診察させていただいたところ、L型シリコンプロテーゼが上に上がっており、それに伴って、鼻先が極端に上に上がって、拘縮を起こし、俗に言う「豚鼻(ブタバナ)」の状態になっていました。 L型シリコンプロテーゼを取り出し、I型シリコンプロテーゼに入れ替え、鼻先に耳介軟骨移植をする修正手術をすることになりました。 右の鼻の穴の中を切開し、L型シリコンプロテーゼを除去したところ、一番厚みがある鼻根部の部分が約3mmのものが入っていました。 少しでも縦方向の拘縮を解除するため、必要な分だけ、カプセルを除去しました。 更に鼻先が下に向くように、耳介軟骨移植をしました。 修正手術後は、多少の拘縮がのこっているため、まだ少し鼻先が上に向いている印象はありますが、修正手術前に比べ、かなり鼻先が下に向いて、豚鼻はだいぶ改善しました。 L型シリコンプロテーゼのリスクには、 ・鼻先の皮膚が薄くなる ・鼻先の皮膚を突き破って、シリコンが飛び出る などがありますが、 ・時間の経過と共に、L型シリコンプロテーゼが上に上がってきて豚鼻になる というリスクもあります。 高須クリニックではL型シリコンプロテーゼは使用しておらず、I型シリコンプロテーゼを使用しているので、そういった心配はありません。 【治打撲一方の成分】 漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。 治打撲一方の構成生薬は下記の7種類です。 ・桂皮(ケイヒ): クスノキ科カツラの木の樹皮を乾燥させたもの。 薬効は、体を温め、痛みを止め、血行を改善する作用があります。 ・川芎(センキュウ): セリ科センキュウの根茎を乾燥させたもの。 薬効は、血液循環をよくし、痛みを止める作用があります。 ・川骨(センコツ): スイレン科コウホネの根茎を乾燥させたもの。 薬効は、血液循環と水分の循環をよくし、内出血を治す作用があります。 ・甘草(カンゾウ): マメ科カンゾウの根を乾燥させたもの。 薬効は、消化を整え、痛みを止める作用があります。 ・大黄(ダイオウ): タデ科ダイオウの根茎を乾燥させたもの。 薬効は、便通をよくし、血行を改善する作用があります。 ・丁子(チョウジ): フトモモ科チョウジノキの蕾。 薬効は、腹を温め、痛みを止める作用があります。 ・撲樕(ボクソク): ブナ科クヌギの樹皮を乾燥させたもの。 薬効は、皮膚の排膿を促す作用があります。 桂皮と丁子は発散性の生薬で、患部の熱や痛みを発散して治します。 大黄と樸樕には収斂作用があり、熱や腫れを冷ます効果が期待できます。 そのほか、血液循環をよくする川芎、止血作用の川骨、緩和作用のある甘草などが配合されます。 これらの成分が一緒に働くことで、相乗作用があり、よりよい効果を発揮します。 用法 通常、朝昼夕の3回、1包2. 5gずつ、食前又は食間に経口服用します(1日3包内服するということです)。 主に手術後の腫れの強い間に内服します(手術後3日~2週間程度のことが多いです)。 手術、注射などの治療後に服用を希望される方に処方させていただきます。 主成分は、ラクトフェリンをナノ脂質(リポソーム)に封入したもので、皮膚に浸透しやすく、お肌に優しいクリームです。 ラクトフェリンとは、母乳・涙・汗・唾液などの分泌液に含まれる鉄結合性の糖タンパク質です。 内出血は、赤血球中のヘモグロビンに含まれる鉄の色が大きな素ですが、ラクトフェリンは鉄と結合して排出する作用(鉄キレート作用)が非常に強く、内出血の色を早く消す効果があります。 また、ラクトフェリンには抗炎症作用や、抗菌作用、抗酸化作用もあり、メタロプロテアーゼ(細胞外マトリックスを分解する酵素)に対するキレート作用もあります。 サイトカインの過剰な産生を抑制し、炎症部位における白血球の過剰な動員および活性化を阻害する状態になり、内出血の回復に効果が期待されます。 当院では、ヒアルロン酸やボツリヌストキシンなどの注射による治療の際、極細の注射針を使用し、細心の注意をはらい、治療しているため、内出血は起こりにくいのですが、体質などの理由により、稀に起こってしまうことはあります。 目元の手術やエイジングケア手術などでも内出血が生じてしまうことはあります。 内出血が生じてしまうと、通常、治まるまでに1週間程度かかり、長い場合は2週間程度かかってしまうこともあります。 その場合、ケラスキンクリームを用いることにより、早く内出血を引かせることができます。 