寝過ぎと片頭痛の関係 朝、しっかりと寝たのに頭が痛い・・・、こんな時の頭痛は片頭痛であることが多いです。 片頭痛は経験したことがある人には馴染み深いけど、経験したことがない人にとってはどんなものか想像がつかないのではないでしょうか?まずは片頭痛がどんな種類の頭痛なのか見ていきましょう。 1-1. 片頭痛とは? 片頭痛は主に頭のこめかみのあたりに現れる頭痛です。 ズキズキとした痛みで、一度現れると数時間から数日ほど持続することが特徴です。 こめかみの片側に頭痛が起こることが多いため、片頭痛と呼ばれています。 とはいうものの、両側に頭痛が起きることもあります。 片頭痛は繰り返されることが多く、多い人だと週に数回現れることもあります。 動くと痛みが悪化することもあるので、暗く静かなところで安静にすることが大切です。 個人差はありますが、ギザギザしたような閃光が視界に現れる閃輝暗点という状態が片頭痛の起きる数十分前に起きることもあります。 女性に多く、中でも30代女性に最も多く見られると言われています。 片頭痛の原因自体ははっきりと解明されていませんが、生理の始まりや終わりの時期に片頭痛が起きる人が多いことから女性ホルモンも関与していると考えられています。 1-2. 片頭痛の原因は脳の血管拡張 偏頭痛は何らかのトリガーによって脳の三叉神経という部位からサブスタンスPという物質が脳血管内に放出されます。 この時のトリガーは後述しますが、サブスタンスPには血管を拡張させる働きがあります。 脳血管が拡張することで、三叉神経が刺激され痛みの原因となるペプチドが放出されズキズキとした偏頭痛の痛みとなります。 片頭痛のトリガーとして、以下のようなものが考えられます。 ・ストレス ・過労 ・過度の飲酒 ・喫煙 ・高血圧 ・寝過ぎ ・女性ホルモンのバランスの変動 1-3. 寝過ぎと片頭痛の関係 リラックスしている状態と頭痛は相反するイメージがあります。 どうしてリラックスしているはずの 睡眠が過剰になると、片頭痛が起こるのでしょうか?それはリラックスしている時に働く「副交感神経」に理由があります。 人間は自律神経が働くことで、生命を維持しています。 自律神経は心臓や消化器、呼吸器、ホルモン分泌、精神状態などに関係しており、24時間働いています。 自律神経は交感神経と副交感神経に分かれ、日中の活発に活動しているときは交感神経、夕方から夜間のリラックスしている状態のときは副交感神経が風位になります。 自律神経は血流量に影響を与えています。 日中は活発に活動するために、血流量が多くなければいけません。 そのため、交感神経が血管を収縮させ血圧を上げ、血液循環を高めます。 反対に睡眠時などリラックスしている時には副交感神経が血管を拡張し血圧を低下させることで血流量抑えています。 しかしこの血管拡張によって三叉神経が刺激され、片頭痛を起こすことがあります。 そのため 寝過ぎで過度に副交感神経が働いた状態が続き、片頭痛が起こることがあるのです。 寝過ぎによる頭痛時の対処法 寝過ぎ時の副交感神経が優位になったことによる片頭痛への対処法のポイントは、拡張した血管を収縮させることです。 以下でその具体的な方法を解説します。 2-1. 安静にする 片頭痛は動くと痛みが強くなってしまうことがあるので、外出などはできるだけ控えて、室内で安静にしていましょう。 動くと痛みが強くなる理由は分かっていませんが、血流量が増えることで三叉神経への刺激が大きくなるからと考えられています。 また、必ずしも偏頭痛の人全員が動くことで症状が悪化するとも限りません。 また、 安静にするときは低めの室温に設定するとよいです。 室温が低いと拡張した血管が収縮しやすくなります。 2-2. 頭を冷やしてみる 頭を冷やすのも効果的です。 水で濡らしたタオルや冷却ジェルシートを使うのがおすすめです。 体温が下がると血管は収縮し、状態の軽減が期待できます。 患部である頭部を直接冷やすことで、片頭痛の原因となっている部分の血管が収縮しやすくなります。 首や太もも部など大動脈がある部位を冷やすことでも体温は下げられますが、全身の体温が下がってしまいます。 暑いわけではないのに全身を冷やしてしまうと、風邪の原因にもなってしまうのであまりおすすめはできません。 空調を効かせて多少涼しめにする程度がいいと思います。 反対に入浴などで体温が上がると血管が拡張して、状態が悪化することもあります。 2-3. お茶やコーヒーを飲む お茶やコーヒーに含まれるカフェインには、血管を収縮させる働きがあります。 起床時に片頭痛が起きていたらお茶やコーヒーを飲むとよいでしょう。 ホットのものよりアイスコーヒーや冷茶などのほうが体温を下げて、血管を収縮させる働きが高いためおすすめです。 2-4. 市販の頭痛薬を飲んでみる 市販の頭痛薬には鎮痛作用のある成分が含まれています。 