イージス 艦。 新型イージス艦「まや」進水 海自初の「共同交戦能力」搭載 海上自衛隊

防衛秘密の漏洩

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秘密漏洩事件 [ ] 防衛庁データ流出事件 [ ] 4月、(当時)はにおいての導入を検討しており、とが有力候補であった。 旧の出身で、調査課の技術班長だった為我井忠敬が二つのミサイルの比較研究を行っていた。 同年4月、元陸軍部参謀で、当時は航空幕僚監部調査課長であった原四郎は、と、の同期であり、当時、で政治工作を担っていたからの依頼で、為我井が作成したボマークの性能データを集めた資料(B4版、約20ページ)を伊藤忠商事に貸し出した。 資料は、為我井曰く「ボマークのデータを代理店のを通じてに出させてまとめたものだから、内容の9割9分は大した秘密じゃない。 だがその中に米軍から独自に取った秘密度の高いデータも加えていたから、取り扱いを少し厳重にした」という代物であった。 ボマークの史料は代理店の伊藤忠商事を通じて社に流出し、軍事機密漏れを察知した米軍から防衛庁に対して厳重抗議が行われた。 その後の防衛庁の内部調査により、史料の通し番号から出所が原だと判明した。 責任を問われた原は防衛庁戦史室に左遷された。 原は、5年後に自衛隊を定年退官した後に、伊藤忠電子計算サービス(現・)に就任している。 為我井は後に、「実は原さんが資料を渡す前、伊藤忠航空部員が僕に『資料を貸して』と言ってきたが、僕は断った。 だからその部員は瀬島さんに口利きを依頼したのだろう。 原さんは頼まれると嫌と言えない性格の人だった。 」と証言している。 為我井は事件の翌年4月に自衛隊を退職し、伊藤忠商事航空機部に入社している。 宮永スパイ事件 [ ] 詳細は「」を参照 2000年6月、所属の海上自衛官(3等海佐)が機密文書2件を無許可で複製しロシア国ビクトル・ボガチョンコフ大佐に手渡したというもの。 ボガチョンコフはを以って警視庁への同行を拒否し出国、3等海佐は自衛隊法(守秘義務)違反で起訴、となった。 その後、3等海佐には懲役10ヶ月の判決が下され、有罪が確定した。 本事件を機にが改正、「防衛秘密」(2014年12月に施行されたにより現在は「特定秘密」に改称)を制定するとともに陸海空の調査隊が「情報保全隊」に改組される(これに伴い「」により規定されていた旧「防衛秘密」は「特別防衛秘密」と名称が改められる)。 ファイル共有ソフトによる情報漏洩 [ ] 2004年(平成16年)以降、・・の各自衛隊員が職場に私物のを持ち込み、業務に利用していたが、秘密のデータを保存したまま自宅へ持ち帰りその他のを使用したため、をはじめとするに感染する事案が多発。 これにより装備品の性能諸元・コールサイン等の情報が漏洩した。 漏洩した情報の中には米国からもたらされた軍事機密情報等も含まれていた。 私物PCによる事務作業及び業務データの持ち出しが原因で 軍事機密情報が簡単に筒抜けになってしまったことに危機感を持った防衛庁(当時)は2006年(平成18年)2月、軍事機密情報の保守施策として私物パソコンの持ち込みを厳禁としたほか、より40億円分のパソコンを緊急調達し隊員に割り当てた。 しかしその後も内部資料の流出(武器庫内見取り図や部内専用の訓練資料、隊員名簿・住所録等の)は後を絶たず、あまりのお粗末な体制が国内外から懸念され、情報管理体制の強化が課題の一つとなっている。 防衛省1等空佐の情報リーク事件 [ ] 2005年(平成17年)5月31日付の朝刊に、のが事故のためで航行不能と報じられた。 この記事には米側の極秘情報もあり、情報管理を徹底するよう要請を受けた。 これに伴い、はのを自衛隊法違反(防衛秘密の漏洩)容疑で取り調べてきたが、3月25日当人をにしたことを防衛省が発表した。 (同法違反により自衛官が書類送検されたのは本件が初) 防衛省によると、記者の取材の手段・方法が、やなどに触れる場合、情を通じるなど社会通念上是認できない態様である場合、教唆罪が成立するとされる。 捜査は米国側に「」への取り組みを示す狙いがあったが、メディア側が必要以上に萎縮する可能性も指摘されている。 なお、書類送検された1佐は刑事処分が確定する前に懲戒免職を宣告されたため、不起訴(起訴猶予)となった。 イージス艦情報漏洩 [ ] ()のがの構造図面などを持ち出した。 と海自は極めて秘匿性の高い「特別防衛秘密(特防秘)」に当たるとして、2007年4月4日以降、違反の疑いで捜査を進めてきた。 これは、1月に2等海曹の籍の妻を(出入国管理法)違反容疑で調べた際、同県警が押収した外付け(HDD)内にの情報が発見されたことで発覚した。 