低用量ピルの使い方 低用量ピルには、1シートあたり21日分のものと28日分のものがあります。 一度服用を始めたら最後まで飲み続けることが必要です。 一般的には、生理開始日(初日)に最初の薬を服用します。 これをDay1スタートと呼びます。 また、生理が始まってから最初の日曜日に服用を開始する方法もあり、これはサンデースタートと呼ばれています。 21日タイプのものは、連続して21日間服用したあと、7日間は薬を服用しない期間があります。 一方、28日タイプの場合は、21日間連続して服用したあと、ホルモンの含まれていないプラセボ(偽薬)を7日間服用します。 プラセボの役割は、飲み忘れを防ぐことです。 薬を飲まない期間を設けず、毎日服用する習慣をつけておくことで、スムーズに次の周期に移行させることができます。 低用量ピルの副作用 低用量ピルは配合されているホルモン量が少なく、体にかかる負担が少ないのが特徴です。 しかし、初めてピルの服用を始めた直後は副作用が出ることもあります。 薬を服用し始めたときには、吐き気、めまい、頭痛、不正出血、乳房の張りなどが出ることがありますが、症状の多くは1~2カ月でおさまっていきます。 症状が重い場合は、下痢や嘔吐がおこることもあり、つらい症状が続く場合は医師へ相談しましょう。 場合によっては、ピルの服用を中断することもあります。 ピルを内服する上で最も危険な副作用は静脈血栓症ですが、低用量ピルの開発により飛躍的に改善されています。 また、ピルを服用すると太るという噂については根拠がないとされています。
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15年前に避妊のため、リングを入れましたが、このままにしておいてもいいでしょうか。 装着時に痛みがあり、取り出す時も痛いのではないかと心配しています。 (59歳女性) 長期間留置 感染の心配も 寺内公一 東京医科歯科大 女性健康医学講座准教授 (東京都文京区) 避妊のため、子宮内に挿入する器具を子宮内避妊具(IUD)と呼び、約90年前から使われています。 子宮内に異物反応を起こすことにより、受精卵の着床を阻害する仕組みです。 以前は、「リング」と呼ばれる輪状のものを使うことが多かったのですが、現在はT字形のものが主流で、軸の下端に抜去用の糸が付いています。 最近では銅を付加したものやホルモンを放出する機能を備えたものが多く使われています。 製品によって異なりますが、IUDは通常、3~5年で抜去・交換することが推奨されています。 挿入時に多少の痛みを伴った経験から、閉経して避妊の必要がなくなっても、そのままにする人も多いです。 しかし、長期間留置するといくつかの問題が起こることが知られています。 まず、IUDが子宮の筋層の中に食い込み、抜去糸を引っ張るだけでは簡単に抜けなくなります。 IUDの周辺に細菌による感染が起こり、子宮 腔 ( くう )内から卵管、骨盤内へと感染が広がると、強い発熱や腹痛を起こします。 重症化すれば開腹手術が必要となる例もあり、注意が必要です。 こうした症状が起きる前に、早めに産婦人科医に相談し、対処することをお勧めします。 糸を引っ張るだけで抜けない場合は、 鉗子 ( かんし )などの器具を子宮内に挿入し、抜去します。 それでもうまくいかない時は、麻酔下で、子宮内を内視鏡で観察しながら、IUDが子宮筋層に食い込んでいる場所を掘り起こして抜去することもあります。
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女性が自分の意志で避妊できる方法でもあります。 どんなもの? ピルには卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれています。 これが脳下垂体に作用して、卵方の発育と排卵が抑制されます。 その他に、子宮内膜を受精卵が着床しにくい状態にしたり、子宮経管粘液(排卵期になると子宮頸部(けいぶ)から分泌され、精子を進入しやすくする体液)を変化させて、精子を進入しにくくします。 副作用はあるの? ピルの副作用、もしくは副作用と思われているものについて解説します。 血栓症 ピル非服用者の血栓症リスクは低く女性10万人あたり年間5例ほど。 ピルの内服によりそのリスクは3〜5倍まで増加しますが、妊娠時のリスクよりは 相当低いと言えます。 乳がん ピルの使用によって(服用期間にかかわらず)乳がんの発生率は ほとんど変化しません。 子宮頸(けい)がん 5年未満のピル使用では、子宮頸(けい)がんのリスク増加はごくわずかですが、5年以上使用するとリスクが 増加する可能性もあります。 子宮頸(けい)がん、乳がん共に、早期発見のためにも ピル内服の有無にかかわらず定期的な検診をおすすめします。 体重増加 ピル内服による 体重増加の根拠はありません。 ピルの避妊以外の利点 月経困難症・・・・・ 月経時のけいれん性の腹痛が 軽くなります。 過多月経・・・・・ ピル服用により月経血量は 減少します。 子宮内膜症・・・・・ 7日間の休薬期間を取らずに3〜6週期連続して服用を続ける長期療法では、月経困難症や子宮内膜症に よい影響を及ぼすという報告もあります。 卵巣がんの死亡率は、ピルの服用期間が 長期化するのに伴って低下します。 骨粗鬆症・・・・・ ピルは加齢による骨密度の減少に対して 予防効果をもたらします。 にきび・・・・・ ピル使用により、 にきびは軽減します。 ピルはどこで購入できますか ピルは病院での医師の処方が必要です。 ピルを飲める人と飲めない人がいますので、医師と相談してからの処方になります。 立川相互病院の場合は次の通りです。 1.問診票を記入する 2.医師の診察 3.必要に応じて検査 4.検査で異常なしであれば、ピルが処方されます ピルの服用方法 ピルは毎日決まった時間に内服します。 決まった時間であれば、何時でも大丈夫です。 ピルには21錠タイプと28錠タイプがあります。 21錠タイプは4週目がなく、28錠タイプは4週目にホルモンの含まれていない薬を飲みます。 これは習慣づけて飲み忘れを防ぐためです。 4週目に「消退出血」といわれる出血があります。 その他ピルについての質問 ピルを飲み終わったら妊娠はできますか ピルの内服をやめると、通常通りホルモンが分泌され、月経が始まり妊娠が可能となります。 性感染症(STD)は予防できますか ピルの内服だけでは STDは予防できません。 STD予防にはコンドーム使用が不可欠です。 避妊していてもコンドームが破けてしまったときや、避妊しなかったなどの無防備な性交後に、またレイプされてしまったなど望まない妊娠を防ぐために、緊急避妊ピル(アフターモーニングピル)があります。 どんなもの? 無防備な 性交後72時間以内に、中容量ピルを2錠内服します。 その12時間後にさらにもう1錠内服します。 そうすることで排卵を抑えたり、遅らせることで避妊を防ぎます。 ピル内服後、平均して10日で月経が来ます。 3週間起っても月経が来ない場合は 妊娠の可能性がありますので、受診をおすすめします。
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