日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。 現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。 妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... つわりには個人差があり、まったく感じない人もいれば、何を食べても吐いてしまい、ほとんど食べることができないという人もいます。 症状がひどければ治療が必要になることも。 つわりと栄養の関係には不明な点も多いのですが、ビタミンB6にはつわりを緩和する作用があるといわれています。 そこで今回はビタミンB6の効果や妊娠中の摂取量についてご説明します。 つわりに対するビタミンB6の効果は? つわりは妊娠初期に起こる生理現象の一つで、吐き気などの消化器官の不快症状が現れます。 妊娠初期の悩みの種であるつわりの症状は、研究によって結果がまちまちですが、ビタミンB6を摂取すると吐き気が和らぐという報告があります。 そのため、つわりの症状がひどいときに病院を受診すると、ビタミンB6を含んだ点滴を受けて症状を和らげることもあります。 関連記事 妊娠中のビタミンB6の摂取量はどれくらい? 妊娠中のつわりを緩和するためには、ビタミンB6をどれくらい摂取すればいいのでしょうか?厚生労働省が発表する「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、18〜49歳の妊婦の推奨量は1. ビタミンB6は様々な食品に含まれているので、普通に食事をしているだけでも適度に摂取することはできます。 しかし、効率的に摂取したいのであれば、ビタミンB6を多く含む食材を上手に食事に取り入れたいですね。 ビタミンB6を多く含む食べ物は? ビタミンB6を多く含む食材としては、牛や鶏のレバー、かつおなど赤身の魚、ピスタチオ・ピーナッツなどの木の実類、バナナ等が挙げられます。 牛レバー100gで0. 89mg、バターピーナッツ100gで0. 48mg、バナナ1本で0. 妊娠中は栄養バランスをとることも大切なので、一つの食材で摂取しようとせず、いろいろな食材を食べるようにしてください。 食事以外のデザートでバナナやピーナッツなどを食べるのもおすすめですよ。 ただし、レバーはレチノールを多く含んでいるため、関連記事を参考にしながら、食べる量に注意しましょう。
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妊娠中はお母さんと赤ちゃんのために、様々な栄養成分をバランスよく摂る必要があります。 だからこそ、葉酸サプリには様々な栄養素が配合されているのです。 中でも、ビタミンは欠かすことができません。 多くの葉酸サプリには、ビタミンB1が配合されています。 妊娠中はビタミンB1の摂取がどのように必要なのでしょうか。 また、摂りすぎてしまった場合に問題はないのでしょうか。 今回は、 妊娠中のビタミンB1の摂取について解説しましょう。 妊娠中のビタミンB1摂取について 妊娠中のビタミンB1の摂取はとても大切です。 ビタミンB1は水溶性ビタミンで、体内で糖質と分岐鎖アミノ酸代謝における酵素の補酵素として働きます。 ビタミンB1が不足してしまうと、神経や脳組織に影響がでて障害が生じてしまうのです。 ビタミンB1は、常に欠かすことのできない栄養素ですので妊娠中も欠かさないようにしましょう。 また逆に過剰に摂取してしまうと、頭痛やいらだち、不眠、かゆみなどの症状が現れることが確認されています。 しかし、食事やサプリメントによるビタミンB1の過剰摂取についての悪影響は報告されていません。 妊娠中および授乳期間中のビタミンB1摂取量 妊娠中・授乳中はどのくらいのビタミンB1をとればよいのでしょうか。 さっそく確認してみましょう。 ビタミンB1の目安量と付加量 ビタミンB1の摂取目安量は、年齢によって異なります。 年齢別の女性の1日のビタミンB1摂取目安量は、以下の通りです。 1 妊娠・授乳中は、ご自身の年齢にさらに以下の表の付加量をプラスしてください。 妊娠・授乳中のビタミンB1付加量は妊娠時期によって異なります。 妊娠期間 付加推奨量 妊娠初期 +0. 0 妊娠中期 +0. 1 妊娠後期 +0. 2 授乳期 +0. 2 これだけの量を摂取していれば、良好な栄養状態を維持できるでしょう。 ビタミンB1の摂取状況 平成25年の国民健康・栄養調査では、女性は平均0. 上の表と照らし合わせてみますと、摂取推奨目安量よりも少ない値となっています。 妊娠・授乳中はこれよりもさらに付加的に必要になるので、 意識してビタミンB1を摂るようにした方が良いでしょう。 