使用方法 1日2回、患部の皮膚に塗布し、指で優しくマッサージします。 1回につき約0. 15ml使用しますが、部位によって適宜増減し、調整します。 薬を塗布し、皮膚に吸収された後、メイクをしていただくことができます。 手術後の縫合してある傷の部分にケラスキンを塗布することも可能です(抜糸する前の糸がついている傷に塗布することが可能ですが、糸がついている状態の傷にメイクすることは勧めていません)。 非常に稀にですが、これらの内服薬を飲むとアレルギーを起こす方がいらっしゃいます。 もし、これらの内服薬を飲んだ後に、発疹(薬疹)、顔面浮腫(顔が強く腫れて浮腫んだ状態になります)喘息様症状、呼吸困難などの症状が現れたら、それらの薬の内服は中止していただく必要があります。 そのことは手術後に患者様にお伝えするようにしているのですが、時々、患者の自己判断で、アレルギー症状が出ても、「薬を飲まないと不安だから」という理由で内服を継続されてしまう方がいらっしゃいます。 その場合、非常に危険なので、アレルギー症状が出た場合は、必ず処方された薬を中断してください。 以下に処方する薬について詳しく説明させていただきます。 〈痛み止めについて〉 痛み止めに関しては、ロキソプロフェンNaの内服薬(ロキソプロフェン錠)やボルタレン座薬を処方することが多いですが、アスピリン喘息の方や、過去にNSAIDsでアレルギーが出たことのある方が、ロキソプロフェン錠やボルタレン座薬を使用すると、喘息症状やアレルギー症状が出る可能性があります。 そのため、そのような方には、ロキソプロフェン錠やボルタレン座薬は処方せず、代わりにカロナール錠(アセトアミノフェン)を処方させていただくことがあります。 カロナール錠は、15歳未満の患者様で手術後に痛み止めが必要な場合に、担当の医師の裁量でお出しさせていただくこともあります(インフルエンザ脳症、ライ症候群予防のため)。 カロナール錠(アセトアミノフェン)は、ロキソプロフェンやボルタレンなどのNSAIDsとは異なる種類の非ピリン系の内服薬です。 ロキソプロフェンよりも穏やかな作用であり、炎症を抑える作用が弱く、鎮痛作用、解熱作用も比較的弱いですが、NSAIDsでアレルギー症状が出る人に対しては、比較的安全性が高いです。 〈抗生剤について〉 高須クリニックでは、術後の抗生剤に、フロモックスなどのセフェム系抗生剤、アモキシシリン、アモペニキシンなどのペニシリン系抗生剤を投与することが多いです。 これらの薬でアレルギーがでたことがある人は、テトラサイクリン系のミノマイシン、ミノトーワなどに替えることがあります。 このように、過去に抗生剤で薬疹や粘膜浮腫、顔面浮腫などのアレルギー症状がでたことがある人は、抗生剤の種類を替えて処方することができますが、何の薬でアレルギーが出たかわからない人や、薬を替えても抗生剤を飲みたくない人は、無理して飲む必要はないので、その場合は抗生剤は処方致しません。 〈何故、手術後に抗生剤を飲まなくても大丈夫なのか?〉 高須クリニックでは、昔から、手術後に抗生剤(抗生物質)の内服薬(飲み薬)を処方しています。 二重まぶた埋没法、切開法、目頭切開などの目元の手術、シリコンプロテーゼ、小鼻縮小などの鼻の手術、顎のシリコンプロテーゼ、フェイスリフト、豊胸手術など、ほとんどの手術で術後に3~5日間程度抗生剤を処方しています。 手術中、手術後に抗生剤を投与するのは、「術中感染、術後感染の予防投与」といい、術後に創部に感染症が起こらないようにするためのものとされ、日本では昔から様々な手術で投与されてきました。 外科、心臓外科、整形外科、形成外科、耳鼻科などの科でも、手術後に抗生剤の点滴を何日間もしたり、内服薬の投与もすることが多いです。 昔からこれだけ色々な科で、手術後にたくさんの抗生剤が投与されていると、 「手術後の感染症を予防するための抗生剤投与は重要なことなんだなあ」 と思う人が多いと思いますが、実際には、美容外科や形成外科の手術に関して、「手術後に抗生剤を投与すると感染症が予防できる」というエビデンスはありません。 要するに、「手術後に抗生剤を投与すると、手術後に抗生剤を投与しなかった場合に比べて、感染症の発生率に有意差があった」という明らかなデータはないということです。 では何故、日本では昔からこんなにもたくさん手術後に抗生剤が投与されていたかというと、それは健康保険の仕組みと、病院と製薬会社のしがらみによるからです。 