水害から街や村を守るはずのダムが、逆に氾濫の引き金になるケースが増えている。 愛媛県西予市の肱川上流の野村ダムは、昨年7月(2018年)の西日本豪雨で緊急放流を行い、下流の氾濫で5人の犠牲者を出した。 前日から雨が降り続き、野村ダムの川西浩二所長はダム容量を確保するため、毎秒300トンの事前放流を決めた。 その後、雨は激しさを増し、放水しても貯水量は満水時の9割を超え、あふれ出す危険が強まった。 川西所長は「緊急放流は避けられない」と判断したが、暗闇での住民避難を心配して、放流はすぐには行われなかった。 野村ダムから西予市に緊急放流の連絡が届いたのは明け方近くで、直ちに避難指示が出されたが、連絡が遅れたうえ、大雨のピークと重なって逃げ遅れる人が相次いだ。 管理事務所と自治体が責任なすり合い 治水が専門の京都大の今本博健・名誉教授は「事前放流を毎秒300トンではなく、500トンに増やしておけば、理論上、ダムの水位の上昇スピードを抑え緊急放流を2時間遅らせ、住民避難が進んだはずだ」という。 野村ダム管理事務所はそうできない理由があった。 1995年7月の大雨では毎秒500トンの事前放流を行い、下流の堤防のない所で氾濫して1200戸が浸水被害を受けたのだ。 以来、事前放流は毎秒300トンに抑えることになった。 堤防が十分でないなら、避難指示は事前放流の段階で出すべきではなかったのか。 作家の石井光太氏は「行政の縦割りに問題がある」とリポートした。 「なぜきちんと避難指示が出せなかったのか聞くと、ダム管理事務所は『自治体の問題』と言い、自治体は『緊急放流はダム側の話だから』というんです。 ダムをつくったからには、国や自治体が一つになって住民を守る意識が必要だし、欠かせないと思います」 電力会社は逃げ「ダムは発電が目的で治水の義務ない」 西日本豪雨で岡山県倉敷市真備町に甚大な被害をもたらした高梁川上流にある新成羽川ダムでは、放流をめぐって住民と中国電力の間で激しい論争が起きた。 新成羽川ダムは最大毎秒2074トンを放流し、被害の原因となった可能性が指摘されている。 6月(2019年)に開かれた防災対策で、住民は「ダムが事前放流を行っていれば、下流に流れる水量を抑えられ避難する時間も稼げた」と訴えた。 これに対し、中国電力は「そもそも、ダムは発電や工業用水が目的で、治水対策は義務付けられていない」と反論したが、最後は折れ、事前放流を実施することを決めた。 戦後、多くの水系で造られたダムが、気候変動で見直しが迫られている。 石井氏は「ダムは安全神話の中で、放ったらかしになってきました。 ダムの川沿いに住む住民や自治体、国が一つになって何が危険なのか、直すべきところはどこか、住民はどういう意識を持つべきか。 一つひとつ明らかにする時が来ていると思います」と訴えた。 近年お豪雨はダム建設時の想定をはるかに超えているということだろう。 *(2019年7月10日放送「豪雨被害を拡大!? あなたの町のダムは安全か」).
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ダムの緊急放流の目的は何? 第一の目的は、ダムの決壊を防ぐためです。 ダムが決壊すると、その時溜まっている水が一気に放出されます。 そうなる前に少しずつ放流することで、被害を最小限に抑える努力をしています。 それなら、事前に放流しておいて、できるだけダムに水をためてやり過ごすことができればよいではないかという考えが浮かびます。 実際にそのような対策はされています。 ただ、万が一、思ったほど雨がふらなかった場合、後で水不足になり、断水することになってしまうという可能性もあるので、雨がふりそうだからといって、すきなだけ事前放流できるわけではありません。 緊急放流するということは、事前に放流することなくためているということです。 そのため、氾濫する時間を遅らせているので、その間に避難するという事もできます。 ダムの緊急放流するとどうなる? ダムの緊急放流を行うと、河川の水位が急に上昇します。 そのため、下流の広い地域で氾濫する可能性がアップします。 ただ、ダムが決壊したときよりもましです。 緊急放流しないとどうなる? 緊急放流しないとダムが決壊する恐れがあります。 実際には、緊急放流しなくてもよいダムというのは存在します。 越水といって、ダムから水が溢れ出る状態になっても、決壊することがないほどの強度をもっているダムです。 そのようなダムは、緊急放流しなくても良いのですが、おそらく運用ルールで、規定の水位を超えたら緊急放流することになっているがほとんど全てです。 ダムが決壊するとどうなる? 緊急放流よりも、ひどい被害がでます。 また、ダムが壊れるため、その後の復旧にも時間がかかります。
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わざわざ大雨のときに放流していると思うかもしれませんが、違います。 ダムには目的が治水・発電・灌漑用水・上水道・工業用水等色々あるのです。 質問は治水 洪水調整 ですが、ダムの目的が上記のように複数ある場合 多目的ダム はあらかじめ洪水に備えて ダム湖を空っぽにしておけません。 なぜなら発電や上水道、灌漑用水に回す水を蓄えておかなければならないからです。 空っぽにしたら家庭や工場、田んぼに水を供給できませんから。 それでも大雨の際は基準の水位までは水を貯めますが、それを越えた場合に放流するのです。 ただしそれでも基準の水位までは貯めているのでダムが無い場合よりは下流の被害は軽減されています。 よく大雨の際にダムが放流して下流で浸水被害があったと報道されますが、ダムの放流のせいではありません ダムが無ければ降った雨がそのまま下流に行くのでもっと被害は大きいものとなっているはずです。 私も思います・・・。 今年は 各地で 想像を超える降雨量を記録してる地域もありますが これだけ気象庁とかで メディアも取り上げているのだから 最初から 予測をして 台風や低気圧が来る前に調節すればいいのに・・・・と 本当に思います。 ダムが決壊することは ありえないのでしょうが 放流する時が 大抵大雨が降り始めてから・・・・ということが 当方の地域も多いです 結構これは みんな感じているんじゃないかな? そして 上流のダム周辺はいいですが それこそ 河川の合流する地域や それこそ 下流の地域になればなるほど とにかくあらゆる ダムや 河川の合流でさらに増水していることは 以前からずーっとあるような・・・とも思います。
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