乙女の一大イベント再び!? 15歳でプロ棋士になった主人公の桐山零ですが。 一年目は何とか進めたものの、二年目の今年に初めて二連敗をくらってしまいます。 せっかく入り直した高校でも友達ができることもなく、将棋の対局で学校行事にも参加できず。 何のために高校を入り直したのか。 プロ棋士になって、その後はどうしたいのか。 零自身わからなくなり、悶々と停滞した日々を送っていました。 とうとう三つ目の黒星がついた時。 不調続きで気持ちが落ち込んでいた零は、街でバッタリひなと会います。 その流れで、零とひなはお茶をすることに。 二人で話をしていたところ、ひなの気になる高橋君が偶然店にやって来ます。 高橋君と話をする零。 何となく高橋君と気が合った零は、「よかったらまた話そう」と言います。 その後、零と高橋君はまた会うことになりますが…。 場所はひなの家で、高橋君も交えて晩ご飯を食べようというものでした。 (羽海野チカ『3月のライオン』2巻) 猛烈に緊張するひなちゃん。 好きな人が目の前にいるからね! しかも、この日はいつもご飯を作ってくれているあかりさんはいませんでした。 さぁご飯を何にしようか、ひなは事前にあかりさんに相談していたようで。 「カレーはどう?」という、あかりさんのアドバイスに「えー普通っぽすぎるー」とひな。 1巻のお弁当の時と同じ展開にw そこで、最後にあかりさんが一押し。 「おまけで唐揚げと温泉卵をカレーにトッピングすればいい!」 そうすれば豪華! (羽海野チカ『3月のライオン』2巻) かなりボリューム溢れる豪華なカレーとなりました。 カレーと唐揚げと温泉卵ってどんな感じになるんだろう。 お、美味しそう…食べてみたい。 高橋君には好評だったようです。 ひなも一安心、よかったね。 さて、そのあと高橋君の提案で、零が対局したビデオを皆で観ることになります。 ひなやモモには、零は自分がプロ棋士だとは言っていなかったようで、ここでバレてしまいます。 零のやっている将棋に興味を持ったひな。 「私にも将棋教えてくれる?」と、零に言います。 自分のいる世界に興味を持ってもらい、嬉しいと感じる零。 ひなの家で将棋を教えることになりますが、そこになぜか零のライバル(親友)二海堂も一緒に来ることになります。 ひとまず、基本的なルールを説明し始めた零ですが…。 教科書のような生真面目な説明に、「ちょっと待て、固い!固いよ桐山!」と、思わずツッコむ二海堂。 もっと分かりやすくイメージを掴みやすくしないと…ということで。 二海堂が絵本を使い、ひなとモモに説明を始めます。 (羽海野チカ『3月のライオン』2巻) 難しい将棋が急にメルヘンになった! ニャーで説明する二海堂。 イメージがしやすくなって、ひなとモモは楽しそう。 「くそ…二海堂め。 しかし、この本結構分かりやすいな…」と、零が絵本の表紙をよく見てみると。 『絵と文 にかいどうはるのぶ』と書かれていました。 ちょw自作かい! 二海堂の手作り絵本に、ひな達は「すごーい!」と尊敬の眼差し。 この絵本のおかげでいい感じに、ひなとモモは将棋のイメージを掴んでくれました。 実は良いとこのぼっちゃんで、しかも絵が上手い二海堂。 何でもありすぎw将棋のルールよく分からんので、その絵本見せてくれませんかね。 嵐のように激しく美しく 暑苦しいほどライバル(親友)想いな二海堂は、零の対局の負け続きを心配していました。 現在の零は三勝三敗。 ここで踏み止まらなければいけない。 相変わらず自問自答をして悩んでいた零の前に、思わぬ人物が訪ねてやって来ます。 それは、幸田家で暮らしていた零の義理の姉にあたる香子(きょうこ)でした。 (羽海野チカ『3月のライオン』2巻) 今晩泊めてほしいという香子に対して、最初は戸惑って拒否していた零も結局部屋に上げることに。 自由奔放で激しい性格の香子。 これがまた美人なんですよねぇ。 香子が零へ言う言葉は、憎しみと愛情が混ざったような複雑なものでした。 二人の関係は姉弟でありながら、どこか不思議な空気を漂わせています。 「まだあの男といるの?」と尋ねる零に、「よかった。 傷、残らないですんで…」と零の顔をのぞき込んで言う香子。 