公開日: 2018. 15 更新日: 2018. 15 「かねがね」の意味と使い方、漢字、「つねづね・概ね」との違い 「かねがね」という言葉をご存知でしょうか。 「お噂はかねがね伺っている」「お話はかねがね伺っている」と使います。 「かねがね」はビジネスシーンで見聞きすることが多い表現です。 よく使う表現ですが、正しく意味を理解しているでしょうか。 適切に覚えていないと、誤解を招いてしまう可能性があります。 そのような状態にならないためには、意味をしっかりと理解する必要があります。 そこで今回は「かねがね」の意味や使い方、漢字、「つねづね・概ね」との違いについて解説していきます。 意味を適切に知って、上手く使えるようにしましょう! 「かねがね」の使い方と例文 「かねがね」は 副詞として使います。 「かねがね」は過去から現在に至るまで、引き続いていることを表す場合に用います。 「かねがね」自体は敬語ではありませんが、ビジネスシーンで使うことができます。 目上の人に対して使う場合は、「かねがね」の後に続く言い回しを敬語表現にします。 「話はかねがね聞いている」だったら「お話はかねがね伺っております」と直します。 言い回しとしては、 ・お話はかねがね承っております ・お噂はかねがね伺っております ・ご高名はかねがね伺っております ・かねがね思っている ・かねがね聞いている などとなります。 例文 ・お話はかねがね伺っておりますが、具体的な内容に関しては知りません。 ・お噂はかねがね承っておりますので、お目にかかることができて大変嬉しく存じます。 ・彼の母親が綺麗だということはかねがね聞いていたが、実際はそこまで美人ではなかった。 ・私はかねがね彼女が経営しているお店に遊びに行きたいと思っていながら、一度も行っていない。 ・イギリスやドイツに行ってみたいとかねがね思っているが、なかなか難しそうだ。 ・彼はAさんを騙そうとかねがね悪事を企んでいるが、そう上手くはいかないだろう。 「かねがね」と「つねづね」の違い 「つねづね」の意味は「 いつもその状態が続いていて、変化しないこと」です。 「つねづね」の漢字は「 常々」となります。 「つねづね言っている」「つねづね感じている」「つねづね思っている」などと使います。 「かねがね」は「 前から」、「つねづね」は「 いつも」ということになります。 例えば、「旅行に行ってリラックスしたいとかねがね思っている」だったら「前から思っていること」、「旅行に行ってリラックスしたいとつねづね思っている」だったら「常にそう思っていること」を意味します。 このように、「かねがね」と「つねづね」では意味が異なります。 例文 ・彼は新しい企画を成功させたいと常々言っているが、なかなか実行に至らない。 ・常々の心構えを忘れないように物事に励んでいるが、上手く進めることは難しい。 ・彼女の口の悪さは常々不快に思っていたが、いくら言っても改善されることはない。 「かねがね」と「概ね」の違い 「概ね」は< おおむね>と読みます。 「概ね」の意味は、 ・物事の一番重要な部分、大体の主旨のこと ・おおよそ、だいたい、細部には触れずに大づかみに物事を捉えるさま です。 「概ね」はどのくらいの範囲や程度を表しているか、具体的な決まりはありません。 そのため「概ね」の範囲や程度は個人の感覚やなんとなくの共通認識となり、とても曖昧な表現となります。 「概ね」を使うと相手に誤解を生んでしまう可能性もあるので、しっかりと物事を伝えたい場合は他の言葉に置き換えるのが良いです。 「概ね」を「かねがね」と読んでしまう間違いがよくあります。 「かねがね」と「概ね」では意味が異なるので、しっかりと区別するようにしましょう。 例文 ・このセミナーの参加者は概ね女性なので、安心して参加することができる。 ・行事は年によって変更になることもあるが、概ね以下の日程で行うことになった。 ・今度の会議では仕事の都合によって不参加であっても概ね問題ない。 「かねがね」の類語 以前から (意味:ある時点よりも前から) 「以前から彼女の様子がおかしいことに気づいていた」 従来から (意味:以前から今に至るまで) 「この商品は従来から人気がある」 かねてより (意味:以前から) 「かねてより彼女と付き合っている」 前々から (意味:前から今まで) 「前々からこのサービスを利用している」 従前より (意味:今から前より) 「従前より彼とは仲良くしている」 旧来より (意味:以前から) 「この商品は旧来よりパッケージが可愛くなった」 元来 (意味:前からある状態であること) 「元来、父は怒りやすい正確である」 常日頃 (意味:普段からある状態であること) 「常日頃から身なりをきれいにすることを心がける」 いつも (意味:状態が変化しないこと) 「いつも彼は元気に走り回っている」 