通常の食品で、100gあたりのビタミンB1含有量が1mgを超える食品は存在しません。 ですので、通常の食事を摂取している人では過剰摂取によって健康障害が生じたという報告はされていないのです。 妊娠中におけるビタミンB1不足が及ぼす影響 妊娠中にビタミンB1が不足してしまうと、 ウェルニッケ脳症という怖い病気になってしまう恐れがあります。 妊娠中はつわりによって、思うように食事が摂れなくなる方がいるでしょう。 つわりが悪化し、妊娠悪阻となってしまうとウェルニッケ脳症になってしまう恐れが高くなりますので注意が必要です。 ウェルニッケ脳症と妊娠悪阻について、詳しく解説いたします。 妊娠悪阻によるウェルニッケ脳症 ウェルニッケ脳症とは、ビタミンB1が欠乏することによって起こる神経学的異常です。 ウェルニッケ脳症になると以下のような障害が現れます。 眼球運動障害• 失調性歩行• 意識障害 ひとたび発症してしまうと母体死亡率4. 8%、神経学的後遺症90. 5%と極めて重篤な状態を引き起こしてしまうので、そうなる前に治療が必要です。 妊娠悪阻に注意! 妊娠中はつわりによって栄養摂取が難しくなります。 つわりは一過性のもので病気ではありません。 つわりになる吐き気や嘔吐、倦怠感、眠気、頭痛、嗜好の変化などが起きます。 つわりは妊娠9~10週間ほどで症状が軽快するのですが、その症状が悪化したものを妊娠悪阻というのです。 妊娠悪阻になると、悪心、嘔吐、5%以上の体重減少、などを引き起こします。 そして、栄養障害や代謝異常をきたしてしまうのです。 すると妊婦さんは体内の脂肪を分解して胎児に与えているのですが、栄養摂取が不完全となり脂肪をまかなえられなくなります。 妊娠悪阻は飢餓状態と言えるのです。 食事を摂取できなくなるとビタミンB1が欠乏しやすくなります。 ウェルニッケ脳症と診断されたら、治療のため中絶せざるおえません。 妊娠悪阻が疑われる場合は、早めに治療が必要です。 ビタミンB1を多く含むメニュー 食品に含まれているビタミンB1の含有量は以下の通りです。 41 精白米 0. 08 そば粉 0. 46 ライ麦(全紛粉) 0. 47 小麦はいが 1. 82 いんげんまめ(乾) 0. 50 いんげんまめ(ゆで) 0. 18 えんどう(乾) 0. 72 えんどう(ゆで) 0. 27 大豆(国産、乾) 0. 83 大豆(国産、ゆで) 0. 22 ごま(乾) 0. 95 落花生(乾) 0. 66 ぶたロース(脂身つき、生) 0. 69 ぶたもも(脂身つき、生) 0. 90 ぶたヒレ(赤身、生) 0. 98 ボンレスハム 0. 90 うなぎ(蒲焼) 0. 75 こい(生) 0. 46 ふな(生) 0. 55 イクラ 0. 42 鶏卵(全卵、生) 0. 43 ビタミンB1が不足してしまう状況 ビタミンB1不足は以下のような場合に起こりやすいでしょう。 食事からの摂取が不足した時• 糖質の多い食品を多量に摂取した時• アルコールを大量に摂取した時• チアミナーゼを摂取した時 妊娠中はバランスの良い食事を心がけましょう。 妊娠中のアルコール摂取は危険です。 また妊娠中はつわりで思うように食事が摂れない場合がありますので、注意してください。 チアミナーゼとは、ビタミンB1 を分解し生理活性を消失させてしまう酵素です。 チアミナーゼは、貝類、わらびやぜんまいなどの山菜、鯉や鮒などの淡水魚に含まれています。 しかし、加熱することでチアミナーゼは活性を失うので加熱すると良いでしょう。 ビタミンB1の過剰摂取によるリスク 食事において、ビタミンB1の過剰摂取による健康障害は報告されていません。 しかし10gのチアミン塩酸塩 ビタミンB1 を2週間半毎日飲み続けた場合には、以下のような症状が現れることがわかっています。 妊娠中、授乳中のビタミンB1の摂取は非常に大切• ビタミンB1の摂取目安量は、年齢と妊娠時期によって異なる• 妊娠中にビタミンB1が不足してしまうと、ウェルニッケ脳症になる恐れがある• つわりなどで食事を摂取できなくなるとビタミンB1が欠乏しやすくなる• 妊娠悪阻が疑われる場合は、早めに治療が必要• 食事やサプリメントによっての、ビタミンB1の過剰摂取の悪影響は報告されていない ビタミンB1が不足してしまうと神経や脳に影響が出てしまうので、誰しもビタミンB1が不足しないように気をつけねばなりません。 妊娠中はつわりがありますので、より注意が必要です。 今回はビタミンB1に注目してみましたが、妊娠中に大切な成分はこれだけではありません。 バランスの良い食事を摂るようにこころがけてください。 葉酸サプリを選ぶ場合には、総合的に優れているサプリを選ぶと良いでしょう。
