「益々」の意味と使い方 「益々(ますます)」は、「 程度が一層甚だしくなるさま」「 前よりも一層」「 いよいよ」という意味の副詞になります。 「益」には「役に立つこと」「もうけ」「利益」などプラスな意味があります。 「益々」は数量や程度が大きくなること表す動詞「益す」を重ねた言葉になるため、「今より一層、甚だしくなるさま」を表します。 「益々」は 今後の状態を表すときに使う言葉で、あとに続く言葉を強調する効果を持ちます。 基本的に「益々」はより良い状態になる・より発展していくというプラスな意味で使いますが、文によってはより悪くなるというマイナスな意味で使うこともあります。 また日常会話では「益々」だと少々堅いので、「ますます」とひらがな表記が主に使われています。 それは先ほども説明したように「益」には「役に立つこと」「もうけ」「利益」などプラスな意味があるからです。 例えば「体調がますます良くなってきた」には利益はありません。 したがって、「益々」と漢字が合わさるとやや不自然であるため、日常的な言葉に使う場合は「ますます」を使うようにしましょう。 また、天気予報で「ますます寒くなる」「ますます雨が強くなる」というように、天気や体調について以前より良くも悪くもなっている様子を表す場合や、相手にとって今よりもより良くなりますようにという思いが込められた表現をする場合があります。 例文 ・益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。 ・この度のご栄転、心よりお喜び申し上げます。 今後益々のご活躍を祈念しております。 ・益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。 ・この度のご栄転、心よりお喜び申し上げます。 今後益々のご活躍を祈念しております。 ・ご栄進おめでとうございます。 今後もご健康に留意され、益々のご活躍をお祈りいたします。 ・昨日よりもますます体調が悪化してきた。 ・読めば読むほどますます興味が湧いてきた。 ・勉強に励まれ、ますますその才能を伸ばすことを期待しています。 ・今日の午後はますます暑くなるでしょう。 ・今後の彼の成長がますます楽しみになってくる。 ・テレビで紹介されてから、お客さんがますます来るようになった。
次の手紙やビジネス文書の結びの文章で、「益々のご発展をお祈り申し上げます」と、文面を締めることができます。 相手の繁栄や事業の拡大、さらなる段階に進むことを願って、結びの挨拶とします。 文例は以下のようになります。 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 この度は、代表取締役社長に就任されたとのこと、心よりお喜び申し上げます。 「お祈り申し上げます」と「ご期待申し上げます」 「益々のご発展」などの締めの言葉の後には、「ご期待申し上げます」か「お祈り申し上げます」と続くのが一般的です。 「期待」には、今はまだそのような状態ではないけれど、望ましい事態が実現するのを心待ちにしているという気持ちが込められます。 一方、「祈り」には、実現することを心から願うという気持ちが入っています。 どちらも間違いではありませんが、「ご期待申し上げます」は、「今はまだそのような(発展している)状態ではない」とか、「待っている」という表現が入るので、「益々のご発展」と言っても、上から目線の言葉になります。 お得意さまや目上の方に使うと大変失礼になるので、使う際には慎重に言葉を選ぶようにしてください。 「お祈り申し上げます」の方が無難でしょう。 「益々のご発展」類語を使った例文 「益々のご発展」を使う代わりに他の言葉で代用できます。 プライベートな手紙や特定の人に向けて使うといいでしょう。 「益々のご発展」の代わりに手紙の締めくくりで、相手の発展や繁栄、幸せや健康を祈る気持ちを記すことで、最後まで読み手への思いやりを書き添えることができるでしょう。 ご多幸 「益々のご発展」の代わりに「ご多幸をお祈りしています。 」とか「ご多幸をお祈り申し上げます」と使います。 文面を送る相手に幸多いこと、すなわち今以上に幸せになるようにと願っていることを表します。 文例は以下のとおりになります。 秋涼の候、虫の音も涼やかになってまいりました。 お知らせをいただきありがとうございました。 素敵な花嫁姿、とても楽しみにしています。 ご活躍 「ご活躍」と言う語句も「益々のご発展」の代わりに使えます。 素晴らしい活動をして、業績や成果を上げられるように願う言葉をかけられます。 以下のような文例になります。 