シャチ オス。 シャチってどれくらい生きるの?!寿命は?

【動画】ホホジロザメを食べるシャチ、狙いは肝臓

シャチ オス

鯨偶蹄目マイルカ科に分類される生物です。 哺乳類のなかでは人間に次いで広範囲に生息していて、北海道の根室海峡や知床半島近海、和歌山県近海など、日本を含む世界中の海に分布しています。 学名の「Orcinus orca(オルキヌス・オルカ)」は、ラテン語で「冥界からの魔物」という意味。 英語は「Killer Whale(クジラ殺し)」といい、自分より遥かに大きい獲物を狩ることができる能力から名付けられました。 ちなみに和名の「シャチ」は、魚の胴に虎の頭を持つ空想上の生物「鯱(しゃちほこ)」が由来です。 彼らの祖先は、約4000年前に存在したバシロサウルスという大型の海生哺乳類であると考えられています。 その後生息地ごとに種が枝分かれしていきました。 2019年現在は、広い範囲を回遊しながら哺乳類を狩るトランジェント、狭い範囲で暮らすレジデント、南極のロス海に生息するロス海シャチなど少なくとも10種に分類されています。 これらは体の大きさ、ヒレの形状、色、アイパッチと呼ばれる目の周りの白い模様などに違いが見られます。 そのため研究者の間では、マイルカ科シャチ属とひとつの分類にくくるのではなく、もっと細分化する必要があるのではないかという見解も出ているのです。 ただどの種も共通して、強い結束力を持つ「ポッド」と呼ばれる群れを形成し、基本的にはメスが率いています。 寿命は、野生下ではメスが50年前後、オスが30年前後です。 最長ではメスが90年生きたという記録も残っています。 一方で、飼育下では30年弱と、彼らにとって群れで生活をすることは非常に重要で、単独行動が多大なストレスに繋がっているのだとわかるでしょう。 高い知能と狩猟能力を持つことで知られるシャチですが、具体的にはどのような特徴があるのでしょうか。 ここからは具体的な生態をご紹介していきます。 全長はオスが6〜9m、メスが7〜8m、体重は5〜8tと、マイルカ科のなかで突出した大きさを誇ります。 体が大きいと動きも遅くなりがちですが、彼らはなんと時速60~70kmと海洋哺乳類のなかでも最速で泳ぐことができます。 ジャンプ力も非常に高く、海面から4m以上も跳ね上がる姿が確認されており、その巨大な体からはまるで想像できないような俊敏性をもっているのです。 さらに持久力もあり、群れで狩りをする際は先頭集団が疲れたら第2集団が前へ出る、第2集団が疲れたら第3集団が前へ出る、といったように隊列を組みかえて進みます。 そうすることで速度を落とさず、また余計なエネルギーを使うことなく獲物を追い詰めることができるのです。 シャチの生態2:天敵は自然界には存在しない!? 海洋生物の食物連鎖において、頂点に君臨しているシャチ。 他の生き物が彼らの子どもを襲おうとしても、群れでしっかりとガードをし、返り討ちをするので、サメでさえ手を出すことはできません。 また2019年現在、人間のなかでも彼らを食べる文化をもつ民族は存在しません。 シャチの肉は重金属である水銀や、化学物資であるPCBなどが含まれるうえ、筋肉質で固いからです。 そのため人間も天敵にはなりません。 ただ北米西岸に生息している群れを研究した結果、人間が彼らを間接的に殺している可能性があるということがわかりました。 噴気孔から、偶蹄目の体内には存在しないはずのサルモネラ菌などが検出されたのです。 感染経路は明らかにはなっていませんが、人間による海水汚染が一因になっている可能性が高いと考えられています。 シャチの生態3:サメさえ食べる! 彼らが獲物とする生物は、クジラ、アザラシ、トド、イルカ、ペンギン、魚、カモメと多岐にわたり、生息域やグループごとに狩猟方法も異なります。 アザラシを捕らえる場合は突進して素早く狩る、魚群を狙う場合は時間をかけて群れで囲い込み、逃げ場をなくしてから一気に襲い掛かる、といった高い戦略性が特徴です。 尻尾に毒を持つエイですら、捕食してしまいます。 シャチと並ぶ海のハンターといえばサメが挙げられますが、なかでも獰猛なことで知られるホホジロザメを彼らが捕食しているという驚きの事例も報告されました。 2017年、南アフリカの西ケープ州に3体のサメの死体が打ち上げられ、調べてみると肝臓や心臓といった臓器だけが綺麗に切り取られており、衰弱死ではなく他の生き物の手にかかったことがわかりました。 サメの肝臓には栄養価の高いスクワレンが含まれています。 これまでもシャチが鯨の舌だけを食べるなど、好みの部分を選んで食していたことが確認されていたため、彼らがサメを襲っているという見解が浮上してきたのです。 サメは体を仰向けにされると瞬間的に意識を失う性質を持っており、おそらく偶然この生態を知ったシャチが戦略を駆使してターゲットに定めたと考えられています。 サメを食べることで彼らの体にどのような影響があるのかについては、調査がすすめられているところです。 