しょっちゅう (意味:ある行いが休むことなく続いていること) 「しょっちゅう彼女は学校を休んでいる」 ずっと (意味:状態が続くこと) 「私はずっとこの町に住んでいる」 「かねがね」の対義語 以後 (意味:今から先) 「以後注意するようにしましょう」 これからも (意味:今から後も) 「これからもよろしくお願いします」 向後(こうご) (意味:これから先) 「彼女の向後が非常に楽しみだ」 今後 (意味:今から先) 「今後、何か悪いことが起こるかもしれない」 その後 (意味:それよりも先) 「その後、お身体はいかがでしょうか」 直後 (意味:これよりも後) 「イベントが終わった直後に雨が降ってきた」 後々 (意味:今より先) 「準備をしておかないと後々困るよ」 以降 (意味:ある時点からあと) 「15時以降から予約が始まる」 事後 (意味:ある物事が終了する) 「しっかり対応しないと、事後処理が大変だ」 先々 (意味:前から) 「先々から悩んでいたが、やっと解決した」 行先 (意味:後の状況) 「彼女の行先が不安だが、見守るしかない」 末ずえ(すえずえ) (意味:後の方) 「彼は末ずえ良い方向に成長すると思う」.
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赤ちゃんの名前を考える時、 字画数を気にするパパ・ママも多いのではないでしょうか。 字画数は姓名判断で使用されるもので、 日本に古くから伝わる占いの一つです。 苗字と名前の両方の組み合わせで、次の4点を総合的に占うことができます。 苗字は生まれてきた家が持つものですが、名前は新たに与える運気といっても過言ではありません。 ここでは、「いおり」という名前で特に使用されている漢字を例にご紹介していきたいと思います。 子どもが成長してくると、「どうしてこの名前になったの?」といった質問をされることもよくあります。 小学校の頃に、「自分の名前の由来について調べてみましょう」といった宿題を経験した人も多いのではないでしょうか。 そんな時、名前に使われている漢字や文字・音の響きに込められた願いを子どもに伝えることも、家族にとって大切な思い出になりますよね。 「いおり」という音の響きは、性別を超えて多くの人が口にしやすいというメリットがあります。 歴史上では多くの人物に「伊」という文字が入っていますし、「衣」「織」といった漢字は日本で古くから親しまれています。 つまり、 「いおり」は日本に古くから伝わる音でありながら、どのような漢字を当てはめるかによってさまざまな意味持たせることができる万能性があるのです。
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公開日: 2018. 16 更新日: 2018. 16 「います」「おります」の敬語の違いと使い分けを例文付きで解説 「います」「おります」という表現をご存知でしょうか。 「私には子供が二人います」「日頃からお世話になっております」などと使います。 日常会話でもビジネスシーンでも使われることが多いです。 「います」と「おります」はどちらも同じ意味ですが、どのように使い分けるのでしょうか。 そもそも区別する必要があるのでしょうか。 また、「しております」という表現もありますが、どういった意味なのでしょうか。 よく使う表現でも、意外と分からない点が多いですよね。 そこで今回は「います」「おります」の使い方、敬語の種類、「しております」「〜せていただいております」について解説していきます。 「います」「おります」を正しく知って、上手く使い分けましょう! 「います」と「おります」の敬語の種類と使い方 「います」は、動詞「いる」に丁寧語「ます」が付いた形です。 「おります」は、「いる」謙譲語「おる」に丁寧語の「ます」が付いた言葉で、「〜(動詞)て(で)おります」の形で聞き手に対して丁重さを表現することができます。 動作の主体に対してへりくだるのではなく、ただ単に聞き手に丁重を示すだけの表現なので、物や事に大して幅広く使うことができます。 「いる」も「おる」も漢字で「居る」と表します。 ですので、「いる」と「おる」はどちらも「動くものが存在する」という意味です。 「子供は保育園にいます」「課長は会議室におります」などと言います。 敬語の5種類をおさらいします。 「います」よりも「おります」の方が、自身をへりくだった目上の相手に対して敬意を含んだ敬語表現となります。 同等や目下の人から聞かれたら「います」、目上の人から聞かれたら「おります」と答えます。 ビジネスシーンで目上の人に使うのは「おります」が多い 「います」は丁寧語ですからビジネスシーンで使用しても誤りではありませんが、ビジネスシーンでは謙譲語の仲間である「おります」を使うことが多いです。 