初夏の候、風薫る爽やかな季節になりました。 先日は、丁寧な就職の御礼の手紙をありがとうございました。 生き生きと希望を持って仕事に励まれていると伺い嬉しい気持ちです。 ご健勝 「益々のご発展」の代わりに「ご健勝」という語句も使えます。 「健勝」とは、相手が健康に過ごしていることを祝う言葉です。 長寿のお祝いのメッセージに一筆添えて締めるのも良いでしょう。 一例を挙げます。 先生、傘寿のお誕生日を迎えられたとのことおめでとうございます。 次の同窓会は、先生の傘寿の御祝いの会と称して開くつもりでおります。 ぜひご出席ください。 末筆ながら先生の益々のご健勝をお祈りしております。 文面の最後に、「末筆ではありますが、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。 」というように入れられます。 「益々の」には、「元々標準以上の状態ではあったが、何かのきっかけでさらに上向いて進む様子」を表しているので、現在も素晴らしいが、それ以上に状態が上を向く意味が込められています。 「益々のご発展」で今以上に素晴らしく進んだ状態になると言うことを表すので、さらなる飛躍を願っていることになります。 相手への印象も良い物になると予想されます。 「益々の御発展」使うなら企業や団体に 「益々のご発展」という語句は、なるべく企業や団体に使った方が良さそうです。 「発展」言葉は、物事が広範囲に広がり、より次に進んだ段階へ進む状態を指すので、人に対して使うにはそぐわないことがあるからです。 また、「発展」には盛んに活躍をするという意味もあるのですが、「発展家」という語句もあり、酒や異性関係の方面で名を馳せることを揶揄する表現で使うこともあります。 気にする方もいると考えられるので、人には使わない方が良いでしょう。 「益々のご発展」を相手先に使うなら、まず会社や所属団体に対して「益々のご発展」を願う気持ちを記し、相手先の「ご活躍を祈る」という文章を入れるのがおすすめです。 人事異動などで担当者が変わる場合、相手先企業の担当者とメールのやり取りをしている場合は、メールで案内を出せます。 引き継ぎ先の次の担当者名を明記すると共に、相手企業の発展を願う「益々のご発展」の語句を入れるといいでしょう。 つきましては、同じ部署のAが業務を引き継ぐことになりました。 後日改めてAと一緒に挨拶に伺いますので、よろしくお願いいたします。 まずはメールでのご連絡となり失礼いたしました。 退職の挨拶のスピーチ例 会社によっては、退職する日に他の社員の前で挨拶のスピーチをすることもあります。 お世話になった上司や同僚への感謝とともに活躍を願い、会社の発展を願って「益々のご発展」という語句を入れるといいでしょう。 本日はお忙しい中、ご挨拶のお時間をいただきありがとうございます。 一身上の都合にて退職をすることになりました。 短い間ではありましたが、皆さまには温かいご指導をいただき心より感謝しております。 上司や先輩方、同僚の皆様のおかげで多くのことを学ばせていただき、大変お世話になりました。 こちらで経験したことを元に今後とも努力をして頑張りたいと考えております。 最後になりますが、皆さまのご活躍とご健康とともに、会社の益々のご発展をお祈りいたします。 どうもありがとうございました。 同窓会の乾杯の音頭の例 「益々のご発展」は、基本的に人には使わないので、もちろん目上の方にも使わないようにしてください。 また、「益々のご発展」の後には「お祈り申し上げます」とか、「ご祈念申し上げます」、「お祈りいたします」を使うようにしましょう。 「ご期待申し上げます」は、「実力が発揮できるのを待っている」という意味合いが含まれるため、年下の人や部下などの目下の人には使えます。 しかし、目上の方や社外の方には、年齢に関係なく使うのは無礼になります。 個人には「ご発展」ではなく「ご活躍」を使う プライベートな手紙では、物事の状態を表す「ご発展」は使わない方がいいでしょう。 相手の活動の場がより良くなる「ご活躍」を用いることを勧めます。 「末筆ではございますが、A様の今後の益々のご活躍を記念しております。 」とか、「どうぞお元気で活躍なさいますようにお祈り申し上げます。 」と言う文章が適しているでしょう。 相手企業には「お祈り申し上げます」と続ける 取引先でも得意先でも企業が相手の場合は、「益々のご発展」の語句が使えます。 「御社の益々のご発展ご祈念申し上げます」とか「貴社の益々のご発展お祈り申し上げます」というように使うといいでしょう。 「益々のご発展」の使い方を覚えるには.
