本誌未読の方は、ネタバレにご注意ください🖐 表紙&巻頭カラーの今月。 まずは、あのラストクライムの決着の瞬間が東堂の語りとともにカラーで描かれています。 オレは思ってたんだ あの日の__その少し前から 最初は嫌った__気味の悪いと思ったこの男と この先、もしも同じ大学に進んで 同じ部に入って、チームメイトとして走る__ そうなれば どれ程に充実した日々が待っているのか、と 『山頂の勝者が仰ぎ見る空。 入道雲は花火へうつろうも、二人を別つは、夏の空__』 ひときわ大きな花火が夜空を彩り、集まった人々の心を惹きつけていた、そんな時。 東堂と巻島は互いを見つめたまま向かい合っています。 首にかけていたタオルが地面に落ちた東堂は、そのまま立ち尽くしていました。 巻島が口を開きます。 巻島「話は以上だ。 言うのが__………すまない ショ。 遅くなった」 東堂「……。 笑うしかないな」 そう言った東堂の目からは涙が零れ落ちそうになっています。 東堂「オレは……てっきり__」(来年になればおまえと同じチームメイトになって、同じレースを走るのだと)「………ぬか喜びしていたよ。 ……」 巻島「……すまねェ」 東堂「変えられないのだろう?その話。 その覚悟でここに来てるのだろう」 巻島「アァ…決めちまった」 花火の上がる大きな音が連続して辺りに響いた後、アナウンスが流れます。 『これをもちまして、夏祭り、納涼花火大会、花火打ち上げを終了します。 協賛は、株式会社小田原港加工、箱根観光温泉会』 アナウンスが終わらぬうちに、東堂が口を開きました。 東堂「もう……帰るのか」 巻島「アァ、用事は済んだ」 そう告げた巻島は、向かい合って話していた東堂の脇を通り過ぎ、去っていきます。 立ち尽くしたままの東堂は、目を閉じました。 東堂(イギリス…か。 確かにもう、一緒には走れないな。 ふり向いてももう、おまえはいないんだろうな) そう思いながら振り返った東堂。 その視界に飛び込んできたのは、自分の方を向いて立ち止まっている巻島でした。 東堂(ま…) 巻島「最終の…終電…新幹線まで、まだ…40分くらい時間ある…ショ……天気の話をしよう!! 」 東堂(巻ちゃん!? )「へ!? 」(天気!? ) 巻島「今日は午前中雨だったが、昼から晴れたっショ!! 」 巻島は必死に話を続けます。 巻島「あと木がすげー緑だ。 …ショ」 東堂(木!? 何だ、クイズか!? )「え!? どうした巻…」 口を開きかけた東堂は、はっと気づきます。 渡英の話を始める前、巻島が話は3分で終わるし、すぐに帰ると言った際、自分が巻島に対して言った言葉を思い出したのです。 駄話をするものだと。 天気の話でも、草木の話でもいいと言ったのは自分でした。 呆然とする東堂の前で、巻島は頭を抱えます。 巻島「あ……と、えーと、次は…」 東堂「次は草の話か」 巻島「あ…そうだショ。 草ボーボー…、えっ何で分かった!? 」 東堂「何だ、その下手な駄話は」 東堂の頬に涙がつたいます。 巻島「……いや、ま…難しい、ショ」 東堂「石のベンチがあいてる。 座って、話をしよう」 ソーダフロートを買って、石のベンチに座った二人。 巻島がゆっくりと口を開きます。 巻島「向こうに兄貴がいるんだ。 4年前から行ってて、服飾の…デザイン的な__小せぇけど、ブランドやってる。 1年前くらいからイギリス来て、手伝えよって、刺激あるぞって言われてたショ。 向こうの大学の手続きもいろいろやってもらった」 そう言い終わった巻島は、フロートの上の透明なドーム型のふたを開け、中のアイスをつつき、口に運びます。 東堂(……巻ちゃん……。 巻ちゃんに兄!? しかもイギリス在住!? きいてないぞ!? それは割と重要な話じゃないのか!? さっき「話は以上だ」って言ってたよな!? 半分帰りかけてたよな!? ) 巻島「これうまいッショ」 東堂(巻ちゃん!! ) 巻島はフロートをかき混ぜています。 そんな巻島を眺めていた東堂は、ふと表情が柔らかくなりました。 東堂(とは言え会いに来てくれた。 この事実は変わらんか…) 巻島「そいや、あのインハイ前の雨のレースで、クハ、おまえ、オレがパンクしてんのに走れってムチャ言ってショ」 東堂(準備で忙しいだろうに、電話でもなく、わざわざ言いに来てくれた)「行ってこい、オレは背中を押すよ」 巻島の話の途中でしたが、東堂は口を開きました。 巻島「!」「何ショ、急に」 そして場面は、巻島の帰る時間がやってきた二人に移ります。 長い階段を下っている二人。 東堂「片付けがある。 