当該2等海曹は1995年から1999年に同群所属のイージス艦「」に所属していたが、機関担当でシステム中枢部のCIC()に入れる立場になかった。 捜査当局は情報の流出元や経路の特定を進めていたが、2007年12月13日、事案の発端となったプログラム業務隊所属(当時)のを逮捕したことが報じられた。 特別防衛秘密が含まれていることを認識していた上で情報を拡散させた行為が極めて悪質であるとして、当該3等海佐は初の日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法違反容疑で起訴(2008年12月に懲戒免職)されたほか、流出の舞台となったでは一連の事案に係わった隊員5名が書類送検されるという、防衛省・自衛隊創設以来最悪の情報漏洩事件となった。 2008年3月21日に防衛省が発表した一連の不祥事に係わる懲戒処分状況 によると、本事案に関与した隊員3名(起訴された3等海佐を含む)が、17名が6日以上の()となった。 流出した情報には最高ともいえるレーダー性能の限界や迎撃プログラム、使用する電波帯などがある可能性があり、これは日米間のみならず、同システムを採用する国の安全保障すら脅かす恐れがあり、当時のの辞任の一因ともなった。 起訴された被告人については2008年10月の第一審で有罪判決を受け即日控訴したが、2009年12月のにおいて控訴棄却となり、懲役2年6ヶ月執行猶予4年の有罪判決が確定した。 事案の発端となった中国人女性は事件発覚後に国外追放されたにもかかわらず、日本に再入国してに潜伏していたことが明らかになっている。 部内資料流出事件 [ ] 元が退官後の2013年、現職を含む自衛官を通じて陸上自衛隊の部内資料を(GRU)所属の、セルゲイ・コワリョフに流出させたことが発覚。 は2015年12月4日付で泉と部下の現職自衛官5人を自衛隊法違反、コワリョフを同の容疑で書類送検した。 公安部は、すでに帰国済みのコワリョフに対してを通じて出頭を要請したが、ロシア側からは拒否された。 12月18日付で書類送検された関係者が不起訴(起訴猶予)となったことを受け 、防衛省は同年12月22日付で、教範を泉に提供した長の渡部博幸陸将と第12旅団司令部の男性1等陸尉、陸上自衛隊小平学校所属の女性3等陸佐の3名を戒告処分。 渡部陸将は事件発覚後付にされていたが 、同日辞職した。 教範は「機密」に該当しないが、購入は内部決裁が必要なうえ情報公開請求で明かされない実質的秘密も含まれるため、公安部は守秘義務の対象と判断した。 元武官がさらに機密性の高い情報を得ようとした疑いもあるとみて、泉元陸将の埼玉県内の自宅を家宅捜索するなど裏付けを進めていた。 2020年1月27日、警視庁公安部と空自警務隊がこの1等空佐を違反で逮捕した。 この1等空佐は自身が得た情報を特別防衛秘密に登録せず個人的に管理していたという。 商社社員は情報提供を受けた約半年後、製造元のと競合する米航空機メーカーにデータを渡し、そのメーカー社員が米政府に通報したため漏洩が発覚した。 その他の事案 [ ]• (平成19年)、への対処法やの技を指導する陸上自衛隊の内部向けの教育ビデオがに漏洩していることが判明した。 このビデオは全ての自衛隊関係者が教養の一環として視聴するものに過ぎず、機密に属するものではないが、「対抗部隊の構成、武器」「、の使用方法」「敵遊撃部隊の前進速度・潜伏要領」「捕虜の取り扱い」「昼間射撃」 「遭遇時の至近距離射撃」「近接戦闘(殺人術)」などを説明。 犯罪を企てる者に悪用される恐れがあるとして、防衛省は公式に遺憾の意を表明した。 2007年(平成19年)の朝刊第一面には海上自衛隊()所属のが内規に違反して秘密情報を含んだデータをに接続された内に保存していた事を理由に処分されていたことが報じられた。 該当データの外部流出は現段階で確認されていないという。 では処分内容未公表の理由を「(公表の)基準に満たなかったから」と説明しているが、情報管理体制の不備が未だ改善されていないことに加え、組織ぐるみの隠蔽体質も浮き彫りになったことが伺える。 として沖で活動中だった護衛艦「」で、艦長の2等海佐が寄港地などが分かる情報を公表前に自分のを使いで複数回公開していた。 防衛省はこれを情報保全義務違反に当たると判断し、(令和元年)付で2等海佐を護衛艦隊司令部付に更迭。 漏洩により科される罰 [ ] いずれもであり、このほか漏洩の程度に応じ部内罰としても科される。 として起訴され以上の刑に処された場合、隊員の欠格条項に該当するためする(起訴され、裁判所に係属している間の処遇は「」の原則により、有罪が確定するまで扱いとなる)。 