「さあ!出発じゃ!!」 彼は、世界中でまっている子供達の為に今年も旅立つ。 シャンシャンシャンシャン・・・・・・・・・・・ その悲劇は、彼がとある国に突入した時に起こった。 「敵機だ!敵機が進入してきたぞ!!」 この国は、隣国との戦争の真っ最中だった。 そう、可哀想なサンタクロースは、敵国の偵察機と間違われてしまったのだ。 「打ち落とせぇ〜!なにやってるんだ!!速く打ち落とせ!!」 ・・・・・・ひゅ〜〜〜〜ん 「ん?・・・・・あれはなんだ?・・・・!!!」 どか〜ん・・・・・・ 次の朝、子供達が外にでてまっさきに見つけた物は、白銀色の町の至る所に バラ撒かれた血染めのクリスマスプレゼントだった。 老人や子供。 その白い広大な面積に、私は溜息をついた。 状況解説を。 確かに頼んだよ。 ケーキ。 サンタやら天使やらチョコの家やら乗ってるやたら楽しげな奴。 もちろん一緒に食べる相手もいないから、一人で食べることは覚悟してたさ。 一個はな。 で、何で俺の手元に三つもケーキあんのよ。 余って支給された? お前にもやる? 俺帰省もしなきゃなんねえんだぞ?! 何よこのビッグサイズ?! ……結局。 大晦日までの約一週間、俺の食事はケーキが主食でしたとさ。 しばらくケーキは見たくもねぇ……うぇ。 なんとか自殺にみせようと画策したB子の企みはほぼ成功したかのように 見えたが、彼女は高所恐怖症だったために結局逮捕されてしまった。 警察が自殺と判定した理由は、遺書(ワープロ打ち)があった事と 屋上の柵の外にあった靴であった。 しかし、この靴はきちんとそろえられておらず、一方が裏返っていたのだった。 A子はおもいあまってB男をベランダから突き落としてしまったのだが、B男の死を 確信すると、靴と作った遺書を持って屋上に行き、置いてきたのだ。 しかし女は高所恐怖症だったので、屋上の柵の外へ出ることが出来ず 柵の外から足場へ靴を投げおろし、その為片方の靴が裏返った。 警察もほぼ自殺と断定していたが、不ぞろいの靴を怪しんだ刑事の調査によって A子は逮捕されてしまったのだった。 ある国では何百何千の赤ん坊が皮をはがれ、ばらばらにされる。 しかしこの二つの国は国際的になんら批判をされていない。 なぜだ。 まもなく男は死んだ。 重病人が出て余命いくばくもないというとき。 枕元で米粒が入った竹筒を振って音を聞かせてやる。 普段コメも食べれない貧しい山村なのでせめて死ぬ前に音だけでも、 というせめてもの心遣い。 後をつけていくとそこで見たのは少年が 万引きの失敗を理由に暴行を受けるさまだった。 「万引きは犯罪」というモットーのもと 多くのこどもたちを警察に突き出していた彼も少年だけは見逃すようになった。 一年後、少年が店に訪れなくなった。 一ヵ月後現れる少年、以前と違ってこぎれいな格好をしている。 店からガムを一つ取り、恥ずかしそうに主人に見せた。 そして100円玉を彼に渡すと逃げるように店の外へと走りだした。 ガムが90円だったことに気づいた主人がお釣りを渡そうと少年を追いかけた。 しかし少年はすでに車に乗り込み去っていこうとしていた。 その車の横には児童福祉施設の名前が書かれていた。 借金も増えてきたし、年老いた主人は都会に出た娘夫婦の世話になろうかとも考えていた。 そんな年の瀬、駄菓子屋の前に似合わない高級外車が止まった。 降りてきたのはスーツを着込んだ青年、主人はそれが誰かすぐに理解した。 あのときの少年だった。 様子から彼が成功したのだろうと駄菓子屋は思った。 青年が主人に話しかける。 「私の育った施設にお菓子を送りたいのでこの店全てのお菓子を戴きたい」 差し出される小切手。 この店の菓子どころか、店の建物、土地まで買える額が書かれている。 「こんな大金・・・」と断ろうとする主人を 青年の一言がさえぎった。 「おつりは結構ですから」 青年の笑顔を主人は、この金で借金を返せと言うことだと理解した。 人情が分からないほど主人も野暮ではない、 だが青年の申し入れを受け入れる前に返しておくべきものがあった。 「ほら、あのときののおつり」 あの日のことを思い出したのだろうか照れくさそうに受け取り 青年は最後に深々と一礼すると店を後にした。 駄菓子屋は去り行く青年の背中を見守りつつ もう少し店を続けていこうかと思った。 その死体からはほとんどの皮膚がはがされて死んでいたという。 そんな花も恥らう乙女の隠されし趣味… それは「彼の触った物を集める事」 電車の取っ手、教科書、机の表面… その収集たるや名人もびっくり。 そんなある日。 彼は恋人が出来ました。 あの少女です。 残念な事にそれはAではありませんでした… 彼女は彼と恋人が仲よさそうに語らうのを物陰からぢっと見つめるばかり! あなうらやましきかな。 そう彼女が思ったその瞬間! 彼の手が、恋人の手に触れたのです。 きっと彼は恋人の体に色々と触れた事もあるはず…! Aのコレクター根性に火がつきましたとさ。 めでたしめでたし。 Bは日本に旅行してきた外国人。 Aは記念に五百円玉を渡そうとしますが、Bは五十円玉を所望します。 穴のあいた硬貨は世界的に見ても珍しいそうです。 