2020年7月13日 更新• 出典: 暑い夏を快適に過ごす準備はできていますか? 暑さ対策と言えばエアコンの冷房機能がメジャーですが、本体価格が高く、また間取りの関係等で室外機を置けず悩んでいる人も少なくありません。 そんな人におすすめなのが、「冷風機」と「冷風扇」。 名前から涼しい風が出る家電だとは想像できると思いますが、あまり耳馴染みのない家電かもしれません。 そこで、この記事では冷風機、冷風扇の仕組みの違い、効果やメリットデメリット、価格や電気代などの選び方を解説。 コロナや山善のおすすめ冷風機、冷風扇も紹介するので、快適に夏を過ごす参考にしてみてください。 冷風機と冷風扇は一見同じようですが、実は異なる冷房家電です。 どちらも涼しい風を送る家電ですが、何が違うのか、簡単に仕組みを確認しておきましょう。 出典: 冷風機は、クーラーと同じようにコンプレッサーと冷媒を利用した熱交換器を搭載し、取り込んだ空気を冷たくして排出します。 取り付け工事が必要なエアコンとの違いは、持ち運びができる点。 スポットクーラーとも呼ばれています。 空気から奪った熱を外に逃がす必要があるため、熱風を排出するダクトがついているものがほとんど。 室温が高くなると効率が悪くなるのがデメリットです。 出典: 冷風扇とは、水が蒸発する際に周囲から熱を奪う「気化熱」という現象を利用したものです。 扇風機の風を濡れたタオルに通すと涼しく感じるのと同じ原理で、非常にシンプルな仕組み。 動作部分が少なく、冷風機と比べると静かな点がメリット。 湿度が高くなると水が気化しづらくなるので、涼しい風を出せなくなるのがデメリットでしょう。 冷風機と冷風扇がどんなものなのかがイメージできたところで、次はこの2つにどのような違いがあるのかを見てみましょう。 出典: 小さなクーラーである冷風機に対して、冷風扇は気化熱を利用した扇風機。 クーラーは温度を下げるのにコンプレッサーを動かすため電力を消費し、気化熱は水を消費する分電気はあまり消費しません。 そのため、電気代が安いのは冷風扇。 とは言えどちらも冷やす範囲が狭いので、冷風機、冷風扇だけで生活した場合、エアコンと比較すると電気代は安くなります。 しかし、部屋全体を冷やす場合はエアコンの方が効率的なので、取り付けられる場合はクーラーの使用がおすすめです。 人間の体感温度は、気温だけでなく湿度にも影響されます。 湿度が低い方が涼しく感じますが、冷風機と冷風扇では、除湿に関して大きな違いがあります。 冷風機は、熱交換器で空気を冷やした際に空気中の水分を凝結させるため、除湿効果があります。 一方、冷風扇は水を気化させて空気を冷やすので、冷やした空気には気化させた分の水分が溶け込み、湿度が上がります。 出典: そのため、冷風扇は長時間使用していると湿度がどんどん上がり、その分体感温度が高くなるのです。 冷風扇を使用する時は、換気をする等の除湿対策も一緒にすることで、より快適に使用できます。 冷風機は、湿度が上がる心配をしなくて良いので、換気がしづらいような中部屋等におすすめ。 ただ、排熱された風はしっかり扉や窓から室外に出るようにしないと、部屋全体の温度が上がってしまうので注意しましょう。 冷風機と冷風扇は湿度にも影響する家電なので、水を貯めておく水タンクがついています。 そして、冷風機と冷風扇は、水分の流れが違うので、水タンクの使い方も変わってきます。 除湿機能のある冷風機は、吸い込んだ空気中の水分がどんどんタンクに溜まっていく仕組み。 そのため、定期的にタンクに溜まった水を捨てる必要があります。 出典: 逆に、水を使って空気を冷やす冷風扇は、タンクに補給しておいた水を消費していきます。 タンクの水がどんどん無くなっていくので、冷風機とは反対に水を補給する必要があります。 冷風扇の中には、より涼しい風を出すために、保冷剤を入れられるものも。 