健康保険で診察、治療する場合、一部の例外を除くと、治療をすればするだけ保険点数は加算され、病院の収益になります。 患者さんが軽い風邪で来院されても、解熱剤、咳止め、去痰剤、抗生剤などの薬をたくさん処方することによって利益をあげます。 本来、ウィルス性の風邪に抗生剤は無効なのですが、「細菌の二次感染の予防のための予防投与」という建前で処方します。 手術をした後も、「術後感染の予防」という建前で、抗生剤の点滴や内服薬の投与を長期間行い、保険点数を増やし、利益をあげます。 しかし、 必要のない薬であっても、医学的知識の乏しい患者様にとっては、どの薬が必要でどの薬が必要でないなんてことはわからないし、医者が必要と言えば必要なんだと思ってしまいます。 現在、世界では、術後に抗生剤を投与することによって感染症を予防できるというエビデンスがないことから、「抗生剤を投与する場合は手術から24時間以内が望ましい」という指針がメジャーであり、整形外科の人工関節の手術や心臓外科の手術などの感染ハイリスクの手術でのみ24時間以内までに抗生剤を投与し、それ以降は投与しないのが主流です。 〈抗生剤には様々な副作用、リスクがある〉 保険診療で、医者が患者様に抗生剤を必要以上にたくさん処方しても、患者様は医学の知識が乏しいため、何も文句は言いません。 中には、「 たくさん薬を出してくれた。 医者に大切にされてるのでありがたい」と喜んでしまう患者様もいらっしゃいます。 むしろ、 軽い風邪で受診した患者様に対して医者が、「解熱剤も抗生剤も必要ないのでお出ししません」「水分をしっかり摂ってお家で安静にしてるだけで治りますよ」と言って、診察だけして何も薬を出さないと、「あそこの医者は何も薬を出してくれなかった!」と怒ってしまう患者様もいらっしゃいます。 しかし、抗生剤には様々なリスク、副作用があります。 どんな抗生剤でも、体質によっては必ずアレルギーがでる可能性があり、全身に薬疹がでたり、口の中や気道の粘膜が腫れて、呼吸困難になったり、アナフィラキシーショックで死亡する可能性もあります。 抗生剤の内服をすることにより、胃の粘膜が荒れて、胃炎になることもあります。 抗生剤によって、腸の中の腸内細菌が死んでしまい、悪玉菌が増えることにより、お腹の調子が悪くなって、下痢をしたり、便秘になることがあります。 抗生剤によって、皮膚の常在菌が死んでしまい、代わりに他の微生物が増えることにより肌が荒れたり、ニキビができたり、真菌症になって、カンジダ症やインキンタムシになることもあります。 抗生剤を長期間投与し続けることにより、身体の中で抗生剤の効かない耐性菌が増えてしまい、将来、何らかの感染症を起こし、本当に抗生剤治療が必要になったときに、抗生剤が効かない身体になっていることもあります。 健康保険で必要のない抗生剤を投与しても、患者様にとっては百害あって一利なしであり、得をするのは病院と製薬会社だけです。 とはいえ、日本には薬神話というものがあり、患者様が病院に行けば、医者が薬を出してくれるのが習慣であり、薬を出さないで正しいことをする医者が少数派になってしまうのが現状です。 医者や看護師などの医療従事者達も、常に勉強して新しい知識を頭に入れ、何が正しくて何が間違っているか理屈でものを考える頭の人は、必要でない抗生剤を処方しないことを理解しますが、理屈でものを考えないで、昔から習慣的にやっていることや周りの人達がやっていることが正しいとだけ考えている頭の人は、未だに術後の抗生剤投与は絶対に必要だと考えています。 そのため、 高須クリニックでは術後に最低限の抗生剤を処方しておりますが、もしも抗生剤を飲むことを望まない患者様がいらっしゃれば、医師にお伝えください。 このサイトは、特定非営利活動法人日本美容外科医師会の適正医院として認定されています。 症例写真の効果につきましては個人差がございますのでご了承ください。 高須クリニックWebサイト内の文章、写真、イラストなどの著作権は、高須クリニックおよび関連会社が保有します。 許可なく無断複製・使用を禁じます。 特定非営利活動法人日本美容外科医師会会員です。 症例写真の効果につきましては個人差がございますのでご了承ください。 高須クリニックWebサイト内の文章、写真、イラストなどの著作権は、高須クリニックおよび関連会社が保有します。 許可なく無断複製・使用を禁じます。
