のどの奥にあるふたつの小さなこぶ。 扁桃腺(へんとうせん)は、咳が出たり鼻がグズグズしたりするたびに、体内へ侵入しようとするウイルスや細菌などから体を防御します。 でも時にはそんな頑張り屋の扁桃腺も、腫れて痛くなることもあるんです。 「扁桃腺が腫れる原因は沢山あります」とニューヨーク医科大学耳鼻咽喉学の准教授であるクレイグ・ザルバン医師。 「大半は ウイルス、細菌、アレルギーが原因の無害な炎症です。 治療で比較的すぐ改善します」 放っておいても大丈夫な腫れと、病院の受診が必要な腫れの判断はなかなか難しいもの。 けれど、いくつか判断材料はあります。 「同じ扁桃腺の腫れでも、すぐに落ち着く腫れはそう心配する必要はありませんが、 ずっと腫れた状態や、さらに悪化していくと、特に注意が必要です」とザルバン医師は言います。 発熱、体重減少、首のしこりといった、扁桃腺の腫れと併発して起こる症状があれば注意が必要。 また片側の扁桃腺だけが腫れて、他に特に症状が何もなければ、耳鼻咽喉科の専門医の受診を受けその原因を突き止めます。 そんな扁桃腺の腫れの原因な何なのか。 その原因は沢山ありますが、今回、大人の扁桃腺が腫れてしまう主な原因とその対処法を医師に教えてもらいました。 扁桃腺を腫れさせるウイルスには、インフルエンザ、アデノウイルス、EBウイルス(単核症)、単純ヘルペス、など複数の異なるウイルス株があります。 そしてこれらのウイルスによる感染症は、 発熱、頭痛、鼻水、のどの痛みなど風邪の諸症状を伴います。 一般的に、ウイルス感染による咽頭炎の場合、体の免疫システムがウイルスを退治すると治るので、 平均10日以内ほどで腫れは収まります。 体がそのように防御モードの時、のどの痛みを和らげる最善策は、 とにかくたくさん水分を摂り、食塩水でうがいをし、アセトアミノフィンやイブプロフェン配合の薬を飲むことです。 食べ物を飲み込むのが難しくなる以外にも、 口臭がきつくなり、口が開きにくくなります。 このような細菌性の咽頭炎は、きちんとした治療を受けなければ重症化し、 扁桃腺の被膜に膿汁が溜まってきます。 「ここまで悪化すると、静脈に抗生物質を投与し、膿汁を吸引する必要があります」と説明するのはオハイオ州立大学ウェクスナー・メディカルセンターの耳鼻咽喉科医であるブラッド・デシルバ医師。 連鎖球菌性咽頭炎は 副鼻腔炎、耳の感染、肺炎と関連している場合が多く、扁桃腺の腫れがウイルスによるものなのか、それとも細菌によるものなのか、その判断が難しい感染症でもあります。 デシルバ医師は、もし症状が長引くことがあれば、医師に簡易検査を依頼し、治療に必要な抗生物質を特定してもらうことをすすめます。 「扁桃腺についた白濁した黄色いぽつぽつしたものは、チーズのような状態をした 結石で、食べ物のかすが扁桃腺のいたるところにたまってできます」とデシルバ医師。 それが原因となり細菌が繁殖し、腫れや不快感が生じます。 治療法は?「 食塩水でうがいをするか、口腔洗浄器で結石を取り除きます」 (デシルバ医師) またしつこい結石は、綿棒や歯ブラシの柄の先で押し出したりすることもできます。 歯磨きやフロスを毎日欠かさずすることで、新たに結石ができるのを防げます。 「咽喉頭逆流症は、偏った食事が原因で、アメリカ人で非常によくみられる症状です」(ザルバン医師) 胃酸が逆流し度々のどに入ると、慢性的なしゃく熱感や不快感が起こり、それが原因で扁桃腺が腫れて痛くなります。 咽喉頭逆流症にかかると、 頻繁に咳払いをしたくなり、食べ物を飲み込むのにも痛みを感じたり、咳が止まらなくなったりする症状が出ます。 もし咽喉頭逆流症の疑いがあれば「酸っぱい食べ物、辛い食べ物、飲み物を避け、コーヒーやアルコールも控えます」(モリッソン医師) 頭を高く支えられる体型に合った枕を使用したり、必要であれば制酸薬を服用したり、ウエストを締めつける服は避けるなどをモリッソン医師はすすめます。 続きます。 (翻訳).
