振 られ 気分 で ロック ンロール。 リボトリール錠の効果と効能

VAP

振 られ 気分 で ロック ンロール

歴史 [ ] 1817年にのにより初めて報告された。 ジェームズは、現代でいうパーキンソン病の症状を呈した6症例を、 振戦麻痺 shaking palsy という名で紹介したが、記載した症状は、寡動・安静時・姿勢保持障害・前傾姿勢・小字症などで、筋強剛については記載していない。 ジェームズの報告は長い間評価されなかったが、1888年になってのによって再評価された。 シャルコーは筋強剛についても記載し、彼の提唱により本疾患はパーキンソン病と呼ばれるようになった。 シャルコーが改名を提唱した理由は、本当の意味での「麻痺」は見られないためと、すべての患者に必ずしも振戦が見られるわけではないためであった。 もう一つの主要症候である無動・動作緩慢については、がその教科書の中で提唱している。 パーキンソン病の病理に関しては、1913年にが神経細胞内の封入体 を初めて記載、またロシアの者は1919年、パーキンソン病の責任病変がのにあると発表した。 パーキンソン病の治療は19世紀末までにが効果のあることがわかり、20世紀に入ってによる治療が、1949年には ()の治療報告が行われている。 L-ドパ()は1913年にはすでに精製単離されていたが、1950年代後半から脳内、特にでのドパミンの存在と、その低下がパーキンソン病で見られることが報告されると、1960年代にレボドパを使った実験・試験が始まり、その効果が明らかとなった。 1987年にスウェーデンのルンド大学のオーレ・リンドヴァールたちが、中絶胎児からとった中脳の一部の細胞を、パーキンソン病患者の線条体へ移植する臨床研究を行った。 彼らは細胞移植によりパーキンソン病の脳機能の回復が起こったと報告している。 数体の中絶された胎児から細胞を採取する必要があるため、その倫理的な問題性と中絶された胎児を数体同時に入手するのが困難なため治療法としては確立していない。 しかし、近年進められているiPS細胞の開発が細胞の確保を可能にしつつある。 正常(左図)およびパーキンソン病(右図)でのドパミン作動性経路の流れ。 青の矢印は標的への刺激、赤の矢印は標的への抑制を示す。 中脳黒質のドパミン神経細胞減少により、これが投射する(と)において不足と相対的なの増加がおこり、機能がアンバランスとなることが原因と考えられている。 しかしその原因は解明には至っていない。 このため、パーキンソン病は本態性として、症状の原因が明らかでないパーキンソニズムに分類される。 また腸管における Auerbach plexas の変性も病初期から認められており、この病気は全身性疾患であると再認識されはじめている。 病因 [ ] 病理および病態で詳述するように、中脳黒質緻密質のドパミン分泌細胞の変性が主な原因である。 メンデル遺伝による家族性発症もあり2012年現在いくつかの病因が同定されている。 その他毒素、、低酸素脳症、薬剤誘発性パーキンソン病もわずかながら存在する。 を用いてパーキンソン病のを作成する。 20歳代の発症はまれである。 40歳以下で発症した場合を 若年性パーキンソン病と呼ぶが、症状に差はない。 日本におけるは10万人当たり100〜150人といわれる。 欧米では10万人当たり300人と見積もられている。 明らかな人種差や地域差があるかは不明であるが、白人と比べてアフリカ系アメリカ人の発症率は4分の1程度、アジア人の場合は3分の1から2分の1程度とする資料もある。 日本での有病率は増加傾向にあり、これを1 高齢化に伴うパーキンソン病そのものの増加、2 診断率の向上、3 治療の進歩による患者の寿命の延長によるものとする説がある。 一方、年齢調整後の発症率・有病率は以前とほぼ変化がないとする報告もある。 性差については、アメリカのテキスト 、オランダからの報告 など欧米では男性が多いとされている。 一方日本ではどの調査でも女性が多いとする報告がなされているが、この違いの理由は未解明である。 の2012年(平成24年)患者調査では、パーキンソン病患者は約12万人となっている。 また厚生労働省特定疾患医療受給件数の統計によれば、2011年(平成23年)度の受給件数は116,536件であり、全特定疾患中に次いで多い。 なお、2003年10月よりパーキンソン病関連疾患として本疾患にとを併せたものになったため、現在では本疾患の正確な人数を反映する数値ではなくなっている。 また特定疾患受給の要件として、 ()のステージ3以上が目安となっているため、 実際の患者数はより多いものと予想される [ ]。 危険因子と保護因子 [ ] 危険因子・保護因子として報告されたものには、以下のものがあるが十分な知見が蓄積されているとはいえない。 これらは疫学的な研究報告であり、パーキンソン病発症との因果関係があるのかはわかっていないものも多く、また相反する結果の報告も少なくない。 因果関係が疑われるものに関しては、節の環境因子を参照。 危険因子• 加齢: ほぼすべての研究で高齢になるほど有病率は高くなり、発症率も60から70代が最も高いとされる。 性: 上記のとおり、男女どちらが発症しやすいかは報告が分かれており断定されていない。 居住場所: 都市部に比べて農村部に多いとする報告と、差がないという報告があり断定されていない。 除草剤・殺虫剤への曝露: ・・有機塩素剤などが報告されている。 金属への曝露: 、、、など。 ライフスタイル: 偏食、飲酒・喫煙をしない、無趣味、仕事中心、無口・内向的で几帳面、など。 食事: 動物脂肪、飽和脂肪酸の摂取。 総脂肪や総コレステロールについては意見が分かれている。 井戸水摂取: 危険因子とする報告が多いが、保護因子とするものもある。 頭部外傷・その他の合併症: 頭部外傷は危険因子とする報告がある一方、否定的なものが多い。 保護因子• 食事: 、 、 などを持ったビタミン類。 食事摂取量ではなく、ビタミンD濃度の差による報告。 喫煙: 批判はあるが、喫煙が保護作用を持つとする報告は古くから多数ある。 コーヒー(カフェイン): 喫煙同様多くの報告がある。 カフェインに保護効果があると考えられる。 : イブプロフェンが効果的だという報告が多く、(アスピリン)との効果については否定的とされる。 症状 [ ] ウィリアム・リチャード・ガワーズ『神経系疾患マニュアル』 1886年 に記載されたパーキンソン病のイラスト 運動症状 [ ] 主要症状は以下の4つである。 安静時振戦、アキネジア(無動)、筋強剛が特に3主徴として知られて、これらの神経学的症候をパーキンソニズムと呼ぶ。 安静時 resting tremor 指にみられることが多いが、上肢全体や下肢、顎などにもみられる。 安静にしているときにふるえが起こることが本症の特徴である。 精神的な緊張で増強する。 動かそうとすると、少なくとも一瞬は止まる。 また、「タッピング様振戦」 Finger-tapping movement や薬を包んだ紙を丸める動作に似ている「ピル・ローリング・トレマー」 Pill Rolling Tremor も見られる。 アキネジア(akinesia、無動)、寡動 bradykinesia 動作の開始が困難となる。 また動作が全体にゆっくりとして、小さくなる。 (瞬目(まばたき)が少なく大きく見開いた眼や、表情に乏しい顔貌)、書字障害(小字症)、などが特徴的である。 筋強剛(筋) rigidity 力を抜いた状態で関節を他動させた際に抵抗がみられる現象。 強剛(固縮)には一定の抵抗が持続する(鉛管様固縮、lead pipe rigidity)と抵抗が断続する(歯車様固縮、cogwheel rigidity)があるが、歯車様強剛が特徴的に現れ、とくに(手首)で認めやすい。 純粋なパーキンソン病ではがないことが特徴である。 すなわち四肢のやなどは認められないのが普通である。 は、顔面筋の筋強剛によるとされる説もある。 姿勢保持反射障害 postural instability バランスを崩しそうになったときに倒れないようにするための反射が弱くなる。 すくみ足(歩行開始時に第一歩を踏み出せない)、小刻み歩行、前傾姿勢、突進歩行などが挙げられる。 多くの症例で、特に病初期に症状の左右差がみられる(一側性)。 進行すると両側性に症状が現れ、左右差はなくなることが多い。 Myerson symptom なども診断の参考になる。 また、投与が奏効する(症状が顕著に改善する)ことが特徴であり、これは他のパーキンソン症候群と本疾患を鑑別する上で重要な事実である。 を認めることがある。 質問票では18. これは嚥下障害によるによるところが大きい。 非運動症状 [ ] 症状として、、などの消化器症状、、、過多、あぶら顔、 、などがある。 精神症状としては、、 ()、不安、、・、認知障害などが挙げられる。 感情鈍麻はパーキンソン病のうつ症状に合併することが多い が、単独でも現れる。 うつ症状はパーキンソン病の精神症候の中で最も頻度の高い症候とされてきたが、実際の頻度については定説がない。 幻視も頻度の高い精神症候である。 この症候は抗パーキンソン薬による副作用と考えられてきたが、近年ではそれだけでなく、内因性・外因性の様々な要素によって引き起こされるとする考え方が有力になっている。 以前は特殊な例を除き認知障害は合併しないといわれていたが、近年では後述のように認知障害を伴うパーキンソン病の例が多いとみなされるようになっている。 無動のため言動が鈍くなるため、一見してまたはその他ののようにみえることもあるが、実際に認知症やを合併する疾患もあるため鑑別を要する。 また、病的賭博、性欲亢進、強迫的買い物、強迫的過食、反復常同行動、薬剤の強迫的使用などのいわゆるがパーキンソン病やに合併することもある。 流涎は特に、、あるいはと関連している。 認知症を伴うパーキンソン病 [ ] パーキンソン病は、高い確率でを合併する。 診断 [ ] 確定診断は病理所見を待たなければならないが、上記の症状を呈する緩徐な進行性の疾患であること(他の神経変性疾患では病勢が亜急性に進むものもある)、 CT や MRI の画像所見で特異的な異常が認められないこと(特徴的な所見を示す神経変性疾患や脳血管障害性パーキンソニズムを除外する)、投与で症状が改善することがあれば、臨床的にはパーキンソン病と診断できる。 パーキンソン症状を示す類縁の疾患との区別のためにはMIBG心筋シンチグラフィーも診断に使われる。 ()では1から5までの病期(ステージ)に分類される。 