「お気をつけてお帰りください」は正しい表現? 会社の上司やお客様に日常何気なく使用している「お気をつけてお帰りください」に違和感を感じることはありませんか?敬語表現は気になり出すときりがありません。 インターネットで検索しても様々な解釈が出てきて考えがまとまらない時が多々あるものです。 そもそも言葉というものは歴史とともに多様化されていくもので、多くの人が使えば、それがスタンダードな表現になります。 「お気をつけてお帰りください」は敬語表現として正しいのでしょうか。 間違っているのでしょうか。 検証してみましょう。 「お気をつけてお帰りください」は二重敬語? 「お気をつけてお帰りください」には、「お」が二回使用されています。 「お気をつけて」の「お」は丁寧語です。 そして「お帰りください」の「お」は尊敬語です。 よって二重敬語にはなりません。 もし、どうしても表現が気になるようなら、丁寧語の「お」を省略し「気をつけてお帰りください」にしましょう。 しかし、「お気をつけて帰りください」は間違いです。 尊敬語の「お」がなくなり、相手に対する尊敬表現ではなくなってしまいます。 「お気をつけてお帰りになられてください」は正しい表現? 「お気をつけてお帰りになられてください」は、「お気をつけてお帰りください」を少しアレンジした言葉です。 より丁寧さを増したつもりかもしれませんが、この言葉には要注意!二重敬語になっています。 「お(ご) ~になる、なさる、くださる」と「~れる、られる」がくっつくと二重敬語になります。 よって、正しい表現は「お気をつけてお帰りください」になります。 「お気をつけて」だけはNG? 「お気をつけてお帰りください」の「お帰りください」の部分を省略した表現です。 「お気をつけて」に気持ちを込めて伝えているつもりかもしれませんが、敬語表現としては間違いです。 「お気をつけて」は「気をつけて」に丁寧表現を加えているだけです。 この言葉だけでは尊敬表現は含まれません。 きちんと相手に尊敬表現を伝えるには「お気をつけてお帰りください」と最後まで言うようにしましょう。 「お気をつけてお帰りください」のアレンジバージョン 「お気をつけてお帰りください」だけでは言葉がシンプル過ぎるので、もう少しアレンジしたくなったら、次のような表現はいかがでしょうか? 「お気をつけてお帰りくださいませ」「お気をつけてお帰りになってください」これらは敬語表現としても正しい使い方になります。 上司や目上の人に対して「お気をつけてお帰りください」を伝える場合 上司や目上の人から「今から戻ります」「これから帰ります」などの連絡があった場合に「お気をつけてお帰りください」と伝える状況が発生するでしょう。 この言葉だけでは物足りなく感じた場合には、どのような言葉を加えると自然な言葉になるでしょうか? 「承知いたしました」を加える 「承知いたしました。 お気をつけてお帰りください」とすると自然な文章になります。 ちなみに「了解いたしました。 お気をつけてお帰りください」は間違いです。 「了解いたしました」は上から相手を見て許す場合に使う言葉です。 よって、上司が部下に対して「了解」はありえますが、部下が上司に対して「了解」してはいけないのです。 「承知いたしました」の他に「分かりました」「かしこまりました」は正しいです。 状況を察した言葉を付け加える 「お気をつけてお帰りください」は何を気をつけるのでしょうか。 いい大人が帰ってくるのが、それほど大変なんでしょうか? 相手の状況を察した言葉を付け加えると、言葉に納得感が出てきます。 例えば、慣れない遠方からの帰宅であれば「本日はお疲れ様でした。 遠方からのご帰宅、お気をつけてお帰りください」が良いです。 雨の日の帰宅であれば「お足元の悪い中のご帰宅になりますが、お気をつけてお帰りください」が良いです。 交通機関の乱れがあれば「交通機関に乱れも出ております。 お気をつけてお帰りください」が良いです。 「お気をつけてお帰りください」の使い方-来客が帰る場合- 来客が帰る場合「お気をつけてお帰りください」とこちらからお伝えする状況が発生します。 この場合、「お気をつけてお帰りください」にどのような言葉を加えると、自然な言葉になるでしょうか? ご訪問に感謝する言葉を付け加える お客様にお越しいただいことに感謝の言葉を付け加えます。 「お忙しいところをお越しいただきましてありがとうございました。 お気をつけてお帰りください」「本日はありがとうございました。 お気をつけてお帰りください。 」が良いです。 「本日はお疲れ様でした。 お気をつけてお帰りください」は間違いです。 「お疲れ様でした」は本来目上の人が目下の人に対して使う言葉だからです。 しかし、最近は「お疲れ様でした」は目下の人が目上の人に使う言葉、「ご苦労様でした」は目上の人が目下の人に使う言葉として定着してきました。 しかし、それは社内や身内だけの話です。 お客様に対しては本来の言葉の意味が強いため「お疲れ様でした」は使うべきではありません。 「ありがとうございました」を使いましょう。 「お気をつけてお帰りください」の外国語表現 外国語の敬語表現 グローバルな現代は外国人とのコミュニケーションも必須に近づきつつあります。 外国語の中にも敬語表現はあるのでしょうか。 それぞれの言語での「お気をつけてお帰りください」を検証してみましょう。 英語には敬語があるの? 英語にも敬語は存在します。 