「おります」の方が「います」よりもさらに丁寧な響きがあり、ビジネスの場には適しています。 「います」は単に「存在していること」を表す語ですが、「おります」は「存在していること」を敬意を持って伝えます。 「思っております」「考えております」などと使います。 他にも、自分や身内の動作でなく、「寒い日が続いております」「あの場所には野良猫が多くおります」などとものごとに関して使う場合もあります。 「いつもお世話になっております」「お陰様で元気でやっております」などビジネスシーンでは挨拶の言葉として使うことも多いです。 「思っています」「考えています」「続いています」と言うよりも「おります」とした方が、丁寧に聞こえますよね。 「おります」は同等や目下の人に使うにはやや抵抗があるかもしれませんが、目上の人以外にも使用できます。 主に、ビジネスメールや手紙で「お世話になっております」「元気に暮らしております」などと用います。 ただ、相手や状況によっては嫌味であると捉えられてしまう恐れもあるので、十分注意しましょう。 「〜ております」とすることによって「存在している」という意味ではなく、動作や状態が継続することを表す補助動詞となります。 「しております」は動詞「する」+「おります」なので、 「行為が現在進行中・継続中である」ということを表します。 「しています」でも意味は通じますが、目上の人に対しては「しております」を使います。 「ご無沙汰しております」「元気にしております」「恐縮しております」「楽しみにしております」「お待ちしております」「承知しております」「感謝しております」などと様々に使うことができます。 「してあります」と言ってもよいが、「しております」の方が丁寧です。 「あります」は動詞「ある」+丁寧語「ます」で成り立っています。 「います」「おります」「しております」の例文 「います」の例文 ・彼女は若く見えますが、4歳になる双子の娘がいます。 ・ここの道を曲がると猫がたくさんいますので、気をつけてください。 ・皆さんはB案を選んでいますが、私はA案の方が良いかなと思っています。 ・私は生まれてから今まで病気になったことがなく、元気に暮らしています。 ・田中さんと山田さんでしたら、今頃休憩室にいますよ。 ・あるお金はとことんと使ってしまうため、自身の管理能力をどうすればいいか悩んでいます。 ・「もう資料はお読みになりましたか?」「今読んでいます!」 「おります」の例文 ・日頃からお世話になっております。 株式会社Aの山田と申します。 後ほど、こちらから改めます。 ・お忙しいとは存じ上げておりますが、明日までにお返事をいただけませんか。 ・先方からご相談がありましたが、私はそこまで深刻な事態ではないと思っております。 ・初めまして。 ご高名はかねてから伺っております。 ・ここ最近、暑い日が続いておりますが、体調を崩さないように注意してください。 ・今回の企画は絶対に成功するであろうと考えております。 企画書をご確認いただければ幸いです。 「しております」の例文 ・大変ご無沙汰しております。 その後、お身体の具合はいかがでしょうか。 急ぎのご連絡がある場合は、下記の番号までお願いいたします。 ・A様には日頃からひとかたならぬご指導ご協力をいただきまして、恐縮しております。 ・大変お久しぶりです。 お元気でしたか。 こちらはありがたいことに、毎日忙しくしております。 ・本日はどうもありがとうございました。 またのご利用を心よりお待ちしております。 ・ご多忙なのは重々承知しておりますが、至急ご連絡をいただけますようお願いいたします。 ・基本的に年末年始でも当店は通常の時間通り、営業しております。 「〜せていただいております」は二重敬語? 二重敬語とは、同じ種類の敬語を1つの文章で2つ使ってしまうことをいいます。 「させていただいております」=動詞「する」+謙譲語「いただく」+丁重語「おります」の形なので、二重敬語ではありません。 丁重語は謙譲語の一種なので、二重敬語のような気もしますが、敬意を示している対象が違うので、二重敬語ではないということができるでしょう。 例えば、「働かせていただいております」の場合、「いただいて」は雇用主に対する敬意、「おります」はこの会話の聞き手に対する敬意を示しています。 また、この表現は 「さ入れ敬語」も注意が必要です。 「さ入れ敬語」とは、本来助動詞の「せる」を付けなければいけない動詞に「させる」を付けてしまう誤った表現です。 よって、「働か させていただいております」などは誤った敬語になります。 「働かせていただいております」が正しい表現になります。 しかし、「〜せていただいております」は少しクドいと感じる人がいるのも事実です。 