ステージ1 一側性のパーキンソニズム• ステージ2 両側性パーキンソニズム• ステージ3 軽度〜中等度のパーキンソニズム。 障害あり。 日常生活に介助不要• ステージ4 重篤な障害を示すが、歩行は介助なしにどうにか可能• ステージ5 介助が無ければベッド又は車椅子での生活、歩行は不能 運動症状・非運動症状を含めた各症状を総合的に評価する方法としては、パーキンソン病統一スケール Unified Parkinson's disease rating scale, UPDRS がある。 鑑別診断 [ ] パーキンソニズムを呈するすべての疾患。 その中にはパーキンソニズムを合併する他の(、、、など)、症候性パーキンソニズム(脳血管障害性パーキンソニズム、薬剤性パーキンソニズム、中毒性パーキンソニズム、感染後パーキンソニズムなど)などが挙げられる。 特に薬剤性パーキンソニズムは原因薬物の投与中止によって完治することのできる疾患なので、鑑別が重要である。 「」も参照 治療 [ ] 2011年現在、パーキンソン病に対する根本的な治療法は無い。 日常生活動作 を向上させたり生命予後を延長し、運動症状や精神症状、自律神経症状などの非運動症状に対する治療がほとんどである。 しかしながら、神経変性の機序が明らかになるにつれ、変性すなわち症状の進行を遅らせるための治療法(神経保護薬による治療法)が試みられるようになってきた。 また、変性した神経を再生させるや移植などの根本治療も現実的なものとして視野に入っている。 ここではまず現実的な治療について概説し、さらに新しい治療についても現在の到達点と将来的な見通しを記す。 日本では1978年10月1日に特定疾患治療研究事業対象疾患に指定され、公費受給が可能となった( ()のステージ3以上が認定の目安となるため、病初期の治療は健康保険の範囲内で自己負担となる)。 運動症状に対する治療 [ ] 薬物療法 [ ] 1960年代の(L-ドパ)大量投与療法の開始以来、運動症状を改善させる種々の薬物が開発・発見され、パーキンソン病は神経変性疾患の中では唯一効果的な 対症療法ではあるが 治療の選択肢が多い疾患である。 また、早期パーキンソン病と運動合併症の現れる進行期でも治療法は異なっている (後述参照)。 抗パーキンソン病薬には 有害事象 があり、例えばレボドパは長期服用によって運動合併症を引き起こす。 また多くの抗パーキンソン病薬治療下で、が起こりうる。 幻覚・妄想の出現も主な合併症の一つである。 なお、ドパおよびドパミンは、それぞれドーパ・ドーパミンと同じものだが医学・医療における一般的な呼称なので 、本項ではドパ・ドパミンを用いる。 ドパミン補充療法 [ ] レボドパ [ ] の前駆物質であるドパ(、L-ドパ を投与する。 ドパミンを直接投与しないのは、ドパミンがを通過できないためである。 ドパミン脱炭酸酵素阻害薬である ()または ()との合剤を用いることが多い。 1960年代に臨床応用されて以来、薬物治療のゴールデンスタンダードであり、主に運動症状 3主徴 に対し極めて有効に働く。 振戦の改善はその他のに比べるとマイルドである。 十分な量の投与で、運動機能が長期間良好に維持され、 QOL の改善や生存期間の延長につながる。 導入時に嘔気、眠気、だるさをうったえることがある。 一般的にベンセラジド製剤のほうがDCIの含有が多いため血中濃度のピークが上昇しやすく、導入時の副作用出現率がやや高い。 しかし1日量300mg程度の低容量ではベンセラジド製剤の方がカルビドパ製剤よりも優れた臨床効果を示すことがある。 発症早期のパーキンソン病において、レボドパはドパミン(ドパミン受容体刺激薬)や(MAO阻害薬)と遜色が無い効果を示す。 長期にわたる服用により日内変動(オン・オフ現象(突然薬の効果がきれ体が動かなくなる)やウェアリング・オフ現象(内服直後や時間がたった時に効果が突然切れる))、といった副作用(運動合併症)が表出する。 レボドパやドパミン受容体刺激薬を投与すると・の副作用が出ることが多いが、これに対する治療としての制吐剤には、パーキンソニズムを悪化させるものが多い。 はこの用途には用いず、を用いるのが一般的である。 詳細は「」を参照 運動合併症を改善できるよう新たな剤型や誘導体が開発・製品化されている 後述。 ドパミンアゴニスト [ ] ドパミン受容体刺激薬とも呼ばれる。 系として ()(商品名カバサール)、 ()(商品名ペルマックス)、(商品名パーロデルなど)、非麦角系として(商品名ビ・シフロール)、(商品名レキップ)、 ()(商品名ドミン)などがある。 レボドパ製剤と比較してウェアリングオフやを起こしにくいことから、認知症を伴わない70歳未満の患者については、レボドパではなくこちらを第一選択とすることが推奨されている。 幻覚(幻視が主である)などの精神症状が強く出やすいため、認知障害のある患者では投与を避ける。 また麦角系ドパミンアゴニストでは重篤な副作用(やなど)を起こすことがわかり 、新たに投与を開始する場合はまず非麦角系薬を選択し、治療効果が不充分であったり忍容性に問題があるときのみ麦角系薬を使用する ことになっている(その場合、投与開始前および開始後定期的に心臓超音波検査をはじめとするフォローが必要である)。 ただし、非麦角系薬にも突発的睡眠などの副作用がある。 また、急に内服を中止するとなどの重篤な副作用を引き起こすことがある。 はドパミン受容体のうちD1およびD2受容体の作動薬で、即効性がある。 すでに1950年代からパーキンソン病への適応が検討されていたが 、を受けやすいため経口薬としては使えなかった。 その後、皮下注射薬が開発されて即効性と半減期の短さから、進行期のオフ症状に対するレスキュー役として使われるようになった 日本では2012年3月承認。 さらに持続的に皮下注射を行っている国もある。 モノアミン酸化酵素B阻害薬 [ ] 選択的不可逆的である。 中枢内に多く存在し、ドパミンの代謝経路として働く MAO-B を選択的に阻害することで、ドパミン濃度を高める働きがある。 が日本のパーキンソン病の薬として初めて使用されるようになったMAO-B阻害薬である(商品名:エフピー-OD。 骨格を有するため原料に該当 )。 セレギリンは治療量内ではMAO-Bに対して選択的に働くが、高用量になるとMAO-AおよびMAO-Bに対して非選択的に阻害することがある。 また、進行期パーキンソン病の運動合併症であるの発現を増強するため、ジスキネジアが出現した場合には投与を中止する。 セレギリンは神経保護作用もあるといわれているが、その効果については報告によって違いが見られ、議論が分かれている。 は代謝され、が産出され、覚醒方向に働き不安、不眠の副作用が生じることがあり夕方の内服は避けられる傾向がある。 ウェアリングオフやすくみ足といった他のでは効果が低い症状に有効である。 しかしピークドーズジスキネジアは出現しやすくなる。 そのため早期パーキンソン病ではレボドパの開始と同時期に開始し、病気の進行を遅らせたり後期パーキンソン病で幻覚や認知症のない例でウェアリングオフが認められジスキネジアが認められない例で用いられる場合が多い。 、、(SSRI)とは急性の中毒性相互作用()が知られている。 また血圧を下げる作用があるため起立性低血圧が認められる場合は増悪する可能性がある。 また ()の検査に影響を与えることが知られている。 ()は、セレギリン同様に選択的MAO-B阻害薬だが、セレギリンと異なり代謝されてとなる。 セレギリンの代謝産物であるアンフェタミン・メタンフェタミンが神経毒性を持つのに対して、アミノインダンは神経保護作用を持つ可能性がある。 早期パーキンソン病に対して単独投与での運動症状改善が示されており 、また進行期のオフ時間を減少させることも明らかになった。 先行してヨーロッパ 2005年 やアメリカ 2006年 では発売され、日本では2014年3月にイスラエルの製薬会社と製品化に関する契約を締結 した日本の製薬会社が2018年3月に国内製造販売の承認を受けた 商品名:アジレクト。 に指定。 同年5月22日、薬価基準に収載され 、6月11日に販売を開始 )。 その他の抗パーキンソン病薬 [ ] COMT阻害薬 中枢外に存在するドパミン代謝経路の酵素である COMT を阻害する薬剤である。 末梢でのレボドパ分解を抑制して中枢への移行性を高めるための薬剤であり、レボドパとの併用のみで用いられる。 (商品名:コムタン)およびトルカポンが開発されているが、トルカポンは致死的な肝障害の副作用が見られたため、現在米国以外では使用されていない。 日本ではエンタカポンが2007年1月に承認されている。 ウェアリングオフ現象の改善に有効であるが、ジスキネジア、精神症状の増悪が認められることがある。 ドパミン放出促進薬 (商品名:シンメトレルなど)は、もともと治療薬として開発されたが、本剤を投与されたパーキンソン病患者の運動症状が改善されたことから、抗パーキンソン病薬としても認められるようになった。 に対する拮抗作用があり、これが抗パーキンソン作用の原因となっているという考えがある。 アマンタジンはセレギリンと同様に覚醒させる方向に働くとされており、朝、昼に内服する場合が多い。 初期パーキンソン病の運動障害の改善の他、運動障害を悪化させずにジスキネジアを改善させる作用がある。 腎排泄性の薬物であり高齢者の投与の場合は減量が必要である。 で除去されにくいのも特徴である。 また高齢者、腎機能障害者に投与した場合、副作用であるやが出現しやすい。 ミオクローヌスと振戦の区別が難しい場合もある。 その他の副作用としては網状皮膚斑などが知られている。 のうち、をブロックしてアセチルコリンを減少させる薬剤である。 最も古くから使用されている抗パーキンソン病薬であり、19世紀から天然アルカロイドが用いられていた。 1949年に合成薬 ()が開発されて以来、様々な薬剤が使われている。 主な抗コリン薬としては他に、 ()、 ()などがある。 2002年のガイドラインではあくまで補助的な薬物として位置づけられている。 、の患者では禁忌であり、幻覚、妄想、、認知症の増悪も認められるため認知症が認められる患者や高齢者ではあまり用いられない。 少量から開始し、中止する場合もゆっくりと減量をする。 系である(商品名ピレチアなど)は安静時振戦の緩和作用が知られている。 中枢性を持つためである。 鎮静作用が強く、不眠改善の作用もある。 ノルアドレナリン作動薬 は日本で開発されたの非生理的な前駆物質である。 すくみ足やアキネジア(無動)、起立性低血圧に効果があるとされる。 元来は日本で開発された抗てんかん薬である。 