彼女は倹約家であったために、男の犯行を事前に知りました。 そして車内に響き渡る悲鳴。 しかし、彼女が悔しがったのは、 男の犯罪を止めることができなかったからではありませんでした。 状況を説明してください。 ある日の夕方、帰りの電車に乗ろうとしたとき、はたと気が付きます。 「そういえば、あの本、朝に読み終わったっけ」 駅の周りを見回すと、すぐそばに本屋が、少し離れたところに古本屋が見えます。 彼女は倹約家だったので、古本屋へ行き、文庫本を一冊買いました。 それはミステリーものでした。 電車の中で、座席に腰掛け、読み始めます。 出だしはなかなか面白いです。 ところが、15ページほど読み進めると、とある登場人物の名前に赤く丸が。 そして「コイツが主人公の恋人を殺す」との書き込み。 「うそでしょーーーー!!!」 ミステリーは二度と古本では買わないと心に決めた彼女でした。 すると、すぐに憲兵が飛んできて男は捕まり 25年の労働刑に課せられた。 侮辱罪にしては重すぎる。 彼の職業を決定した。 彼女のうちへ行くのは 一年前に彼女が白血病で逝って以来のことだ。 応接間に通されると彼の前にあるものが出された。 鬘だった。 彼女の入院中、彼女の希望で挙げた彼との「結婚式」のときに 抗癌剤の影響で髪の抜けた彼女が被っていたものだ。 しかし、彼の覚えていたよりはかなり長い。 彼女の母親の話によると 彼女が死んで半年過ぎたくらいから少しづつ伸びはじめたと言う。 「あなたに貰ってもらいたいと娘が言ってる気がするの」 と母親は亀吉に鬘を託した。 彼女の表情から君の悪いものを押し付けたがっているのは分かったが、 彼女の魂の入ったものを受け取らない理由は亀吉にはなかった。 家に帰ってよく見ると、まったく手入れされてない。 亀吉は鋏を入れた。 しかし、カットの経験も技術もない亀吉にはうまくいかない。 切り損ねたところを直そうとすればするほどおかしくなっていく。 あのときの彼女の髪型がどうしても再現できない 悔しくなり鋏を置いた亀吉はあることを決意した・・・ 20年が過ぎ亀吉は一軒の美容室を持つほどになった。 しかし、今でも夜になると鬘を相手に楽しそうにカットの練習をする彼の姿が見られると言う。 その話をしたために友人を失った。 遠足の帰り道バスの中騒いでいると A子が一軒の家を指差して私に教えてくれた。 「あれがオバケ屋敷なんだよ」 見ると山の上にぽつんと洋館が立っている。 「ふ〜んそうなんだ」 とそのときは気のない振りをしたが 次の日曜日オカ好きな私は自転車をこいでその家まで行った。 いかにも出そうな古びた大きな屋敷だったが 昼間だったせいか中を一周しても何もなかった。 期待はずれに終わった翌朝その話を級友に話した。 話が終わった後A子がおびえたような顔で私を見ている。 理由を尋ねるとA子は重い口を開いた。 「あの家、道路からは見えるだけで、 あそこにはなにもないから オバケ屋敷って言われてるのよ」 周りのみんながお化けを見るような目をして私から離れて言った。 しばらくの間誰も私と口を利いてくれなかった。 ひとつは自殺。 ひとつはバイクの事故でした。 二つの現場は、10キロと離れていませんでした。 その二つのニュースを見た男は、 「まさか、ここまで治安が悪いとは……」とつぶやき、 知人の死を悼みました。 状況を説明してください。 ある日ふたりは、とある国でテロを起こすように命令を受けます。 しかし、その国は入国管理が厳しく、また爆発物の取り扱いも厳しかったので、 そこそこの爆弾をひとつしか準備できませんでした。 貴重な爆弾です。 効果的に使用しなくてはなりません。 そこで、ひとりが以下のような提案をしました。 まず、自分が駅ビルから飛び降りる。 駅の利用客と野次馬で、パニックになるだろう。 そこで、人がより混み合いそうな場所に、時限式の爆弾を仕掛けたバイクを停めておく。 爆発するのは飛び降りた3分後ぐらいがいいだろう。 男は、仲間が使命を果たしたというニュースを心待ちにしていました。 そのニュースが入り次第、即座に犯行声明を出すつもりでした。 しかし、それらしい速報は入りません。 しばらく時間が経って、二つの事件がニュースで流れました。 ひとつは、外国人が駅ビルで飛び降り自殺をしたというニュース。 そして、そこから8キロほど離れた人気のない場所でバイクが突然爆発したというものでした。 二つのニュースを関連づけた報道はありませんでした。 男は悟りました。 仲間がバイクを止めてビルを上り飛び降りる間に、そのバイクが盗まれたことを。 「同志よ、お前の死は無駄に終わった……」 男は、手の甲から血が流れ出しても、床を殴るのを止めませんでした。 その後男は大好きな事が出来なくなった。 内容を補完し話を完成して下さい。 この主人は大酒飲みで商売を怠けてばかりしている。 しっかりものの女房になだめすかされて、朝の芝浜の魚河岸に出かけたが、時刻を間違えて行ったので魚河岸は、まだ閉まっていた。 浜で夜明けまでタバコをふかして待っていると財布が落ちているのを見つける。 