どうしても痛みがひどい場合には頭痛薬を飲んでから安静にするとよいでしょう。 ただし市販の頭痛薬は痛みを抑えるためのもので、拡張した血管を元に戻す作用はありません。 頻繁に片頭痛に悩まされているならば、医療機関で診察を受けて、トリプタン系薬剤のような血管を収縮させる働きのある薬を処方してもらうとよいでしょう。 寝過ぎないようにするためには 片頭痛を予防するためには寝過ぎないことも大切です。 寝過ぎないようにするためには以下のポイントに気を付けてみましょう。 3-1. 睡眠負債を溜めないようにすることが大事 睡眠不足は借金のように溜まっていき、睡眠負債となります。 睡眠負債が溜まっていると、つい休日などに遅くまで眠ってしまって、寝過ぎてしまうこともあります。 まずは 睡眠負債を溜めないように、しっかりと普段から睡眠時間を確保することを意識しましょう。 関連: 3-2. 休日の寝だめは逆効果 睡眠不足を解消するために、休日に寝だめをすればいいのではと思うかもしれません。 しかしそれは逆効果になります。 寝過ぎが片頭痛を引き起こしやすいのは本項で解説した通りですが、睡眠負債自体も寝だめでは解消することが難しいのです。 睡眠負債を解消するには普段からきちんと自分の適切な睡眠時間を取ることです。 朝、熟睡感がありスッキリと目覚められれば睡眠時間が取れていると言えるでしょう。 寝だめよりも毎日の睡眠時間の確保を大切にするのが睡眠負債蓄積の防止と片頭痛の予防に大切です。
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そもそも寝すぎてしまう原因は大きく4つあります。 まず睡眠不足、睡眠の質、体内時計、病気による原因の4つです。 この中でも睡眠不足と睡眠の質、体内時計は自分の生活環境(習慣)が大きく関わっていますのでちょっとした工夫で大きく改善することも可能です。 睡眠不足 自分に合った睡眠時間は遺伝子と生活環境(生活習慣)によって決まります。 睡眠不足は、血行不良や自律神経の乱れに繋がりますので、さらに悪循環を招き、睡眠の質にも影響してきます。 睡眠の質 睡眠不足やストレス、その他にも病気によって睡眠の質は下がってしまいます。 厳密に言えば、最初のノンレム睡眠(深い睡眠)で、一般的な生活の場合だと明け方4時~7時間の3時間の睡眠は浅い眠りになるので、この時間帯を中心に眠りにつく場合は注意が必要かもしれません。 明け方に入眠してしまうと、睡眠時間が伸びやすくなるのもこれが原因。 体内時計に刻まれた睡眠リズムは、なかなか変えることは出来ないのです。 体内時計 不規則な生活が続いてしまうと、寝る時間や起きる時間が一定にならないため体内時計が狂ってしまい、自分の意思に関わらず寝すぎてしまいます。 休日などに起床時間を遅らせてしまうことが体内時計のリズムを崩してしまう最も多い理由で、時差ボケのようにたった1日で寝すぎの習慣を作ってしまう可能性があります。 体内時計は、起きている時は容易に崩せるのですが、寝ている時はコントロール出来ず悪循環へと、突入してしまう場合が多いのです。 病気によるもの ロングスリーパーではないのに、頻繁に10時間以上も眠ってしまうことが続く場合、寝すぎは病気の症状・兆候かもしれないので、注意する必要があります。 うつ病、糖尿病、過眠症といった病気の可能性があります。 ちなみに、全体的な指標から睡眠時間の傾向値を説明すると、• うつ病 うつ病といっても、実はさまざまなタイプがあります。 過眠傾向が強いのは、非定型うつ病と呼ばれ、これまで日本では神経症性うつ病とも呼ばれてきました。 お天気屋うつ病とも言われ、どんより沈み込んだ状態が続くものの、良い出来事や楽しい出来事があると、それまでの不調がウソのようにたちまち元気になります。 しかし、長続きはせず、また憂うつな気分に戻っていく、これが大きな特徴です。 さらには、過食に走って体重が増えたり、いくらでも眠れるなど、私たちが知る従来のうつ病とは正反対の特徴を示すため、見逃されやすく症状を長引かせる傾向があります。 原因をたどると、不安定になりがちな体質を親から受け継いでいたり、育った環境が影響していると推測されていて、10代後半の多感な時期をうまく過ごすことができずに芽吹き、時間をかけて進んで、20代半ばになって症状が現れると考えられています。 以下は、非定型うつ病チェックリストです。 楽しいことがあると気分が明るくなる• 食欲がまして体重が増えた• いくら眠ってもまだ眠い• 疲労感が強く手足が鉛のように重い• 夕方から夜にかけて調子が悪い• 他人の顔色がひどく気になる うつ病の主症状である気分の落ち込みが2週間以上続いていることが前提です。 