くなる6月、そして水遊びの機会が増える7月から8月など、夏休みごろに大変多くなります。 9月を過ぎると減っていきます。 しかし、近年は冬場でも温水プールなどを使える機会があるためか、寒い時期にも感染例が見られます。 基本的には、アデノウイルスの増殖そのものに季節は関係ありません。 咽頭結膜熱 プール熱 の予防方法は? 咽頭結膜熱(プール熱)の症状が出ている人は勿論ですが、すでに治った人でも、喉から(咳・唾液など)からは1~2週間、大便からは1か月近くウイルスが検出されます。 無自覚のまま他人に感染させてしまう可能性があります。 ですから患者とタオルなどを共有しないこと、患者が触れたものはすぐに洗うようにこころがけましょう。 プール熱に感染した家族が出たら、まずやるべき事は洗面器具やタオルなど全て別にします。 洗濯物も分けて洗います。 そしてトイレは、患者の大便からアデノウイルスがたくさん出ますので、そのトイレを使う場合は良く手を洗い衛生に注意してください。 ゴーグル(水中メガネ)を使って泳ぎ、直接プールの水を眼に入れない方法が、プール熱予防効果があると言われます。 咽頭結膜熱 プール熱 の診断方法は? 以下の症状があるかを確認します。 (1)急な高熱の持続(数日) (2)喉が腫れる (3)目の結膜が真っ赤に腫れる、まぶしがる、眼球の痛み (4)扁桃腺が腫れ、白い膿が出ている 咽頭結膜熱(プール熱)ではこれらの症状がすべて出るわけではなく、1つだけか、いくつかが同時に出ることがあり、感染の状況によって症状の出方が異なります。 結膜炎は片目だけに出ることも多いです。 この他、以下の症状も少ないながら出る可能性があります。 (5)咳 (6)腹痛、下痢 (7)肺炎(重症です) スポンサードリンク 咽頭結膜熱(プール熱)の家庭で出来る治療方法は? この病気に対する治療薬はなく、自然治癒を待ちます。 ただし、かなり強い喉の痛みや、痛みを伴う結膜炎がありますので、それぞれの症状を抑える薬を使います。 例えば発熱であれば解熱剤、喉が痛い場合はうがい薬や鎮痛剤などを用います。 プール熱の特徴の一つに、結膜炎になり目が真っ赤になることがあげられますが、この場合には眼科にかかり、適切な薬を出してもらうべきです。 高熱に対する基本的な対処と、喉が腫れている場合は食べやすい食物を与える対応が必要です。 飲み物は刺激の少ないもの、例えばぬるま湯、薄い麦茶などで、オレンジジュース等はしみるので避けましょう。 熱が続いて水分補給が足りないと脱水症状になりやすいので注意してください。 食べ物はのど越しが良く、熱すぎないものが食べやすいです。 ぬるめのうどんやヒンヤリしたそうめん、プリンなどです。 熱すぎない雑炊なども食べやすく、栄養が取れます。 柔らかくした材料でゼリー寄せにすると、幼児が喉の痛みがあっても食べられでしょう。 アデノウイルスは「細菌」ではありませんから、抗生物質を飲んでも効果がありません。 解熱剤は必要に応じて使うことが出来ます。 潜伏期間・感染期間は? アデノウイルスの潜伏期間は約4~5日で、その後咽頭結膜熱(プール熱)の各症状が出てきますが、人によりその症状はさまざまです。 結膜炎についても、右だったり左だったり、まちまちです。 登園、登校、出社はいつから可能? 児童生徒の場合、学校保健安全法施行規則第18条によれば、 第二種感染症である咽頭結膜熱(プール熱)の感染児童は、 「症状が消退した後2日を経過するまで」出席停止となります。 例外は、「医師によって病状により感染のおそれがないと認められた場合」です。 大人の場合、病院で医師から出勤禁止を言い渡されない限りは出社禁止はありません。 そのため、「出勤する・しない」の判断は個人の判断にゆだねられますが、会社の同僚や通勤時などに感染しないように、最低でもマスクの着用、入念な手洗いは徹底すべきでしょう。 まとめ プール熱と言われていても、実際はプール以外でも感染します。 また、子供の病気のイメージがありますが、大人でも感染する場合があります。 風邪だろうと油断せずに、早めにきちんと受診するように心がけましょう。 スポンサードリンク.
