大崎梢は東京都出身の小説家。 2016年現在は神奈川県に住んでいるそうです。 2006年に東京創元社より連作短編集『配達あかずきん』で作家デビューしました。 大崎梢はデビューする年の春まで、13年間書店員として働いていたため、その経験を生かした本格書店ミステリーとなっています。 柔軟剤をたっぷり効かせてほんわかとした洗濯物のようにやわらかな日常ミステリーを得意としています。 それだけではなく、シリアスな感動ものなども手掛けるようになり、大崎梢は作風の幅が広がってきているように感じました。 また、「天才探偵Sen」シリーズという児童書も手掛けています。 大崎梢は作風通りのやわらかな人柄で知られており、サイン会には漫画版『配達あかずきん』を描いた久世番子や『さよならドビュッシー』で知られる作家の中山七里が、ファンとして会場に来てしまうほど。 好きな作家は横溝正史。 その中でも特に『獄門島』『八つ墓村』『悪魔の手鞠唄』が好きなようです。 前任者が身体を壊したことで「週刊千石」に異動した新人部員・日向子が慣れない取材方法に四苦八苦し、週刊誌のあり方に悩みながらも、立ち向かっていく姿を描く大崎梢の連作短編集です。 それぞれのエピソードが最後にすとんとまとまる手法がさすがです。 書店員、出版社営業、ファッション雑誌編集者、文芸編集者ときて、今度は週刊誌。 大崎梢は、これで出版関係の物語はひととおり書いたのではないでしょうか。 この作品を書くにあたり、版元である文藝春秋の「週刊文春」に取材し続けて仕上げた、と彼女自身が言う通り、週刊誌取材の裏側がしっかりと描かれています。 右も左もわからないような新人を取材現場に送り込むというのには登場人物同様に驚いてしまいますが、そのような現場をチラ見できる感覚が楽しめるはずです。 この小説の魅力は、主人公に自然と親近感がわいてくるところでしょう。 例えば、園児においしいものを描いてとリクエストされて、ドーナッツやソフトクリームやハンバーガーをクレヨンで描いたり、夏祭りの準備でジャージとTシャツとエプロン姿で走り回ったりします。 美南自身も彼氏いない歴数年の、入園式と卒園式でしかおめかしする機会のない女性で、隆平に近づくシングルマザーや離婚した前妻の登場にやきもきします。 これらの描写が、湘南の街並みの描写とともに、丁寧に展開していきます。 単純に美南と隆平がやりとりの中で親密度を増すだけでなく、隆平に近づくシングルマザーがいたり(園児の保護者なので、美南としてはどうしても遠慮が出る)、園を出入りするイラストレーターであるカツミに意味深なメールを送られたり、恋愛小説らしい障害も発生。 それでも、本質的な悪人が出てこないのが、この小説の魅力のひとつでしょう。 子どもがいる人にも、また子どもがいない人にも、ぜひ一度手に取ってみてほしい、そんな静かな作品となっています。 文句や愚痴ばかりでは前向きになれないと教えてくれる作品を生み出している大崎梢。 いまを頑張りたい人へのエールに満ちた物語たちをぜひとも楽しんでみていただきたいです。
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経歴・人物 [ ] 出身。 5月、東京創元社発行の連作短編集『配達あかずきん』を発表、小説家デビューを果たす。 同年春までに勤務していた 経験があり、デビュー作をはじめとした『』シリーズは、内にある中規模書店を舞台とし、しっかり者の店員、 木下杏子を役兼語り手に、勘のいい 西巻多絵を役としている。 同シリーズは、多くが書店を舞台としてを扱っていることから、「本格書店ミステリ」とも呼ばれる。 同じく書店勤務の経験があるの により、発行の漫画雑誌『』の7月号から漫画版『配達あかずきん』が連載が開始された(同誌2007年3月号に予告漫画が掲載された)。 ジャンルは、作品が中心であるが、天才探偵SENシリーズなどのも発表している。 、「」()で『忘れ物が届きます』が取り上げられた。 