シャチの知能の高さがもっとも顕著に表れるのは、狩猟のテクニックと、群れのなかで見られる社会性の高さでしょう。 イルカと同様に仲間同士で会話をすることができ、情報共有をすることで多種多様な狩猟方法を編み出していったと考えられています。 また驚くべきことに彼らは生息区域ごとに「方言」を持ち、これによって仲間かどうかを聞き分けます。 さらに配偶者を探す時は、近親交配を避けるために異なる言語を使う相手を選ぶという生存戦略ももっているのです。 群れに対する帰属意識が非常に強く、仲間が襲われていると全力で報復に向かい、亡くなった際には死を悼みます。 また怪我をしている個体が狩りに出る場合は誰かがサポートにつき、獲物を分け与えるなどの行動も確認されていて、高度な社会性をもっていることがわかるでしょう。 また同じ群れの仲間でなくても、集団からはぐれて単独行動をしている個体に獲物を届けてあげたり、保護して面倒をみてあげたりすることも。 このような行動の理由として、シャチの脳には人間が感情を処理する際に使う「紡錘細胞」という神経細胞があることが挙げられます。 シャチの生態5:性格は?人間との関係も 人間が本当の意味で彼らのことを理解したのは、1964年にカナダのバンクーバーで初めて生きた個体を捕獲した時であるといわれています。 もちろんそれより前にも存在は知られていましたが、それは獰猛なハンターという一面だけ。 長いあいだ、暗い海に潜む恐怖の象徴と考えられていたのです。 ところが捕獲されたシャチは、見物にやってきた大勢の前でリラックスした態度を見せ、与えられた魚を食べ、人間を襲おうとはしませんでした。 どうやら言葉を使ってコミュニケーションをとっているらしい、ということが判明したのもこの時です。 彼らに対して抱いていた印象は180度変わり、生態を理解しようという動きが強まりました。 その後水族館での飼育もはじまり、その高い知性と勇敢な性格から驚くほどの早さで芸を覚え、ショーのパフォーマーとしても活躍するようになります。 人気もどんどん高まっていきました。 ただ2019年現在は、シャチのショーについて否定的な意見が多くあがっています。 きっかけとなったのは、2010年にアメリカのアメリカの水族館で飼育されていたオスの個体が、女性トレーナーをプールに引きずり込み溺死させる事故でした。 これは後に「ブラックフィッシュ」というタイトルでドキュメンタリー映画となり、彼らが人口飼育下で多大なストレスを受けていることを多くの人が知ることとなったのです。 水族館で気軽に会えなくなっても、野生で幸せに暮らしてほしいという考えが徐々に広まっていっています。 今後、シャチと人間の関係性は新たな局面を迎える可能性があるでしょう。 貴重な資料をふんだんに載せた総合ガイド 生息地や食性での分類ごとに、暮らしや生態について詳しく紹介している一冊です。 「ビジュアル百科」というタイトルのとおり、美しくも勇猛な写真が楽しめます。 本書には、彼らを1種類に分類すべきではないという根拠が記載されています。 なかでも歯の形態の比較は興味深く、ティラノサウルスを連想させる牙を持つトランジェントは特に別種として扱うべきだと主張しています。 学術的な内容だけでなく、コラムも充実。 映画「フリー・ウィリー」でキャスティングされたケイコという名のシャチがたどった悲劇など、人間の行動によって運命を左右される彼らの姿に胸を打たれるでしょう。 生態について深く知ることができるとともに、関わり方についても考えさせられる一冊です。 シャチの繁殖に成功した水族館の奮闘記 日本国内で初めて、それも2世代続けての繁殖に成功した千葉県の「鴨川シーワールド」。 本書はそこで働く海獣の獣医師をとおして、彼らの魅力に迫っていきます。 1970年に最初のシャチを迎えましたが、そのわずか3年後に死亡。 当時は生態や飼育方法も詳しくわかっておらず、繁殖は夢のまた夢だったそうです。 しかしスタッフたちは、水族館の利益のためではなく、「愛するシャチの子どもが見たい」という情熱のために繁殖に乗り出していきました。 自らが幼いころに母親と離ればなれになったため、子育ての方法がわからないお母さんのステラ。 人間の手を借りながら、娘ラビーの面倒をみます。 そして野生下と同じように、強い絆で結ばれた群れとして暮らすようになります。 2世代続けて水族館内で繁殖に成功した快挙の裏には、彼らにストレスを与えることなく飼育をするヒントが隠されているのかもしれません。 高度な知能と社会性、そして肉食動物としてのワイルドさを併せ持ったシャチは、我々に親しみと畏敬を抱かせてくれる動物です。 知れば知るほど、その生態の虜になってしまうのではないでしょうか。 ご紹介した本を読めば、より彼らについて深く知ることができるので、ぜひお手に取ってみてください。

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シャチには種類があった!?生態、性格、知能も紹介!怖いって本当?

