夜 の ない 国。 よるのないくに

#17 夜のない国

夜 の ない 国

記憶が薄れて遠く朧になっても、その魂の色だけははっきりと覚えている。 唐突にその色彩が瞼の裏に広がった。 エメトセルクは閉じていた双眸を見開く。 すると、原初世界の英雄さまが、至近距離から彼の顔を覗き込んでいた。 「もしかして、寝てた? 起こしちゃった?」 彼女の近づく気配を感じ取れないほど油断していたのか。 エメトセルクは内心舌打ちする。 「触るな。 お前に触られるのは不快なんだ」 彼は言いながら、延ばされた細い指を振り払った。 「あ、ごめん、つい」 大罪喰いを取り込んだ彼女は、光を大量に抱えている。 相反する属性は、お互いを不愉快にするだけだ。 「確かにエメトセルクに触るとなんかピリピリするもんね」 その感覚を思い出したのか、少女は顔をしかめた。 「昔は……そうでもなかったんだがな」 彼女から視線を逸らし、彼は頭上に広がる夜空を見上げた。 エメトセルクの隣に腰を下ろした少女も彼につられて星空を見上げる。 世界を光で満たせば、それだけ己の安息地は消え、息が詰まる。 だが、こうして闇を取り戻し、結果的に一息つけたのはよかったのか悪かったのか。 「それで、英雄さまが何の要件だ?」 エメトセルクは訊ねつつ、彼女に視線を戻した。 「ちゃんとお礼を言えてなかったから、改めて言いに来た」 「礼?」 彼は訝る。 「ヤ・シュトラのこと。 助けてくれて、本当にどうもありがとう」 「あぁ、そいつは……」 思惑があってのこと。 そう言おうと口を開いたが、彼女に遮られる。 「うん。 わかってる。 あなたにはあなたのなんらかの利益があって助けてくれたんだろうけど、それでも助けてくれたのは事実だから、ちゃんとお礼は言わなきゃ」 そして、少女は笑みを浮かべた。 「それと意外と紳士なんだなぁ、って思った。 服のこと、すっかり忘れてたもんね」 服? 思いながら、彼は首を傾げたが、得心がいき、唇を歪める。 「私はいつでも紳士だぞ」 「そういうことにしておく」 そう言って、彼女は再び天を仰いだ。 「本当に綺麗な夜空だよね。 夜も闇も私は嫌いじゃないよ。 こっちに来てから、どちらもなきゃ困るってのはよくわかったし、エメトセルクもいろいろと大変だったんじゃない? こっちは光で溢れてるから居心地悪そう」 そして、彼女は深々と嘆息をもらして、ぼやく。 「いっつも明るいからよく眠れないしさー。 こっちに来てからちょっと寝不足気味なんだよね、もー。 クリスタリウムの宿に幽霊が来るとついつい話し込んじゃうし、水晶公のところなら安眠できるんだけど、そんな毎晩押しかけるわけにもいかないしさー」 エメトセルクは目深にフードをかぶった男を思い浮かべる。 アシエンの情報をもってしてもその正体は不明。 少なくともこちら側の存在ではないようだが、そうなればどのような手段で時空を渡ってきたのか。 恐らくクリスタリウムの中核をなしているあのタワーが拠り所になっているようではあるが……。 ただわかるのは、眼前の英雄さまにかなり入れ込んでいるという事実だ。 「なんか無性に腹が立ってきたぞ……」 「えぇえ……そんなことを唐突に言われましても……」 どうすりゃいいのよ、と彼女は眉根を寄せる。 そんな少女の頬を軽くつまんだ。 「触れられるのはイヤなんじゃないの?」 「触れるのはいいんだ」 「それ、ずるいよ」 ひりつくのは指先か心か。 僅かな痛みを伴いながらも、彼の指は彼女の輪郭を辿る。 頤から指先が落ちると、少女は立ち上がった。 「それじゃおやすみなさい。 よい夢を」 淡い星の輝きが降り注ぐ中、彼女は手を振る。 あぁ、やはり綺麗な色だ。 エメトセルクは目を眇めて少女を見送る。 夜のない世界では、もう夢など見られないと思っていたが、久しぶりにあの魂に会えそうだ。 [newpage] 以下ぐだぐだと そんなわけで今現在まで把握できてる諸々をお花畑的同人妄想炸裂解釈で総括すると要するに、水晶公とエメトの間に勃発したヒカセンの取り合い、なんじゃないかなー。 水晶公は原初世界のヒカセンを取り戻したくて、エメトはそもそも分かたれる前のオリジナルなヒカセンを取り戻したい、…といった対比構図になるのではないだろうか。 もともとエメトは紅蓮での初出に「なんかえらい愉快なアシエンだな」とか思って出てくるのが楽しみではあったんだが、まさかまさかの第一世界で同行してくれて、しかも話しかけたらいろいろと教えてくれてしゃべってくれて、そして、コルシカ島の昇降機のところでのやり取りでの「覚えてるわけもないか」で違和感あって、そもそもこういう台詞って、昔会ってるとか、元幼馴染みで久々に会ったみたいな定番の台詞だから、これってもしかして世界が分裂する前にヒカセン 若しくはその魂の持ち主 と知り合いってことか?、ってなったわけだ。 エメトの話からすると、アシエン転生組も転生というより分割されたアシエンをひっぱってきて席に座らせてるらしいので そういう解釈でいいよね? 、そうなるとハイデリンキックでヒカセンオリジナルも分割されてそれぞれの世界に存在することになって 現にアルバートが第一世界のヒカセンだし 、で、原初世界で第七霊災まで起こっているということは半分くらいは統合されてるから、エメトもちょっとくらいはヒカセンが古代を思い出してるんじゃないかと期待したとか? しゃべればもっと思い出してくれるとも期待したからいろいろと答えてくれたとか? 加えて、ヤシュトラを引き上げたときにヤシュトラの魂の色が見えて把握できていたなら、ヒカセンの魂の色も見えてるわけで魂の色が同じなら、「あーこいつもしかしてあいつか?」ってわかるはずだ。 それどころか、エメトはヒカセンがいるから起きてきたとか? 「ラハブレアのじーさん、あいつに会ったんならもっと早く言えよー教えろよー起こせよー」とか思ってたりして?.