を合併したパーキンソン病患者の治療過程で、偶然にパーキンソン病の運動症状に対する効果のあることが示唆された。 その後の大規模二重盲検試験では進行期パーキンソン病の運動症状を改善し、特に進行期のウェアリングオフ現象のオフ時間を短縮する効果が明らかにされた。 その作用機序は、線条体での からドパミンを生成する反応の 産生を高めてドパミン合成量を増やすこと、ある程度のを持つことなどが考えられている。 新しい抗パーキンソン病薬 [ ] すでに実用化されている、もしくは臨床試験の段階にあるもの。 新薬ではないが、新しい概念・目的で作られた剤型のものも解説する。 持続性ドパミン刺激 [ ] CDS continuous dopaminergic stimulation の訳語。 の長期間投与の副作用であるウェアリングオフ・などの出現を遅らせたり抑止すること、あるいは出現した症状を軽減することが長年課題となってきた。 この目的のために、ドパミン受容体を持続的に刺激する方法が指向されている 運動合併症の機序は後述。 進行期パーキンソン病において、既存の多剤内服療法に比べてオン時間の延長を認め、ジスキネジアの増悪もなくの向上が見られる。 また安全性も高く、そのため持続注射法や 視床下核脳深部刺激に代表される 外科的治療が無効だったり、もともと適応がない場合には最後の砦となる治療法である。 2016年に日本でも承認された。 エチレボドパ レボドパのエチル化誘導体である () やメチル化誘導体のメレボドパ。 水溶性でレボドパに比べて吸収が早くなること、それによってno on、delayed onの改善が予想され、レボドパに代わるという期待がかけられている。 (商品名:ニュープロパッチ) 非麦角系ドパミンの貼付剤 皮下投与薬。 経口の徐放剤に同じく1日1回貼付となる。 早期・進行期でともに有意な運動症状の改善を認め、進行期でのオフ時間の短縮もプラミペキソールと同等である。 ドパミンアゴニスト徐放剤 プラミペキソール徐放剤、ロピニロール徐放剤が開発され製品化されている。 いずれも1日1回の内服となり、ドパミン受容体への持続的な刺激が期待できるだけでなく、患者にとっても利便性が向上する。 アデノシン受容体拮抗薬 [ ] アデノシンA 2a受容体に対する選択的拮抗薬である () は、低容量のレボドパとの併用で抗パーキンソン効果をあらわした。 さらに維持量のレボドパ投与に比べてを軽減し、レボドパの半減期を延長した。 アデノシンA 2a受容体はからに投射するニューロン上で多く発現しており、ドパミンD 2受容体・代謝型グルタミン酸受容体などと機能的な2量体を形成することもある。 この受容体への刺激はドパミンD 2受容体の働きに拮抗している。 そのためA 2a受容体を遮断することは、ドパミン刺激を介さずに抗パーキンソン作用を示すことになる。 2013年に日本でイストラデフィリンが発売された(商品名:ノウリアスト)。 一方で2013年には ()は臨床試験で効果なしとして中断された。 グルタミン酸受容体作動薬 [ ] ドパミン放出効果を持つはのうちのである。 その他の受容体ではの拮抗薬の抗パーキンソン効果が期待された。 AMPA受容体拮抗薬であるは臨床試験で安全性は認められたもののパーキンソン病の運動症状を改善する効果は認められなかった。 このような状況で、はペランパネルの抗パーキンソン病薬としての開発を断念した。 新薬開発 [ ] イギリスのキュー王立植物園の2017年の年次報告書によれば、医療に利用できる植物は全世界に2万8000種以上存在し、それにはパーキンソン病治療に利用されるツル植物9種も含まれるが、規制当局による文書化が進んでおらず大半が未活用のままであると指摘している。 外科療法 [ ] 脳の深部に固定された電極。 パーキンソン病に対する外科的アプローチは20世紀前半から行われていた。 1950年代に、、視床下核破壊術が確立したが、その後にこれらの部位に電極を埋め込む Deep brain stimulation therapy, DBS が開発され、現在はこの方法が一般的である。 外科療法の適応となるのは、による治療効果があり、治療が十分に行われたが(日常生活で行う活動)に障害をきたしている場合である。 ただし認知障害があったり著しい精神症状がある場合、重篤な全身疾患がある場合には適応除外となる。 年齢による適応の制限はない。 施設によって適応の基準も異なるため、70歳以下であること、薬が効いているときに可能なレベルであることなどが適応の基準になる場合もある。 症状 視床(Vm核、VL核) 淡蒼球内節 背側視床後部、不確帯尾側部 視床下核 振戦 著効 効果あり 著効 効果あり 筋固縮 著効 著効 著効 著効 無動 効果少ない 著効 著効 著効 歩行障害 効果少ない 効果あり? 著効? 著効? レボドパの減量 効果少ない 効果あり 効果あり 著効 ジスキネジア 効果少ない 著効 効果あり 時に悪化 語想起障害 左で出現 左で出現 ? 出現 ドパミン調節異常症候群 影響なし 稀に悪化 影響なし 時に悪化 視床の手術 Vim核の刺激術は振戦の改善に有効であり、で用いられることもある。 VL核の刺激術は筋固縮やのような筋緊張の亢進は改善するものの無動に対しては効果が薄い。 内節の手術 GPiの刺激術は全てのパーキンソン病の症状を改善させる。 特にオン時のの改善に効果的である。 しかし振戦の改善は視床Vim核の手術ほどの改善は見込めない。 レボドパの減量効果も視床下核の手術ほどではない。 ジストニアの治療のターゲットとしても注目されている。 腹側視床後部、不確帯尾側部の手術 振戦や筋固縮を強く抑制し、小字症、アキネジア(無動)、姿勢保持反射や歩行障害に有効である。 ジスキネジアに対する抑制効果も報告されている。 視床下核の手術 効果がに類似しておりレボドパの減量が期待できる。 しかし長期的には認知機能の低下や歩行障害、うつの発生などが認められる。 脚橋被蓋の手術 十分なデータが蓄積されていない。 リハビリテーション [ ] 運動療法 患者は進行性に運動が困難になり、長期間の不使用により二次性の筋力低下や関節拘縮をきたすことがある。 音楽療法 運動療法と組み合わせて音楽を用いたリハビリテーションを行うだけでなく、音楽の持つリラクゼーション効果や効果に期待する。 歩行訓練を伴わない音リズムだけによる刺激によっても、パーキンソン病の歩行障害(小刻み歩行や歩行速度の低下)が改善したとする報告がある。 非運動症状に対する治療薬 [ ] 自律神経症状や精神症状に対しては、それぞれの症状に対する治療薬を用いる。 は、フェノチアジン系やブチロフェノン系などの定型抗精神病薬にパーキンソニズムを誘発する副作用があるためほとんど用いられない。 現在推奨されているのは、、、、などの非定型抗精神病薬である。 早期パーキンソン病の治療 [ ] まず最初になされることは、パーキンソン病がどのようなものか 経過と治療法、予後など をきちんと説明されること。 次には薬物治療開始のタイミングを観察すること、さらにリハビリテーションを開始することなどである。 診断がついた時点ですぐに始めるべきとする意見• ある程度日常生活に支障が出た時点で始めるべきという意見• できるだけ開始を遅らせるべきとする意見 上記3つの内の第2の意見がコンセンサスとなっていた。 レボドパの長期服用による運動合併症の発現をできるだけ遅らせるため、またレボドパ自体が神経毒であるという説があった ためである。 しかしいくつかのランダム化比較試験 たとえば でレボドパがプラセボ群に対して有意に運動症状の改善を認め、レボドパ投与によるパーキンソン病の進行ではなく、逆に早期からのレボドパ投与で運動機能がよく保たれる可能性が認められた。 また レボドパの投与期間を短縮する目的でも 治療開始を遅らせることは、それによって神経変性が予防されて病気の進行が遅くなるわけではない。 何から始めるか 運動症状に対する薬物療法は、ドパミン補充療法で開始する点は確立しており以下のようになる。 認知症がなく、運動症状が軽度の場合は、MAO-B阻害薬から開始する。 進行期パーキンソン病の治療 [ ] レボドパ長期内服で生じる運動障害の対応 [ ] パーキンソン病が進行すると、いずれはほぼレボドパ治療が必須となるが、レボドパの長期服用は 日内変動や運動合併症という問題を引き起こす。 ウェアリングオフ レボドパ製剤の半減期は60 - 90分であるが早期パーキンソン病ではその効果が切れることを体感することはほとんどない。 しかし進行期パーキンソン病では次の内服時間の前に運動障害が悪化するウェアリングオフが認められることがある。 この場合は症状日誌 や、パーキンソン病患者自己評価スケール で症状の変動、オフ期の有無を評価する。 そしてジスキネジアが増悪しないように内服調節を行う。 具体的には、オフの時間帯に合わせてレボドパを追加する、COMT阻害薬を追加する、ドパミンアゴニストを追加、変更、増量しオフ時状態の改善(底上げ)を行う、MAO-B阻害薬を追加するといった方法がある。 内服調節でコントロールが困難な場合は脳深部刺激療法も考慮する。 不随意運動 振戦以外にパーキンソン病治療薬によってが生じることがある。 が一般的であるが、、が起こることも知られている。 レボドパの血中濃度が最大の時に生じるピークドーズジスキネジア、急激な濃度変化でおこる二相性ジスキネジア、薬効が切れた時に生じるオフジストニアがよく知られている。 内服調節で改善することもあるが治療は難渋する場合が多い。 定位脳手術が施行されることもある。 先端的な治療 [ ] 遺伝子治療 [ ] パーキンソン病に対する遺伝子治療では、3 種類の戦略に基づく臨床試験が実施されている。 第 1 はに必要な酵素遺伝子をに導入して産生をおこなう方法、第 2 はneurturin の遺伝子を被殻で持続的に発現させることによりドパミン神経細胞の変性を抑制する方法、第 3 は抑制性神経伝達物質 の合成に必要な(GAD-65,GAD-67)の遺伝子をに導入して神経活動の調整をおこなう方法である。 パーキンソン病や、全身の筋肉が衰える難病「()」の患者に、正常な遺伝子を投与するの()を、2019年にも自治医科大などのチームがそれぞれ始める予定で、1回の治療で長期間、症状改善や病気の進行を抑えられる可能性があり、数年後の治療薬の実用化を目指している。 この節のが望まれています。 細胞移植治療 [ ] 2008年4月、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作り出した神経細胞を使い、パーキンソン病のラットを治療することに、のルドルフ・ヤニッシュ教授らのグループが成功した。 