中にはたくさんのお金が入っているびっくりして、夢中で家に飛んで帰って女房と数を数えると42両もあった。 これで遊んで暮らせると大喜びで、友達を呼んでおおいに酒を飲んで騒いで寝てしまう。 その翌朝、また女房に起こされ商いに行けと言われるが、「昨日のお金は?」と聞くと、「そんなこと知らない、夢だろう」と言われる。 お金を拾ったのは夢で、友達を呼んで散財したのはと本物と聞き、すっかり心を入れかえて禁酒を誓い 商いに精を出す。 そのかいあって3年後には表通りに店を出し、若い衆を2、3人置くようになった。 その年の大晦日、女房が腹を立てずに聞いておくれと前置きして42両の金を出す。 3年前の夢はうそと聞いて 亭主は怒ろうとすると、「3年前、あんたがこのお金で朝から晩までお酒を飲むと言うので、大家さんに相談したら、そんな金を使ったら罪になる。 お上に届けて、夢にしてごまかせって教えられた。 」 「大家さんの言う通りにしたところ、落とし主が判らなくて下がって来たお金がこれです。 そんなとき一人の女性が彼女の親友について語り始めた瞬間 もう一人の女性の頬を涙が伝っていった。 彼女は何故泣き始めたのだろう。 その長屋は時代の流れで取り壊されることとなり 大切な友達だった長屋の住人たちとも分かれることになった。 その中で好きだったのが「ゆう子ちゃん」 ピンクの記事に水玉の来たワンピースをいつも着ていた 天然パーマの10歳くらいの女の子、 彼女の記憶は何年経っても忘れないと誓い長屋を後にした。 同窓会のようなものまではしなかったが 汁子さんは長屋の仲間との連絡だけは欠かさなかった そして、ゆう子ちゃんとの思い出を語った。 しかし、誰にもゆう子ちゃんのことを知らない。 そんなことが続き、大人になるにつれ 汁子さんは「ゆう子ちゃん」が自分の妄想に過ぎない 架空の友人と言うことに気づきさびしさを覚え始めた。 彼女もまた長屋に住んでいたが連絡が取れないでいた。 懐かしさからか喫茶店で昔の話に花が咲いた。 そして昔の人間関係に話が移ったとき 彼女が汁子さんにこう訊ねた 「あなた誰が一番好きだった」 答えは決まっていたが汁子さんは口にできなかった。 すると彼女はこういった。 「わたしはゆう子ちゃん」 おどろき自分の顔を見つめる汁子さんに気づかず彼女は続けた。 「いつも、ピンクに水玉のワンピースを着た天然パーマの子・・・」 彼女の話しにうなづく汁子さんの頬に涙が流れた。 しかし、途中で言いようのない違和感に襲われます。 その違和感の答えは映画のクライマックスで分かりました 探偵の名指しした犯人はまったく別の男。 口を大きく開けていた汁子さんを知ってか知らずか 先ほどのおしゃべり男があくびしながら一言 「なんだこいつが犯人かつまらない映画」 思わずこぶしを振り上げた汁子さんですがまさか下ろすわけにはいけません 「映画や推理小説でだまされたことはあってもこんなだまされ方は初めて!」 映画館を出て家に帰るまでずっと汁子さんは怒っていましたとさ。
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自作のウミガメのスープ問題を、厳選してまとめました。 ウミガメのスープとは、提示された謎の物語を解き明かす推理ゲームです。 回答者は出題者に「YES」か「NO」で答えられる質問を(いくつでも)投げかけることができ、それによって得られる情報を手掛かりに真相にたどり着きます。 具体的な遊び方はなどでわかりやすく解説されています。 今回は15問用意しました。 是非ともご友人と遊んでみてください。 第1問 一秒のずれもなく 【問題】 とある男女が、まったくの同時刻に鋭利な刃物で切りつけられた。 しかも、どちらも同一の犯人に、同一の凶器によってやられたという。 一体どんな手口が使われたのだろう? 【解説】 犯行現場は分娩室であった。 犯人もとい医師は、医療用のハサミを握っていた。 たった今産まれ落ちた男の子とその母親をつなぐ、へその緒を切断したのである。 新しい命の誕生であった。 要約:へその緒を切った。 第2問 赤面の理由 【問題】 カメオは今、初対面の男に抱きしめられ、頰を赤らめている。 一体何があったのだろう? 【解説】 服屋での採寸、店員の男がカメオのウエストを測ろうとする一場面。 メジャーを片手に男は両手をぐるりとカメオの体に回すのだが、カメオの出っ張った腹が邪魔をして左右の手が届かない。 男は図らずしてカメオを抱きしめる形になってしまった。 カメオは両手を上に挙げながらも、恥ずかしさに顔を覆いたい気分であった。 要約:服屋での採寸。 店員がメジャーを体に回そうとすると、カメオが肥満体だったため抱きしめる形になってしまった。 第3問 あべこべ病院 【問題】 ウミガメ病院には、健康な人ばかりが来る。 しかも、その一部はウミガメ病院に来てから体調を崩しだすのだ。 なぜ? 【解説】 ウミガメ病院は数十年前に閉業した廃病院である。 あるときに変な噂が立って以来、有名な心霊スポットとなっている。 そのため、物好きの人間が時折怖いもの見たさに訪れるのだ。 そういう人々の中には、「なんか肩が重い気がする……」などと、不調を訴えだす者もいた。 