出典: クーラーと扇風機の価格を比較すると、当然ですが仕組みがシンプルな扇風機の方が安いです。 これは、冷風機と冷風扇にも同じことが言えます。 冷風機にはしっかりとした熱交換器が搭載されているので、安くても1万円以上の予算がかかります。 対して冷風扇は、水を蒸発させるだけなので、安いものなら1万円以下のものもあります。 冷風機、冷風扇の違いを確認した通り、この2つの家電は用途は一緒ですが全くの別物です。 それぞれ選び方が少し異なるので、実際に製品を選ぶ際のポイントを紹介します。 まずは冷風機の選び方を見ていきましょう。 出典: 冷風機は除湿機能がついているので、除湿モードを使うと水タンクに水が溜まっていきます。 ある程度溜まると自動で止まるものが多く、いつの間にか止まっていて部屋が暑くなってから気付く、なんてことも。 涼しい状態を維持できるよう、水の量はこまめにチェックしましょう。 水をこまめに捨てるのが面倒な人は、水タンクの容量が多いものがおすすめです。 冷風機はクーラーの小型版ということもあり、電源が確保できる場所ならどこでも置くことができるのもメリット。 ただし、重すぎたり大きすぎると移動が大変なので、置きたい場所に合うサイズ、持ち運びができる重さを選びましょう。 キャスターやハンドルが付いているものだと、より移動が簡単でおすすめです。 外からの空気を取り込んで冷やして送る冷風機は、クーラーと同じような稼働音がします。 そのため、寝室や赤ちゃんがいる部屋に置こうとしている人は注意が必要。 商品ページや口コミに目を通して、静音性をチェックしましょう。 水タンクは、毎日使っていると水垢や汚れが付きます。 定期的にお手入れをする必要があるので、手入れのしやすさも見ておくと良いでしょう。 フィルターを取り外しできるものは、お手入れがしやすく清潔に保つことができます。 また、水タンクも口が大きいものだと手を入れて隅々まで掃除しやすくおすすめです。 次に、冷風扇の選び方を解説します。 出典: 冷風扇は水を蒸発させているので、冷風機とは逆に水を入れる必要があります。 タンクに水を補給しないと涼しい風が排出されないので、こまめに水を入れるのが面倒な人は容量の多い水タンクの冷風扇がおすすめ。 ただし、タンクが大きいからと油断していると、湿度が高くなり却って暑く感じてしまうので注意が必要です。 冷風扇は部屋全体を冷やすというより、扇風機のようにピンポイントに涼しい風を俳出します。 そのため、自分の足元や隣などの近くに置くのがおすすめ。 大きすぎると通り道の邪魔になってしまい、部屋にも圧迫感が生まれるのでサイズ選びには注意しましょう。 冷風扇は、中に入っているスポンジや布に水を吸い込ませ、空気を通して水を蒸発させるといった仕組み。 そのため、常に水に触れているスポンジや布の定期的なお手入れが必要です。 一番重要な部品とも言える物なので、内蔵されているスポンジや布の取り外しが簡単なもの、抗菌といった衛生面のチェックもしておきましょう。 冷風機と違い、冷風扇はデザインも様々。 ヒーターのようなものや、タワーファンのようなスタイリッシュでおしゃれなデザインが数多く展開されています。 部屋のインテリアをじゃましない、インテリア性の高いデザインで選ぶのもおすすめです。 数ある中から、おすすめの冷風機と冷風扇を紹介します。 選び方を参考にしながら、自分にぴったりのものを探して見てください。 出典: 石油燃焼技術の開発を起点に、暖房や空調などの住宅設備へと専門領域を広げているコロナ CORONA のどこでもクーラーです。 冷風、衣類乾燥、除湿器の3つ機能があり、押入れ乾燥にも使える優れもの。 除湿能力は、一日最大10リットルのパワフル除湿。 クーラーが届かない夏場の暑いキッチンや、風呂上りのクールダウンにもおすすめの冷風機です。 外形寸法 幅25cm 奥行38. 