零は以前、香子が付き合っている後藤という男と揉めたことがありました。 そのとき後藤に殴られた零の傷を、香子は心配していたよう。 未だに後藤と関係をもつ香子に、「あの男はダメだよ」と零は忠告するが、香子は「アンタには関係ないわ」と答えます。 そして、尚も後藤のことが好きだと言う香子。 翌日、零は将棋の対局の日でした。 相手は松永という将棋歴40年の65歳の男。 「そんなになっても辞められないなんて、きっとホントに将棋が大好きなのねぇ…あなたと違って」 松永は今回降級すれば引退を考えているらしい。 「気が重いでしょ?老いた犬の首をしめに行くようなものだものね」 帰り際に、香子は突き刺さるような言葉を零に残して去っていきます。 その後、対局が始まり松永と戦うことになった零。 しかし予想外のやりにくい展開になります。 松永のかき乱すような戦法?に、零も「こんなの初めて。 わざと負けようにも、それすらも難しい」と困惑しっぱなし。 結局零の勝ちとなり、なぜかその後一緒にうなぎを食べることになります(零のおごりで) 食事をして話をして、酔った松永は胸の内を零に明かします。 勝てる気がしなかった。 至上たった五人目の中学生プロと言われた桐山零に。 対局室で正座する零の姿を見て、自分の将棋人生の幕を引く相手として、これ以上の者は無いと思った松永。 しかし、正々堂々と戦って散ろうとした松永の本心が暴れ出します。 負けたくないと。 (羽海野チカ『3月のライオン』2巻) 勝つことも負けることもあるが、それでも辞められない。 「松永さん、C2に降級したら引退ですって」と言っていた香子の言葉通りにはならず、最後に松永は将棋を続けると零に言います。 松永の「勝った時は叫び出す程嬉しくて、負ければ内蔵を泥靴で踏みにじられるように苦しくて」という台詞がいい。 戦う者の生の声だと思う。 生きるために戦う獣 12月のクリスマスが近くなった頃、零は再び香子と会うことになります。 前に零の部屋に泊まったときに、腕時計を忘れてしまったと言う香子。 それを渡すため、零は香子と顔を合わせます。 零の今年の最後の対局相手、安井のことを口に出す香子。 安井は離婚するらしく、彼には娘がいる。 彼の娘は、クリスマスまでは一緒にいたいと願っているらしい。 「子供ってかわいそうよね。 だって、親を選ぶ事はできないもの…」 そう言う香子は、愛憎こもった言葉を零に掛けます。 (羽海野チカ『3月のライオン』2巻) 幸田家に引き取られてから、父の将棋への想いや期待をまっすぐ向けられた続けた零。 それによって、幸田家の本当の子どもだった香子と歩がどれだけ傷ついたか。 零は、その罪悪感とやり切れなさを感じていました。 そうして、安井との対局の日。 対局の行方は夕方前に呆気なく終わりを迎え、零の勝ちとなります。 終わったあとで、言い訳のように独り言を呟く安井。 「そりゃあ、君にはわかったのかも知れないけどさ。 オレにはわかんなかったんだから、仕方ないだろう?」 対局の途中ミスが出て、安井は意識を集中して戦うことを放棄してしまいます。 その安井の戦う姿勢に失望する零。 安井が帰ったあと。 零は、彼が娘に買っていたクリスマスプレゼントの袋を置き忘れていることに気付きます。 安井を追いかけて袋を手渡そうとする零に、自分の物じゃないと答える安井。 それでも渡そうとする零に、安井は「あ~あ…最後のクリスマスだったのにな…」と呟いたあと、乱暴に零の手から袋を引ったくります。 しばらくその場から動けないでいた零。 しかし、いきなり走り出します。 そのまま全力疾走した先で、零は大声で叫び、堰を切ったように感情を爆発させます。 (羽海野チカ『3月のライオン』2巻) 普段、あまり感情を口に出さない零が怒りをブチまける。 弱いから負けんだよ! 勉強しろよ! こっちは全部賭けてんだよ! 戦う理由が無いと言いながら、勝つ方へ生きる道へと進んでしまう。 闘争心がないように見えて、零は 自分の中に獣が棲んでいることを知っている。 2巻最後で、零の将棋に対する本心が露わになります。 キャラが立ってる。 悪女のように美しく性格も奔放、言葉も辛辣。 かつ、零との姉弟以上の何やら訳ありな関係を醸し出しているところも。 