4月22日 水 の新型コロナに関するアンケート結果 各企業ともコロナ禍で甚大な影響を実感 今回のアンケートでは、さらに中小企業から大企業まで290社、事業部門やDX部門を中心に、部門担当者から経営者まで幅広く調査対象を拡大。 その結果、前回のアンケートと同様、各企業ともにコロナ禍で甚大な影響が及んでいることやリモートワークなど足下の対応が進んでいることがわかるとともに、経営戦略の見直しや投資計画など、各企業の事業変革の取り組みにはさまざまな違いが出始めていることが明らかになった。 新型コロナに関するアンケート 回答結果一覧 今回のアンケート結果を企業ごとに集計し、「戦略・戦術」「投資スタンス」「デジタル成熟度」の3つの視点でそれぞれ3段階に評価することで、Afterコロナに向けた自社の取り組み状況を診断できる簡易アセスメントを開発。 Q:あなたの会社業績(売上)へのコロナの影響は感覚的に何%くらいですか? 業務への影響を聞いた質問では、特に「営業活動」への影響が大きいとの結果が出た。 一方、「商品開発」や「社内業務」などについては影響はあるものの、営業活動に比べると比率は減り、遅延の度合いはそこまで大きくないことが見て取れる。 計81%の方が「今年末」から「来年末」と回答し、影響は長い期間続くと考えられている。 これまでに導入されていなかったリモートワークがコロナ禍をきっかけに多くの企業で浸透し、足下の「Withコロナ」対策が進んでいることが見て取れる。 遅れはありながらも足下の対応が進んでいることがわかる。 相対的には「社員の士気向上・ストレス管理」が「やや後手で対応」の割合が多く、外出自粛の影響でまずリモート化対応をした後、社員の士気向上やストレス管理に進んだ状況が窺える。 また、コロナによる売上への影響とのクロス分析では、売上への影響が少ない会社ほど積極投資の割合が増えるという結果がでた。 しかし、売上高が6割減、8割減といった甚大な打撃を受けている会社でも2割以上が積極投資を考えていると回答しており、足下の業績よりも、将来を見通す会社の姿勢によって投資スタンスが分かれている。
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感染リスクに怯えつつ満員電車に揺られ、ひとたびパニックが起きればスーパーや薬局には買い溜めの列が。 そんな都会に見切りをつけ、地方移住を視野に入れた動きが広がり始めている。 自粛を機に移住の機運高まる 長引く自粛要請でスーパーや商店街に人が溢れ、公園や緑道も週末となれば驚くほどの密っぷり。 今回のコロナ禍で、改めて首都圏の人口密度の高さが浮き彫りになった。 それもあって、ここ最近、伊豆や房総といった都市近郊の沿岸部の物件を扱う屋に問い合わせが増えているという。 都内の広告代理店に勤める男性は語る。 「先日、中途採用が決まっていた20代男性から、内定辞退の連絡があったんです。 入社日が自粛要請と重なり、自宅待機するうち、で働きたくなったとかで」 東日本大震災を機に東京脱出の機運が高まったように、今回も地方回帰が始まった形だ。 そんななか、早くも移住に向けて動きだしたのは、政令指定都市の岡山市内で飲食店を営む池本由言さん(44歳)。 「もともと、野草やジビエに関心があり、5年以内に生産現場でもある田舎に移住したいと思っていたんです。 3月にコロナの影響で売り上げが落ちるなか、社会情勢も鑑みて先の見通しが立たないと判断。 移住を実行に移そうとネットなどで移住先を絞り込み、候補地に連絡しました。 (自粛要請前の)4月頭に山口県の周防大島を回り、6月末には移住の予定です」 自宅に戻ってからは移住計画と廃業手続き、店舗の赤字をいかに減らすかを考えながらひとりで営業も続ける日々。 過労とストレスで一時は体調を崩したものの、「多くの移住者さんとお話しする機会をいただき、人生の転機にこのフィールドで頑張りたい」と意欲を燃やす。 全国規模のオンライン全国移住フェアを5月31日に開催するのは、山口県周防大島町の総務省地域力創造アドバイザー・いずたにかつとし氏だ。 