6cm 高60cm• 重量 13kg• 排熱ダクト 95cm• 稼働音 最大46db• タンク容量 5. 消費電力 300W 出典: 昭和27年から「温かさを通じて広く社会に貢献する」を目標に、数々の家電製品を創っているトヨトミ TOYOTOMI。 そんなトヨトミから1年中使える冷暖エアコンが出ています。 やや重量はあるものの、キャスターがついているので移動も簡単。 エアコンといえば衛生面が気になる人もいると思いますが、このスポット冷暖エアコンは抗菌フィルター付きなので清潔に保つことができます。 工事不要な点もありがたいです。 外形寸法 幅44cm 奥行32cm 高さ69cm• 重量 26kg• 稼働音 前方47dB 後方53dB• 消費電力• 場所をとらないため、一人暮らしや狭い寝室などにもおすすめ。 保冷タンクを凍らせれば、より涼しい風を感じることができるでしょう。 キャスター付で移動も簡単な上、リモコンが付属しているので離れたところからも操作することができます。 「エアコン嫌いの両親にプレゼントした」「デザインがおしゃれ」「喉が乾燥しなくて良い」など、口コミでも好評です。 外形寸法 直径30cm 高さ82cm• 重量 6. 5kg• タンク容量 5L• 05円 出典: 機能もデザインにもこだわるスリーアップの、スタイリッシュでおしゃれなタワー型冷風扇。 スリムで省スペースながら、高さがあり「水の補充回数が少なくてすむ」との口コミが見られます。 付属の保冷タンクを凍らせればより涼しい風を楽しむことができ、冷やす必要がないときにはスタンダードなタワーファンとしても活躍。 1時間あたりの電気代は約1. 19円なので、夏場の電気代を抑えたい人にもおすすめです。 外形寸法 幅25cm 奥行25cm 高さ90cm• 重量 4. 4kg• タンク容量 3. 19円 出典: 暮らす人のことを考え、日常家具や便利家電を製造販売している山善 YAMAZEN のスリム冷風扇です。 異なる強さと間隔に15回切り替わる「リズム風」は、強・中・弱の3モード。 どれも優しく涼しい風を感じることができます。 付属のリモコンで左右の首振り設定ができ、リモコンは本体に収納できて便利です。 タワー型では珍しいキャスター付きも販売中。 部屋間の移動も簡単にできます。 外形寸法 幅33. 5cm 奥行33. 5cm 高さ103cm• 重量 5. 6kg• タンク容量 2L• 1円 出典: キャスター付きで移動も楽な山善の冷風扇です。 操作ボタンもわかりやすく、家電の操作が苦手という人にもおすすめ。 フィルターや水タンクが取り外しできるのでお手入れも簡単です。 スリムなのでコンパクトな部屋に置いても邪魔になりません。 エアコンで体がだるくなってしまう人は重宝するでしょう。 外形寸法 幅24cm 奥行29cm 高さ72. 3cm• 重量 4. 2kg• 1円 出典: 過剰機能、過剰装飾を無くし、ユーザビリティ性を重視して独創的かつアイデンティティ溢れるデザインを大切にしているアピックス APIX の冷風扇。 天面の操作パネルは見やすく、リモコンでも操作が可能です。 ハンドルとキャスターがついているので部屋間の移動も楽々。 本体周辺の温度から風量を自動調節する自動センサーが搭載されており、過ごしやすい空間作りをサポートします。 外形寸法 幅29cm 奥行31. 5cm 高さ74. 6cm• 重量6. 6kg• タンク容量 4. 消費電力 最大52W 出典: シンプルなデザインとスリムで省スペースなサイズ感が魅力の冷風扇です。 シンプルな機能なので誰でも使いやすく、ボタンや機能が多いものが苦手な人にもおすすめです。 水タンクもフィルターも取り外して水洗いができるので、いつも清潔に保つことができます。 冷風扇ながらパワフルな風量で、部屋全体に涼しい風を送ります。 