木を切る、と聞くと「木こり」「斧」などが思い浮かぶのは昔の人? もちろん、木材を伐採するために斧やノコギリを使っていた時代がありましたが、現代では人力で巨木を切り倒すことは時間的にも労力的にも非合理的であり、また、手作業での木材伐採の技術を持つ人が少なくなっていることから、やはり機械化が進んでいます。 ただ、森や林ではうっそうと樹木が生い茂ってしている個所も多いため、大型機械を持ち込むことは現実的ではありません。 そこで、機械化といってもサイズが大きくなったわけではなく、動力を電動化したということになります。 その電動ノコギリが「チェーンソー」です。 チェーンソーと言われるとホラー映画を思い出す……という人もなかにはいるようですが、その怖いイメージはちょっと横に置くことにして、今回は大変便利な工具としてのチェーンソーにまつわる基礎知識をご紹介します。 チェーンソーとは、どんな機械? そもそも、チェーンソーとはどんな機械なのでしょうか。 英語表記では「chainsaw」で意味は「鎖ノコ」。 鎖状のノコギリの刃(これはソーチェーンといいます)が電動で動き、木材を切断する工具です。 エンジンが搭載されているので、人力でノコギリを前後に動かすことなく木材などを伐採できるため、林業や農業では必需品となっています。 また最近は、DIYブームによって一般の人でもチェーンソーを使って工作物を製作する人も多いのだそう。 また、ガーデニングでの庭木の手入れやアウトドアでの薪割りなどに使用する人も増大しています。 ただ、使い方を誤ると危険が伴う機械でもあるので、取り扱いには十分な注意が必要です。 危険防止のために、チェーンソーにはさまざまな安全装置が取りつけられ、対策も取られていますが、業務用と個人使用の場合では、動力、ハンドルの形状、小型から大型までのサイズなど、大きな違いがあります。 チェーンソーのしくみは? まず、チェーンソーはどのようなしくみになっているかを見てみましょう。 基本構造としては、木材などを切断するガイドバーにソーチェーンがついた部分、それを動かすエンジンなどの動力部分、動力を操作する部分、チェーンソーを持つハンドル部分で構成されています。 ソーチェーンとは前述した通り、チェーンソーの「刃」に当たる部分、つまりは鎖状になった刃のこと。 ガイドバーは金属の板状のもので用途ごとにサイズがあり、その用途に適したソーチェーンをガイドバーの周囲に取りつけて使用します。 つまり大木を切る場合、大きなガイドバーに長いソーチェーンを取りつけたチェーンソーを使うことになります。 さらに、動力には電動タイプやエンジンタイプなどがあり、やはり用途によって動力も使い分けられています。 簡単にいうと、ガイドバーの周囲にソーチェーンを取りつけたものが動力を使うことで高速で動き、木材などを切断できる……というしくみ。 木材などに直接ソーチェーンを当てて切っていきますが、ハンドルを両手で握って持ち、動力を操作する装置をコントロールして作業をおこないます。 チェーンソーには免許や資格が必要? ところで、このチェーンソーを使う場合、免許や資格は必要なのでしょうか。 個人的に使用するのであれば特に制限はありませんが、業務でチェーンソーを使用する作業に従事する場合、「特別教育」を受ける必要があります。 これは労働安全衛生法の第59条(安全衛生教育)によるもので、事業者(雇用者)に義務づけられた、労働者の安全を守るために必要な教育です。 その内容は学科と実技に分けられ、以下の表の通りに定められています(安全衛生特別教育規程10条 労働安全衛生規則36条8による)。 労働安全衛生規則35条によると、雇用主が労働者に対して特別教育をおこなうこととされていますが、直接雇用主が指導するのではなく、ほかの団体や機関での講習を受けるのが一般的です。 たとえば、林災防(林業・木材製造業労働災害防止協会)では安全衛生教育として「チェーンソーを用いておこなう伐木等業務従事者」の講習を適宜おこなっているので、必要に応じて受講できますし、機械を扱うメーカーの教習所などでも講習会を開催しています。 