双極 性 障害 うつ 状態。 双極性障害の僕が解説【躁転そうてん】と【鬱転うつてん】とは?

「うつ」と「そう」の状態が繰り返される双極性障害の症状の特徴、治療薬について解説

双極 性 障害 うつ 状態

うつ病と間違われやすい双極性障害とは? 本日はうつ病と間違われやすい「双極性障害」を紹介したいと思います。 双極性障害は、躁うつ病とも呼ばれ、字のごとく「躁:気分が高揚する」状態と「うつ:気分が落ち込む」状態を繰り返すことが特徴とされます。 アメリカ精神医学会の精神障害診断マニュアル「DSM-5」では、うつ病(単極性うつ病)と双極性障害(躁うつ病)を異なる別の精神疾患単位と見なしています。 そのため、従来使われていた、うつ病と双極性障害を一つにまとめた『気分障害(Mood Disorder)』という総称的な精神疾患の概念がなくなりました。 DSM-5では『双極性及び関連障害(Bipolar and Related Disorders)』と『抑うつ障害・うつ病性障害(Depressive Disorders)』と明確に区別がされています。 躁の状態とは? 躁の症状とは次のようなものがあげられます。 症状によっては、学業や仕事、人間関係や社会生活に支障をきたすようなトラブルにつながる場合も少なくありません。 夜は眠らなくても平気(徹夜や夜更かしが増える)• 不思議なくらい爽快で過剰なほど活動的になる(仕事や勉強を過剰にこなす、アイディアがどんどん湧く、過剰に行動的だったり多弁でよくしゃべるなど)• 活動的な割には集中力が乱れやすい• 感情的になりやすく、とくにイライラするなど怒りっぽくなる• 気が大きくなり、何でもできるような気がしてくる(自尊心肥大・誇大)• お金の使い方が荒くなる(高額な買い物や借金、無謀な投資をはじめるなど)• 性行為など性的な活動が増加する• まずい結果になるような行動を継続している・自暴自棄 以上のような症状が、3つ以上当てはまり、日中のほとんどの時間に存在するような日が4日以上継続し、他者から見ても明らかで、トラブルにつながりそうな場合は要注意です。 先述のように活動的な様子なので、元気なのかと思っていると、急に気分が落ち込んだり、やる気がなくなったりうつの症状が現れます。 ただ、両者の違いが極端なので、よく気づきやすいと言われています。 複数の症状がほぼ一日中存在している状況が1週間以上続き、人間関係や日々の生活に支障が出るような状況でしたら要注意です。 うつの症状とあわせて、躁の症状がみられるのですが、1日中症状が存在しているわけでもなく、例えば、入院するなどの強制ストップをかけるような手段が必要なほどでもなく、とはいっても、もともとのその人とは違った高揚した様子や過活動な様子が見られます。 なので、一見すると「テンションが高い」「元気だ」「活動的だ」と思われる程度で、いわゆる元気になった状態ととらえられ、自分でも、周囲からも「躁」の部分が発見されづらくなります。 また、躁の時よりもうつの状態の期間が長く出る方も多く、診察時に気持が落ち込んだ時の状態を中心に話すことが多いので、「うつ病」の診断のみになるケースが少なくはありません。 うつ病の治療を始めたことで、症状が悪くなる場合などもあるので、いかに軽躁状態を見逃さないかがカギとなります。 元気であるという受けとめ方が悪いわけではありませんが、気持が落ち込む時だけではなく、元気だと感じているときや活動的になっているときも含めて、自分の状態を俯瞰して眺めるような意識を大切にしてみてください。 双極性障害の原因は? 精神疾患の全般に言えることでもあるのですが、双極性障害の明確な原因ははっきりとわかっていません。 ストレスがきっかけとなることもありますが、ストレスをためやすい人だけが発症するわけではありません。 「自分はうつになんかならない性格です」と口にする方も少なくはありませんが、どんな性格の人でも発症する可能性は備えています。 普段の自分と何か違う感じをしたときには、自分自身のこの週間程度の様子を振り返ったり、近しい人に客観的な意見を聞いてみたりするのも有効な手段です。 双極性障害の治療 双極性障害は正しく治療をうければ改善できる病気です。 ただ、うつ病よりも治療が難しく、長期化する傾向があります。 治療は薬物療法が中心となることも多いですが、カウンセリングなども有効とされます。 適切な治療を行うことで症状を軽減することが可能なので、焦り過ぎずに、治療をしつつ、症状との付き合い方などを考えてみてください。 薬物治療としては、躁やうつの波を小さくしてくれる「気分安定薬」や、イライラを沈めたり気持を穏やかにする「抗精神病薬」を中心に行うことが多いです。 症状が見えにくいことなどもあるので、自己判断で中断したり減薬したりせずに、医師と相談をしながら治療を続けてみて下さい。 双極性障害の症状は、一見すると「元気」とみられることもありますが、活動的な様子や自信満々な様子に対して、周囲から疎ましがられることも時にあります。 そうすると、本人と周囲の受け止め方にギャップが生まれたり、誤解から関係性が悪くなったりしてしまうことがあります。 さらには、その原因を性格ととらえられ、病気と思われず、本人も苦しんでいる場合がよく見られます。 本人にしろ、周囲にしろ、その状況の中には「困っている人がいる」ということは共通しているので、一人で抱え込まずに相談してみて下さい。 (2016年05月20日「」より転載).