目上の人への表現と日常会話で言葉を使い分けます。 日本語の「承知しました」は、英語での敬語(丁寧な)表現は「I understand」、日常会話では「I've got it」になります。 「ありがとうございます」は、敬語は「I really appreciate it」、日常会話では「Thanks」です。 「お気をつけてお帰りください」の英語表現 英語で「お気をつけてお帰りください」は「Take care on your way back」「Have a safe trip back」になります。 「Please take care going home 」「 Be careful getting home」も同じ意味になります。 韓国語には敬語があるの? 韓国語にも敬語は存在します。 日本の敬語と異なり、自分個人に視点を置いて敬語を使い分けます。 自分の父親の話を人に話すとき、日本では身内の話なので敬語を用いませんが、自分視点で敬語を使う韓国の場合は、他人に父親の話をするときには必ず敬語を用います。 日本語が相対敬語であるのに対して韓国語は絶対敬語だと言われています。 「お気をつけてお帰りください」の韓国語表現 お隣韓国での韓国語の「お気をつけてお帰りください」は「チョシミ トゥロガセヨ」です。 文章の最後に「~してください」と敬語表現が含まれています。 友人や年下の相手に使う場合は「チョシミ ガセヨ」になり、「気をつけて帰ってね」とフランクな表現になります。
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「 注意する」は英語でどう言えばいいでしょうか? 日本語の「注意する」には、厳密には「危険を知らせる」「忠告する」「注目する」「気を付ける」という意味があります。 だから、「注意する」を英語で表現するには、これらを適切に使い分ける必要があります。 そこで、この記事では 「危険を知らせる」「忠告する」「注目する」「気を付ける」の4つに分けて、「注意する」の英語表現を紹介します。 この記事を読めば「注意する」にまつわる英語表現を自由に使えるようになるはずです。 記事の後半で、この記事で紹介した英文のネイティブ音声を【動画】で公開しています。 正しい発音を身につけて、今日から英会話で活用してください。 なお、覚えた英語表現を使って何でも話せるようになる勉強法について、『』で詳しく説明しています。 あわせてお読みください。 危険を知らせる 警告する 「警告する」「注意を喚起する」「警戒態勢を取らせる」など、 危険や問題を知らせるときの「注意する」を表す英語は「alert」です。 I alerted my new neighbor that the area had the highest burglary rates in the country. 私は、その地域は国で一番押し込み強盗の発生率が高いことを新しい隣人に警告しました。 先生は、麻薬の危険性について生徒達に警告しました。 I cautioned my wife not to open any email sent from unknown senders. 私は、知らない送信者から送られてきた電子メールを開かないように妻に注意しました。 銀行は、誕生日を暗証番号として使わないように私に警告しました。 My wife warned me that the plate was still very hot. 妻は、皿がまだとても熱いことを私に警告しました。 We were warned not to drink tap water in that country. 私たちは、その国では水道の水を飲まないように注意されました。 忠告する アドバイスする 何をするべきかを「忠告する」「アドバイスする」「助言する」ときの「注意する」を表す英語は「advise」を使います。 I strongly advise you to save money now. 今はお金を節約することを強く勧めます。 But my wife advises against it. 私は新しい車を買うことを考えています。 でも、妻はそれに反対しています。 My boss told me to call the customer as soon as possible. 上司は、できるだけすぐにその顧客に電話するように私に言いました。 My mother told me not to stay home all day and to go out with friends. 母は私に、1日中家にいるのは止めて、友達と出かけるように言いました。 叱る 上司など立場が上の人が「叱る」「叱責する」ときの英語は「reprimand」を使います。 I was reprimanded for poor work. 私は、仕事の出来が悪いことを叱られました。 「叱る」という意味の似たような単語として「scold」がありますが、「scold」は母親が子供を叱るときの英語です。 大人に対しては使いません。 My mother scolded me for chewing with my mouth open. 母は、口を開けたまま噛んでいることで私を叱りました。 「叱る」の英語について詳しくは、『』で説明している。 注目する 「注意を払う」「注意して聞く」の英語は「pay attention to ~」を使います。 