ちなみに、1級や2級などのような免許や資格はありませんので、必要なのは特別教育を受けたという事実です。 ホラー映画やゲームなどでは武器として使われることも多く、チェーンソーにあまりいいイメージを抱かない方もいるかもしれませんが、逆に言えば、そのくらい大きな危険と隣り合わせの機械ともいえます。 事故などが起こらないよう安全に取り扱うためには、個人的に使う場合でも特別教育を受けておいたほうが安心であることは間違いありません。 どんなチェーンソーを選ぶ? 動力別に見るタイプ では、チェーンソーを選ぶ場合はどのようなタイプがよいのでしょうか。 はじめに、数あるチェーンソーの種類のうち、動力による違いを見てみましょう。 業務上では2サイクルエンジン(2ストロークエンジン)が最適とされています。 エンジンを搭載していないので比較的軽量です。 建築現場や庭の手入れ、DIYなどで使用する場合にも適しています。 安価で操作も簡単なので、初心者にも向いています。 ただしパワーはあまりないので、細い枝などを切断するガーデニングなどに向いています。 コードレスで使いやすい。 比較的パワーが弱い。 ハンドル別に見るチェーンソーのタイプ 次に、ハンドルの形状別の違いを見てみましょう。 主に小型で軽く、コンパクトなチェーンソーに多く使われています。 そのため、枝払いや剪定などの軽度で細かい作業向きで、大きな木材の伐採には向いていません。 ハンドルが上部にもついているので、片手でも持ち運びやすい形状です。 トップハンドルタイプよりも両手の間が広くなるため、チェーンソーを安定して持つことができます。 小まわりはあまりききませんが、枝打ちから丸太の伐採まで、さまざまな用途での使用が可能。 業務用タイプは、排気量が40cc以下のエンジンが搭載されたタイプが主流ですが、林業などでプロが使用するチェーンソーの中には50ccぐらいの大型のエンジンを備えたものもあります。 このようにハンドルの形状で用途が異なりますが、動力タイプにも左右されます。 チェーンソーを選ぶ際は、切断対象となる木材のサイズ(丸太の太さ)を確認するとともに、チェーンソーごとの切断可能な長さを確認してから、ハンドルタイプを決めるとよいでしょう。 たとえば、大きな丸太を切断するのであれば、排気量の大きなエンジンを搭載したリアハンドルタイプ、DIY用に使う場合は充電式のトップハンドルタイプなどとなります。 チェーンソー使用時の注意点とは 次に、実際にチェーンソーを使用する際に注意する点はどのようなことでしょうか。 誰もが注意しなければいけないのは、やはり安全に使用すること。 チェーンソーは動力を使って高速で刃が動く機械ですから、持ち方やスイッチの入れ方、またメンテナンスが不十分な場合などに、大きなケガや思わぬ事故が起こる可能性があるため、常に危険が伴う機械であることを忘れてはなりません。 そうした事故を防ぐためにも、前述の特別教育を受けることが有効ですが、作業する際の服装や、保護具を正しく身に着けることも、同時に大変重要なポイントです。 周囲の樹木や機械に引っかかったりしないよう、さまざまな作業に適した作業服があると安心です。 軽く、高機能な素材を用いた作業服であれば、季節に応じて快適な作業が可能になります。 作業服は手首や足首などの裾口が締まっているので、引っかかりにくく、服の中に木の切り屑などが侵入することを防ぐなどの高い防護性が特徴です。 また、チェーンソー事故で6割を占めるといわれるのが脚の切創です。 そうした事故を防止するため、防弾チョッキなどにも使用される特殊繊維があしらわれ、脚の切創を防ぐチェーンソー作業用のズボンが開発されています。 これは、動いているチェーンソーがもし当たった場合、瞬時にチェーンソーのカッターを止めるしくみ。 あるいは、一般の作業ズボンの上から履いて、足全体をガードするチャプス(高機能繊維でできたカバー)もあります。 また、伐採中は木の切り屑や粉じんが飛ぶので、防じん用マスク、保護用メガネやゴーグル、顔を覆うフェイスシールドなどがあるとより安心です。 