外形寸法 幅29. 2cm 奥行30. 8cm 高さ88. 3cm• 重量 5kg• タンク容量 4L• 消費電力 最大80W 出典: 空気のビタミンとも呼ばれるマイナスイオン発生機能付きで、赤ちゃんがいる家庭や寝室での使用にもおすすめの冷風扇。 水が腐りにくい循環式なので、雑菌が気になるという人も安心して使えます。 生活リズムに合わせた3つのモードを搭載していて、エアコンの寒さが苦手な人も優しい風で包みます。 最長9. 5時間のタイマーは、熱帯夜でも快適に朝まで眠れるでしょう。 外形寸法 幅23cm 奥行30. 5cm 高さ68. 5cm• 重量 6kg• タンク容量 3. 消費電力 最大45W 出典: 「ていねいに、うつくしく、こだわって」をモットーにしているシロカ siroca のなごみ。 扇風機として使ったり、冷風扇として打ち水のような涼しい風を楽しんだり、冬には温風しながら加湿することもできます。 最大7時間のタイマー設定が可能なので、寝るときにもおすすめです。 水位窓を搭載しており、水の残量確認も一目瞭然。 一年中活躍してくれる、高性能な温冷風扇です。 外形寸法 幅30. 5cm 奥行30. 4cm 高さ75. 8cm• 重量 6. 9kg• タンク容量 5. 消費電力 最大1250W 冷風時は50W 出典: ブルーの水タンクが目にも涼しい、テクノス TEKNOS のおしゃれな冷風扇です。 リモコン操作が可能で、風量や首振りのオンオフ、タイマーなどの設定が離れたところからできます。 「移動が簡単」という口コミもあり、キッチンや脱衣所などその都度使う場所を変えたい人にもおすすめです。 外形寸法 幅23cm 奥行30. 5cm 高さ67cm• 重量 5. 5kg• タンク容量 3. サイズ感と持ち運びやすさがメリットで、リビングやキッチン、寝室など生活に合わせてベストな位置で使えます。 一晩で電気代が1. 3円と格安なのも魅力。 一カ月毎晩つけていてもたったの約40円しかかかりません。 自然な冷風で涼を取り、さらに節約もできる家計の味方の冷風扇。 広範囲よりもピンポイントで冷風を感じれるものを探している人におすすめです。 外形寸法 幅17. 6cm 奥行17. 3cm 高18. 1cm• 重量 1. 03kg• 稼働音 42. 3db 弱• タンク容量 0. 消費電力 6W 電気代1時間約0. 16円 冷風機や冷風扇の仕組みや違い、選び方やおすすめ製品を紹介しました。 気になるものはありましたか? サイズや価格、口コミやデザインなども見ながら、あなたにぴったりの冷風機や冷風扇を見つけてください。 この記事を参考に、快適で涼しい夏を過ごしましょう。 キーワード• 閲覧履歴• 関連記事• 人気の記事• 話題のキーワード•
次の【最新版】ほんとに涼しいおすすめ扇風機10選 太陽に照らされて火照った身体に涼しい風を当てて冷やしてくれる扇風機。 種類もメーカーもさまざまですが、特に涼しいと評判の扇風機をご紹介していきますよ。 パナソニック リビング扇風機 ACモーター• 山善 タイマー付きリビング扇風機• シャープ プラズマクラスター搭載扇風機• アイリスオーヤマ ロータイプ扇風機• KEYNICE usb扇風機 卓上扇風機 クリップ充電式• ULTTY 2019版羽根無し扇風機• 2019年最新型モデル Jacess LG2600mAh• ゼピール 押しボタンスイッチ扇風機• 部屋のインテリアくを邪魔しないシンプルなカラーで、置いておいても違和感がなく部屋に馴染んでくれますよ。 空気抵抗を減らすことで涼しくてなめらかな涼しい風を送ってくれます。 チャイルドロック式で、お子様がいる家庭でも安心して使えますね。 扇風機よりも涼しいおすすめの冷風機10選 扇風機よりもより涼しい風を送ることができる冷風機。 どのような種類が人気なのでしょうか?