予算が確保しにくい自治体や若い団体でも参加しやすく出展料を無料に設定。 現時点での参加団体は北海道から沖縄まで31道府県に及び、全部で100団体を越えるという。 どのようなイベントになるのか? 「画面は昔の2ちゃんねるの掲示板のように情報だけのスレッドが並んでいるので、気になったエリアの情報に飛んでもらい、情報を収集してもらえれば。 Zoomのように各地域の担当者と一対一で話ができるミーティングルームも用意しているので、移住のイメージを固めてもらうこともできます」 移住は、「お見合い」のような要素があると語るいずたに氏。 では、マッチングを成功させるために気をつけておきたいことは? 「風景がキレイなどのイメージだけで移住先を決めて、『虫が出る!』と驚かれる方がいるんです。 でも、自然が多いところに虫が出るのは当たり前。 あと、僕たちは自虐的に言うんですけど、中国地方は曇天率が高い(笑)。 家を引き払い、仕事も辞めて退路を断った状態で移住した後にそういうことを知ると、減点加点のなかでどうしても減点のほうが大きくなってしまいます。 移住後もニュートラルな気持ちで物事に対応するために、マイナスの部分も先に知っておいてもらえたら」 多くの自治体では体験ツアーやワークステイ、就農体験用の施設などを用意している。 そういったサービスを利用しながら、移住先を絞り込むのもいいだろう。 今の環境を手放すことに二の足を踏む向きには、都市とその近郊との多拠点生活という手もある。 こう語るのは、U、I、Jターンを通して地域で暮らす人や文化の魅力を発信する雑誌『TURNS』編集ディレクターのミネシンゴ氏だ。
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神奈川県立武道館に設置された避難所用の間仕切り。 緊急事態宣言で営業を自粛したネットカフェに寝泊まりしていた人たちを6日まで受け入れていた(横浜市港北区、県提供) 今年3月11日未明、北海道東部の標茶(しべちゃ)町を大雨が襲った。 町は早朝、1192世帯に出した避難勧告をすぐに避難指示(緊急)に切り替えた。 当時は道独自の緊急事態宣言下。 密集を避けるため、町の体育館の避難所の床にテープを貼り、1人あたりのスペースを2メートル四方に区切った。 体育館の床面積は約1千平方メートルで、地域防災計画では500人収容とされていたが、避難者が200人を超えると満杯に。 町は計3カ所に避難所を開設して対応したが、担当者は「町の広範囲が被災し、避難所の開設が長期間になると対応は難しくなる」と話す。 感染者は「一般の避難所に滞在することは適当ではない」とした。 宿泊施設の業界団体には、避難者を受け入れられるホテルや旅館のリスト作りも頼んだ。 5月に入り、千葉県や茨城県で最大震度4の地震が相次ぐ。 さらに奄美や沖縄が梅雨入りする中、自治体側も備えを進めている。 2017年の九州北部豪雨で被災した福岡県朝倉市は4月、避難所の1人あたりのスペースを従来の4・7倍に広げることにした。 これで半径1・5メートル以内に他の避難者がいなくなるという。 南海トラフ地震で大きな被害が想定される徳島県は4月21日、「サブ避難所」として、消防団の詰め所や民間の事業所を活用する方針をまとめた。 政府の指針に合わせた形で、支援物資の分配や情報伝達の方法も市町村に検討を求めている。 担当者は「防ぎ得た死をなくすため、できることから対策を進めたい」と話す。 宮城県気仙沼市は台風接近時などに事前に開く指定避難所を、12施設から25施設に増やす。 神奈川県は避難所の間仕切りを導入。 市町村に貸し出せる態勢を整えた。 大河川が南北を貫く東京都江戸川区は、災害時は区外に避難する広域避難計画を周辺4区と策定している。 担当者は「計画では、知人宅や宿泊施設などの避難先を自分で確保するよう求めている。 密集を避けられるため、新型コロナの感染拡大の中でも同じ」と話す。 災害の規模にもよるが、自宅の上層階で過ごしてもらうなど「在宅」避難も促していく方針だ。 