職務上知り得た秘密を漏洩した場合は1年以下のまたは3万円以下の• 特定秘密の場合は10年以下の懲役または情状により10年以下の懲役及び1000万円以下の罰金• 特別防衛秘密はにより10年以下の懲役 イージス艦情報漏洩の発端として逮捕された3等海佐に対して適用されたことが同法施行後初めての適用となった。 再発防止に向けての取り組み [ ]• の新設や情報漏洩事案に対しての罰則が強化されたほか、各自衛隊に設置されていたを一つに統合再編しとし、直轄の部隊として運用するほか、厳罰をもって処することで体制の強化を図る動き等が、現在までに判明している。 なお、本件は平成19年度自衛隊記念日中央式典()において内閣総理大臣が自ら訓示で再発防止を強く指示したほか、防衛省改革会議 における一つの課題となっている。 一連の事案の発端である海上自衛隊においては2010年までに方式のパソコン約3万台を配備する見通しであることが報じられていた。 本配備見通し報道は事実ではないが訂正報道もなく、現在の動向は不明となっている。 関連項目 [ ]• 脚注 [ ]• 273-275• 但し、80年代当初よりや、PCにいたるまで官品を殆ど導入せず事務作業に必要な機器のその殆どを 隊員の私物に頼っていたこと、さらには充足率の低下などにより一人三〜四業務を兼務する等、課業中だけでは事務作業が追いつかないからと自宅に持ち帰らざるを得ない状況が長年にわたり続いていた実態もあった。 防衛省報道資料(2008年3月21日)• 2011年11月11日. 2011年11月13日閲覧。 、NHKニュース 2015年12月18日• 、2015年12月4日• NHK 2020年1月19日• 「共用PCに秘密情報、1等海尉を処分」(2007年10月19日付産経新聞朝刊第一面記事)• 「規則違反100件、海自の検査で判明」(2007年10月20日付産経新聞朝刊第一面記事)• 2019年5月26日閲覧。 2019年6月24日閲覧。 記憶装置なしパソコン3万台、海自に導入(2008年2月10日朝刊第一面記事より) 外部リンク [ ]•

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イージス艦に女性初の艦長就任 「新たな航海に向けて出港しよう」と訓示

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出典:Public Domain海上自衛隊 イージス護衛艦「こんごう」 これは共同で一括発注すれば、調達価格を下げる事が出来るための措置だ。 ここで変数が生じた。 中国が建造を進めている『中国版イージス艦』と呼ばれる055型駆逐艦が13隻まで増え、追加で11隻が建造中だ。 中国初の空母「遼寧」が就役中で、さらに現在3隻の空母を建造中だ。 ようやくシステムが安定し信頼性を確保した段階で、これを量産し配備するには、今しばらく時間が必要な状況だ。 しかし、この様な報道は、日本では報じられていない。 この案を提案してきた時期は今年の初めとしか書いていない。 ソウル経済は、米国のこの提案について日本が難色を示しているとまで書いている。 さらに日本の新型イージス艦は2020年に就役するため艤装中だ。 韓国は日本よりもイージス艦建造のスケジュールに余裕があるが、事業が進行中であることは変わらない。 その上、この提案は米国政府からの公式な提案ではないという点が気がかりだとも書いてある。 少なくとも管理人の私は見たことも、聞いたこともない。 仮に、この様な提案があったとしても、日本側が断るのが当然だろう。 韓国側の次期イージス艦建造は、早くても来年以降に着工され、2番艦着工は数年先の話だ。 もし米国側から、この様な提案があったとしても、物理的には対応可能だろう。 5倍はすると言われている。 これらの手続きだけで数年の時間が必要になるはずで、イージス艦の完成は数年レベルの遅延では済まない話になるだろう。 果たして、こんな話が現実的なのかと言えばNOだ。 こんな提案が実際にあったのかと言えば、何とも言えない。 しかし韓国らしい記事と思えば、非常に納得できる内容だと思う。 SPY-1B はタイコンデロガ級巡洋艦の 13番艦プリンストン以降、27番艦ポート・ロイヤルまで搭載された、巡洋艦用のレーダーです。 駆逐艦に搭載されたことはありません。 アーレイ・バーク級に積まれているのは最初からすべて SPY-1D およびその改良型の SPY-1D V です。 そしてアーレイ・バーク級駆逐艦の近代化改修は、レーダーそのものではなく、レーダー以外のコンピューターやソフトウェアなどからなるイージス戦闘システム(AWS)を、旧式の BASELINE 4 から BASELINE 9C など最新世代の機材に更新するというものです。 これはもう終わったと思いましたがまだ途中なんでしたっけ?? 次の改修となると、アーレイ・バーク フライトII の22番艦マハンから 28番艦ポーターまでの BASELINE 5 搭載艦となりますが、27番艦まで、というのが意味不明です。 もしかして、タイコンデロガ級巡洋艦とアーレイ・バーク級駆逐艦を混同してらっしゃる? ポート・ロイヤルを現役復帰を前に近代化改修する話はありますが、レーダーを SPY-1D に換装するなんてことは考えられません。