研究グループはマウスの皮膚からiPS細胞を作り、神経伝達物質のドパミンを分泌する細胞に分化させた。 パーキンソン病を人工的に発症させたラット9匹の脳に移植したところ、8匹の症状が改善、特有の異常動作がなくなった。 移植した細胞がラットの脳内に定着し、ドパミンを正常に分泌したとしている。 2017年8月30日、が人間のiPS細胞から作ったドーパミン神経細胞をパーキンソン病のサル11頭に移植し経過を観察した結果を発表した。 その結果、運動能力の低下や手足の震えなどの症状が軽減し、運動量が増えた。 も参照。 2014年2月、の高橋淳らのグループがを分泌するを大量に作製する方法に成功。 研究グループは同年6月に、パーキンソン病の臨床研究のための安全性の審査手続きを厚労省に申請した。 同申請は2013年11月に成立した再生医療安全性確保法に基づいた初めての臨床研究になる見込みとなった。 2018年11月9日、京都大学の高橋淳らのグループは、iPS細胞から育てたを分泌する神経細胞を作製し、2018年10月に患者の脳の左側に約240万個の細胞を、特殊な注射針で移植したと発表した。 iPS細胞から作った神経細胞をパーキンソン病患者に移植した手術は世界初の成果となり、日本国内でのiPS細胞の移植はに続いて2番目となる。 また本研究は「臨床研究」ではなく、保険収載を念頭においた「臨床試験()」であり、iPS細胞の移植の臨床試験は日本国内において初となる。 研究チームは今後2年をかけて安全性と治療効果を評価するとしている。 経頭蓋磁気刺激 TMS 療法 [ ] 経頭蓋磁気刺激 TMS 療法ならびに、反復経頭蓋磁気刺激 rTMS 療法がパーキンソン病に効果があることが示されている。 その他の知見 [ ] の ()が、パーキンソン病の原因物質と考えられるの蓄積を抑える性質を持っていることが確認された。 東洋医学的な治療 [ ] やでは、証を見分け個別に治療を変えるため人によって治療方針が大きく変わるため、下記は症例、治療例となる。 漢方薬 [ ] パーキンソン病に対して、基礎体力をつけることを目的とし、、などを処方する。 その後、とを処方した。 個別事例では、手の震えがほとんど止まるという効果が出た。 茨城県内における2007年の調査ではパーキンソン病患者で漢方薬治療を受けた経験があるのは11. パーキンソン病に伴う幻覚等の精神症状は頻度の高い症状であるが、が時に有効である。 また、はの吸収を遅延させ運動症状を悪化させる。 これに対してはが推奨される。 排便障害も代表的な非運動症状である。 およびパーキンソン病に対してを用いた報告では、は大腸通過時間を短縮させることが示された。 でも患者の便秘に対する報告があり、便秘のある患者23例に対する1カ月後の評価では、有効率は78. について評価するため、六君子湯投与前後の食欲スコア(食欲に対するVisualAnalog Scale:VAS)の変化、副次評価項目は胃排出時間、血漿中アシルグレリン濃度、抑うつ(Self-rating Depression Scale:SDS)、消化器症状QOL(Gastrointestinal Symptom Rating Scale:GSRS)の変化についてオープンクロスオーバー比較試験を行い、4週間投与後においてSDSとGSRSにおける腹痛スコアで改善が認められている。 鍼灸治療 [ ] の調査では、パーキンソン病そのものの完治は見られなかったもののパーキンソン症状や運動機能の改善が見られた。 予後 [ ] パーキンソン病は、それ自体で生命を落とす疾患ではない。 パーキンソン病患者の死因としては、臥床生活となった後の身体機能低下による感染症(や)、転落による外傷などが原因となることが多い。 運動症状を改善させる治療法が進んだために、生命予後は改善しているとみられるが、総合的な検討はまだなされていない。 遺伝子異常 [ ] 近年、少なからぬ数の特定遺伝子の突然変異がパーキンソン病の原因となることが発見されている。 この中には相当数の患者が存在する地域(イタリア、)もある。 遺伝子の変異で、パーキンソン病患者のごくわずかについては説明がつく。 患者の中には、血縁者の中にやはりパーキンソン病患者がいることがある。 家族性パーキンソン病の原因として同定されている遺伝子には以下のものがある。 タイプ 遺伝子 遺伝形式 発症年齢 備考 PARK1 SNCA 4q22 40歳前後 PARK2 Parkin 6q26 常染色体劣性 40歳以下 PARK3? 2p13 常染色体優性 ごくわずかの家系だけに見られる。 PARK5 UCHL1 4p13 常染色体優性 50代以前か PARK6 PINK1 1p36. 12 常染色体劣性 30歳前後 PARK7 DJ-1 1p36. 23 常染色体劣性 20代 - PARK8 LRRK2 12q12 常染色体優性 65歳以下 PARK9 ATP13A2 1p36. 13 常染色体劣性 10代で発症 PARK10 1p32 非若年性 - PARK11 GIGYF2 2q37. 1 非若年性 PARK14 PLA2G6 22q13. 1 常染色体劣性 20代 PARK15 FBXO7 22q12. 3 常染色体劣性 10代 PARK16 NUCKS1 1q32 非若年性 - PARK17 VPS35 16q11. 2 VPS35遺伝子のヘテロ変異。 PARK18 EIF4G1 3q27. 1 EIF4G1遺伝子のヘテロ変異。 遺伝子異常と家族性パーキンソン病• タンパクをコードしている SNCA 遺伝子の突然変異によって起こる。 やや若年の発症 40歳前後 であること、認知機能障害を合併しやすいこと以外は孤発性パーキンソン病と似た臨床症状を呈する。 PARK4 と命名された遺伝子はおそらく SNCA 遺伝子の三重重複 triplication によって起こる。 パーキン Parkin タンパクをコードする遺伝子の突然変異によって起こる。 この変異は日本に多く、臨床型の報告も 遺伝子の単離も 日本で行われた。 2012年現在、若年性パーキンソン病の最も一般的な原因のひとつである。 病理所見ではが見られない。 孤発性パーキンソン病と極めて似た症状を示すが、下肢のがみられる。 パーキンタンパクは 細胞内で不要となったタンパクを分解するシステムのひとつ であり 、パーキンソン病のタンパク分解機構 ユビキチン-システム の機能低下仮説の根拠となっている。 C末端水解酵素 Ubiquitin carboxy-terminal hydrolase L1 をコードする遺伝子 UCHL1 の突然変異による。 ピンク1 PTEN 誘導性推定キナーゼ1タンパク、PINK1 をコードする PINK1 遺伝子の突然変異による。 ピンク1はに局在するで、その変異による発症数はまれではある が、臨床型は PARK2 と非常によく似ており、ピンク1がパーキンと同じ経路で働いていることが明らかになった。 ミトコンドリアはやその他の毒素などに傷害されると呼吸能が低下し、その結果外膜のが低下する。 するとピンク1が膜上で自己リン酸化してパーキンを外膜に蓄積させ、パーキンは膜上のタンパクをユビキチン化する。 ピンク1遺伝子の変異は不良なミトコンドリアを蓄積させ、神経細胞の変性につながると考えられる。 DJ-1タンパクをコードする DJ-1 遺伝子の突然変異による。 DJ-1タンパクは酸化ストレスに対して神経を保護する作用を持つ。 ダーダリン dardarin タンパクまたは ロイシンリッチリピートキナーゼ2 Leucine rich repeat kinase 2, LRRK2 をコードする LRRK2 遺伝子の突然変異による。 では、変異した LRRK2 はおそらくパーキンとの相互作用によって、タンパク凝集と細胞死を引き起こす。 また発症は平均50歳代で、レボドパ治療に反応する典型的なパーキンソン病である。 に局在する タイプ5-P型ATPアーゼ をエンコードする ATP13A2 遺伝子の変異によって起こり、Kufor-Rakeb症候群としても知られる。 レボドパに反応するパーキンソン症状、錐体路徴候、認知機能障害、核上性上方注視麻痺などを表現型とする。 GIGYF2 Grb10相互作用GYFタンパク、TNRC15とも をコードする GIGYF2 遺伝子の変異で生じると考えられる。 神経細胞内のに存在し、エンドソームのシグナル調節にかかわっているが、遺伝子変異があってもなくてもその働きに変化はなく、パーキンソン病発症の機序は不明である。 PLA2G6 ホスホリパーゼA2グループ6 をコードする PLA2G6遺伝子の変異による。 この変異は乳児型神経軸索ジストロフィー・鉄沈着を伴う脳神経変性症・Karak症候群とされていたが、若年性パーキンソン病の原因であることもわかった。 Parkinson-pyramidal症候群またはPallido-pyramidal症候群とも呼ばれ、 FBXO7 遺伝子の突然変異によって起こる。 臨床症状はPARK9に類似する。 孤発性パーキンソン病の原因仮説 [ ] 孤発性パーキンソン病は、多くの遺伝子と環境因子が原因となる多因子疾患だと考えられている。 上記の家族性パーキンソン病の研究などからさまざまな原因やその機序の仮説がたてられ、ほぼ一致をみているものも多い。 以下に説明する仮説も競合・排他的なものではなく、これらの要因が積み重なることで発病に至ると考えられる。 ミトコンドリア機能障害仮説 MPTPや 、 といったに機能障害を起こす薬物により、ヒトや実験動物においてパーキンソン病様の病態が起こること、孤発性のパーキンソン病においてミトコンドリアの呼吸鎖の機能障害が観察されることから、パーキンソン病原因の1つの仮説としてミトコンドリアの機能障害が想定されている。 ミトコンドリアは外膜と内膜の二重の膜からなり、が行われる場所である。 特に内膜上にはを行い、最終的にATP産生にかかわるタンパク複合体およびATP合成酵素が存在する。 タンパク複合体は4種類あって、順にIからIVと呼ばれる。 詳細はの項を参照 MPTPは1970年代にとして合成されたMPPPという物質に混入していた。 ロテノンは農薬として長く使用されている。 またで常食されるトゲバンレイシ 中にアンノナシンが含まれている。 これらの物質はいずれもミトコンドリア複合体Iの阻害薬である。 また CO 中毒でもパーキンソニズムを呈し、淡蒼球の壊死が見られた 、COは複合体IVの阻害薬である。 