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担当医からのコメント 高須 幹弥 医師 30代女性の患者様で、他院で安価なヒアルロン酸を左右のほうれい線に注射し、左側がミミズ腫れ状になり、不自然になっていたので、ヒアルロン酸分解酵素であるヒアルロニダーゼを注射しました。 当院のヒアルロニダーゼを注射すると、12~24時間程度でほとんどのヒアルロン酸は溶解してなくなります。 極細の注射針を使用するため、腫れはほとんど出ません。 1週間後に検診で来院されたときにはほとんど元通りになり、不自然さはなくなっていました。 現在、日本国内には様々なヒアルロン酸が出回っており、質の良い物もあれば安価で質の悪い物もあります。 異常に安い美容外科で、質の悪いヒアルロン酸を下手に注射されてしまうと、良くない結果になり、修正に費用がかかってしまうため、結果的に余計に費用がかかってしまいます。 高須クリニックでは、質の良いヒアルロン酸をベテランの医者が丁寧に注射させていただきます。 因みに、ヒアルロニダーゼも質の良いものと悪いものがあり、質の良いものは1回の注射で、ほとんどのヒアルロン酸を溶解することができますが、質の悪いものだと、ヒアルロン酸を溶解する力が弱いため、何回も注射する必要があることがあります。 高須クリニックではヒアルロニダーゼも質の良いものを使用しておりますので、心配ありません。 糸のリフトアップは、メスを使う施術よりも気軽に受けていただけますが、実はとても技術を必要とするもの。 技術のある医師が正しい材料を使って正しい手術を行えば、くぼみ、引きつり、左右差etc. は起こらないのですが、リフトアップ効果を高めようと無理して引っ張ったりすると、くぼみやひきつりの原因に。 その人の肌状態に合わせて丁寧に施術しないと、なめらかな仕上がりにはならないのです。 糸が溶ける素材なら、半年から1年ほどで徐々に目立たなくなっていきますが、溶けない素材なら、ずっと今の状態が続いてしまうことになります。 小さな穴を開けてそこから抜くことができなければ、一部切開して取り除きます。 それでも完全には除去できない場合もあるのですが、くぼんだ部分にヒアルロン酸を注入したり、 サーマクールFLX RF高周波エネルギーシステムや ウルセラシステム 焦点式(ハイフ)超音波システムなどで引きつりを目立たなくしていく方法も。 その方の状態とどこまで修正したいかによって、可能な限りのことをさせていただきます。
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カウンセリング予約 他院での二重まぶた手術(重瞼術)、上まぶた手術(上眼瞼除皺術、眼瞼下垂など)、下まぶた手術(下眼瞼除皺術、下眼瞼脱脂術)、目頭切開後のトラブル(失敗)でお悩みの場合は、理事長であるDr.石原または各院の院長がカウンセリングを行います。 ドクターの指名をご希望の場合は、電話やメールでのご予約の際に、おっしゃってください。 カウンセリングの実際 カウンセリングでは他院での手術の時期、方法、手術回数などをお聞きしますが、不確かな場合はかまいませんので、わかる範囲で結構です。 そのうえで、担当医が悩みの内容をじっくりお聞きして診察をいたします。 修正手術(やり直し)などの提案 修正に当たっての最適な解決法が、修正手術(やり直し)なのか、もしくは別の方法があるかを判断します。 修正手術が必要の場合は、どの時期で、どのような方法で行うか、そして手術によってどのように修正が可能なのかを、 これまでの多くの症例写真や資料をお見せしながら説明いたします。 仮に修正が困難であったり、修正できることが限られてしまうなどの場合も、担当医がきちんと納得いただけるようにご説明いたします。 修正手術(やり直し)の決定 修正手術(やり直し)をお受けになるかは当日お決めになる必要はありませんので、じっくりお考えになってから後日ご連絡ください。 ご希望であれば再度、ドクターとのカウンセリングもできますし、別のドクターの意見をお聞きになりたい場合も、予約をお取りすることができますので、ご遠慮なくおっしゃってください。 他院での二重まぶた手術(重瞼術)、上まぶた手術(上眼瞼除皺術、眼瞼下垂など)、下まぶた手術(下眼瞼除皺術)、目頭切開後の修正術は豊富な経験と高度な技術が必要です。
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