好きな作家はで、中でも『』と『』と『』が好きだという。 書店を舞台にした小説を書き始めたのは、書店での仕事の話をすると、友達に好評だったことがきっかけという。 現在はに在住。 作品リスト [ ] 単著 [ ] 成風堂書店事件メモシリーズ [ ] 「」を参照• サイン会はいかが? 天才探偵Sen 公園七不思議(2007年11月 )• オルゴール屋敷の罠(2008年7月 ポプラポケット文庫)• 呪いだらけの礼拝堂(2009年2月 ポプラポケット文庫)• 神かくしドール(2009年10月 ポプラポケット文庫)• 亡霊プリンスの秘密(2010年9月 ポプラポケット文庫)• 迷宮水族館(2011年6月 ポプラポケット文庫)• テレビ局ハプニング・ツアー(2012年2月 ポプラポケット文庫) 千石社シリーズ [ ]• 誰にも探せない(2016年2月 幻冬舎)• 【改題】宝の地図をみつけたら(2019年4月 幻冬舎文庫)• 本バスめぐりん。 ドアを開けたら(2018年9月 祥伝社) アンソロジー [ ] 「」内が大崎梢の作品• 2007 推理小説年鑑(2007年7月 講談社)「標野にて 君が袖振る」• 【分冊・改題】MARVELOUS MYSTERY 至高のミステリー、ここにあり(2010年11月 講談社文庫)• きみも名探偵 名探偵はどっち? (2008年2月 )「名探偵はどっち? 片想い。 (2008年3月 )「北風のマント」• (2009年1月 ピュアフル文庫)「冬の日のツルゲーネフ」• 不思議な話編(2010年1月 角川文庫)「標野にて 君が袖振る」• エール! 1(2012年10月 )「ウェイク・アップ」• 君と過ごす季節 春から夏へ、12の暦物語(2012年12月 ポプラ文庫)「小暑」• 風色デイズ(2012年12月 )「体育館フォーメーション」• 大崎梢リクエスト! リクエスト! 4 同人誌付き特装版(2015年8月 著: 花とゆめCOMICS) 「ヨコハマの休日」• 自薦 THE どんでん返し2(2017年1月 双葉社文庫)「絵本の神さま」• アンソロジー 隠す(2017年2月 文藝春秋)「バースデイブーケをあなたに」• ザ・ベストミステリーズ 2017 推理小説年鑑(2017年5月 講談社)「都忘れの理由」• 女ともだち(2018年3月 文春文庫)「水底の星」• 怪を編む ショートショート・アンソロジー(2018年4月 光文社文庫)「と・み・た」• アンソロジー 嘘と約束(2019年4月 光文社)「いつかのみらい」• アンソロジー 初恋(2019年12月 実業之日本社文庫)「レモネード」 単著未収録短編 [ ]• 再会(PHP研究所『文蔵』2013年10月号) メディア・ミックス [ ] 映画 [ ]• スノーフレーク(公開、配給:スタイルジャム、監督:、主演:) テレビドラマ [ ]• (2018年10月19日 - 12月21日、全10話、系、主演:) コミックス [ ] 作画:• 配達あかずきん 成風堂書店事件メモ1(2008年2月 〈WINGS COMICS〉)• サイン会はいかが 成風堂書店事件メモ2(2009年3月 新書館〈WINGS COMICS〉)• 平台がおまちかね(2011年4月 新書館〈WINGS COMICS〉) 脚注 [ ]• コミックナタリー 2015年8月20日. 2015年11月24日閲覧。 関連項目 [ ]• 外部リンク [ ]•