• UP STORE 冷風扇• コロナ 冷風・衣類乾燥除湿機• スポットエアコン 冷風機• シャープ プラズマクラスター冷風機• テクノス 冷風扇スリムタイプ• タンスのゲン 冷風扇• 山善 スリム冷風扇• DUTISON 卓上冷風扇• 縦型のスリムなタイプで、滑車が付いているのでどこでも使いたい場所に移動ができますよ。 おやすみタイマー付きなので就寝中はお昼寝中でも安心して使えますね。 連続で風を送り出し続けるモードから、優しくて涼しい風を送るものまで、3種類の切り替えができます。 エアコンや強い風が苦手な方でも、自然風モードを選べばそよ風のような心地良い涼しい風が体感できますよ。 リモコン付きで遠くからでも操作ができるところも魅力です。
次の選び方の基本が知りたい人はこちらをチェック• タイプ別で選ぶ扇風機カタログ• 高級扇風機ってどんなもの? 一般的には数千円で購入できる扇風市場に数万円もする高級モデルが登場し始めたのは、2010年のこと。 その先駆けとなったのは、バルミューダ「GreenFan」です。 速度の異なる風を同時に作り出す二重構造の羽根を採用することで、従来の扇風機のような断片的な風ではなくムラのないスムーズな風を実現。 さらに、従来のACモーターから、回転数を細かく制御できるDCモーターに変更し、そよ風のような微風を放出できるようにしたのも特徴です。 その微風(最小風量時)の消費電力は初代モデルで4W(最新モデルでは1. 5W)、最大風量時でも20W。 従来の扇風機は30〜50W程度なので、その差は歴然でした。 この省エネ性能によって、当時の節電意識の高まりの後押しもあり、GreenFanは3万円を超える価格ながら大ヒット。 「GreenFan」の登場をきっかけに、DCモーター搭載の高級扇風機が続々と発売されるようになりました。 写真は2014年に発売された「GreenFan Japan」ですが、初代「GreenFan」と見た目にはほとんど変わりません DCモーター搭載扇風機は従来機(ACモーター)とどう違う? 従来の扇風機(ACモーター)とDCモーター搭載機の大きな違いは2つ。 ひとつは、風です。 DCモーターは超低速回転でも安定して送風できるため、机の上に置いた紙が吹き飛ばないほどの微風を作り出せるのが特徴。 羽根の形状や枚数も工夫されており、従来の、羽根によって空気を切りさいていくような風ではなく、自然のそよ風のような断続的なやわらかい風を送り出せます。 正直、DCモーター搭載機の微風を体験すると、ACモーター搭載機の「弱」はかなり強風に感じます。 また、モーターの特性上、運転音も非常に静か。 バルミューダ「GreenFan」の最小風量時の運転音がわずか13dBということからも、ほとんど運転音は聞こえないレベルであることがわかります。 33段階で風量を変えられるモデルもDCモーター搭載機にはあります そして、大きな相違点の2つめは消費電力。 おおざっぱに言ってしまうと、DCモーター搭載機は従来の半分程度の消費電力で済みます。 もともと扇風機の消費電力はそれほど大きくないので、たとえばACモーター搭載機(40W)を1日8時間で1か月(30日)使っても電気代は約260円ですが、1年間同じように使ったとすると、DCモーター搭載機とACモーター搭載機では約1,500円強の電気代の差が出ます。 ささいな差ですが、使用時間が長くなると電気代の差額も大きくなるので、設計寿命の10年(主に国内メーカーの場合)で本体価格の差額のモトも取れてしまうかもしれません。 はたして高級扇風機を選ぶべきか? 近年、扇風機はエアコンと併用して使うようになってきているので、室内の空気を循環させるなら弱い風量で十分、その分、消費電力を抑えて静かであってほしいというニーズからDCモーター搭載機の人気が高まっているのは事実です。 