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双極性障害で使われる薬とそれぞれの特徴

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スポンサーリンク 双極性障害と躁病エピソードの診断基準 双極性障害 bipolar disorder は、 躁状態 躁病エピソード と うつ状態 大うつ病エピソード の二つの病相 エピソード が交互に出現する精神疾患ですが、その診断ではうつ病(大うつ病性障害)に加えて躁病の診断をすることが必要になります。 一般的なうつ病の病態に加えて、躁病エピソード(躁状態)あるいは躁うつ混合状態が1回以上確認された時に、 『双極I型障害』という診断が下されます。 APA(アメリカ精神医学会)の作成したでは、うつ病(大うつ病性障害)の診断基準は以下のようになっています。 以下の症状のうち5つ(またはそれ以上)が同じ2週間の間に存在し、病前の機能からの変化を起こしている。 (これらの症状のうち少なくとも1つは抑うつ気分または興味・喜びの喪失である)明らかに、一般身体疾患または気分に一致しない妄想または幻覚による症状は含まない。 1.その人自身の訴えか、家族などの他者の観察によって示される。 ほぼ1日中の抑うつ気分。 小児や青年ではいらだたしい気分もあり得る。 2.ほとんど1日中またはほとんど毎日、すべての活動への興味・喜びの著しい減退が見られる。 3.食事療法をしていないのに著しい体重減少あるいは体重増加がある 例:1ヶ月で体重の5%以上の増減の変化。 または毎日の食欲の減退または増加。 小児の場合、期待される体重増加が見られないことも含まれる。 4.ほとんど毎日の不眠または睡眠過多。 5.ほとんど毎日の精神運動性の焦燥または制止。 6.ほとんど毎日の易疲労性または気力の減退。 7.ほとんど毎日の無価値感または過剰であるか不適切な罪責感。 8.思考力や集中力の減退または決断困難がほぼ毎日のように認められる。 9.死についての反復思考、特別な計画はないが反復的な自殺念虜(希死念慮)、自殺企図または自殺するためのはっきりとした計画。 症状は混合性エピソードの基準を満たさない。 臨床的に著しい症状面の苦痛があり、また社会的・職業的または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。 自己または他者を傷つけるほど重篤または精神病性の特徴を持つ。 症状は物質嗜癖(薬物乱用など)や一般的な身体疾患によるものではない。 症状は死別反応(対象喪失)だけではうまく説明されない。 即ち愛する者を失った後に症状が2ヶ月を超えて続くか、または著明な機能不全がある。 無価値への病的なとらわれ、自殺念虜、精神病性の症状、精神運動制止があることが特徴である。 気分が異常かつ持続的に高揚し、開放的で、またはいらだたしい、いつもとは異なった期間が少なくとも一週間持続する。 (入院治療が必要な場合はいかなる期間でも良い)。 気分の障害の期間中、以下の症状のうち3つ以上が持続しており(気分が単に苛立たしい場合は4つ)、はっきりと認められる程度に存在している。 1.自尊心の肥大、または誇大 2.睡眠欲求の減少(例:3時間眠っただけでよく休めたと感じる) 3.普段より多弁であるか、喋り続けようとする心迫 4.観念奔逸、またはいくつもの考えが競い合っているという主観的な体験 5.注意散漫(即ち、注意が余りにも容易に、重要でないかまたは関係のない外的刺激によって他に転じる) 6.目標志向性の活動(社会的・職業的または学校内、性的行動のいずれか)の増加、または精神運動性の焦燥 7.まずい結果になる可能性が高い快楽的活動に熱中すること(例:制御の効かない買い漁り、性的無分別、または馬鹿げた商売への投資などに専念すること) C. 症状は混合性エピソードの基準を満たさない。 臨床的に症状の著しい苦痛があり、社会的・職業的または他者との人間関係に著しい障害を引き起こしている。 または自己または他者を傷つけるのを防ぐために入院が必要なほどに重篤であるか、または精神病性の特徴が存在する。 症状は、物質(薬物乱用など)の直接的な生理学的作用、または一般身体疾患(例:甲状腺機能亢進症など)によるものではない。 躁病エピソードというのは、単純に陽気で楽しくて行動的になり自信が高まるというものではなく、『自分でもどうしようもないくらいにハイテンションになって止められない状態(精神活動の勢いがつきすぎて、自分の精神が耐えられないほどに次々とアイデアや行動力が湧き出てくる状態)』なのです。 気分が高揚して何でもできそうな誇大感を感じるのですが、それと同時にハイになって興奮し過ぎることで、イライラしたり焦燥感に駆られやすくなってしまいます。 この気分が興奮してイライラとして落ち着かない状態のことを 『易怒性(怒りやすさ)・焦燥感』といいますが、この精神状態は本人にとってはかなりの主観的な苦痛となり心身共に疲弊しやすくなります。 また、躁病は自分が病的状態にあるという 『病識』が弱いために、周囲の家族や同僚から『余りにハイになり過ぎていて落ち着かないようだけど、少し休んだほうがいいんじゃない。 軽はずみな言動や間違った判断が増えているようだし』などと言われると、『自分は病気ではないし治療の必要もない。 今は最高に調子がいいだけだ』という強い反発や怒りが返ってきやすくなります。 しかし実際には、躁病では冷静な判断ができなくなっており、軽はずみで衝動的(快楽依存的)な行動・発言が増えているので、買い物依存症になって借金を重ねたり儲かるはずのない事業のアイデアを出して大金を投資したり、ハイになって周囲の人と争いあったりといった不適応行動が多くなります。 その結果、今まで作り上げてきた重要な人間関係が大きく崩れたり、高額の借金を多重債務者として背負い込んだり、職業的・社会的信用を一気に失ってしまうリスクが高くなります。 双極性障害のエピソードが長期化・慢性化するほど、安定した気分状態がなくなっていくラピッドサイクラーになりやすくなると言われていますが、双極性障害の人全体では5~15%がラピッドサイクリングの問題を抱えているというデータもあります。 ラピッドサイクラーの7~8割は女性で女性に多い気分の不安定・動揺の状態であり、年齢的には30歳以上の中高年者に多くなっているようです。 気分障害が2年間以上にわたって長期化した 『気分循環障害』においても、ラピッドサイクリングの問題が見られることがありますが、気分循環障害では躁病エピソードもうつ病エピソードも軽症になっているので、それほど深刻な社会的・対人的なトラブルに発展することは無いと思われます。 双極性障害(躁うつ病)は、人格荒廃にまで至るリスクのある統合失調症と比較すると 『予後の良い精神病』とされてきましたが、精神科医 ツァングの予後の統計学的調査(35年間にも及ぶ縦断的調査)では、 『予後良好(長期の全寛解):15%』『予後は良好だが再発する:45%』『部分的な症状が寛解する(部分寛解):30%』『慢性化する:10%』となっており、約8割の双極性障害の人が再発再燃や慢性化、部分的な症状の持続に悩んでいるということになります。 双極性障害(躁うつ病)は自殺リスクを除いては致死的な疾患ではないのですが、長期間にわたって再発再燃を起こしやすい難しい疾患ではあり、治療目標として『再発防止(気分安定薬リーマスの服薬維持)』が重要になっています。 誇大妄想と合わせて、精神病状態と呼ばれる妄想・幻覚のような問題が出てくることもあります。 快楽的・衝動的な活動への依存性も見られるので、買い物依存症・ギャンブル依存症を発症して多重債務に陥ったり、不特定多数の異性と関係を持つ性的逸脱(無分別な性行動)を行ったり、思い通りにならない相手に激怒して暴力を振るったりという深刻な問題もでてきます。 軽躁状態になると普段のその人と比べてみて、 『多弁で話し過ぎる・過活動で動き回りすぎる・周囲に構いすぎる・気が大きくなっている(自信があるように見える)』といった変化が見られるのですが、それは本人にとっては無理をしている状態でもあるので 『易疲労感・易刺激性・イライラ(過敏性)』などの問題が出てきたりもします。