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経歴・人物 [ ] 出身。 5月、東京創元社発行の連作短編集『配達あかずきん』を発表、小説家デビューを果たす。 同年春までに勤務していた 経験があり、デビュー作をはじめとした『』シリーズは、内にある中規模書店を舞台とし、しっかり者の店員、 木下杏子を役兼語り手に、勘のいい 西巻多絵を役としている。 同シリーズは、多くが書店を舞台としてを扱っていることから、「本格書店ミステリ」とも呼ばれる。 同じく書店勤務の経験があるの により、発行の漫画雑誌『』の7月号から漫画版『配達あかずきん』が連載が開始された(同誌2007年3月号に予告漫画が掲載された)。 ジャンルは、作品が中心であるが、天才探偵SENシリーズなどのも発表している。 、「」()で『忘れ物が届きます』が取り上げられた。 好きな作家はで、中でも『』と『』と『』が好きだという。 書店を舞台にした小説を書き始めたのは、書店での仕事の話をすると、友達に好評だったことがきっかけという。 現在はに在住。 作品リスト [ ] 単著 [ ] 成風堂書店事件メモシリーズ [ ] 「」を参照• サイン会はいかが? 天才探偵Sen 公園七不思議(2007年11月 )• オルゴール屋敷の罠(2008年7月 ポプラポケット文庫)• 呪いだらけの礼拝堂(2009年2月 ポプラポケット文庫)• 神かくしドール(2009年10月 ポプラポケット文庫)• 亡霊プリンスの秘密(2010年9月 ポプラポケット文庫)• 迷宮水族館(2011年6月 ポプラポケット文庫)• テレビ局ハプニング・ツアー(2012年2月 ポプラポケット文庫) 千石社シリーズ [ ]• 誰にも探せない(2016年2月 幻冬舎)• 【改題】宝の地図をみつけたら(2019年4月 幻冬舎文庫)• 本バスめぐりん。 ドアを開けたら(2018年9月 祥伝社) アンソロジー [ ] 「」内が大崎梢の作品• 2007 推理小説年鑑(2007年7月 講談社)「標野にて 君が袖振る」• 【分冊・改題】MARVELOUS MYSTERY 至高のミステリー、ここにあり(2010年11月 講談社文庫)• きみも名探偵 名探偵はどっち? (2008年2月 )「名探偵はどっち? 片想い。 (2008年3月 )「北風のマント」• (2009年1月 ピュアフル文庫)「冬の日のツルゲーネフ」• 不思議な話編(2010年1月 角川文庫)「標野にて 君が袖振る」• エール! 1(2012年10月 )「ウェイク・アップ」• 君と過ごす季節 春から夏へ、12の暦物語(2012年12月 ポプラ文庫)「小暑」• 風色デイズ(2012年12月 )「体育館フォーメーション」• 大崎梢リクエスト! リクエスト! 4 同人誌付き特装版(2015年8月 著: 花とゆめCOMICS) 「ヨコハマの休日」• 自薦 THE どんでん返し2(2017年1月 双葉社文庫)「絵本の神さま」• アンソロジー 隠す(2017年2月 文藝春秋)「バースデイブーケをあなたに」• ザ・ベストミステリーズ 2017 推理小説年鑑(2017年5月 講談社)「都忘れの理由」• 女ともだち(2018年3月 文春文庫)「水底の星」• 怪を編む ショートショート・アンソロジー(2018年4月 光文社文庫)「と・み・た」• アンソロジー 嘘と約束(2019年4月 光文社)「いつかのみらい」• アンソロジー 初恋(2019年12月 実業之日本社文庫)「レモネード」 単著未収録短編 [ ]• 再会(PHP研究所『文蔵』2013年10月号) メディア・ミックス [ ] 映画 [ ]• スノーフレーク(公開、配給:スタイルジャム、監督:、主演:) テレビドラマ [ ]• (2018年10月19日 - 12月21日、全10話、系、主演:) コミックス [ ] 作画:• 配達あかずきん 成風堂書店事件メモ1(2008年2月 〈WINGS COMICS〉)• サイン会はいかが 成風堂書店事件メモ2(2009年3月 新書館〈WINGS COMICS〉)• 平台がおまちかね(2011年4月 新書館〈WINGS COMICS〉) 脚注 [ ]• コミックナタリー 2015年8月20日. 2015年11月24日閲覧。 関連項目 [ ]• 外部リンク [ ]•
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