さらに、エンジンを搭載したチェーンソーは大きな音が発生するので、難聴にならないよう騒音防止用の耳栓をつけます。 チェーンソーを扱うメーカーでは、遮音性の高いイヤマフ付きのヘルメットが販売されています。 その際、丈夫な素材で滑りにくい底の靴が有効です。 また、林業の作業用シューズとして、軽く、撥水性にすぐれた靴も開発されています。 整地されていない現場では歩きにくいため、地下足袋の感触で歩けるようなソールが採用されたタイプです。 さらに、チェーンソーを持つ手には、必ず防振性のある手袋をつけましょう。 これは手を切らないように保護するだけでなく、機械から伝わる振動を軽減する機能性になります。 長時間、業務に携わる人にとって作業上とても重要なポイントとなります。 チェーンソー使用による振動障害について 前項で、チェーンソー使用時には防振性手袋の着用が重要だと述べたのは、チェーンソー使用による体への影響が顕著なためです。 戦後、林業が盛んになった頃にチェーンソーが盛んに使われましたが、同時に多くの林業従事者の手指に「振動障害」が起こりました。 振動障害とは「チェーンソー、グラインダー、刈払機などの振動工具の使用により発生する手指等の末梢循環障害、末梢神経障害および運動器(骨、関節系)障害の3つの障害の総称」と厚生労働省のサイトに記載されています。 具体的な症状は、手や指、腕などにしびれや冷え、こわばりなどを持続的に感じるもの。 寒いときに手や指が白くなり、末梢循環障害が起こるレイノー病の症状を呈します。 原因は、チェーンソーなどの振動工具による振動が手や指を通して伝わるだけではなく、作業時間の長さや寒冷地などでの作業環境など、さまざまな要因が複雑にからみあうことで発症すると考えられています。 ちなみに、振動障害の対象となる振動工具の種類は厚生労働省により分類されています。 チェーンソーを筆頭に、さく岩機などのピストンによる打撃機構を有する工具、エンジンカッターなどの内燃機関を内蔵する工具など、全部で9つの種類におよびます。 チェーンソーだけは他の工具とは別に独立して分類され、トップにあげられていることから、振動障害を起こす振動工具の代表として、その振動具合が大きいと考えられていることがわかります。 それだけ、チェーンソーの使用には注意が必要であり、防振性手袋の着用がとても大切だといえるでしょう。 チェーンソーの作業時間を守る とても便利なチェーンソーですが、使用することで振動障害を起こしてしまうと聞くと、使うのをためらってしまうかもしれません。 とはいえ、使わなければスムーズに作業を進めることができないことになります。 そこで、厚生労働省では振動障害予防のための対策を講じるよう、さまざまな予防対策を示しています。 以前は、チェーンソーの機械本体(もしくは取扱説明書)に記載された「周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値」によって、厚生労働省通達で1日の作業時間が決められていました。 ちなみに、「周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値」とは、わかりやすくいえば「振動の強さを表す数値」といえます。 チェーンソーなど、振動障害の対象となる製品には「周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値」があり、各メーカーはHPなどで公表するとともに、製品には必ず記載されています。 チェーンソーを使用する際は必ず確認してください。 もし、1日に2時間しか作業ができないとなると、林業の仕事が進まなくなってしまいますが、近年のチェーンソーは振動障害対策が進み、開発、改良がおこなわれてきました。 そこで、厚生労働省では「周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値」「振動ばく露時間」から「日振動ばく露量A(8)」を算出して、振動障害予防の対策を講じることとしました。 