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もっと見る 目やにが出てくるのは、ふつうに生活していれば自然なことで、少しであれば気にはならないでしょう。 しかし、「いつもと色や量が違う」と感じた場合や、コンタクトの使用がつらい場合は要注意です! この記事では、そんなときに役立つ『目やに』の対処法や、原因などをご紹介します。 目やにとは?種類や病気の可能性について 1. 目やにって? 『目やに』とは、目の表面にたまったかたまりのことで、医学的には、『眼脂(がんし)』といいます。 目やにの色には黄色や白、緑色などいろいろな色があります。 「悪いもの」と考えられがちな目やにですが、病気でなくても出る目やにと、病気が原因の目やにとがあります。 目やには病気でなくても出る! 目やには、目が生まれ変わるときの「あか」 目に何も病気がなくても目やにが出てくることはあります。 目も、身体のほかの部分と同じように代謝をして、 黒目も白目も毎日生まれ変わっています。 そのときに、 『あか』として出るのが目やにです。 朝起きたときに目やにが出やすい理由 寝ているときはまばたきをしないため、目やには鼻から口へと流れられずに目にたまります。 そのため、朝起きてすぐは目やにが出やすいのです。 本来目から鼻、口へと流れているもの 本来、目やにはまばたきをしたときに、目の表面から鼻を通って口の方へと流れていきます。 泣いたときに鼻水が出たり、口の中にしょっぱいものが流れたりしてくるのはそのためです。 病気ではない目やにとは 見た目や量の特徴は? 見た目の特徴としては、量が少なく、白かすこし黄みがかった色合いです。 とくに朝起きてすぐに出ることが多いでしょう。 コンタクトの使用で目やにが増えることも! コンタクトの使用によって、目やにが出やすくなることがあります。 理由としては、 「装着時間が長い」「コンタクトに傷がある」「装着する時の手が汚れていた」などが考えられます。 病気によって出る目やにって? もしかして結膜炎かも? 「悪い目やに」は病気によって出てくる目やにです。 とくに多いのが結膜炎で、目の表面の白目の部分(結膜)に炎症が起きる病気です。 炎症を起こす理由としては以下の3つが考えられます ・細菌感染によるもの 『インフルエンザ菌』『肺炎球菌』『ブドウ球菌』など。 ・ウイルスによるもの アデノウイルスが原因の『咽頭結膜熱』や『流行性角結膜炎(はやり目)』、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスが原因の『急性出血性結膜炎(アポロ病)』など。 ・アレルギーによるもの 家の中にいるダニやほこり、カビ、ペットの毛など、ハウスダストなど。 病気による目やにの色や量 悪い目やには、 べったりとしていて量が多く、色は黄色や緑色です。 このような目やにが出ている場合は眼科を受診しましょう。 目やにを引き起こす病気について 1. 『アレルギー性結膜炎』による目やに もっとも多いのは『花粉症』によるもの 有名な『アレルギー性結膜炎』のなかで、もっとも多いのが花粉によるものだといわれています。 花粉・ダニ・ハウスダストなどのアレルギー物質が目に入ったときに、アレルギーを起こす人もいます。 花粉症による結膜炎について 花粉症の場合、目やにの量は、 細菌やウイルスに比べると少なめで、色は 白に近いことが多いです。 花粉は細菌やウイルスなどのように悪いものではありません。 しかし、目に入ったときに細菌だと勘違いをした場合に強い抵抗を起こします。 目が充血して、涙や目やにが出るのはそのためです。 コンタクトは『アレルギー性結膜炎』を起こしやすい? コンタクトは、花粉などのアレルギー物質が付着しやすいだけでなく、付着したままの状態が続いてしまいます。 アレルギーが強い人は、 違和感が生じた時点でコンタクトの使用を中止しましょう。 アレルギーのある人は、どんなコンタクトがいい? 長期間のコンタクトレンズよりも、 使い捨てのタイプがおすすめです。 ひどい場合は、1日ごとに使い捨てるタイプに切り替えたほうがよいでしょう。 ウイルス性の『流行性角結膜炎』による目やに 流行性結膜炎は、目から目にうつる風邪 『流行性結膜炎』にかかっている人が目やにをさわった手で、ドアノブ・机・コップなどをさわると、その場所にウイルスが付着します。 その場所をまたほかの人がさわって、そのままの手で目に触れてしまうとウイルスに感染してしまいます。 手が目に触れてしまう前に、すぐ手を洗うことが予防になります。 感染力はかなりの強さ 感染力が強く、拡大しやすいため、 学校閉鎖・学級閉鎖や、病棟閉鎖・病院閉鎖になるほどの病気です。 お子さまにうつしてしまい、お子さまが保育園・幼稚園や学校に行けなくなるというケースも多いです。 