この二人の関係性についても、考察してみたい。 追記: あとは、いつもの川本家のほのぼの話ですね。 ひなの乙女の一大イベント再び。 好きな高橋君が家にやって来るので、ご飯をどうしよう?となる。 今回も豪華なご飯にこだわるひなに、「あなた、まだ懲りてないようね」とツッコむあかりさん。 お弁当の件を忘れたのかー それにしても、このカレーに唐揚げ+温泉卵のトッピングって美味しそう。 今度試してみようかな。 追記: そして、最後の零が感情をむき出しに叫ぶ場面。 あまり感情を表に出さない零がブチキレます。 とにかく生きるために必死に将棋の勉強を続けてプロになって、ここまで進んで来た。 言い訳をする安井の姿と、香子に言われた言葉も思い出してか。 もう怒りをブチまけまくり。 こういう感情がむき出しの描写好きですね。 個人的に2巻で印象的だった感情描写。 零が、将棋を指している本当の父の面影を思い出しているところです。 「小さく前後に体を揺すりながら、左手を頬に当てて腕を組む」という、零の父が夢中になると自然に現れるクセ。 その父のクセが見たくて、必死に勉強をして頑張ったという零。 優しくて、周りに気ばかり遣っていつも笑っていた父親の何も取り繕っていない本当の顔。 細かいクセの描写もリアルで、何も取り繕っていない本当の顔と表現しているのがいいです。 人のクセって、些細なものでもその人の本当の気持ちや素の姿が表れているものだから。 細かい動きだったり直接的な言葉だったりと、『3月のライオン』の感情描写は独特です。 あと、戦う物語と言われているように、零や松永の台詞からは戦う者の心情が痛いほど伝わりますね。 続きはこちら。
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3月のライオン 12巻 ネタバレ 完結 映画化された漫画「3月のライオン」を最終回まで全巻配信! 最新刊のあらすじの感想と評価も紹介! このページは漫画「3月のライオン」の12巻のネタバレと概要を配信しています。 最終巻の完結まで感想ありで全巻配信! 3月のライオン-あらすじと概要 『3月のライオン』は、ヤングアニマルで2007年から連載されている羽海野チカによる将棋を題材とした漫画。 2015年にはアニメ化と映画化が発表された。 漫画タイトルになっている「3月のライオン」の意味は、イギリスのことわざである「March comes in like a lion and goes out like a lamb. 3月はライオンのようにやってきて、子羊のように去る 」から取られている。 15歳でプロ棋士となり、周囲から期待される高校生の桐山零は、幼いころに家族を事故で失い、プロ棋士の家に引き取られた。 しかし家でも学校でもなじめず、自分の将棋にも悩んで行き詰っていたそんなある日、ある3姉妹と出会う。 零と同じく家族を失っていながらもひたむきに頑張り、零のことを気遣う彼女たちが零の心境に変化をもたらしていく・・・。 スポンサーリンク 3月のライオン-ネタバレ-12巻 3月のライオン-12巻 周囲の独身男性をリストアップ あかりが今後人生を楽しむためには、あかり支えてくれる伴侶が必要だと考える零。 自分の知り合いで独身の男性をリストアップする。 先日零が林田と野口を川本家に呼び皆で食事をしたが、その時博学で人間力のある野口は美咲に将来性が高めだと評価されていた。 しかし一方林田は現国と言っただけで塾で国語の講師をしていた誠二郎を思い出され、一方的な風評被害を受けていた。 そしてあかりに好意を持っている林田はあがってしまいガチガチだった。 良い人だが男として包容力に欠ける、けれど悪人ではないし優しさはある、それが零の林田の評価。 笑 だが川本家に行った日の帰り、姉妹だけで心配だし何かしてあげられることといえば、例えば自分があの家で一緒に暮らすとか?と言いだした林田。 緊張して何も良いところを見せられなかったのに何てポジティブなんだ・・・。 棋竜の座も危うい藤本 女房に逃げられ離婚してもらえるわけでもなく金だけむしりとられて、唯一のタイトル「棋竜」の座も危うくなっている藤本。 