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果たして 妊娠中における ビタミンDの摂取は問題ないのでしょうか。 結論から言うと、葉酸サプリにビタミンDが入っていても問題ありません。 それはビタミンDの働きを見れば明らかです。 妊娠中のビタミンD摂取について 妊娠中のビタミンDの摂取はとても大切です。 ビタミンDは腎臓などでカルシウムやリンの吸収を促し、骨の成長を助け細胞成長および免疫機能の調整をしてくれる働きがあります。 またビタミンDが不足するとカルシウムの吸収率が低下し、生活習慣病にもつながるでしょう。 妊娠中のカルシウムの必要性は高いです。 だからこそ妊娠中におけるビタミンDの摂取はとても大切といえます。 さっそく確認してみましょう。 ビタミンDの目安量 ビタミンDの目安量は、妊娠中と授乳中で異なります。 具体的には以下の通りです。 0 授乳期間中 8. 0 ビタミンDは皮膚が直射日光に当たることで体内生産されます。 上記の表は直射日光による生産量は含まず、食事やサプリで摂取すべきビタミンDの量です。 つまり 一般の推定よりも直射日光による生産量が少ない場合は、ビタミンDの摂取量を少し増やす必要があるかもしれません。 現時点の研究段階では明言できません 母乳にはビタミンDの含有量が少ないと言われており、近年では日光を避ける暮らしが多くなってきています。 心当たりのある方はビタミンDが多く含まれる食事を意識的に取り入れるだけでなく、太陽を浴びる習慣づくりも心がけるといいでしょう。 ビタミンDの摂取状況 平成27年度に行われた国民健康・栄養調査では、20歳以上の女性で平均7. これには、直射日光による体内生産量は含まれていません。 妊娠前からバランスの良い食事を心掛けていた方は、妊娠中・授乳中も同じような食事をとることでこの時期のビタミンDは十分摂取できるでしょう。 しかしつわりの影響で食事が十分にとれない場合は、ビタミンDが不足してしまう可能性があるので、注意が必要です。 カルシウムの吸収、骨の成長を促すため• 母乳栄養児の「くる病」、「低カルシウム血症」などの予防• 体内に侵入するウイルスや細菌を撃退してくれる ビタミンDは妊娠中の体にはもちろんのこと、赤ちゃんにとっても大変必要な成分です。 消化管におけるカルシウムの吸収を助けることにより、強い骨を維持してくれます。 したがってビタミンDを十分に摂取することにより、 小児の「くる病」や「低カルシウム血症」などの予防にもつながるでしょう。 さらにビタミンDは胞のあらゆるところに作用し、体内に侵入する細菌などを撃退してくれる働きもあります。 妊娠中・授乳中におけるビタミンDの効果は想像以上です。 妊娠中のビタミンD不足が及ぼす影響 もしも妊娠中にビタミンDが不足してしまったらどのような影響があるのでしょうか。 今回は妊娠、授乳時の症状に限定して解説していきます。 「くる病」「骨軟化症」のリスクが増える• カルシウム吸収率、骨量の低下• 発がんリスクへの影響 ビタミンDが不足すると、小腸や腎臓でのカルシウムの吸収率が減ってしまいます。 それらによって カルシウムの利用量が低下し、小児では「くる病」、成人では「骨軟化症」などを発症する恐れが出てくるでしょう。 骨量の低下などにより、骨の痛みや筋力の低下を引き起こす要因にもつながります。 またビタミンDが結腸直腸癌や前立腺癌、乳癌も予防する可能性があるということがいくつかの研究で示唆されました。 ビタミンDを多く含むメニュー ビタミンDが自然に含まれている食品は非常に限られています。 そのため、ビタミンDのほとんどが強化食品から摂取することが多いでしょう。 75~1カップ 1. 8~3. 5 ビタミンD摂取の注意点 それでは、ビタミンDを摂取する上での注意点をお伝えします。 サプリでの摂取などを検討している方は必ず確認しましょう。 過剰摂取によるリスク ビタミンDを摂るにあたり、過剰摂取には十分注意しなくてはなりません。 日光による紫外線から作られるビタミンDでは必要以上な産生はされませんが、 サプリメントなどから多くのビタミンDを摂取しすぎてしまうと、様々な弊害を引き起こす恐れがあります。 高カルシウム血症• 腎障害、軟組織の石灰化障害• 食欲不振、心臓不整脈などの非特異的症状• 成長遅延 乳児 食事から高容量のビタミンDを摂取する可能性は非常に低く、ほとんどがサプリメントによる大量摂取とされています。 許容上限摂取量を上回る摂取はカルシウムの血中濃度を上昇させ、血管や腎臓などを損傷する恐れもあります。 また乳児については成長遅延が生じる危険性もあるので、注意が必要でしょう。 ビタミンDの上限摂取量 許容上限摂取量は、以下の表を参照してください。 しかし、サプリの併用は過剰摂取や予期せぬ相互作用が起こりえますので絶対にやめましょう。
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