そのほかの細菌やウイルスによる目やに 『鼻涙管閉塞』による細菌感染 涙が流れる道「涙道」は、生まれたときにすでにできているものです。 しかし、『鼻涙管閉塞』といって、生まれたときに涙道が閉じたままになっていることがあります。 その場合は、涙が鼻に流れずに目に溜まってしまうため、細菌に感染しやすく目やにが出ることがあります。 人にうつしてしまう可能性もあるので注意しましょう。 成長にともない涙道ができる場合も多いですが、できない場合は処置や手術が必要です。 性病に感染している可能性も! ブドウ球菌など一般的な細菌が入ることもあるほか、性病による 『クラミジア』『淋病(りんびょう)』なども目やにの原因になります。 性器に異常があれば泌尿器科での検査を 目やにのほかに、性器にも異常がある場合は、眼科だけでなく 泌尿器科でも検査を受けましょう。 性的行為のあとに、汚れた手でコンタクトをさわったり、目をこすったりすると感染するおそれがあります。 目やにが出るときのコンタクトの使用と予防法 1. 目やにがひどければ、コンタクトの使用を控える 目やにがひどい場合は、 まずコンタクトの使用を休みましょう。 たまたま目やにが増えていただけの場合は、コンタクトを休むだけで回復することもあります。 コンタクトの使用を休んでも、 「目やにがひどい」「痛み」「視野のかすみ」がある場合は、すぐに眼科にかかりましょう。 目やにが出ていたときのコンタクトはまた使える? 目やにが出ていたときのコンタクトには、 花粉・ウイルス・細菌が残っている可能性があるため、再度使わないほうがよいでしょう。 2週間タイプのものを数回しか使っていなくても、再度の使用はおすすめできません。 使い捨てでない長期型のコンタクトの場合は、眼科で医師に確認してから使いましょう。 コンタクトで目やにが出ないための予防法 こまめに手洗いをする 菌がついた手でコンタクトをさわると、目やにの原因になってしまいます。 コンタクトはつけるときも外すときも手を洗うのが基本です。 コンタクトに触れるときは清潔な手で! コンタクトを使っていると、コンタクトがゴロゴロしているときや外すときに、ついつい手を洗わないまま目をさわってしまいます。 しかし、ウイルスの感染を防ぐためにも、 手を洗ってからコンタクトをさわるようにしましょう。 コンタクトの使用時間を少なくする 長時間コンタクトを使っていれば菌が入るリスクも高まり、アレルギーも起こりやすくなります。 そのため、 使用時間を少なくすれば目やにが出にくくなるでしょう。 アレルギー体質の人は花粉に注意! 花粉の時期にコンタクトをつけていると、花粉が目にびっしりとついてしまいます。 花粉の時期は、「花粉予防用のメガネ」をすると、花粉が目に入るのを防げるでしょう。 定期的な診察で適切なコンタクトを 定期的に診察を受けて、 目の状態に合ったコンタクトを使用することが大切です。 とくにアレルギーがある場合は、治療も含めアレルギーを起こしにくいコンタクトを選ぶ必要があります。 まとめ 目やにがひどい場合は、『アレルギー性結膜炎』のほかにも、さまざまな原因が考えられます。 目やにの色や量がいつもと違う場合や、きれいに目やにをとっても目がべたべたする場合は、すぐに眼科を受診しましょう。 コンタクトを使用していて目やにが出る場合は、適切なケアと対処をしていきましょう。
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目やにとは何でしょうか? 目やには、正式には「 眼脂 ( がんし )」といいます。 皮膚でいうところの 垢 ( あか )のようなものと考えてください。 朝起きたときに 目頭 ( めがしら )や 目尻 ( めじり )についている少量の目やには、正常な代謝活動でできた老廃物です。 細菌やウイルスなどが目に付いたときにも、免疫反応の結果として目やにが出ます。 これは体内の白血球が異物を取り込んで闘った跡です。 そのため目やにの中には、細菌やウイルス、白血球などが含まれています。 通常より量が多かったり性状が変わったりした場合は、病気のサインの可能性があるので見逃さないことが大切です。 目やにが出る病気で一番多いのは結膜炎です。 結膜炎にはウイルス性、アレルギー性、細菌性の3種類があります。 ウイルスの感染が原因の場合は、サラサラした水状の目やにやネバネバと糸を引いたような目やにが出ます。 花粉症などのアレルギーが原因の場合でもネバネバとした目やにが出ます。 細菌の感染が原因の場合は、黄緑色でドロっとした膿状の目やにが出ます。 ここでは眼科外来でよく遭遇する3種類の結膜炎について見ていきます。 流行性角結膜炎 ( りゅうこうせいかくけつまくえん ) ウイルス性結膜炎のなかで代表的なのは流行性角結膜炎です。 アデノウイルスによる疾患で、目やにや涙を介して接触感染していきます。 