大手家電メーカーの上位モデルは今でも3万円を超えますが、型落ちやエントリーモデルであれば1万円台で購入可能(最近は1万円を切ることも!)。 扇風機の場合、型落ちでも性能はそれほど変わらないので、最新モデルを狙わなくても問題ありません。 省エネ、微風といったDCモーターならではの特性は備えているものの部品のかみ合わせが甘く、低速回転している時に羽根がグラつき「カタカタ」と音がすることもあるので、最低でも1万円前後の製品を選ぶほうが安心だと思います。 自分が求める快適さや性能と本体価格を天秤にかけて、高級扇風機を選ぶかを考えてください。 「風はたっぷり浴びたい」「運転音も気にならない」という人であれば、従来どおりのACモーター搭載機でかまわないでしょう。 DCモーター搭載機でも、組み立てる部品のかみあわせ具合がいまいちなモデルもあるので要注意 1. やっぱりDCモーター搭載扇風機が欲しい! せっかくDCモーター搭載機を導入するなら、とことん心地よさと省エネにこだわったモデルでこれまでの扇風機とはまったく異なる快適さを手に入れましょう。 ハイポジションのリビングファンを中心に、小さめの部屋で使いやすいコンパクトタイプ、置き場を圧迫しないタワーファンを厳選しました。 1-1. アサギマダラ蝶の羽根形状を模したファン「ネイチャーウイング」で生み出されるムラのない風に、肌表面の水分蒸発を抑えるプラズマクラスターイオンを乗せることにより、長時間風に当たっていてもだるさ感が軽減されるといいます。 さらに、手足の冷えすぎも抑えられるとのこと。 そして、もちろん、プラズマクラスターイオンはニオイにも効果あり! 扇風機で涼みながら衣類やソファに染み付いたタバコ臭・汗臭、料理の臭いなどを消臭してくれます。 寝具や衣類に向けて直接風を送れば、30〜40代特有の体臭「ミドル臭」を取り除くことも可能。 最上位機「PJ-L3DG」は、よりなめらかな風が放出できるようにアサギマダラ蝶とアゲハ蝶の羽根形状を応用するとともに、蝶の翅脈(しみゃく)を模倣したリブを備えた「トリプル・ネイチャーウイング」を採用することで、翅脈(しみゃく)のない羽根を装備した2018年モデルと比べると、消費電力は同じまま風量が5%アップしたといいます。 左が「PJ-L3DG」で、右が「PJ-L3DS」 1-2. さらに温度センサーで室温を感知し、運転を自動で調整する「温度センサー運転」にしておけば、室温に合わせて風量調節や運転の停止・再開が行われるため、いちいち風量を変える手間も軽減。 温度センサーを使用し、就寝を妨げないように段階的に風量を下げる「おやすみモード」も用意されています。 お詫びして訂正します。 [2020年5月25日 15:15] パナソニック「F-CT338」。 F-CT339より高さは少し低め 1-3. 東芝「F-DLY80」 9枚の羽根で風圧差の少ない肌触りのよい風を生み出す「F-DLY80」は、信州・上高地に吹く風を再現した「ランダム風」や高原のそよ風のような微風「ふわり風」を搭載するなど、自然の風に近い心地よさを追求。 なお、「入タイマー」で稼動させた場合、4時間経過すると自動で運転が停止するようになっているので消し忘れの心配もありません(この機能の解除設定も可能)。 また、羽根にホコリが付きにくい加工が施されているのも高ポイントです。 東芝「F-DLY80」 1-4. 日立「HEF-DH2000B」 温度センサーを駆使し、室温にあわせた風量に自動で切り替える機能をはじめ、「HEF-DH2000B」には細かい気配りを感じる機構が満載。 風量がリズミカルに変化する「リズム運転」では強弱が極端に切り替わらない「やわらかモード」が用意され、就寝中に風量が徐々に弱くなっていく「おやすみ運転」では自動停止する時間が2時間と10時間から選べるようになっています。 