要約:ウミガメ病院は心霊スポットの廃病院。 第4問 熊の正体 【問題】 訪れた山奥で、カメオは足を止めた。 遠くの方に一頭の大きな熊を見つけたのだ。 カメオは、泣き出さずにはいられなかった。 しかし、この時カメオが泣いたのは恐ろしかったからではない。 感動したからである。 一体、どういうことか? 【解説】 北斗七星を含むいくつかの星々を結ぶと、 一年を通して観測できる巨大な星座『おおぐま座』が現れる。 夜、天体観測に山を訪れたカメオ。 ひらけたところで北の空を見上げると、普段街にいてなかなか肉眼でとらえることのできない星空が目に飛び込んできた。 中でも『おおぐま座』はひときわ目立っていた。 その姿があまりに美しくて、カメオは涙を流したのだ。 要約:『おおぐま座』を見て感動した。 第5問 破壊的作品 【問題】 Aは自分の作品を自身の手で壊してしまったのだが、作品は半壊で済んだ。 Aはこれに安堵した。 Bは自分の作品を自身の手で壊し、同様に作品は半壊だった。 Bはこれを悲しんだ。 一体どういうことだろう? 【解説】 AとBは、ドミノを並べていたのだ。 Aは製作中にドミノを倒してしまったのだが、なんとか被害が全体に及ばずに済んだ。 Bは完成後にドミノを倒したのだが、最後まで倒れきらずに途中で止まってしまった。 という話である。 要約:ドミノの話。 Aは制作中に倒してしまい、Bは完成後に倒した。 第6問 カメラマンのカメオ 【問題】 カメラマンのカメオはどんなに醜い人も美しく撮れる実力の持ち主だが 普段は美しい人を醜く撮っているという。 どういうことだろう? 【解説】 カメオは、カメラマンといっても芸能人のプライベートを盗撮する いわゆるパパラッチを仕事としていた。 彼の手によって数々の美人モデルが不倫現場などをおさえられ、醜い部分を白日のもとに晒されてしまうのである。 要約:カメオは芸能カメラマンで、美人モデルの不倫現場などをおさえている。 第7問 運命のAカード 【問題】 若者たちが、トランプを使ったゲームをすることにした。 カメオが山札からスペードのAを引くと、彼は大喜びした。 しかし、カメコが山札からハートのAを引くと、彼女は深く悲しんだ。 同じAのカードなのに、なぜこのような違いが出たのだろう? 【解説】 彼らがやるのは男女ペアで行うダブルス卓球大会。 トランプを使ったのは、そのペア決めの時である。 一人一枚カードを引き、同じ数字を引いた男女がペアとなった。 以前よりカメコに思いを寄せていたカメオは、彼女とペアだと知って大喜びし、カメオのことを毛嫌いしていたカメコは逆に深く悲しんだのである。 要約:トランプはペア決めのくじに使われた。 カメオとカメコがペアになり、カメコが好きであったカメオは喜び、カメオが好きでなかったカメコは悲しんだ。 第8問 古典的恐怖条件付け 【問題】 幽霊屋敷を進むカメオ。 趣向を凝らした様々な幽霊が彼を驚かそうとするがまったく恐れる様子がない。 しかし、顔を下から照らすというだけのずいぶん古典的な幽霊が現れると カメオは一瞬で青ざめ、引き返して逃げてしまった。 どうしてだろう? 【解説】 現れた幽霊は、随分素っ気なくパイプ椅子に座っていた。 幽霊の顔を下から照らしているその光は、当人がいじっている スマートフォンのものであった。 座り込んで気だるそうにスマートフォンをいじる幽霊などいるはずがない。 カメオはその瞬間、自分がどういうわけか順路を間違え、「幽霊たちの控え室」の方に迷い込んでしまったことに気づいたのだ。 要約:カメオは幽霊屋敷のスタッフエリアに迷い込んでしまったことに気づき引き返した。 下から照らしていた光はキャストがいじっていたスマホの光であった。 第9問 落とす女 【問題】 女は最近、物をよく落とす。 電話が鳴ったり、玄関チャイムが鳴ったり、ちょっと来いと呼びかけられたりするたびに持っているものを落とすのである。 この女、一体何がしたいのだろう? 【解説】 真相は女の職業にあった。 以前、彼女は宇宙ステーション内に勤務していたのである。 無重力のステーション内では持っているものを手放せばその場に浮かんだままでいるため、ちょっとその場を外れるような時に空中に放置することがよくあった。 つい先日地球に帰ったのだが、女はなかなかその癖が抜けないようだ。 要約:女は宇宙飛行士で、最近地球に帰還した。 無重力の時の癖でつい物を空中で手放してしまう。 第10問 そんなのいやだ 【問題】 母親に死が迫っていることを知らされたカメコは悲しみに打ちひしがれていた。 しかし、そのことを兄に話しても、彼は全く悲しむ様子がなかった。 兄もカメコと同じくらい母親のことが好きだったはずだが、どうしてだろう。 【解説】 「生き物はね、みんないつか死んじゃうんだよ」 「じゃあお母さんも死んじゃうの?」 「そうよ」 「そんなのいや! お母さんがいなくなっちゃうなんていやだ! ずっと一緒にいたい!」 3歳のカメコは、そんなことを聞かされて泣き喚いていた。 そのことを兄に話したが15歳の彼は仕方のないことだ、と慰めるほかなかった。 