潜伏期間 ( せんぷくきかん )は1~2週間程度で、充血や目やにで急に発症し、 流涙 ( りゅうるい )や 眼瞼 ( がんけん )の 浮腫 ( ふしゅ )、 耳前 ( じぜん )リンパ節の 腫脹 ( しゅちょう )を伴います。 角膜にまで炎症が及ぶと、かすんで見える症状が出てきます。 感染力が非常に強いので両眼に感染しやすく、また周りの人にも移っていきます。 目やにが出ている間は学校に登校したり、人と接する職場や衛生的な環境を必要とする職場で仕事をしたりしてはいけません。 1.原因 アデノウイルスの感染によります。 患者の目やにや涙からの接触感染です。 アデノウイルスを検出する診断キットで陽性反応が出ると確定診断となりますが、感度は70%程度と言われており陰性でも安心はできません。 2.治療 アデノウイルスに有効な薬剤はありません。 対症療法として抗炎症薬と抗菌薬の点眼を行います。 抗菌薬はウイルスには効きませんが、細菌との混合感染を防ぐために行います。 抗炎症薬は、特に角膜まで炎症が及んだ場合には視力障害を起こすことがあるので積極的に使用します。 多くの場合、流行性角結膜炎は2週間前後で治ります。 3.生活上の注意点 アデノウイルスによる角結膜炎では目やにや涙、分泌物が他の人への感染源になります。 なるべく目の周りに触れないようにして下さい。 目を拭いたティッシュなどはすぐに捨てましょう。 学校保健安全法では目の赤いうちは登校、登園禁止です。 目の赤みが引いてからもう一度眼科を受診して登校、登園許可をもらいましょう。 以下のことに注意して人にうつさないようにして下さい。 ご家族を含めて手洗いを徹底しましょう。 お風呂や洗面台でのタオルの使い回しはしないで下さい。 ご自分専用のタオルを使いましょう。 お風呂はなるべく最後に入るようにしましょう。 感染予防のためです。 目が赤いうちはなるべく外を出歩かないようにしましょう。 アレルギー 性結膜炎 ( せいけつまくえん ) アレルゲンによって引き起こされる免疫反応で生じ、結膜に 増殖性変化 ( ぞうしょくせいへんか )を認めない結膜炎のことをアレルギー性結膜炎と呼びます。 一般的な花粉症で起こる目の炎症はこのアレルギー性結膜炎です。 症状としては目のかゆみ、充血、目やにがみられます。 目やにの性状はネバネバしています。 1.原因 免疫反応の原因となる物質のことをアレルゲンと呼びます。 ダニやほこりなどのハウスダスト、スギ・ヒノキなどの花粉が代表的ですが、自分の体のものではないものはすべてアレルゲンになりえます。 自分が何に対するアレルギーを持っているかは病院やクリニックで行っている血液検査で分かります。 症状のある方は受診しましょう。 2.治療 アレルゲンになっている物質との接触をできるだけ避けることと、抗アレルギー点眼薬による治療が大切です。 重症例ではステロイドや免疫抑制剤の点眼による治療が必要になります。 アレルゲンをできるだけ避けることはアレルギー対策の基本です。 まずは自分がどのようなアレルゲンに反応しているのかを知ることが必要です。 これは病院やクリニックで行っている血液検査で調べることができます。 しかし原因が分かっても、ハウスダストや花粉などの場合は完全に避けることはできないので、アレルギー反応に対しては対症療法を行うのが一般的です。 最近になって、スギ花粉症に対する 舌下免疫療法 ( ぜっかめんえきりょうほう )という新しい治療法が登場しました。 スギ花粉を少しずつ体内に取り入れることで、徐々に体に慣れさせようという方法です。 この治療法は最低2年間、毎日必ず1回行う必要があります。 細菌性結膜炎 ( さいきんせいけつまくえん ) 充血や目やに、目のごろごろ感などの症状が現れます。 細菌に感染して起こる目やにはドロドロして 膿 ( うみ )のようなイメージです。 感染力は強くありませんが、高齢者などでは慢性化することがあります。 1.原因 細菌感染が原因です。 原因となる菌には、黄色ブドウ球菌や肺炎球菌、インフルエンザ菌などがあります。 黄色ブドウ球菌は大人の結膜炎でよく見られます。 入院中の高齢者やステロイド使用者などからはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が検出されることがあり、注意が必要です。 肺炎球菌とインフルエンザ菌は乳児期や学童期にかかりやすく、また冬に多くみられます。 風邪に伴って起こることもあります。 2.治療 通常は、抗菌薬の点眼を行うと1週間前後でよくなります。 点眼時の注意ですが、目やにの中には細菌がいるため、目薬をさす際は目薬の先がまぶたにくっつかないようにして下さい。 目薬の中に目やにや菌が入り込み、繁殖してしまうことがあります。 点眼のときは必ず目と距離をとりましょう。 のお話です。
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