なにより、本製品は組み立てられた状態で梱包されているため、箱から出してすぐに使用でき、組み立てによるガタつきもありません。 この梱包スタイルは、これだけで購入の決め手になる人もいるのではないかと思うほどのナイスアイデアです。 また、ヘッドを真上に向けて送風もできるので、天井付近の空気のかくはんにも役立つでしょう。 日立「HEF-DH2000B」 組み立てられた状態で梱包されているDCモーター搭載機を、もうひとつ紹介しておきましょう。 上位機「HEF-DH2000B」に用意されている「リズム運転」や「おやすみ運転」、「こっちむいてボタン」、温度センサーは搭載されておらず、機能が絞られている分、シンプルで使いやすいはず。 ただ、HEF-DH2000Bの本体に装備されているタッチキーがないため、1段ずつ風量を切り替えなくてはなりません。 風量「4」から「2」というように大きく変更することが多い人は、少々めんどうに感じるかもしれませんが、風量をほぼ固定で使うなら、少し高さが低めで価格も抑えられる「HEF-DL300B」でもいいかも! 日立「HEF-DL300B」 1-5. バルミューダ「The GreenFan EGF-1700」 DCモーター搭載扇風機の先駆者、バルミューダも選択肢からは外せません。 ここまで紹介してきた扇風機に比べると「The GreenFan」は、実にシンプル。 温度センサーやリズム風も非搭載で、風量調節は4段階、タイマーは運転を停止する時間を設定する「切タイマー」のみです。 2020年モデルではバッテリー駆動時に風量「4」で設定できるようになったほか、12時間後に自動で運転が停止する機能がなくなりました。 1-6. 三菱電機「SEASONS R30J-DDY」 中間ポールを外すと卓上扇風機になるバルミューダ「The GreenFan」のスタイルは魅力だけれど、一般的なリビングファンのような高さのあるものが欲しいなら三菱電機「R30J-DDY」がうってうけ。 本製品も2Way仕様ですが、リビング使用のスタイルは「The GreenFan」よりも15cmほど高くなっています。 最大風量時の消費電力はここまで紹介した扇風機の中でもっとも少ない15Wながら、10m先まで送風できるのもポイント(バルミューダ「The GreenFan」は15m先まで送風可能)。 上下左右を組み合わせた立体的な送風ができるので、室内の空気のかくはんも、部屋干しした洗濯物の乾燥にも絶大な効果を発揮してくれるでしょう。 三菱電機「R30J-DDY」をトールスタイルとロースタイルにした状態 1-7. シャープ「PJ-L2DBG」 続いても、ヘッドが真上までカバーして首振りできる扇風機。 羽根径18cmのコンパクトタイプですが、ヘッドが多方向に大きく動くため、部屋の空気を効率よく循環可能。 また、本製品にはバッテリーが搭載されているのでコードレスでも使用できます。 「1-1」で紹介した同社リビングファンの最上位機「PJ-L3DG」同様にプラズマクラスターイオンによる消臭効果が望めるほか、熱中症予防のお知らせ機能なども完備。 シャープ「PJ-L2DBG」。 組み立て済みの状態で届きます 1-8. 日立「HSF-DS500B」 設置場所を取りたくない人は、タワーファンを選ぶのも手です。 タワーファンは本体もしくは内部がスイングする仕様となっているため、動作中もスマート。 また、吹出口は縦長なので、ソファなどに座った時に全身に風を浴びたい人にもスリムファンがうってつけでしょう。 本製品には日立製リビングファン同様、温度センサーを利用し、室温にあわせた風量に調節する機能が搭載されています。 風量がリズミカルに変化する「リズム運転」や、少しずつ風量が下がり2時間もしくは10時間で運転が停止する「おやすみ運転」も搭載。 