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日本のイージス艦こんごう型とあたご型の性能や建造費・維持費について|YAZIUP[ヤジアップ]

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イージス艦の戦闘システム(ベースライン6以前)の概要を表すシェーマ。 この総体をイージス戦闘システムと称することもある。 イージス艦とは、イージスシステムを搭載するあらゆる艦艇を指す 総称である。 したがって、、といったの艦種を指すものではなく、2019年現在で、・・の3つの艦種に搭載されている。 イージスシステムは、遠くの敵機を正確に探知できる 索敵能力、迅速に状況を判断・対応できる 情報処理能力、一度に多くの目標と交戦できる 対空射撃能力を備える画期的な装置である。 このおかげで、イージス艦は、同時に多数の空中目標を捕捉し、これらと交戦できる、極めて優秀なとなった。 またイージスシステム以外にも、イージス艦が搭載する全ての兵器は、イージスシステムのコンピュータを中核として連結され、 イージス戦闘システムと呼ばれる統合システムを構築している。 これによって、イージス艦は、対空・対艦・対など、戦闘のあらゆる局面において、脅威となる目標の捜索から識別、から攻撃に至るまでを、迅速に行なうことができるのである。 このことから、90隻と多数を保有するにおいては、艦隊防空のほかにも、による対地攻撃からの取り締まりに至るまで、様々な任務に使われている。 その一方で、武装の搭載量や抗堪性などは、従来の艦と比べて特に優れているわけではない。 従って、かつてのに相当するような艦と解釈するのは誤解である。 また、建造費や運用コストなどが高くつくことも欠点のひとつといえよう。 イージスシステムは極めて高価である上に機密のレベルが高く、開発国であるアメリカの提供認可査定が極めて厳しいことから、その保有は、相応の経済力とアメリカからの信頼を持つ国家に限られている。 これらの要件を満たしていたとしても、その国の置かれている環境においてとなる場合、あえて導入しないという選択肢もありうる。 なお、近年、においては、やなど、イージスシステムに類似、あるいは同等の機能を持つとされる防空システムが開発されており、や、などは、イージス艦を導入せずに、これらを搭載した艦を建造・就役させている。 これらの艦艇については、イージス艦と類似した点があることから、 ミニ・イージス艦と呼ばれることがある(詳細はを参照)。 歴史 [ ] イージスシステムの開発 [ ] 詳細は「」を参照 アメリカ海軍は、末期より、全く新しい艦隊防空火力として(SAM)の開発に着手していた。 も、の発達に伴う経空脅威の増大を受けて開発は拡大され、1956年には、1959年に、そして1962年にが艦隊配備された。 これらは3Tと通称され、タロスは、テリアはミサイル(DLG)、そしてターターは(DDG)に搭載されて広く配備された。 また経空脅威の増大が続いていることを踏まえて、からは、早くも3Tの次の世代の防空システムとしての開発を開始していたが、これは要求性能の高さに対する技術水準の低さ、統合システムの開発への経験不足により難渋し、1963年にキャンセルされた。 ただしその過程で開発された改良型のは、テリアとターターの共通化を進めた発展型であるに引き継がれた。 タイフォンの挫折を受け、1963年11月より先進水上ミサイル・システム(ASMS)計画が開始され、1969年にはイージス計画と改称した。 1967年の、1970年にソ連が行なったオケアン70演習を受けて開発は加速され、1973年からはテストサイトでの地上試験、そして1975年には試作機を実験艦「」に艤装しての洋上試験が開始された。 アメリカ海軍での検討と配備 [ ] 初のイージス艦、タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦 ASMS計画当初、このシステムは、次期原子力ミサイル駆逐艦(DXGN)の後期建造艦から搭載される予定であった。 この頃には、DXGN計画から発展したが既に建造に入っていた。 