要約:カメコは「生き物はみんないずれ死ぬ」ことを知り、悲しんだ。 第11問 おしどり他人 【問題】 とある夫婦は、互いの素敵なところやいかに互いを愛しているのか、そんなことを年がら年中言い合っては幸せそうな顔をしている。 しかしそんな彼らに出会っても、彼らが夫婦だとはわからないだろう。 それはいったいなぜ? 【解説】 「うちの嫁さんは、こんな丸っこい字を書くんですよ。 これがまた愛らしくてね…」 「素敵な奥さまですわね。 私の旦那は書道家みたいな美しい字を書きますの」 「それは羨ましい限りですなぁ」 老人ホームにて。 年老いたその男女は、今日も幸せそうに互いの恋人の自慢話を交わしている。 認知症の影響か顔を忘れてしまったため、今喋っているのがまさにその恋人だとは 夢にも思っていない。 「面と向かっては言えないけれど私、彼のことを本当に愛しているのよ」 「私だって負けていませんよ、嫁のことが誰よりも好きなんです。 ……確かにこんなこと、小っ恥ずかしくて言えませんな」 はたからみても彼らが夫婦だとは思えない。 こんなにも他人行儀に愛し合っているのだから。 要約:夫婦は認知症で、お互いを赤の他人だと思い込みながら配偶者の自慢話をしている。 第12問 ウォーターハザード 【問題】 隣り合う二つの国があった。 A国は国内に巨大な湖を有しており、水資源に恵まれた豊かな国であった。 B国は対称的に水源に恵まれず、水が慢性的に不足した貧しい国であった。 必然的に、A国の湖から伸びる河川を通じて国内に流れてくる水がB国のライフラインとなっていた。 最近、二国間は関係悪化により敵対するようになった。 A国が水の供給を打ち止めにすれば、それを命綱とするB国の壊滅は明らかに思われたが、A国はあえてそれをしなかった。 いったいどういう意図があったのだろう? 【解説】 山あいにあるA国は、B国以外に河川の伸びる先となる国がなかった。 したがって、その河川を堰き止めてしまうとA国の国土はあっという間に水が氾濫し、水没してしまうのだ。 要するに水の供給を打ち止めても、A国が自滅するだけなのである。 要約:水を流せなくなり水没するから。 第13問 ピニャコンチリート 【問題】 昼前、女はピニャコンチリートを生まれて初めて食べた。 正直ピニャコンチリートは好みの味ではなかった。 にもかかわらず、正午を過ぎた頃、彼女はピニャコンチリートが食べたくて仕方がなかった。 なぜ女はピニャコンチリートを昼前に食べピニャコンチリートがお気に召さなかったのに正午過ぎにはピニャコンチリートを食べたくなったのだろうか? 【解説】 「本場のピニャコンチリートが食べたい」 世田谷のアパートで、女はそんな一生に一度あるかもわからない謎の衝動に駆られ、空港へ急いだ。 ピニャコンチリートは、パイナップルに唐辛子をまぶしたメキシコの定番スイーツである。 東京発メキシコシティ行便の渡航時間は日付変更線をまたいで約12時間。 それに対し東京-メキシコシティ間の時差は15時間。 つまり、午後2時に東京を発った女は少し時間を遡り、同日の午前11時にメキシコシティに到着する運びとなる。 午前11時30分。 ほどなくしてピニャコンチリートを扱う出店にありつき、女はピニャコンチリートを食べた。 女は後悔した。 同日の正午過ぎ。 「本場のピニャコンチリートが食べたい」 世田谷のアパートで、女はそんな一生に一度あるかもわからない謎の衝動に駆られ、空港へ急いだ。 要約:時差。 日本時間の午後にピニャコンチリートを食べたくなり、メキシコに行って現地時間の午前にピニャコンチリートを食べた。 第14問 駄菓子屋で流した涙 【問題】 ある男がとある駄菓子屋を訪れた。 陳列棚の隙間に小さな鏡があるのを見つけた彼は、店主にこう尋ねた。 「この鏡は古いものですか?」 店主は答えた。 「ああ。 かれこれ20年以上は置いているよ」 その答えを聞いた男は泣き崩れた。 いったいなぜ? 【解説】 男は幼少期、この駄菓子屋によく訪れていた。 金の持ち合わせがなかった彼は、ふとした出来心からいつしか店の菓子を盗むようになる。 くすねるのは毎回同じ位置の同じ商品、店主から見て死角になるところのもの。 店主にバレないのをいいことに、その万引きは何度も繰り返された。 十数年後、成人した男はその駄菓子屋を懐かしさでふと訪れてみた。 すると、以前は背が届かなくて見えなかった位置に、鏡を見つける。 幼少期に菓子を盗んでいたその位置は、鏡を介して店主から丸見えであった。 店主の話によると、この鏡は男が幼い頃からあったもの。 店主は、男の万引きにずっと気づいていたのだ。 そのことを知った彼は泣き崩れるほかなかった。 要約:男は昔この店で万引きを常習的にしていた。 鏡を見つけ、いままでの万引きがバレていたことに気づいた男は、店主がずっと見逃してくれていたことを知った。 第15問 目の前にあるウミガメのスープ 【問題】 「すみません。 これは本当にウミガメのスープですか?」 男はシェフに尋ねた。 シェフは答える。 「はい。 ウミガメのスープに間違いございません」 それを聞いた男は、シェフを殺した。 