遺伝子異常の項でも説明したように、ミトコンドリアが傷害されて内膜の膜電位が低下するとまずピンク1タンパクがミトコンドリアに蓄積しこのピンク1がパーキンタンパクを上に移動させる。 パーキンは膜タンパクをユビキチン化し 、機構を介して傷害ミトコンドリアを選択的に除去する。 パーキンソン病ではこのシステムが破綻していると考えられる。 酸化ストレス仮説 におけるの過程では、必然的に reactive oxygen species, ROS や活性窒素種 reactive nitrogen species, RNS が生成する。 ROSには、、、などがあるが、これらは生成されるとすぐに生体内の抗酸化酵素・抗酸化物によって取り除かれる。 抗酸化酵素には SOD 、、などが、抗酸化物には、、、、などがある。 もし何らかの理由で抗酸化作用が不十分になると、活性酸素種はを起こし、さらにタンパク・DNAを酸化し細胞を傷害する。 これが酸化ストレスである。 ドパミンがモノアミン酸化酵素で代謝される際に過酸化水素が生じる。 過酸化水素は2価の鉄イオンと反応して非常に反応性の高いヒドロキシラジカルを生じる。 ドパミンの酸化物ドパミン合成の律速段階であるチロシン水酸化酵素の活性には補因子として鉄が必要であり、ドパミン作動性細胞内には鉄が豊富に含まれている。 抗酸化作用が不十分になると、これらの活性酸素種はドパミン作動性細胞の変性につながる可能性がある。 さらにドパミンの酸化による中間代謝産物そのものが、酸化ストレスの原因となる ドパミンは最終的に神経メラニンとなって細胞内に沈着し、黒質の「黒さ」の原因となる。 酸化ストレスはユビキチン化を阻害し、酸化されたタンパクによってプロテアソームも損傷を受ける。 そしてプロテアソームの障害は活性酸素種を生じてさらなる酸化ストレスを生み出すという悪循環となる。 抗酸化作用をもつDJ-1タンパクをコードする DJ-1遺伝子の変異が家族性パーキン病の原因 PINK7 となることから、酸化ストレスがパーキンソン病の原因となる。 感受性遺伝子 一般にある疾患にかかるリスクを高める遺伝因子を疾患感受性遺伝子と呼ぶ。 さらに日本では新たな遺伝子 PARK16 推定責任遺伝子 NUCKS1 、 BST1 が感受性を持つことが分かった。 また稀な遺伝疾患であるのユダヤ人家系に、有意にパーキンソン病患者が多い ことから、さまざまな国でゴーシェ病の原因遺伝子 GBA 変異を調べたところ、孤発性パーキンソン病患者で有意に GBA 保因者が多いことが分かった。 ただしその機序は不明である。 罹患した著名人 [ ]• 綜合臨牀 59 12 : 2371-2376. 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ようこそ!! ドクトルアウンの気になる情報 へ シッカリ食べて ・・・ バリバリ働き ・・・ グッスリ休んで ・・・ ドッサリうんちをする。 そんな私に・・・・・なりたい。 アカシジア• ( akathisia)• 「アマンタジン」100~200mgを経口投与、1日2回。 「トリフェキシフェニジル」2~7mgを経口投与、1日2回。 「ビペリデン」1~4mgを経口投与、1日2回。 「プロシクリジン」3~10mgを経口投与、1日2回。 「プロプラノロール」10~30mgを経口投与、1日3回。 「ベンズトロピン」1~2mgを経口投与、1日2回。 5mgベンズトロピン1~2mgを経口投与、1日2回。 アカシジアは抗精神病薬だけではなく、や一部の医師から処方された胃腸薬などによっても引き起こされることがあります。 これらのお薬を服用していて、下に示したような症状がみられた場合には、自己判断で服用を中止したり放置したりせずに、早急に医師又は薬剤師に連絡してください。 自己判断での服用の中止によって、さらに重篤な別の副作用が出現する場合があることに注意して下さい。 ・体や足がソワソワしたりイライラして、じっと座っていたり、横になっていたりできず、動きたくなる ・じっとしておれず、歩きたくなる ・ 体や足を動かしたくなる ・足がむずむずする感じ ・「じっと立ってもおれず、足踏みしたくなる」など• アカシジアとは? アカシジアは静座不能症と訳されていて、座ったままでじっとしていられず、そわそわと動き回るという特徴があります。 アカシジアの原因薬ではによるものが多いのですが、や一部の医師から処方された胃腸薬などによっても引き起こされることがあります。 多くの場合には、服用を始めて数日後に出現しますが、数カ月間以上同じ薬を飲み続けた後に出現する場合もあります。 前述の症状がみられ、• 落ち着かず、• 廊下を行ったり来たりなど、• ずっと歩き回ったりします(興奮して歩き回る) このように落ち着きがなくなったり、興奮して歩き回ったりするアカシジアの症状を、などの服用を必要とした元来の精神疾患による精神症状であると勘違いしてはいけません。 病気が悪化したと勘違いして、自分で勝手に服用中のお薬をたくさん飲んでしまうと、一般的にはさらにアカシジアが悪化します。 あまりに苦しくて衝動的に自分を傷つけたり、自殺したいとさえ感じ危険な行為に及ぶ場合さえもあります。 早期発見と早期対応のポイント などの医薬品を服用していて、前述のような症状、すなわち• 「座ったままでいられない」 「じっとしていられない」 「下肢のむずむず感」 「灼熱感」 「下肢の絶え間ない動き、足踏み」 「姿勢の頻繁な変更」 などの症状がみられる場合には、自己判断で服用を中止したり放置したりせずに、早急に医師または薬剤師に連絡してください。 自己判断での服用の中止で、さらに異なる重篤な副作用が出現する場合があるので注意して下さい。 アカシジアの自覚症状は、たいていは歩行や運動によって軽減されることが大きな特徴の1つです。 またアカシジアのために、夜間に寝付きにくいといった を伴うこともあります。 アカシジアの状態がある人に、• 「気持ちと身体のどちらがソワソワしますか」• と質問すると、多くは「身体がソワソワします」と答えます。• これは大切なアカシジアの発見法のひとつです。 アカシジアは、 本人にとってはきわめて不快な症状であり、急いで対処しないと、元来の精神疾患に対する治療薬の服用が恐ろしくなり、服用を拒絶するようになってしまう場合すらあります。 アカシジアの症状は、薬物の投与開始や増量後「数日以内」に出現することが多いのですが、数カ月間以上服用を続けた後に出現することもあります。 症状は 可逆的なもので、薬物の投与中止や減量によって消失または軽減します。 また、アカシジアを治療するためのいくつかのお薬があります。 アカシジアの症状が重篤な場合には、これらのお薬の筋肉内注射によって、速やかに症状を軽減することができます。 アカシジアは、主に抗精神病薬による副作用の1つとして広く知られているが、一般診療で使用される制吐薬や胃腸薬などもその原因になりうることを念頭に置く必要がある。 アカシジア自体は直接生命を脅かすものではないが、それが見逃され長期にわたって患者を悩ませていたり、時にはアカシジアによる症状の治療目的で入院となるケースもある。 この苦痛を伴うアカシジアによる異常行動は、しばしば元来の精神疾患に伴う治療抵抗性の精神症状や不安発作と誤診され、適切な処置がなされないまま・焦燥が悪化し、時に自傷行為や自殺に繋がる可能性も指摘されている。 そこで早期発見のポイントとしては、アカシジアを引き起こす可能性のある薬剤の使用にあたり、積極的な問診により現症を十分に評価し、薬剤投与後に発現した「投与前の精神症状とは異なる落ち着きのなさ」に注目することが肝要である。 また、全身状態の悪い患者の診療においては、足や臀部の違和感、同一姿勢が保てない点などに注目した、積極的な問診による症状の把握が求められる。 特に、アカシジアを惹起する可能性のある薬剤の注射による処置後の30 分から2 時間以内に、急速に「投与前の精神症状とは異なる」が出現した際は、まずアカシジアを疑うことから鑑別診断を始める。 (1)好発時期 アカシジアは、• 急性アカシジア• 遅発性アカシジア• 離脱性アカシジア• 慢性アカシジア• に分類される。 最も頻度の高い急性アカシジアは、原因薬剤の投与開始か増量後、時には原因薬剤によるパーキンソン症候群やアカシジアなどの予防目的で併用投与されていた抗コリン薬の減量ないし中止後、6 週間以内に症状が発現すると言われている。 従って、アカシジアが疑われた場合の原因薬剤の検索は、最近新たに投与された薬剤か用量を変更された薬剤を、アカシジア出現後から6 週間前まで遡って検討する必要がある。 しかし、多くの報告例では、原因薬剤の使用開始後3日~2週間以内に発現しているものが多い。 一方、遅発性アカシジアは原因薬剤を投与開始後3 ヶ月以上経ってから発現するものをいう。 また、離脱性アカシジアは、すでに3 ヶ月以上原因薬剤が投与されており、その中断により6 週間以内に発症したものである。 アカシジアの症状が3 ヶ月以上続いたものは、慢性アカシジアと呼称されるが、その際には慢性アカシジア急性発症あるいは慢性アカシジア遅発性発症と付記される。 (2)患者側のリスク因子 統合失調症や気分障害患者では、複数の抗精神病薬を投与される機会が多く、常に注意を要する。 化学療法や緩和ケア医療においては、全身状態が悪化していても多剤併用療法が必要となる場合が多く、制吐薬と抗潰瘍薬あるいは向精神薬などの相互作用にも注意すべきである。 特に、広く用いられるメトクロプラミドなどの制吐薬は、その通常用量や1 回の注射による使用の際にもアカシジアが出現する場合があり、アカシジアの発現が見逃されている場合もあり得るので注意を喚起したい。 さらに、鉄欠乏や糖尿病がアカシジア発現の危険因子であることも指摘されており、身体面の評価も忘れてはならない (3)投薬上のリスク因子 アカシジアは、古くはハロペリドールなどの定型抗精神病薬によって発現する副作用である錐体外路症状の一型として、パーキンソニズムと同様に良く知られていた副作用である。 定型抗精神病薬によるアカシジアは、一般的には他覚的に観察できる症状が特徴的であるため、診断は比較的容易であった。 一方、最近ではリスペリドンなどのような錐体外路系の副作用の発現が少ないと言われている非定型抗精神病薬が主に使用される機会が多くなったが、非定型抗精神病薬によってもアカシジアの発現は高頻度である。 しかしながら非定型抗精神病薬によるアカシジアは、定型抗精神病薬のそれと比較して自他覚症状とも軽症な場合が多いようであり、そのため見逃されてしまうこともあり、症状が重篤化して初めて診断される場合もある。 (4)患者が早期に自覚しうる症状 典型的な自覚症状は、• 強い不安焦燥感や内的不隠と、• 手足や体全体を揺り動かしたくなる、• 駆り立てられるような強い衝動である。• 患者は足をじっとしていられず、• 足を動かしたい欲求に気づいている。• 静止を強いられると内的不隠が増強する。 アカシジアの評価は、患者の主観的な訴えが強く反映されるため、客観的な評価が難しいとされてきた。 診断や観察の参考のために、稲田らにより紹介された日本語版のBarnes による薬原性アカシジア評価尺度6,7)を紹介する(表1)。 これは客観症状、主観症状、主観症状に対する苦痛の3項目に、6 段階評価の総括評価1 項目を加えた計4項目で構成されており、各アンカーポイントの記述は、アカシジアの発現から重症化の病像を理解する上でも参考になる。 臨床医は、その発現を低く認知していることが各研究から指摘されており、各評点の合計点数とその推移は、経時的な病状変化の把握を可能とする。 (5)早期発見に必要な検査と実施時期 現時点では、日常臨床で利用できる早期発見のための特別な検査法はない。 運動亢進症状を客観的に捉える目的で、運動センサーを内蔵した測定器具や、市販の万歩計で定量的に運動量を測定できても、診断的な意義は少ない。 したがって、表1 のアカシジア評価尺度等を参考に、日常診療の中での詳細な問診や観察を注意深く行う必要がある。 その際には、躯幹、上肢、下肢の3 つの身体領域と、臥位、座位、立位のそれぞれの姿勢で評価することが望ましい。 一方、アカシジアの原因薬剤の同定は重要であるので、原因になりうる主な医薬品リストを表2に示した。 (表1)薬原性アカシジア評価尺度 (Barnes TRE) まず座位で、その後何気ない会話をしながら立位で評価する(どちらの状態でも最低2分間は観察すること)。 他の状態で観察された症状(例えば病棟で何等かの活動をしているときなど)も評価の対象にいれてよい。 続いて,直接質問することによって、患者が持つ主観的症状を引き出す。 客観症状 0 正常。 時に下肢のそわそわした動きがある。 1 特徴的なそわそわした動きがみられる。 下肢ののろのろ歩きやとぼとぼ歩き、座位での片足の振り回し;また立位での足の揺り動かしや足踏み;ただしこうした運動がみられるのは観察時間の半分以下である。 2 上の1 で記載されたような現象が観察時間の半分以上で認められる。 3 患者は絶えず特徴的な不穏運動をしている。 また観察期間中に歩かないでじっと立ったままや座ったままでいることができない。 主観症状 ・・・内的不隠の自覚の程度 0 (苦痛なし)内的不穏感は存在しない。 1 (軽度)非特異的な内的不穏感。 2 (中等度) 患者は足をじっとしていられなかったり、足を動かしたいという欲求に気づいている。 また、じっと立っているように言われた時に、内的不穏に対する不満が特に悪化する。 3 (重度) ほとんどいつでも動いているという強烈な強迫感を持ったり、ほとんどいつでも歩いていたいという強い欲求を訴える。 アカシジアの包括的臨床評価 0 (なし) 内的不穏に対する自覚の事実がない。 内的不穏の主観的な訴えや下肢を動かしたいという強迫的な欲求がない場合に、アカシジアの特徴的な運動不穏が観察された場合、仮性アカシジアに分類する。 1 (疑わしい) 非特異的な内的緊張とそわそわした運動 2 (軽度のアカシジア) 下肢の不穏に気づいており、じっと立っているように言われたときに内的不穏が悪化する。 そわそわした運動が存在するが、特徴的なアカシジアの運動不穏は必ずしも観察されない。 こうした状態はほとんどあるいは全く苦痛の原因にはなっていない。 3 (中等度のアカシジア) 上の軽度のアカシジアで記載した不穏に気づいている。 これにあわせて、立位時における足の揺り動かしのような特徴的な運動不穏が観察される。 患者はその状態を苦痛に感じる。 4 (顕著なアカシジア) 内的不穏の主観的症状の中に、歩いていたいという強迫的な欲求があるが、患者は少なくとも5分間以上は座っていることができる。 その状態は明らかに苦痛である。 5 (重度のアカシジア) 患者はほとんどいつも、あちこち歩き回りたいという強い強迫感を訴える。 2〜3 分以上座っていたり横になっていることができない。 強烈な苦痛と不眠を伴う持続的な不穏状態。 「じっとしていられない」、• 「落ち着かない」、• 「足がむずむずする」、• 「一つの姿勢が保てない」 などの症状に気づいた場合には、すぐに医師に相談してください。 (B)[患者家族等への指導] 今から説明する副作用は、誰にでも起こるものではありませんが、服用中の患者さんに上に書いたような症状が見られたり、• 「貧乏揺すり」や• 「ベッド上での体動の繰り返し」、• 「理由なくイライラと歩き回る」 などに気づいた場合には、薬の副作用の可能性があるので、すぐに医師に相談してください。 副作用の概要 急性アカシジアとは、 静座不能症とも呼ばれ、強い不安焦燥感や内的不隠を伴う「じっとしていられない、じっと座っていられない」状態を示す。 20世紀前半には、アカシジアはパーキンソン病や脳炎後のパーキンソニズムの患者に稀に発現する脳器質性の神経症状と考えられていた。 しかし、1950 年代のドパミン遮断を薬理作用とする抗精神病薬の開発以降は、アカシジアは薬剤誘発性の錐体外路系の副作用として広く知られるようになった。 したがって、 一般にアカシジアは 主にドパミン遮断薬により発現し、その中止ないし減量、あるいは中枢性抗コリン薬の併用などにより症状は軽減ないし消失する。 その発生頻度は定型抗精神病薬では20~40%と報告されているが、錐体外路症状の軽減を図って開発された非定型抗精神病薬でも、発生頻度はそれほど減っていないという指摘もある。 アカシジアの発生機序はドパミン遮断作用が一因と考えられているが、十分に解明されているわけではなく、最近では選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などドパミン遮断作用を有しない薬剤での報告もなされており、アカシジアを起こしうる薬剤は抗精神病薬以外にも多岐にわたる。 (1)自覚的症状と他覚的症状 表1に示したように、アカシジアの症状は客観症状と主観症状の二つの側面から評価する事が必要である。 主観症状は内的不隠と手足や体全体を動かしたいという強い衝動に駆られるものである。 具体的には、足の裏や臀部がむずむずして落ち着かずイライラするが、歩き回ったり、足を組みかえたり、貧乏揺すりのような運動をしたりすることで、この症状は軽減する。 このため、症状悪化に伴い自制が困難となると、明確な運動亢進症状が客観症状として観察されることとなる。 また、苦痛が耐えられないものとなると、自傷行為や自殺企図に至ることもあり注意を要する。 一方、軽症例では他覚的な症状に乏しく、自覚症状も「もともとじっとしていることが苦手」という患者の安易な返答によって見逃されてしまう場合もあり、最近の状態に焦点を当てた詳細な問診により初めて明らかにされることもある。 (2)臨床検査値 アカシジアを直接支持する検査所見はないが、血清鉄の低下や糖尿病がアカシジアの促進因子として指摘されており、血液生化学検査での評価は参考になる。 (3)発生機序 急性アカシジアは他の錐体外路症状とは異なり、運動亢進症状という運動過多に加え、強い不安焦燥感や内的不隠という精神症状を有していることが特徴である。 従ってその発生機序も黒質線条体系と関連する他の錐体外路症状とは異なり、中脳辺縁系や中脳皮質系のドパミン遮断作用が原因のひとつとして想定されている。 事実、中枢性抗コリン薬への反応性も、アカシジアでは50%程度と低く、中枢性抗コリン薬の薬原性パーキンソニズムに対する80~90%の有効性に比べて明らかに低い。 一方SSRI のような薬剤もアカシジアを誘発するが、セロトニン神経系の亢進は、腹側被蓋野から中脳辺縁系と中脳皮質系のドパミン神経系に対して、抑制的に働くことが原因と考えられている。 また、アカシジアに効果がある薬剤の作用機序から、アカシジアの病態を説明しようとする考え方もあり、各種の仮説が提唱されている。 また血清鉄の低下、糖尿病との関連や、その他の神経伝達系の相互作用が関与していると考えられ、最終的には大脳基底核回路の機能不全によりアカシジアが発生すると考えられている。 なお遅発性アカシジアは、抗精神病薬の長期投与による後シナプスの感受性亢進が原因と考えられている。 (4)医薬品ごとの特徴 薬剤の種類によって発現するアカシジア症状の相違はないが、非定型抗精神病薬が主流となり、重症例に遭遇する機会は減っている。 しかし、アカシジアの発現頻度が減っているのではなく、むしろその過小診断が危惧されている。 非定型抗精神病薬の中でのアカシジアの発現頻度については、セロトニン・ドパミン遮断薬に分類されるリスペリドンなどでは比較的頻度が高く、クエチアピン、オランザピンでは少ない傾向がある。 非定型抗精神病薬のなかのアリピプラゾールは、これらの薬剤の中ではアカシジアの発現が8. 9%と他の非定型抗精神病薬の2. 3%に比べやや頻度が高い。 アリピプラゾールの開始時、あるいはアリピプラゾールへの薬剤変更時には、急性および遅発性アカシジアの出現に特に注意を払うべきである (5)副作用発現頻度 参考1「薬事法第77条の4の2に基づく副作用報告件数」を参照 (6)自然発症の頻度(年間推定患者数) アカシジアの発現頻度については、文献により大きな差異があるが、定型抗精神病薬では平均20~40%と報告されている12)。 一方、最近行われた大規模な試験では、定型抗精神病薬のペルフェナジンを対照として検討した結果、非定型抗精神病薬の錐体外路症状の発現率との間には有意差が認められなかったという報告もある。 わが国での非定型抗精神病薬によるアカシジア出現率は、各長期試験の結果からは、• リスペリドンが22. 9%、• ペロスピロンが40%、• クエチアピンが5. 2%、• オランザピンが17. 6% であった 副作用の判別基準(判別方法) 臨床研究に推奨されており、アカシジアの判別で参考となる診断基準を表3に示す。 典型例のアカシジアは、抗精神病薬などの原因薬の投与後に患者が静座不能の苦痛を訴えるので、判別は容易である。 しかし、錐体外路系の副作用を軽減した非定型抗精神病薬、制吐剤、眩暈剤のみならず、ドパミン遮断作用を有しない他の薬剤によるアカシジアでは、当初は症状が軽微なために判別に苦慮する場合もある。 また急性ジストニア、パーキンソニズムなど 、 他の錐体外路症状を併発していると、運動亢進症状が目立たないこともある。 