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Contents• シャチってどんな生物? シャチ(鯱、学名: Orcinus orca)は、 クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科シャチ属で、 イルカの仲間では最大の種類です。 平均でオスの体長は5. 8~6. 7m、 オスの体重は3,628 — 5,442kg、 メスの体長は4. 9~5. 8m、 メスの体重は1,361 — 3,628kg。 最大級のオスでは体長は9. 8m、 体重は10tに達することもあり、 背面は黒色、お腹側は白色。 両目の上方にアイパッチと呼ばれる 白い模様があるのが特徴です。 体色は仲間同士で位置を確認したり、 自身の体を小さく見せたりする効果が あるとも言われている。 シャチにも種類がある? シャチは、一種類しかいないと思っていましたが 3つのタイプに分化されているそうで、 少なくとも南極海だけで1万年ほど前から混血のない 3タイプがあるんだそうで、 タイプごとに食性や大きさも違います。 その分類は、タイプA、B、Cと 2004年以降に提唱されるようになった タイプDに分かれます。 タイプA 一般的にイメージされるシャチで、 クロミンククジラ等を主食としていています。 アイパッチの大きさは中間くらいで、 流氷の少ない沖合に棲んでいます。 タイプB タイプAよりも少し小型の種類で、 海生哺乳類を主食としています。 クロミンククジラ・ナガスクジラ・ペンギンなど。 アイパッチがAの二倍ほどの大きさで、 白色部がやや黄色いのも特徴です。 タイプC 最も小さいタイプであり、 タイプAと比較してオスで100cm、 メスで60cmほど小さいと種類です。 タラを中心とした魚を好んで食べて、 最も大きな群れを作るのも特徴です。 アイパッチが他と比べ小さくて 白色部がやや黄色く、 流氷のある沿岸近くに棲む。 タイプD 2004年以降、提唱されるようになった種類で、 ほかの種類より目が小さくて背びれが短く、 ゴンドウクジラのような 丸みを帯びた頭部が特徴の種類です。 食事についての情報はほとんどありませんが、 魚類を捕食すると報告されています。 餌になる動物が多いことなどから、 極地の近くの沿岸付近を好んで住みます。 主にカナダのブリティッシュコロンビア州や ノルウェーのティスフィヨルド、 アルゼンチンのパタゴニア、 インド洋のクローゼット諸島などに住む 個体群の研究が進んでいるそうです。 日本では北海道の根室海峡から北方四島にかけてや、 和歌山県太地町でも目撃されています。 さいごに 現在、日本国内で飼育されているシャチは 名古屋港水族館と鴨川シーワールドの2箇所しかなく、 日本国内では捕獲は学術目的以外では禁止されているので、 ものすごく貴重な生物です。 知床のホエールウォッチングでも 見ることができる可能性もあるそうなので 興味のある人は見に行ってください。