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6月は梅雨の季節と言われているが、近年は夏のように蒸し暑い日が続くこともある。 このような時期にビジネスシーンで送るメールや手紙では、相手への気遣いを込め、鬱々した気分が晴れやかになるような挨拶から始めてみてはいかがだろうか。 季節の移ろいと相手への配慮を表す時候の挨拶を用いることで、事務的なメールや手紙が気持ちのこもったものとなり、相手が受け取る印象も変わってくるだろう。 そこで今回は、夏を控えた6月の時期に出すメールや手紙に相応しい、時候の挨拶と文末表現を、フォーマルとカジュアルシーンに分けて紹介していく。 また、新型コロナウイルス感染症の影響下にある企業に宛てての挨拶文も紹介する。 相手との関係性や送るシーン、利用するツール等によって適切に使い分け、活用してほしい。 ここでは、そのような状況下に相応しい、文頭・文末表現を紹介する。 文頭表現 新型コロナウイルスの状況を踏まえつつ、影響が出ていることをへのお見舞いなど、クライアントへの気遣いを感じられる表現を心がけたい。 ・入梅の候、貴社におかれましては未曽有の災禍の中ご苦労はいかほどかと拝察致します。 ・薄暑の候、貴社におかれましても大変なご苦労をされておられることと案じております。 ・梅雨寒の候、貴社におかれましてはコロナ禍にあってもますますご清栄のことと、お慶び申し上げます。 ・麦秋の候、貴社におかれましては未曽有の災禍とはいえ、一致団結してこの難局に立ち向かわれていることと存じます。 文末表現 文末でも、コロナ禍における状況をふまえ、相手を案じる表現を入れて結びの言葉を考えよう。 最後は、今後の展望が明るいものであるようにとの願いを込めて、明るい言葉で締めくくりたい。 また、「相手をサポートしたい」という気持ちを伝えられる一言を添えるのも良いだろう。 ・先を見通しづらい状況につき、引き続きご自愛ください。 ・このような状況の中ではありますが、貴社の皆さまのご健康と、益々のご繁栄を心よりお祈り申し上げます。 私共で何かお役に立てることがございましたら、遠慮なくお申しつけ下さい。 ・一日も早い新型コロナウイルス感染症の終息と、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 ・何かと不便の多い今日ですが、この状況が一日も早く解消され、平穏な日々が戻りますように。 【メール】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉 ビジネスシーンでは、顧客やクライアントに対して各種案内状などフォーマルな文面のメールを送る機会もあるのではないだろうか。 ここでは、改まった場面で使いたい時候の挨拶から文頭表現、文末表現を見ていこう。 6月の季節を表す用語として、「入梅」「梅雨寒」「長雨」などの梅雨時期を表すものや、「麦秋」「小夏」などが使われることが多い。 メールを送る時期に合わせて使い分けよう。 ・入梅の候(みぎり)、貴社におかれましては益々ご繁栄のことと、お喜び申し上げます。 ・梅雨寒の候(みぎり)、貴社益々ご隆盛の由、大慶の至りと存じます。 ・小夏の候(みぎり)、平素は格別にご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 結びの言葉 末文は、文頭とは別の表現を使って季節柄と相手を労わる言葉や、相手のさらなる繁栄を願う言葉の他、指導や愛護を願う言葉をセットで使うと良い。 相手が最後に読む文末を丁寧に結ぶことで、文章全体がまとまり、相手により丁寧な印象を与えられるだろう。 ・向暑のみぎり、貴社ますますのご発展をお祈り申し上げます。 ・夏至の候、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。 ・梅雨寒の折、ご自愛くださいませ。 ・ご多用の折、誠に恐れ入りますが、ご都合をお聞かせ願えれば幸いです。 【メール】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉 親しい顧客や、頻繁にやり取りがあるクライアントなどの親しい間柄では、改まった表現をすると、かえって形式ばったものに感じさせてしまうこともあるだろう。 そのような時は、相手を気遣いつつも、親密性が感じられるよう、やや砕けた表現を使うのも良いだろう。 ここでは、普段のビジネスメール等にも利用できる、カジュアルな時候の挨拶や文末表現を見ていく。 時候の挨拶 ビジネスカジュアルや、カジュアルシーンで使う時候の挨拶は、口語調の言葉を選ぼう。 6月らしい季節を表す表現に加え、相手の状況を気遣う一言を添えると良い。 ・さわやかな初夏の風が心地よい好季節となりました。 ・雨に濡れ、木々の緑も深みを増すこの頃、いかがお過ごしでしょうか。 ・梅雨とは思えない暑さが続いておりますが、お変わりありませんか。 ・夏至を過ぎ、梅雨明けが待ち遠しいこの頃ですが、貴社におかれましてはますますご清栄のことと存じます。 