したがって運動亢進症状の原因が内的不穏感によるなどを充分問診したり、急性ジストニアやパーキンソニズムなど他の錐体外路症状の併存や、の併存などを参考にして総合的に判断する。 判断が難しい場合は、積極的に疑わしい薬剤の減量や中止を試みることも大切である。 なお薬剤誘発性アカシジア以外にも、アカシジアが嗜眠性脳炎や鉄欠乏性貧血の患者、あるいは脳炎後遺症の患者やパーキンソン病患者に見られることが報告されているが、極めて稀ではある。 判別が必要な疾患と判別方法 不安・焦燥、精神運動興奮、感覚障害、運動亢進症状を示す全ての疾患や薬物による副作用が鑑別の対象となる。 具体的には、躁状態、不安・焦燥状態、、精神病状態、精神運動興奮、心気状態などの精神症状およびによるactivation syndrome や、運動亢進や異常感覚などにおいてアカシジアと類似した症状を呈する、また(restless legs 症候群)、及びごくまれに見られる非薬剤性のアカシジアとの鑑別を考慮する必要がある。 状態との鑑別の必要性も指摘されている (1)精神症状との鑑別 薬剤投与後に精神症状が悪化した場合、投与薬剤が抗精神病薬や抗うつ薬であった場合には、原疾患の増悪と判別する必要があるのはいうまでもない。 抗精神病薬以外の薬剤の投与後にアカシジアが発症した場合には新たに出現した精神症状と誤認される可能性がある。 したがって、特に抗精神病薬以外の薬剤を投与している場合には、それらの薬剤の投与後に焦燥感、衝動性、興奮といった症状が出現したときには、アカシジアを少しでも疑ってみることがなによりも重要であり、原発性の症状が静座不能なのか不安・焦燥なのかを確認する。 アカシジアでは症状が歩行や運動によって軽減されることも特徴だが、アカシジア以外の精神症状による焦燥・精神運動興奮の場合には、歩行ではあまり軽減されない。 アカシジアでは下肢等に異常感覚(むずむず感、じりじり感)を伴うことも多く、さらにそうした症状に対する対処行動として診察室場面でも足踏みをしたり、そわそわと動かしたりすることも多く、こうした症状の存在はアカシジアであることの傍証となる。 しかし、精神症状等のために意志の疎通が困難な場合には、精神症状とアカシジアとの鑑別は困難であり、急性アカシジアに対する治療を行ってみて、改善の有無で事後的に判断せざるを得ない場合もある。 Activation syndrome (またはstimulation syndrome)とは、特に抗うつ薬による中枢神経刺激様症状全般を指す用語であり、近年抗うつ薬による自殺関連事象をめぐって注目されているが、その用語の意味する病態や症状は多種多様であり、まだ十分に確立された概念とはいえない。 一般にactivation syndrome とされている症状としては、不安、易刺激性、軽躁、焦燥、敵意、躁、パニック発作、衝動性、不眠、アカシジアがあり、その意味では薬剤誘発性のアカシジアもactivation syndrome の一症状と捉えることも可能である。 (2)との鑑別 むずむず脚症候群(restless legs 症候群)は 特に夕方から夜間にかけて、多くは下肢の深部に「むずむずする」「虫が這うような」「ちくちく刺されるような」「ひっぱられるような」などと表現されるような、名状しがたい不快感が生じるものであり、このため入眠困難をきたすことを特徴とする病態である。 異常感覚は下肢を動かすと消失するため、患者は下肢をばたばたと動かしたり、屈伸を繰り返したり、締め付けたりこすったりする。 症状が強い場合には一晩に何度も起き上がって歩き回ることがある。 すなわち両者とも体を動かさないではいられないといった運動亢進への傾向を有することなど類似点が多いために、その両者の異同が古くから問題とされてきた。 さらに薬剤誘発性アカシジアの患者がむずむず脚症候群を併せ持つ場合も多いが、むずむず脚症候群では下肢の異常感覚が一次症状としてあり、症状は夜間就床時の眠気が訪れてくる時期に発現し、入眠困難をきたすといった特徴があるのに対して、アカシジアでは眠気と関係なく、日中でも座位や臥位などじっとしていると症状が増強し、運動への強い衝動が一次症状となる。 睡眠に対する影響も両者で異なっており、睡眠ポリグラフによる検討では、アカシジアではむずむず脚症候群に比べて睡眠障害がより軽度であるとの報告がある (3) 遅発性ジスキネジア との鑑別 遅発性 は抗精神病薬の慢性投与、すなわち通常は3 カ月以上継続投与した後に生じる不随意運動である。 主に口、頬、舌、下顎など顔面周囲に生じ、時に四肢、躯幹に舞踏病様の不随意運動として発現する場合もある。 同様に通常は抗精神病薬を3 カ月以上継続投与した後に生じる遅発性アカシジアはこの遅発性ジスキネジアを合併しやすく、またアカシジア自体、遅発性ジスキネジアの前駆症状として出現することもある。 下肢や躯幹に生じる遅発性ジスキネジアではアカシジアにみられる静座不能との鑑別が必要だが、患者はこの不随意運動に対する苦痛をアカシジアほどには訴えないし、苦痛の軽減のために歩き回ることもない。 また遅発性ジスキネジアで生じる運動は不随意運動であるが、アカシジアの運動亢進は苦痛の軽減のための歩き回るなどの随意運動である (4) 非薬剤性のアカシジア アカシジアは薬剤の投与によるものだけではなく、• これらによるアカシジアと薬剤性のアカシジアとの鑑別は、アカシジアの出現前に抗精神病薬やアカシジアを発現させうる薬剤が投与されていることや、投与と発症時期や臨床経過の間の時間的な関連が認められることで区別できる。 薬剤の投与時期が不明瞭な患者や多種類の薬剤が併用投与されている患者、あるいは他の身体疾患を有している患者で慢性アカシジアがみられる場合には、アカシジアの原因が困難となる症例もある。 治療方法 薬剤誘発性アカシジアは、薬剤による副作用であるので、その発現予防が最善の対策である。 その対策の第一は、 抗精神病薬の投与が必要な患者の場合には、非定型抗精神病薬を用いることである。 非定型抗精神病薬は、定型抗精神病薬に比較して、アカシジア発症のリスクが少ない。 しかしながら薬剤誘発性の急性アカシジアが発症してしまった場合には、救急対応として中枢性抗コリン薬(ビペリデン、トリヘキシフェニジル)またはベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム、クロナゼパム)の投与が有効である。 特にビペリデンには注射製剤があるので、診断的治療目的でも用いられる。 次に可能な範囲での原因薬物の減量、変更を行う。 抗精神病薬の場合、一般的に高力価、高用量の場合にアカシジアが出現しやすいことが知られているので、非定型抗精神病薬の弱力価のものに置換するか、できるだけ減量するようにする。 SSRI の場合、どの薬剤がアカシジアを引き起こしやすいかは知られていない。 わが国で使用可能である全てのSSRI がいずれもアカシジアを引き起こしうる。 仮に減量や変更が困難な場合には、対症的な薬物療法を行う。 中枢性抗コリン薬は本邦では一般にアカシジアの治療に用いることの多い薬剤であり、その有効性については多数の報告があるが、中枢性抗コリン薬には排尿障害、便秘、口渇などの身体症状、せん妄、記憶障害、認知障害などの精神症状の発現のリスクがあるので、安易に慢性的に用いるべきではない。 ジアゼパム、クロナゼパムなどのベンゾジアゼピン系薬剤のアカシジアに対する有効性も確立されている。 アカシジアと精神運動興奮とを区別しがたい場合や極度の不安を伴う場合にはベンゾジアゼピン系薬剤が有用である。 ただし、ベンゾジアゼピン系薬剤も中枢性抗コリン薬と同様に、慢性投与による副作用や依存の問題が発生する可能性があり、長期連用は避けるべきである。 次に遅発性アカシジアの治療についてであるが、これは急性アカシジアの治療と比較して難渋する点が多い。 可能であれば急性アカシジアと同様に原因薬物の減量や中止を検討する。 また第一世代の抗精神病薬が使用されている場合には、第二世代の抗精神病薬に変更する。 急性アカシジアと異なり、中枢性抗コリン薬は無効である。 むしろB6 が抗精神病薬と併用されている場合には、中枢性抗コリン薬を中止すれば遅発性アカシジアが改善する場合がある。 クロニジン、プロプラノロールなどのアドレナリン系を抑制する薬剤や、クロナゼパム、ロラゼパムのようなベンゾジアゼピン系薬剤を用いることで症状が軽減する場合もある。 典型的症例概要 【症例1】48 歳、女性 1年前より意欲低下、不安、恐怖感、過食、不眠、動悸、過呼吸などを呈し、A病院にてパロキセチンを主剤として加療されていた。 48歳時B精神科病院を受診。 うつ状態にて1日量としてパロキセチン40mg、炭酸リチウム300mg に加え、アモキサピン50mg が追加処方された。 2 週後には気持ちがすっきりしてきて、意欲が回復し、恐怖や不安も和らぎ、自覚的には抑うつ気分はかなり改善した一方、ちょっとソワソワするような感じがあると述べた。 しかし更なる抗うつ作用を期待し、アモキサピンは100mg に増量された。 その2 週後には、さらにイライラ、ソワソワ、じっとしていられない感じが強くなったと訴えた。 歩き回っても楽にはならないが、歩き回らずにはいられないという。 アカシジアであると判断し、クロナゼパムを1mg 追加したが、十分な効果を示さず、翌週にはアモキサピンを50mg に減量し、クロナゼパムを中止、プロプラノロールを30mg 追加した。 プロプラノロールを追加した翌週になると、ソワソワはまだ完全には軽快していなかったが、耐えられないほどではないと述べた。