そんな不安な気持ちを抑えるために棒杭に木の棒を何度も叩きつけた。 棋竜を失ってしまったら、藤本棋竜から藤本九段という呼ばれ方に変わり、モテなくなってしまうだろう・・・。 という不純な動機があるが、今タイトル戦を争っているのは土橋だった。 対局の前に外をふらつく藤本。 通りがかるあかりの姿を見て女神だと思った。 しかしモモを連れているので人妻だと思い、さらにその後零が現れたので、以前零が言っていた婚約者とはあの女性のことだったのか、と勘違いする藤本。 その時あかりの帽子が風で飛ばされる。 それを拾いに群がるスミス・松本・横溝。 藤本があかりを狙うハゲタカだらけと思った時に零が挨拶しに来て、そこであかりは人妻でないことを知る。 零ごとき小僧がこんな美しい女性を手にかけたのか、俺と今すぐ変われと心の中で思う藤本。 しかし藤本は後から来たひなたを零から紹介され、藤本の誤解は全て解けた。 土橋棋竜。 藤本家族の愛 藤本対土橋の3局目が始まる。 藤本が研究した狙いに対し、ことごとく外していく土橋。 零も解説として呼ばれているので二人の対局を説明していく。 その時あかりとひなたは初めて零が仕事している姿を見た。 形勢はどちらに傾くこともなく終盤に差し掛かる。 そして夕刻、棋竜のタイトル在位5年、通算8年、永世棋竜まで後2年、今年54歳の藤本。 もし負けたら自分に再びこの地に戻る力は残っているか?・・・、疑問に思った藤本は全力を出し、そして145手で投了した。 藤本は負け土橋が棋竜となった。 藤本は何もかも失ったように思ったが、妻は浮気した藤本でも愛していると言った。 藤本はそれに感激し、再度妻、娘の尻に敷かれた。 零と滑川の対局 祖父は退院し再度三日月堂を開いた。 久々に開店しても客は沢山来てくれた。 その日の夜は零は川本家にいず、自宅で将棋の勉強をしていた。 零が次に当たる相手は滑川七段。 滑川は明日の対局を楽しみに待っていた。 零が先に座っていると滑川が丁寧な挨拶で後からやって来て二人の対局は始まる。 横溝やスミスは自身の経験から、もし忘れられないような負け方をしたら零の記憶にも傷がつくのか?お前ならどうする?と様子を見る。 しかし滑川の攻撃にも気の強さでケロッとしている零。 滑川は一時離席しその後襖から零の様子を覗き見る。 零はそれに一瞬ビビり、改めて盤面を見てみるとどうなっているんだこれは、という形になっていたことに気づく。 滑川を撃破 その後も予想できない滑川の手に戸惑う零だが、それでもその場その場で最善の一手を選ぶ。 研究していても、その場で最適な判断ができて方向転換できる零を素敵な棋士だと認め、勝ちたいと強く思う滑川。 零の素晴らしさを見て、まだもっとずっと指していたいと思う滑川だが、次第に千日手の匂いを感じた零は絶対やり直しはしたくないと強引に攻め始める。 すると滑川が自分の手の失態に気づく。 零も自分が優勢であることに気付き始め、詰みに行こうとするが、安易に攻めていたらうっかり負けそうだったことに零は気づく。 「ち、バレましたか」と心で呟く滑川。 そして滑川は「負けました」と言った。 島田と林田がライバルに? 三月町盆踊りが開催された。 零だけでなくひなたの友人つぐみや、林田、野口も出店の手伝いをする。 店の準備で誰も盆踊りに一緒に行けないでしょぼくれるモモ。 そこで零は二海堂に連絡を取りモモのエスコートを頼む。 二海堂が盆踊りにいることを知り島田も訪れてくる。 あかりにレモンゼリーをもらい、うまいと感じ久しぶりに胃痛の消える島田。 しかし突然大雨が降り慌てて片付けようとする明かりが転びかける。 そこを林田と島田に支えられ何とか持っていた白玉をこぼさずにすんだあかり。 あかりを助けた後林田と島田が見つめ合う。 皆ずぶ濡れになってしまったが、皆で過ごした幸せな夏休みの夜になったと零は思った。