次の

よるのないくに

夜 の ない 国

毎日仕事に忙しく生きる日本人にとって、夜帰宅した後の時間は至福の時間といえるでしょう。 熱いシャワーを浴びて一杯飲んで…リラックスのために必要不可欠なこの習慣、たとえ残業で遅く帰り着いたとしてもこれだけは、ゆずれませんよね。 信じられないと思ったあなた、本当にそういう国があるのです。 公共の福祉が何よりも大事… その国というのが、アルプス山脈や永世中立国として有名なあのスイスなのです。 どういう法律なのかと探ってみると、「夜10時以降は近所の迷惑になるほどの音を立ててはいけない」という原則から始まっています。 実はルクセンブルクにもこの法律は存在するのですが、スイスになるとさらに厳戒で、「 シャワーを浴びるのはおろか、トイレの水も流してはいけない」ということなのです。 政府としては、夜間の騒音=近所への迷惑というコンセプトからこの条例を実施し始めたそうですが、我々人間の生理現象までも法律によってコントロールしないといけないのか?と、あまりにも無茶な気がしますよね。 トイレの音も騒音公害に つまりはシャワーを浴びるときの音、トイレを流す時の音が騒音公害とみなされるわけです。 ちなみに男性がトイレで小便をする時の音も騒音らしく、このような理由から「 夜10時以降はトイレ禁止」令が取り決められました。 政府はトイレを流さないことによる臭いの公害より、騒音公害に重きを置いているようです。 それともスイスの家の作りは壁が薄いのでしょうか…。 謎は深まるばかりです。 ちなみにこの条例は旅行者にも容赦なく適用されるので、スイスに旅行で訪れるときは、夜トイレに行かずにすむように日中から飲み物のコントロールをする必要があるかもしれません。 少なくとも「夜10時以降はトイレ禁止」令を知っておくことは大事です。 さてこの無茶にも思える法律、世界の人はどう思っているのでしょうか。 世界各地の変な法律をいろいろ見てきたけど、スイスのこの法律は僕の中でランキングのかなり上位に入るね。 道理にはかなってると思うけど、現実問題としてトイレを我慢するのは無理だろ! 騒音にそんなに敏感な国民なのか? つまりは隣の人が騒音と感じなかったらいい話だろ?トイレを流す音より、テレビとか音楽とかもっと騒音になりかねないものは山ほどあるぞ。 スイスは夜にかけてのお祭りとか宴会とかできないってことか。 よっぽど静けさを愛する国なんだな。 スイス人の身体のつくりは、小さいころから夜にトイレにいかないようにってちゃんと訓練されてるのか?子供には特に残酷な法律だな。 トイレすらない国もあれば、トイレがあっても使っちゃいけない国もある。 なんて皮肉なことなんだ。 健康のためにも、衛生上も、この法律は改正したほうがいいんじゃない?そんなに騒音に気を配るなら、家の作りをもっと防音にする建築基準とか、そういう方面で規制をもうけるほうがよっぽど納得できる。 家と家の間隔をあけるようにするとか、そういうのがまともな法律でしょ。 スイスではお腹こわしたり病気になったり、まともにできないな。 そんなに周りを気にして生活するなんて、かなりストレスたまるでしょ。 夜のアルコールはてきめんだな…。 家にいても自由、プライバシーがないって、ヨーロッパにしては珍しい話。 そろそろ改正してもいいんじゃないか。 その時間帯に騒音をたてないように生活を意識しないといけないってわけか。 