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リボトリールは、1981年に発売されたベンゾジアゼピン系抗不安薬です。 リボトリールは抗不安作用だけでなく、さまざまな効果が期待できるお薬です。 このため、躁うつ病やてんかん、様々な睡眠障害などに幅広く使われています。 抗不安薬は安定剤とも呼ばれたりしますが、不安感や緊張感を和らげてくれるお薬です。 リラックスさせるお薬なので、眠気やふらつきなどの副作用には注意をしなければいけません。 リボトリールは、抗不安作用・筋弛緩作用・催眠作用・抗けいれん作用がいずれもしっかりと期待できるお薬です。 リボリール1剤でいろいろな効果が期待できますが、そのぶん副作用にも注意が必要です。 ここでは、リボトリールの効果と効能について詳しくみていきたいと思います。 他の抗不安薬とも比較しながら、どのような方にリボトリールが向いているのかを考えていきましょう。 1.リボトリールの作用の仕組み(作用機序) リボトリールは、GABAの働きを強めて脳の活動を抑えます。 リボトリールの効果はどのようにしてでてくるのでしょうか?ここでは簡潔にご説明していきたいと思います。 リボトリールはベンゾジアゼピン受容体に作用します。 これによってGABAの働きを強めて脳の活動を抑えることで効果を発揮します。 「GABAってなんか聞いたことあるぞ?」って方もいらっしゃるかもしれません。 リラックスする物質として、GABA入りのチョコレートなどが流行っていましたね。 GABAは脳の中での情報の受け渡しに関係していて、神経伝達物質とよばれます。 リラックスすると言われている通り、脳の神経細胞の活動を抑える作用があります。 リボトリールがベンゾジアゼピン受容体にくっつくと、GABAがGABA受容体にくっつきやすくなります。 GABAが脳内で作用すると、脳の活動が抑えられて不安感や緊張感が和らぐのです。 このためリボトリールでは、脳の活動を抑えることで4つの作用があります。 抗不安作用• 催眠作用• 筋弛緩作用• 抗けいれん作用 2.リボトリールの効果と特徴 リボトリールは、脳の活動を抑えることで落ち着かせてくれるお薬です。 4つの作用の強さは、• 抗不安作用「強」• 催眠作用「強」• 筋弛緩作用「中」• 抗けいれん作用「強」 となっています。 これをふまえて、リボトリールの特徴をメリットとデメリットに分けてみていきましょう。 2-1.リボトリールのメリット• 即効性がある• 抗不安作用が強い• 幅広い効果が期待できる(筋弛緩作用・催眠作用・抗けいれん作用)• 気分安定作用がある• REM睡眠行動障害やむずむず足症候群に有効• 効果のわりに依存性が低い(90日処方できる) リボトリールは、薬を服用するとすぐに効果が期待できます。 抗不安作用もしっかりとしているので、即効性が期待できるのです。 不安に対してはSSRIなどの抗うつ剤も効果がありますが、効果が出てくるのが遅いので時間がかかってしまいます。 リボトリールの抗不安作用も強く、社会不安障害では唯一ちゃんと効果が証明されている抗不安薬です。 リボトリールには抗不安作用だけでなく、催眠作用や筋弛緩作用、抗てんかん作用があります。 この作用がいずれも強いです。 筋弛緩作用が強いので、身体の緊張が強い時に有効です。 催眠作用もありますので、不安が強くて眠れない方には睡眠のサポートになります。 リボトリールには他の抗不安薬にある作用以外も2つの特徴的な作用があります。 気分安定作用があるので、全体的な気持ちの波が小さくなります。 また、REM睡眠行動障害やむずむず足症候群などにも効果が期待できます。 睡眠の質を整えて、より正常な睡眠に近づけてくれます。 効果が強いお薬ですが作用時間が長く、依存性もそこまで強くありません。 抗不安薬のほとんどは、処方数が30日までに制限されています。 リボトリールは効果のわりに依存性が少なく、てんかん治療としてもつかわれることから、90日まで処方ができます。 2-2.リボトリールのデメリット• 作用時間が長い• ふらつきが多い• 日中の眠気が多い リボトリールは、バランスよくいろいろな作用があるお薬です。 これが場合によっては余計な作用となってしまい、副作用となってしまいます。 さらに、リボトリールは作用時間が長く薬の効果が残りやすいので、注意してください。 リボトリールは筋弛緩作用が比較的強いです。 筋弛緩作用が強く働きすぎてしまうと身体に力がうまく入らなくなり、ふらついてしまいます。 また、催眠作用も強いです。 不安感や緊張が強い時は眠気を感じることは少ないかと思います。 薬をのんで気持ちが落ち着くと、急に眠気が強く出てくることがあります。 リボトリールの副作用について詳しく知りたい方は、「」をお読みください。 3.リボトリールの持続時間と効き方 リボトリールは最高血中濃度到達時間が2時間、半減期が27時間の長時間型抗不安薬です。 効果の持続時間は8~24時間ほどです。 抗不安作用・催眠作用・抗けいれん作用が強く、筋弛緩作用は中程度です。 リボトリールを服用すると、およそ2時間で血中濃度がピークになります。 その後ゆっくりと薬が身体から抜けていき、半分の血中濃度になるまで27時間かかります。 この血中濃度がピークになるまでの時間を「最高血中濃度到達時間」、血中濃度が半分になるまでを「半減期」といいます。 リボトリールでは、「最高血中濃度到達時間2時間・半減期27時間」ということになります。 服用してから2時間して効果のピークがくるので、即効性が期待できる抗不安薬です。 半減期が長いので、しばらく効果が持続します。 1日たっても薬の効果がなくならないので、リボトリールを毎日服用すると薬が身体にたまっていきます。 定期的にリボトリールを服用した時の、血中濃度の変化を考えてみましょう。 飲み続けていると、あるところで均衡状態ができます。 この状態を定常状態といいます。 リボトリールでは1週間ほど服用を続けると、定常状態に達します。 このように定期的に飲み続けていくと、不安になりにくい土台ができあがります。 このようなお薬なので、頓服としても効果が期待できますし、定期的に服用して1日を通してカバーしていくこともできます。 リボトリールのような作用時間の抗不安薬は、「長時間型」に分類されます。 実際の効果としては、服用して15分~30分くらいで出てきます。 効果のピークは2時間くらいしてやってきて、効果はしばらく続きます。 効果の持続時間は個人差があり、薬が効きやすい方と効きにくい方がいらっしゃいます。 リボトリールの効果の持続時間は、およそ8~24時間といったところになります。 リボトリールの効果の強さとしては、• 抗不安効果「強」• 催眠効果「強」• 筋弛緩効果「中」• 抗けいれん効果「強」 となっています。 用量は0. 5~6mgとなっていて、最大6mgまで使える抗不安薬です。 4.リボトリールと他剤での比較(効果と副作用) リボトリールの作用時間は長いです。 他の抗不安薬と比較しても、全体的に作用が強い点が特徴です。 抗不安薬には、さまざまな種類が発売されています。 比較してみてみましょう。 抗不安薬を比較するにあたっては、2つのポイントがあります。 作用時間(最高血中濃度到達時間・半減期)• 4つの作用への強さ(抗不安・催眠・筋弛緩・抗けいれん) よく使われるベンゾジアゼピン系抗不安薬で、この2つのポイントを比較してみましょう。 まずは作用時間によってタイプがわかれています。 作用時間は、ピーク(最高血中濃度到達時間)と半減期をみて推測していきます。 作用時間は短時間作用型~超長時間作用型までの4つに分類できます。 短時間~中間型に関しては、即効性を期待して使うことが多いです。 一方で超長時間型は、飲み続けていくことで全体的に落ち着かせる土台をつくるようなお薬です。 長時間型はその中間に位置していて、即効性も期待できますし、飲み続けていくことで不安を落ち着かせていくこともできます。 作用時間による副作用の違いは、• 短いほど依存しやすい• 長いほど身体に薬がたまって眠気やふらつきが出やすい といえます。 患者さんの不安の状態から、どの作用時間の抗不安薬が適切か考えていきます。 その上で、作用の強さを比較して選んでいきます。 短時間型では、デパス>>リーゼ>グランダキシンです。 デパスは催眠作用が強く、睡眠薬にも分類されることがあります。 また、筋弛緩作用も強いので、肩こりなどにも使われます。 いずれも抗不安効果が強く、不安の発作にも使われます。 レキソタンは筋弛緩作用が強いです。 服薬ができない時は、筋肉注射が有効です。 超長時間型では、レスタス>メイラックスです。 このタイプは非常に作用時間が長いです。 このため、副作用が一度出てしまうと抜けるのに時間がかかってしまいます。 ですから、副作用の穏やかなメイラックスの方がよく使われています。 この他にも、抗不安薬はたくさん発売されています。 頻度はかなり減りますが、服用されている方もいらっしゃるかと思います。 それぞれのお薬の特徴を表にまとめましたので参考にしてください。 5.リボトリールが向いている人とは?• 不安だけでなく緊張感も強い方• 睡眠が不安定な方• 社会不安障害の方• レム睡眠行動障害やむずむず足症候群がある方• 気分に波がある方 リボトリールは、4つの作用にバランスよく効果が期待できるお薬です。 不安感だけでなく身体の緊張が強い方、睡眠状態が不安定になっている方には効果が期待できます。 リボトリール1剤でいろいろな症状が改善されていく可能性があります。 リボトリールは筋弛緩作用があるので、身体の振えがある方にも有効です。 このため、生まれもって振え出やすい本態性振戦の方にもよく使われています。 また、人前などで不安が強くなる社会不安障害では、リボトリールは唯一効果が証明されている抗不安薬です。 また、睡眠の質を改善する作用もあります。 夢をみているレム睡眠中に、本来は動かないはずの身体が動いてしまって行動してしまう病気があります。 これをレム睡眠行動障害といいますが、リボトリールには異常行動の抑制や悪夢の調整作用があると考えられていて、まず初めに使われることが多いです。 また、夜に足がむずむずするなどの違和感がある病気があります。 これをむずむず足症候群(レストレスレッグ症候群)といいますが、リボトリールが治療薬としてよく使われています。 リボトリールには抗けいれん作用があります。 脳の異常な興奮を抑える効果が強いのです。 このため、気分の波を抑える効果があります。 リボトリールは抗不安薬ではなく、気分安定薬に分類されることもあります。 気分に波がある方や双極性障害(躁うつ病)が疑われる方では、不安が強い方が多いです。 リボトリールは不安と気分の両方に効果が期待できるお薬です。 まとめ リボトリールの作用の特徴は、• 抗不安作用「強」• 催眠作用「強」• 筋弛緩作用「中」• 抗けいれん作用「強」 リボトリールのメリットとしては、• 即効性がある• 抗不安作用が強い• 幅広い効果が期待できる(筋弛緩作用・催眠作用・抗けいれん作用)• 気分安定作用がある• REM睡眠行動障害やむずむず足症候群に有効• 効果のわりに依存性が低い(90日処方できる) リボトリールのデメリットとしては、• 作用時間が長い• ふらつきが多い• 日中の眠気が多い リボトリールが向いている方は、• 不安だけでなく緊張感も強い方• 睡眠が不安定な方• 社会不安障害の方• レム睡眠行動障害やむずむず足症候群がある方• 気分に波がある方 2017年3月22日 カテゴリー• 1,162• 月別アーカイブ•

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