いったいなぜ? 【解説】 とある海上で、船が難破するという不幸な事故が起きる。 数名の人間が救難ボートで逃げおおせたが、漂流の憂き目に遭ってしまう。 男やシェフもその一員であった。 食糧もすぐに尽き、皆体も痩せこけ、死を目前としていた。 男は考えた。 誰かが犠牲になるしかない、と。 男は見回した。 「みてください、こんなところにウミガメのスープがありますよ」 シェフの男が、そんなことをぶつぶつと呟いているを見つける。 骨だけになった腕を伸ばし、そう言いながら指差すのは、空になった非常食の箱。 こいつ、何を言っているんだ?まさか。 「すみません、これは本当にウミガメのスープですか?」 「はい。 ウミガメのスープに間違いございません」 シェフは完全に正気を失っていた。 彼らは思った。 この中で最も死に近いのは、間違いなくシェフだ。 こいつはもう助からないだろう。 男はゆっくりと、シェフの細い首に手をかけた。 止めるものは誰もいなかった。 要約:海で遭難中の一行。 食糧が尽き苦しい状況で、第一にシェフが発狂し、無関係のものを指差して「これはウミガメのスープだ」と言い出す。 もうシェフの先は長くないと判断した男は、やむなくシェフを殺し、食糧とした。 今回は以上です。 また問題がたまり次第、続編を投稿する予定です。 宣伝 当方YouTubeにて ウミガメとスープというラジオ動画を投稿しています。
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自作のウミガメのスープ問題を、厳選してまとめました。 ウミガメのスープとは、提示された謎の物語を解き明かす推理ゲームです。 回答者は出題者に「YES」か「NO」で答えられる質問を(いくつでも)投げかけることができ、それによって得られる情報を手掛かりに真相にたどり着きます。 具体的な遊び方はなどでわかりやすく解説されています。 今回は15問用意しました。 是非ともご友人と遊んでみてください。 第1問 一秒のずれもなく 【問題】 とある男女が、まったくの同時刻に鋭利な刃物で切りつけられた。 しかも、どちらも同一の犯人に、同一の凶器によってやられたという。 一体どんな手口が使われたのだろう? 【解説】 犯行現場は分娩室であった。 犯人もとい医師は、医療用のハサミを握っていた。 たった今産まれ落ちた男の子とその母親をつなぐ、へその緒を切断したのである。 新しい命の誕生であった。 要約:へその緒を切った。 第2問 赤面の理由 【問題】 カメオは今、初対面の男に抱きしめられ、頰を赤らめている。 一体何があったのだろう? 【解説】 服屋での採寸、店員の男がカメオのウエストを測ろうとする一場面。 メジャーを片手に男は両手をぐるりとカメオの体に回すのだが、カメオの出っ張った腹が邪魔をして左右の手が届かない。 男は図らずしてカメオを抱きしめる形になってしまった。 カメオは両手を上に挙げながらも、恥ずかしさに顔を覆いたい気分であった。 要約:服屋での採寸。 店員がメジャーを体に回そうとすると、カメオが肥満体だったため抱きしめる形になってしまった。 第3問 あべこべ病院 【問題】 ウミガメ病院には、健康な人ばかりが来る。 しかも、その一部はウミガメ病院に来てから体調を崩しだすのだ。 なぜ? 【解説】 ウミガメ病院は数十年前に閉業した廃病院である。 あるときに変な噂が立って以来、有名な心霊スポットとなっている。 そのため、物好きの人間が時折怖いもの見たさに訪れるのだ。 そういう人々の中には、「なんか肩が重い気がする……」などと、不調を訴えだす者もいた。 要約:ウミガメ病院は心霊スポットの廃病院。 第4問 熊の正体 【問題】 訪れた山奥で、カメオは足を止めた。 遠くの方に一頭の大きな熊を見つけたのだ。 カメオは、泣き出さずにはいられなかった。 しかし、この時カメオが泣いたのは恐ろしかったからではない。 感動したからである。 一体、どういうことか? 【解説】 北斗七星を含むいくつかの星々を結ぶと、 一年を通して観測できる巨大な星座『おおぐま座』が現れる。 夜、天体観測に山を訪れたカメオ。 ひらけたところで北の空を見上げると、普段街にいてなかなか肉眼でとらえることのできない星空が目に飛び込んできた。 中でも『おおぐま座』はひときわ目立っていた。 その姿があまりに美しくて、カメオは涙を流したのだ。 要約:『おおぐま座』を見て感動した。 第5問 破壊的作品 【問題】 Aは自分の作品を自身の手で壊してしまったのだが、作品は半壊で済んだ。 Aはこれに安堵した。 Bは自分の作品を自身の手で壊し、同様に作品は半壊だった。 Bはこれを悲しんだ。 一体どういうことだろう? 【解説】 AとBは、ドミノを並べていたのだ。 Aは製作中にドミノを倒してしまったのだが、なんとか被害が全体に及ばずに済んだ。 Bは完成後にドミノを倒したのだが、最後まで倒れきらずに途中で止まってしまった。 という話である。 要約:ドミノの話。 Aは制作中に倒してしまい、Bは完成後に倒した。 第6問 カメラマンのカメオ 【問題】 カメラマンのカメオはどんなに醜い人も美しく撮れる実力の持ち主だが 普段は美しい人を醜く撮っているという。 