見送りは参道の手前までになるよ」 東堂「アァ」 いよいよ分かれの時が来ます。 歩き出した巻島の背中に東堂が聞きます。 東堂「次に会うのは__1年後?インターハイは見に来るのか?」 巻島「ワカんねェ」 東堂「来たなら連絡くれ。 10kmでいい…いやあ10mでいい。 自転車で走ろうじゃないか」 巻島「クハ。 そりゃあ楽しみショ」 振り返りながらそう言った巻島は、再び前を向き、手をあげ、去っていきます。 東堂は黙って巻島の背中に手を振り返したのでした。 場面は翌日に変わり、東堂の語りで、寝起きの様子が描かれています。 祭りの次の日 オレは珍しく昼まで寝ていた 何とも言えない体の重さに動けなかった 布団から起き上がった東堂は、そのままぼーっとしています。 東堂「そうか…オレは志望校…もう明早大にこだわる意味はなくなったのだな」 不意に電話が鳴った 東堂は携帯を開きます。 』という文字が綴られ、今週はおしまいです。 ………切ないぃぃ~😣 分かっちゃいましたけど、辛いっ! 東堂の涙に私も涙でした😭 ただ、一読した段階では、ひたすら切なくなってしまったのですが。 二回目、三回目とじっくり読んでいると、切ないながらもニヤっとしてしまう部分も多々あったりします。 巻ちゃんが、可愛いんですよ💓 必死に会話を続けようとしてたりとか。 巻ちゃんは巻ちゃんなりに一生懸命誠意を込めて東堂にぶつかっている様子が堪らなく愛おしくなります😌 で、もちろんそれは東堂にも伝わっているわけで。 巻ちゃんの想いを受け取り、自分の感情は抑えながら巻ちゃんに「行ってこい。 オレは背中を押すよ」と告げる東堂。 口は微笑んで、柔らかい表情なのですが、眉をひそめた感じ。 なんとも言えない顔をしています。 今回のスペアバイクは東堂の失恋話って感じですかね… 雰囲気がザ・失恋でした。 唯一無二、未来永劫のライバルという名の恋人なのが東巻でしょう! 今月のを読んでいて改めて思いました。 この二人、絶対超お似合いですよね……結婚式いつですか?くらいの感覚です。 来月、スペアバイク東堂編、どんなラストになるのでしょうか。 二人の座っていた石のベンチになりたいですよ、私は。 こんにちは、初めまして。 以前からブログは読ませて貰っていたのですが、今回初めてコメントを書かせていただきました。 多分電話は修作かなぁ?とは思うんです(同じ大学行く訳ですし)その修作と同じ大学に行くのが巻ちゃんはから絡みなのか、別なのかは分からないけれど。 ただ修作は彼女追いかけるアグレッシブさがあるんだから、山神東堂も負けずにポジティブに追いかけて欲しいですよね。 大学の決定は巻ちゃんの為であってほしい。 そして今回の巻ちゃんは話すのが苦手なのに東堂に言われたからって一生懸命駄話しようとするのがとても可愛いなぁと思いました。 実はすごく素直ですよね、巻ちゃんは(笑) その不器用だけど努力して真剣に向き合おうとしてる巻ちゃんに「次は草の話か?」って話しかける東堂は、よく出来た彼氏そのものです(笑) 私は正直次号が気になって気になって早く来月来てほしいです!東堂はどういう着地点になるのか。 改めて原作の東堂と巻ちゃんが私は1番好きだなって感じました。 かしわさん、はじめして。 ももきです。 コメントとても嬉しいです。 ありがとうございます! 電話、私も修作かなぁと思っています。 この後、どうなるのでしょうね…… 以前、ブログでコメントをくださった方が、筑波大学の交換留学先に、イギリスのオックスフォードがあると教えてくださって。 東堂が筑士波大に決めた理由がそこにあって欲しいなと思ってしまいます。 修作が追いかけようとしていた彼女が、交換留学生としてイギリス行きが決まった~とか。 そんな電話だったら……もう死んでも良いってくらいに嬉しくて、おかしくなってしまうのですが…。 いや、マジで喜びのあまりおかしくなりたいです。 東堂の大学決定は巻ちゃんの為であって欲しいですよね! 私も心底そう思います。 そしてそして、今月の巻ちゃん、めちゃくちゃ可愛かったですよね! 私も、あの東堂の「次は草の話か?」って台詞にズキュンときました。 もう~最高にお似合いのカップルですよ! 巻ちゃんには東堂しかいないし、東堂にも巻ちゃんしかいない!って、改めて確信できました。 笑 ここまで描いてくださった渡辺先生に頭が上がりません! 私もかしわさんと一緒です! 東堂巻ちゃんが一番大大大好きだー!って。 叫びたい程の気持ちです。 月刊誌なのがにくいですね。 早く続きが読みたくて仕方ありません。 はい! あの考察してた方、素敵だなって思いました。 