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扁桃腺の腫れには患部を冷やすのが効果的! 喉の不快感から病院で診察し「扁桃炎」と診断されたことがある方も多いのではないでしょうか? 初めは喉が痛み、食べ物を飲み込みづらいくらいですが、次第に微熱から39度ほどの高熱が出て、関節痛や悪寒が現れてきます。 さらに病状が進むと、膿栓がついて白くなることもあるので、早めの対策が重要です。 また、これとは別に、 慢性扁桃炎というのもあります。 こちらは扁桃炎が常習化したような感じで、頻繁に喉の腫れが出るのが特徴ですが、さほど熱は高くはありません。 どちらかといえば微熱が出て倦怠感を覚えることの方が多くなります。 扁桃腺の腫れは炎症を起こしているので、まずはうがいをし、喉の周辺や首筋を冷やすことで痛みを軽減させることができます。 扁桃腺の痛みが起きる理由は、喉の乾燥と免疫力の低下で、喉が乾燥しているとウイルスが繁殖しやすくなるので扁桃腺が腫れやすくなるのです。 またストレスや疲れによって免疫力が低下し扁桃炎を発症する場合もあります。 適度にストレスを発散しなるべく体を休めるようにしましょう。 扁桃腺が腫れた時に効果的に冷やす方法 では、一体どうやって冷やせば良いのしょうか。 冷やす時に使用するものは、濡れタオルや保冷剤、湿布やなど、ご家庭にあるもので構いません。 湿布はカットして、痛みが激しい箇所へ直接貼り付けます。 タオルの場合は、氷水に浸してよく絞り、炎症を起こしている患部へ直接あてます。 冷やす場所は首の横のリンパ部分か正面のあたりにすると効果的で、この部分を冷やすことによって、炎症している患部の血流が穏やかになり、痛みを和らげることができます。 また、冷たいタオルで冷やすのは、痛みを軽減するだけではなく、体温を下げる効果もあります。 扁桃腺が腫れている場合は、熱が出ていることが多いので一石二鳥ですね。 ここで注意したいのが、夏場の発熱時には冷やすことでメリットがありますが、冬の寒い時期に首回りを冷やすと体温が下がり発熱につながってしまいます。 これを踏まえて、常時冷やさないことを心がけ、痛みが激しいときのみ冷やすことが大切です。 扁桃腺が腫れた時は冷やす以外にも対処法があった! ここまで、扁桃腺が腫れて痛みや熱を持っている場合に患部やリンパを冷やすことで、熱や痛みが軽減されることをお話ししました。 これはあくまで一時的なものであり、扁桃腺の腫れや痛みによる熱は下げることよりも、熱を上げる力のほうが強いので、病気で発熱しているときに、外部的な手段で解熱を試みてもあまり効果がないという医師もいます。 本来は、体の内側から治して行くことも大切になってきます。 もちろん病院に行き薬を飲むことも大切ですが、その他に免疫力を高める食事をとるように気をつけることです。 柑橘系の果物にはビタミンCやビタミンEが豊富に含まれており、ビタミンCは疫力を高めビタミンEは抗炎症作用があるので扁桃腺の炎症を控えてくれます。 また、ハチミツには抗菌作用があり、さらに保湿効果の高い分子構造になっているので乾燥から喉の粘膜を保護する力があります。 扁桃腺が腫れているときは喉の不調で食欲がないことが多いので、果物を絞ってジュースにして飲むのがおすすめです。 もう繰り返さない!4つの扁桃腺の腫れ予防法 炎症を起こしているときは、体の免疫力を高めウイルスを駆除しようとしている証拠です。 そんな時は体の免疫力が低下し扁桃腺にウイルスが増殖しやすくなっています。 日頃から免疫機能を高める生活を心がけることが扁桃腺の腫れを繰り返さないためにも大切なことです。 