同級は、後期建造艦でのASMS搭載を見込んで、新設計の船体と高度に統合された戦闘システムを備えていたものの、実際に開発されたイージスシステムは、同級にそのまま搭載することは困難であった。 このことから、イージス搭載に適合化した原子力ミサイル駆逐艦としてDG N 計画が着手され、1974年1月の時点では満載10,708トンとなる予定であった。 しかし同年7月、ホロウェイ大将はこの計画は消極的過ぎるとして中止させ、かわって(CSGN)計画を推進した。 概念設計は1975年5月に完了し、満載12,700トンの強力な戦闘艦とされたが、当然のように高コストの艦でもあった。 このことから、ズムウォルト大将が検討させていたようなガスタービン主機のミサイル駆逐艦の案が復活することになり、CSGN 8隻と在来動力型ミサイル駆逐艦(DDG)16隻によるハイローミックスが予定された。 DDGは1977年度計画から、CSGNは1978年度計画からの建造が予定されていたが、議会はCSGNの建造を差し止めるかわりに「」をCSGNのとして改装するよう予算を振り替えた。 しかし1977年1月17日、政権は改修を中止させ、続く政権はCSGN計画の見直しを指示した。 かわってバージニア級を発展させたCGN-42の設計が着手されたものの、当初5隻が予定されていた建造数は、1978年3月には1983年度計画の1隻のみに削減され、1981年2月にはその建造も中止された。 一方、DDGのほうはの派生型として予定されており、こちらは当初予定より1年遅れたものの、度より建造が開始された。 当初はミサイル駆逐艦(DDG-47級)として計画されていたが、期待される任務や性能を考慮して、1番艦の建造途中の1980年1月、ミサイル巡洋艦(CG-47)に種別変更され、となった。 またからにかけて大量に退役する戦後第1世代ミサイル艦の更新を狙ったDDGX研究でもイージスシステム搭載艦が選定され、これを踏まえた実用艦として、度よりの建造が開始された。 アメリカ国外への広がり [ ] 最小のイージス艦、AFCONコルベット(未成約) このアーレイ・バーク級の初期建造艦(フライトI)をベースとして、独自の運用要求を加えたのが 日本のであり、昭和63年度から建造を開始し、1993年から1998年にかけて順次に竣工した。 アメリカ以外では初のイージス艦で、主砲が社製のに変更されたほか、指揮統制能力が強化されており、タイコンデロガ級に迫る規模になった。 またその運用実績を踏まえ、・度計画では、の更新用として更に2隻のイージス艦の導入を決定した。 これがであり、こんごう型をベースとしてシステムの更新を図るとともに、を米艦と同じに変更したほか、ヘリコプターの搭載・運用能力が追加された。 ヘリの機数の問題から常時搭載機はないが、海上自衛隊のミサイル護衛艦としてはじめて着艦拘束装置およびヘリ格納庫を設置している。 更に、・度でも発展型()2隻の建造が盛り込まれ、 2018年にネームシップ「」が進水、2020年の竣工・就役を予定しており、2番艦「」が2019年に進水し、2021年の竣工・就役を予定している。 これにより、日本は数ではアメリカに次いで二番目に多く、種類別では世界で一番多くのイージス艦を保有することになる。 こんごう型に続く、海外のイージス艦の2例目が、2003年より就役を開始した スペインのである。 アーレイ・バーク級をベースとしたこんごう型とは異なり、かなり独自色の強い設計で、満載排水量5,853トンとさらに小さくまとめることに成功した。 ミサイル搭載数が削られているものの、アーレイバーク級フライトIIと同じイージスシステムを搭載している。 また本級をベースに対潜能力などを強化したをから5隻建造する計画である。 アルバロ・デ・バサン級をベースとして設計されたのが、 ノルウェーのである。 さらに小型化されており、より軽量のSPY-1Fレーダーを組み込んだ簡易型のイージスシステムを搭載している。 本級は、イージスシステム一式を搭載しているが、運用上、通常はスタンダード対空ミサイルを搭載しないとされている。 2007年1月にネームシップが就役し、2011年までに同型5隻が就役した。 また オーストラリアでも、アルバロ・デ・バサン級をベースとしたの建造に着手しており、2015年5月に一番艦ホバートが進水した。 2020年までに3隻を整備する計画である。 あたご型と同様に、アーレイ・バーク級フライトIIAを下敷きに設計されたのが、 韓国の(計画名KDX-3)である。 2009年から2012年にかけて3隻が就役し、船体設計などはアーレイ・バーク級フライトIIAとほぼ同じだが、国産用の追加やCIWSの機種変更など、独自の要求に基づく変更がなされている。 