今回のスペアバイクが始まるまでは巻ちゃんは渡英を電話で伝えて、大学は中学時代に仲の良かった修作と同じ所にしたのかな?位に思ってましたが。 東堂の大学決定は本当に巻ちゃんを追ってイギリスに行く為かもしれないと、このスペアバイク読んで思いました。 そして駄話も下手だけど、重要な事を伝えない巻ちゃん…。 多分これだけ大切に思われてても本人は本当に自覚がないんだろうなぁと思いました。 巻ちゃんにとっては「別に知りたい事でもないだろうし」位の感覚の事が東堂や坂道君にとってはすごく知りたい事でしょうに。 本人は気が付いてない(笑)そう思うとすごく天然ですよね、巻ちゃん。 東堂に言われた通りの順番で駄話してみたり(それこそ兄の話を駄話にしても良いのに唐突に天気のや草の話(笑)) 私もお似合いだと思います(笑) 脳内で総ツッコミしながらも、それも含めて巻ちゃんに暖かな目を向けてる東堂と、意志は強いのに東堂に言われたらすぐに直す素直な巻ちゃん。 やっぱり東巻が1番好きです。 私も渡辺先生には頭が上がりませんし、渡辺先生のおかげで東巻に出会い、自転車自体も好きになって感謝してもしきれません。 今回の話は切なさいっぱいでしたが、もう巻ちゃんがイギリス行く事で体が重くなる位なら東堂は追いかけた方がいいと思います。 北海道や九州までは追いかけるつもりだったなら、もうイギリスまで追いかけたら良いですよね。 分かち難い同士なのだし、もうずっと一緒にいたらいいよ!って思います。 来月待ち遠しいですね! ですよね!ですよね!と思いながら読ませて頂きました。 私も、東堂の大学選びについて、そこまで深く考えた事がなかったのですが むしろ大学への進学を選んだのかどうなのか謎だった頃の方があれこれ考えていました 、このスペアバイクを読んだり考察を伺ったりして、考えるようになりました。 東堂の決定には巻ちゃんが絡んでいて欲しい! かしわさんの『巻ちゃんがイギリス行く事で体が重くなる位なら東堂は追いかけた方がいい』というの、本当にその通りだと思います! そもそも、国内どこででも追いかけるつもりだったのだから。 その範囲がちょっと ? 広くなっただけですよね!笑 東堂ならそれをやり遂げてくれると信じたいです! 実は素直で天然な巻ちゃん 可愛いっ! ……そんな巻ちゃんの魅力を最大限に引き出してくれるのは東堂しかいませんよね。 最高にお似合いの二人。 二人の歩む道は必ずまた交わるのだと信じています。
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〜もくじ〜• 1年生レース いつも一緒にお昼ご飯を食べる鳴子と坂道だったが、今日だけは美化委員の仕事で1人昼食を食べることになる鳴子。 騒ぐ鳴子の所へ田所がやってきて、総北のスプリンターとして自分の過去を話し出す。 田所は本来マジメ過ぎるところが玉にキズで、入学初日からインパクトを残そうと制服を崩したりするが失敗。 部活でもインパクトを残したいのだが、髪が緑色の巻島の登場に落ち込んでしまう。 だが、 今までやってきたマジメにコツコツ、どんなキツイ練習も根性と大声で乗り切ることに決め意気揚々と部室へ。 部活初日早々、先輩から期待をかけられる金城に対しライバル心を燃やす田所だったが先輩のペースについて行けず脱落してしまう。 一方、金城は最後まで先輩たちについていき、さらに対抗心を燃やす。 総北高校のエースになりたい田所は、次は根性で先輩たちについて行こうとするが、また練習のヒルクライムでチギれてしまう。 金城に負けたことが悔し過ぎる田所は、3週間後の1年生レースに照準を絞り特訓するのだった。 そして、1年生レースがスタートし、平坦の田園区間で他の1年をチギろうとペースを上げた田所だってが、金城が反応してすぐ後ろにつけてきた。 金城が共闘を申し出るが、ブッチギリでレースに勝ちたい田所は申し出を拒否。 さらにペースを上げて金城を引き離し、ヒルクライムに入る。 金城さえもかなり引き離し、1年生レースで優勝する自分の姿まで想像した田所だったが、金城にヒルクライムであっさり抜かれてしまう。 ただ抜かれただけではなく 体を揺らし過ぎている それで体力を相当消耗してる 自転車に力もうまく伝わってない 自分が思ってるより登りの速度は遅いよ と、自分の今までやってきた自転車を否定されてしまう始末。 金城が見えなくなったと思いきや、巻島、後ろからきた後続、そして初心者にまで抜かれて最下位となってしまった。 最下位なのに拍手されながらのゴールに、逃げ出して1人になりたい気持ちを抑える田所。 