どういうことだろう? 【解説】 カメオは、カメラマンといっても芸能人のプライベートを盗撮する いわゆるパパラッチを仕事としていた。 彼の手によって数々の美人モデルが不倫現場などをおさえられ、醜い部分を白日のもとに晒されてしまうのである。 要約:カメオは芸能カメラマンで、美人モデルの不倫現場などをおさえている。 第7問 運命のAカード 【問題】 若者たちが、トランプを使ったゲームをすることにした。 カメオが山札からスペードのAを引くと、彼は大喜びした。 しかし、カメコが山札からハートのAを引くと、彼女は深く悲しんだ。 同じAのカードなのに、なぜこのような違いが出たのだろう? 【解説】 彼らがやるのは男女ペアで行うダブルス卓球大会。 トランプを使ったのは、そのペア決めの時である。 一人一枚カードを引き、同じ数字を引いた男女がペアとなった。 以前よりカメコに思いを寄せていたカメオは、彼女とペアだと知って大喜びし、カメオのことを毛嫌いしていたカメコは逆に深く悲しんだのである。 要約:トランプはペア決めのくじに使われた。 カメオとカメコがペアになり、カメコが好きであったカメオは喜び、カメオが好きでなかったカメコは悲しんだ。 第8問 古典的恐怖条件付け 【問題】 幽霊屋敷を進むカメオ。 趣向を凝らした様々な幽霊が彼を驚かそうとするがまったく恐れる様子がない。 しかし、顔を下から照らすというだけのずいぶん古典的な幽霊が現れると カメオは一瞬で青ざめ、引き返して逃げてしまった。 どうしてだろう? 【解説】 現れた幽霊は、随分素っ気なくパイプ椅子に座っていた。 幽霊の顔を下から照らしているその光は、当人がいじっている スマートフォンのものであった。 座り込んで気だるそうにスマートフォンをいじる幽霊などいるはずがない。 カメオはその瞬間、自分がどういうわけか順路を間違え、「幽霊たちの控え室」の方に迷い込んでしまったことに気づいたのだ。 要約:カメオは幽霊屋敷のスタッフエリアに迷い込んでしまったことに気づき引き返した。 下から照らしていた光はキャストがいじっていたスマホの光であった。 第9問 落とす女 【問題】 女は最近、物をよく落とす。 電話が鳴ったり、玄関チャイムが鳴ったり、ちょっと来いと呼びかけられたりするたびに持っているものを落とすのである。 この女、一体何がしたいのだろう? 【解説】 真相は女の職業にあった。 以前、彼女は宇宙ステーション内に勤務していたのである。 無重力のステーション内では持っているものを手放せばその場に浮かんだままでいるため、ちょっとその場を外れるような時に空中に放置することがよくあった。 つい先日地球に帰ったのだが、女はなかなかその癖が抜けないようだ。 要約:女は宇宙飛行士で、最近地球に帰還した。 無重力の時の癖でつい物を空中で手放してしまう。 第10問 そんなのいやだ 【問題】 母親に死が迫っていることを知らされたカメコは悲しみに打ちひしがれていた。 しかし、そのことを兄に話しても、彼は全く悲しむ様子がなかった。 兄もカメコと同じくらい母親のことが好きだったはずだが、どうしてだろう。 【解説】 「生き物はね、みんないつか死んじゃうんだよ」 「じゃあお母さんも死んじゃうの?」 「そうよ」 「そんなのいや! お母さんがいなくなっちゃうなんていやだ! ずっと一緒にいたい!」 3歳のカメコは、そんなことを聞かされて泣き喚いていた。 そのことを兄に話したが15歳の彼は仕方のないことだ、と慰めるほかなかった。 要約:カメコは「生き物はみんないずれ死ぬ」ことを知り、悲しんだ。 第11問 おしどり他人 【問題】 とある夫婦は、互いの素敵なところやいかに互いを愛しているのか、そんなことを年がら年中言い合っては幸せそうな顔をしている。 しかしそんな彼らに出会っても、彼らが夫婦だとはわからないだろう。 それはいったいなぜ? 【解説】 「うちの嫁さんは、こんな丸っこい字を書くんですよ。 これがまた愛らしくてね…」 「素敵な奥さまですわね。 私の旦那は書道家みたいな美しい字を書きますの」 「それは羨ましい限りですなぁ」 老人ホームにて。 年老いたその男女は、今日も幸せそうに互いの恋人の自慢話を交わしている。 認知症の影響か顔を忘れてしまったため、今喋っているのがまさにその恋人だとは 夢にも思っていない。 「面と向かっては言えないけれど私、彼のことを本当に愛しているのよ」 「私だって負けていませんよ、嫁のことが誰よりも好きなんです。 ……確かにこんなこと、小っ恥ずかしくて言えませんな」 はたからみても彼らが夫婦だとは思えない。 こんなにも他人行儀に愛し合っているのだから。 要約:夫婦は認知症で、お互いを赤の他人だと思い込みながら配偶者の自慢話をしている。 第12問 ウォーターハザード 【問題】 隣り合う二つの国があった。 A国は国内に巨大な湖を有しており、水資源に恵まれた豊かな国であった。 B国は対称的に水源に恵まれず、水が慢性的に不足した貧しい国であった。 必然的に、A国の湖から伸びる河川を通じて国内に流れてくる水がB国のライフラインとなっていた。 