装備 [ ] イージス武器システム AWS [ ] 詳細は「」を参照 イージス武器システム(AEGIS Weapon System, AWS)は、イージス艦のイージス艦たる所以であって、その戦闘システムの中核である。 開発は、アメリカ海軍の提督、提督の指導のもと、社のレーダー部門(現)によって行われた。 また継続的な改良を受けており、多数のベースライン()が生じている。 イージス・システムのなかでは、などの・システム、とによる、とその発射機などの攻撃システムなどが連結されている。 これによって、防空に限らず、戦闘のあらゆる局面において、目標の捜索から識別、判断から攻撃に至るまでを、迅速に行なうことができる。 SPY-1はイージスシステムの中核となるレーダーで、八角形のが4枚、四方に向けて艦の上部構造物に固定されている外見は、イージス艦の特徴ともなっている。 動作周波数は、最大探知距離324キロ以上、200個以上の目標を同時追尾可能であり 、目標を探知するだけでなく、能力による火器管制レーダーとしての機能も有する多機能レーダーである。 このように、きわめて優秀な情報能力をもっていることから、情勢をはるかにすばやく分析できるほか、レーダーの特性上、への耐性も強いという特長もある。 艦対空ミサイルとしてはを採用している。 これはの改良型であり、誘導ではあるが、上記の通り、多機能レーダーであるSPY-1が目標追尾の大部分を担当することから、同時に多数(10個以上)の目標と交戦することができる。 またベースライン9からは、誘導のにも対応した。 ミサイル発射機としては、最初期は連装式のが用いられていたが、まもなく式のが使われるようになり、即応性や速射能力などが向上しているほか、などの発射にも対応した。 さらに近年、イージスシステムは任務にも対応できるように改修されつつある。 ミサイル防衛は極めて困難な任務であるため、従来のAWSとは別に、として漸進的に開発が進められてきたが、AWSベースライン9ではイージスBMD5. 0システムが統合された。 としてはが用いられてきたほか、上記のSM-6も、弾着間際で迎撃するための短距離弾道弾迎撃(SBT)用として用いることができる。 イージス戦闘システム ACS [ ] イージス艦においては、用のAWSを中核として、対潜戦・対水上戦・対地火力投射などの各種戦に対応できる様々なシステムが接続され、ひとつの高度なとして構築されている。 このことから、イージス艦が搭載する戦闘システム全体を指してイージス戦闘システム(AEGIS Combat System, ACS)と総称する。 このような高度なシステム構築が実現した背景には、イージス計画のプログラム・マネージャーであった大佐(計画途中で少将に昇進)がそのまま建艦計画の権限を握るという、リーダーシップの一貫性があった。 AWSの核心であるSPY-1レーダーの多機能性と、ACSの要であるVLSの複合戦対応性とがあわさることで、ACSは複合機能・複合戦闘システムと称するべきものとなった。 アメリカ海軍のイージス艦の場合、防御用のAWSとともに、攻撃用の(TWS)が搭載され、戦闘力の二本柱となっている。 この結果、(AWSが得意とする)防空以外の各種戦についても特に弱体ということはなく、例えば統合対潜戦システムとを兼ね備えたアーレイ・バーク級フライトIIAについては、の時点で世界最高のであると評されている。 類似の艦 [ ] 誤用としてのイージス艦 [ ] 052C型駆逐艦 上述のとおり、イージス艦とはを搭載する艦のことである。 イージスシステムは実用化から25年が経過しているにもかかわらず、とくにその中核となるSPY-1レーダーなどは、今でも他機種の水準をはかるための基準として利用されている。 また、一般に対する知名度も比較的高いため、イージスシステム以外の防空システムを搭載する艦艇まで含めてイージス艦と呼ぶことがある。 例えば、ドイツの、オランダの、英仏伊の、、、日本のなどはしばしば ミニ・イージス艦と称される。 NTU改修艦の場合のような数個程度ではなく、十数個〜数百個という非常に多数の空中目標への同時対処が可能な防空能力を備えている• 高度に統合された戦闘システムを備えている(や、など)• を搭載している• 多機能レーダーの運用に重点を置いた船体構造に設計されている• 垂直発射式のミサイル・ランチャーを搭載している 海上自衛隊の汎用護衛艦であるにおいては、「ミニ・イージス艦とも言うべき高性能艦」などと紹介される一方で、「ミニ・イージス艦となる予定だったが断念した」など報道される事もあり、表現の混乱が見られる。 むらさめ型は1面回転式のフェイズドアレイ・レーダーであるを搭載しているが、これは純粋の捜索レーダーであるので、多機能レーダーであるSPY-1とは別種のものである。 