国際標準化機構(ISO)や海外での取り組み状況をふまえて、定められたものです。 詳細は以下にある、厚生労働省のウエブサイト「振動障害の予防のために」を参照してください。 「日振動ばく露量A(8)」はサイト内の「日振動ばく露量A(8)の計算テーブル」から求めることができます。 mhlw. pdf チェーンソーの作業前の点検 実際にチェーンソーを使用する際には、注意しなければならないことが多々あります。 まず、作業前の点検や注意点を確認しておきましょう。 給油や点検を忘れずに。 目立てとは研磨、つまり刃を研ぐこと。 目立てを適切にしていないと、チェーンソーがうまく動かず、きれいに切れなくなってしまいます。 素手では扱わず、必ず手袋をしておこないましょう。 チェーンソー・スタート時のチェックポイント 点検やチェックが終わったら、チェーンソーで木材を切っていきます。 エンジンを搭載したチェーンソーの場合、エンジンをスタートさせることから始めます。 ソーチェーンが動くので、ソーチェーン部分に当たるものがないように気をつけます。 地面にも触れないようにしましょう。 リアハンドル型の場合は、右足でリアハンドルの下側を踏んで固定し、右手でスターターを引くとエンジンがかかります。 トップハンドル型の場合は、右ひざでチェーンソーの本体を固定してからスターターを引きます。 エンジンスタート後、チェーンブレーキを解除しましょう。 解除を忘れてエンジンをかけ続けると、故障の原因になります。 チェーンソー切断時の基本的な注意事項 さあ、いよいよチェーンソーで木を切っていきます。 巨木を伐採・倒木するのはプロの仕事ですから、安全衛生規則に基づいて作業をおこなうことになります。 ここでは、チェーンソー使用時の基本的な注意点を挙げていきます。 高所や不安定な場所での作業は危険です。 トップハンドル型の場合でも必ず両手でハンドルを持つようにしましょう。 片手ではキックバックが起こった際などに対応できないことが多いからです。 尚、チェーンソーは体の右側の位置で作業をおこないます。 もちろん、作業中のたばこも厳禁です。 燃料が漏れた場合はすぐにエンジンを停止し、エンジンが冷えるまで枯草や燃料などの可燃物の近くには置かないようにします。 また、ガイドバー、ソーチェーンなどは高温になるため、触らないように気をつけましょう。 触れるとやけどをする恐れがあります。 最大の注意点、キックバックとは チェーンソーで木を切っている最中に、チェーンソーの駆動力によりチェーンソー自体が跳ね返ってくることがあります。 これを「キックバック」といい、とても強い力が働く非常に危険な現象です。 キックバックが発生するのは、チェーンソーのガイドバー先端から上側(4分の1部分)のキックバックゾーンと呼ばれるところに木材などが当たった場合や、釘など切れないものに触れた場合です。 キックバックが発生すると、チェーンソーが非常に強い力で跳ね返されるので、使用者がその力を制御しきれない場合があり、大ケガにつながったり、命にかかわる事故に発展する可能性があります。 キックバックを防ぐためには、以下の点を守りましょう。 さらに、キックバックで止まる慣性自動チェーンブレーキが装備されている機種であれば、リスクを下げられますが、日本では残念ながら標準装備ではありません。 安全重視の観点では、慣性自動チェーンブレーキ搭載機種がおすすめです。 使用後も点検と整備が必要 チェーンソーを使った後は、そのままにしておいてはいけません。 使用都度の点検や清掃が必要なほか、定期的なメンテナンスも必要です。 取扱説明書に基づいて正しく点検や整備・保管をおこないましょう。 機械が冷えたのを確認してから保管しますが、長期保管する場合は燃料を抜いておきます。 燃料が残っているとエンジンが不具合を起こす可能性があり、火災を起こす恐れも生じるためです。 パーツを分解して組み立て直し、切れ味が悪い場合は、専用のやすりでソーチェーンの目立てをおこないます。 自分でできない場合は、販売店で点検、整備をしてもらいましょう。 チェーンソーのメーカーは? チェーンソーは国内、海外ともに多くのメーカーで製造されています。 