しかし、金城だけは平坦で思い切り引き離してブッチギって勝つという賭けに出た田所のことを 「1番勇気がある」と褒めてくれた。 救われた気持ちになった田所は、金城と一緒に自主練を行うまでの仲になり、インターハイ出場のために合宿を頑張ろうと誓い合った。 1000㎞合宿 ヒルクライムを登れる金城や巻島がスリムだということに気付いた田所は、 『登れる体』になるためにかなり無茶なダイエットを敢行。 CPS(サイクルスポーツパーク)の合宿のメニューは、 4日間で1000kmを走り切ること。 「登れる体を手に入れた」と思っていた田所だったが、思ったように登れず困惑してしまう。 田所が急に痩せたことで心配する金城と巻島だったが、悪い予感は的中。 18周目でハンガーノックとなり、気絶してしまった。 部屋で寝ていた田所が目を覚ますと、たまたまジャケットを取りに来た金城の鉢合わせる。 合宿が一時中断したこと• キャプテン(寒咲)が運んでくれて、付き添ってくれたこと• 無茶なダイエットをしたこと あれだけ頑張ってインターハイを目指すはずだったのに、補給や食事の重要性を無視した田所の調整は金城の期待を裏切る形となってしまった。 金城と巻島に退部することを伝え、寒咲と監督に退部届を提出へ。 寒咲はいつも優しいため簡単に受理してくれて、優しく慰めてくれると思っていた。 しかし、寒咲の言うことが正しいと言うことも分かっている。 全部やり尽くしたはずで、考えれば考えるほど分からなくなった田所は 「とりあえずやる」と選択し、再び部活を続けることに。 そこで寒咲にエースになれないことを告げられると同時に、スプリントを極めるて天下を獲ることに。 この日から、寒咲がつきっきりのスプリントの練習が始まった。 初優勝 あまりの練習のキツさにフラフラとなり、ガリガリに痩せたと思っていた田所だったが、 実は筋肉がつきまくって体が大きくなっていた。 ハードな練習の割には勝てずにいたが、秋のクリテリウムレースに巻島と2人で出場。 レース終盤、トップ4に生き残っていた田所は最後のゴールスプリントで寒咲との練習を思い出しながら初優勝を果たした。 そして、翌年にはインターハイジャージに袖を通すこととなる。 まとめ 田所の進路は本編では何も語られなかったので、実家のパン屋を継ぐものだと思っていましたが大学進学なんですね。 次に金城たちと出会う頃は敵同士ということになります。 さて、大学での田所のチームメイトは誰になるのか楽しみなところです。 また、次巻からは大学編がスタート!! 懐かしのキャラ達のレースを再び見ることができます。 2020年春頃発売予定です!!.
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そうでしょうそうでしょう。 ミヤだもんねぇ。 その先輩に待宮は「1日 家(部屋)を空ける」と告げて出かけていることがわかりました。 今日は日曜日。 秋沢湖レースへのエントリー期限。 絶望的です。 しかしアラキタは絶望してなどいませんでした。 何時に帰ってくるかもわからない待宮を探しに、すぐさま上富士駅へ向かいます。 電車で出かけたと聞いたからでした。 待宮の行き先など無論わかるはずもありません。 駅でヤツの帰りを待とうというのです。 戦力として彼が欲しい。 でも彼の電話番号はワカらない。 でも次のレースにヤツを出走させようと思えば、今日中の登録とエントリーが必要。 確実に捕まえるにはココで待つしかないのです。 いつ戻ってくるかなんてわかりません。 スポンサーリンク 道行くロードレーサーに・・・ 待宮と佳奈は海沿いの道を談笑しながら歩いていました。 そのとき、1台のロードバイクが走り去っていきました。 つい目で追ってしまう待宮。 そんな彼を見て、佳奈は何かを感じ取ったようです。 前を向け 既 すでに日は暮れ、駅の街頭には明かりが 灯 ともっています。 そうまでして待宮を求める理由は「戦力として」だけなのか。 金城はアラキタに尋ねます。 アラキタはぽつぽつと語り始めました。 高校 1年のとき、アラキタには友達が 1人もいませんでした。 学校なんて辞める気マンマン。 原チャを乗り回してトンがっていました。 自分の中でくすぶっている何かをぶつける相手もなく。 そんなとき、たまたま突っかかった相手が福ちゃん(福富寿一)だったんです。 アラキタは勝負を挑み、あっさり負けました。 福富はアラキタにこう言いました。
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