結びの言葉 文章全体の雰囲気に合わせた丁寧かつカジュアルさもある表現を使い、相手の繁栄と活躍を祈る言葉や、健康や幸せを願う気持ちを添えて結びとしよう。 ・うっとうしい日が続いております。 体調を崩されないようくれぐれもご自愛ください。 ・梅雨はまだしばらく続きそうですが、皆様のご健康を心よりお祈り致します。 ・梅雨明けが待ち遠しいこの頃ですが、どうぞ健やかにお過ごしください。 ・青葉生い茂る初夏のみぎり、ますますのご活躍をお祈りいたします。 【手紙】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉 ビジネスシーンでの使用頻度は減っているものの、相手が手紙でのやり取りを好む場合や、重要文章を送る際は、あえて手紙を選ぶこともあるだろう。 ここでは、頭語や結語も入れた、ビジネスレターに使う、時候の挨拶と文末表現を確認しよう。 時候の挨拶 フォーマルレターでは、「謹啓」「拝啓」といった頭語で始めるのが相応しい。 頭語を記したあとは、メールの場合と同様に漢語調の時候の挨拶を使おう。 一カ月の中でも季節の変動が大きいため、送る時期に合った適切な言葉を選ぼう。 ・謹啓 初夏の候(みぎり)、貴社におかれましては益々ご隆盛のことと、お喜び申し上げます。 ・恭啓 向暑の候(みぎり)、平素は格別にご高配を賜りまして、厚く御礼申し上げます。 ・拝啓 入梅の候(みぎり)、貴社一段とご繁盛の段、大慶に存じます。 ・拝呈 梅雨寒の候(みぎり)、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。 結びの言葉 文末は相手の健康や繁栄を願う言葉や、愛護を願う言葉だけでも良いが、季節柄を加えると全体が引き締まり、より丁寧な末文となる。 また文頭に頭語を使った場合は、結びの言葉の後に結語を置くのが基本だ。 頭語の種類によって結語が決まっているので、適切に使い分けたい。 ・麦秋のみぎり、貴社ますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。 謹言 ・夏至の候、より一層のご活躍を祈念いたします。 謹白 ・梅雨冷の折、お身体をおいといくださいませ。 敬白 ・初夏の折、末筆ながら、皆様の益々のご健勝とご多幸を衷心よりご祈念致します。 敬具 ・長雨が続く季節につけ、ご自愛専一になさってください。 敬白 【手紙】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉 メールと同様に、相手との関係性によっては手紙の文面も親密性が感じられるよう、やや砕けた表現を使いたいシーンもあるだろう。 そのような場合は、丁寧ながら柔らかい印象を与えられる、口語調の時候の挨拶や文末表現を使いたい。 ここでは、手紙に添える時候の挨拶や文末表現を確認していこう。 時候の挨拶 カジュアルシーンでは頭語や結語は省き、季節柄を表すフレーズに続いて、相手への気遣いや相手の繁栄を喜ぶ気持ちを織り込もう。 6月は梅雨に入る季節だが、その年によって状況はさまざまだ。 相手の住む地域に合わせて相応しい言葉を選ぶと良いだろう。 ・今年も衣替えの季節を迎えますが、お変わりありませんか。 ・麦の穂の色づく季節を迎え、いよいよご壮健のことと存じます。 ・梅雨入りを控え、不安定な天候が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。 ・梅雨寒の日が続いていますが、ご機嫌いかがでしょうか。 ・長雨の頃ですが、相変わらずご活躍のことと存じます。 結びの言葉 メールの場合と同様、口語体の柔らかい表現を選び、結びの言葉としよう。 その際は変化の大きい梅雨の季節柄から、相手を気遣う言葉をかけるとともに、夏にむけ前向きなメッセージを添えることで、読み手の気持ちも晴れやかになるだろう。 ・梅雨入り間近ですが、どうぞ健やかにお過ごしください。 ・青葉が生い茂る初夏の折、貴社のさらなるご活躍をお祈り致します。 ・梅雨冷えの日が続いております。 どうかご自愛専一にお過ごしください。 ・長雨の季節となりました。 お身体には十分おいといください。 ・梅雨明けが待ち遠しいこの頃です、どうぞ心穏やかにお過ごしくださいませ。 まとめ 改まったシーンで使う漢語調の挨拶から、普段のやり取りのなかでも利用できる口語調のカジュアルな挨拶まで、6月に相応しいさまざまな時候の挨拶を紹介した。 どんよりとした曇り空や長雨が続くかと思えば、晴れ間には本格的な夏を思わせる気候にもなる6月。 天候不順が続く季節だからこそ、メールや手紙の文面には、日本古来から受け継がれてきた、季節の移り変わりを表す時候の挨拶を使って、安否を気遣う気持ちや日頃からの感謝など、相手への配慮の気持ちを伝えてみてはいかがだろうか。 <お役立ちコンテンツ「ビジネスメール・手紙の挨拶文例」> <PR>•
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