ここでは4つの予防法を紹介したいと思います。 マスクをつける・・・他人にうつさないためにも、家にいてもマスクをしましょう。 喉の乾燥を防ぐこともでき効果は十分期待できます。 うがいをする・・・ただの水よりは殺菌作用のあるうがい薬の方がよいでしょう。 こまめにうがいをして喉に繁殖した菌はを洗い流すようにすることが大切です。 頻繁にうがいができないという方のためにも、今は持ち運びができて手軽に患部を殺菌できるスプレー薬などの市販薬も販売されています。 ツボをおす・・・ツボをおすということはリンパの流れを刺激するということです。 体調不良や部分的な痛みは、リンパの流れが悪くなっていることが原因なのでリンパの流れを良くして痛みを和らげるのは理にかなった方法です。 症状が出てもすぐに病院に行けない時、誰でも簡単にできる対処法 扁桃腺が腫れて喉が痛い、熱っぽいと思っても、なかなか仕事を休むわけにもいかず病院に行く時間もないという方もいらっしゃるでしょう。 細菌に感染しているので抗生物質が有効な治療手段になりますが、残念ながら抗生物質や抗ウイルス剤は医師の処方がないと購入することができません。 その場合、薬局で購入できるのは、うがい薬や喉に塗るスプレー式の薬、漢方薬になってきます。 食事も喉が痛いので飲み込みが辛いですよね。 そんな時は喉に負担がかかりにくく、喉を冷やす意味で食べるゼリーや飲むタイプのゼリー、通常のヨーグルトよりもタンパク質が豊富なギリシャヨーグルトを食べれのも有効的です。 食べやすい果物でビタミンCが豊富なもので、柿やキウイフルーツもいいですね。 とにかくしっかり栄養を摂って免疫力をアップさせることが大切です。 疲労回復や免疫力を維持するためにも、最低6時間以上の十分な睡眠をとることを心がけましょう。
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熱はないのに扁桃腺が腫れる原因 喉の乾燥 発熱はしていないのに扁桃腺が腫れるという症状の場合、喉の乾燥によって引き起こされていることが考えられます。 喉の粘膜が乾燥してしまうことで、外部から侵入してきた細菌やウイルスによって扁桃腺が腫れやすい状態になってしまうのです。 そもそも扁桃腺とは、舌の付け根の両サイドにある小さなこぶのようなもののことを言います。 主に、喉から入ってくる細菌やウイルスを体内に侵入させるのを防ぐ免疫器官の役割があるのです。 喉の乾燥により扁桃腺の粘膜が乾燥するにつれて、そのバリア機能も低下し扁桃腺について病原体の増殖により炎症が起こり、腫れてしまうのです。 ドライマウスで喉が乾燥してしまう原因は口で呼吸をしてしまっていることが多いです。 人間の体は鼻で呼吸するようにできているのですが、鼻づまりを起こしていたり、癖になってしまっていると口呼吸をしてしまい喉の乾燥につながるのです。 ドライマウスや喉の乾燥の具体的な原因については以下の記事で解説していますのでぜひ参考にしてください。 参考: 急激な気温変化 特に季節の変わり目など気温の変化が激しい時期は、体調を崩しやすく扁桃腺が腫れる原因にもなってしまいます。 人間は恒温動物なので、周囲の気温に関わらず一定の体温を保つことができます。 しかし、体温を保つためには多くのエネルギーを必要とします。 気温変化が激しい時期は、エネルギーの消耗が激しく、免疫力も低下し体調を崩しやすくなってしまうのです。 扁桃腺は上述したように、病原体が外部から侵入してくることを防ぐ免疫器官でした。 しかし、急激な気温変化により抵抗力が低下し扁桃腺が腫れてしまうのです。 