チェーンソー専門メーカーは少なく、チェーンソーのほかに、草払い機や芝刈り機などエンジンを搭載した農林業道具を扱っているところが多いようです。 主なメーカーは次の通りです。 プロ用として使われることが多い。 店頭での対面販売のみ。 社有林の経営管理をおこなう。 充電式で手入れが簡単なチェーンソーが人気。 ラインナップが多い。 チェーンソーによる芸術とは 近年はDIYなどの普及やアウトドアの人気により薪ストーブユーザーにも人気のチェーンソーですが、チェーンソーを使った「チェーンソーアート」をご存じでしょうか。 「チェーンソーアート」とは、その名の通りチェーンソーを使った芸術で、多くは木や氷を素材にしたチェーンソーによる彫刻です。 作品のそのものを展示するだけではなく、制作過程を披露することでエンターテインメントとして楽しめる要素があり、人物や動物などのほか、マスコットなど多種多様なものをチェーンソーだけで彫刻できるのだそう。 世界ではもちろん、日本でもカービングショーが開かれていて、2019年7月にドイツで開かれた「スクラプター・ラバッツ2019」には、チェーンソーアートの元世界チャンピオンである城所ケイジさん(52)が招かれました。 しかも、来場者による投票で城所さんの作品が最高賞を受賞したというから驚きです。 画像は違うチェーンソーアートですが、高さ2メートル、直径80センチにおよぶ丸太を使って3日間で仕上げた作品は、城所さんの星座でもある「水瓶座」をモチーフにした作品とのこと。 迫力ある彫刻がすべてチェーンソーで生み出されるとは、新しいチェーンソーのイメージ作りにも大きく貢献しているのではないでしょうか。 近年はDIYなどの普及やアウトドアの人気により、薪ストーブユーザーにも人気のチェーンソー。 林業のプロが使う専門の道具から素人が使える工具として認識されており、一般的に身近なものになりつつあるチェーンソーは廉価で使いやすさを重視したものが増えているようです。 ただし、購入する際はその性能をしっかり見極め、チェーンソーを使用する際は、使用者本人だけでなく、周囲の状況にもくれぐれも気をつけて作業をおこなうことが肝要です。 mhlw. mhlw. ncs-kyokai. mori-anzen. agara. 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チェーンソーの資格が必要な状況とは?個人での利用なら資格は必要なし 仕事でチェーンソーを使う場合は、資格の取得が必須です。 DIYや自宅の庭でチェーンソーを使う方は、資格なしで扱えます。 チェーンソーは木の伐採や解体に使用すると便利な反面、扱い方を間違えると重大な事故につながりやすいです。 そのため安全な作業を行えるよう、資格の取得が義務となっています。 チェーンソーの資格が必要なとき 仕事でチェーンソーを使う際は、資格を持っていないと業務ができません。 無資格で従事した場合、罰則の対象です。 これは法律で定められており、資格を持った状態で従事することが義務付けられています。 必要なのは法律で定められた講習である「特別教育」を受講すること。 特別教育では学科だけでなく、実技も学びます。 仕事でチェーンソーを使う場合は、この講習を受けている証明が必要になるのです。 チェーンソーの資格(特別教育)は2種類 特別教育の内容は扱う木の大きさによって区別されており、大きく2種類に分けられています。 大径伐木等(だいけいばつぼくとう)• 小径伐木等(しょうけいばつぼくとう) 「 伐木(ばつぼく)」とは、立っている木を伐採することです。 大径伐木等は、• 胸高直径70cm以上ある立木の伐採• 胸高直径20cm以上で、重心が著しく偏っている立木の伐採 を指します。 上記の伐木業務を行う際は、受講が必要です。 胸高直径(きょうこうちょっけい)は立木に成人が並んで立った際、胸の高さにあたる木の直径を指します。 「 大径伐木等」の受講が必要な場合は、• 胸高直径の大きなもの• 胸高直径が小さくても重心がかたよっている木 を扱うときです。 