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将棋をテーマにした人気漫画でアニメが2016年10月から12月まで放映されている「3月のライオン」に二階堂晴信というとても魅力的なキャラクターが登場します。 主人公・桐山零のライバルにして(自称)心友という設定なのですが、 この二階堂のモデルが映画「聖の青春」の主人公で、実在した天才棋士の故・村山聖九段であることは有名な話です。 漫画「3月のライオン」監修の先崎学九段は単行本の解説で、次のように語っています。 ところで実在のモデルがいるのかどうか悩む3月のライオンですが、 ただひとり、二階堂君だけは、よく似てるという棋士がいます。 故村山聖九段が、その人です。 小さい頃から体が弱かった村山九段は、そのことをおくびにも出さずに将棋界の中で闘い続けました。 「名人になりたい」が彼の心の支えだったと思います。 そして二階堂君同様、ちょっぴりお茶目なところもある人間でした。 ( ちなみに体型もそっくりです。 ) 3月のライオン第1巻 先崎学のライオン将棋コラム4から抜粋 故・村山聖九段が3月のライオンの二階堂のモデルではないかと言われているポイントは下の2点ではないでしょうか。 小さい頃から体が弱かったが、将棋という自分の生きる道を見つけ、病気に負けず、厳しい将棋の世界で戦っている。 ふくよかな体型のイメージが重なる。 では、他の面で二人を比較してみるとどうなのでしょうか? この記事では、3月のライオンの人気キャラクター・二階堂晴信とそのモデル・村山聖について次のような視点から比較してみたいと思います。 二階堂と村山聖がよく似ている点• 二階堂と村山聖の病気• 二階堂と村山聖の名言と将棋に対する気持ち• 二階堂と村山聖の死因 スポンサーリンク Contents• 主人公・桐山零のライバルにして(自称)心友・二階堂晴信! まずは、3月のライオンに登場する二階堂晴信についてです。 二階堂は、五段の段位を持つプロ棋士です。 主人公の霧山零とは子供の頃から子供将棋で対局を重ねる仲で「心友」かつ「終生のライバル」を自称しています。 リッチな家のおぼっちゃまですが、幼い頃から体が弱く、いつも執事の花岡が付き従って影から見守っています。 普段は温厚で面倒見の良いお兄さんですが、こと将棋に関しては他人にも自分にも厳しい性格です。 新人戦トーナメント準決勝で千日手(無限ループに入って勝負がつかない状態)の指し直しとなり、座っているのがやっとの状態まで体調が悪化しても勝負を投げませんでした。 結果的には体が耐え切れず、対局中に倒れて敗退したのですが、入院生活を経て復帰し、誰も考えつかなかった新しい戦法を編み出して勝利するガッツの持ち主です。 東の天才・羽生善治のライバルにして二階堂のモデル・村山聖! 次は、実在した夭逝の天才棋士・村山聖についてです。 11月に公開された映画「聖の青春」で松山ケンイチさんが村山聖役を演じています。 医者に止められるのも聞かずに26kgもの増量をして役作りに打ち込んだことが話題になっていますね。 (左)故・村山聖九段 (右)松山ケンイチ演じる村山聖 当時既に名人の座についており、史上初の7冠制覇を成し遂げていた「 東の天才・羽生善治」に対して「 西の怪童・村山聖」と呼ばれていたほどの実力者でした。 1969年6月15日生まれ、広島県安芸郡府中町出身です。 5歳の時に、腎臓の難病・ネフローゼが発症してしまい、友達と外で遊ぶこともできず入退院を繰り返します。 この入院時に、父親の勧めで将棋を覚えます。 聖は体の弱さに関わりなく実力で勝負できる将棋の世界にのめり込んでいきます。 1983年に奨励会(プロ棋士になるための養成機関)に入会し、わずか3年弱で四段に昇格しプロになります。 これは、谷川浩司や羽生善治を凌ぐとんでもない速さと言えます。 奨励会に入るだけでもすごいことですが、その後昇格できず、大多数の人がプロの道を諦めていく厳しい世界での異例のスピードでの昇格でした。 「名人になる」その思いだけで、デビュー後も快進撃を続け、1995年にはA級(プロの最高位リーグ)八段に昇格し、念願の名人位が目の前に迫ります。 しかし、1998年8月にA級に在籍のまま、29歳でその短い生涯を閉じました。 死後、九段を追増されています。 そのためがいつも執事の花岡が付き従い、本人に内緒でGPSを持たしているため、どこにいても居場所がわかるようにしているほどです。 