ボランティア自粛も 新型コロナ禍での災害を危惧するのは自治体だけではない。 昨年10月の台風19号で、千曲川が氾濫(はんらん)して浸水した長野市長沼地区。 4月初めまでボランティアたちが土砂の撤去や配食支援などにあたっていたが、一部の住民から感染拡大を懸念する声が寄せられた。 長野県災害時支援ネットワークは、ボランティア活動の「自粛」を要請した。 担当者は「申し訳ない気持ちでいっぱい」と話す。 同様に被災した宮城県丸森町も中心部などに土砂が残るが、町は2月末から町外からのボランティアの受け入れをやめた。 今後は町民有志などが頼りだという。 NPO法人「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク」や全国社会福祉協議会(全社協)などの担当者は、今後の対応をオンライン上で協議。 5月中に、新型コロナ禍での災害ボランティアの指針をまとめる予定だ。 全社協の高橋良太全国ボランティア・市民活動振興センター長は「ボランティアをしたい人と被災地の住民の意思を、はかりにかけないといけない」と悩む。 被災地に医療支援に入る災害派遣医療チーム(DMAT)の活動も見通せない。 医師や看護師ら4人1組で1チームを組むのが基本だが、厚生労働省の事務局担当者は「医療従事者は新型コロナの対応にあたっている。 災害時、どれだけDMATを出せるかはわからない」と話す。 「できる対策は同じ」 「できる対策は同じ。 密集を避け、マスク着用や手洗いを徹底することが基本」。 2011年の東日本大震災と16年の熊本地震の避難所を回った東北大学病院の徳田浩一・感染管理室長は、新型コロナ禍で災害が起きた場合の対応をそう話す。 「避難所では健康管理が重要。 体調不良を訴えることに後ろめたさを感じさせない雰囲気作りが、感染症の拡大防止や健康維持につながる」とも指摘する。 昨年の台風19号で被災した住宅から泥をかき出す人たち。 「初期は多くの人が同じトイレを使うのに清掃できないなど、衛生管理が行き届かない」と徳田室長。 避難者で協力して清掃などにあたることが求められるという。 ボランティア活動でも、人の移動を抑制することが大切になる。 「都道府県や市町村など一定の地域内に限って募ることも考えないといけない」と話している。 「避難所崩壊」 の懸念も 避難所での感染拡大を防ぐため、事前に準備しておくことは何なのか。 「人と防災未来センター」(神戸市)の高岡誠子研究員が、避難所運営に当たる自治体向けのチェックリストをまとめ、公表した。 リストは、衛生用品の調達から避難所閉鎖時の対応まで8項目で構成。 その中の確認事項を一つずつ満たすことで、クラスター(感染者集団)の発生を防ぐ避難所運営体制を作れるようにしている。 具体的には、用意する衛生用品の種類をはじめ、密閉・密集・密接の「3密」や感染者との接触を防ぐ避難所の区域分けの仕方、症状のある避難者との接し方、業務に当たった職員の相談体制の構築を確認事項として列挙している。 さらに、住民に対し感染を恐れて避難をためらわないよう「避難最優先」を呼びかけることや、濃厚接触者を追跡可能にするため避難者名簿に避難者の連絡先を記録すること、感染が確認されて自宅で療養中の住民の避難先として、ホテルや旅館などを確保しておくことも挙げている。 高岡さんは「避難所でクラスターが発生すれば『避難所崩壊』が起き、地域の『医療崩壊』につながる。 それを防ぐため、今から全庁体制で事前準備を始めることが必要だ」と話す。 チェックリストは同センターのホームページ()で確認できる。 (千種辰弥) 感染症予防のために準備しておく備品 ・マスク、消毒液、体温計 ・使い捨てビニール手袋や簡易トイレ(多くの人が触る部分に直接触れないため) ・使い捨てビニールエプロンやゴミ袋(避難所運営に携わる際に必要) (松尾一郎・東京大客員教授らによる).
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