大径伐木等にあたらない立木をチェーンソーで伐採する場合は、「 小径伐木等」を受講します。 個人利用なら資格はなくてもOK 個人でチェーンソーを使うときは、資格がなくても問題ありません。 おもに以下のような場合が個人利用です。 庭木の切断• DIYで木材を切断する• 家具の解体• 薪割り チェーンソーを使用した大がかりな伐採や解体の作業は、業務にあたる可能があります。 用途が個人利用になるのか、事前によく確認しておきましょう。 チェーンソーの資格でかかる料金はいくら?2020年8月1日以降は注意! チェーンソーの資格規定は、2020年8月1日に改正されます。 取得した資格が無効になる場合もあるので、注意が必要です。 特別教育を受ける際は、講習を実施している会社やコースによって料金が異なります。 料金や規定改正で何が変わるのかを、事前に確認しておくと良いでしょう。 チェーンソーの資格でかかる料金 改正前の特別教育を受講してかかる料金は、大径伐木等と小径伐木等のどちらも17,000円前後です。 改正後の特別教育は、16,000円程度で受講ができます。 料金はテキスト代込みです。 また料金の支払いは、振込みで事前に済ませるようになっていることが多いです。 料金の支払いを済ませていないと、受講に間に合わない可能性もあります。 事前に確認を取っておきましょう。 2020年8月1日以降は規定改正があり注意が必要 2020年8月1日に、2つの資格(大径伐木等と小径伐木等)が統合・改正されます。 規定が改正されたあとは、科目が新しく追加された「 チェーンソーによる伐木等特別教育」の受講が必須です。 チェーンソーによる伐木等特別教育は、 2019年2月12日より受講できます。 しかし「チェーンソーによる伐木等特別教育」が有効になるのは、2020年8月1日以降です。 そのため すぐに業務に就く場合は、「大径伐木等」「小径伐木等」を受講しなくてはいけません。 2020年8月1日以降は、規定改正される前の資格が無効になるので注意が必要です。 改正前の教育を受けている場合も受講が必要? 改正前の特別教育を受けている場合も、改正後(2020年8月1日以降)に新しい資格の受講が必要です。 規定改正前に受講していれば、 改正後に新しく追加された学科と実技の受講のみで資格を継続できます。 「チェーンソーによる伐木等特別教育」の一部を受講できる「免除コース」は、以下のとおりです。 大径伐木等を取得している場合は学科が2時間、実技は0. 5時間• 小径伐木等を取得している場合は学科が3時間、実技は2時間 免除コースを受講することで、規定改正後も有効な資格を取得できます。 料金は6,000円ほどで受講可能です。 業務を2020年8月1日以降も継続して行う場合は、免除コースを受講すると良いでしょう。 チェーンソーの資格講習はどこで受けられてどんな内容を行うの? チェーンソーの特別教育は、多くの会社が実施しています。 しかし受講できる教習所は、各都道府県に必ず設置されているわけではありません。 講習の内容は決められているので、どの教習所でも同じ内容です。 教習所を選ぶ際は、通いやすさを目安にすると良いでしょう。 どこで受けられる?講習会を実施している会社 特別教育は、いくつかの重機メーカーが実施しています。 重機メーカーの行っている講習は、随時予約が可能です。 講習会を実施している以下の4社は、全国で受講ができます。 ・コマツ教習所 コマツ教習所では、• 大径伐木等• 小径伐木等• チェーンソーによる伐木等特別教育• 免除コース の受講が可能です。 教習所がたくさんあり、全国16ヶ所の中から通いやすい教習所を選べます。 受講できる特別教育と教習所の多さが魅力です。 ・PEO建機教習センター PEO建機教習センターで実施している講習は、以下のとおりです。 小径伐木等• チェーンソーによる伐木等特別教育• 免除コース 教習所は、北海道から岡山県までの9ヶ所にあります。 大きな木の伐採をしない方や、初心者の方はPEO建機教習センターで受講すると良いでしょう。 ・コベルコ教習所 コベルコでは以下の講習会を実施しています。 大径伐木等• チェーンソーによる伐木等特別教育 チェーンソーによる伐木等特別教育は、全国に9ヶ所ある教習所で受講が可能です。 大径伐木等の特別教育は、4ヶ所の教習所で実施しています。 教習所によって受講できる特別教育が異なるので、事前に確認をしましょう。 ・キャタピラー教習所 キャタピラー教習所で受講できるのは、大径伐木等の講習のみです。 全国に14ヶ所ある教習所で、講習が開催されています。 パソコンだけでなく、スマートフォンからも受講の予約が可能です。 講習で行う内容について チェーンソーの特別教育で行われるのは、学科と実技です。 学科の内容は、大きく分けて4項目に分類されます。 伐木の作業に関する知識• チェーンソーについての知識• 振動障害と予防の知識• 関係法令 実技で学ぶ内容は、以下の3項目です。 伐木の方法• チェーンソーの操作• チェーンソーの点検および整備 チェーンソーの扱い方だけでなく、メンテナンスや関連する知識まで幅広く学べます。 講習時間は以下の表を参考にしてください。 大径伐木等 学科8時間 実技8時間 小径伐木等 学科7時間 実技6時間 チェーンソーによる伐木等(改正後の特別教育) 学科9時間 実技9時間 大径伐木等の特別教育では、かかり木(伐採中に引っかかって倒れない木のこと)についての講習もあります。 そのため小径伐木等の特別教育よりも、講習の時間が長いです。 特別教育を実施している会社によって異なりますが、講習はおおよそ2日程度の日程で行われます。 学科と実技のどちらもしっかりと学べて、実際の業務でも活用できる教育内容です。 講習の際に必要なものや注意点 特別教育を受講する際、必要な持ち物があります。 筆記用具• 保護衣(保護ズボン)• 作業用手袋• ヘルメット• チェーンソー作業が可能な靴• 修了証(免除コースのみ) 服装は安全作業のため長そで、長ズボンが良いでしょう。 免除コースを受講する場合、特別教育の修了証が必要です。 講習を実施している会社の中には、保護衣を貸し出している場合もあります。 また持ち物は受講するコースによって違う場合があるので、事前の確認を取りましょう。 まとめ:チェーンソーの資格は安全に作業する上で必要なことが学べる 安全に作業をするためには、正しいチェンソーの使い方で作業しなくてはなりません。 チェーンソーの資格取得は、安全に作業する上で必要な知識も習得できます。 業務でチェーンソーを扱う方はもちろん、個人で利用する方や初心者にもおすすめの講習です。 チェーンソーの種類や使い方について詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしてくださいね。
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広告 チェンソーの特徴 チェンソーにはエンジン式のものと、モーター式のものがあります。 100Vの電源がある所ではモーター式の物が便利で、故障も少ないようですが、一般的にはどこでも使えるエンジン式の物が主流です。 チェンソーの各部の名称と使い方 この写真は私が使っているガソリンエンジン式の小型チェンソー 共立のGC301 です。 刃の長さが短くて ガイドバー35cm、14インチ 小型で安価な機種です。 エンジン 排気量約30cc の回転をチェーン式ノコ刃 鋸刃 に伝えて木を切るようになっています。 エンジンから鋸刃の間には自動遠心クラッチが付いていて、エンジンの回転を落とすと自動的に刃の回転が止まります。 フロントハンドルとリアハンドルを持って木を切りますが、ノコ刃との間にフロントハンドガードがあります。 これを前に倒すとチェーン刃にブレーキがかかるようになっています。 燃料と 楽天 を入れたらエンジンを掛けます。 暖機運転後にフロントハンドガードを手前に引いてチェンのブレーキを解除します。 フロントハンドルを左手で、リアハンドルを右手でしっかりと支えて、スロットルロックアウトレバーを握ってスロットルを少しずつ引くとエンジンが高回転になります。 