「映画の中で、僕の役は脅すためだけに空っぽの銃を携えた銀行強盗の役さ。 一度たりとも発砲していないから殺人も犯していない。 この銃飽和時代に老人が銃を持って人を殺す映画などには絶対に出たくないからね。 21歳から俳優業を始めて60年余り、もう充分にやり尽くした気分なんだよ」 新作のモデルはフォレスト・タッカーという実在の銀行強盗。 17回、強盗をはたらき、逮捕されては脱獄を繰り返した伝説の犯罪者だ。 いい映画の3つの条件 「映画の重要なポイントは3つ、まずはこのストーリー、次にキャラクター、3番目はエモーション(感情)だ。 この3つが揃うことがいい映画を作るための基本条件だ」 「映画のテクノロジーは発達したけれど、映画の基本は60年前も今もさほど変わっていない。 今度の作品も、事実は小説より奇なりのユニークなストーリーだ。 彼はどんな時も気軽に笑いながら、楽しみながら盗んでは刑務所に送られ、脱獄しては強盗を働き、そのすべてのプロセスを大いに楽しんでいる。 アウトローの心弾むようなストーリーさ。 これから僕はこういう映画を製作して行きたいと企んでいるんだよ」 今の政治を目の当たりにしていると憂鬱になる ウォーターゲート事件を描く『大統領の陰謀』(1976)にも出演したレッドフォードは、現在のアメリカについてこう語った。 「今、僕らが直面している米国の社会は暗く、環境問題もそうだが、これほど二極化が進んだら、二大政党の対立を超えた共同活動などありえないと思えてくるほどだ。 今の政治を目の当たりにしていると憂鬱になるよ」.
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2人は同日、記者会見に出席し、本作に込めた思いを語った。 の小説を原作にした本作は、夫に先立たれ、孤独に暮らしていたアディー(ジェーン)が、近所に住む同じ境遇のルイス(ロバート)と次第に打ち解け合い、人生を謳歌していく姿を描く。 ロバートは原作の映画化権利を自ら獲得し、プロデューサーを務めてまでしてこの映画を実現させた理由を3つあげる。 「まず、映画ビジネスでは若者向けの作品ばかりで、年配の観客を楽しませるような作品が少ないと思った。 そしてラブストーリーには常に人生があると思った。 3つ目は、ジェーンと映画をつくりたかった。 僕が死ぬ前にもう一度ね」。 [PR] それに応えるようにジェーンも、ロバートと最後に共演した当時を思い起こし、「(ロバートが主催する)サンダンス映画祭がちょうどはじまったころだったの。 そして、ロバートが築いたものは、アメリカ映画を大きく変えたわ。 彼を俳優として、プロデューサーとして、そして監督として好きなだけじゃないの。 この人こそ、アメリカ映画に多大なる影響を与えた人なのよ。 そんな彼がどうなっているのか、一緒にまた時を過ごしてみたいと思った」とこれまでの功績を称えつつ、「それにまた彼と恋をしたいと思ったから」と笑顔を添えた。 そんな本作の監督にはベテランではなく、インドの新鋭(『』)が起用されているが、そこにもサンダンス映画祭を創設したときと同じような信念があるのだとロバートは明かす。 「成功したなら、僕自身のことを言ってるわけだけど、その成功により選択肢を持つことができる。 そのまま成功したことにエネルギーを注ぎ込むか、あるいは、他の人々にチャンスをつくるためにその成功を使うことができる」と説明し、後者を選んだことを明かした。 2人が共演した『裸足で散歩』(1967)と本作の違いを聞かれると、ジェーンは「この映画は『裸足で散歩』に似てると思う。 もちろん違うけど、ダイナミックがどこか似ているの。 私のキャラクター、アディーは中心的存在で『これやろう』とか言って、前に進む。 彼は立ち遅れるの。 そういうところが似ていて、楽しいわ」とうれしそうに話す。 ロバートも「僕からすると、ジェーンとの仕事はいつも気楽で、うまくいった。 ディスカッションもそんなに必要としなかったし、僕たちの間には何かがあったと思う。 そしてそれは、当時からそのままだ」と信頼の深さをうかがわせた。 勇気を持って、危険を冒してでも信じることで、望んでいたものになれる。 たとえそれまでに経験したことがないものでも」と力強いスピーチをすると、会場からは大きな拍手が沸き起こる感動的な一幕もあった。 (編集部・石神恵美子) ベネチア国際映画祭は現地時間9月9日まで開催.
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2人は同日、記者会見に出席し、本作に込めた思いを語った。 の小説を原作にした本作は、夫に先立たれ、孤独に暮らしていたアディー(ジェーン)が、近所に住む同じ境遇のルイス(ロバート)と次第に打ち解け合い、人生を謳歌していく姿を描く。 ロバートは原作の映画化権利を自ら獲得し、プロデューサーを務めてまでしてこの映画を実現させた理由を3つあげる。 「まず、映画ビジネスでは若者向けの作品ばかりで、年配の観客を楽しませるような作品が少ないと思った。 そしてラブストーリーには常に人生があると思った。 3つ目は、ジェーンと映画をつくりたかった。 僕が死ぬ前にもう一度ね」。 [PR] それに応えるようにジェーンも、ロバートと最後に共演した当時を思い起こし、「(ロバートが主催する)サンダンス映画祭がちょうどはじまったころだったの。 そして、ロバートが築いたものは、アメリカ映画を大きく変えたわ。 彼を俳優として、プロデューサーとして、そして監督として好きなだけじゃないの。 この人こそ、アメリカ映画に多大なる影響を与えた人なのよ。 そんな彼がどうなっているのか、一緒にまた時を過ごしてみたいと思った」とこれまでの功績を称えつつ、「それにまた彼と恋をしたいと思ったから」と笑顔を添えた。 そんな本作の監督にはベテランではなく、インドの新鋭(『』)が起用されているが、そこにもサンダンス映画祭を創設したときと同じような信念があるのだとロバートは明かす。 「成功したなら、僕自身のことを言ってるわけだけど、その成功により選択肢を持つことができる。 そのまま成功したことにエネルギーを注ぎ込むか、あるいは、他の人々にチャンスをつくるためにその成功を使うことができる」と説明し、後者を選んだことを明かした。 2人が共演した『裸足で散歩』(1967)と本作の違いを聞かれると、ジェーンは「この映画は『裸足で散歩』に似てると思う。 もちろん違うけど、ダイナミックがどこか似ているの。 私のキャラクター、アディーは中心的存在で『これやろう』とか言って、前に進む。 彼は立ち遅れるの。 そういうところが似ていて、楽しいわ」とうれしそうに話す。 ロバートも「僕からすると、ジェーンとの仕事はいつも気楽で、うまくいった。 ディスカッションもそんなに必要としなかったし、僕たちの間には何かがあったと思う。 そしてそれは、当時からそのままだ」と信頼の深さをうかがわせた。 勇気を持って、危険を冒してでも信じることで、望んでいたものになれる。 たとえそれまでに経験したことがないものでも」と力強いスピーチをすると、会場からは大きな拍手が沸き起こる感動的な一幕もあった。 (編集部・石神恵美子) ベネチア国際映画祭は現地時間9月9日まで開催.
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