最近、二国間は関係悪化により敵対するようになった。 A国が水の供給を打ち止めにすれば、それを命綱とするB国の壊滅は明らかに思われたが、A国はあえてそれをしなかった。 いったいどういう意図があったのだろう? 【解説】 山あいにあるA国は、B国以外に河川の伸びる先となる国がなかった。 したがって、その河川を堰き止めてしまうとA国の国土はあっという間に水が氾濫し、水没してしまうのだ。 要するに水の供給を打ち止めても、A国が自滅するだけなのである。 要約:水を流せなくなり水没するから。 第13問 ピニャコンチリート 【問題】 昼前、女はピニャコンチリートを生まれて初めて食べた。 正直ピニャコンチリートは好みの味ではなかった。 にもかかわらず、正午を過ぎた頃、彼女はピニャコンチリートが食べたくて仕方がなかった。 なぜ女はピニャコンチリートを昼前に食べピニャコンチリートがお気に召さなかったのに正午過ぎにはピニャコンチリートを食べたくなったのだろうか? 【解説】 「本場のピニャコンチリートが食べたい」 世田谷のアパートで、女はそんな一生に一度あるかもわからない謎の衝動に駆られ、空港へ急いだ。 ピニャコンチリートは、パイナップルに唐辛子をまぶしたメキシコの定番スイーツである。 東京発メキシコシティ行便の渡航時間は日付変更線をまたいで約12時間。 それに対し東京-メキシコシティ間の時差は15時間。 つまり、午後2時に東京を発った女は少し時間を遡り、同日の午前11時にメキシコシティに到着する運びとなる。 午前11時30分。 ほどなくしてピニャコンチリートを扱う出店にありつき、女はピニャコンチリートを食べた。 女は後悔した。 同日の正午過ぎ。 「本場のピニャコンチリートが食べたい」 世田谷のアパートで、女はそんな一生に一度あるかもわからない謎の衝動に駆られ、空港へ急いだ。 要約:時差。 日本時間の午後にピニャコンチリートを食べたくなり、メキシコに行って現地時間の午前にピニャコンチリートを食べた。 第14問 駄菓子屋で流した涙 【問題】 ある男がとある駄菓子屋を訪れた。 陳列棚の隙間に小さな鏡があるのを見つけた彼は、店主にこう尋ねた。 「この鏡は古いものですか?」 店主は答えた。 「ああ。 かれこれ20年以上は置いているよ」 その答えを聞いた男は泣き崩れた。 いったいなぜ? 【解説】 男は幼少期、この駄菓子屋によく訪れていた。 金の持ち合わせがなかった彼は、ふとした出来心からいつしか店の菓子を盗むようになる。 くすねるのは毎回同じ位置の同じ商品、店主から見て死角になるところのもの。 店主にバレないのをいいことに、その万引きは何度も繰り返された。 十数年後、成人した男はその駄菓子屋を懐かしさでふと訪れてみた。 すると、以前は背が届かなくて見えなかった位置に、鏡を見つける。 幼少期に菓子を盗んでいたその位置は、鏡を介して店主から丸見えであった。 店主の話によると、この鏡は男が幼い頃からあったもの。 店主は、男の万引きにずっと気づいていたのだ。 そのことを知った彼は泣き崩れるほかなかった。 要約:男は昔この店で万引きを常習的にしていた。 鏡を見つけ、いままでの万引きがバレていたことに気づいた男は、店主がずっと見逃してくれていたことを知った。 第15問 目の前にあるウミガメのスープ 【問題】 「すみません。 これは本当にウミガメのスープですか?」 男はシェフに尋ねた。 シェフは答える。 「はい。 ウミガメのスープに間違いございません」 それを聞いた男は、シェフを殺した。 いったいなぜ? 【解説】 とある海上で、船が難破するという不幸な事故が起きる。 数名の人間が救難ボートで逃げおおせたが、漂流の憂き目に遭ってしまう。 男やシェフもその一員であった。 食糧もすぐに尽き、皆体も痩せこけ、死を目前としていた。 男は考えた。 誰かが犠牲になるしかない、と。 男は見回した。 「みてください、こんなところにウミガメのスープがありますよ」 シェフの男が、そんなことをぶつぶつと呟いているを見つける。 骨だけになった腕を伸ばし、そう言いながら指差すのは、空になった非常食の箱。 こいつ、何を言っているんだ?まさか。 「すみません、これは本当にウミガメのスープですか?」 「はい。 ウミガメのスープに間違いございません」 シェフは完全に正気を失っていた。 彼らは思った。 この中で最も死に近いのは、間違いなくシェフだ。 こいつはもう助からないだろう。 男はゆっくりと、シェフの細い首に手をかけた。 止めるものは誰もいなかった。 要約:海で遭難中の一行。 食糧が尽き苦しい状況で、第一にシェフが発狂し、無関係のものを指差して「これはウミガメのスープだ」と言い出す。 もうシェフの先は長くないと判断した男は、やむなくシェフを殺し、食糧とした。 今回は以上です。 また問題がたまり次第、続編を投稿する予定です。 宣伝 当方YouTubeにて ウミガメとスープというラジオ動画を投稿しています。
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