なので、気温の変化が激しい時期は脱いだり着たりしやすい服装にしたり、ビタミン類など体の免疫系を助ける栄養素をしっかりと摂取することが大切になります。 ストレス 精神的ストレスがたまることも熱はないのに扁桃腺が腫れる要因になります。 精神的ストレスを受けることで、体の生理機能をつかさどる自律神経系が乱れてしまいます。 自律神経系は、活動する神経である「交感神経」と休息する神経である「副交感神経」から成っています。 ストレスにより自律神経系が乱れ、交感神経が副交感神経より優位になることで扁桃腺の腫れにつながってしまうのです。 疲労 睡眠不足や十分な休養が取れていないことで体が疲労状態にあると、免疫系は著しく低下します。 このような慢性的な疲労続く生活続けていると、外部からの細菌やウイルスに対抗することができなくなり扁桃腺が腫れてしまうのです。 そして、さらに悪化すると発熱や喉の痛み、鼻水などの風邪症状を伴うことも多いです。 特に睡眠時間は、体が正常に機能するためにとても重要です。 忙しい時期でもうまく時間を管理して、6〜8時間の睡眠時間を取れるようにしましょう。 喫煙 喫煙をする方はタバコの煙が原因で扁桃腺が腫れている可能性が疑われます。 特に、タバコの煙に含まれるタールという成分は扁桃腺や喉の粘膜を刺激し、炎症を起こしやすくしてしまうのです。 扁桃腺の腫れや喉の痛みがある場合は喫煙は必ず控えるようにしましょう。 飲酒 アルコールの過剰摂取も扁桃腺の腫れにつながります。 アルコールによって扁桃体の粘膜が刺激され炎症を起こしてしまうのです。 特に、ほぼ毎日飲酒しているような方はアルコールによる扁桃腺の腫れである可能性があるため控えるようにした方がいいでしょう。 病気による発熱のない扁桃腺の腫れ 風邪 風邪とは上気道(喉や鼻)の炎症の総称のことを言います。 風邪症状では一般的に発熱を伴うことが多いです。 しかし、扁桃腺が腫れているのに熱は出ていないときは、風邪を引き起こす病原体(細菌やウイルス)の潜伏期間であることが考えられるのです。 つまり、喉から侵入してきた病原体によって扁桃体で炎症を起こし、体内に侵入しているけれども、まだ風邪の症状が表れる前の状態であるということです。 なので、扁桃腺が腫れているのに発熱がないときは、風邪の初期症状であることが疑われ、少し時間が経過してから徐々に熱も出てくることがあるのです。 このように熱はない扁桃腺の腫れは放っておくと、発熱や咳、喉の痛みなどの症状が表れてくることもあるので内科や耳鼻咽頭科を受診するなどの対処をしていきましょう。 急性扁桃腺炎 急性扁桃腺炎は、喉にある扁桃腺が赤く腫れることが代表的な症状である病気です。 初期症状では、喉の違和感や扁桃腺の腫れだけが表れ発熱は伴わないこともあります。 しかし、症状が悪化するにつれて以下のような症状が表れてきます。 喉の痛みがさらに激しくなる• 倦怠感 急性扁桃腺炎は風邪と似ているので、症状が悪化するまでなかなか自覚することが難しい病気となっています。 このような扁桃腺の腫れを治す方法については以下の記事で詳しくお伝えしていますのでぜひご覧ください。 参考: 慢性扁桃腺炎 慢性扁桃腺炎は年に数回、扁桃腺が腫れる病気です。 慢性扁桃腺炎は急性扁桃腺炎とは違い、熱が高くならないことも多く、喉の腫れや痛みといった症状が中心になります。 しかし、扁桃腺炎が慢性化すると扁桃の摘出などにつながる恐れもあるので、早めに医療機関で検査してもらうことをおすすめします。
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