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シャチの繁殖期・繁殖方法

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更年期障害がある哺乳類はわずか3種類 ハンク・グリーン氏:みなさんは、鏡で見た自分の見た目や、靴のサイズ、ストレスを感じた時に起こる煩わしい頭痛など、自分の体のことはよく知っていると思っているでしょう。 しかし、人間の体は謎に満ちています。 そのなかでも更年期障害は、ほとんど理解されていない現象の中の1つです。 更年期障害は、生活習慣や遺伝子によって数年の差はあるものの、50歳くらいで月経が終わり、人生が終わる何年も前に子供を作る能力を失うことをいいますが、神様を崇拝する遺伝子の観点から言っても、あまり有益とは思えません。 事実、このような更年期障害があると知られている哺乳類は3種類しかいないのですが、人間もその中の1つなのです。 これは、進化生物学者が更年期障害がなぜ起こるのかという原因を解明するのをより困難にしていますが、いくつかの推論はあります。 卵巣を持って生まれる人は、その中には100万近い卵母細胞と呼ばれる未熟な卵を持っています。 そして、思春期を過ぎると1ヶ月に1度、卵母細胞が成熟し子宮へと移動します。 精子との接触がないと見なされると、卵母細胞は他の組織と血液と共に体の外へと流されて行きます。 それが月経であり、この毎月のサイクルは、卵母細胞を成熟させるように脳下垂体から出されるFSH(卵胞刺激ホルモン)を含むホルモンによって調整され、エストロゲンと黄体ホルモンが卵巣から分泌されます。 35歳あたりから、妊娠する可能性は低くなり、妊娠の継続も難しくなります。 また、染色体異常などの多くの合併症を伴う可能性があります。 卵母細胞とエストロゲンの減少によって、ホルモンのサイクルが不安定になり、脳下垂体がそれを補うためにより多くのFSHを出し始めます。 そして、ついに50歳近くになると月経が不定期になり、やがて閉経します。 卵子は成熟しなくなり、その後の妊娠は望めないのが更年期障害なのです。 思春期を経験した誰もが知っているように、ホルモンが変化すると多くの副作用を引き起こします。 更年期障害の場合は、生殖能力が断ち切られますが、人は大抵その後も何年も生きていきます。 人の命の自然の段階ですが、他の哺乳類にはその段階はなく、シャチとコビレゴンドウだけに当てはまります。 比較的初期の頃の意見は、更年期障害は人の寿命が突然長くなったことで起こり、おそらく私たちの体には生殖能力の限界が組み込まれているのだろうと考えられていました。 更年期障害は自然淘汰によって起こったのではなく、ただ起こったという推論であったので、この意見は非適応の理論と見なされていました。 今日の人間の平均寿命が以前よりも長いことは事実ですが、それでも全体像をしっかりと説明できてはいません。 この2種族のクジラが飛沫を上げている写真を含む全体像です。 彼らは急速に寿命を延ばしたわけではないのに、私たちと同じような更年期障害を持っていることの説明がつきません。 また母仮説と呼ばれる推論では、更年期障害は年老いた母になる危険性を避けるために、順応性によって起こるのだと言われています。 先ほど、高齢妊娠では合併症の危険性が増すと述べましたが、高齢者は以前のように食べ物を見つけられなかったり、病気に感染しやすく死んでしまう可能性が高いという事実も避けられません。 もし、彼らに赤ん坊がいれば、その子供も生き残れないかもしれません。 しかし危険性が増すからと言って、遺伝子を残すことを一切諦めてしまうことは、私たちの知る進化論の理論に合致しませんし、この仮説は象を見て見ぬふりをすることになってしまいます。 象は、何十年も生きる哺乳類ですが、高齢になっても合併症を起こすことなく赤ちゃんを産むことができます。 ここで一番有力なのは、おばあちゃん仮説であり、それは子供が成長してから群れを離れるのかどうかという、家族内の力関係と関わりがあるようです。 科学者たちは、シャチ、象、原始人の3つの寿命の長い動物の社会性を比べました。 この3つのグループすべてで、年長の動物が食べ物の確保や危険に関してなど、生涯その知識で群れを助けていますが、このうちの2つのグループだけに更年期障害があります。 シャチの群れでは、メスもオスも両方の子供が群れに残る傾向にあります。 年長のシャチはより家族との結びつきを深めていくことになります。 年上の母シャチと娘シャチが同時に妊娠して、娘シャチの子供がよりよく育つことも確認されています。 年長の雌のシャチが自分の子供を助けるよりも、多くの孫の生存を助けることで、遺伝的遺産を後押ししているのかもしれません。 そして、それをおばあちゃん仮説と呼んでいるのです。 一方で、象は母権制社会です。 息子は群れを離れて新しい群れへと合流するので、家族の結びつきはシャチほど強くありません。 年長のメス象は世話をしなければならい子孫が近くにいないので、遺伝子を残すために繁殖し続けるのかもしれません。 最後に、多くの人類学者たちは、原始人の女性たちはおおむね新しい家族に加わって子供を産んだのだろうと考えています。 シャチのように徐々に新しいグループの一員としての関わりを深めていったのです。 もし繁殖を続けるより、子供たちの世話を優先したことが原因なのだとしたら、なぜ私たちとシャチの両方の種族に更年期障害があるのかを一応、説明することができます。 この推論は、決定的な結論ではありませんし、これらの要因がいくつか重なったものがその答えなのかもしれません。 私たちはいまだに、どのように人間の体が変化し、いつ頃から更年期障害を持つようになったのかも知りません。 しかし、おそらく何にしてもおばあちゃんを称賛するのはよいことなのではないでしょうか。 おばあちゃん、ありがとう。 私のおばあちゃんや世の中の全てのおばあちゃん、あなたは素晴らしいと思います。

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