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双極性障害

双極 性 障害 うつ 状態

「躁」と「うつ」を繰り返す 「最高」から「最低」へと気分が激変します。 双極性障害の「双極」というのは、「2つの極がある」という意味です。 著しく気分が高揚する「躁(そう)」状態と、意欲が低下し憂うつになる「うつ」状態という正反対の状態を繰り返すこころの病です。 かつては「躁うつ病」と呼ばれていました。 うつ病と混同されやすいのですが、うつ病は「うつ」状態だけが現れます。 それに対し、双極性障害は「躁」状態と「うつ」状態を繰り返すもので、両者は異なる病気です。 双極性障害のうち、社会生活に支障があるほどの躁とうつを繰り返すタイプをI型、軽い躁(軽躁)とうつを繰り返すタイプをII型といいます。 そのほか、軽い躁と軽いうつを繰り返したり、躁とうつが同時に現れたり、必ずしも診断基準にぴったりと当てはまらないなど、さまざまなタイプがあります。 原因は今のところわかっていませんが、脳内の情報伝達の乱れによるものではないかと考えられています。 発症の背景には、ストレスや生活環境の変化、生活リズムの乱れなどがあることが多いようですが、きっかけがはっきりしない場合もあります。 双極性障害になる人の割合については調査によってばらつきがありますが、I型では約1%、II型では約5%とする報告もあり、決して珍しい病気ではありません。 若い時期に発症することが多く、特にI型では10代後半~20代前半が発症のピークとなっています。 しかし、見逃されやすい病気であることから、適切な診断・治療に結びつくまでに長い時間がかかることが多く、正確な診断を受けるまでに10年以上かかったケースが患者の3分の1を占めるという報告もあります。 早期発見のためにも、本人や家族が病気の正しい知識を持っておくことが必要です。

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