また、むらさめ型は対空戦闘システムの搭載を断念した経緯がある(後にあきづき型が搭載)が、たとえ搭載されたとしてもFCS-3は国産の対空戦闘システムであり、イージスシステムとは別物である。 固有名詞が一般名詞化する段階では拡大解釈が行われ、この様な誤用が見られる。 本来社のに装備されている再燃焼装置を指す言葉であるはずの「」が、ジェットエンジンの再燃焼装置全般を指す用語として使われているなど、類似の事例は皆無ではない。 詳細は「」を参照 ミニ・イージス艦 [ ] ノルウェーのフリチョフ・ナンセン級は、軽量簡易型のレーダーSPY-1Fを搭載すると共にシステム全体を簡略化しており、ベースライン別に分類される従来のものとは異なる、簡易型のイージスシステムを搭載する。 これは「ミニ」ではあるが、前述の誤用としての「イージス艦」とは異なり正式なイージス艦である。 また比較的小さな艦型(全長132m、全幅16. 8m)を指して「ミニ・イージス艦」と呼ばれることもある。 イージス艦一覧 [ ]• 創作中のイージス艦 [ ] 小説・漫画・アニメなどに登場するイージス艦で、作品中のイージスシステムが実在のそれとどの程度同一であるかは、それぞれの作品の世界観によるが、その有無についてはっきりと語られる場合を除くと、作中での名称や描写(艦名や艦番、レーダーの形)から推測する事になる。 なお、1シーンのみの登場でも、その描写によってイージス艦と推測できる作品は、他にも数多く存在する。 実写 [ ] 『』『』 両作にて、架空のイージス艦「あいづ」が登場し、と戦闘を行う。 『』 架空のイージス「いそかぜ」が舞台となっており、映画版では実在する「」が「いそかぜ」役として出演している。 『』 実在するの「」と「」が登場し、と戦闘を行う。 また、共闘する海上自衛隊のとして、艦名を「みょうこう」とする艦が登場しているが、モデルはこんごう型ではなく、になっている。 『』 架空のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「」が舞台となっており、実在する同型艦の「」などが、「ネイサン・ジェームズ」役として出演している。 アニメ・漫画 [ ] 『』 「ゆきなみ型」と呼ばれる架空のイージス護衛艦が登場し、その3番艦である「みらい」が時にしてしまう。 『』 こんごう型護衛艦「」「」、および「」が、をで迎撃する。 『』 突如現れた「霧の艦隊」を迎撃するが有効なダメージを与えず全滅してしまう。 判明できる艦名は「あまつかぜ」と「たちかぜ」。 『』 連合防衛軍(UDF)の艦隊としてタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦・アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦・こんごう型護衛艦が登場。 ブルーアイランドに攻めてくるアローンを迎撃するが効果なくビームで撃沈される(撃沈を確認できるのは「こんごう」のみ)。 『』 架空のあたご型護衛艦「ほたか」が舞台となっており、エンドロールでは実写で「」と「きりしま」が登場する。 『』 アニメ版にのみこんごう型護衛艦、タイコンデロガ級が登場する。 いずれも南極に展開していた国連軍艦隊の所属艦。 劇中ではDD-1025、DDG-1114、CG-1020などの艦番号が確認できる。 タイコンデロガ級は日本海軍所属でない可能性がある 小説 [ ] 『』 架空のイージス護衛艦「いぶき」が登場し、としてに向かっていた途中、の力によりに飛ばされてしまう。 ゲーム [ ] 『』 アーレイバーク級ミサイル駆逐艦がニューヨーク沖でロシア艦隊の攻撃を受け撃沈される。 『』 タイコンデロガ級22番艦「」がとともにの防衛に当たるがの体当たり攻撃を受け大破、沈没する。 架空のイージス艦 [ ] 本来の意味でイージス艦と呼んでよいものもあれば、誤用に近いものもある。 「はくば」(『』) 正規のイージス艦。 排水量や武装などはこんごう型護衛艦と同一。 りょうかみ型護衛艦「りょうかみ」(『』) 正規のイージス艦。 不動級巡洋艦「高雅」(『』) 正規のイージス艦。 艦容はこんごう型護衛艦に酷似。 及び(『』シリーズ) イージス艦と呼称されSPY-1レーダーの様な描写もある。 しかし、架空世界()の艦であり、本来のイージス艦ではない。 海自イージス艦(『』) 正規のイージス艦。 (『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』) 所属ので、SPY-1レーダーといったイージス艦の特徴を持っているがVLSは見当たらず、代わりにが搭載されている。 (『ジパング』) 正規のイージス艦。 ただし艦対空ミサイルとしてSM-2ERのほか、イージスシステムの同時対処能力を発揮しきれないが多数積まれており、SM-2の搭載数は比較的少ない。 「はるか」(『ジパング』) 正規のイージス艦。 DDG-79「カニンガム」( USS Cunningham; 『ステルス艦カニンガム出撃』など) 米海軍の発展型イージス艦。 SPY-2レーダーなどを搭載。 海上自衛隊超大型護衛艦BB-11「やまと」(『』) 第二次世界大戦を生き延び、海上自衛隊に引き継がれた大日本帝国海軍戦艦大和が、数次の改装の末(途中でモスボール保存された後、主副対空砲も換装され、ガスタービン化され、Mk41VLSを含むミサイルランチャー群とSPY-1-Aを含むイージスシステムを艤装)、イージス艦化された護衛艦。 同作中にはイージスシステムを搭載した排水量13000トンのこんごう級大型護衛艦や、や、米海軍タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦と明記されたタイコンデロガ、バンカー・ヒル、アンツィオ、フィリピン・シー、ノルマンディが登場する(その他実在のイージス艦と同名の艦が数隻登場)。 しょうかく型航空護衛艦CV-4「しょうかく」、「ずいかく」、ほうしょう型航空護衛艦CVV-01「ほうしょう」、「ひしょう」(『征途』) 劇中で登場する海上自衛隊の艦隊整備計画「10・4・10・10計画(2001年までにイージス艦10隻、イージスシステムのうち索敵システムのみを搭載した航空護衛艦(空母)4隻、10隻、新型対潜護衛艦10隻を整備」に基づき、SPY-1などの索敵システムのみを装備したもの。 「しょうかく」「ずいかく」はSLEP(寿命延長プログラム)で搭載し、「ほうしょう」は新造時から搭載している。 艦隊防空ミサイルややなどの主要兵装は、艦隊内の打撃護衛艦搭載のそれらを件の航空護衛艦から遠隔運用する事を前提としている。 「むさし」、「やまと」(『』) 正規のイージス艦。 「たつなみ」(『ソリトンの悪魔』) 正規のイージス艦。 DDG-177「てしお」(『』) 正規のイージス艦。 DDG-183「いそかぜ」(『亡国のイージス』) 原作の小説では、の3番艦に試験艦「」のを搭載した架空の艦である。 DDG-180「いぶき」(『』) 正規のイージス艦。 脚注 [ ] 注釈 [ ]• , pp. 219-225. 342-347. , pp. 320-322. , pp. 411-425. 36-57. , pp. 323-329. , pp. 374-375. 58-61. , pp. 98-112. 参考文献 [ ]• 1997. The Naval Institute guide to world naval weapon systems 1997-1998. Friedman, Norman 2004. Destroyers: An Illustrated Design History, Revised Edition. Naval Institute Press. 『軍事システム エンジニアリング』かや書房、2006年。 大塚, 好古「世界のイージス艦 総覧 特集 世界のイージス艦 」『』第844号、、2016年9月、 78-87頁、。 「現用イージス・システムの防空能力」『世界の艦船』第667号、海人社、2006年12月、 76-83頁、。 「理想の対潜艦を求めて 特集 新時代のASW 」『世界の艦船』第760号、海人社、2012年5月、 92-99頁、。 「世界の艦載多機能レーダー 特集・多機能レーダーと艦艇デザイン 」『世界の艦船』第687号、海人社、2008年3月、 86-89頁、。 野木, 恵一「イージス艦の発達-その誕生から今日まで 特集 イージス艦のすべて 」『世界の艦船』第730号、海人社、2010年10月、 75-81頁、。 能勢, 伸之「新たなミサイル防衛構想 特集 世界のイージス艦 」『世界の艦船』第844号、海人社、2016年9月、 100-103頁、。 藤木, 平八郎「イージス・システム開発の歩み 特集・イージス艦発達史 」『世界の艦船』第667号、海人社、2006年12月、 69-75頁、。 山崎, 眞「イージス・システム その発達と今後 特集 世界のイージス艦 」『世界の艦船』第844号、海人社、2016年9月、 70-77頁、。 「世界のイージス艦とミニ・イージス艦」『世界の艦船』第667号、海人社、2006年12月、 84-89頁、。 関連項目 [ ]• (PAC-3).

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