You should pay attention to your teacher and learn all you can. 先生(の言うこと)をよく聞いて、学べることをすべて学ぶべきです。 「~から目を離さない」「しっかり見守る」の英語は「keep an eye on~」がピッタリです。 Please keep an eye on the baby. 赤ちゃんをしっかり見ていてください。 You should be on your guard against pickpockets when you go into the city. 街に行くときは、スリに注意するべきです。 You should beware of the dog when you visit him. 彼の家を訪れるときは犬に注意した方がいいですよ。 「Beware of dog」(犬に注意)、「Beware of vehicles」(車両に注意)、「Beware of alligators」(ワニに注意)など、「Beware of ~」は看板でよく使われる表現や。 気を付ける 気を付けて! 別れ際に「気を付けて帰ってね」と注意を促すときに使う英語表現は「Take care. 」です。 A: See you next week. A: それじゃあ、来週。 B: Take care. B:気を付けて。 「Take care. 」は、危険を予測していなくても気軽に使える会話表現です。 「お疲れ様」、「気を付けてね」くらいのイメージで、心遣いを伝えるために使います。 注意してください! 何か危険なことに注意してほしいときは「Be careful」を使います。 Be careful. 気を付けてね。 Be careful about who you trust. 誰を信じるべきか注意しなさい。 You should be careful about the food you feed your dogs. 犬に与える食べ物には注意するべきです。 最終電車に乗り遅れないように注意してください。 危険ですよ! 「危ない」「注意しろ」と伝えるときは「watch」を使います。 Watch out! There is a ghost behind you. 気を付けて。 後ろにお化けがいるわよ。 Watch your step! 足下に注意してください。
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基本は「care」「sure」「safe」 care は「注意」の意味で汎用的に使える表現 care は、日本語で「気にかける」「注意する」を表現する場面に幅広く対応する、基本的で汎用的な表現です。 たいていの場合、 take care 、 carefully、 be careful といった形で用いられます。 take care take care は、「注意する」「気をつける」「気にかける」という意味合いの熟語表現です。 《他動詞+目的語》の組み合わせですが、まとめて1個の自動詞であるかのように扱えます。 take care to do の形にすれば「~するように注意する」、take care that ~ の形にすれば「~を注意する」という趣旨が表現できます。 前置詞 of を続けて take care of の形を取る場合は、多分に「世話をする」「面倒を見る」というニュアンスの表現として用いられます。 気をつける程度を強調したい場合には take good care (十分に気をつける)と表現できます。 Take care! と呼びかける言い方は、別れ際のあいさつ表現の定番でもあります。 Take care you do not break anything. 何も壊さないよう気をつけなさい be careful be careful は、「気をつけてね」という呼びかけ表現としてよく用いられる言い方です。 careful は care に接尾辞 -ful が付いて「care に満ちた」状態を指す形容詞です。 He is careful. というような叙述でも使えますが、命令形で用いることの方が多いでしょう。 Be careful. という呼びかけ表現は、未然に防ぎたい事柄について注意を促すような場面で多く用いられます。 たとえば、事故、失敗、ケガ、あるいは風邪で寝込むような事態などが主に念頭に置かれます。 Pay attention to the difference. 異なる部分に注意して keep your eyes open(よく見て注意しておけ) keep your eyes open を直訳すると、「目を開いておく」となります。 つまり、注意して何かを見ていなさいという意味で使われます。 keep your eyes wide open と言い換えることもできます。 be on the alert(警戒しておけ) be on the alert は、警戒状況にあること、また油断なく準備することを指す言い方です。 少し硬い表現です。 alert には名詞・動詞・形容詞の各用法があります。 名詞としては「警報」「警戒態勢」、動詞では「警報を発する」「警告する」、形容詞としては「油断のない」「警戒している」といった意味合いが中心です。
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