非定型うつ病の人は、みっともない姿をさらしたくない気持ちが強いため、人前に立つとかえって緊張して手や声が震える対人恐怖の傾向もあります。 また、周囲に気づかい過ぎ、自分の気持ちを抑え込んでも他人に合わせようとする特徴もあります。 肥満や高血圧・糖尿病 と長浜市が共同で行っている「ながはまコホート」の、で、睡眠時間や睡眠呼吸障害 睡眠時無呼吸 が肥満と相互に関連していることや、高血圧・2型糖尿病とも関連していることが明らかになりました。 肥満や高血圧・糖尿病によって、睡眠中の呼吸障害が発症しやすくなり、その結果、眠りが妨げられ睡眠の質が下がってしまいます。 これによって、寝起きにも眠気が残って、寝すぎに繋がってしまうのです。 過眠症 過眠症は一般的に、眠すぎるのが過眠症だと思われがちですが、実は眠すぎる症状は少数派です。 眠りすぎる過眠症のことを、反復性過眠症(クライネ-レビン症候群)と呼んでいて、昼夜を問わず、毎日16~20時間も眠り続けるのが特徴的です。 この病気の怖いところは、未だに治療法が確立されていない点で、規則正しい生活を行うことのみが予防法で、(特に若年男性では)経過とともに自然寛解することが多いのですが、寛解まで平均14年と長期間、症状を抱えてしまうことです。 詳しくはこちらの記事でも説明していますので興味あればどぞ。 睡眠薬が原因で寝過ぎる場合も 睡眠薬には用途があり、主には入眠を助ける効果が短いものが一般的です。 しかし、不眠症の症状である中途覚醒や早朝覚醒などの場合、効果の長いものを飲用します。 睡眠薬の作用時間を正しく理解していないと、誤って寝過ぎてしまうことがあります。 用途に合った睡眠薬を正しく服用できるよう薬剤師や医師に相談するのも手。 寝すぎの頭痛と寝起きの頭痛の共通点とは 基本的に睡眠後による頭痛には、その原因や症状など同じ特徴があります。 大きく3種類に分けられる頭痛で、最も多いのが片頭痛と緊張型頭痛で、その対策はほとんど同じと言っても過言ではありません。 先日の記事で、寝起きの頭痛をフォーカスした際に、頭痛が起きるメカニズムとその対処法を、できるだけ詳しく説明しています。 同じ説明になってしまいますので、頭痛の予防や対処などの治し方についても、詳しく説明していますのでご覧ください。
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スポンサーリンク 考えられる病気 寝過ぎて頭が痛くなった時は、次の二つの病気が考えられます。 ごく軽度の痛みから、激しい痛みに嘔気嘔吐を伴うほどの症状の場合もあります。 そして光や音に敏感になる事もあります。 片頭痛のように脈打つ痛みや嘔吐はありません。 寝過ぎて頭が痛くなった時の治し方 寝過ぎた時の頭痛は、先に説明した片頭痛または緊張型頭痛の可能性が高いです。 偏頭痛と緊張型頭痛で、異なる方法を取りましょう。 これは血管の拡張が原因で神経を圧迫して痛みを起こしているので、拡張した血管を収縮させて痛みを消します。 したがって、片頭痛を治すポイントは「冷やす」事です。 保冷剤を使って頭の痛む部位や盆の窪を冷やします。 マッサージなどをすると血管がさらに拡張されるので、やめましょう。 血管を収縮する作用がある飲み物の摂取も、頭痛を和らげる効果があります。 カフェインには血管を収縮する作用があるので、コーヒーや紅茶を飲むと痛みが落ち着きます。 首や肩が凝って重苦しい場合は、緊張型頭痛の可能性が高いです。 このタイプの頭痛を治すポイントは「温める」事です。 筋肉の緊張で血行が悪くなって頭痛が起きているので、凝っている首や肩をマッサージし入浴で体を温めて筋肉をほぐすと頭痛は落ち着きます。 おすすめの市販薬等 対策方法だけで頭痛は解消できますが、どうしても薬を飲んで治したいときは次の3つがおすすめです。 日頃から飲み慣れている薬なら、効き方がわかっているので安心して服用できます。 胃腸を保護する成分が含まれているので、胃腸が弱い人も心配なく服用できます。 そして無水カフェインも含まれているので、片頭痛の人におすすめです。 寝すぎて頭痛になってしまった人へ 寝過ぎると頭が痛くなる事には、二つ原因がありました。 一つは血管の拡張、もう一つは筋肉の緊張です。 血管の拡張を抑える予防策はありませんが、筋肉の緊張は睡眠前に入浴で体を温め首や肩をマッサージして解しておく事で予防ができます。 そして大切な事は、寝過ぎない事です。 休日の度に寝過ぎて頭が痛くなっているのなら、睡眠パターンに問題があります。 休日の睡眠時間が平日より2時間以上長くなる場合は、平日の睡眠時間が不足しているという事です。 日頃から睡眠時間をたっぷり取るように工夫して、休日と平日の睡眠時間に差をつけないようにしましょう。
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