日立「HSF-DS500B」 2. これ以降、羽根のないモデルといえば「エアマルチプライヤー」一択でしたが、2015年にパナソニックからも羽根のない「創風機 Q」が誕生しました。 羽根を回転させて送風するのではなく、気圧を利用し、吸い込んだ空気の何倍もの風を生み出すといった原理は同じです(そのための仕組みは各社で異なります)。 羽根がないから子どもが指を巻き込まれる心配もありませんし、掃除がしやすいのも魅力。 2-1. ダイソン「Dyson Pure Cool」 ダイソンの羽根のない扇風機は、さらなる快適を目指して多様なモデルがラインアップされています。 そのひとつが、空気清浄機と扇風機が合体した「Pure Cool」シリーズ。 PM0. 1レベルの微細な粒子を99. 95%キャッチできる「グラスHEPAフィルター」と、従来よりも活性炭を3倍に増やした「活性炭フィルター」が搭載されており、花粉やウイルス、ホルムアルデヒドをはじめとする有害ガスなどを取り除き、キレイな空気にして送風してくれます。 送風の仕組みは従来どおりで、ムラのない風は心地よさバツグン。 くわえて、空気の汚れを本体のディスプレイで確認も可能に。 従来モデル同様に、スマートフォンのアプリと連動して室内の空気の状態をチェックしたり、外から本体を操作をすることもできます。 「Dyson Pure Cool タワーファン(TP04)」(左)と「Dyson Pure Cool テーブルファン(DP04)」(右) 2-2. ダイソン「Dyson Pure Cool Me」 「Pure Cool」シリーズに新たに加わった「Dyson Pure Cool Me」は、テーブルファンより小さな羽根なしモデル。 卓上に置いて直接風を身体に当てて涼むのはもちろん、適用床面積7畳なので寝室や子ども部屋などで使うこともできます。 送風口がドーム状におおわれており、どのように風が出るのか不思議な感じがしますが、本体に吸い込まれた空気がドーム表面を沿うように左右から押し出され、中央で衝突。 その際に高い圧力が生じることで、風は前方にまっすぐ放出されるのだそう。 ドーム部分をスライドさせることで、送風の方向も変えられるようになっています。 他の「Pure Cool」シリーズ同様にPM0. 1レベルの粒子を99. 95%除去できる「グラスHEPAフィルター」も搭載されているので、送風される風はクリーン。 フィルターの寿命をディスプレイ表示でお知らする機能も装備されています。 ダイソン「Dyson Pure Cool Me(BP01)」 2-3. パナソニック「創風機 Q F-BP25T」 球形ボディに複数の穴が開いた「創風機 Q」ですが、風が出るのは真ん中にある穴のみ。 背面にある吸気口から空気を吸い込み、ファンで高圧化して送風すると、側面に設けられた6つの穴から空気が誘引されます。 その結果、吸い込まれた空気の約7倍まで増幅した空気が放出できるというのが「Q」が風を生み出す仕組み。 2015年に誕生した時と構造は変わっていませんが、新モデルには青とオレンジの光を放つLEDが装備されました。 首振りスタンドが付属しない「」もラインアップされています 3. 高コスパなACモーター搭載機の技ありモデル これまでの扇風機で不満はない。 微風ではなくガンガン風に当たりたい! という人は、価格の安いACモーター搭載機でOK。 しかし、その中にも送風具合を工夫したり、センサーを駆使するなどして快適さを追求しているモデルがあります。 そうしたプラスアルファのある人気モデルを紹介! 3-1. パナソニック「F-CT324」 流線型の7枚羽根から生まれる風は風速の変動幅が小さく、ACモーター搭載機ながらなめらかな風を浴びることができます。 パナソニック「F-CT324」.
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