病名については、作中では明確にされていません。 しかし、二階堂が作中で「 薄味でタンパク質控えめで・・・」と嫌々ながらも料理に注文をつけるシーンがあり、この食事制限から 腎臓の病気が疑われます。 「3月のライオン」単行本1巻より抜粋 タンパク質を取りすぎると腎臓への負担が大きくなりますし、ナトリウムの排泄能力が落ちているので食塩の取りすぎは禁物なんですね。 参考サイト: そして丸くずんぐりした独特の顔立ちや体型も腎臓病の特徴の一つです。 腎臓の機能が低下すると、血管内に水分を保つ力が低下し、全身にひどいむくみが出ます。 有名な話ですが、村山聖さんがこの難病の ネフローゼ症候群を患っていて、時には道端で行き倒れになるほどの体調不良に悩まされ続けていました。 村山聖さんのあの特徴的なずんぐりした体型は、病気によるものだったのですね。 おそらく、二階堂もこの ネフローゼ症候群を患っているのでしょう。 3月のライオンでは、病気の種類や体型など村山聖さんの大きな特徴を二階堂にも受け継いでいて、モデルにしていることは間違いなさそうです。 二階堂と村山聖の名言が素晴らしい 村山聖さんは、幼い頃から病気で苦労しながらも厳しい将棋の世界で戦い抜き、29歳という若さで名人まであと一歩というところまで迫った人物だけあって、数々の名言を残しています。 また、3月のライオンも随所に名言がちりばめられた名作で、二階堂にも名言を語らせています。 ここでは、二人の人物の名言に触れてみたいと思います。 村山聖の名言 将棋は頭の良し悪しを競うものではない。 心の強さを競うものだ 幼い頃から将棋一筋に突き進み、心を練り続けた村山聖らいし名言です。 対局前は無心か、相手を殺す、このどちらかの気持ちだ。 体調の悪いときはだいたい殺すという気持ちのほうが強い。 初めは倒すという感じだったが、それでは生ぬるい。 自分は将棋しかできない人間、ならば将棋を負けるのは殺されるも同然 これも将棋に人生の全てを賭け、若くして散った村山聖さんにぴったりとハマる名言ですね。 名人になって早く将棋を辞めたい ぼくにはね夢が2つあるんだ。 1つは名人になって将棋を辞めてのんびり暮らすこと。 もう1つは素敵な恋をして結婚し子どもをつくること 自分の人生が短いことを悟っていた村山聖さんが言うと、どちらもとてつもなく重い名言ですね。 幼い頃に桐山零に破れた雪辱を誓って、病気と闘いながらも将棋に打ち込んできた二階堂でしたが、同じように桐山も成長しており、残念ながら対局に負けてしまいます。 しかし、負けても決して後ろ向きにならず、前を向き続ける二階堂らしい名言ですね。 3月のライオン 第1巻より抜粋 「潔い」のと「投げやり」なのは似ているけど違うんだ!! プロ昇格後に将棋に対して投げやりになって、順位戦で連敗して調子を崩している桐山零に対する熱い一言! 桐山のライバルとして、心友として、耳に痛いこともしっかりと言葉にする二階堂。 読者の心にも響いてきます。 3月のライオン 第3巻より抜粋 終わりに〜 二階堂と村山聖の死因が違うことを祈ります・・・ さて、3月のライオンの愛されキャラ・二階堂と、そのモデルとされる天才棋士の故・村山聖九段を比較してきました。 やっぱり特徴的な体型や病気などはそっくりでしたね! また、その将棋に対する熱い姿勢や強い気持ちもよく似ています。 ただし、一つだけ似て欲しくないことがあります。 それは村山聖さんが29歳という若さで亡くなっていることです。 村山聖さんの死因は膀胱がんでした。 少し調べた限りでは、ネフローゼ症候群と膀胱がんの因果関係を示す情報は見つかりませんでした。 ですから、ネフローゼ症候群の設定の二階堂が膀胱がんを発症するとは言えませんが、漫画の人気キャラや重要人物は、ストーリーの展開上、作者に殺されてしまうことも多いのが世の常。 「3月のライオン」は2016年11月の時点で連載中で、二階堂は変わらず元気に将棋を指しています! できれば 二階堂にはいつまでも元気に将棋を指し続けて欲しいものですね。
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