でもいくら予定を立てていたって思い通りにいかないこともある、それが人生ってもんだろ。 実際はどこまで厳しいんだろうな。 確かに男性の小便の音はけっこう耳に障るけど、どうしようもないからって思ってた。 まさかそこまで気をつかえっていう法律があるとは、スイスもなかなかやるわね。 (イタリア) 赤ちゃんの夜泣きのほうがよっぽど騒音になると思うんだけど。 それは規制されていないの? スイスのトイレは水を流すだけでそんなにうるさい音がするのか?どこかのメーカーが騒音のしないトイレなんていうのを開発したら爆発的に売れるかも!国の特許もとれるし、全部それにしてしまえばこの法律だって必要なくなるんじゃないか。 常に周りに気を使ってないといけないなんて、落ち着く時間がないじゃないか。 みんなが寝ている時間に騒音を立てるなってことか?スイス国民は、みんなが同じ生活リズムでいないといけないってことだね。 忙しく働いて汗だくで家に帰り着いて、シャワーも浴びれないってつらい話だな。 そのままじゃベッドに入りたくないよ。 臭いのほうがよっぽど公害になり得ると思うんですけど…。 病院とかは話別だよな。 だって現実問題病人にトイレを我慢しろっていうのは、酷な話だろ。 ちなみに知らずに10時以降にトイレを流してしまった場合は罰金ですか?道でトイレをして罰金っていうのはよく聞く話だけど、家でトイレをしても罰金はありえない話だな。 よかったですね。

次の

風呂に入る国と入らない国の文化的違いについて

夜 の ない 国

おはようございます! 日本では、毎日太陽は東から昇り西へ沈んでいきますよね。 そんなの当たり前だと思うかもしれませんが、 一部の国のある時期では 日が昇らない場所があるとの事です。 それはどこの国でしょうか? ノルウェーでの奇怪な現象 南極圏や北極圏などで見られる現象があります。 毎年南極圏では 夏至前後、北極圏では 冬至前後に1日中夜の状態が続きます。 この現象を 極夜 きょくや と呼ぶそうです。 現地の方々にとってはそれが普通なのかもしれませんが、 他国の人々にとってはとても神秘的ですよね。 もちろん1日中陽が昇らない国があれば1日中陽が昇っている国もあるのでは? と疑問がでてきますよね。 勿論ございます! その名も ノルウェー!! ノルウェーでは季節によってどちらの現象を体験出来るのです。 というより南極圏や北極圏であればどちらも体験出来るようです。 引用: 実際2ヶ月もの間暗い中で生活を行うのって大変なのでは? 実際どのように暮らしているのかって気になりますよね。 極夜・白夜での生活に触れる 仰々しくタイトルを書いてしまいましたが、現地の方は普段どおり仕事をしたりご飯を食べたり寝たりと生活しているようです。 一風変わっていることと言えば極夜の時期だとやはり太陽光が欲しくなるようで人口の太陽光を浴びれる施設へ行ったり、 人間は太陽光を浴びることでビタミンDを生成するのでそれが得られないのでサプリで補ったりするようです。 大変ですよね。 gizmodo. html 正体はLEDライトが組み込まれている彫刻のようです。 美しいですね! 現地の方々にとっては厳しい環境で育まれた文化のようにも思えます。 毎日太陽が拝めるありがたみを実感しますね。 こんな動画もありました。 最後に是非ご覧ください! それでは!.

次の