とても丁寧な表現ではありますが、一方で冗長でもあります。 したがって、「働かせていただいております」よりも「働いております」の方がシンプルでスマートに聞こえます。 例文 ・知らない道で迷ってしまったので、近くの家で休ませていただいております。 ・この間いただいた万年筆ですが、早速使わせていただいております。 「いたしております」「申し上げております」も同じ理由で二重敬語にはならない 「いたしております」=「する」の謙譲語「いたす」+丁重語「おります」の形なので、二重敬語ではありません。 この場合の「おります」は「しております」ということなので、動作の継続を表します。 「しております」と同義ですが、謙譲語ということもあって 「いたしております」の方が丁寧になります。 「おります」は社内の目上の人に使うことが多いですが、「いたしております」は社外の目上の人やお客様に対して使うことが多いです。 馴染みのある目上の人に「いたしております」を使うと、かしこまりすぎてかえって違和感を与えます。 「申し上げております」=「言う」の謙譲語「申し上げる」+丁重語「おります」の形なので、二重敬語ではありません。 「お待ち申し上げております」という形で使うことが多いです。 「待っています」という意味です。 親しい人や目下の人にはそのままで良いですが、目上の人やお客様には「お待ち申し上げております」を使いましょう。 よくお店に行ったときなどに「またのご来店をお待ち申し上げております」「ご来館をお待ち申し上げております」などと言われますよね。 ただ日常会話で、「お待ち申し上げております」を使ってしまうと、相手に対する敬意が強い表現のため、堅苦しい・冷たい印象を与えてしまう可能性があります。 一般的には「お待ちしております」を使うのが良いでしょう。 自分のことに関して使うので、「社長が申し上げております」などとは言いません。 例文 ・みなさんのおかげで体調を崩すことなく、元気にいたしております。 ・大変ご無沙汰いたしております。 相変わらずお忙しくされているのですか。 ・ではまた次回!楽しみにいたしております。 ・皆様のまたのお越しを心よりお待ち申し上げております。 ・ご都合はいかがでしょうか。 ・お久しぶりです。 先日お知らせした件についてのご連絡お待ち申し上げております。 「います」「おります」の尊敬語は「いらっしゃる」 「います」「おります」を尊敬語にすると 「いらっしゃる」「おいでになる」になります。 尊敬表現なので、自分自身や身内に関しては使うことができません。 相手の動作や事物などに対して使います。 「いらっしゃる」を使うことによって、敬語表現を用いて相手の名前を確認したということになります。 また、目上の人にこちらへ来てくださいということを伝える場合は「いらしてください」「いらっしゃってください」を使ってお願いします。 よくある間違いとして「いらっしゃる」「おいでになる」を自分や身内に使ってしまうことがありますが、相手からしたらものすごく失礼なので注意しましょう。 例えば、「しばらくしたら、担当の山田がいらっしゃいます」「では、明日の午前10時に御社へおいでになります」などは誤用です。 例文 ・A社の山田様は、明日の午後1時に当社へおいでになるそうです。 ・おかしいですね〜。 11時までにはいらっしゃるというメールを頂戴したのですが...。 ・君が提案した企画に、部長が興味を持っていらっしゃるよ。 「おられる」は誤用という見方が強い 「おられる」は「いる」の尊敬語です。 「おられる」には尊敬表現として様々な解釈があります。 「おられる」は謙譲語「おる」+尊敬を表す助動詞「られる」で成り立っているので、誤りと言われています。 ただ、地域や個人によっては差があり、一般的に使われていることも多いでしょう。 関西地方では、「いる」の代わりに「おる」がよく使われています。 ですので、「いっらしゃる」という言葉の代わりに「おられる」も使われていることが多いです。 一方で、関東地方では謙譲語+尊敬だと意味がおかしいという理由で、使用することに抵抗を示す人が多くいます。 また、「おる」は「〜しておる」という形でも用いられていて、謙譲表現というよりも「いる」を少々改めた言葉と思っている人がいます。 「おる」に「られる」を付けたところで、おかしなところはないと考えられています。 「おられる」は決して間違いであるとは言えませんが、人によっては誤りであるという意識が強いです。 「おられる」を使用しても問題ありませんが、なるべく「いらっしゃる」「おいでになる」に言い換えるようにしましょう。 文法的に正しい敬語でも、言い回しや場面によっては相手に不快感を与えてしまう場合があります。
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