この時、刃の延長線上に体の中心線が来ないようにします。 頭や目も刃の延長線上からずらしてやります。 これは安全の為にとても重要です。 木材にチェンの下側の刃の根本を当てて切ります。 刃の先端やチェンの上側を木材に当てるとキックバックが起こってとても危険です。 木材を切るだけなら誰でもできますが、木材を切った後に木材の自重で木材が下に落ちたり、反動で木材の位置が上や横に移動したりします。 これを予測しながら作業をしないと非常に危険です。 これができないと命にかかわる重大な事故となります。 2サイクルエンジンのかけ方• フロントハンドカバーを前に 刃の側に 倒しておきます。 ストップスイッチのあるものは、スイッチを始動の位置にします。 スロットルレバーを低速の位置にします。 チョークレバーのあるものは、チョークレバーを「閉」の位置にします。 メーカーや機種によってはその他に始動のレバーがあるものがあります。 プライマリーポンプを数回押して、燃料が燃料戻りパイプから燃料タンクへ戻るまでガソリンを気化器に送り込みます。 本体を手でしっかり押さえながら、スタータグリップをエンジンの爆発音がするまで数回引きます。 最初のエンジン爆発音がしたらチョークレバーを「開」の位置に戻します。 再びスタータグリップを引っ張るとエンジンが簡単に始動します。 エンジンが暖まっている場合で、燃料が切れた時でなければチョークレバーを「開」のままでエンジンをかけます。 チェンソーの刃の目立て方法 この写真はチェンソーの刃の拡大写真です。 この写真の中央上部の刃で木が切れるようになっています。 その右のデプスゲージとの高さの差 デプス 分だけ切れるようになっています。 この機種では直径4mmの丸ヤスリをチェン刃の進行方向と60度の角度になるように当てて刃を研いでやります。 デプスが浅い時は、平ヤスリでデプスゲージ部を約0. 7mm低く滑らかにしてやります。 刃の部分をよく観察すればどのようにしたら良いのかはすぐにわかります。 目立てをしても切れ味が回復できなくなったらチェン刃 ソーチェン を交換します。 必ずメーカーの指定の刃 この機種ではオレゴンのチェーンタイプ91VG、ピッチ9. 35mm、ゲージ1. 27mm、リンク数52E に交換します。 チェンソーを使う時の注意とメンテナンス チェンソーは長い刃が露出していて、高速で動くので取り扱いを誤ると、とても危険なものです。 注意事項をよく守って安全に使いましょう。 チェン刃の張りは常に適正になるようにします。 張り過ぎやたるみ過ぎになると機械の寿命に影響しますし危険です。 チェン刃用のオイルの量は必ず点検してください。 また、自動オイルポンプの調整も必要があれば調節します。 保護メガネを必ず使用します。 チェンソーを使うと切りくずが飛んでくることがあります。 服装は長袖シャツと長ズボンを着用して、靴はゴム長靴のようなのを履きます。 帽子や手袋も必ず着用します。 これは体を保護する為でとても重要です。 チェンソーの機械的に動く部分には注油またはグリスを注入します。 ただし、自動遠心クラッチには油分を付けてはいけません。 2サイクルエンジンには混合油を使用します。 メーカーの指定の混合比にします。 よくわからない時は1:25位にします。 作業をする近くに他人が入らないように常に気をつけて作業をします。 刃が手前に移動する部分で切るようにします。 刃の先端や刃が先端に移動している部分ではキックバックが発生するので危険です。 チェンソーを長期間使用しないで格納する時は、タンクと気化器の中の燃料を空にしておきます。 また燃料を抜いた後、止まるまで運転しておきます。 そうしないとエンジンの気化器の細いジェット部が詰まることがあります。 回転部や動く部分には注油したり、グリスを塗っておきます。 その他にも各部を時々点検して、不具合な所は修理しておきます。
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